JP2007114583A - 光素子モジュール、光電気配線基板、および光電子複合組立体 - Google Patents

光素子モジュール、光電気配線基板、および光電子複合組立体 Download PDF

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Abstract

【課題】実装するだけで光素子と光導波路とが夫々自動的に正確に位置決めされる光素子モジュールおよび光電気配線基板と光電子複合組立体との提供。
【解決手段】実装時において、前記光導波路と交差するように前記光電気配線基板に形成された挿入孔に挿入されるとともに、前記光導波路に光を出射し、または前記光導波路を伝達してきた光を受光する光素子が設けられた挿入部と、前記挿入部が突設された基板とを備え、前記挿入部の前記光素子の近傍には、前記光素子と前記光導波路の端面との位置を合わせる第1位置合せ構造が形成される光素子モジュール、光電気配線基板、光電子複合組立体。
【選択図】図1

Description

本発明は、光素子モジュール、光電気配線基板、および光電子複合組立体に関する。
近年、マイクロコンピュータなどの電子装置において、ボード間やチップ内において電気配線に代えて光配線を行なうことにより、動作速度や集積度を向上させることが検討されている。また、従来の電気通信システムに代えて高速、大容量で通信を行なうことのできる光電子複合システムが使用されるようになってきている。
このような光電子複合システムとしては、光素子を搭載した光素子モジュールを、光導波路を表面または内部に形成した光電気基板に実装したものがある。
光素子モジュールを光電気基板に実装した光電子複合システムとしては、たとえば、共通な1辺で突き合された第1および第2の平面状エレメントを有し、複数の位置決め開口部が設けられた光学的に透明な基台を形成し、前記基台の位置決め開口部に案内ピンを植設し、前記基台の第1の平面状エレメントに、光学経路が前記平面状エレメントを直接通過するようにアレイ状に光学素子を配設するとともに、前記第1の平面状エレメントに信号処理回路を設け、案内ピンが挿入される開口部を有する光ファイバボルダを前記第1の平面状エレメントの案内ピンに挿入して、前記光ファイバボルダに保持された光ファイバと前記第1の平面状エレメントに装着された光素子との位置合せをし、前記基台の第2の平面状エレメントをプリント基板の実装面に装着した光電子信号処理装置が提案された(特許文献1)。
前記光配線システムとしては、他に、1つ以上の能動光電子素子および/または受動光電子素子および/または機能光導波路素子、またはそれらの何れかの組み合わせが配置される第1のチップおよび第2のチップを有する光電子複合系であって、前記複合系が雄型部分および対応する雌型部分からなるアラインメント手段を有し、前記チップの一方に配置された各雄型部分は他方のチップの対応する雌型部分を有し、それによって、前記雄型部分を前記雌型部分に嵌合することにより、前記第1のチップと前記第2のチップとの組み合わせが前記第1のチップ上の素子と前記第2のチップ上の素子とのアラインメントを得るようになっている光電子複合系が提案された(特許文献2)。
前記光電子複合システムとしては、更に電子集積素子ベアチップおよびその素子への信号の入出力の少なくとも一部を光信号で行うための光素子チップが同一パッケージ内に一体化されており、該光素子を制御するための駆動回路も光素子との間の配線手段とともに該同一パッケージ内に集積化された光電子集積素子がある(特許文献3)。
米国特許第6,450,704号明細書 特開平6−029513号公報 特開2001−048449号公報
これらの光電子複合システムにおいては、光素子モジュールを光電気配線基板に実装したときに、前記光素子モジュールの光素子と、前記光電気配線基板の光導波路との間で光信号が減衰しないように、光素子モジュールを光電気配線基板に実装するときに、光素子と光導波路とが夫々正確に位置決めされる必要がある。
しかしながら、特許文献1〜3の何れにも、実装時に光素子と光導波路とが自動的に位置決めされるような光素子モジュールや光電気配線基板については何も示されていない。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、実装するだけで光素子と光導波路とが夫々自動的に正確に位置決めされる光素子モジュールおよび光電気配線基板と、前記光素子モジュールを前記光電気配線基板に実装した光電子複合組立体を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、光導波路が形成された光電気配線基板に実装される光素子モジュールであって、実装時において、前記光導波路と交差するように前記光電気配線基板に形成された挿入孔に挿入されるとともに、前記光導波路に光を出射する機能、および前記光導波路を伝達してきた光を受光する機能の少なくとも一方を有する光素子が設けられた挿入部と、前記挿入部が突設された基板とを備え、前記挿入部の前記光素子の近傍には、前記光電気配線基板に設けられた第2位置合せ構造と係合することにより、夫々の光素子と前記光素子に対応する光導波路の端面との位置合せをする第1位置合せ構造が形成されてなることを特徴とする光素子モジュールに関する。
前記光素子モジュールの挿入部を前記光電気配線基板の挿入孔に挿入すると、前記挿入部に設けられた第1位置合せ構造によって、前記挿入部上の各光素子と前記光素子に対応する光導波路とは正確に位置合せされる。
したがって、前記光素子モジュールと前記光電気配線基板との間で光信号が大きく減衰することがない。
しかも、前記光素子モジュールを前記光電気配線基板に実装した状態においては、光素子から出射された光は前記光電気配線基板における光導波路に直接入射し、また、前記光導波路を透過した光は前記光素子に直接入射するから、挿入部上にも基板上にも導波路やレンズ、反射鏡を形成する必要がない。したがって前記光素子モジュールは安価に構成できる。
請求項2に記載の発明は、前記第1位置合せ構造が隣接する2つの光素子の間に設けられた凸部である請求項1に記載の光素子モジュールに関する。
本発明の光素子モジュールの備える挿入部としては、たとえばシリコンやガリウム砒素、ガリウムインジウム砒素などの半導体材料の薄板またはブロックから形成したものが使用される。
このような挿入部においては、前記薄板またはブロックに電気配線を形成すると同時に、所定の領域にドーパントを拡散させるなどの従来の半導体プロセスを用い、前記薄板またはブロックにおいて実装時に光電気配線基板の光導波路端面と相対する側の面に、面発光型半導体レーザ(VCSEL)素子や光ダイオード素子などの光素子を形成することができる。第1位置合せ構造となる凸部は、このようにして形成された光素子の間に薄板、ブロック、またはストリップ材を接着して形成できる。
前記光素子モジュールが装着される光電気配線基板としては、挿入孔の壁面における隣接する2つの光導波路に挟まれた部分に、第2位置合せ構造として機能する凹部を設けたものがある。前記光素子モジュールを前記儀仮電気配線基板に実装すると、前記光素子モジュールの凸部と前記光電気配線基板の凹部とが係合し、光素子と光導波路との位置合せが行われる。
請求項3に記載の発明は、前記第1位置合せ構造は、前記光素子を挟むように前記挿入部の挿入方向に沿って設けられた一対のフェンス状構造体である請求項1に記載の光素子モジュールに関する。
前記光素子モジュールに設けられたフェンス状構造体はストリップ状の構造体であって容易に弾性変形するから、前記光素子モジュールを光電気配線基板に実装したときに、前記フェンス状構造体と第2位置合せ構造との間に作用する機械的ストレスは、前記フェンス状構造体によって吸収される。したがって、前記機械的ストレスによってフェンス状構造体や第2位置合せ構造が破損することが防止される。
このようなフェンス状構造体はポリイミド樹脂などにより形成される。
請求項4に記載の発明は、前記フェンス状構造体が、隣接する2つの光路を光学的に絶縁する請求項3に記載の光素子モジュールに関する。
前記光素子モジュールにおいては、隣接する2つの光素子は、前記フェンス状構造体によって光学的に絶縁されているから、これらの光素子によって形成される光路も互いに光学的に絶縁される。したがって、隣接する2つの光素子の間で光信号が漏洩して混信が生じることが効果的に防止される。
請求項5に記載の発明は、前記第1位置合せ構造は、隣接する2つの光素子の間に設けられた凹部である請求項1に記載の光素子モジュールに関する。
前記光素子モジュールにおいては、前記半導体材料の薄板またはブロックに半導体プロセスで光素子を形成した後、前記光素子の間にレーザエッチングなどの手法で凹部を形成できる。
また、前記光素子モジュールが装着される光電気配線基板としては、挿入孔の壁面における隣接する2つの光導波路に挟まれた部分に、第2位置合せ構造として機能する凸部を設けたものがある。前記光素子モジュールを前記儀仮電気配線基板に実装すると、前記光素子モジュールの凹部と前記光電気配線基板の凸部とが係合し、光素子と光導波路との位置合せが行われる。
請求項6に記載の発明は、前記光素子は、光ダイオードおよび面発光型半導体レーザ素子から選択されてなる請求項1〜5の何れか1項に記載の光素子モジュールに関する。
光ダイオードおよび面発光型半導体レーザは、何れも通常の半導体プロセスで挿入部上に形成できる。また、面発光型半導体レーザは、1枚のウェハー上に多数形成できる上、均一性の高いレーザビームが得られる点でも好ましい。
請求項7に記載の発明は、前記投入チップが、前記基板に設けられた溝に装着されてなる請求項1〜6の何れか1項に記載の光素子モジュールに関する。
前記挿入部を前記溝に挿入した後、前記挿入部に設けられた電気接続用パッドと、基板上の電気接続用パッドとを導電性エポキシ樹脂で接続することにより、基板上の電子回路と挿入部上の光素子とが電気的に接続されると同時に、前記挿入部は基板上に強固に固定される。
前記マイクロチップモジュールにおいては、挿入部を立設するための溝は、前記基板にダイシングソーによって容易に形成できる。したがって、挿入部を基板に立設するための加工が容易である。
請求項8に記載の発明は、前記光素子モジュールが備える基板が、前記光素子を駆動するドライバ回路が形成された駆動チップ、または前記光素子で受光した光を変換した電気信号を受信する受信チップである請求項1〜7の何れか1項に記載の光素子モジュールに関する。
前記光素子モジュールにおいては、前記光素子を駆動するためのドライバ回路、および前記光素子で受光した光を変換した電気信号を受信するレシーバ回路は、基板の側に形成されているから、挿入部には何ら電子回路を形成する必要はなく、ただ、光素子と、前記光素子を基板上のドライバ回路またはレシーバ回路と接続する電気配線を形成すればよい。したがって、挿入部の構成を大幅に簡略化できる上、挿入部のサイズを大幅に小型化できる。
請求項9に記載の発明は、光導波路を有するとともに、請求項1〜8の何れか1項に記載の光素子モジュールが実装される光電気配線基板であって、前記光素子モジュールの挿入部が挿入される挿入孔が穿設されてなるとともに、前記光素子モジュールの実装時において前記マルチチップにおける第1位置合せ構造と係合して前記光素子モジュールにおける各光素子と前記各光素子に対応する光導波路の端面との位置を合わせる第2位置合せ構造が、前記挿入孔の壁面における光導波路の端面の近傍に形成されてなることを特徴とする光電気配線基板に関する。
前記光電気配線基板の挿入孔に前記光素子モジュールの挿入部を挿入するだけで、前記挿入部における第1位置合せ構造と、前記光電気配線基板における第2位置合せ構造と係合して前記光素子モジュールの各光素子と前記光素子に対応する光導波路とが正確に位置合せされる。
したがって、前記光素子モジュールと前記光電気配線基板との間で光信号が大きく減衰することがない。
また、前記光電気配線基板の挿入孔に前記光素子モジュールの挿入部を挿入するだけで光電子複合組立体が形成されるから、安価に、しかも歩留まりよく光電子複合組立体が形成できる。
請求項10に記載の発明は、前記第2位置合せ構造が、隣接する2つの光導波路の端面の間に形成された凹部である請求項9に記載の光電子配線基板に関する。
請求項11に記載の発明は、前記第2位置合せ構造が、隣接する2つの光導波路の端面の間に形成された凸部である請求項9に記載の光電子配線基板に関する。
これらの光電気配線基板においては、挿入モジュール側に形成された凸部または凹部が、光電気配線基板に形成された凹部または凸部と係合することにより、光素子と光導波路との位置合せが行われる。
したがって、各光素子と前記光素子に対応する光導波路とは機械的に位置合せされるから、位置合せが確実に行われる。
請求項12に記載の発明は、前記光導波路を複数層有する請求項9〜11の何れか1項に記載の光電子配線基板に関する。
前記光電子配線基板によれば、複雑な光電気回路が容易に構成できる。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜8の何れか1項に記載の光素子モジュールを請求項9〜11の何れか1項に記載の光電気配線基板に実装してなる光電子複合組立体に関する。
前記光電子複合組立体は、前記光電気配線基板の挿入孔に前記光素子モジュールの挿入部を挿入するだけで形成されるから、安価に、しかも歩留まりがよい。
以上説明したように、本発明によれば、実装するだけで光素子と光導波路とが夫々自動的に正確に位置決めされる光素子モジュールおよび光電気配線基板と、前記光素子モジュールを前記光電気配線基板に実装した光電子複合組立体が提供される。
1.実施形態1
以下、本発明に係る光素子モジュール、光電気配線基板、および光電子複合組立体について説明する。
1−1 光素子モジュール
実施形態1に係る光素子モジュール10は、図1に示すように、基板4と、基板4に立設された挿入部2とを備える。
挿入部2は、図1〜図4に示すように、基板20と、基板20に形成された4個の面発光型半導体レーザ(VCSEL)素子22と、夫々の面発光型半導体レーザ素子22の両側に形成された8個のフェンス状構造体24と、基板20上に形成され、夫々の面発光型半導体レーザ素子22に電気的に接続された4個の接続パッド26とを有している。フェンス状構造体24は、本発明における第1位置合せ構造の一例である。
基板20は、シリコンやガリウム砒素、ガリウムインジウム砒素などの半導体材料を長方形乃至正方形の板状に形成したものが使用できる。
面発光型半導体レーザ素子22は、基板20が半導体材料から形成されている場合は、基板20の所定の領域に分子ビームエピタキシャルなどの通常の半導体プロセスによって形成できる。
フェンス状構造体24は、黒色に着色されたポリイミド樹脂などから形成されたストリップ材を基板20における各面発光型半導体レーザ素子22の両側に接着して形成できる。なお、第1位置合せ構造としては、フェンス状構造体24の他、図13に示すような二等辺直角三角形状の断面を有するフェンス状構造体25が挙げられる。また、第1位置合せ構造は、図14および図15に示すように、隣接する2つの面発光型半導体レーザ素子22の間に形成された凹部27または凸部29であってもよい。
基板4は、面発光型半導体レーザ素子22を駆動するドライバ回路が形成された駆動チップであって、図1〜図3に示すように、基板4において実装時に光電気配線基板5に相対する側の面に、挿入部2を挿入するための溝42が形成されている。
溝42の近傍には、基板4のドライバ回路を挿入部2の面発光型半導体レーザ素子22に電気的に接続するための接続パッド44が4個形成されている。
基板4における溝42が形成された側の面には、更に前記ドライバ回路を光電気配線基板5の電気配線に接続するための接続パッド46が10個形成されている。接続パッド46には半田ボール48が載置されている。
挿入部2には、面発光型半導体レーザ素子22に代えて光ダイオード(PD)素子23を設けてもよい。この場合、基板4としては、ドライバ回路に代えて前記光ダイオード素子で受光した光信号を変換した電気信号を受信するレシーバ回路が形成された受信チップが使用される。以下、光素子モジュール10のうち、面発光型半導体レーザ素子22を形成した挿入部2を使用したものを「VCSELモジュール11」と称し、光ダイオード素子23を形成した挿入部2を使用したものを「PDモジュール12」と称することがある。
以下、光素子モジュール10の作製手順について説明する。
先ず、図2および図3に示すように、基板4の溝42に挿入部2を挿入する。次いで、図1に示すように、挿入部2の接続パッド26と基板4の接続パッド44とを導電性エポキシ樹脂30で接続する。これにより、挿入部2の面発光型半導体レーザ素子22または光ダイオード23と基板4のドライバ回路またはレシーバ回路とが電気的に接続される。
1−2 光電気配線基板
光素子モジュール10が実装される光電気配線基板5は、たとえば大規模中央演算処理装置(MPU)、一次キャッシュメモリ、DRAMなどが搭載された基板であり、図5〜図8に示すように3層の電気配線層52と、各電気配線層52の間に位置する2層の光配線層54とから構成されている。以下、前記2層の光配線層54のうち、図5〜図8において上層に位置する光配線層54を「光配線層54A」と称し、下層に位置する光配線層54を「光配線層54B」と称する。電気配線層52には、電源ラインを形成したり、低速の信号を授受したりするための低速側電気配線、および前記MPUや一次キャッシュメモリ、RAMとVCSELモジュール11やPDモジュール12との間でクロック信号や高速ロジック信号を授受するための高速側電気配線などが形成されている。
光配線層54Aおよび光配線層54Bには、夫々シート状光バス56Aおよびシート状光バス56Bが埋包されている。図5および図6に示すようにシート状光バス56AはY方向に沿って設けられ、シート状光バス56BはX方向に沿って設けられている。なお、図8においては、シート状光バス56Aおよびシート状光バス56Bは省略されている。以下、シート状光バス56Aおよびシート状光バス56Bを総称して「シート状光バス56」と称することがある。
シート状光バス56Aおよびシート状光バス56Bは、図5〜図7および図9〜図11に示すように、光導波路として機能する4列のコア58と、コア58を囲繞するクラッド57とを備える。コア58とクラッド57とは光学的には透明であるが屈折率の異なる材料から形成されている。このような材料としてはたとえばポリシランなどがある。ポリシランを紫外線でパターン露光して屈折率を低下させることにより、コア58を形成できる。
シート状光バス56Aおよびシート状光バス56Bの光が入射され、または出射する側の端面には、4本のコア58の端面が露出している。そして、前記端面における互いに隣接する2つのコア58の間には凸部59が形成されている。凸部59は、本発明における第2位置合せ構造の一例であり、図12、図13、および図14に示すように、VCSELモジュール11およびPDモジュール12におけるフェンス状構造体24、フェンス状構造体25、または凹部27と係合して面発光型半導体レーザ素子22および光ダイオード23とコア58の端面との位置合せをする機能を有する。
なお、シート状光バス56Aおよびシート状光バス56Bにおいては、凸部59の代わりに図15に示すように凹部59Aを形成してもよい。凹部59Aは、挿入部2に形成された凸部29と係合して面発光型半導体レーザ素子22および光ダイオード23とコア58の端面との位置合せをする。
光電気配線基板5には、更に、図6〜図8に示すように、VCSELモジュール11およびPDモジュール12の挿入部2を挿入するための挿入孔60が4個、光電気配線基板5の表面に対して直交する方向に穿設されている。4個の挿入孔60のうち、2個は、図6に示すように第2層目の光配線層54Bに到達する深さに穿設され、残りの2個は、図7に示すように第1層目の光配線層54Aに到達する深さに穿設されている。以下、挿入孔60のうち、深さの深いほうを「挿入孔62」と称し、深さの浅いほうを「挿入孔64」と称することがある。
挿入孔62はシート状光バス56Bに対して直交する方向に穿設され、挿入孔64はシート状光バス56Aに対して直交する方向に穿設されている。
挿入孔62には、VCSELモジュール11およびPDモジュール12のうち、挿入部2の長さの長い方が挿入される。挿入孔62は、前記VCSELモジュール11およびPDモジュール12を挿入したときに面発光型半導体レーザ素子22および光ダイオード23が、シート状光バス56Bのコア58と相対する深さに形成されている。
一方、挿入孔64には、VCSELモジュール11およびPDモジュール12のうち、挿入部2の長さの短い方が挿入される。挿入孔64は、前記VCSELモジュール11およびPDモジュール12を挿入したときに面発光型半導体レーザ素子22および光ダイオード23が、シート状光バス56Aのコア58と相対する深さに形成されている。
挿入孔62におけるシート状光バス56Bに相対する壁面、および挿入孔64におけるシート状光バス56Aに相対する壁面は、図8に示すように、何れもフェンス状構造体24が形成された挿入部2を挿入できるように、フェンス状構造体24の位置に合わせて凹陥した波状の形状に形成されている。
以下、VCSELモジュール11およびPDモジュール12を光電気配線基板5に実装して光電子複合組立体100を構成する手順について説明する。
先ず、光電気配線基板5の挿入孔64の一方にVCSELモジュール11の挿入部2を、他方にPDモジュール12の挿入部を挿入する。同様に、挿入孔62の一方にVCSELモジュール11の挿入部2を、他方にPDモジュール12の挿入部を挿入する。挿入孔64および挿入孔62にVCSELモジュール11およびPDモジュール12を一杯に挿入すると、面発光型半導体レーザ素子22および光ダイオード素子23の高さ方向の位置は、挿入孔64および挿入孔62と挿入部2とによって規制される。そして、左右方向の位置は、フェンス状構造体24またはフェンス状構造体25が凸部59と係合することにより規制される。これにより、コア58の端面と面発光型半導体レーザ素子22および光ダイオード素子23とが位置合せされる。
VCSELモジュール11およびPDモジュール12が挿入されたら、夫々のVCSELモジュール11およびPDモジュール12を加熱して半田ボール48を溶融させ、基板4の接続パッド46を光電気配線基板5の電気配線に電気的に接続する。これにより、VCSELモジュール11およびPDモジュール12が光電気配線基板5に固定されるとともに、VCSELモジュール11におけるドライバ回路およびPDモジュール12におけるレシーバ回路が光電気配線基板5における高速側電気配線と電気的に接続される。
光電子複合組立体100においては、VCSELモジュール11およびPDモジュール12の挿入部2におけるフェンス状構造体24またはフェンス状構造体25が、光電気配線基板5のシート状光バス56に形成された凸部59と係合することにより、個々の面発光型半導体レーザ素子22および光ダイオード素子23が、相対するコア58の端面と位置合せされる。したがって、VCSELモジュール11における面発光型半導体レーザ素子22からコア58に直接にレーザ光を入射でき、また、コア58を透過したレーザ光をPDモジュール12における光ダイオード素子23で直接受光できる。故に、VCSELモジュール11、PDモジュール12、光電気配線基板5の何れにも光路を変換するための鏡やレンズを設ける必要はないから、光電子複合組立体100は安価に構成できる。
また、フェンス状構造体24またはフェンス状構造体25は黒色ポリイミド樹脂で形成されているから、凸部59と係合させるときに生じる力学的ストレスはフェンス状構造体24またはフェンス状構造体25で無理なく吸収できるうえ、隣接する面発光型半導体レーザ素子22や光ダイオード23の間で信号光が漏れることが防止される。
なお、光電子複合組立体100において使用される光電気配線基板5は、図5〜図8に示す態様のものには限定されず、図16に示すようにコア58が碁盤目状に形成された二次元光導波路型の光電気配線基板や、図17に示すように光配線層54を1層のみ有するものも使用される。
本発明は、光回路と電気回路とを有する装置であれば、各種の電子装置に使用できる。このような電子装置としては、電子写真式複写機、電子写真式プリンタ、サーバー、および各種コンピュータなどがある。
図1は、実施形態1に係る光素子モジュールの構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係る光素子モジュールにおいて、挿入部を基板に装着するところを示す斜視図である。 図3は、実施形態1に係る光素子モジュールにおいて、挿入部を基板に装着したところを示す斜視図である。 図4は、前記挿入部において面発光型半導体レーザ素子とフェンス状構造体との位置関係を示す断面図である。 図5は、実施形態1に係る光電気配線基板の構成、および前記光電気配線基板に図1に示す光素子モジュールを実装したところを示す斜視図である。 図6は、実施形態1に係る光電気配線基板をX−X方向に沿って切断した断面を示す断面図である。 図7は、実施形態1に係る光電気配線基板をY−Y方向に沿って切断した断面を示す断面図である。 図8は、実施形態1に係る光電気配線基板に形成された挿入孔に前記光素子モジュールの挿入部を挿入するところを示す斜視図である。 図9は、実施形態1に係る光電気配線基板が備えるシート状光バスの平面図である。 図10は、図9に示すシート状バスの端面図である。 図11は、図9に示すシート状バスの部分斜視図である。 図12は、図9に示すシート状バスの端面に形成された第2位置合せ構造と、光素子モジュールの挿入部に設けられたフェンス状構造体との係合関係を示す平面図である。 図13は、光素子モジュールの挿入部に設けられたフェンス状構造体の別の例、および前記フェンス状構造体と、図9に示すシート状バスに設けられた第2位置合せ構造との係合関係を示す平面図である。 図14は、光素子モジュールに設けられた第1位置合せ構造、光電気配線基板に設けられた第2位置合せ構造、およびこれらの係合関係の別の例を示す平面図である。 図15は、光素子モジュールに設けられた第1位置合せ構造、光電気配線基板に設けられた第2位置合せ構造、およびこれらの係合関係の更に別の例を示す平面図である。 図16は、二次元状の光導波路を有する光電気配線基板の一例を示す斜視図である。 図17は、光配線層を1層のみ有する光電気配線基板の一例を示す断面図である。
符号の説明
2 挿入部
4 基板
5 光電気配線基板
11 VCSELモジュール
12 PDモジュール
20 基板
22 面発光型半導体レーザ素子
23 光ダイオード素子
24 フェンス状構造体
25 フェンス状構造体
26 接続パッド
27 凹部
29 凸部
30 導電性エポキシ樹脂
42 溝
44 接続パッド
46 接続パッド
48 半田ボール
52 電気配線層
54 光配線層
54A 光配線層
54B 光配線層
56A シート状光バス
56B シート状光バス
57 クラッド
58 コア
59 凸部
59A 凹部
60 挿入孔
62 挿入孔
64 挿入孔
100 光電子複合組立体

Claims (13)

  1. 光導波路が形成された光電気配線基板に実装される光素子モジュールであって、
    実装時において、前記光導波路と交差するように前記光電気配線基板に穿設された挿入孔に挿入されるとともに、前記光導波路に光を出射する機能、および前記光導波路を伝達してきた光を受光する機能の少なくとも一方を有する光素子が設けられてなる挿入部と、
    前記挿入部が突設された基板と
    を備え、
    前記挿入部の前記光素子の近傍には、前記光電気配線基板に設けられた第2位置合せ構造と係合することにより、夫々の光素子と前記光素子に対応する光導波路の端面との位置合せをする第1位置合せ構造が形成されてなる
    ことを特徴とする光素子モジュール。
  2. 前記第1位置合せ構造は、隣接する2つの光素子の間に設けられた凸部である請求項1に記載の光素子モジュール。
  3. 前記第1位置合せ構造は、前記光素子を挟むように前記挿入部の挿入方向に沿って設けられた一対のフェンス状構造体である請求項1に記載の光素子モジュール。
  4. 前記フェンス状構造体は、隣接する2つの光路を光学的に絶縁する請求項3に記載の光素子モジュール。
  5. 前記第1位置合せ構造は、隣接する2つの光素子の間に設けられた凹部である請求項1に記載の光素子モジュール。
  6. 前記光素子は、光ダイオードおよび面発光型半導体レーザ素子から選択されてなる請求項1〜5の何れか1項に記載の光素子モジュール。
  7. 前記投入チップは、前記基板に設けられた溝に装着されてなる請求項1〜6の何れか1項に記載の光素子モジュール。
  8. 前記基板は、前記光素子を駆動するドライバ回路が形成された駆動チップ、または前記光素子で受光した光を変換した電気信号を受信するレシーバ回路が形成された受信チップである請求項1〜7の何れか1項に記載の光素子モジュール。
  9. 光導波路を有するとともに、請求項1〜8の何れか1項に記載の光素子モジュールが実装される光電気配線基板であって、
    前記光素子モジュールの挿入部が挿入される挿入孔が穿設されてなるとともに、
    前記光素子モジュールの実装時において前記マルチチップにおける第1位置合せ構造と係合することにより、前記光素子モジュールにおける各光素子と前記各光素子に対応する光導波路の端面との位置合せが行われる第2位置合せ構造が、前記挿入孔の壁面における光導波路の前記端面の近傍に形成されてなる
    ことを特徴とする光電気配線基板。
  10. 前記第2位置合せ構造は、隣接する2つの光導波路の端面の間に形成された凹部である請求項9に記載の光電子配線基板。
  11. 前記第2位置合せ構造は、隣接する2つの光導波路の端面の間に形成された凸部である請求項9に記載の光電子配線基板。
  12. 前記光導波路を複数層有する請求項9〜11の何れか1項に記載の光電子配線基板。
  13. 請求項1〜8の何れか1項に記載の光素子モジュールを請求項9〜11の何れか1項に記載の光電気配線基板に実装してなる光電子複合組立体。
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