以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明を行う。まず本発明の一実施例について概念的に説明を行った後、各構成要素の機能についての詳細な説明を行うものとする。
(1.実施例)
図1は、本発明の一実施例を示す概念図である。図1に示されるシステム1は、パーソナルコンピュータ2(以下、「パソコン」と呼称する)と着脱可能な半導体メモリ装置を内蔵したメモリプレーヤー3と、音楽ファイルの再生ならびに録音が可能な音楽記録再生装置4と、で構成される。なお、以下において、パソコン2は一つ以上の音楽ファイルを内部もしくは外部の記憶媒体に記憶しているものとし、パソコン2によって当該音楽ファイルが読み出し可能な構成であるものとする。なお、以下では、メモリプレーヤー3はUSBインターフェースを備える形式とするが、パソコン2及び音楽記録再生装置4と接続可能なインターフェースを備えていればよく、このインターフェースはUSB形式に限られるものではない。また、音楽記録再生装置4は、内部に時計機能を備える構成とする。
図1(a)に示すように、利用者は、まずパソコン2にメモリプレーヤー3をUSBインターフェースを介して接続し、パソコン2に予め格納されている一つ以上の音楽データから任意の音楽データを選択して転送を行う(ステップS1)。このときパソコン2から転送されたファイルのファイル名は、パソコン2のファイルシステムで管理されているファイル名と同一のファイル名となる。なお、ファイル転送時にメモリプレーヤ3に予め一つ以上の音楽ファイルが記憶されていても構わない。
次に利用者は、パソコン2よりプレーヤー3に格納されているファイル一覧より、所定の時刻になると自動的にタイマーによって再生を行いたい任意の音楽ファイルを選択し、所定の規則の下でファイル名を変更する(ステップS2)。例えば、図2に示すように、ある音楽ファイル「ABCSONG.mp3」のファイル名を「TIMP0730.mp3」のように変更する。ここで、「TIMP」はタイマー再生を行うことを表しており、「TIMP」以下の数字が当該タイマー再生を行う時刻を表している。この例では、ファイル名を変更されたこの音楽ファイルは7時30分に再生が行われることを表している。なお、拡張子「mp3」は音声データ形式の一例であって、通常は符号化形式によって異なるため、拡張子はmp3に限定されるものではなく音声データを示す拡張子であれば他の拡張子であっても構わない。利用者は、タイマー再生を行いたい他のファイルについても、上記規則に基づいて同様にリネーム処理(ファイル名の変更)を行う。
なお、ファイルシステムを用いた音楽プレーヤーは、通常、音楽ファイルの曲名をファイルヘッダから読込んで表示するため、ファイル名を変更した場合にも曲名が変更されるということはない。また、あらかじめパソコン2側で所定の規則の下でのファイル名とした後、メモリプレーヤー3に書き込むものとしてもよい。
また、所定の時刻になると自動的にタイマーによって他の音源ソースからの音声データを録音したい場合には、パソコン2によって新しいファイルを作成するとともに、そのファイル名を例えば「TIMR0800_0830.mp3」のように設定する。ここで、「TIMR」はタイマー録音を行うことを表しており、「TIMR」以下の数字が当該タイマー録音を行う時間を表している。この例では、8時から8時30分までの間、当該ファイルに音声データを書き込む(録音する)処理が行われることを表している。なお、上記と同様、拡張子「mp3」は音声データ形式の一例であって、通常は符号化形式によって異なるため、拡張子はmp3に限定されるものではなく音声データを示す拡張子であれば他の拡張子であっても構わない。利用者は、タイマー録音を行いたい他の時間についても、上記規則に基づいて同様に新規ファイルを作成する。
なお、録音ファイル名については、開始時刻と終了時刻を設定するファイル形式の他に、開始時間と録音時間を設定する形式に基づいてファイル名を定めるものとしても構わない。例えば、8時から30分間録音を行いたい場合には、ファイル名を「TIMR0800〜30M.mp3」のように表すものとしても構わない。また、終了時刻が記載されていない場合(例えばファイル名が「TIMR0800.mp3」のように設定されている場合)には、録音開始時刻より予め定められた時間(例えば1時間)の録音が行われるものとしても構わない。
このように、メモリプレーヤー3に上記規則に従ってファイル名が付された音楽ファイル、あるいは録音データ入力用新規ファイルを格納すると、利用者は、図1(b)に示すように、このメモリープレーヤ3を音楽記録再生装置4と接続する(ステップS3)。このとき、音楽記録再生装置4にUSB形式のインターフェースが備えられていれば、USB接続によってメモリプレーヤー3と音楽記録再生装置4とを接続するものとして良く、また接続可能な他のインターフェースによって接続するものとしても構わない。
音楽記録再生装置4は、メモリプレーヤー3が接続されたことを認識すると、メモリプレーヤー3内に格納されているファイル群より、上記規約に従ってファイル名が付けられているファイルを探知する。そして、該当するファイルが認知された場合、ファイル名に記載されている時刻に再生あるいは録音を行うようにタイマー設定が行われる。
なお、音楽記録再生装置4がタイマー設定処理を行うタイミングは、音楽記録再生装置4が初期化された時点(すなわち電源オフ後再び電源オン状態となった時点)で行うものとしても構わないし、電源がオフされた時点で行われるものとしても構わない。同様に、メモリプレーヤー3内に格納されているファイル群より、上記規約に従ってファイル名が付けられているファイルを探知するタイミングについても、音楽記録再生装置4の初期化時、あるいは電源オフ時に行われるものとしても構わない。このとき、電源をオフした状態においても、音楽記録再生装置4に備えられている内部時計は動作しているものとする。以下では、タイマー再生設定あるいはタイマー録音設定は電源オフ状態の下で行われるものとする。
そして、設定された時刻になると、音楽記録再生装置4はオフ状態から復帰するとともに、該当ファイルの再生を行う。上記例によれば、音楽記録再生装置4の内部時計が7時30分を示すと、電源がオン状態になるとともに、ファイル「TIMP0730.mp3」がメモリープレーヤー3から読み込まれて再生される。このとき、当該ファイルを1回再生すると、電源を再びオフ状態に戻すか、あるいは定められた時間の間、何回か繰り返し再生を行うか、などのオプション設定を行うことができるものとする。このオプション設定を、ファイル名で指定するものとしても構わないし、音楽記録再生装置4側で設定できるものとしても構わない。
同様に、設定された時刻になると、音楽記録再生装置4はオフ状態から復帰するとともに、音源ソースより該当ファイルへの書き込みを行う。上記例によれば、音楽記録再生装置4の内部時計が8時00分を示すと、電源がオン状態になるとともに、音源ソースより出力される音声データをファイル「TIMR0800_0830.mp3」に対して書き込みを行う。このとき、音源ソースについても、ファイル名で指定できるものとしてもよい。例えば、「TIMR0800_0830_FM80p2.mp3」と記載することで、ラジオのFM80.2MHzから受信される音声データを当該ファイルに書き込む構成とすることもできる。また、音源ソースの指定がない場合には、予め定められている規定の音源ソースを用いるか、あるいは最後に再生もしくは受信していた音源ソースから出力される音声データが書き込まれるものとしても構わない。
このように構成されることで、利用者は、音楽記録再生装置4に対してタイマー設定を行わずともタイマー再生あるいはタイマー録音が行われるため、従来のように、音楽記録再生装置側に対してキー操作により行う必要があった煩雑なタイマー設定が不要となる。また、音楽記録再生装置は、その機種ごとにタイマー設定の方法が異なり、利用者は機種ごとに設定方法を変える必要があったが、本発明の方法によれば、ファイル名を所定の規則の下で変更するだけで良いため、タイマー設定方法が音楽記録再生装置の機種に依存しない。
(2.構成要素の詳細な説明)
以下に、本発明の実現を可能にする各構成要素の詳細な説明を行う。図3は、図1に示される音楽記録再生装置4の構成を示すブロック図である。なお、図3において、音楽記録再生装置4は、CDラジカセタイプの形状を想定しているが、これに限られるものではなく、CD、カセット、ラジオ、外部入力のうちの少なくとも一つの音源ソースから入力される音声情報を再生及び記録する機能を備えていれば良い。また、音楽記録再生装置4は、上述したように、メモリプレーヤー3との接続が可能なインタフェースを備えているものとする。
図3に示される音楽記録再生装置4は、全体のシステム制御を行うマイコン11と、利用者がキー操作を行って音楽記録再生装置4に対して再生、録音、早送りなどの動作モードの指示を行う操作部12と、現在再生している曲のタイトルなどが表示される表示部13と、音楽記録再生装置4に対して接続されたUSBメモリ装置(例えばメモリプレーヤー3)内に格納されるファイルに対して読み書きを行うための所定の処理を行うUSBホスト処理部15と、圧縮処理されている音声信号のダイナミックレンジを拡大するための伸張回路16と、一時的にデータを保持するためのバッファ17と、AD変換および音声データの圧縮処理を行うAD圧縮部18と、音源ソースを選択するためのセレクタ19と、CDを再生するためのユニットであるCDユニット部21と、AM及びFMラジオ放送を受信するためのラジオユニット部22と、他の機器から出力される音声データが入力されて音楽記録再生装置4から出力させるための外部入力処理部23と、バッファ17に保持されたデジタルデータをアナログデータに変換するDA変換部24と、アナログ変換された音声データを外部に出力するための処理を行う出力処理部25と、を備える。
また、USBホスト処理部15は、USB形式で他のUSBメモリ装置などと接続されるUSBインターフェース32と、実際にUSBインターフェース32を介して接続されているUSBメモリ装置に対してファイルを読み書きするための処理を行うUSBデータ処理部31と、で構成される。
このUSBデータ処理部31は、実際にUSB形式でデータの送受信を行うことが可能かどうかを判定するとともに、可能な場合にUSB形式でデータを送受信するUSBトランシーバ、USBレシーバなどで構成される物理層処理部33と、物理層処理部33から与えられるデータのパケットデータを解析し、USBマスストレージとしてのコマンド処理を行う論理層処理部34と、ファイルシステムを管理し、実際に目的のファイルをUSBメモリ装置から読み込む、あるいはUSBメモリ装置にファイルを書き込むような処理を行うファイルシステム部35と、USBメモリ装置に記録されたファイルを所定の規則でソーティングするファイル管理部36と、を備える。なお、USBマスストレージとは、USBの「マスストレージクラス」という規格に対応した機器のことで、当該規格に合致した機器は、パソコンのUSBインターフェイスに接続して「記憶装置」として用いることができるものである。
なお、本発明の音楽記録再生装置4は、ファイルシステムとして「FAT(File Alllocation Table)」フォーマットを採用するものとし、これによって、USBインターフェース32を介して、接続されるUSBメモリ装置に対してファイルの読み書きを行うことができる構成である。
以下に、FATフォーマットによってファイル管理を行う方法について簡単に説明する。図4は、FATフォーマットによって採用される記録領域の構造を示す模式図である。図4に示されるように、記憶領域50は、ファイル管理情報を格納するための管理データ領域50aと、実態データを格納するためのデータ領域50bとで構成される。
管理データ領域50aは、ブートセクタであって、メディアの特性を表したBIOSパラメータブロック(BPB)データが記録される予約領域51と、ファイルやディレクトリを格納しているクラスタのリンク状態や使用クラスタ、不良セクタに関する情報を集めたテーブルが記録されるFAT領域52と、ルートディレクトリが記録されるルートディレクトリ領域53とで構成される。ルートディレクトリには、ファイルの名前、ディレクトリの名前、ファイルの属性、FATエントリの番号など、ファイルに関する情報が記載される。
一方、データ領域50bは、実際のファイルの内容が記録される領域である。当該領域はクラスタ毎に区切られており、FATで示されるリンク状態に従って各ファイルのデータが記録される。階層ディレクトリの場合には、サブディレクトリの内容も記録される。
図5はFAT領域52の構造を示したブロック図である。FATの先頭1バイトには、記憶メディアのタイプを定義しているバイトの値であるFATIDが格納される。FATIDの後に続く各3バイトには「0xFF」が格納され、これ以降のバイトには実際のFAT情報が格納される。FATには、12ビットFAT、16ビットFAT、32ビットFATなど数種類が存在するが、図5は16ビットFATの構成例を示しており、16ビットで1つのエントリ(リンク先)を表している。
図5において、4バイト位置から5バイト位置にかけて格納されている「0x0300」は、すでにデータの割り当てが完了しており、次に続くのがクラスタ番号「0030」であることを表している。同様に、6バイト位置から7バイト位置にかけて格納されている「0x0400」は、すでにデータの割り当てが完了しており、次に続くのがクラスタ番号「0040」であることを表している。また、12バイト位置から13バイト位置にかけて格納されている「0xFFFF」はデータの終了を表している。その他、「0x0000」は空きクラスタを示す値であり、「0xFFF7」は欠陥クラスタを示す値である。
このように、FATエントリに格納されている情報を検知することで、データが格納されているクラスタの位置や、未使用の空きクラスタの位置を把握することができる構成である。
次にディレクトリエントリについて説明する。ルートディレクトリやサブディレクトリには、ファイル、サブディレクトリ、ボリュームラベルなどが示される複数のディレクトリエントリが格納される。ルートディレクトリに使用される項目数は予め定められているため、ルート直下に作成できるファイルやディレクトリの数には制限がある。
図6は、1つのディレクトリエントリの構成を示すブロック図である。1つのエントリは32バイトのデータから構成されており、ファイル名、拡張子名、ファイル属性、開始クラスタ番号、ファイルサイズなどが予め定められたセクタに格納されている。
すなわち、バイト位置0〜7にはファイル名が記載され、バイト位置8〜10には拡張子名が記載され、バイト位置11にはファイル属性が記載され、バイト位置12〜21は予約領域であり、バイト位置22〜23には更新された時刻が記載され、バイト位置24〜25には更新された日付が記載され、バイト位置26〜27には開始クラスタ番号が記載され、バイト位置28〜31にはファイルサイズが記載される構成である。
このように構成されるファイルシステムにおいて、あるファイル、例えば図7におけるサブディレクトリ「SUB_DIR1」下のファイル「FILE1」にアクセスする際の手順について説明を行う。図7において、ルートディレクトリ「ROOT」の下には、SUB_DIR1などのサブディレクトリや、FILE_X、FILE_Yなどのファイルが存在する。また、アクセス対象とするサブディレクトリSUB_DIR1下には、FILE1、FILE2、FILE3などのファイル、及びサブディレクトリSUB_DIR11などが存在する構成であるとする。
図8は、図7におけるルートディレクトリエントリ61、FATの一部構成62、データ領域63、サブディレクトリSUB_DIR1のディレクトリエントリ64、FATの一部構成65が示されている。
まず、ルートディレクトリエントリ61を読み込み、ルートディレクトリエントリ61の先頭エントリから順にファイル名を検索し、対象となるサブディレクトリ「SUB_DIR1」をエントリ4で見つけると、そのエントリに記述されている開始クラスタ番号(図8の例では「0x0008」)を得る。この開始クラスタ番号0x0008は、サブディレクトリSUB_DIR1のディレクトリエントリ64がデータ領域63のどのクラスタから格納されているかを示している。
そして、アクセス対象となるファイルFILE1が、データ領域63のどこに格納されているかを検知するため、サブディレクトリSUB_DIR1のディレクトリエントリ64を読み込み、ルートディレクトリエントリ61のときと同様、先頭エントリから順にファイル名を検索し、対象となるファイル「FILE1」を見つけると、そのエントリに記述されている開始クラスタ番号(図8の例では「0x002F」)を得る。
例えば、図8に示されるように、ファイルFILE1が複数クラスタから構成されるときは、FAT66を参照し、まずクラスタ番号0x002Fの領域には「0x0030」が記載されていることを確認し、クラスタ番号0x0030の領域にはデータ終端を示す「0xFFFF」が記載されていることを確認すると、このファイルFILE1が、データ領域63のクラスタ0x002F及び0x0030の領域に格納されていることを認識して、これらのクラスタにアクセスすることでファイルFILE1のデータを読み出す。また、同様のアクセス手順によってファイルFILE1に対してデータの書き込みを行う。
また、新しくデータを書き込む場合には、FATに記載されている空きクラスタを検索しながら、この空きクラスタによって指定されるデータ領域にデータを書き込むとともに、FAT及びディレクトリエントリの情報を更新する。このとき、新しく書き込まれたファイルのファイル名やファイル属性など、図8に示すディレクトリエントリの各構成要素が更新される。
本発明の音楽記録再生装置4においても、上述したFATフォーマットによってファイル管理が行われているUSBメモリ装置に対してデータの読み書きが行われる構成である。このとき、USBインターフェース32を介してUSBメモリが接続されると、物理層処理部33、論理層処理部34で行われる各処理を経て、ファイルシステム部35が、ルートディレクトリエントリおよび各ディレクトリのディレクトリエントリを読み出して、USBメモリに格納されているファイル構成を認識する。さらに、ファイル管理部36は、ファイルシステム部35が認識したメモリ情報から、USBメモリ装置に格納されているファイルのうち、音声ファイルのみを選択すしてリストアップするとともに(リスティング処理)、このファイルに記載されている曲名やアーティスト名および開始アドレスを取得して、曲名やアーティスト名などの各項目ごとに並べ替えを行う(ソーティング処理)。このリスティング処理及びソーティング処理された結果は、テーブルとしてファイル管理部36で保持される。
また、このとき、ファイル管理部36は、上述したような本発明の規則に該当する名前が付されたファイル(例えば「TIMP0730.mp3」)を検知すると、当該ファイル名を記憶し、マイコン11からの要求に応じてこの情報を返す処理を行う構成である。
このUSBホスト処理部15は、マイコン11からの指定曲の再生コマンドや曲名・アーティスト名などの取得コマンドを受けるためのシステムマイコンインターフェースを持つ。マイコン11から指定された曲は、ファイル管理部36によって生成されたテーブルに基づいて下位のファイルシステム処理に伝えられ、該当するファイルを検索して、曲データの再生あるいは記録が行われる。
利用者は、操作部12を操作することで、録音、再生などの指示をマイコン11に与え、マイコン11が、操作部12からの指示内容に基づいて、各ブロックに対して制御を行う。例えば、利用者がCDプレイヤーの再生を行いたい場合、操作部12を操作することで、CDの再生指示信号をマイコン11に与え、マイコン11がCDユニット部21に対して、再生の指示を行う。また、セレクタ19に対し、入力音源ソースをCDユニット部21にする旨の選択指示を与える。そして、CDユニット部21は、マイコン11からの信号に基づいて再生を行い、再生によって出力される信号がセレクタ19を介して再生出力アンプに送られ、外部に出力される。
このように構成される音楽記録再生装置4を利用して、メモリプレーヤー3に対して自動録音を行う方法およびメモリープレーヤー3に格納されている音楽ファイルを読込んで自動再生を行う方法について説明を行う。まず、図面を参照してメモリープレーヤー3の構成について説明を行う。
図9は、図1に示されるメモリプレーヤー3の構成を示すブロック図である。メモリプレーヤー3は、全体の制御を司るマイコン75と、USB形式でUSBホストとなるパソコンなどと接続されるUSBインターフェース71と、接続されるホストに対してUSBメモリ装置として認識させる旨の信号を供給するUSBデバイスコントローラ72と、FAT形式でファイル管理を行うファイルシステム部73と、ファイルが格納されるメモリ74と、外部より利用者によって操作される操作部76と、再生曲データなどが表示される表示部77と、ファイルシステム部73から与えられる音楽ファイルをデコード処理するデコーダ部78と、デコーダ部78によってデコードされたデジタル信号をアナログ変換するDA変換部79と、DA変換部79から出力されるアナログ信号を外部に出力するための処理を行う出力処理部80と、を備える。出力処理部80から出力されるアナログ信号は、ヘッドホンなどと接続され、この音声がヘッドホン装着者に聴取される。
メモリプレーヤー3は、単体でファイルの再生を行うことができるプレーヤーであり、USBでパソコンなどと接続されることでUSBメモリとしての機能も用いることができる。
USB形式でパソコンなどのホストと接続されていない状況下で、利用者が操作部76を操作することで、内蔵メモリに格納されている音楽ファイルを再生する指示を行うと、その旨の信号がマイコン75に与えられる。マイコン75は、ファイルシステム部73に対し、指定のファイルをメモリ部74から読み出す指示を行う。ファイルシステム部73は、当該指定されたファイルをメモリ74から読み出すと、デコーダ部78に出力する。その後、デコード処理、DA変換処理、出力処理が施されて、利用者が聴取できる形式となる。
また、このとき、一つ以上のディレクトリに含まれる複数のファイルを再生する場合や、リピート再生を行う場合、ランダム再生を行う場合などの命令についても利用者が操作部76を操作することで行うことのできる構成であり、この場合、一ファイルが再生終了後、次に再生される音楽ファイルが上述と同様にファイルシステム部73からデコーダ部78、DA変換部79、出力処理部80へと順次送られて処理が施される。
一方、USBインターフェース71がパソコンなどのホスト装置とUSB形式で接続された場合、USBデバイスコントローラ72がホストに対してUSB装置として認識される旨の信号を与える。また、USB装置としてホストによって認識された後、USBデバイスコントローラ72は、ホストからの指示によって、指定の位置にデータを受け取る処理、あるいは指定の位置のデータをホストに与える処理を行う。そして、ファイルシステム部73が、USBデバイスコントローラ72から与えられる指示信号に基づいて、実際にファイルの読み書きを行うメモリ部74の位置に変換して読み書きを行う。このように、データの読み書きについては、すべてホスト装置が主導で行われる構成である。
(3.動作の詳細な説明)
このように構成される上記音楽記録再生装置4によって、USB接続されたメモリプレーヤー3にラジオ放送を録音する方法について以下に説明を行う。なお、以下では音源をFMラジオ放送とするが、CD音源や外部入力など他の音源からの出力を録音する場合も、音源を変更する以外に録音方法は同一であるため、説明を省略する。
上述の例と同様、8時から8時30分までのラジオのFM80.2MHzから受信される音声データをmp3形式で録音する場合について説明を行う。利用者は、予めメモリプレーヤー3内に、空ファイル「TIMR0800_0830_FM80p2.mp3」を作成しておく。このとき、メモリプレーヤー3をパソコン2と接続し、パソコン2よりメモリプレーヤー3をUSBメモリとして認識させた上で、メモリ部74内の任意のディレクトリ位置に上記空ファイルを作成するものとする。
そして、当該ファイルがメモリ内に存在するメモリプレーヤー3を、USBインターフェース32を介して音楽記録再生装置4とUSB形式によって接続する。
USBインターフェース32は、外部に何らかの装置がUSB接続によって接続されたことを認識し、その旨の情報をUSBデータ処理部31に与える。USBデータ処理部31は、USBインターフェース32を介して、接続されているメモリプレーヤー3に対してアクセスを行い、メモリプレーヤー3に格納されているディレクトリおよびファイルの情報を取得し、ファイル管理部36にその情報を記憶させる。上述したように、メモリプレーヤー3は、FAT形式によってファイル管理がされており、メモリプレーヤー3内のルートディレクトリエントリ及び各サブディレクトリのディレクトリエントリを探査することで、メモリプレーヤー3内に記憶されている全てのファイルの情報を取得することができる。このとき、格納されているファイルのうち、拡張子より音楽データを示すファイルであると認識されたものについては、各ファイルに記載されている曲情報、アーティスト情報などの所定の情報を取得するとともに、ファイル管理部36において曲名やアーティスト名などの各項目毎にソーティングされ、この情報がテーブルとして保持される。
そして、メモリプレーヤー3内に、上記規則に従って生成されたファイル(この例で言えば、「TIMR0800_0830_FM80p2.mp3」)を検知すると、このファイルが、自動的に録音が行われる録音先となる空ファイル(以下、「自動録音指定ファイル」と呼称する)であることを認識して、ファイル管理部36がその情報を保持するとともに、自動録音指定ファイルの存在を示す情報をマイコン11に与える。そして、この情報はマイコン11上に備えられる内部メモリに保有される。なお、自動録音指定ファイルが複数存在する場合には、すべての自動録音指定ファイルの情報をマイコン11に与えるものとする。
マイコン11は、当該指定ファイルの情報より、録音開始時刻、録音終了時刻、録音開始ファイルの開始アドレスを設定する。上記の例では、8時から8時30分までの間、FM80.2MHzのラジオ放送より、メモリプレーヤー3内のファイル「TIMR0800_0830_FM80p2.mp3」に書き込む処理を行うための設定を行う。
具体的には、録音開始時刻の所定時間(例えば数秒程度)前になると、指定された音源(上記例ではラジオユニット部22)に対して音源出力を行う指示を与えるとともに、セレクタ19に対してもラジオユニット部22からの出力信号が入力されるように設定を行う指示を与える。一方で、USBデータ処理部31に対し、メモリプレーヤ3内のファイル「TIMR0800_0830_FM80p2.mp3」にアクセスして、出力信号を書き込む指示を行う。また、所定の終了時刻(上記例では8時30分)になると、USBデータ処理部31に対し、書き込み処理を終了する信号を与える。
ラジオユニット部22より出力されるラジオ信号が、セレクタ19を介してAD圧縮部18に送られてデジタル変換および圧縮処理が施された後、バッファ17で一時的に保管される。そして、圧縮処理が施されたデジタル信号がバッファ17からUSBホスト処理部15へと送られ、USBインターフェース32よりメモリプレーヤー3へと与えられる。
メモリプレーヤ3側では、音楽記録再生装置4よりUSBインターフェース71を介して与えられたこのデジタルデータがメモリ部74内の予め定められた所定の位置に格納される。なお、メモリ部74内におけるデータ格納位置に関しては、メモリプレーヤー3が音楽記録再生装置4にUSB接続された時点で、音楽記録再生装置4がメモリプレーヤー3内の録音先指定ファイルが格納されているメモリ位置を把握するとともに、この位置情報をUSBデバイスコントローラ72に与えており、この位置情報に基づいてデジタルデータの格納先が決定される。
一方、録音終了時刻が到達すると、マイコン11がUSBホスト処理部15に対してファイルの書込処理を終了する旨の指示を与える。USBホスト処理部15は、メモリプレーヤー3に対する書込アクセスを停止するとともに、セレクタ19に対して、入力される信号をAD変換部18に出力しないように制御を行う。なお、このとき、終了時刻が到達した時点で、音源ソースそのものの運転を停止(上記例でいえば、ラジオユニット部22の運転を停止)するものとしても構わない。すなわち、終了時刻が到達した後も、音源ソースから入力されるアナログ信号に対してデジタル圧縮処理を施さないような処置を行う構成であれば良い。
このように構成されることで、予め定められた形式のファイルを準備しておけば、利用者が複雑な予約設定を行うことなく、自動的に指定音源ソースから録音操作を行うことができるため、利便性が向上する。
なお、自動録音指定を行う際、音源ソースを明記しないファイル名を付けた場合(例えば、「TIMR0800_0830.mp3」)には、既定の音源ソースが自動的に選択されるものとしても構わないし、ファイル名エラーとして自動録音指定を行わないものとしても構わない。
また、自動録音指定先ファイルを予め定められた名前の所定のディレクトリ内(例えば、「TIMPdir」)に準備しておくことで、当該ディレクトリ内のみを検索すればよく、自動録音ファイルの存在を検索する時間短縮が図れる。また、利用者にとっても、当該ディレクトリ内のファイルを選択して再生すればよく、録音処理後の利便性が向上する。
次に、メモリプレーヤー3に格納されたファイルを所定時刻に自動再生を行う方法について、録音動作の時と同様に説明する。
録音時と同様、予め、利用者はメモリプレーヤー3内に、上記規則に従って名付けられたファイルを準備しておく。例えば、7時30分に自動再生を行いたいファイルとして、ある音楽ファイル「ABCSONG.mp3」のファイル名を「TIMP0730.mp3」に変更しておく。そして、このようにファイル名が変更された状態でメモリプレーヤー3と音楽記録再生装置4とをUSB形式によって接続する。
USBデータ処理部31は、メモリプレーヤー3内のルートディレクトリエントリ及び各サブディレクトリのディレクトリエントリを探査し、格納されているファイルのうち、上記規則に従って生成されたファイル(この例で言えば、「TIMP0730.mp3」)を検知すると、このファイルが、自動再生を行う対象となる音楽ファイルであることを認識して、ファイル管理部36がその情報を保持するとともに、自動再生指定ファイルの存在を示す情報をマイコン11に与える。そして、この情報はマイコン11上に備えられる内部メモリに保有される。なお、自動再生指定ファイルが複数存在する場合には、すべての自動再生指定ファイルの情報をマイコン11に与えるものとする。
なお、自動録音指定ファイルと自動再生指定ファイルとが同時にメモリプレーヤー3内に混在している場合においても、両者それぞれの情報をファイル管理部36が保持するとともに、マイコン11にその情報を与える構成として構わない。
マイコン11は、自動再生予定時刻(上記例では7時30分)の所定時間(例えば数秒)前になると、メモリプレーヤー3から該当する音楽ファイル「TIMP0730.mp3」を読み出して再生する指示をUSBホスト処理部15に与える。USBホスト処理部15は、メモリプレーヤー3から当該ファイルを読み出して、このデジタルデータを伸張回路16に与え、伸張回路16が圧縮されたデジタルデータに対して伸張処理を施す。
伸張処理されたデジタルデータは、バッファ17において一時的にデータが保持された後、DA変換部24に送られてアナログデータとして変換され、出力処理部25へ送られる。そして、出力処理部25で出力処理が施されて、利用者が聴取できる形式となる。
このとき、ファイル「TIMP0730.mp3」以外に自動再生指定ファイルならびに自動録音指定ファイルが存在しない場合、予め再生時間が30分経過すると自動的に再生を終了する旨の設定がされているものとすると、この30分間は当該ファイルに格納された音楽データを出力するとともに、30分が経過した時点で、メモリプレーヤ3からのデータ読み込み、ならびに音声出力を停止する指示をマイコンが与える。
なお、この再生時間指示、ならびにリピート再生を行うかどうかについての指示は、予め音楽記録再生装置4上で設定できるものとしても構わないし、ファイル名で設定しても構わない。なお、ファイル「ABCSONG.mp3」を7時30分から30分間リピート再生する設定を行う場合は、例えば「TIMP0730〜30M.mp3」とファイル名をつけることで実現できるものとすることができる。この場合、USBデータ処理部31が当該ファイルの存在を検知すると、ファイル管理部36がその情報を保持するとともに、30分間に渡ってファイル「TIMP0730〜30M.mp3」に記録されている音楽データをリピート再生する旨の情報がマイコン11上に備えられる内部メモリに保有される。そして、7時30分から30分間、マイコン11からの指示によって当該ファイルのリピート再生が行われる。
また、自動再生を所定時間行いたい場合に、上記規則に従って名付けられたディレクトリ名(例えば、「TIMP0730dir」)内に、複数の音楽ファイルを入れておくことで、設定時刻になると所定時間内は、当該ディレクトリ内に保管されている音楽ファイルを連続的に再生される構成としても構わない。
また、自動再生指定ファイルおよび自動録音指定ファイルの情報がマイコン11に与えられた際、同一時刻に複数のファイルにアクセスする可能性があるとマイコン11に判断された場合においては、当該指定時刻になるとマイコン11が選択した一のファイルに対して読込あるいは書込を行う構成としても構わないし、エラー信号を返すとともに、自動再生処理あるいは自動録音処理を行わない構成としても構わない。
なお、自動録音ならびに自動再生指定項目として、時刻、時間、音源ソースの他に、例えば曜日や日にちなどの項目を追加できる構成としても構わない。この場合、ある定められた曜日の指定時刻から所定時間、自動的に同一ファイルに録音を行う設定にしておけば、例えば定められた曜日の定められた時間に行われるラジオ講座などを一ファイルに自動録音することができるため、利便性が高い。
このとき、録音先ファイルの最後尾から追記して記録するか、あるいはファイルの先頭から記録するかについてもファイル名で指定することができる構成としても構わない。例えば、毎日決められた時間に決められた放送局の番組を録音したい場合には、追記モードとしてのファイル名「TIMR0800_0830_FM80p2_a.mp3」とすることで(aが追記モードを表すオプションとする)、当該ファイルを常に準備しておけば毎日このファイルに指定番組が追記録音されていくため、毎回空ファイルを用意する必要がなく、利便性が高まる。
同様に、一度録音されたファイルを再生したため、当該ファイルに対して録音データを上書きしても構わない場合には、上書きを表すオプションをファイル名に設けることでファイルのサイズを一定レベルに抑制することができる。このとき、例えばファイル名を「TIMR0800_0830_FM80p2_o.mp3」とすることで(oが上書きモードを表すオプションとする)、上書きモードが実現できるものとしても構わない。
さらに、上述において、自動録音設定によって録音処理が行われたファイルを所定時刻に自動再生する設定をファイル名で行うことができるものとしても構わない。例えば、上記の例で言えば、8時から8時30分までの間、FM80.2MHzのラジオ放送を録音するとともに、この録音先ファイルを20時から自動再生したい場合には、例えば、ファイル名を「TIMR0800_0830_FM80p2^TIMP2000.mp3」のように設定することで実現できるものとして良い。
また、上記では音楽録音再生装置4とデータの授受を行うUSBメモリとしてメモリプレーヤー3を用いるものとして説明を行ったが、音楽再生機能を有さないメモリ機能だけを備えるUSBメモリとしても構わない。さらには、自動音楽再生処理を行う場合に限れば、USB形式に限られず、他の形式で接続されるメモリでも構わないし、さらには例えばCD−ROMなどの記録媒体に記録された形式でも構わない(図10)。図10は、図3とほぼ同じ構成であるが、CDユニット部21が、ファイル管理部81、ファイルシステム部82を備えるとともに、CDユニット部21からの出力信号も伸張回路16に送ることができる構成である。なお、ファイル管理部81、ファイルシステム部82は、ファイル管理部36及びファイルシステム部35と同様の機能を示すものとし、説明を省略する。この場合、当該CD−ROMを音楽記録再生装置4のCDユニット部21に挿入するとともに、このCDユニット部21が、FAT形式のフォーマットによってファイル管理が行われているCD−ROMに対してデータの読み込みが行われる構成であるものとする。
この場合は、自動再生指定ファイルの存在をCDユニット部21が検知すると、その情報をマイコン11に与えるとともに、当該指定された時刻になると、CDユニット部21から指定されたファイルが読み出されて出力される構成である。このとき、CDユニット部21から出力されたデジタルデータが、伸張回路16に送られて伸張処理が施された後、バッファ17において一時的にデータが保持された後、DA変換部24に送られてアナログデータとして変換され、出力処理部25へ送られる。そして、出力処理部25で出力処理が施されて、利用者が聴取できる形式となる。
なお、上述したメモリプレーヤ3が内部に時計機能を備えているものである場合には、メモリプレーヤ3単体で自動再生を行う構成とすることができる。この場合、ファイルシステム部73がメモリ部74内に格納されているファイルのファイル名より、自動再生指定ファイルの存在を検知すると、当該情報がマイコン75に与えられ、マイコン75内のメモリに保持されるとともに、指定時刻になると自動再生指定ファイルを読込んでデコード処理、DA変換処理を経て出力処理部80から出力する指示をマイコン75がファイルシステム部73に与える構成としても構わない。
本発明の構成によれば、再生用ファイルあるいは録音先ファイルに予めタイマー再生用情報ならびにタイマー録音用情報を記載しているため、複雑なキー操作やリモコン操作なしにタイマー再生ならびにタイマー録音を行うことができる。特にポータブルタイプやラジカセタイプのようにコストとサイズ面から表示部の大きさや設置可能なキーの数に物理的制限があるシステムにおいても、タイマー再生機能ならびにタイマー録音機能を実現できるという利点がある。
また、汎用的なファイルシステム(FAT形式)を搭載した媒体を用いるため、設定が共通化され、本発明の規約に従う装置であれば互換性が保証される。これにより利用者は、装置毎に異なるタイマー再生方法ならびにタイマー録音方法を習得する必要がなく、利便性が向上する。
特に、キー操作やリモコン操作でタイマー再生を行う対象を選択する方法は複雑な操作を必要としていたが、本発明によれば、タイマー再生で指定される曲そのものに対してタイマー情報が容易に設定できるため、好みの曲に応じたタイマー再生が容易に行える。
また、一度自動再生(録音)設定を行えば、媒体側(メモリプレーヤー、USBメモリ、CD−ROMなど)に自動再生(録音)設定情報が(ファイル名として)書かれているため、停電で自動再生設定情報が消去されるということが起こらず、タイマー設定を維持することが可能である。
さらに、上記規則に従って名付けられたファイルを予めCD−ROMなどの記録媒体に用意しておけば、利用者がファイル名の変更手続きを行うことなく、音楽記録再生装置に当該記録媒体をセットするだけでタイマー設定が行える上に、互換性・汎用性があり、利便性が向上する。
また、自動録音設定を行う際、録音先のファイルエントリを作成するため、利用者は録音先ファイルが格納されるディレクトリを予め指定できる構成であり、これによって情報の整理・検索を容易に行うことができる。更に、一度設定すれば同じ媒体を装置にセットするだけで例えば毎週同じ時刻に録音を繰り返し追加録音あるいは上書き録音を行うことができる。従って利用者は、目的の(ラジオ)番組を録音する際、その番組用の記録媒体をセットするだけでよく、複雑な操作が不要である。さらにファイル名で設定するため、複数の時間帯において、複数の番組を容易に自動録音設定することができる。
さらに録音時に録音先ファイルに追記するか、上書きするかについてファイル名の付け方によって指定することができる構成であるため、単発の録音と継続的追加しながら録音する必要のある番組などの録音との使い分けることができ、利便性が向上する。