JP2007133103A - 自発光型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多階調制御が実現でき、階調の制御が容易であり、安定して輝度を調整できる自発光型表示装置を提供する。
【解決手段】自発光型表示装置は、複数本の走査電極105と、走査電極105と交差する複数本のデータ電極106と、走査電極105およびデータ電極106の間に配置された発光層104とを備え、走査電極105およびデータ電極106が交差する位置に配置された発光層104をそれぞれ有する複数の画素は走査電極105およびデータ電極106間の電圧により表示駆動されている。データ電極106に供給されるデータ電圧は矩形のパルス波形であり、走査電極105に供給される走査電圧は、時間と共に電圧値の絶対値が増加する傾斜波形を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、無機EL(エレクトロルミネッセンス)素子等の容量性自発光素子を有する画素がマトリクス状に配列された表示パネルを有し、各画素を選択的に駆動させることで画像の表示を行う自発光型表示装置に関する。
無機EL素子等の容量性を有する自発光素子は、蛍光体層および誘電体層を備えた発光層と、発光層を挟む一対の電極とを備えている。これら一対の電極それぞれに電圧を印加することで電極間に生じる電圧により自発光素子は発光する。無機EL素子を自発光素子とする自発光型表示装置の表示パネルには、無機EL素子がマトリクス状に配列されている。
具体的には、ガラス等の基板上に、複数本のストライプ状電極であるデータ電極が互いに平行に例えば列方向に配列されていて、データ電極に直交する行方向に複数本のストライプ状電極である走査電極が互いに平行に配列されている。データ電極と走査電極との間には発光層が設置され、両電極の各交差部において、発光層をデータ電極と走査電極で挟んだ構造の無機EL素子が形成されている。つまり、この自発光型表示装置において、各無機EL素子をそれぞれ備える画素が、マトリクス状に二次元配列されている。
従来の自発光表示装置の構成について、図面を用いて説明する。図7は従来の自発光型表示装置の構成を示すブロック図である。図7に示されているように、従来の自発光型表示装置は、表示パネル101と、表示パネル101を駆動するための走査側駆動回路102およびデータ側駆動回路103と、走査側駆動回路102およびデータ側駆動回路103を制御する駆動制御回路114とを備えている。
表示パネル101は、絶縁性基板(図示せず)上に容量性を有する発光層104と、発光層104を挟んで形成された、線状の複数本の走査電極105および走査電極105に交差する複数本のデータ電極106とを有する。発光層104は周知の構造を有し、図示しないが例えば、蛍光体層と、その少なくとも一方の面に形成された誘電体膜とから形成される。各走査電極105と各データ電極106との交差部が各画素を構成し、複数の画素が2次元配列されている。
走査側駆動回路102は、走査電極105に接続され、各走査電極105に走査電圧を印加する。走査側駆動回路102は、高圧の直流電圧を供給する高圧直流電源110と、高圧直流電源110から供給された高圧の直流電圧を基に走査電圧を生成する走査電圧生成回路107と、いずれかの走査電極105を選択的に走査電圧生成回路107に接続するための走査スイッチ回路108とを有する。
例えば200Vの電圧が、高圧直流電源110から走査電圧生成回路107に供給されている。この電圧を基に、走査電圧生成回路107は、矩形のパルス波形を有する走査電圧を生成して、走査スイッチ回路108に送る。走査スイッチ回路108は、走査制御回路109により切り替えが制御されていて順次オンとなる。それにより、選択された走査電極105に対して走査電圧が印加される。なお、走査電圧生成回路107は正負両方の走査電圧を生成し、走査電極105に印加される走査電圧は1フレームごとに、正負が入れ替わる。
データ側駆動回路103は、外部から供給される表示信号データに応じたデータ電圧を各データ電極106に印加する。データ側駆動回路103は、データ電圧を生成するデータ電圧生成回路111と、いずれかのデータ電極106に対してデータ電圧生成回路111を選択的に接続するためのデータスイッチ回路112とを有する。
データ電圧生成回路111は、矩形のパルス波形を有するデータ電圧を生成して、データスイッチ回路112に送る。データスイッチ回路112は、データ制御回路113により切り替えが制御されていて順次オンとなる。それにより、選択されたデータ電極106に対してデータ電圧が印加される。
走査電圧生成回路107、走査制御回路109、データ電圧生成回路111およびデータ制御回路113は、駆動制御回路114から供給される信号に基づいて動作する。駆動制御回路114は、外部から供給される垂直同期信号Vs、水平同期信号Hs、データ転送クロック信号CLK、表示信号データD等に基づき、それぞれ必要な信号を生成して供給する。走査制御回路109、データ制御回路113および駆動制御回路114は、周知の回路と同様に構成することができるので、具体的な説明は省略する。
次に、画素ごとの各電極に印加される電圧と画素の発光について説明する。図7に示された従来の自発光型表示装置において、走査電極105に印加された走査電圧と、データ電極106に印加されたデータ電圧とにより、各画素に印加される画素印加電圧が決定される。この画素印加電圧がしきい値電圧よりも大きい場合に各画素が発光する。なお、これは画素印加電圧が正である場合であり、負である場合は画素印加電圧がしきい値電圧より小さい場合に各画素は発光する。つまり、画素印加電圧の絶対値がしきい値電圧よりも大きい場合に、画素が発光する。
以下に、画素に印加される電圧と発光との関係について図8および図9を加えて説明する。なお、走査電極105およびデータ電極106間の電圧である画素印加電圧の絶対値が、しきい値電圧であるVthを超えた場合に画素は発光する。
まず、画素が発光しない場合について説明する。図8は従来の自発光型表示装置における、非発光時の駆動を説明するためのタイミング波形図である。図8に示されているように、走査電極105には、印加される電圧が正の場合は、電圧がVwのパルス電圧である走査電圧が印加されている。なお、Vth<Vwである。画素が非発光である場合は、データ電極106に電圧がVdのパルス電圧であるデータ電圧を印加させる。なお、Vd<Vth、Vw−Vd≦Vthの関係が成り立っている。このとき、画素印加電圧は、Vw−Vdであり、しきい値電圧と等しいかあるいは小さい。したがって、画素には発光電流が流れない。つまり、画素は非発光である。
また、走査電極105に印加される電圧が負の場合は、走査電極105に電圧が−(Vw−Vd)のパルス電圧である走査電圧が印加されている。画素が非発光である場合は、データ電極106にはデータ電圧を印加させない。つまりデータ電圧は「0」である。したがって、画素印加電圧は−(Vw−Vd)である。このとき、画素印加電圧の絶対値は、しきい値電圧と等しいかあるいは小さい。したがって、画素には発光電流が流れない。つまり、画素は非発光である。
次に、画素が発光する場合について説明する。図9は従来の自発光型表示装置における、発光時の駆動を説明するためのタイミング波形図である。図9に示されているように、走査電極105には、印加される電圧が正の場合は、図8と同様に電圧がVwのパルス電圧である走査電圧が印加されている。画素が発光する場合は、データ電極106に電圧がVdのパルス電圧であるデータ電圧を印加させる。データ電圧は、走査電極105に走査電圧が印加された後であって、走査電圧が「0」になる前に印加される。これにより、データ電圧が印加されるまでは画素印加電圧はVwであり、データ電圧が印加された場合には画素印加電圧はVw−Vdとなる。VwはVthよりも大きく、Vw−VdはVthよりも小さい。したがって、図9に示されているように、走査電圧が印加された瞬間に、発光電流が大量に流れる。この大量に流れる電流は、突入電流と呼ばれ、容量性素子に電圧を印加した瞬間に生じる電流である。発光電流は大量に流れた後、電流値は急激に減少していき、データ電圧が印加されたときに「0」となる。
また、走査電極105に印加される電圧が負の場合は、図8と同様に走査電極105に電圧が−(Vw−Vd)のパルス電圧である走査電圧が印加されている。画素が発光する場合は、データ電極106に電圧がVdのパルス電圧であるデータ電圧を印加させる。データ電圧は、走査電極105に走査電圧が印加されると同時に印加され、走査電圧が「0」になる前にデータ電圧が「0」になる。これにより、データ電圧が印加されている場合には画素印加電圧は−Vwであり、データ電圧が印加されなくなった場合には画素印加電圧は−(Vw−Vd)となる。したがって、図9に示されているように、走査電圧が印加された瞬間に発光電流が大量に流れ、その後発光電流は急激に減少していく。その後電流値は減少していき、データ電圧が印加されたときに「0」となる。なお、画素印加電圧が負の場合の発光電流の向きは、画素印加電圧が正の場合の発光電流の向きとは逆になる。
上述のように、各画素の発光、非発光は、各画素に印加される画素印加電圧により制御することができる。したがって、走査制御回路109、データ制御回路113および駆動制御回路114により、走査電極105およびデータ電極106に印加される電圧を制御して、各画素に印加される電圧を制御することで、表示パネル101に所望の画像を表示することができる。
なお、一般的な自発光型表示装置は、例えば特許文献1等に開示されている。
特開2001−312245号公報
上述のように、従来の自発光型表示装置では、容量性素子に電圧が加えられた瞬間に流れる大きな充電電流である突入電流が生じる。突入電流が生じると、画素の寿命も短くなる。また、発光電流の波形は、非線型的に減少する波形となるため、階調の制御ができなくなる。図10は従来の自発光型表示装置における発光電流の波形図である。図10は発光電流の波形図であるが、具体的には、横軸が時間であり縦軸が発光電流の値であるグラフである。図10に示された発光電流は、非線型的に減少していくため、均一な時間により発光電流の波形を分割しても、電流量が均一に分割されない。つまり、図10において、領域121と領域122は同じ電流量を示しているが、これらの領域における時間(横軸)は異なっている。また、発光電流の波形が非線型であることから、各領域の電流量を等しくするための各領域における時間を求めることも困難である。つまり、時間により階調を制御することが困難である。さらに、発光電流は破線で示したように時間と共に減少していくため、領域121または領域122と同じ電流量である領域に必要な時間は増加していく。つまり、階調を増加させると発光電流を流す時間が急激に増加する。したがって、従来の自発光型表示装置においては、多階調制御は困難であり、16階調が限界であった。したがって、安定した輝度の調整が困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、多階調制御が実現でき、階調の制御が容易であり、安定して輝度を調整できる自発光型表示装置を提供することを目的とする。
本発明の自発光型表示装置は、複数本の走査電極と、前記走査電極と交差する複数本のデータ電極と、前記走査電極および前記データ電極の間に配置された誘電体層および蛍光体層を有する発光層と、前記走査電極に走査電圧を供給する走査側駆動回路と、前記データ電極に表示信号データに応じてデータ電圧を供給するデータ側駆動回路と、前記走査側駆動回路および前記データ側駆動回路を制御する駆動制御回路とを備え、前記走査電極および前記データ電極が交差する各位置の前記発光層をそれぞれ有する複数の画素がマトリクス配列されていて、前記画素は前記走査電極および前記データ電極間の電圧により表示駆動される自発光表示装置であって、前記データ側駆動回路が前記データ電極に供給する前記データ電圧は、矩形のパルス波形を有していて、前記走査側駆動回路が前記走査電極に供給する前記走査電圧は、時間と共に電圧値の絶対値が増加する傾斜波形を有していることを特徴とする。
本発明によれば、多階調制御が実現でき、階調の制御が容易であり、安定して輝度を調整できる自発光型表示装置を提供することができる。
本発明の自発光型表示装置において、発光層が走査電極およびデータ電極に挟まれたことにより容量性を有する自発光素子が形成され、この自発光素子は画素ごとに形成されている。本発明の自発光型表示装置において、走査電極に印加される走査電圧は、時間と共に電圧値の絶対値が増加する傾斜波形を有しているため、自発光素子を有する画素に突入電流が生じることがない。したがって、発光層を流れる発光電流の波形は矩形パルス波形となるため、時間により発光電流の量を制御することができ、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)により容易に階調を制御することができる。また、多階調を実現することができる。また、突入電流が生じないため、発光層は長寿命である。したがって、高画質で長寿命の自発光型表示装置を提供することができる。なお、発光電流とは発光に寄与する電流であり、輝度は発光電流に比例する。
また、本発明の自発光型表示装置において、前記走査電圧の波形の傾斜部分は、線形性を有していることとしてもよい。
また、本発明の自発光型表示装置において、前記走査電圧の波形の傾斜部分は、非線型性を有していることとしてもよい。
また、本発明の自発光型表示装置において、前記走査電圧の初期電圧値が、前記画素のしきい値電圧よりも小さい値であり、前記画素を発光させる場合は、前記走査電極に前記走査電圧が供給され、前記走査電圧が前記画素のしきい値電圧を超えた後に、前記データ電極に前記データ電圧が供給される。それにより、走査電圧がしきい値電圧を超えるまでに、発光層には徐々に発光には寄与しない電流が流れ、走査電圧がしきい値電圧を超えた瞬間に発光電流が流れ出す。上述のように、自発光素子は容量性を有しているが、発光層には発光電流が流れる以前に電流が流れていることから突入電流は生じない。そのため、発光電流の波形は、矩形パルス波形になる。なお、しきい値電圧とは、画素が発光しない限界の走査電極およびデータ電極間の電圧であって、走査電極およびデータ電極間の電圧がしきい値電圧よりも大きい場合に画素が発光する。
以下、本発明の実施形態のさらに具体的な例について図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係る自発光表示装置について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置の構成を示すブロック図である。なお、図1に示された本実施の形態の自発光型表示装置において、図7に示された従来の自発光型表示装置と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図1に示されているように、本実施の形態の自発光型表示装置は、表示パネル101と、表示パネル101を駆動するための走査側駆動回路2およびデータ側駆動回路103と、走査側駆動回路2およびデータ側駆動回路103を制御する駆動制御回路4とを備えている。
走査側駆動回路2は、走査電極105に接続され、各走査電極105に走査電圧を印加する。走査側駆動回路2は、直流電圧を供給する高圧直流電源10と、高圧直流電源10から供給された直流高電圧を基に走査電圧を発生する傾斜波形走査電圧生成回路7と、いずれかの走査電極105を選択的に傾斜波形走査電圧生成回路7に接続するための走査スイッチ回路8とを有する。
高圧直流電源10から傾斜波形走査電圧生成回路7には、例えば200Vの電圧が供給されている。この電圧を基に、傾斜波形走査電圧生成回路7は、傾斜波形を有する走査電圧を生成して、走査スイッチ回路8に送る。走査スイッチ回路8は、走査制御回路9により切り替えが制御されていて順次オンとなる。それにより、選択された走査電極105に対して走査電圧が印加される。なお、傾斜波形走査電圧生成回路7は正負両方の走査電圧を生成し、走査電極105に印加される走査電圧は1フレームごとに、正負が入れ替わる。
次に、傾斜波形を有している走査電圧について説明する。具体的には、走査電圧は、その絶対値において、電圧値が初期電圧から時間と共に増加していく電圧波形を有している。つまり、走査電圧が正の場合は電圧値が時間と共に増加していく電圧波形を有しており、走査電圧が負の場合は電圧値が時間と共に減少していく電圧波形を有している。電圧波形の傾斜部は、時間に対して電圧値が比例している線形であってもよいし、時間に対して電圧値が比例していない非線型であってもよい。また、走査電圧が正の場合の初期電圧であるVa1は、画素のしきい値電圧であるVthよりも小さいことが好ましい。また、走査電圧が正の場合のピーク電圧であるVa2はVthよりも大きい。なお、画素のしきい値電圧とは、画素が発光しない限界の走査電極105およびデータ電極106間の電圧である。したがって、画素印加電圧がしきい値電圧以下である場合には画素は発光せず、画素印加電圧がしきい値電圧よりも大きい場合に画素は発光する。
次に、上述の傾斜波形を有する走査電圧を生成する、傾斜波形走査電圧生成回路7の構成について説明する。図2は本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置の傾斜波形走査電圧生成回路の一例を示す回路図である。図2に示されているように、傾斜波形走査電圧生成回路7は、コイル21と、トランジスタ22と、コイル23と、コンデンサ24とを備えている。コイル21の一端は高圧直流電源10と接続され、他端はトランジスタ22のドレインと接続されている。トランジスタ22のソースは接地され、ゲートは駆動制御回路14に接続されている。コイル23の一端は、トランジスタ22とコイル21との接続点に接続されていて、他端は、図示していないが走査スイッチ回路8に接続されている(図1参照)。また、コイル23の他端は、一端が接地されたコンデンサ24とも接続されている。
このような傾斜波形走査電圧生成回路7の動作について説明する。傾斜波形走査電圧生成回路7には、高圧直流電源から例えば200Vの直流電圧が印加され、駆動制御回路14から、PWMが行われるパルス波25が入力される。それにより、パルス波がコイル23およびコンデンサ24からなるフィルタに入力され、PWMされて、傾斜波形を有する走査電圧26が生成される。傾斜波形を有する走査電圧26は走査スイッチ回路8に入力される(図1参照)。
なお、傾斜波形電圧生成回路の構成は、上述の構成に限られるわけではなく、傾斜波形の走査電圧26を生成することができる回路であればよい。例えば、傾斜波形走査電圧生成回路7を傾斜波形生成ICにより構成してもよい。図3は本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置における他の傾斜波形走査電圧生成回路の構成を示すブロック図である。図3に示された傾斜波形走査電圧生成回路7は、傾斜波形生成IC31を備えている。なお、傾斜波形生成IC31の代わりに、例えばプロセッサやディスクリート等により傾斜波形を生成する装置を用いてもよい。図3に示された傾斜波形走査電圧生成回路7について説明する。図3に示されているように、傾斜波形走査電圧生成回路7は、傾斜波形生成IC31と、出力増幅部32とを備えている。駆動制御回路14からPWMが行われるパルス波33が傾斜波形生成IC31に入力されると、傾斜波形生成IC31はPWMにより傾斜波34を生成する。高圧直流電源10から例えば200Vの直流電圧が入力されている出力増幅部に、傾斜波が入力され、増幅されて傾斜波形を有する走査電圧が生成される。この走査電圧は走査スイッチ回路8に入力される(図1参照)。なお、走査電圧は、1フレームごとに、正負が入れ替わるが、発光時および非発光時のどちらにおいても同一形状の波形を有しているため、傾斜波形走査電圧生成回路7の構成は容易である。
本実施の形態に係る自発光型表示装置において、傾斜波形走査電圧生成回路7、走査制御回路9、データ電圧生成回路111およびデータ制御回路113は、駆動制御回路14から供給される信号に基づいて動作する。駆動制御回路14は、外部から供給される垂直同期信号Vs、水平同期信号Hs、データ転送クロック信号CLK、表示信号データD等に基づき、それぞれ必要な信号を生成して供給する。走査制御回路9、データ制御回路113および駆動制御回路14は、周知の回路と同様に構成することができるので、具体的な説明は省略する。
次に、画素ごとの各電極に印加される電圧と発光について説明する。図1に示された本実施の形態の自発光型表示装置において、走査電極105に印加された走査電圧と、データ電極106に印加されたデータ電圧とにより、各画素に印加される画素印加電圧が決定される。この画素印加電圧の絶対値がしきい値電圧よりも大きい場合に各画素が発光する。
以下に、本実施の形態に係る自発光型表示装置において、画素に印加される電圧と発光との関係について図4および図5を加えて説明する。なお、走査電極105およびデータ電極106間の電圧である画素印加電圧の絶対値が、しきい値電圧であるVthを超えた場合に画素は発光する。
まず、画素が発光しない場合について説明する。図4は本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置における、非発光時の駆動を説明するためのタイミング波形図である。図4に示されているように、走査電極105には、印加される電圧が正の場合は、初期電圧値がVa1であり、ピーク電圧値がVa2である傾斜波形を有する走査電圧が印加されている。なお、Va1<Vth<Va2である。非発光である場合は、データ電極106にVdのパルス電圧であるデータ電圧を印加させる。なお、Vd<Vth、Va2−Vd≦Vthの関係が成り立っている。このとき、画素印加電圧の初期電圧値はVa1−Vdであり、ピーク電圧値はVa2−Vdであり、画素印加電圧は、しきい値電圧と等しいかあるいは小さい。したがって、画素には発光電流が流れない。つまり、画素は非発光である。
また、走査電極105に印加される電圧が負の場合は、走査電極105に初期電圧値が−(Va1−Vd)であり、ピーク電圧値が−(Va2−Vd)である傾斜波形を有する走査電圧が印加されている。画素が非発光である場合は、データ電極106にはデータ電圧を印加させない。つまりデータ電圧は「0」である。したがって、画素印加電圧において、初期電圧値が−(Va1−Vd)であり、ピーク電圧値が−(Va2−Vd)である。このとき、画素印加電圧の絶対値は、しきい値電圧と等しいかあるいは小さい。したがって、画素には発光電流が流れない。つまり、画素は非発光である。
次に、画素が発光する場合について説明する。図5は従来の自発光型表示装置における、発光時の駆動を説明するためのタイミング波形図である。図5に示されているように、走査電極105には、印加される電圧が正の場合は、図4と同様に初期電圧値がVa1であり、ピーク電圧値がVa2である傾斜波形を有する走査電圧が印加されている。画素が発光する場合は、データ電極106にVdのパルス電圧であるデータ電圧を印加させる。データ電圧は、走査電極105に走査電圧が印加された後であって、走査電圧が「0」になる前に印加される。これにより、データ電圧が印加されるまでは画素印加電圧はVa1から上昇していき、Vthを超える。このとき、発光電流が流れて画素が発光する。なお、画素印加電圧はVthよりも小さい値から徐々に増加していくので、画素印加電圧がVthを超えても突入電流が流れることはなく、一定値の電流が流れる。発光電流が流れている状態で、データ電圧が印加された場合には画素印加電圧がVthよりも小さくなり、発光電流が流れなくなる。画素印加電圧はその後(Va2−Vd)となるまで増加してから「0」になる。
また、走査電極105に印加される電圧が負の場合は、図4と同様に初期電圧値が−(Va1−Vd)であり、ピーク電圧値が−(Va2−Vd)である傾斜波形を有する走査電圧が走査電極105に印加されている。画素が発光する場合は、データ電極106に電圧がVdのパルス電圧であるデータ電圧を印加させる。データ電圧は、走査電極105に走査電圧が印加されると同時に印加され、走査電圧が「0」になる前にデータ電圧が「0」になる。これにより、画素印加電圧の初期電圧値は−Va1であり、そこから下降していき、−Vthよりも小さくなる。このとき、発光電流が流れて画素が発光する。なお、画素印加電圧は−Vthよりも大きい値から徐々に減少していくので、画素印加電圧がVthを超えても突入電流が流れることはなく、一定値の電流が流れる。発光電流が流れている状態で、データ電圧が印加された場合には画素印加電圧は−Vthよりも大きくなり、発光電流が流れなくなる。画素印加電圧はその後−(Va2−Vd)となるまで減少してから「0」になる。なお、画素印加電圧が負の場合の発光電流の向きは、画素印加電圧が正の場合の発光電流の向きとは逆になる。
上述のように、各画素の発光、非発光は、各画素に印加される画素印加電圧により制御することができる。したがって、走査制御回路9、データ制御回路113および駆動制御回路14により、走査電極105およびデータ電極106に印加される電圧を制御して、各画素に印加される電圧を制御することで、表示パネル101に所望の画像を表示することができる。
また、上述のように、本実施の形態の自発光型表示装置は、突入電流が生じないため寿命が長い。また、多階調制御が可能で、階調を時間により容易に制御することができる。図6は従来の自発光型表示装置における発光電流の波形図である。図6は本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置における発光電流の波形図であるが、具体的には、横軸が時間であり縦軸が発光電流の値であるグラフである。図6に示された発光電流は矩形パルス波形であるため、発光電流が流れている間の電流値は時間によらず一定である。したがって、図6において、発光電流を時間により8等分した各領域20は互いに同じ電流量を示している。それにより、階調を時間により容易に制御できるうえ、多階調制御も可能である。そのため、安定した輝度の調整が可能である。
このように、本実施の形態の自発光型表示装置は、無機EL素子等の容量性を有する自発光素子を用いているにも関わらず、突入電流が生じず、均一な時間により各階調の制御ができる上、多階調制御も可能であるという効果を奏する。
なお、本実施の形態で具体的に示した構成および部品等は、あくまでも一例であり、本発明はこれらの具体例のみに限定されるものではない。
本発明の自発光型表示装置は、多階調制御が実現でき、階調の制御が容易であり、安定して輝度を調整できるため、あらゆるディスプレイに用いることができる。
本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置の傾斜波形走査電圧生成回路の一例を示す回路図 本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置における他の傾斜波形走査電圧生成回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置における、非発光時の駆動を説明するためのタイミング波形図 本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置における、発光時の駆動を説明するためのタイミング波形図 本発明の実施の形態に係る自発光型表示装置における発光電流の波形図 従来の自発光型表示装置の構成を示すブロック図 従来の自発光型表示装置における、非発光時の駆動を説明するためのタイミング波形図 従来の自発光型表示装置における、発光時の駆動を説明するためのタイミング波形図 従来の自発光型表示装置における発光電流の波形図
符号の説明
1 表示パネル
2 走査側駆動回路
7 傾斜波形走査電圧生成回路
8 走査スイッチ回路
9 走査制御回路
10 高圧直流電源
14 駆動制御回路
20 領域
21、23 コイル
22 トランジスタ
24 コンデンサ
25、33 パルス波
26 走査電圧
31 傾斜波形生成IC
32 出力増幅部
34 傾斜波
101 表示パネル
102 走査側駆動回路
103 データ側駆動回路
104 発光層
105 走査電極
106 データ電極
107 走査電圧生成回路
108 走査スイッチ回路
109 走査制御回路
110 高圧直流電源
111 データ電圧生成回路
112 データスイッチ回路
113 データ制御回路
114 駆動制御回路
121、122 領域

Claims (4)

  1. 複数本の走査電極と、前記走査電極と交差する複数本のデータ電極と、前記走査電極および前記データ電極の間に配置された誘電体層および蛍光体層を有する発光層と、前記走査電極に走査電圧を供給する走査側駆動回路と、前記データ電極に表示信号データに応じてデータ電圧を供給するデータ側駆動回路と、前記走査側駆動回路および前記データ側駆動回路を制御する駆動制御回路とを備え、前記走査電極および前記データ電極が交差する各位置の前記発光層をそれぞれ有する複数の画素がマトリクス配列されていて、前記画素は前記走査電極および前記データ電極間の電圧により表示駆動される自発光表示装置であって、
    前記データ側駆動回路が前記データ電極に供給する前記データ電圧は、矩形のパルス波形を有していて、
    前記走査側駆動回路が前記走査電極に供給する前記走査電圧は、時間と共に電圧値の絶対値が増加する傾斜波形を有していることを特徴とする自発光型表示装置。
  2. 前記走査電圧の波形の傾斜部分は、線形性を有している請求項1に記載の自発光型表示装置。
  3. 前記走査電圧の波形の傾斜部分は、非線型性を有している請求項1に記載の自発光型表示装置。
  4. 前記走査電圧の初期電圧値が、前記画素のしきい値電圧よりも小さい値であり、
    前記画素を発光させる場合は、前記走査電極に前記走査電圧が供給され、前記走査電圧が前記画素のしきい値電圧を超えた後に、前記データ電極に前記データ電圧が供給される請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の自発光型表示装置。
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