JP2007104906A - 健康食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】焙煎されたコンニャク粉の好ましい香味・食感を活かしつつ、従来のコンニャク粉末を主成分とする機能性食品より優れた整腸作用を有する健康食品を提供する。
【解決手段】焙煎されたコンニャク粉15〜25質量%,乾燥し粉砕された大麦若葉40〜50質量%,セルロース10〜20質量%,酵母5〜15質量%及びオリゴ糖5〜15質量%からなることを特徴とする健康食品である。
コンニャク粉を焙煎する温度は135℃〜275℃、好ましくは150℃〜250℃とする。
【選択図】図1
【解決手段】焙煎されたコンニャク粉15〜25質量%,乾燥し粉砕された大麦若葉40〜50質量%,セルロース10〜20質量%,酵母5〜15質量%及びオリゴ糖5〜15質量%からなることを特徴とする健康食品である。
コンニャク粉を焙煎する温度は135℃〜275℃、好ましくは150℃〜250℃とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、焙煎されたコンニャク粉と大麦若葉粉末とセルロースと酵母及びオリゴ糖を混合してなることを特徴とする健康食品に関する。
近年、先進各国においてカロリーの過剰摂取による肥満及びこれに関連する各種の病気が問題になっている。そこで、カロリーのほとんどないコンニャク関連の食品が注目されている。コンニャクの主成分であるコンニャクマンナンは人体内の消化酵素によって分解され難いため、それを摂取すれば便通を整え、宿便,古便を排出させて血液を浄化し、肥満や成人病の予防に有効とされている。
コンニャク粉を有してなる健康食品としては、米様食品及びその製造法が出願されている。この発明は、コンニャク粉をゲル化した後、加工して製品とすることを特徴とする(特許文献1参照。)。
また、コンニャクのゾル化物質及び乾燥コンニャクを使用した食品の製造法が公開されている。この発明は、コンニャクのゾル化物質又は乾燥コンニャク粉を直接他の加工食品素材と撹拌・混合・混練・溶解・加熱・冷却・凍結・加工等の工程を含む製造法である(特許文献2参照。)。
また、コンニャク粉又は精製グルコマンナンのゲル化物質を冷凍した後に解凍した物、又は前記の物を乾燥又は半乾燥させたコンニャクを使用した加工食品の製造方法も公開されている(特許文献3参照。)。
特許文献1〜3の方法は、いずれも複雑な製造工程を必要とするため、簡単な手段でコンニャク粉を他の加工食品素材と混合して健康食品を得る方法が求められた。ところで生のコンニャク粉をそのまま他の食品素材と混合した形で口に入れると、ザラザラした食感が生じ、口あたりが悪く、食用に適しない。
ところが、コンニャク粉を焙煎すると、好ましい香味と食感が発現し、そのまま口に入れても抵抗がない。そこで、焙煎されたコンニャク粉を主成分とする機能性食品及びその製造方法が出願されている(特許文献4参照。)。
ところが、コンニャク粉を焙煎すると、好ましい香味と食感が発現し、そのまま口に入れても抵抗がない。そこで、焙煎されたコンニャク粉を主成分とする機能性食品及びその製造方法が出願されている(特許文献4参照。)。
前記特許文献4記載の発明は、コンニャク粉を焙煎することで食感が改善されるとともに、整腸作用及び血液浄化作用が改善される効果があげられたが、栄養価値向上のため、黒ゴマを配合しているため黒ゴマの香気により、焙煎されたコンニャク特有の香味がマスキングされる傾向があること、及びコンニャクの主成分が水溶性食物繊維であるため、水分の摂取量が少なかったり、腸内の状態が不良であると腹がはったり、かえって便秘を生じたりする傾向があった。
そこで黒ゴマに代って、焙煎されたコンニャクの香味に影響せず、腸の状態を改善するための成分を配合することとし、このためコンニャクの水溶性食物繊維に対し、不溶性の食物繊維を配合すること、及び腸内の状態改善のため腸内有用菌の定着増殖をはかる成分を添加することとした。
本発明は、上記課題を解決するため、不溶性の食物繊維を配合することで、腹がはったり、便秘が生じたりすることを解消し、さらに腸内有用菌の定着増殖をはかることで整腸作用を更に増殖させることとした。
そこで不溶性食物繊維としては、セルロースと大麦若葉を用い、腸内有用菌の定着増殖のために、酵母及びオリゴ糖を用いることとした。
また、これらの成分は焙煎されたコンニャク粉特有の香味・食感を損なうものでないことが確かめられている。
そこで不溶性食物繊維としては、セルロースと大麦若葉を用い、腸内有用菌の定着増殖のために、酵母及びオリゴ糖を用いることとした。
また、これらの成分は焙煎されたコンニャク粉特有の香味・食感を損なうものでないことが確かめられている。
(1)本発明の第1は、焙煎されたコンニャク粉と、大麦若葉粉末と、セルロースと、酵母及びオリゴ糖からなることを特徴とする健康食品である。
水溶性食物繊維を主成分とする焙煎されたコンニャク粉と、不溶性食物繊維を主成分とするセルロース及び大麦若葉粉末とを配合することで整腸作用を効果的なものとし、酵母及びオリゴ糖を加えることで腸内有用菌の定着と増殖を促し、整腸作用をさらに効果的にするためである。
水溶性食物繊維を主成分とする焙煎されたコンニャク粉と、不溶性食物繊維を主成分とするセルロース及び大麦若葉粉末とを配合することで整腸作用を効果的なものとし、酵母及びオリゴ糖を加えることで腸内有用菌の定着と増殖を促し、整腸作用をさらに効果的にするためである。
(2)本発明の第2は、焙煎されたコンニャク粉15〜25質量%,乾燥し粉砕された大麦若葉粉末40〜50質量%,セルロース10〜20質量%,酵母5〜15質量%及びオリゴ糖5〜15質量%からなることを特徴とする前項(1)記載の健康食品である。
コンニャク粉は、135〜275℃で焙煎されたものを用いる。好ましい香味・食感を発現させるとともに、整腸作用及び血液浄化作用を発揮され易くするためである。焙煎されたコンニャク粉の配合量を15〜25質量%としたのは、15質量%より少ないと焙煎されたコンニャク粉の特性が十分発揮できなくなること、及び25質量%を越えると配合できる不溶性食物繊維の量が少なくなりすぎて、場合によっては、腹がはったり、かえって便秘を生じたりすることがあるからである。
大麦若葉粉末の配合量を40〜50質量%としたのは、セルロース10〜20質量%とともに、不溶性食物繊維の量を焙煎されたコンニャク粉の主成分である水溶性食物繊維とバランスをとり、整腸作用が適切に保たれるようにするためである。この範囲の配合量が最も整腸作用を順調に維持できるからである。
酵母5〜15質量%とオリゴ糖5〜15質量%は、焙煎されたコンニャク粉、大麦若葉粉末、及びセルロースと配合した場合、この範囲の配合量が最も腸内有用菌の定着・増殖に好適だからである。
(3)本発明の第3は酵母が、ビール酵母であることを特徴とする前項(1)又は(2)記載の健康食品である。
パン酵母,清酒酵母,焼酎酵母,その他各種の酵母が利用できるが、ビール酵母が最も有用であった。また、酵母以外の菌類、例えば、乳酸菌、麹菌等も利用できる。
パン酵母,清酒酵母,焼酎酵母,その他各種の酵母が利用できるが、ビール酵母が最も有用であった。また、酵母以外の菌類、例えば、乳酸菌、麹菌等も利用できる。
(4)本発明の第4は、オリゴ糖がフラクトオリゴ糖であることを特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1項記載の健康食品である。
オリゴ糖は、イソマルトオリゴ糖,パラチノースオリゴ糖,ガラクトオリゴ糖など各種のオリゴ糖も利用できるが、フラクトオリゴ糖が最も好結果を示した。
オリゴ糖は、イソマルトオリゴ糖,パラチノースオリゴ糖,ガラクトオリゴ糖など各種のオリゴ糖も利用できるが、フラクトオリゴ糖が最も好結果を示した。
(5)本発明の第5は、コンニャク粉を焙煎したものと、大麦若葉を洗浄後、カットし、ボイルした後、乾燥殺菌したものと、セルロースと酵母及びオリゴ糖を互いに混合することを特徴とする健康食品の製造方法である。
コンニャク粉を135℃〜275℃で焙煎し、香味と食感を向上させ、併せて整腸作用と血液浄化作用が発揮され易くした。
大麦若葉は、洗浄後、カットし、ボイルしたものを乾燥した後殺菌することで腐敗・変質を防止した。
コンニャク粉を135℃〜275℃で焙煎し、香味と食感を向上させ、併せて整腸作用と血液浄化作用が発揮され易くした。
大麦若葉は、洗浄後、カットし、ボイルしたものを乾燥した後殺菌することで腐敗・変質を防止した。
大麦若葉は、不溶性食物繊維を多く含むほか、カリウム,カルシウム,マグネシウム,亜鉛,鉄,銅などのミネラルを多く含んでいるほか、ビタミン含有量も高く、ビタミンB1,ビタミンC,カロチンなどの含有量も多い。
鉄による血液の産生、銅による鉄の貯金、マグネシウムによる細胞間代謝や、臓器や筋肉などの正常機能発揮、亜鉛による細胞を若く保つ作用などがあげられる。アミノ酸なども多く含まれているほか、SOD(スーパーオキサイドティムスターゼ)を活性化する効果があり、アトピーやガン、高脂血病の原因のひとつと考えられ、生物の老化原因として注目される活性酸素を無害な酵素に変える作用が期待されている。
鉄による血液の産生、銅による鉄の貯金、マグネシウムによる細胞間代謝や、臓器や筋肉などの正常機能発揮、亜鉛による細胞を若く保つ作用などがあげられる。アミノ酸なども多く含まれているほか、SOD(スーパーオキサイドティムスターゼ)を活性化する効果があり、アトピーやガン、高脂血病の原因のひとつと考えられ、生物の老化原因として注目される活性酸素を無害な酵素に変える作用が期待されている。
セルロースは、不溶性食物繊維であり、便の量を増し、腸壁を刺激して蠕動運動を促進し、腸内の有毒物質や食物のかすを吸着してより早く体外へ排出する作用がある。コンニャクの主成分が水溶性食物繊維であるのに対し、セルロースは不溶性食物繊維であり水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスをとれた状態にすることで整腸作用は順調に維持される。
ビール酵母は、タンパク質,食物繊維,ビタミンB群,ミネラル,核酸など多くの栄養分を含んでいて、タンパク質は、必須アミノ酸をすべて含んでおり、豊富に含まれるビタミンB群は、エネルギーの供給や新陳代謝を助け、疲労回復にも作用する。また、高血圧の予防,便秘,骨粗鬆症の予防にも効果がある。
オリゴ糖は、消化・吸収され難いので、肥満を防ぎダイエット効果が期待できるほか、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やすことで腸内の環境を整え、便通を促し、ニキビや肌荒れを防ぐなどの美肌効果も期待される。
本発明により、焙煎されたコンニャク粉の好ましい香味と食感を保持した各種ミネラル、ビタミン等も含んだ健康食品が提供できる。さらに水溶性食物繊維と不溶性繊維のバランスにより、整腸作用が順調に維持され、また、腸内有用菌の定着・増殖がはかられるため、腸内の環境が良好に保たれる。
以下、本発明を実施の形態を図1に基いて説明する。
図1において、セルロースは、旭化成ケミカルズ(株)より購入したものである。
大麦若葉は、収穫後、選別したものを洗浄し、カットした後、ボイルし乾燥した後、高圧殺菌して腐敗・変質するのを防止した後、粉砕した。高圧殺菌は、耐熱性芽胞菌を死滅させる条件(121℃,3分以上)とすることが望ましい。
こんにゃく芋を収穫後、製粉し、135〜275℃好ましくは150℃〜250℃の範囲で十分に撹拌しながら4〜5時間焙煎し、好ましい香味と食感を付与し、整腸作用と血液浄化作用が発揮され易くする。
ビール酵母は、アサヒフードより購入したものを用いた。
フラクトオリゴ糖は(株)明治フードマテリアより購入したものを用いた。
セルロース10〜20質量%、好ましくは15質量%,乾燥・粉砕した大麦若葉粉末40〜50質量%、好ましくは45質量%,焙煎されたコンニャク粉15〜25%、好ましくは20質量%,ビール酵母5〜15質量%、好ましくは10質量%,フラクトオリゴ糖5〜15質量%、好ましくは10質量%,を互いに混合撹拌する。
各食品素材を混合撹拌したものを、さらに細粒に製粉し、検査した後、スティック状の袋に封入と包装する。1袋2〜3gを封入する。
包装後、再び検査をして製品として出荷する。
本発明の健康食品を服用した結果は下記の通りである。
服用方法,1日1袋〜2袋服用、期間は2日間
(結果)女性A:朝の排便のとき、ティッシュペーパーの使用量が短くなった。
女性B:便通がよくなった。
女性C:便通がよくなった。
女性D:おなかがゴロゴロ状態で排便が多くなった。
女性E:もともと便秘はないが、以前より便の量が増えたように思われる。
服用方法,1日1袋〜2袋服用、期間は2日間
(結果)女性A:朝の排便のとき、ティッシュペーパーの使用量が短くなった。
女性B:便通がよくなった。
女性C:便通がよくなった。
女性D:おなかがゴロゴロ状態で排便が多くなった。
女性E:もともと便秘はないが、以前より便の量が増えたように思われる。
Claims (5)
- 焙煎されたコンニャク粉と、大麦若葉粉末と、セルロースと酵母及びオリゴ糖を混合してなることを特徴とする健康食品。
- 焙煎されたコンニャク粉15〜25質量%,乾燥し、粉砕された大麦若葉40〜50質量%,セルロース10〜20質量%,酵母5〜15質量%及びオリゴ糖5〜15質量%からなることを特徴とする請求項1記載の健康食品。
- 酵母がビール酵母であることを特徴とする請求項1又は2記載の健康食品。
- オリゴ糖がフラクトオリゴ糖であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の健康食品。
- コンニャク粉を焙煎したものと、大麦若葉を洗浄後、カットし、ボイルした後、乾燥殺菌したものと、セルロースと酵母及びオリゴ糖を互い混合することを特徴とする健康食品の製造方法。
Priority Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015109831A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-06-18 | 株式会社東洋新薬 | 風味が改善された飲食用組成物 |
JP2018090505A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | 株式会社東洋新薬 | 組成物 |
CN109788790A (zh) * | 2016-10-11 | 2019-05-21 | 织宽植物露水株式会社 | 魔芋粉末及其制造方法 |
IT202100010634A1 (it) * | 2021-04-29 | 2022-10-29 | Giulio Valter Micioni | Procedimento industriale per la produzione di cereali e/o caffè con tubero di amorphophallus konjac k. koch da utilizzare come bevande calde attraverso infusione o percolazione. |
-
2005
- 2005-10-11 JP JP2005295913A patent/JP2007104906A/ja active Pending
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JP2015163086A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-09-10 | 株式会社東洋新薬 | 風味が改善された飲食用組成物 |
CN109788790A (zh) * | 2016-10-11 | 2019-05-21 | 织宽植物露水株式会社 | 魔芋粉末及其制造方法 |
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