JP2007098587A - 感熱記録材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】地肌カブリが少なく、スタンプ、捺印などの捺印定着性、バーコード印字特性に優れた感熱記録材料を提供する。
【解決手段】支持体上に熱により呈色する感熱記録層と、該感熱記録層上に少なくとも1層の保護層を有する感熱記録材料において、該保護層中に含有される無機顔料の細孔容積が0.05〜0.6cm3/gであり、該保護層中の無機顔料の含有率が該保護層の樹脂に対して80〜220質量%であることを特徴とする感熱記録材料。好ましくは、該保護層中に含有される無機顔料が非晶質シリカである。または、該保護層中に含有される樹脂がコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体である。
【選択図】 無し
【解決手段】支持体上に熱により呈色する感熱記録層と、該感熱記録層上に少なくとも1層の保護層を有する感熱記録材料において、該保護層中に含有される無機顔料の細孔容積が0.05〜0.6cm3/gであり、該保護層中の無機顔料の含有率が該保護層の樹脂に対して80〜220質量%であることを特徴とする感熱記録材料。好ましくは、該保護層中に含有される無機顔料が非晶質シリカである。または、該保護層中に含有される樹脂がコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体である。
【選択図】 無し
Description
本発明は、地肌カブリが少なく、スタンプ、捺印などの捺印定着性、バーコード印字特性に優れた感熱記録材料に関するものである。
感熱記録材料は、一般に支持体上に熱により呈色する感熱記録層を設けたものであり、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光等で加熱することにより、染料前駆体と顕色剤とが瞬時反応し記録画像が得られるものである。このような感熱記録材料は、比較的簡単な装置で記録が得られ、保守が容易なこと、騒音の発生がないこと等の利点があり、計測記録計、ファクシミリ、プリンター、コンピューターの端末機、ラベル印字機、乗車券、チケットの発券機等広範囲の分野に利用されている。
特に近年は、ガス、水道、電気料金等の領収書、金融機関のATMの利用明細書、各種レシート等、財務関係の記録用紙やPOSシステム用の感熱記録ラベル或いは感熱記録タグ等にも感熱記録材料が利用されるようになっている。
そのように、感熱記録材料の利用分野が広がるに従い、種々のバーコードを感熱記録印字して用いられる機会が増加しており、バーコード印字特性に優れた感熱記録材料が求められている。
バーコードに含まれる情報量の拡大に伴い、高精細なバーコード印字への要求が高まっている。しかし、高精細なバーコードは、スティッキングなどの印字障害によるバー、またはスペースの幅の僅かな変化や、印字の白抜けによるバーコードの欠落によって、読み取り性が大きく低下するという問題を有している。また、近年の記録機器の小型化、省電力化の影響もあり、熱応答性や感熱記録ヘッドに対する機器マッチング性の向上に関する要求はますます大きくなっている。
また、高精細なバーコードは、高温、または高湿環境下などにおける未印字部の変色、即ち地肌カブリによって、読み取り性が大きく低下するという問題も有している。そのため、バーコード印字適性に優れた感熱記録材料においては、地肌カブリが少ないことが求められている。
即ち、高速化及び省電力化により低い印加エネルギーでも従来と同様の発色濃度を示し、地肌カブリが少なく、さらにスティッキングなどの印字障害がなく、バーコード印字特性に優れた感熱記録材料が要求されている。
感熱記録材料の用途や需要が多種多様に拡大する中、画像保存性も要求されるようになった。例えば水性インク、油性インク、蛍光ペン、朱肉、接着剤、ジアゾ現像液等の事務用品、或いはハンドクリーム、ヘアトニック、乳液等の化粧品等に対する耐薬品性や、ポリ塩化ビニルフィルム、合成皮革に含まれる可塑剤に対する耐可塑剤性が要求されるようになっている。
そのため、感熱記録材料において、感熱記録層上に水、油、可塑剤などの浸透を防止する耐水性、耐薬品性を有する保護層を形成する方法が提案されている。
一方、前述の領収書、各種レシートには、印鑑、ならびにスタンプで捺印される機会が多く、捺印した画像が滲まないことに加えて、捺印後、指で捺印部を擦っても画像が滲んだり、インクが指に付着しないことが感熱記録材料に求められている。
しかしながら、保護層を設けた場合、外部からの水、薬品から感熱記録層は保護される反面、朱肉、水性スタンプ、油性スタンプなどの不乾性インク受理性ならびに吸収性、いわゆる捺印定着性が悪化するという欠点を有している。
保護層を有する感熱記録材料の捺印定着性を改善することを目的として、さまざまな構成を有する保護層(例えば、特許文献1、2参照)が提案されているが、これらの方法では、捺印定着性がまだ不十分である。
保護層を有する感熱記録材料の捺印定着性を改善し、さらに機器マッチング性を向上させることを目的として、さまざまな構成を有する感熱記録材料(例えば、特許文献3〜6参照)が提案されているが、これらの方法では、捺印定着性と機器マッチング性とを両立させることは困難である。
保護層を有する感熱記録材料の捺印定着性を改善することを目的として、平均粒子径が5〜15μmであるような無機顔料を保護層中に含有させることが提案されているが(例えば、特許文献7参照)、この方法では地肌カブリが悪化するという問題がある。
捺印定着性の改善、または機器マッチング性の向上を目的として、細孔容積が1.0cm3/g以上である無機顔料を感熱記録材料に使用することが提案されているが(例えば、特許文献8〜9参照)、これらの方法では、地肌カブリが悪化するという問題がある。
特開平7−257029号公報
特開2003−19862号公報
特開平6−166265号公報
特開2000−289333号公報
特開2000−289334号公報
特開2003−341246号公報
特開2004−268471号公報
特許第3509396号公報
特開2002−137534号公報
本発明の目的は、これらの問題点を解決し、地肌カブリが少なく、スタンプ、捺印などの捺印定着性、スティッキング性、バーコード印字特性に優れた感熱記録材料を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、課題を解決することができる本発明の感熱記録材料を発明するに到った。即ち、
支持体上に熱により呈色する感熱記録層と、該感熱記録層上に少なくとも1層の樹脂及び無機顔料を含有する保護層を有する感熱記録材料において、該保護層中に含有される無機顔料の細孔容積が0.05〜0.6cm3/gであり、該保護層中の無機顔料の含有率が該保護層の樹脂に対して80〜220質量%であることを特徴とする感熱記録材料である。
好ましくは、該保護層中に含有される無機顔料が非晶質シリカであることを特徴とする感熱記録材料である。
より好ましくは、該保護層中に含有される樹脂がコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体であることを特徴とする感熱記録材料である。
本発明の感熱記録材料によって、地肌カブリが少なく、スタンプ、捺印などの捺印定着性、バーコード印字特性に優れた感熱記録材料を得ることができる。
本発明の内容をさらに具体的に説明する。本発明の感熱記録材料は、支持体上熱により呈色する感熱記録層と、該感熱記録層上に少なくとも1層の保護層を有するものである。
本発明の感熱記録材料を構成する保護層は、無機顔料、滑剤、樹脂等から構成される。
本発明の感熱記録材料を構成する保護層には、捺印定着性、バーコード印字特性を改良することを目的として、窒素吸着法によって測定される細孔容積が0.05〜0.6cm3/gであるような無機顔料が、保護層中の樹脂に対して80〜220質量%添加される。無機顔料の細孔容積が0.05cm3/g未満である場合には、捺印定着性、バーコード印字特性が低下する。また、細孔容積が0.6cm3/gよりも大きい場合には、地肌カブリが大きくなる。
無機顔料の細孔容積が0.05〜0.3cm3/gである場合には、熱応答性、捺印定着性を維持しながら地肌カブリが特に良好となるため、特に好ましい。
無機顔料の含有率が保護層中の樹脂に対して80質量%未満である場合には、捺印定着性、バーコード印字特性が低下する。また、含有率が220質量%よりも大きい場合には、熱応答性、バーコード印字特性が低下する。
保護層中の無機顔料の含有率が、保護層中の樹脂に対して100〜180質量%である場合には、熱応答性、捺印定着性を維持しながら地肌カブリが特に良好となるため、特に好ましい。
保護層に用いられる無機顔料としては、細孔容積が0.05〜0.6cm3/gであれば、通常感熱記録材料で用いられる種々の無機顔料を用いることができる。
具体的には、ケイソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、重質炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、非晶質シリカ、非晶質ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、コロイダルシリカ等を挙げることができる。
保護層に用いられる無機顔料を非晶質シリカとした場合には、捺印定着性、バーコード印字特性が特に良好となるため好ましい。
保護層に用いられる樹脂としては、通常の塗工で用いられる種々の樹脂を用いることができる。
具体的には、デンプン類、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、アルギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、ポリアクリル酸のアルカリ塩、ポリマレイン酸のアルカリ塩、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩などの水溶性樹脂、およびスチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン三元共重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタンなどの水分散性樹脂などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
保護層に用いられる樹脂をコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体とした場合には、熱応答性、捺印定着性、バーコード印字特性が特に良好となるため好ましい。
コアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体は、核粒子となるシードエマルションの存在下で、(メタ)アクリルアミド、または(メタ)アクリルアミド及び該(メタ)アクリルアミドと共重合可能な不飽和単量体とを共重合させて得られるものである。
核粒子となるシードエマルションは、公知のもの、あるいは公知の方法により重合したものが使用できる。例えば、(メタ)アクリル酸エステル系、スチレン−ブタジエン系、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系、(メタ)アクリル酸エステル−ブタジエン系、(メタ)アクリロニトリル系、(メタ)アクリロニトリル−ブタジエン系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、一般的な高分子エマルションが使用できる。これらのエマルションは、必要に応じて単独、または混合して使用することもできる。
本発明において必要に応じて使用される、(メタ)アクリルアミドと共重合可能な不飽和単量体の例としては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸類、スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル単量体類、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−アミノエチル、(メタ)アクリル酸2−(N−メチルアミノ)エチル、(メタ)アクリル酸グリシジル等の(メタ)アクリル酸エステル類、N−メチロール(メタ)アクリル酸アミド等のN−置換不飽和カルボン酸アミド、酢酸ビニル、プロピオン酸等のビニルエステル類、(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有単量体などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明において必要に応じて使用されるコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド重合体における、(メタ)アクリルアミド、または(メタ)アクリルアミド及び該(メタ)アクリルアミドと共重合可能な不飽和単量体の含有量は、シードエマルションに対して5〜500質量%であるが、10〜200質量%である場合には耐水性、耐水ブロッキング性、スティッキング性が向上するため好ましい。
本発明の感熱記録材料を構成する保護層には、バーコード印字特性を改良することを目的として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、ステアリン酸アミド、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、メチロールステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、パラフィン、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレン、カスターワックス等の滑剤を添加することができる。これらの滑剤は、単独で、または2種以上併用して使用することもできる。
本発明における感熱記録材料を構成する保護層には、耐光性向上等の目的から、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、分散・湿潤剤として、アニオン性、ノニオン性の高分子量のものを含む界面活性剤、さらには蛍光染料、消泡剤等が必要に応じて添加される。保護層の絶乾塗工量は0.2〜5g/m2が好ましく、0.5〜3g/m2がより好ましい。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層は、各発色成分を微粉砕して得られる各々の水性分散液と樹脂などを混合し、支持体上に塗工、乾燥することにより得られる。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層には、捺印定着性、バーコード印字特性を改良することを目的として、無機顔料を添加することができる。具体例としては、保護層の説明中に示した無機顔料と同様のものが好ましく用いられる。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層には、バーコード印字特性を改良することを目的として、滑剤を添加することができる。具体例としては、保護層の説明中に示した無機顔料と同様のものが好ましく用いられる。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層には、耐光性向上等の目的から、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、分散・湿潤剤として、アニオン性、ノニオン性の高分子量のものを含む界面活性剤、さらには蛍光染料、消泡剤等が必要に応じて添加される。感熱記録層の塗工量は、十分な熱応答性を得るためには、通常染料前駆体の絶乾塗工量で0.05〜2.0g/m2が好ましく、0.1〜1.0g/m2がより好ましい。
本発明の感熱記録層に含まれる発色成分については、特に限定されるものではなく、感熱ヘッドによる印加エネルギーで呈色反応を生じるような組み合わせならいずれも使用可能である。例えば、電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と加熱時反応して該染料前駆体を発色させる電子受容性化合物との組み合わせ、芳香族イソシアナート化合物とイミノ化合物との組み合わせ等がある。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層に含有される電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体としては、一般に感圧記録材料や、感熱記録材料に用いられているものに代表されるが、特に限定されるものではない。
具体的な染料前駆体の例としては、
(1)トリアリールメタン系化合物:3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等、
(1)トリアリールメタン系化合物:3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等、
(2)ジフェニルメタン系化合物:4,4´−ビス(ジメチルアミノフェニル)ベンズヒドリルベンジルエーテル、N−クロロフェニルロイコオーラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等、
(3)キサンテン系化合物:ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−クロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン等、
(4)チアジン系化合物:ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等、
(5)スピロ系化合物:3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3,3´−ジクロロスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピルスピロベンゾピラン等を挙げることができる。またこれらの染料前駆体は必要に応じて単独、もしくは2種以上混合して使用することができる。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層に含有される電子受容性化合物としては、一般に感圧記録材料、または感熱記録材料で使用される酸性物質に代表されるが、これらに制限されることはない。例えば、フェノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体、N,N´−ジアリルチオ尿素誘導体、アリルスルホニル尿素誘導体、有機化合物の亜鉛塩などの多価金属塩、ベンゼンスルホンアミド誘導体、ウレアウレタン化合物等を挙げることができる。
以下に、感熱記録層に含有される電子受容性化合物の具体例を挙げるが、必ずしもこれらの化合物に限定されるものではない。
4−ヒドロキシ−4´−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−n−プロポキシジフェニルスルホン、4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−n−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−ベンジルオキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、3,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4´−メチルジフェニルスルホン、3,4,4´−トリヒドロキシジフェニルスルホン、3,4,3´,4´−テトラヒドロキシジフェニルスルホン、2,3,4−トリヒドロキシジフェニルスルホン、3−フェニルスルホニル−4−ヒドロキシジフェニルスルホン、2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノール、
4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,3−ビス〔1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル〕ベンゼン、1,3−ビス〔1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル〕ベンゼン、1,4−ビス〔1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル〕ベンゼン、4,4´−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,3´−ジクロロ−4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、ビス(2−ヒドロキシナフチル)メタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、4,4−チオビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、没食子酸ベンジル、没食子酸ステアリル、ペンタエリスリトールテトラ(4−ヒドロキシ安息香酸)エステル、ペンタエリスリトールトリ(4−ヒドロキシ安息香酸)エステル、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオールの重縮合物と4−ヒドロキシ安息香酸との脱水縮合物、
N,N´−ジフェニルチオ尿素、4,4´−ビス[3−(4−メチルフェニルスルホニル)ウレイド]ジフェニルメタン、N−(4−メチルフェニルスルホニル)−N´−フェニル尿素、N−(ベンゼンスルホニル)−N´−[3−(4−トルエンスルホニルオキシフェニル)]尿素、N−(4−トルエンスルホニル)−N´−[3−(4−トルエンスルホニルオキシフェニル)]尿素、
サリチルアニリド、5−クロロサリチルアニリド、サリチル酸、3,5−ビス−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ビス−α−メチルベンジルサリチル酸、4−[2´−(4−メトキシフェノキシ)エチルオキシ]サリチル酸、3−(オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸あるいはこれらサリチル酸誘導体の金属塩(例えば亜鉛塩)、
N−(4−ヒドロキシフェニル)−4−トルエンスルホンアミド、N−(2−ヒドロキシフェニル)−4−トルエンスルホンアミド、N−フェニル−4−ヒドロキシベンゼンスルホンアミドなどである。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層に含有される芳香族イソシアナート化合物は、常温で固体の無色または淡色の芳香族イソシアナート化合物であり、具体的には、2,6−ジクロロフェニルイソシアナート,p−クロロフェニルイソシアナート、1,3−フェニレンジイソシアナート、1,4−フェニレンジイソシアナート、1,3−ジメチルベンゼン−4,6−ジイソシアナート、1,4−ジメチルベンゼン−2,5−ジイソシアナート、1−エトキシベンゼン−2,4−ジイソシアナート、2,5−ジメトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,5−ジエトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,5−ジブトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、アゾベンゼン−4,4´−ジイソシアナート、ジフェニルエーテル−4,4´−ジイソシアナート、ナフタリン−1,4−ジイソシアナート、ナフタリン−1,5−ジイソシアナート、ナフタリン−2,6−ジイソシアナート、ナフタリン−2,7−ジイソシアナート、3,3´−ジメチルビフェニル−4,4´−ジイソシアナート、3,3´−ジメトキシ−4,4´−ジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアナート、ジフェニルジメチルメタン−4,4´−ジイソシアナート、ベンゾフェノン−3,3´−ジイソシアナート、フルオレン−2,7−ジイソシアナート、アンスラキノン−2,6−ジイソシアナート、9−エチルカルバゾール−3,6−ジイソシアナート、ピレン−3,8−ジイソシアナート、ナフタレン−1,3,7−トリイソシアナート、ビフェニル−2,4,4´−トリイソシアナート、4,4´,4″−トリイソシアナート−2,5−ジメトキシトリフェニルアミン、p−ジメチルアミノフェニルイソシアナート、トリス(4−フェニルイソシアナート)チオフォスフェート等1種以上が使用される。
これらの芳香族イソシアナート化合物は、必要に応じて、フェノール類、ラクタム類、オキシム類等との付加化合物である、所謂ブロックイソシアナートの形で使用してもよく、ジイソシアナートの2量体、例えば、1−メチルベンゼン−2,4−ジイソシアナートの2量体、及び3量体であるイソシアヌレートの形で使用してもよく、又、各種のポリオール等で付加したポリイソシアナートとして使用することも可能である。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層に含有されるイミノ化合物とは、常温で固体の無色または淡色の化合物であり、具体的には、3−イミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン、1,3−ジイミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン、1,3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノベンズ(f)イソインドリン、1,3−ジイミノナフト(2,3−f)イソインドリン、1,3−ジイミノ−5−ニトロイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−フェニルイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−メトキシイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−クロロイソインドリン、5−シアノ−1,3−ジイミノイソインドリン、5−アセトアミド−1,3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−イソインドリン、5−(p−t−ブチルフェノキシ)−1,3−ジイミノイソインドリン、5−(p−クミルフェノキシ)−1,3−ジイミノイソインドリン、5−イソブトキシ−1,3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノ−4,7−ジメトキシイソインドリン、4,7−ジエトキシ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,6,7−テトラブロモ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,6,7−テトラフルオロ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,7−トリクロロ−1,3−ジイミノ−6−メチルメルカプトイソインドリン、1−イミノジフェン酸イミド、1−(シアノ−p−ニトロフェニルメチレン)−3−イミノイソインドリン、1−〔(シアノベンゾチアゾリル−2´)−カルバモイルメチレン〕−3−イミノイソインドリン、1−〔1−(2−シアノ−2−ベンズイミダゾリル)メチレン〕−3−イミノイソインドリン、1−〔1−(2−シアノ−2−ベンズイミダゾリル)メチレン〕−3−イミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン、1−〔(シアノベンズイミダゾリル−2´)−メチレン〕−3−イミノ−5−メトキシイソインドリン、1−〔(1´−フェニル−3´−メチル−5−オキソ)−ピラゾリデン−4´〕−3−イミノイソインドリン、3−イミノ−1−スルホ安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−4,5,6,7−テトラクロロ安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−4,5,7−トリクロロ−6−メチルメルカプト安息香酸イミド、3−イミノ−2−メチル−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン等が挙げられる。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層は、その熱応答性を向上させるために、熱可融性物質を含有させることができる。この場合、60℃〜180℃の融点を持つものが好ましく、特に80℃〜140℃の融点を持つものがより好ましく使用される。
具体的には、ステアリン酸アミド、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、メチロールステアリン酸アミド、N−ステアリル尿素、ベンジル−2−ナフチルエーテル、m−ターフェニル、4−ベンジルビフェニル、2,2´−ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテル、α、α´−ジフェノキシキシレン、ビス(4−メトキシフェニル)エーテル、アジピン酸ジフェニル、蓚酸ジベンジル、蓚酸ジ(4−メチルベンジルエステル)、蓚酸ビス(4−クロロベンジル)エステル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、ベンゼンスルホン酸フェニルエステル、ビス(4−アリルオキシフェニル)スルホン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、4−アセチルアセトフェノン、アセト酢酸アニリド類、脂肪酸アニリド類、等公知の熱可融性物質が挙げられるが、高級脂肪酸アミドを用いた場合には、滑剤としても機能するためより好ましい。
これらの化合物は単独もしくは2種以上併用して使用することもできる。また、十分な熱応答性を得るためには、感熱記録層の総固形分中、熱可融性物質が5〜50質量%を占めることが好ましい。
感熱記録層に用いられる樹脂としては、保護層の場合と同様に通常の塗工で用いられる種々の樹脂を用いることができる。具体例としては、保護層の説明中に示した樹脂と同様のものが好ましく用いられる。
本発明における感熱記録材料において使用する支持体としては、紙が主として使用されるが、紙の他に各種織布、不織布、合成樹脂フィルム、合成樹脂ラミネート紙、合成紙、金属箔、蒸着シート、或いはこれらを貼り合わせ等で組み合わせた複合シートを目的に応じて任意に使用することができる。
本発明における感熱記録材料は、必要に応じて支持体と感熱記録層の間に単層あるいは複数層の顔料あるいは樹脂等からなる下塗り層を1層以上設けることができる。本発明における感熱記録材料が下塗り層を設けたものである場合、その下塗り層の絶乾塗工量は、1〜30g/m2が好ましく、3〜20g/m2がより好ましい。
下塗り層の顔料としては、一般的には焼成カオリンが使用されるが、それ以外にもケイソウ土、タルク、カオリン、重質炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、非晶質シリカ、非晶質ケイ酸カルシウム、コロイダルシリカ等の無機顔料、メラミン樹脂フィラー、尿素−ホルマリン樹脂フィラー、ポリエチレンパウダー、ナイロンパウダー等の有機顔料を使用することができる。
下塗り層の樹脂としては、保護層、感熱記録層の場合と同様に通常の塗工で使用される種々の水溶性樹脂または水分散性樹脂を使用することができる。具体例に関しては、保護層の説明中に示した。
感熱記録層、保護層または下塗り層の形成方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の技術に従って形成することができる。具体的な例としては、エアナイフ塗工、ロッドブレード塗工、バー塗工、ブレード塗工、グラビア塗工、カーテン塗工、Eバー塗工などの方法により塗液を塗工し、乾燥により感熱記録層、保護層または下塗り層を形成させることができる。また、平版、凸版、フレキソ、グラビア、スクリーン、ホットメルト等の方式による各種印刷機等によって各層を形成させても良い。
必要に応じて、下塗り層塗工後、感熱記録層塗工後、または保護層塗工後にスーパーカレンダー処理をし、画質を向上させることもできる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。ただし、これらに限定されるものではない。なお以下に示す部、ならびに%はいずれも質量基準であり、塗工量は絶乾塗工量である。
下塗り層用塗液の作製
焼成カオリン〔商品名:アンシレックス、エンゲルハード社製〕100部、固形分濃度50%のスチレン/ブタジエン系ラテックス24部および水200部からなる組成物を混合攪拌して下塗り層用の塗液を得た。
焼成カオリン〔商品名:アンシレックス、エンゲルハード社製〕100部、固形分濃度50%のスチレン/ブタジエン系ラテックス24部および水200部からなる組成物を混合攪拌して下塗り層用の塗液を得た。
<分散液A>
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し分散液Aを得た。
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し分散液Aを得た。
<分散液B>
2,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200gと水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.7μmになるまで粉砕し分散液Bを得た。
2,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200gと水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.7μmになるまで粉砕し分散液Bを得た。
<分散液C>
ベンジル−2−ナフチルエーテル200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し分散液Cを得た。
ベンジル−2−ナフチルエーテル200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し分散液Cを得た。
<分散液D>
沈降炭酸カルシウム〔商品名:Unibur−70 白石工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Dを得た。
沈降炭酸カルシウム〔商品名:Unibur−70 白石工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Dを得た。
<水溶液1>
完全鹸化ポリビニルアルコール〔商品名:ゴーセノールNM−11 日本合成化学工業製〕100gを水900gに溶解し、水溶液1を得た。
完全鹸化ポリビニルアルコール〔商品名:ゴーセノールNM−11 日本合成化学工業製〕100gを水900gに溶解し、水溶液1を得た。
感熱記録層用塗液の作製
上記の分散液を使用して、下記に示す配合で混合し、固形分濃度が17%の水分散液になるように添加水を加え、充分撹拌して感熱記録層塗液を作製した。
分散液A 30部
分散液B 70部
分散液C 70部
分散液D 50部
水溶液1 80部
40%ステアリン酸亜鉛分散液 25部
上記の分散液を使用して、下記に示す配合で混合し、固形分濃度が17%の水分散液になるように添加水を加え、充分撹拌して感熱記録層塗液を作製した。
分散液A 30部
分散液B 70部
分散液C 70部
分散液D 50部
水溶液1 80部
40%ステアリン酸亜鉛分散液 25部
<分散液E>
細孔容積が0.13cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP527 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Eを得た。
細孔容積が0.13cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP527 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Eを得た。
保護層用塗液の作製
上記の分散液を使用して、下記に示す配合で混合し、固形分濃度が12%の水分散液になるように添加水を加え、充分撹拌して保護層塗液を作製した。
分散液E 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
上記の分散液を使用して、下記に示す配合で混合し、固形分濃度が12%の水分散液になるように添加水を加え、充分撹拌して保護層塗液を作製した。
分散液E 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
感熱記録材料の作製
坪量70g/m2の上質の中性紙の片面に、下塗り層用塗液の固形分塗工量が9g/m2、感熱記録層用塗液の固形分塗工量が染料前駆体の塗工量で0.5g/m2、保護層用塗液の固形分塗工量が2g/m2となるように順次塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層および保護層を形成し、カレンダー処理を行って感熱記録材料を作製した。
坪量70g/m2の上質の中性紙の片面に、下塗り層用塗液の固形分塗工量が9g/m2、感熱記録層用塗液の固形分塗工量が染料前駆体の塗工量で0.5g/m2、保護層用塗液の固形分塗工量が2g/m2となるように順次塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層および保護層を形成し、カレンダー処理を行って感熱記録材料を作製した。
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液E 80部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
分散液E 80部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液E 180部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
分散液E 180部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
分散液E 220部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
<分散液F>
細孔容積が0.10cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP603 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Fを得た。
細孔容積が0.10cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP603 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Fを得た。
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液F 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
分散液F 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
<分散液G>
細孔容積が0.41cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP554A 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Gを得た。
細孔容積が0.41cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP554A 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Gを得た。
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液G 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
分散液G 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
<分散液H>
細孔容積が0.6cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP802 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Hを得た。
細孔容積が0.6cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP802 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Hを得た。
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液H 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
分散液H 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
<分散液I>
細孔容積が0.5cm3/gであるケイ酸マグネシウム微粒子〔商品名:ミズパールM204 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Iを得た。
細孔容積が0.5cm3/gであるケイ酸マグネシウム微粒子〔商品名:ミズパールM204 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Iを得た。
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液I 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
分散液I 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
<水溶液2>
シラノール変性ポリビニルアルコール〔商品名:R−1130 クラレ製〕100gを水900gに溶解し、水溶液2を得た。
シラノール変性ポリビニルアルコール〔商品名:R−1130 クラレ製〕100gを水900gに溶解し、水溶液2を得た。
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液E 120部
水溶液2 200部
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
分散液E 120部
水溶液2 200部
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
<分散液J>
細孔容積が0.9cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP752 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Jを得た。
細孔容積が0.9cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP752 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Jを得た。
(比較例1)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液J 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液J 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
<分散液K>
細孔容積が1.2cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:サイロイド74x6500 GRACE DAVISON製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Kを得た。
細孔容積が1.2cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:サイロイド74x6500 GRACE DAVISON製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Kを得た。
(比較例2)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液K 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液K 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
<分散液L>
細孔容積が1.57cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP707 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Lを得た。
細孔容積が1.57cm3/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP707 水澤化学工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Lを得た。
(比較例3)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液L 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液L 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
<分散液M>
細孔容積が0.008cm3/gである沈降炭酸カルシウム〔商品名:Brilliant−15 白石工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Mを得た。
細孔容積が0.008cm3/gである沈降炭酸カルシウム〔商品名:Brilliant−15 白石工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Mを得た。
(比較例4)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液M 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液M 120部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
(比較例5)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液E 50部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液E 50部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
(比較例6)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液E 250部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護記録層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液E 250部
コアシェル構造を有する20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 20部
以上の実施例1〜9、比較例1〜6で作製した感熱記録材料を下記の評価に供した。その結果を表1、ならびに表2に示す。
[熱応答性試験]
大倉電機製ファクシミリ試験機TH−PMDを使用して印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、ヘッド電圧21V、パルス幅1.6msecで通電して画像を得た。画像部の濃度と未印字の地肌部の濃度をマクベスRD−918型反射濃度計(ビジュアルフィルター)にて測定した。
大倉電機製ファクシミリ試験機TH−PMDを使用して印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、ヘッド電圧21V、パルス幅1.6msecで通電して画像を得た。画像部の濃度と未印字の地肌部の濃度をマクベスRD−918型反射濃度計(ビジュアルフィルター)にて測定した。
[耐熱地肌保存性試験]
未印字の感熱記録材料を65℃の条件下に24時間保存した時の地肌部の濃度をマクベスRD−918型反射濃度計(ビジュアルフィルター)にて測定した。地肌部の濃度が小さいほど地肌カブリが少なく、耐熱地肌保存性に優れる。
未印字の感熱記録材料を65℃の条件下に24時間保存した時の地肌部の濃度をマクベスRD−918型反射濃度計(ビジュアルフィルター)にて測定した。地肌部の濃度が小さいほど地肌カブリが少なく、耐熱地肌保存性に優れる。
[耐湿熱地肌保存性試験]
未印字の感熱記録材料を50℃95%RHの条件下に24時間保存した時の地肌部の濃度をマクベスRD−918型反射濃度計(ビジュアルフィルター)にて測定した。地肌部の濃度が小さいほど地肌カブリが少なく、耐湿熱地肌保存性に優れる。
未印字の感熱記録材料を50℃95%RHの条件下に24時間保存した時の地肌部の濃度をマクベスRD−918型反射濃度計(ビジュアルフィルター)にて測定した。地肌部の濃度が小さいほど地肌カブリが少なく、耐湿熱地肌保存性に優れる。
[捺印定着性試験]
感熱記録材料の塗工面に水性染料系スタンプインキ〔商品名:S−1アカ シヤチハタ株式会社製〕をつけたゴム印で捺印し、捺印直後に捺印部を指で擦り、スタンプインキのにじみの程度を4段階で評価した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:インキのにじみがほとんど認められない
○:インキのにじみが僅かに発生するが、捺印部は完全に判読可能
△:インキのにじみが多く、捺印面の一部が判読不能
×:インキのにじみが著しく、捺印面が完全に判読不能
感熱記録材料の塗工面に水性染料系スタンプインキ〔商品名:S−1アカ シヤチハタ株式会社製〕をつけたゴム印で捺印し、捺印直後に捺印部を指で擦り、スタンプインキのにじみの程度を4段階で評価した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:インキのにじみがほとんど認められない
○:インキのにじみが僅かに発生するが、捺印部は完全に判読可能
△:インキのにじみが多く、捺印面の一部が判読不能
×:インキのにじみが著しく、捺印面が完全に判読不能
[バーコード印字特性試験]
東芝テック(株)製バーコードプリンターB−433を使用し、バーコードの走査方向が印字方向と平行であるようなバーコードを印字して、バーコード印字特性を評価した。
バーコードの印字品質は、バーコード検証機〔商品名:QCPC600 HandHeldProducts製〕を用いて評価した。評価基準はJIS X0520に従い、シンボルグレードによって判定した。
東芝テック(株)製バーコードプリンターB−433を使用し、バーコードの走査方向が印字方向と平行であるようなバーコードを印字して、バーコード印字特性を評価した。
バーコードの印字品質は、バーコード検証機〔商品名:QCPC600 HandHeldProducts製〕を用いて評価した。評価基準はJIS X0520に従い、シンボルグレードによって判定した。
[耐熱バーコード印字部保存性試験]
東芝テック(株)製バーコードプリンターB−433を使用し、バーコードの走査方向が印字方向と平行であるようなバーコードを印字し、印字後の感熱記録材料を65℃の条件下に24時間保存した時のバーコード印字品質を評価した。バーコードの印字品質は、バーコード検証機〔商品名:QCPC600 HandHeldProducts製〕を用いて評価した。評価基準はJIS X0520に従い、シンボルグレードによって判定した。
東芝テック(株)製バーコードプリンターB−433を使用し、バーコードの走査方向が印字方向と平行であるようなバーコードを印字し、印字後の感熱記録材料を65℃の条件下に24時間保存した時のバーコード印字品質を評価した。バーコードの印字品質は、バーコード検証機〔商品名:QCPC600 HandHeldProducts製〕を用いて評価した。評価基準はJIS X0520に従い、シンボルグレードによって判定した。
[耐湿熱バーコード印字部保存性試験]
東芝テック(株)製バーコードプリンターB−433を使用し、バーコードの走査方向が印字方向と平行であるようなバーコードを印字し、印字後の感熱記録材料を40℃90%RHの条件下に24時間保存した時のバーコード印字品質を評価した。バーコードの印字品質は、バーコード検証機〔商品名:QCPC600 HandHeldProducts製〕を用いて評価した。評価基準はJIS X0520に従い、シンボルグレードによって判定した。
東芝テック(株)製バーコードプリンターB−433を使用し、バーコードの走査方向が印字方向と平行であるようなバーコードを印字し、印字後の感熱記録材料を40℃90%RHの条件下に24時間保存した時のバーコード印字品質を評価した。バーコードの印字品質は、バーコード検証機〔商品名:QCPC600 HandHeldProducts製〕を用いて評価した。評価基準はJIS X0520に従い、シンボルグレードによって判定した。
表1から分かるように、実施例1〜9は、比較例1〜3、または6に比べて、耐熱地肌保存性、耐湿熱地肌保存性に優れる。また、実施例1〜9は、比較例4、5に比べて、捺印定着性に優れる。前者は保護層中に含有される無機顔料の細孔容積が0.05〜0.6cm3/gであり、保護層中の無機顔料の含有率が該保護層の樹脂に対して80〜220質量%である。
実施例1、3〜5、7、または9は、実施例8、または比較例4に比べて捺印定着性に優れる。前者は保護層中に含有される無機顔料が非晶質シリカである。
実施例1〜8は、実施例9に比べて、熱応答性、捺印定着性に優れる。前者は保護層中に含有される樹脂がコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体である。
実施例1、3、5は、実施例2、6、または8に比べて捺印定着性に優れる。また、実施例4、または7に比べて耐熱地肌保存性、耐湿熱地肌保存性に優れる。前者は保護層中に含有される無機顔料の細孔容積が0.05〜0.3cm3/gであり、保護層中の無機顔料の含有率が該保護層の樹脂に対して100〜180質量%である。
表2から分かるように、実施例1〜9は、比較例1〜3、または5〜6に比べて、耐熱バーコード印字部保存性、耐湿熱バーコード印字部保存性が高い。前者は保護層中に含有される無機顔料の細孔容積が0.05〜0.6cm3/gであり、保護層中の無機顔料の含有率が該保護層の樹脂に対して80〜220質量%である。
実施例1〜8は、実施例9に比べて、バーコード印字特性に優れる。前者は保護層中に含有される樹脂がコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体である。
Claims (3)
- 支持体上に熱により呈色する感熱記録層と、該感熱記録層上に少なくとも1層の樹脂及び無機顔料を含有する保護層を有する感熱記録材料において、該保護層中に含有される無機顔料の細孔容積が0.05〜0.6cm3/gであり、該保護層中の無機顔料の含有率が該保護層の樹脂に対して80〜220質量%であることを特徴とする感熱記録材料。
- 該保護層中に含有される無機顔料が非晶質シリカであることを特徴とする、請求項1記載の感熱記録材料。
- 該保護層中に含有される樹脂がコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体であることを特徴とする、請求項1又は2の何れかに記載の感熱記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005287510A JP2007098587A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005287510A JP2007098587A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 感熱記録材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007098587A true JP2007098587A (ja) | 2007-04-19 |
Family
ID=38026022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005287510A Pending JP2007098587A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 感熱記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007098587A (ja) |
-
2005
- 2005-09-30 JP JP2005287510A patent/JP2007098587A/ja active Pending
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