JP2007146194A - スケール除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォーキングビーム式加熱炉における炉底の酸化スケールを好適に除去できるスケール除去装置を提供する。
【解決手段】移動装置と、フレーム体と、架台と、架台に傾動可能に支持された支持体基部、および、支持体基部に進退自在に設けられた支持体先端部を備えた支持体と、前記支持体先端部に設けられ前記酸化スケールを破砕する回転破砕装置80とを具備し、前記回転破砕装置は、外周に設けられた複数の羽根812により前記酸化スケールを切削して掻き上げる回転体81と、前記回転体の上方外側を覆う状態に設けられ前記酸化スケールを回収する回収フード82と、回収フードの内部にて水平に配置され前記回収フードにて回収された前記酸化スケールを横送りする水平スクリュオーガ86と、この水平スクリュオーガにて回収された前記酸化スケールを前記架台側へ向けて搬送するスケール搬送装置とを備えていることを特徴とするスケール除去装置。
【選択図】図9

Description

本発明は、ウォーキングビーム式加熱炉における炉底の酸化スケールを除去するスケール除去装置に関する。
ウォーキングビーム式加熱炉は、図1に示すように、加熱炉Wの内部において炉の長手方向(材料の移動方向)に伸びた複数の固定桁W1と、これら固定桁W1の近傍にほぼ並行するように設けられた移動桁W2とを備えている。これら2種の桁を合わせてウォーキングビームまたは単にビームという。移動桁W2は、図示しない駆動装置により、上昇、前進、下降の一連の動作(矩形運動)を実施するようになっており、当該動作によって移動桁W2上のスラブやビレットなどの熱間圧延する材料を固定桁W1の上に移し変えながら移動させ、加熱するものである。
このようなウォーキングビーム式加熱炉Wにおいて、スラブやビレットなどの圧延材料が加熱されて発生する酸化スケールは、加熱炉Wの炉底に堆積するため定期的にこれを除去する必要がある。
しかしながら、加熱炉Wの炉底には、圧延材料を移動させるためのスキッドを支持する支柱が多数配置されており、ショベルカー、ブレーカーのような建設、土木作業で使用されるような機械装置を入れて炉底を走行させ、スケールを破砕、除去することは困難である。このため、炉内温度が60℃程度になるまで冷却した後、炉内にコンベアを持ち込み、ツルハシやスコップにより人力でスケールを破砕し、コンベアに載せ炉外に排出していた。
このような作業は、作業環境も極めて悪く、また、作業能率も低いものである。このような観点から、例えば、スケール除去装置により加熱炉の炉底上のスケールを除去する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の構成において、スケール除去装置は、ビーム上に載置されるフレーム体と、このフレーム体に搭載され横方向に移動可能な架台と、該架台に傾動可能に支持された支持体基部、および、これに進退自在に設けられた支持体先端部を有する支持体と、この支持体先端部に設けられたスケールを破砕する回転破砕装置とを備えている。
このスケール除去装置では、フレーム体をウォーキングビーム式加熱炉のビーム上に載置して、ウォーキングビームの搬送機能によって加熱炉内を移動することにより、炉内の任意な部分のスケール除去作業ができるようになっている。
また、回転破砕装置が、フレーム体に搭載された架台に傾斜可能に支持され、且つ軸方向に進退可能な支持体の先端に設けられているため、回転破砕装置の高さ位置を広範囲に調整することができ、炉内に堆積しているスケール層の厚さに応じて、効率的に破砕作業を行なうことが可能とされている。
また、上記した回転破砕装置の先端には、集塵フードが取り付けられており、この集塵フードの後方は集塵ホースに接続され、さらに集塵装置に接続されている。
これにより、破砕作業中に発生するスケール、粉塵を作業と同時に炉外へ除去することができる構成が採用されている。
特開2005−97731号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成では、集塵ホースは、回転破砕装置の先端に取り付けられた集塵フードの後方に接続されており、このような構成においては、比重の大きな酸化スケールを炉底から炉外までの数十mの距離だけ搬送するために、非常に大きな吸引力が必要とされる。特に、回転破砕装置にて切削された炉底上の酸化スケールを回収する動作において、高度な吸引力が必要とされる。
また、集塵フード内の回転破砕装置から集塵ホースへ酸化スケールの乗り継ぎが行われる部位においては、比重の大きな酸化スケールを効率的に集塵ホースへと導くために、回転破砕装置の回転速度および集塵による吸引風速を高めなければならない。また、回転破砕装置の回転接線方向へ飛翔するスケールの飛翔方向と、集塵による吸引方向とをできるだけ一致させなければならない。
ここで、集塵フード内面と回転破砕装置との間隙をできるだけ小さくすることにより、少ない風量で吸引風速を高めることが可能となる。そこに、回収能率を上げるため回転破砕装置の回転速度を上げると、スケールの飛翔方向と吸引方向とが一致しなくなるため、回転破砕装置から集塵ホースへの酸化スケールの乗り継ぎがスムーズに行えなくなる。これにより、回転破砕装置の回転速度を上げても、スケール回収能率が所定値以上に向上しなくなる飽和状態となる。一方、回収能率を上げるため、回転破砕装置および集塵フードの幅を大きくすると、開口面積が増して吸引風速が低下する。また、集塵ホースへ導くために幅方向を絞ることにより吸引方向への速度成分が低下する。このため、上記と同様な飽和状態となってしまう。
このように、上記特許文献1に記載の構成では、破砕した酸化スケールを充分に回収できないおそれがあり、また、集塵ホースや集塵装置に大きな負荷が掛かり安定した酸化スケールの除去を実施できないおそれがある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みて、ウォーキングビーム式加熱炉における炉底の酸化スケールを好適に除去できるスケール除去装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ウォーキングビーム式加熱炉における炉底の酸化スケールを除去するスケール除去装置であって、前記ウォーキングビーム式加熱炉において並列する2以上のビーム上を移動する移動装置と、この移動装置に支持されたフレーム体と、このフレーム体に搭載され、前記移動装置の移動方向と略直交する方向に移動可能な架台と、
この架台に傾動可能に支持された支持体基部、および、この支持体基部に進退自在に設けられた支持体先端部を備えた支持体と、前記支持体先端部に設けられ、前記酸化スケールを破砕する回転破砕装置とを具備し、前記回転破砕装置は、外周に設けられた複数の羽根により、前記酸化スケールを切削して掻き上げる回転体と、前記回転体の上方外側を覆う状態に設けられ、前記回転体により掻き上げられた前記酸化スケールを回収する回収フードと、この回収フードの内部にて水平に配置され、前記回収フードにて回収された前記酸化スケールを横送りする水平スクリュオーガと、この水平スクリュオーガにて回収された前記酸化スケールを前記架台側へ向けて搬送するスケール搬送装置とを備えていることを特徴とするスケール除去装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスケール除去装置において、前記スケール搬送装置は、前記支持体先端部に略沿う状態で設けられた搬送スクリュオーガを備えていることを特徴とするスケール除去装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスケール除去装置において、前記スケール搬送装置は、前記搬送スクリュオーガを回転駆動する搬送側駆動装置を備えており、前記水平スクリュオーガの回転軸における前記酸化スケールを送る方向側の端部には、水平側ベベルギアが設けられており、前記搬送スクリュオーガの回転軸における前記酸化スケールの導入側の端部には、前記水平側ベベルギアと噛合する搬送側ベベルギアが設けられており、前記水平スクリュオーガは、前記水平側ベベルギアおよび前記搬送側ベベルギアを介して、前記搬送側駆動装置からの回転駆動力により前記搬送スクリュオーガと連動して回転することを特徴とするスケール除去装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のスケール除去装置において、前記回転破砕装置は、複数の歯車が互いに噛合する1組の伝導機構を介して、前記回転体を回転駆動する回転体駆動装置を備えていることを特徴とするスケール除去装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のスケール除去装置において、前記搬送側駆動装置からの回転駆動力により、前記水平側ベベルギアおよび前記搬送側ベベルギアを介して、前記搬送スクリュオーガおよび前記水平スクリュオーガの双方を回転し、更に、複数の歯車が互いに噛合する1組の伝導機構を介して、前記回転体を回転駆動することを特徴とするスケール除去装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のスケール除去装置において、前記回転破砕装置は、複数の歯車が互いに噛合する1組の伝導機構を介して、前記回転体を回転駆動する回転体駆動装置と、複数の歯車が互いに噛合する1組の伝導機構を介して、前記水平スクリュオーガを回転駆動する水平側駆動装置とを備えていることを特徴とするスケール除去装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のスケール除去装置において、前記回転破砕装置は、前記回転体を回転駆動する回転体駆動装置を備えており、この回転体駆動装置は、複数の歯車が互いに噛合する1組または2組の伝導機構を介して、前記回転体および前記水平スクリュオーガの双方を回転駆動することを特徴とするスケール除去装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のスケール除去装置において、前記水平スクリュオーガの回転軸における前記酸化スケールを送る方向側の端部には、水平側ベベルギアが設けられており、前記搬送スクリュオーガの回転軸における前記酸化スケールの導入側の端部には、前記水平側ベベルギアと噛合する搬送側ベベルギアが設けられており、前記回転体駆動装置からの回転駆動力にて、前記1組または2組の伝導機構を介して、前記回転体および前記水平スクリュオーガの双方を回転駆動し、更に前記水平側ベベルギアおよび前記搬送側ベベルギアを介して、前記搬送スクリュオーガを連動して回転することを特徴とするスケール除去装置である。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のスケール除去装置において、前記搬送スクリュオーガにおける前記酸化スケールの排出側には、前記酸化スケールを空気搬送するための吸引ホースの一端部が連結され、当該吸引ホースの一端部と対向する位置に空気孔が形成されていることを特徴とするスケール除去装置である。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のスケール除去装置において、前記搬送スクリュオーガの回転軸における前記酸化スケールの排出側の端部には、該回転軸と交差する板状の羽根部材が設けられており、前記搬送スクリュオーガの回転の際、前記搬送スクリュオーガにて搬送された前記酸化スケールは、前記回転軸と共に回転する前記羽根部材に衝突して、前記吸引ホースの一端部と前記空気孔との間に送り出されることを特徴とするスケール除去装置である。
本発明によれば、ウォーキングビーム式加熱炉における炉底に堆積した酸化スケールを除去するに際して、移動装置にてビーム上を移動させ、かつ、架台および支持体を駆動することにより、炉内の任意な部分において、回転破砕装置の高さ位置を広範囲に調整することができ、炉内に堆積しているスケール層の厚さに応じて、効率的に除去作業を行なうことができる。
そして、回転破砕装置において、回転体にて炉底の酸化スケールを切削して掻き上げ、掻き上げられた酸化スケールを回収フードにて回収する。そして、回収した酸化スケールを水平スクリュオーガにて横送りすることで、スケール搬送装置にて酸化スケールを架台側へ向けて搬送できるようにしている。これにより、切削後の酸化スケールを水平スクリュオーガを用いて機械的に搬送できるため、集塵装置による吸引速度を高めずとも、破砕した酸化スケールを好適に回収・搬送できる。このため、吸引ホースや集塵装置に大きな負荷が掛かることがなく、安定した酸化スケールの除去を実施できる。さらに、回転体の回転速度を上げても、これに追従して水平スクリュオーガの回転速度を上げれば、回収能率が飽和することなく、酸化スケールを高効率で回収・搬送できる。
したがって、本発明のスケール除去装置によれば、ウォーキングビーム式加熱炉における炉底の酸化スケールを好適に除去できる。
(1)第1実施形態
以下に、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。図2は本発明の第1実施形態に係るスケール除去システムを示した模式図である。
(1-1)スケール除去システムの構成
図2において、スケール除去システムSは、本発明のスケール除去装置1を用いて、ウォーキングビーム式加熱炉Wの炉底W3に蓄積された酸化スケールを除去し、さらに、除去した酸化スケールを加熱炉Wの外部に搬送するものである。このようなスケール除去システムSは、スケール除去装置1と、吸引ホース2と、レシーバータンク3と、吸引側ホース4と、吸引装置5と、スケールスルース6とを備えて構成されている。
ウォーキングビーム式加熱炉Wは、図1に示すように、複数の固定桁W1と、これら固定桁W1の近傍にほぼ並行するように設けられた複数の移動桁W2とを備えている。これら固定桁W1および移動桁W2は、炉底W3に立設された複数の柱W4の上端部にそれぞれ固定されている(図2参照)。また、これら固定桁W1および移動桁W2の上面には、圧延材料を移動させるためのスキッドW5が複数設けられている(図3〜5参照)。
スケール除去装置1は、ウォーキングビーム式加熱炉Wの内部において、移動桁W2上に配置されている。このスケール除去装置1の構成については、後程詳述する。
吸引ホース2は、可撓性ホースであり、その一端がスケール除去装置1における後述する吸引ホース連結部90に連通し、他端がレシーバータンク3の下部に接続されている。
レシーバータンク3は、吸引ホース2を介してスケール除去装置1から供給された酸化スケールを一時的に貯留する。そして、このレシーバータンク3の下部には図示しない開口部が設けられ、この開口部からスケールスルース6へと貯留した酸化スケールを間欠的もしくは連続的に排出する。通常、レシーバータンク3は、その底部に所定量の酸化スケールが堆積してから、これを該開口部より間欠的に切出して排出するものであるが、該開口部に図示しないロータリーフィーダーなど、気密性を確保できてかつ定量的に切り出し可能な手段を設けることにより、酸化スケールを連続的に排出することが可能となる。
吸引側ホース4は、レシーバータンク3の上部および吸引装置5を連通させるホースである。
吸引装置5は、例えば60m/minの吸引能力を有したバキュームカーなどであり、必要に応じて当該バキュームカーを複数台設けてもよい。
なお、スケール除去装置1とレシーバータンク3との間には、加熱炉Wの入側に配置され、吸引ホース2を巻取、開放するための図示しないホースリールが必要に応じて設けられている。
このようなスケール除去システムSにおいては、吸引装置5の空気吸引により、吸引側ホース4、レシーバータンク3および吸引ホース2を介して、スケール除去装置1にて回収した酸化スケールをレシーバータンク3まで空気搬送する。ここで、空気搬送された酸化スケールは、レシーバータンク3底部では空気搬送による吸引風速が低下し、かつ、スケールの比重が大であるために、レシーバータンク3の底部に溜まり、レシーバータンク3上部の空気のみが吸引装置5にて吸引されることになる。そして、レシーバータンク3から排出された酸化スケールは、スケールスルース6により搬送され、リサイクルなどに供される。
(1-2)スケール除去装置1の全体構成
次に、スケール除去装置1の全体構成について、図面に基づいて説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係るスケール除去装置を模式的に示す側面図であり、図4はその平面図であり、図5はその正面図である。なお、図3では、支持体における中継部材を図示省略している。
図3〜5において、スケール除去装置1は、移動装置10と、フレーム体20と、油圧ユニット30と、制御弁類40と、架台50と、ハンガー巻取ローラ60と、支持体70と、回転破砕装置80とを具備している。
移動装置10は、ウォーキングビーム式加熱炉Wにおいて互いに平行して隣接する2本の移動桁W2上を移動する。なお、以下において、移動装置10の前進方向を前方向、移動装置10の後退方向を後方向、前方向に対して右の方向を右方向、前方向に対して左の方向を左方向と称して説明する。
このような移動装置10は、4つの車輪11(図3参照)と、これら車輪11の外周に掛け渡された一対のクローラ12と、一対の連結材13と、左右移動装置14と、サイドローラー15と、油圧モータなどの駆動装置(図示せず)とを備えている。
車輪11は、それぞれ4つの車軸(図示せず)に回転可能に支持されている。
クローラ12の中央部には、移動桁W2上に設けられたスキッドW5を乗り越えないため、かつ、通り心から外れないために、それぞれ凹溝121が形成されている(図4,5参照)。
連結材13は、左右方向側のそれぞれの前後の車軸を連結する。
これにより、スケール除去装置1は、前記駆動装置からの駆動力を受けて、クローラ12がスキッドW5を乗り越えずに、かつ、通り心から外れない状態で、移動桁W2上を移動可能とされている。
左右移動装置14は、左右両側の外縦フレーム24に前後一対で、下方向に回動可能な状態で取り付けられている。この左右移動装置14により、後述するスケール除去作業において、所定列の移動桁W2間のスケール除去作業が終了した後、スケール除去装置1を加熱炉の炉入り口近傍の平坦部で左右方向に移動させて、異なる列の移動桁W2間のスケール除去作業を行うことが可能となっている。なお、左右移動装置14は、スケール除去作業中は左右方向に回動させておき、異なる列の移動桁W2に移動する際に下方向へ向けて回動させておく。
サイドローラー15は、左右両側の連結材13に前後一対で、下方向に回動可能な状態で取り付けられている。このサイドローラー15により、後述するスケール除去作業において、サイドローラー15を下方向へ向けて回動させて移動桁W2の側面に近接させて、万が一移動桁W2に当接した場合に、それ以上の蛇行を防止可能としている。つまり、サイドローラー15は、万一、クローラ12の凹溝121からスキッドW5が外れて脱輪しそうになった場合に、クローラ12の脱輪を阻止する補助的な機能であり、移動中は移動桁W2の側面に当接していない。なお、サイドローラー15は、異なる列の移動桁W2に移動する際に左右方向に回動させて退避させておく。
フレーム体20は、図4に示すように、略枠状の構造体であり、移動装置10に連結・支持されている。
具体的には、フレーム体20は、左右方向に沿って延びた前横フレーム21および後横フレーム22と、移動装置10の内側に互いに左右方向の間隔を開けて平行に配置された一対の内縦フレーム23とを備え、これにて主骨格が形成されている。
前横フレーム21および後横フレーム22は、隣接する移動桁W2同士の間隔以上に左右方向に大きく伸びて形成されている。したがって、前横フレーム21および後横フレーム22は、移動装置10の左右両外側から大きく左右方向に張り出すことになり、これにて、スケール除去装置1が移動桁W2上から転落することを防止可能としている。
前横フレーム21の上下面におけるそれぞれの中間位置には、左右方向に沿って溝211が形成されている(図3,4参照)。これら溝211は、架台50の後述するガイド突起511,521と係合するようになっている。
また、前横フレーム21の上面における溝211内には、架台50を左右方向に移動させるための駆動ねじ軸212(図4参照)が前横フレーム21の左右両端部に回転可能に固定されている。そして、前横フレーム21の右端には、駆動ねじ軸212を回転させる駆動装置213(図4参照)が設けられている。
さらに、フレーム体20には、骨格を補強するためあるいは移動装置10との連結のために、外縦フレーム24と、外横フレーム25と、内横フレーム26と、中間外縦フレーム27と、中間外縦フレーム28とが設けられている。
外縦フレーム24は、移動装置10の左右端部側にそれぞれ設けられており、それぞれ前後方向に沿っている。外横フレーム25は、連結材13と外縦フレーム24の間を連結する状態に前後一対でそれぞれ設けられており、それぞれ左右方向に沿っている。内横フレーム26は、移動装置10と内縦フレーム23の間を連結する状態に前後一対でそれぞれ設けられており、それぞれ左右方向に沿っている。中間外縦フレーム27は、外縦フレーム24と連結材13との間にそれぞれ設けられており、それぞれ前後方向に沿っている。中間外縦フレーム28は、前後の内横フレーム26間にそれぞれ設けられ、それぞれ前後方向に沿っている。
油圧ユニット30は、フレーム体20上に搭載され、図示はしないが、各油圧モータや各シリンダ類へ作動油を供給するための油圧ポンプと、油圧ポンプ駆動用モータと、油タンクとを備えて構成されている。
制御弁類40は、フレーム体20上に搭載され、油圧ユニット30からの作動油をスケール除去装置1の各部に適宜供給する。
架台50は、フレーム体20に搭載され、左右方向に移動可能とされている。
具体的には、架台50は、図3に示すように、上下部材51,52と、上下部材51,52の前後方向の中間においてこれらを上下方向の間隔を有して固定する間隔部材53とで構成され、前方側と後方側とに開口部が形成されている。
架台50の後方側の開口部を形成する上下部材51,52には、上下に対向するようガイド突起511,521が設けられており、上述のように、これらガイド突起511,521は前横フレーム21における溝211に係合するようになっている。これにて、架台50は左右方向に移動可能な状態でフレーム体20に搭載される。一方、架台50の上部材51には、下方に突出する係合片(図示しない)が設けられ、前横フレーム21の駆動ねじ軸212と係合するようになっている。これにより、駆動装置213により駆動ねじ軸212が回転すると、係合片が駆動ねじ軸212のねじ溝に沿って移動し、当該係合片と連結されている架台50が前横フレーム21に沿って横方向に移動するようになっている。上述のように、前横フレーム21は、隣り合う移動桁W2同士の間隔よりも左右方向に長く伸びているので、この架台50の左右方向の移動により、スケール破砕、除去作業をより広範囲に行うことが可能とされている。
架台50の前方側の開口部には、図3に示すように、上下部材51,52にて油圧モータ54が支持されている。この油圧モータ54の回転軸(図示しない)には、支持体70の後述する支持部材711が固定されており、これにて支持体70が水平方向に回動自在に支持されている。
ハンガー巻取ローラ60は、図示しないホースハンガーを巻取・伸張する装置である。このようなハンガー巻取ローラ60は、図3,4に示すように、後横フレーム22の左右両端側に一対で設けられた軸受部61と、これら軸受部61に回転可能な状態で軸支された巻取軸62と、この巻取軸62に取り付けられ外周面に突起(図示しない)が形成された複数の巻取りドラム63とを備えて構成されている。この巻取軸62は、巻取軸62の駆動装置(図示せず)の回転軸(図示せず)と断続可能に連結され、駆動回転また自由回転ができるように構成されている。
これにより、スケール除去装置1の後退時には、巻取軸62を駆動回転させ、巻取りドラム63の回転により、ホースハンガーを巻取りドラム63の外周の突起にて巻取ることが可能となる。一方、スケール除去装置1の前進時には、巻取軸62を駆動装置の回転軸から切り離して、自由回転の状態とし、後方からの引張力によりホースハンガーを移動桁W2上に敷設することができる。
なお、本実施形態では、上記ホースリール(図示しない)を加熱炉Wの入側に必要に応じて配置するとしたが、高さの制約が許せば、スケール除去装置1に搭載してもよい。
ここで、上記ホースハンガーは、図示しないが、左右方向に隣り合う移動桁W2の間隔以上の全長を有する複数の棒状材と、これら棒状材が移動桁W2に沿って所定間隔を置いて配設されるように該棒部材同士を連結するワイヤとで構成されている。これにより、スケール除去装置1の移動に伴って移動桁W2上にホースハンガーが敷設されるので、炉外から延びてスケール除去装置1に接続された吸引ホース2が、炉底W3上に垂れ落ちることを防ぐことが可能となる。
なお、ホースハンガーの棒状材の長手方向の中間部は、その両端部に対して回転可能な構造とすることが好ましい。これにより、吸引ホース2が移動桁W3上に敷設されたホースハンガー上を移動する際、吸引ホース2とホースハンガーとの摩擦抵抗が小さくなり、スケール除去装置1の円滑な移動を確保できるようになる。
(1-3)支持体70の構成
次に、支持体70の構成について図面に基づいて説明する。図6は、支持体および回転破砕装置の概略構成を示す平面図であり、図7はその斜視図である。なお図7では、吸引ホース連結部を図示省略している。図8は、図7におけるA部を模式的に示したX方向からの矢視図である。
支持体70は、図3〜7に示すように、架台50に傾動可能に支持された支持体基部71と、この支持体基部71に進退自在に設けられた支持体先端部72とを備えている。
支持体基部71は、図3,6,7に示すように、支持部材711と、一対の連結板部材712と、一対の角度調整シリンダ用板部713と、傾動部材714と、ロータ傾動シリンダ715と、連結部材716と、ロータスライドシリンダ717とを備えている。
支持部材711は、上述のように、架台50にて水平方向に回動可能に支持された部材であり、当該部材の中央部には、架台50における油圧モータ54の回転軸が挿通固定される固定孔711Aが設けられている。また、支持部材711の下方には、図3,7に示すように、ロータ傾動シリンダ715の一端部(図7中左端部)を回動可能に軸支する軸受部711Bが設けられている。
一対の連結板部材712は、水平方向において互いに対向する状態で設けられた長手板状の部材であり、それぞれの長手方向一端側(図7中左端側)が支持部材711の両側部に固定されている。これら一対の連結板部材712の長手方向他端側(図7中右端側)かつ下方には、軸受部712Aが設けられている。そして、一対の連結板部材712にて傾動部材714の一端部が挟まれた状態にて、軸受部712Aは、傾動部材714の当該一端部を回動可能に軸支する。
一対の角度調整シリンダ用板部713は、水平方向において互いに対向する状態で設けられた略三角板状の部材であり、一対の連結板部材712における長手方向他端側(図7中右端側)かつ上端部に、それぞれ一体的に固着されている。
ここで、図7における仮想線で囲んだA部、すなわち図8に示すように、一対の角度調整シリンダ用板部713の対向間には、リング部材713Aが設けられている。このリング部材713Aは、一対の連結板部材712にて、その直径方向両端部がそれぞれ回転可能な状態で保持されている。このリング部材713Aの内周面には、後述するロータ角度調整シリンダ723のスライド棒部材723Dが挿通されるようになっている。そして、リング部材713Aの外周面にはクランプシリンダ713Bが取付固定されている。このクランプシリンダ713Bは、リング部材713Aの外周面に形成された図示しない貫通孔を介して、先端がリング部材713A内部に挿入されたクランプ用ロッド713Cを前進・後退させる。
これにより、リング部材713Aにスライド棒部材723Dが挿通された状態において、クランプ用ロッド713Cを前進させて該ロッド先端をスライド棒部材723Dに当接させて、リング部材713Aにてスライド棒部材723Dを把持できるようになる。したがって、例えばクランプシリンダ713Bの作動にてスライド棒部材723Dを把持し、ロータ傾動シリンダ715を駆動させた場合において、支持体基部71の角度に関わらず、後述する回転体81、回収フード82および水平スクリュオーガ86など(以下、ロータと適宜称す)の所定の姿勢を維持することが可能となる。
また、例えば後述するロータスライドシリンダ717を駆動させる場合は、クランプ用ロッド713Cを後退させて該ロッド先端をスライド棒部材723Dから離間させることにより、スライド棒部材723Dはリング部材713A内面で摺動可能となり、ロータ角度調整シリンダ723の一端側を任意の位置に移動可能としている。
傾動部材714は、略角柱状の部材であり、上述のように、その一端部(図7中左端部)が軸受部712Aを介して、一対の連結板部材712に上下方向に回動可能な状態で軸支されている。また、傾動部材714の他端部(図7中右端部)の下方には、ロータ傾動シリンダ715の他端部を上下方向に回動可能に軸支する軸受部714Aが設けられている。そして、この傾動部材714の一側面部に沿って、連結部材716が一体的に固着されている。
ロータ傾動シリンダ715は、先端部が傾動部材714の軸受部714Aに回動可能に軸支されたシリンダロッド715Aと、このシリンダロッド715Aを内包すると共に前進後退させるシリンダフレーム715Bとを備えている。このシリンダフレーム715Bの基端側は、上述したように、支持部材711の軸受部711Bに回動可能に軸支されている。これにて、ロータ傾動シリンダ715が伸縮することにより、傾動部材714は軸受部712Aを回動中心として、上下方向に回動可能とされている。したがって、ロータ傾動シリンダ715の作用により、傾動部材714を介して、連結部材716、ロータスライドシリンダ717、支持体先端部72および回転破砕装置80が上下方向に回動可能であり、回転破砕装置80を移動桁W2の位置より高い位置に移動させることが可能となる。このため、スケール除去装置1の炉内および炉外での移動を円滑に行うことが可能となる。
連結部材716は、図6に示すように、略矩形状の板部材であり、上述のように一側端部(図6中左側端部)が傾動部材714の一側面部に沿って固着されている。そして、連結部材716の他側端部(図6中右側端部)は、ロータスライドシリンダ717の後述するシリンダフレーム717B(図3,6参照)の一側面部に沿って固着されている。これにより、連結部材716を介して、傾動部材714とロータスライドシリンダ717とが一体的に連結された状態となっている。
ロータスライドシリンダ717は、先端部が支持体先端部72における後述するオーガシャフト721の取付部721Bに取り付けられたシリンダロッド717Aと、このシリンダロッド717Aを内包すると共に前進後退させるシリンダフレーム717Bとを備えている。このシリンダフレーム717Bの上側面における両端には、それぞれ例えば断面略C字状のスライド部材717Cが取り付けられている。このスライド部材717Cは、後述するオーガシャフト721のレール部材721Aに、オーガシャフト721の軸方向に沿って摺動可能な状態で係合する。これにより、ロータスライドシリンダ717を伸縮させることにより、支持体先端部72および回転破砕装置80が前進後退可能とされている。したがって、回転破砕装置80の炉底W3からの高さを調整することが可能となる。
支持体先端部72は、図3,6,7に示すように、オーガシャフト721と、中継部材722と、ロータ角度調整シリンダ723とを備えている。
オーガシャフト721は、円筒状の部材であり、その内部には回転破砕装置80における後述する搬送スクリュオーガ88が回転可能に配置されている。このオーガシャフト721の外周面には、例えば軸方向に沿って延びた断面略T字状のレール部材721Aが設けられている。そして、このレール部材721Aの下端側近傍には、ロータスライドシリンダ717におけるシリンダロッド717Aの先端が取り付けられた取付部721Bが設けられている。これにて、上述したように、オーガシャフト721がロータスライドシリンダ717の作用により、シリンダフレーム717Bの軸方向に沿って前進後退可能になっている。
また、オーガシャフト721の上端は閉塞されて、当該上端外側には回転破砕装置80における後述する搬送側駆動装置89が設けられている(図6参照)。さらに、オーガシャフト721の外周面上端側は開口して、ここに後述する吸引ホース連結部90の連絡管91が連結されている(図11参照)。これにて、搬送スクリュオーガ88の作用により、オーガシャフト721の上端側に搬送されてきた酸化スケールを吸引ホース連結部90へと移動させることが可能とされている。そして、オーガシャフト721の下端には、中継部材722が連結されている。このように、オーガシャフト721は回転破砕装置80を支持する構造体として機能し、かつ、搬送スクリュオーガ88と共に酸化スケールを搬送する搬送手段としても機能する。
中継部材722は、図6に示すように、略L字状に屈曲した状態の円管部材であり、上述のように、一方の開口端部がオーガシャフト721の下端部と連結固定されている。また、中継部材722における他方の開口端部は、回転破砕装置80における後述する環状部材826に、図示しないベアリングなどを介して回転自在に連結されている。この中継部材722の内部には、後述する水平スクリュオーガ86の一端側と、搬送スクリュオーガ88の下端側とが挿入されており、水平スクリュオーガ86から搬送された酸化スケールが搬送スクリュオーガ88に移送されるようになっている。
ロータ角度調整シリンダ723は、シリンダロッド723Aと、このシリンダロッド723Aを内包すると共に前進後退させるシリンダフレーム723Cと、このシリンダフレーム723Cの基端側に同軸上で取り付けられたスライド棒部材723Dとを備えている。シリンダロッド723Aの先端部は、回転破砕装置80における後述する回収フード82の上面に設けられた軸受723Bを介して回動可能に軸支されている。これにて、ロータ角度調整シリンダ723が伸縮することにより、回転破砕装置80における回収フード82の炉底W3とのなす角度が調整されるようになっている。したがって、ロータ角度調整シリンダ723の作用により、回収フード82の位置を微調整できるようになるので、回転破砕装置80は、炉底W3に堆積された酸化スケール表面の起伏に適合した最適な切削・回収動作が可能となる。
なお、上述したように、スライド棒部材723Dは、角度調整シリンダ用板部713におけるリング部材713Aに挿通されて、クランプシリンダ713Bの作用により適宜開放・把持される。これにて、ロータスライドシリンダ717の作動により、オーガシャフト721、中継部材722および回転破砕装置80と共に、ロータ角度調整シリンダ723もシリンダフレーム717Bの軸方向に沿って前進後退可能になっている。
(1-4)回転破砕装置80の構成
次に、回転破砕装置80の具体的な構成について図面に基づいて説明する。図9は回転破砕装置の外観を示す斜視図であり、回収フード、回転体駆動装置および伝導機構のそれぞれの一部を適宜省略して示している。図10は、図9と異なる角度からの回転破砕装置の外観を示す斜視図であり、回収フード、フィルタ、回転体駆動装置および伝導機構のそれぞれの一部を適宜省略して示している。
回転破砕装置80は、支持体先端部72に設けられ、酸化スケールを破砕し、かつ破砕した酸化スケールを回収して吸引ホース2(図2参照)へと搬送する装置である。
このような回転破砕装置80は、図9,9に示すように、回転体81と、回収フード82と、回転体駆動装置83と、伝導機構84と、フィルタ85と、水平スクリュオーガ86と、スケール搬送装置87(図6参照)と、吸引ホース連結部90(図11参照)と、図示しない冷却装置とを備えている。
回転体81は、軸方向が水平方向に平行する回転軸811と、この回転軸811の外周に設けられた複数の羽根812とを備えている。回転軸811は、一端(図10中右端)が軸受813を介して回収フード82の内面に固定され、他端(図10中左端)は伝導機構84を介して回転体駆動装置83に接続されている。これにより、回転体81は、回転体駆動装置83にて回転され、複数の羽根812にて酸化スケールを切削して掻き上げ可能とされている。なお、回転体81の回転方向は、羽根812の炉底W3上の酸化スケールに対する切り込み方向が、移動装置10の前進方向と略平行する方向とする。
羽根812は、回転軸811の延出方向に沿って複数設けられ、各羽根812は、回転軸811回りに異なる角度位置に取り付けられ、回転軸の一端側の羽根812がスケールに衝突すると、続けて、他端側に向かって羽根812が順次衝突するように配置され、これにより炉底W3上の酸化スケールが破砕される。
回収フード82は、回転体81の上方外側を覆う状態に設けられ、回転体81により掻き上げられた酸化スケールを回収する。このような回収フード82は、回転体カバー部821と、この回転体カバー部821と一体的に形成された水平オーガカバー部822とを備えている。
回転体カバー部821は、回転する羽根812先端が描く円弧よりも径大のハーフパイプ状の上面部と、当該ハーフパイプ状の両端から軸中心に向かう状態に延出する側面部とで構成されている。この側面部は、回転体81における回転軸811の両端を、前記上面部の軸と同軸上で回転可能に軸支する。
水平オーガカバー部822は、回転体カバー部821の一側端部(図9中左側端部)から延出して水平スクリュオーガ86の外周を略覆う上面部と、この上面部の両端を塞ぐ側面部とで構成されている。
このような回転体カバー部821および水平オーガカバー部822にて、回転体81を内部に収容する略半円柱状の回転体収容空間823が形成されている。この回転体収容空間823の内部において、羽根812にて掻き上げられて飛翔した酸化スケールは、回転体カバー部821の内周面に沿って水平オーガカバー部822側へと誘導されるようになっている。
また、水平オーガカバー部822にて、水平スクリュオーガ86を内部に収容する略円柱状の水平オーガ収容空間824が形成されている。この水平オーガ収容空間824の内部において、前記誘導された酸化スケールが回収され、水平スクリュオーガ86の回転により、当該酸化スケールが水平スクリュオーガ86の一端側(図10中左端側)に連続的に搬送されるようになっている。
また、回収フード82の一隅部には凹部825が設けられており、この凹部825に中継部材722が配置されるようになっている。また、水平オーガカバー部822の凹部825側の側面部には環状部材826が取り付けられており、この環状部材826を介して回収フード82の全体が中継部材722に回転可能な状態で支持されるようになっている。
回転体駆動装置83は、伝導機構84を介して、回転体81を回転駆動する。このような回転体駆動装置83は、図7に示すように、モータ部831と、このモータ部831を回収フード82に対して固定する固定部材832とを備えている。モータ部831としては、例えば制御弁類40からの作動油で駆動する油圧式のモータなどを採用できるが、その他電動式モータなどとしてもよい。なお、モータ部831の回収フード82への固定方法としては、図7に示す固定部材832だけに限らず、その他の従来のいずれの固定方法をも採用できる。
伝導機構84は、互いに噛合する複数の歯車841を一組と、これら歯車841を回転可能な状態で内包するケーシング842(図7参照)とを備えている。これら複数の歯車841のうちの1つに、モータ部831の図示しない回転軸が連結されて、複数の歯車841のうちの他の歯車841に回転体81における回転軸811の一端部が連結されている。これにより、モータ部831が回転軸を回転駆動させると、これに連動してケーシング842内において複数の歯車841が回転し、これら歯車841を介して回転体81が回転するようになっている。
フィルタ85は、図9に示すように、例えば、縦格子状の部材を、回転する羽根812先端が描く円弧よりも径大な円状になるように折曲形成したものである。このフィルタ85は、回収フード82の内部にて、回転体収容空間823と水平オーガ収容空間824とを仕切る位置に取り付けられている。
このようなフィルタ85により、回転体81にて切削されて掻き上げられた酸化スケールのうち、サイズの大きなものが篩い落とされて、粒径サイズが所定寸法以下の酸化スケールのみが水平オーガ収容空間824内部にて回収されるようになる。したがって、搬送時に、サイズの大きな酸化スケールが搬送ラインの各部に詰まることを防止できるようになる。
水平スクリュオーガ86は、回収フード82の内部、すなわち、水平オーガ収容空間824の内部にて水平に配置され、回収フード82にて回収された酸化スケールを横送りする。
具体的には、水平スクリュオーガ86の回転軸861は、水平オーガ収容空間824の内部において、回転体81の回転軸811と平行する状態で設けられている。そして、この回転軸861の一端部は、水平オーガカバー部822の一側面部に設けられた軸受862にて、回転可能に軸支されている。
また、回転軸861の他端部(図10左端部)には、水平側ベベルギア863が設けられており、後述する搬送スクリュオーガ88の搬送側ベベルギア882と噛合するようになっている。そして、水平スクリュオーガ86の一端側(図10左端側)は、環状部材826から、中継部材722内部に固定された後述するギア保護用ケーシング883内に挿入されており、回転軸861の当該他端部は、ギア保護用ケーシング883内に嵌合固定された後述するベベルギア用軸受883Bにて回転可能に軸支されている。
スケール搬送装置87は、この水平スクリュオーガ86にて回収された酸化スケールを架台50側へ向けて搬送する。このようなスケール搬送装置87は、支持体先端部72に略沿う状態で設けられた、搬送スクリュオーガ88と、この搬送スクリュオーガ88を回転駆動するモータ部(図示せず)などを有した搬送側駆動装置89とを備えている。
具体的には、搬送スクリュオーガ88の回転軸881は、オーガシャフト721内部において、オーガシャフト721と同軸上に配設されている。この回転軸881の上端側(図6参照)は、オーガシャフト721の上端に設けられた搬送側駆動装置89の回転軸(図示しない)に連結されている。
そして、図10に示すように、回転軸881の下端側には、搬送側ベベルギア882が設けられており、上述したように、水平スクリュオーガ86における水平側ベベルギア863と噛合するようになっている。また、搬送スクリュオーガ88の下端側は、中継部材722内部に固定されたギア保護用ケーシング883内に挿入されており、回転軸861の当該他端部は、ギア保護用ケーシング883内に嵌合固定された後述するベベルギア用軸受883Aにて回転可能に軸支されている。
ここで、ギア保護用ケーシング883は、図10に示すように、略T字状に屈曲した状態の円管部材であり、図中下端部が中継部材722内部に固定されている。そして、ギア保護用ケーシング883の図中上端部は開口しており、ここにベベルギア用軸受883Aが嵌合固定されている。また、ギア保護用ケーシング883の図中右端部は開口しており、ここにベベルギア用軸受883Bが嵌合固定されている。そして、上述のように、ギア保護用ケーシング883の図中上端部から搬送スクリュオーガ88の下端側が挿入され、ギア保護用ケーシング883の図中右端部から水平スクリュオーガ86の一端側(図10左端側)が挿入されて、ギア保護用ケーシング883内部にて搬送側ベベルギア882および水平側ベベルギア863が噛合している。搬送スクリュオーガ88における回転軸861の他端部(図10下端部)はベベルギア用軸受883Aにて回転可能に軸支され、水平スクリュオーガ86における回転軸861の他端部(図10左端部)はベベルギア用軸受883Bにて回転可能に軸支されている。これにより、水平スクリュオーガ86は、搬送スクリュオーガ88の回転に伴って回転し、水平オーガ収容空間824に回収された酸化スケールを水平スクリュオーガ86に横送り可能としている。さらに、中継部材722内部において、水平スクリュオーガ86から搬送スクリュオーガ88への酸化スケールの移送を可能としている。また、ギア保護用ケーシング883により、酸化スケールから両ベベルギアの噛合部を保護可能としている。
なお、搬送側駆動装置89における上記モータ部としては、例えば制御弁類40からの作動油で駆動する油圧式のモータなどを採用できるが、その他電動式のモータなどとしてもよい。また、当該モータ部のオーガシャフト721上端部への固定方法も従来のいずれの固定方法をも採用できる。
これにより、搬送スクリュオーガ88は、搬送側駆動装置89の回転駆動力を受けて回転し、この搬送スクリュオーガ88の回転に伴って、搬送側ベベルギア882および水平側ベベルギア863を介して、水平スクリュオーガ826が回転するようになっている。したがって、搬送側駆動装置89の回転駆動力のみで、搬送スクリュオーガ88および水平スクリュオーガ826の双方を回転することが可能であり、炉底W3上の酸化スケールを回収して架台50側へ向けて搬送することが可能となっている。
また、図6に示すように、搬送スクリュオーガ88の回転軸881における上端部(酸化スケールの排出側端部)には、回転軸881の軸方向に略沿う状態で板状の羽根部材884が取り付けられている。これにより、搬送スクリュオーガ88の回転の際、搬送スクリュオーガ88にて搬送された酸化スケールが、回転軸881と共に回転する羽根部材884に衝突して、後述するハウジング92内部(吸引ホース2の一端部と後述する空気孔93との間)へと送り出されるようになっている。
次に、吸引ホース連結部90の具体的な構成について図面に基づいて説明する。図11は、吸引ホース連結部および搬送スクリュオーガを模式的に示した側断面図である。
図11において、吸引ホース連結部90は、一端がオーガシャフト721の上端外側に連結されオーガシャフト721の内部と連通する連絡管91と、この連絡管91の他端部に連結されて内部が連絡管91内部に連通するハウジング92と、このハウジング92の下端部に形成された空気孔93と、この空気孔93を開放・閉塞する弁94とを備えている。また、ハウジング92の上端部には、吸引ホース2の一端が連結されている。
これにより、搬送スクリュオーガ88から羽根部材884を介してハウジング92内部に搬送された酸化スケールが、空気孔93から吸引ホース2へと向かう空気の流路に導入され、吸引ホース2を介してウォーキングビーム式加熱炉W外部へと搬送されるようになっている。なお、空気孔93は、弁94にて開放・閉塞されて、吸引ホース2の吸引力に合わせて空気の導入量が適宜調整される。
冷却装置は、例えば、回収フード82の先端側(図9右端側)に設けられ、回転破砕装置80の回転体81などを冷却する。このような冷却装置としては、図示はしないが、複数の噴霧ノズルを有した給水管と、この給水管に冷却水を供給するための給水配管と、フレーム体20に設けられた冷却水タンクと、この冷却水タンクの冷却水を給水配管に加圧供給する加圧供給装置とを備えたものを採用することができる。これにより、冷却水を噴霧ノズルから噴射して回転体81を冷却可能であり、さらに冷却水にて酸化スケールの破砕時に発生する粉塵を抑制することが可能とされている。
(1-5)酸化スケールの除去動作
次に、上記スケール除去装置1により、ウォーキングビーム式加熱炉Wの炉底W3に蓄積された酸化スケールを除去する動作について説明する。
まず、スケール除去装置1をウォーキングビーム式加熱炉Wの内部に導入するに当たり、スケール除去装置1は、図4に示すように、支持体70および回転破砕装置80をフレーム体20と同じ高さまで引き上げて、さらに、架台50を駆動して支持体70を左右方向に沿う状態に折り曲げておく。これにより、スケール除去装置1が移動する際に、支持体70および回転破砕装置80が移動の障害となることがない。そして、移動装置10を駆動させて、加熱炉W内のスケールを除去すべき位置に移動させて、スケール除去装置1を所定の移動桁W2上に配置する。
次に、架台50の油圧モータ54を駆動して、支持体70を前後方向に沿うように回動させる。そして、フレーム体20の駆動装置213を駆動して、架台50を左右方向に移動して図5,6に示すような状態とする。そして、支持体70のロータ傾動シリンダ715を駆動して支持体基部71全体を傾動させ、さらにロータスライドシリンダ717を駆動して回転破砕装置80を炉底W3に近づける。
回転破砕装置80をスケール面に到達させた後、回転体81を回転駆動させてスケールを切削する。回転体81の回転駆動と共に、フレーム体20の駆動装置213を駆動して架台50を左右方向に移動させ、かつ、移動装置10を前進させる。これにより、隣接する一対の移動桁W2間に蓄積された酸化スケールを、前後左右方向で万遍なく除去処理できる。
ロータ傾動シリンダ715、ロータスライドシリンダ717およびロータ角度調整シリンダ723のそれぞれの動作について説明する。
まず、ロータ角度調整シリンダ723にてロータの最適姿勢を調整する。クランプシリンダ713Bの作動にてスライド棒部材723Dを把持した状態で、ロータ傾動シリンダ715を駆動すると、支持体基部71の角度に関わらずロータの姿勢を維持可能なため(平行リンク機構を形成するため)、スケールの堆積深さによらずロータによる回収効率を維持することができる。
同様に、ロータスライドシリンダ717により、ロータの姿勢を維持しながら回転破砕装置80の炉底W3からの高さを調整することができる。
なお、回転破砕装置80の炉底W3からの高さ調整は、ロータ傾動シリンダ715あるいはロータスライドシリンダ717のいずれでも行えるため、どちらか一方だけ備える構成としてもよいが、堆積深さの範囲が大きい場合は、両者を組み合わせることにより、コンパクトな装置で安定した回収が可能となる。例えば、ロータ傾動シリンダ715だけで対応すると、堆積深さが大きい場合、回転破砕装置80が前方に振り上げられる状態になり、走行が不安定になり易い。一方、ロータスライドシリンダ717だけで対応すると、シリンダ長さが大きくなり装置のコンパクトさが失われてしまう。
上記回転体81による酸化スケールの切削に連動して、搬送側駆動装置89を駆動させて、水平スクリュオーガ86および搬送スクリュオーガ88の双方を回転させる。このとき、回転体81にて切削されて掻き上げられた酸化スケールは飛翔しながら、回収フード82の内周面に沿って移動し、水平オーガ収容空間824内部に回収される。そして、回収された酸化スケールは水平スクリュオーガ86により機械的に搬送されて、搬送スクリュオーガ88へと移送される。さらに、搬送スクリュオーガ88は、酸化スケールを機械的に上方へと搬送する。
なお、除去効率を図るために回転体81の回転速度を上げたとしても、水平スクリュオーガ86および搬送スクリュオーガ88の回転速度を上げれば、回収漏れすることなく、また、回収能率が飽和することなく切削した酸化スケールを搬送可能できる。
一方、水平スクリュオーガ86および搬送スクリュオーガ88による酸化スケールの搬送に伴って、吸引装置5を作動させておく。この際、搬送スクリュオーガ88にて上方に搬送された酸化スケールは、回転軸881と共に回転する羽根部材884に衝突してハウジング92内部へと移送される。そして、当該酸化スケールは、空気孔93から吸引ホース2へと向かう吸引装置5の吸引による空気の流路内に導入され、吸引ホース2を介してウォーキングビーム式加熱炉Wの外部へと空気搬送される。なお、空気孔93が設けられているので、水平スクリュオーガ86あるいは搬送スクリュオーガ88が噛み込みなどで停止した際に、空気搬送の流速が急激に低下することによるホース内での閉塞を避けられる。
このように、水平スクリュオーガ86および搬送スクリュオーガ88により比重の大きな酸化スケールを移動桁W2の高さ位置まで機械的に搬送し、移動桁W2の高さ位置からは吸引装置5により水平方向に空気搬送する、というように搬送能力を使い分けている。このため、吸引装置5は高い吸引圧力を用いずとも酸化スケールを空気搬送することが可能となるので、吸引装置5や吸引ホース2に係る負荷は小さくて済む。
そして、所定列の移動桁W2間のスケール除去作業が終了した後、スケール除去装置1を一旦、加熱炉Wの入り口近傍に後退させ、炉入り口の近傍の平坦部で、左右移動装置14によりスケール除去装置1を次の作業対象となる移動桁W2間に移動させ、再びスケール除去作業を繰り返す。なお、スケール除去装置1が移動桁W2を前後方向に移動する際は、ハンガー巻取ローラ60にてホースハンガーの巻き取りあるいは伸張を行い、加熱炉Wの入側に配置された図示しないホースリールにても吸引ホース2の巻き取りあるいは伸張を行う。
(1-6) 第1実施形態の効果
上記第1実施形態におけるスケール除去装置1によれば、以下に示す効果を奏することができる。
(1-6-1) スケール除去装置1は、ウォーキングビーム式加熱炉Wにおける炉底W3の酸化スケールを除去する。このスケール除去装置1は、並列する2本の移動桁W2上を移動する移動装置10と、この移動装置10に支持されたフレーム体20と、このフレーム体20に搭載され左右方向に移動可能な架台50と、この架台50に傾動可能に支持された支持体基部71、および、この支持体基部71に進退自在に設けられた支持体先端部72を備えた支持体70と、支持体先端部72に設けられ、酸化スケールを破砕する回転破砕装置80とを具備している。そして、回転破砕装置80は、外周に設けられた複数の羽根812により、酸化スケールを切削して掻き上げる回転体81と、回転体81の上方外側を覆う状態に設けられ、回転体81により掻き上げられた酸化スケールを回収する回収フード82と、この回収フード82の内部にて水平に配置され、回収フード82にて回収された酸化スケールを横送りする水平スクリュオーガ86と、この水平スクリュオーガ86にて回収された酸化スケールを架台50側へ向けて搬送するスケール搬送装置87とを備えている。
これにより、ウォーキングビーム式加熱炉Wにおける炉底W3の酸化スケールの除去に際して、移動装置10にてビーム上を移動させ、かつ、架台50および支持体70を駆動することにより、炉内の任意な部分において、回転破砕装置80の高さ位置を広範囲に調整することができ、炉内に堆積しているスケール層の厚さに応じて、効率的に除去作業を行なうことができる。
そして、回転破砕装置80において、回転体81にて炉底W3の酸化スケールを切削して掻き上げ、掻き上げられた酸化スケールを回収フード82にて回収する。そして、回収した酸化スケールを水平スクリュオーガ86にて横送りすることで、スケール搬送装置87にて酸化スケールを架台側へ向けて搬送できる。このように、切削後の酸化スケールを水平スクリュオーガ86を用いて機械的に搬送しているため、吸引装置5による吸引速度を高めずとも、破砕した酸化スケールを好適に回収・搬送できる。このため、吸引ホース2や吸引装置5に大きな負荷が掛かることがなく、安定した酸化スケールの除去を実施できる。さらに、回転体81の回転速度を上げても、これに追従して水平スクリュオーガの回転速度を上げれば、回収能率が飽和することなく、酸化スケールを高効率で回収・搬送できる。
したがって、ウォーキングビーム式加熱炉Wにおける炉底W3の酸化スケールを好適に除去できる。
(1-6-2)スケール搬送装置87は、支持体先端部72に略沿う状態で設けられた搬送スクリュオーガ88を備えている。
これにより、吸引装置5による空気搬送によらずに、搬送スクリュオーガ88による機械的な搬送により比重の大きな酸化スケールを炉底W3から移動桁W2の高さ位置まで搬送できる。このため、吸引ホース2や吸引装置5に大きな負荷が係ることなく、酸化スケールを炉外へと好適に搬送できる。
(1-6-3) スケール搬送装置87は、搬送スクリュオーガ88を回転駆動する搬送側駆動装置89を備えている。また、水平スクリュオーガ86の回転軸861における酸化スケールを送る方向側の端部には、水平側ベベルギア863が設けられており、搬送スクリュオーガ88の回転軸881における酸化スケールの導入側の端部には、水平側ベベルギア863と噛合する搬送側ベベルギア882が設けられている。そして、水平スクリュオーガ86は、水平側ベベルギア863および搬送側ベベルギア882を介して、搬送側駆動装置89からの回転駆動力により搬送スクリュオーガ88と連動して回転する。
これにより、水平スクリュオーガ86および搬送スクリュオーガ88の回転が連動して行われるので、酸化スケールの搬送をスムーズに行うことができる。そして、水平スクリュオーガ86用の回転駆動装置を設ける構成に比べて、部材点数が少なくて済み、かつ、水平側ベベルギア863および搬送側ベベルギア882を設ける簡易な構成であるので、装置を安価に製造できる。さらには、装置の小型化に寄与できる。
(1-6-4) 回転破砕装置80は、複数の歯車841が互いに噛合する1組の伝導機構84を介して、回転体81を回転駆動する回転体駆動装置83を備えている。
これにより、回転体駆動装置83の回転駆動力を複数の歯車841を介して回転体81に確実に伝達できるので、スケール除去作業を安定して行うことができる。また、回転体81の回転駆動を回転体駆動装置83にて独立して行うことができるので、状況に合わせて回転体81の回転速度を調整することができる。
(1-6-5) 搬送スクリュオーガ88における酸化スケールの排出側、すなわち、ハウジング92の上端側には、酸化スケールを空気搬送するための吸引ホース2の一端部が連結され、当該吸引ホース2の一端部と対向するハウジング92の下端側に空気孔93が形成されている。
これにより、水平スクリュオーガ86あるいは搬送スクリュオーガ88が噛み込みなどで停止した際に、空気搬送の流速が急激に低下することによるホース内での閉塞を避けられる。そして、水平スクリュオーガ86および搬送スクリュオーガ88により比重の大きな酸化スケールを移動桁W2の高さ位置まで機械的に搬送し、移動桁W2の高さ位置からは吸引装置5により水平方向に空気搬送する、というように搬送能力を使い分けることができる。このため、吸引装置5は高い吸引圧力を用いずとも酸化スケールを空気搬送することができ、吸引装置5や吸引ホース2に係る負荷を低減できる。
(1-6-6) 搬送スクリュオーガ88の回転軸881における酸化スケールの排出側の端部には、該回転軸881と交差する板状の羽根部材884が設けられている。そして、搬送スクリュオーガ88の回転の際、搬送スクリュオーガ88にて搬送された酸化スケールは、回転軸881と共に回転する羽根部材884に衝突して、ハウジング92の内部に送り出される。
このように、回転軸881に羽根部材884を設ける簡易な構成で、搬送スクリュオーガ88による機械的な搬送から吸引装置5による空気搬送へと確実に切り換えることができる。しかも、酸化スケールのハウジング92内部への送り出しは搬送スクリュオーガ88の回転を利用したものであるので、当該送り出しのために大掛かりな装置などを設けずに済み、装置全体を安価なものとすることができ、かつ、装置の駆動に要するエネルギーを省くことができる。
(2)第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について図面に基づいて説明する。なお、第2実施形態に係るスケール除去装置は、図1〜10に示した上記第1実施形態と、回転破砕装置80の構成のみが異なる。つまり、本実施形態は、回転体駆動装置83を設けずに、搬送側駆動装置89の回転駆動力のみにて回転体、水平スクリュオーガおよび搬送スクリュオーガの全てを回転させるというものである。このため、上記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用い、説明および図示を適宜省略する。図12は、第2実施形態における回転破砕装置を示した模式図である。
(2-1)回転破砕装置80Aの構成
回転破砕装置80Aは、図12に示すように、回転体81Aと、回収フード82と、伝導機構84Aと、フィルタ85と、水平スクリュオーガ86Aと、スケール搬送装置87と、吸引ホース連結部90(図11参照)と、図示しない冷却装置とを備えている。
回転体81Aは、回転軸811と、複数の羽根812とを備えている。回転軸811は、一端(図12中右端)が回収フード82の内面に固定された軸受813Aに回転可能に軸支され、他端(図12中左端)から伝導機構84Aを介して水平スクリュオーガ86Aからの回転駆動力を受ける。
伝導機構84Aは、互いに噛合する複数の歯車841Aを一組と、これら歯車841Aを回転可能な状態で内包するケーシング842Aとを備えている。これら複数の歯車841Aのうちの1つに、水平スクリュオーガ86Aの回転軸861が連結されて、複数の歯車841のうちの他の歯車841Aに回転体81における回転軸811の他端部が連結されている。なお、伝導機構84Aを構成する歯車841Aの歯数を調整することにより、回転体81Aの回転速度を高速度に、水平スクリュオーガ86Aの回転速度を低速度にするなど、各部の回転速度を任意に調整可能である。
水平スクリュオーガ86Aの回転軸861の一端部(図12左端部)は、上述のように歯車841Aのうちの1つに連結されている。また、回転軸861の他端部(図12右端部)には水平側ベベルギア863が設けられ、該他端部がベベルギア用軸受883Bにて軸支されると共に、該水平側ベベルギア863はギア保護用ケーシング883内にて搬送側ベベルギア882と噛合している。
以上の回転破砕装置80Aの動作においては、搬送側駆動装置89の回転駆動力は、搬送スクリュオーガ88、搬送側ベベルギア882、水平側ベベルギア863、水平スクリュオーガ86A、伝導機構84A、回転体81へと伝達する。したがって、搬送側駆動装置89の回転駆動力のみで、回転体81による酸化スケールの切削動作と、水平スクリュオーガ86Aおよび搬送スクリュオーガ88による酸化スケールの搬送動作とが同時に行われる。
なお、回転破砕装置80Aを備えたスケール除去装置の全体的な動作については、上記(1-5)に示した動作と略同様であるため、説明を省略する。
(2-2)第2実施形態の効果
上記第2実施形態におけるスケール除去装置によれば、第1実施形態の奏する上記(1-6-1)〜(1-6-3)、(1-6-5)および(1-6-6)に示す効果に加えて、以下に示す効果を奏することができる。
(2-2-1) 搬送側駆動装置89からの回転駆動力により、水平側ベベルギア863および搬送側ベベルギア882を介して、水平スクリュオーガ86Aを回転し、更に、複数の歯車841Aが互いに噛合する1組の伝導機構84Aを介して、回転体81Aを回転駆動する。
これにより、搬送側駆動装置89の回転駆動力のみで、回転体81による酸化スケールの切削動作と、水平スクリュオーガ86Aおよび搬送スクリュオーガ88による酸化スケールの搬送動作とを同時に行うことができる。このため、回転体81Aを回転駆動させる回転体駆動装置83(図9参照)を回収フード82に設けなくて済むので、回転破砕装置80Aの軽量化およびコンパクト化が図れ、結果として回転破砕装置80Aを支持する支持体70の構造も軽量化・簡易化することができる。また、部材点数が少なくて済むので、スケール除去装置の製造コストを低減できる。
さらに、支持体70は狭隘なスキッドの間に挿入されるが、支持体70先端部への油圧ホースなど駆動装置へのホース類が不要となるため、干渉の懸念が少なくなり操作性も改善される。
(3)第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について図面に基づいて説明する。なお、第3実施形態に係るスケール除去装置は、図1〜10に示した上記第1実施形態と、回転破砕装置80の構成のみが異なる。つまり、本実施形態は、搬送側ベベルギア882および水平側ベベルギア863を設けずに、新たに水平スクリュオーガのみを回転駆動させる水平側駆動装置を設ける。そして、回転体、水平スクリュオーガおよび搬送スクリュオーガのそれぞれを、固有の駆動装置にて回転させるというものである。このため、上記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用い、説明および図示を適宜省略する。図13は、第3実施形態における回転破砕装置を示した模式図である。
(3-1)回転破砕装置80Bの構成
回転破砕装置80Bは、図13に示すように、回転体81と、回収フード82と、2組の伝導機構84,84Bと、フィルタ85と、水平スクリュオーガ86Bと、スケール搬送装置87Bと、吸引ホース連結部90(図11参照)と、水平側駆動装置860と、図示しない冷却装置とを備えている。
伝導機構84は、上記第1実施形態と同様の構成であり、回転体駆動装置83の回転駆動力を回転体81に伝達する。
伝導機構84Bは、水平側駆動装置860の回転駆動力を水平スクリュオーガ86Bに伝達するものである。このような伝導機構84Bは、互いに噛合する複数の歯車841Bを一組と、これら歯車841Bを回転可能な状態で内包するケーシング842Bとを備えている。これら複数の歯車841Bのうちの1つに、水平スクリュオーガ86Bの回転軸861Bが連結されて、複数の歯車841Bのうちの他の歯車841Bに水平側駆動装置860における図示しない回転軸が連結されている。
水平側駆動装置860は、具体的な構成は図示しないが、図9に示す回転側駆動装置83と同様に、モータ部と、このモータ部を回収フード82に対して固定する固定部材とを備えている。上記モータ部としては、例えば制御弁類40からの作動油で駆動する油圧式のモータなどを採用できるが、その他電動式のモータなどとしてもよい。また、当該モータ部の回収フード82への固定方法も従来のいずれの固定方法をも採用できる。
水平スクリュオーガ86Bの回転軸861Bの一端部(図13左端部)は、上述のように歯車841Bのうちの1つに連結されており、回転軸861Bの他端部(図13右端部)はギア保護用ケーシング883内部に固定された軸受864にて回転可能な状態で軸支されている。
スケール搬送装置87Bは、搬送スクリュオーガ88Bと、搬送側駆動装置89とを備えている。この搬送スクリュオーガ88Bの回転軸881Bは、オーガシャフト721内部において、オーガシャフト721と同軸上に配設されている。この回転軸881Bの上端側は、オーガシャフト721の上端に設けられた搬送側駆動装置89の回転軸(図示しない)に連結されている。また、回転軸881Bの下端部はギア保護用ケーシング883内部に固定された軸受885にて回転可能な状態で軸支されている。
以上の回転破砕装置80Bの動作においては、搬送側駆動装置89の回転駆動力は、搬送スクリュオーガ88Bのみに伝達する。水平側駆動装置860の回転駆動力は、伝導機構84を介して、水平スクリュオーガ86Bのみに伝達する。回転体駆動装置83の回転駆動力は、伝導機構84Bを介して回転体81のみに伝達する。したがって、回転体81による酸化スケールの切削動作と、水平スクリュオーガ86Bによる酸化スケールの搬送動作と、搬送スクリュオーガ88Bによる酸化スケールの搬送動作とはそれぞれ独立して行うことが可能となっている。
なお、回転破砕装置80Bを備えたスケール除去装置の全体的な動作については、上記(1-5)に示した動作と略同様であるため、説明を省略する。
(3-2)スケール除去装置の効果
上記第3実施形態におけるスケール除去装置によれば、第1実施形態の奏する上記(1-6-1)、(1-6-2)、(1-6-5)および(1-6-6)に示す効果に加えて、以下に示す効果を奏することができる。
(3-2-1) 回転破砕装置80Bは、複数の歯車841が互いに噛合する1組の伝導機構84を介して、回転体81を回転駆動する回転体駆動装置83と、複数の歯車841Bが互いに噛合する1組の伝導機構84Bを介して、水平スクリュオーガ86Bを回転駆動する水平側駆動装置860とを備えている。
これにより、回転体81による酸化スケールの切削動作と、水平スクリュオーガ86Bによる酸化スケールの搬送動作と、搬送スクリュオーガ88Bによる酸化スケールの搬送動作とを、それぞれ独立して行うことができる。このため、状況に応じて、回転体81、水平スクリュオーガ86Bおよび搬送スクリュオーガ88Bのそれぞれの回転速度を調整することができる。
(4)第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について図面に基づいて説明する。なお、第4実施形態に係るスケール除去装置は、図13に示した上記第3実施形態と、回転破砕装置80Bの構成のみが異なる。つまり、本実施形態は、水平スクリュオーガを回転駆動させる水平側駆動装置を備えておらず、回転体駆動装置83の回転駆動力で回転体および水平スクリュオーガの双方を回転させ、搬送側駆動装置89の回転駆動力で搬送スクリュオーガのみを回転させるというものである。このため、上記第3実施形態と同様の構成については、同一の符号を用い、説明および図示を適宜省略する。図14は、第4実施形態における回転破砕装置を示した模式図である。
(4-1)回転破砕装置80Cの構成
回転破砕装置80Cは、図14に示すように、回転体81Cと、回収フード82と、2組の伝導機構84,84Cと、フィルタ85と、水平スクリュオーガ86Cと、スケール搬送装置87Cと、吸引ホース連結部90(図11参照)と、図示しない冷却装置とを備えている。
伝導機構84は、上記第3実施形態と同様の構成であり、回転体駆動装置83の回転駆動力を回転体81Cに伝達する。
伝導機構84Cは、回転体81Cからの回転駆動力を水平スクリュオーガ86Cに伝達するものである。このような伝導機構84Cは、互いに噛合する複数の歯車841Cを一組と、これら歯車841Cを回転可能な状態で内包するケーシング842Cとを備えている。これら複数の歯車841Cのうちの1つに、水平スクリュオーガ86Cの回転軸861Cが連結されて、複数の歯車841Cのうちの他の歯車841Cに回転体81Cにおける回転軸811Cが連結されている。なお、伝導機構84Cを構成する歯車841Cの歯数を調整することにより、回転体81Cの回転速度を高速度に、水平スクリュオーガ86Cの回転速度を低速度にするなど、各部の回転速度を任意に調整可能である。
水平スクリュオーガ86Cの回転軸861Cの一端部(図14左端部)は、上述のように歯車841Cのうちの1つに連結されており、回転軸861Cの他端部(図14右端部)はギア保護用ケーシング883内に固定された軸受865にて回転可能な状態で軸支されている。
スケール搬送装置87Cは、搬送スクリュオーガ88Cと、搬送側駆動装置89とを備えている。この搬送スクリュオーガ88Cの回転軸881Cは、オーガシャフト721内部において、オーガシャフト721と同軸上に配設されている。この回転軸881Cの上端側は、オーガシャフト721の上端に設けられた搬送側駆動装置89の回転軸(図示しない)に連結されている。また、回転軸881Cの下端部はギア保護用ケーシング883内に固定された軸受886にて回転可能な状態で軸支されている。
以上の回転破砕装置80Cの動作においては、搬送側駆動装置89の回転駆動力は、搬送スクリュオーガ88Cのみに伝達する。回転体駆動装置83の回転駆動力は、伝導機構84、回転体81C、伝導機構84C、水平スクリュオーガ86Cの順に伝達する。したがって、回転体81Cによる酸化スケールの切削動作と、水平スクリュオーガ86Cによる酸化スケールの搬送動作とは連動して行われる。一方、搬送スクリュオーガ88Cによる酸化スケールの搬送動作は独立して行うことが可能となっている。
なお、回転破砕装置80Cを備えたスケール除去装置の全体的な動作については、上記(1-5)に示した動作と略同様であるため、説明を省略する。
(4-2)スケール除去装置の効果
上記第4実施形態におけるスケール除去装置によれば、第3実施形態の奏する上記(1-6-1)、(1-6-2)、(1-6-5)および(1-6-6)に示す効果に加えて、以下に示す効果を奏することができる。
(4-2-1) 回転破砕装置80Cは、回転体81Cを回転駆動する回転体駆動装置83を備えており、この回転体駆動装置は、複数の歯車841が互いに噛合する1組の伝導機構84、および、複数の歯車841Cが互いに噛合する1組の伝導機構84Cを介して、回転体81Cおよび水平スクリュオーガ86Cの双方を回転駆動する。
これにより、回転体81Cによる酸化スケールの切削動作と、水平スクリュオーガ86Cによる酸化スケールの搬送動作とを同時に連動して行うことができる。また、搬送スクリュオーガ88Cによる酸化スケールの搬送動作を独立して行うことができる。このため、状況に応じて、搬送スクリュオーガ88Cの回転速度を独立して調整できる。また、回転体駆動装置83の回転駆動力にて、回転体81Cおよび水平スクリュオーガ86Cの双方を連動して回転できるので、酸化スケールの搬送をスムーズに行うことができる。さらに、水平スクリュオーガ86C用の回転駆動装置を設ける構成に比べて、部材点数が少なくて済み、かつ、伝導機構84,84Cを設ける簡易な構成であるので、装置を安価に製造できる。さらには、装置の小型化に寄与できる。
(5)第5実施形態
次に、本発明の第5実施形態について図面に基づいて説明する。なお、第5実施形態に係るスケール除去装置は、図14に示した上記第4実施形態と、回転破砕装置80Cの構成のみが異なる。つまり、本実施形態は、水平側ベベルギア863および搬送側ベベルギア882を備え、搬送スクリュオーガを回転駆動させる搬送側駆動装置89を備えておらず、回転体駆動装置83の回転駆動力のみで回転体、水平スクリュオーガおよび搬送スクリュオーガの全てを回転させるというものである。このため、上記第4実施形態と同様の構成については、同一の符号を用い、説明および図示を適宜省略する。図15は、第5実施形態における回転破砕装置を示した模式図である。
(5-1)回転破砕装置80Dの構成
回転破砕装置80Dは、図15に示すように、回転体81Dと、回収フード82と、2組の伝導機構84,84Dと、フィルタ85と、水平スクリュオーガ86Dと、スケール搬送装置87Dと、吸引ホース連結部90(図11参照)と、図示しない冷却装置とを備えている。
伝導機構84は、上記第4実施形態と同様の構成であり、回転体駆動装置83の回転駆動力を回転体81Dに伝達する。
伝導機構84Dは、上記第4実施形態と同様の構成であり、回転体81Dからの回転駆動力を水平スクリュオーガ86Dに伝達する。このような伝導機構84Dは、互いに噛合する複数の歯車841Dを一組と、ケーシング842Dとを備えている。これら複数の歯車841Dのうちの1つに、水平スクリュオーガ86Dの回転軸861Dが連結されて、複数の歯車841Dのうちの他の歯車841Dに、回転体81Dにおける回転軸811Dが連結されている。
なお、伝導機構84Dを構成する歯車841Dの歯数を調整することにより、回転体81Dの回転速度を高速度に、水平スクリュオーガ86Dの回転速度を低速度にするなど、各部の回転速度を任意に調整可能である。
水平スクリュオーガ86Dの回転軸861Dの一端部(図15左端部)は、上述のように歯車841Dのうちの1つに連結されている。また、回転軸861Dの他端部(図15右端部)には水平側ベベルギア863が設けられ、該他端部がギア保護用ケーシング883内に固定されたベベルギア用軸受883Bにて回転可能に軸支されている。
スケール搬送装置87Dは、搬送スクリュオーガ88Dを備えている。この搬送スクリュオーガ88Dの回転軸881Dは、オーガシャフト721内部において、オーガシャフト721と同軸上に配設されている。この回転軸881Dの上端側は、オーガシャフト721の上端に設けられた軸受(図示しない)に回転可能な状態で軸支されている。そして、搬送スクリュオーガ88Dの下端側は、中継部材722内部へと挿入されており、回転軸881Dの他端部には搬送側ベベルギア882が設けられている。この回転軸881Dの他端部は、ギア保護用ケーシング883内に固定されたベベルギア用軸受883Aにて回転可能に軸支され、ギア保護用ケーシング883内部にて搬送側ベベルギア882と水平側ベベルギア863とが噛合している。
以上の回転破砕装置80Dの動作においては、回転体駆動装置83の回転駆動力は、伝導機構84、回転体81D、伝導機構84D、水平スクリュオーガ86D、水平側ベベルギア863、搬送側ベベルギア882、搬送スクリュオーガ88Dへと順に伝達する。したがって、回転体駆動装置83の回転駆動力のみで、回転体81Dによる酸化スケールの切削動作と、水平スクリュオーガ86Dおよび搬送スクリュオーガ88Dによる酸化スケールの搬送動作とが同時に行われる。
なお、回転破砕装置80Dを備えたスケール除去装置の全体的な動作については、上記(1-5)に示した動作と略同様であるため、説明を省略する。
(5-2)スケール除去装置の効果
上記第5実施形態におけるスケール除去装置によれば、第4実施形態の奏する上記(1-6-1)、(1-6-2)、(1-6-5)および(1-6-6)に示す効果に加えて、以下に示す効果を奏することができる。
(5-2-1) 水平スクリュオーガ86Dの回転軸861Dにおける酸化スケールを送る方向側の端部には、水平側ベベルギア863が設けられており、搬送スクリュオーガ88Dの回転軸881Dにおける酸化スケールの導入側の端部には、水平側ベベルギア863と噛合する搬送側ベベルギア882が設けられている。そして、回転体駆動装置83は、2組の伝導機構84,84Dを介して、回転体81Dおよび水平スクリュオーガ86Dの双方を回転駆動し、更に水平側ベベルギア863および搬送側ベベルギア882を介して、水平スクリュオーガ86Dからの回転駆動力により搬送スクリュオーガ88Dを連動して回転する。
これにより、回転体駆動装置83の回転駆動力のみで、回転体81Dによる酸化スケールの切削動作と、水平スクリュオーガ86Dおよび搬送スクリュオーガ88Dによる酸化スケールの搬送動作とを同時に行うことができる。このため、回転体81Dを回転駆動させる搬送側駆動装置89(図6参照)をオーガシャフト721に設けなくて済むので、回転破砕装置80Dの軽量化およびコンパクト化が図れ、結果として回転破砕装置80Dを支持する支持体70の構造も軽量化・簡易化することができる。また、部材点数が少なくて済むので、スケール除去装置の製造コストを低減できる。
(6)実施形態の変形
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
すなわち、例えば、前記実施形態では、スケール除去装置1は移動桁W2上を移動するようにしたが、固定桁W1の上を移動するようにしてもかまわない。また、移動装置10をクローラ12などを有したクロ−ラ式としたが、これに限らず、車輪幅の大きな4輪車式などとしてもよい。さらに、並列する2本の移動桁W2上を移動するとしたが、図4,5に示すような互いに隣接する2本の移動桁W2に限らず、間に移動桁を1本挟んで互いに平行配列された移動桁上を移動するとしてもよく、あるいは、クローラを3つ以上備えて、隣接する3本以上の移動桁上を移動する構成などとしてもよい。
前記実施形態では、図4に示すように、油圧ユニット30および制御弁類40を2組に設け左右に分割し合流させるレイアウト配置としているが、1つにまとめてもよい。また、油圧ユニット30および制御弁類40をスケール除去装置1に搭載したが、炉外に設置してもよい。そして、スケール除去装置1の各部を油圧ユニット30および制御弁類40にて作動油を供給して駆動する構成としたが、これに限らず、例えば、炉外に設置された発電設備から電源ケーブルを介して電気が供給されてこれにて駆動させてもよい。さらに、架台50の移動手段を駆動ねじ軸に代えてチェーンとしても良い。
前記実施形態では、ロータ角度調整シリンダ723は、スライド棒部材723Dを備えて、このスライド棒部材723Dが角度調整シリンダ用板部713におけるリング部材713Aに挿通されて把持されるとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、ロータ角度調整シリンダはスライド棒部材を備えずに、シリンダフレームの基端側がオーガシャフト721に設けられた図示しない軸受に回動可能に軸支される構成としてもよい。このような構成でも、ロータ角度調整シリンダが伸縮することにより、回転破砕装置80における回収フード82の炉底W3とのなす角度を調整できる。また、ロータスライドシリンダ717の作動により、オーガシャフト721、中継部材722および回転破砕装置80と共に、ロータ角度調整シリンダもシリンダフレーム717Bの軸方向に沿って前進後退できる。
なお、支持体70に、ロータ角度調整シリンダが設けられない構成としてもよい。このような構成の場合、ロータの角度調整を行えないが、スケールの堆積深さが比較的小さく傾動角度の作動範囲が小さい場合はロータ角度の調整が必要ないので、十分にスケール除去処理を行うことができる。
前記実施形態では、回収フード82の一隅部に凹部825が設けられ、この凹部825に中継部材722が配置されるとしたが、これに限らない。すなわち、例えば、回収フードの両側面は凹部825が設けられない平坦面とし、この両側面のいずれか一方に中継部材722が回転可能な状態で連結されるようにしてもよい。このような構成でも、前記実施形態と同様に酸化スケールを好適に除去できる。
前記第1実施形態では、水平スクリュオーガが1つだけ設けられる構成としたが、図16に示すように、水平スクリュオーガが2つ設けられる構成としても構わない。ここで、図16は、前記第1実施形態における回転破砕装置の変形例を示した模式図である。図16において、回転破砕装置80Eは、回転体81と、回収フード82Eと、回転体駆動装置83と、伝導機構84と、フィルタ85と、一対の水平スクリュオーガ86E1,86E2と、搬送スクリュオーガ88および搬送側駆動装置89を備えたスケール搬送装置87と、吸引ホース連結部90(図11参照)と、図示しない冷却装置とを備えている。
上記搬送スクリュオーガ88およびオーガシャフト721は、回収フード82Eの中央位置に設けられている。一対の水平スクリュオーガ86E1,86E2は同軸上に並べられ、これら水平スクリュオーガ86E1,86E2の回転軸861Eにおける互いに対向する一端部には、それぞれ水平側ベベルギア863が設けられている。
これらの水平側ベベルギア863は、ギア保護用ケーシング883Eの内部において、搬送スクリュオーガ88の搬送側ベベルギア882にそれぞれ噛合しており、当該ギア保護用ケーシング883E内部に固定されたベベルギア用軸受883A,883Bにて、搬送スクリュオーガ88の回転軸881の一端部と、一対の水平スクリュオーガ86E1,86E2の回転軸861Eにおける当該一端部が回転可能に軸支されている。
また、一対の水平スクリュオーガ86E1,86E2の回転軸861Eにおけるそれぞれの他端部は、回収フード82Eの内部に設けられた軸受862Eにて、回転可能な状態で軸支されている。そして、水平スクリュオーガ86E1,86E2はそれぞれの回転が互いに逆となるので、水平スクリュオーガ86E1,86E2のそれぞれに形成されたらせんは同ピッチとなるように形成されている。
これにより、搬送側駆動装置89の回転駆動力により、搬送側ベベルギア882と、一対の水平スクリュオーガ86E1,86E2におけるそれぞれの水平側ベベルギア863とを介して、搬送スクリュオーガ88および一対の水平スクリュオーガ86E1,86E2が連動して回転する。この際、水平スクリュオーガ86E1,86E2は、互いに逆回転し、かつ、それぞれに形成されたらせんが互いに同ピッチとなるように形成されているので、酸化スケールは水平スクリュオーガ86E1,86E2の互いに対向する端部側、すなわち中央に寄せ集められて、ここにおいて搬送スクリュオーガ88により上方へと搬送される。したがって、搬送スクリュオーガ88の位置が回収フード82Eの中央位置となるので、左右対称でバランスが良く、酸化スケールを好適に回収できる。
なお、このような水平スクリュオーガが2つ設けられる構成は、前記第2,5実施形態についても同様に適用できる。
前記第4,5実施形態では、回転体駆動装置83の回転駆動力で、2組の伝導機構84,84Cあるいは84Dを介して、回転体および水平スクリュオーガの双方を回転させるとしたが、伝導機構は1組でもよい。すなわち、互いに噛合する1組の複数の歯車を備えた伝導機構において、複数の歯車のうちの1つに回転体駆動装置の回転軸を連結し、複数の歯車のうちの他に回転体の一端部を連結し、水平スクリュオーガの一端部を連結する。このような構成でも、回転体駆動装置からの回転駆動力を1組の伝導機構にて回転体および水平スクリュオーガの双方に伝達することができ、2組の伝導機構を設ける構成と比較して部材点数も少なくて済む。これにより、回転体破砕装置のサイズおよび重量をより小さなものにできる。
前記第4実施形態では、回転体駆動装置83の回転駆動力で、2組の伝導機構84,84Cを介して、回転体および水平スクリュオーガの双方を回転させるとしたが、これに限らない。すなわち、回転破砕装置には、回転体駆動装置83の代わりに水平側駆動装置を設ける。そして、この水平側駆動装置の回転駆動力により、複数の歯車が互いに噛合する1組または2組の伝導機構を介して、水平スクリュオーガおよび回転体の双方を回転させる構成としてもよい。このような場合でも、前記第4実施形態の上記(4-2)に示した効果と略同様の効果を奏することができる。
ウォーキングビーム式加熱炉のビームの配列を模式的に示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るスケール除去システムを示した模式図である。 前記第1実施形態に係るスケール除去装置の外観を模式的に示した側面図である。 前記第1実施形態に係るスケール除去装置の外観を模式的に示した平面図である。 前記第1実施形態に係るスケール除去装置の外観を模式的に示した正面図である。 前記第1実施形態における支持体および回転破砕装置の概略構成を示す平面図である。 前記第1実施形態における支持体および回転破砕装置の概略構成を示す斜視図である。 図7におけるA部を模式的に示したX方向からの矢視図である。 前記第1実施形態における回転破砕装置の外観を示す斜視図であり、回収フード、回転体駆動装置および伝導機構のそれぞれの一部を適宜省略して示している。 図9と異なる角度からの回転破砕装置の外観を示す斜視図であり、回収フード、フィルタ、回転体駆動装置および伝導機構のそれぞれの一部を適宜省略して示している。 前記第1実施形態における吸引ホース連結部および搬送スクリュオーガを模式的に示した側断面図である。 本発明の第2実施形態における回転破砕装置を示した模式図である。 本発明の第3実施形態における回転破砕装置を示した模式図である。 本発明の第4実施形態における回転破砕装置を示した模式図である。 本発明の第5実施形態における回転破砕装置を示した模式図である。 前記第1実施形態における回転破砕装置の変形例を示した模式図である。
符号の説明
1…スケール除去装置
2…吸引ホース
10…移動装置
20…フレーム体
50…架台
70…支持体
71…支持体基部
72…支持体先端部
721…オーガシャフト
722…中継部材
80,80A,80B,80C,80D,80E…回転破砕装置
81,81A,81C,81D…回転体
812…羽根
82,82E…回収フード
83…回転体駆動装置
84,84A,84B,84C,84D…伝導機構
841,841A,841B,841C,841D…歯車
86,86A,86B,86C,86D…水平スクリュオーガ
86E1,86E2…水平スクリュオーガ
860…水平側駆動装置
861,861B,861C,861D,861E…回転軸
863…水平側ベベルギア
87,87B,87C,87D…スケール搬送装置
88,88B,88C,88D…搬送スクリュオーガ
881,881B,881C,881D…回転軸
882…搬送側ベベルギア
884…羽根部材
89…搬送側駆動装置
90…吸引ホース連結部
93…空気孔
W…ウォーキングビーム式加熱炉
W1…固定桁
W2…移動桁
W3…炉底

Claims (10)

  1. ウォーキングビーム式加熱炉における炉底の酸化スケールを除去するスケール除去装置であって、
    前記ウォーキングビーム式加熱炉において並列する2以上のビーム上を移動する移動装置と、
    この移動装置に支持されたフレーム体と、
    このフレーム体に搭載され、前記移動装置の移動方向と略直交する方向に移動可能な架台と、
    この架台に傾動可能に支持された支持体基部、および、この支持体基部に進退自在に設けられた支持体先端部を備えた支持体と、
    前記支持体先端部に設けられ、前記酸化スケールを破砕する回転破砕装置とを具備し、
    前記回転破砕装置は、
    外周に設けられた複数の羽根により、前記酸化スケールを切削して掻き上げる回転体と、
    前記回転体の上方外側を覆う状態に設けられ、前記回転体により掻き上げられた前記酸化スケールを回収する回収フードと、
    この回収フードの内部にて水平に配置され、前記回収フードにて回収された前記酸化スケールを横送りする水平スクリュオーガと、
    この水平スクリュオーガにて回収された前記酸化スケールを前記架台側へ向けて搬送するスケール搬送装置とを備えている
    ことを特徴とするスケール除去装置。
  2. 請求項1に記載のスケール除去装置において、
    前記スケール搬送装置は、前記支持体先端部に略沿う状態で設けられた搬送スクリュオーガを備えている
    ことを特徴とするスケール除去装置。
  3. 請求項2に記載のスケール除去装置において、
    前記スケール搬送装置は、前記搬送スクリュオーガを回転駆動する搬送側駆動装置を備えており、
    前記水平スクリュオーガの回転軸における前記酸化スケールを送る方向側の端部には、水平側ベベルギアが設けられており、
    前記搬送スクリュオーガの回転軸における前記酸化スケールの導入側の端部には、前記水平側ベベルギアと噛合する搬送側ベベルギアが設けられており、
    前記水平スクリュオーガは、前記水平側ベベルギアおよび前記搬送側ベベルギアを介して、前記搬送側駆動装置からの回転駆動力により前記搬送スクリュオーガと連動して回転する
    ことを特徴とするスケール除去装置。
  4. 請求項3に記載のスケール除去装置において、
    前記回転破砕装置は、複数の歯車が互いに噛合する1組の伝導機構を介して、前記回転体を回転駆動する回転体駆動装置を備えている
    ことを特徴とするスケール除去装置。
  5. 請求項3に記載のスケール除去装置において、
    前記搬送側駆動装置からの回転駆動力により、前記水平側ベベルギアおよび前記搬送側ベベルギアを介して、前記搬送スクリュオーガおよび前記水平スクリュオーガの双方を回転し、更に、複数の歯車が互いに噛合する1組の伝導機構を介して、前記回転体を回転駆動する
    ことを特徴とするスケール除去装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載のスケール除去装置において、
    前記回転破砕装置は、複数の歯車が互いに噛合する1組の伝導機構を介して、前記回転体を回転駆動する回転体駆動装置と、
    複数の歯車が互いに噛合する1組の伝導機構を介して、前記水平スクリュオーガを回転駆動する水平側駆動装置とを備えている
    ことを特徴とするスケール除去装置。
  7. 請求項1または請求項2に記載のスケール除去装置において、
    前記回転破砕装置は、前記回転体を回転駆動する回転体駆動装置を備えており、
    この回転体駆動装置は、複数の歯車が互いに噛合する1組または2組の伝導機構を介して、前記回転体および前記水平スクリュオーガの双方を回転駆動する
    ことを特徴とするスケール除去装置。
  8. 請求項7に記載のスケール除去装置において、
    前記水平スクリュオーガの回転軸における前記酸化スケールを送る方向側の端部には、水平側ベベルギアが設けられており、
    前記搬送スクリュオーガの回転軸における前記酸化スケールの導入側の端部には、前記水平側ベベルギアと噛合する搬送側ベベルギアが設けられており、
    前記回転体駆動装置からの回転駆動力にて、前記1組または2組の伝導機構を介して、前記回転体および前記水平スクリュオーガの双方を回転駆動し、更に前記水平側ベベルギアおよび前記搬送側ベベルギアを介して、前記搬送スクリュオーガを連動して回転する
    ことを特徴とするスケール除去装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のスケール除去装置において、
    前記搬送スクリュオーガにおける前記酸化スケールの排出側には、前記酸化スケールを空気搬送するための吸引ホースの一端部が連結され、当該吸引ホースの一端部と対向する位置に空気孔が形成されている
    ことを特徴とするスケール除去装置。
  10. 請求項9に記載のスケール除去装置において、
    前記搬送スクリュオーガの回転軸における前記酸化スケールの排出側の端部には、該回転軸と交差する板状の羽根部材が設けられており、
    前記搬送スクリュオーガの回転の際、前記搬送スクリュオーガにて搬送された前記酸化スケールは、前記回転軸と共に回転する前記羽根部材に衝突して、前記吸引ホースの一端部と前記空気孔との間に送り出される
    ことを特徴とするスケール除去装置。
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