JP2007096359A - 紫外レーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 プリズムとグレーティング(33)とを有する狭帯域化ユニットによりレーザ光を狭帯域化し、レーザ光(11)を透過させる開口からなる透光部(47A〜47C)と、透光部の周囲にあって不要レーザ光(11A)を光路から除去し、レーザ光(11)を所定形状に整形する遮光部(49A〜49C)とを有してなる遮光素子(37A〜37C)を備える狭帯域化紫外レーザ装置において、遮光素子近傍に、透光部を加熱する加熱手段(45)を備える。
【選択図】 図6
Description
即ち、従来技術によれば、遮光素子37A〜37Cの材質に関しては記載されておらず、一般的には金属が使用されている。この遮光素子37A〜37Cにレーザ光11が照射されると、その一部が遮光部49A〜49Cに吸収され、遮光部49A〜49Cが熱を帯びてくる。このとき、透光部47A〜47C内には、例えば空気や不活性ガス等の気体が存在している。従って、遮光部49A〜49Cの内縁50A〜50Cからの発熱により、この気体に温度勾配が生じる。即ち、透光部47A〜47Cの内縁50A〜50C近傍の気体の温度は高くなるが、中央近傍の気体の温度はさほど高くならない状態となってしまう。
かかる構成によれば、遮光素子近傍に、透光部を加熱する加熱手段を備えている。これにより、透光部内の気体が全体に熱せられて略均一な温度となるので、レーザ光が遮光板に照射された際に生じる透光部内の気体の温度勾配を緩和することができる。従って、透光部の屈折率の不均一が小さくなるので、レーザ光が透光部を透過した際に波面が歪むことがなく、高品位のレーザ光を得ることが可能となる。さらに、予め遮光素子の全体を加熱しておくことにより、レーザ光の発振開始時と時間経過後との、透光部の屈折率の変動を小さくできる。従って、発振開始時に狭帯域化ユニット内の光学部品の配置や角度を調整しておけば、時間の経過に伴う波面の変動が小さく、光品位が低下するということがない。
かかる構成により、レーザ光が発振する際には既に透光部内の気体の温度が略均一化されているので、発振直後の気体の温度変化が小さくなる。従って、発振直後から高品位のレーザ光を安定して得ることが可能である。
かかる構成によれば、気体温度に関する情報、例えば透光部内の気体の温度が充分高いという情報に基づいて、レーザ発振を開始している。これにより、レーザ発振を開始する際に、すでに透光部内の気体の温度が上がって略均一化されているので、レーザ光が温度変化による屈折率変動の影響を受けず、常に高品位のレーザ光を得ることが可能である。
かかる構成によれば、遮光素子の遮光部が熱伝導性の良いアルミニウム、アルミニウム合金及び銅のいずれか一つを含む材質で形成されている。これにより、遮光素子にレーザ光が照射された際に、発生した熱が短時間で伝導する。これに加え、アルミニウム及びアルミニウム合金は、レーザ光を高い反射率で反射するので、遮光素子にレーザ光が殆んど吸収されない。これらの理由から、遮光部の内縁の熱上昇が非常に小さいため、透光部内の気体に温度の不均一が生じにくく、その屈折率が均一になる。従って、レーザ光が透光部を透過する際に波面の乱れが起こらないので、レーザ光の光品位を高品位に保つことが可能である。
また、狭帯域化紫外レーザ装置において、この除去機能は、遮光部の表面に形成される全反射コーティングである構成としてもよい。
かかる構成によれば、遮光部が例えばCaF2や合成石英等の、レーザ光が透過する材質で形成されているので、遮光部にレーザ光が吸収されず、遮光部が熱を帯びることが少ない。従って、透光部内に気体があったとしても、その気体が温められることがなく、屈折率が均一になるので、レーザ光が透光部を透過する際に波面の乱れが起こらない。即ち、レーザ光の光品位を高品位に保つことが可能である。また、遮光部の表面に全反射コーティングを施すことにより、レーザ光を高反射率で反射するので、レーザ光の品位を低下させる原因となる不要レーザ光を効率良く除去できる。
かかる構成によれば、例えばCaF2や合成石英等のレーザ光が透過する固体で透光部を構成している。これにより、レーザ光が透過する透光部内には気体が存在しなくなるので、気体の温度勾配が生じることがない。また、透光部はレーザ光を高透過率で透過させるので、透光部にレーザ光が吸収されて温められることもない。従って、透光部に温度勾配が生じて屈折率が不均一になるということがないので、レーザ光が透光部を透過した際に、波面の乱れが起こらない。そしてこのとき、例えば透光部の周囲に、遮光部としてレーザ光を高反射率で反射するような金属製のプレートや全反射コーティングされた光学部品を配置するならば、レーザ光の品位を低下させる原因となる不要レーザ光を効率良く除去できる。従って、レーザ光の光品位を高品位に保つことが可能である。
また、このとき図示しない冷却手段によって不活性ガスを冷却して遮光素子37A〜37Cに吹きつけると、遮光素子37A〜37Cの温度上昇が抑えられるのでさらに好適である。
図2において、遮光素子51A,51Bはそれぞれ、2個のプリズム形状の光学部品からなり、このプリズム形状の頂角部を互いに向かい合うようにつき合わせることによって、所定の間隙を有するスリットを構成している。そして、このスリットによって透光部47A,47Bが決定され、プリズム部分が図8における遮光部49A,49Bと同様な機能を有する。この遮光素子51A,51Bは、合成石英、CaF2、MgF2等の、紫外線波長のレーザ光が透過する材質で構成されている。
また、所定の入射角以外の角度でグレーティング33に入射する不要レーザ光11Bを除去するために、各2個のプリズムを組み合わせてスリット状の透光部47A,47Bを構成するのではなく、各1個のプリズムによって光路の片側のみを遮光する構成としてもよい。
図3において遮光素子37A〜37Cは、合成石英、CaF2、MgF2のような紫外線波長のレーザ光11が透過する材質で形成されている。この遮光素子37A〜37Cの一側の面(例えば図3における手前側の面)及び他側の面には、斜線で示すようにレーザ光11の反射を抑える長方形の無反射コーティングが施されている。また、この無反射コーティング部即ち透光部47A〜47Cを除き、遮光素子37A〜37Cの両面にはレーザ光11を高反射率で反射する全反射コーティングが施されている。尚、遮光素子37A〜37Cの無反射コーティング部を図中Y方向にさらに広げて、スリット状にしてもよい。
従って、透光部47A〜47Cでの屈折率の不均一が小さく、レーザ光11が透光部47A〜47Cを透過した際に波面の乱れが起こらないので、レーザ光11の光品位を高品位に保つことが可能である。
Claims (7)
- 狭帯域化ボックス(14)内部に設置された、プリズム(32)と波長選択素子であるグレーティング(33)とを有する狭帯域化ユニット(10)によりレーザ光を狭帯域化し、
レーザ光(11)を透過させる開口からなる透光部(47A〜47C)と、
前記透光部(47A〜47C)の周囲にあって不要レーザ光(11A) を光路から除去し、レーザ光(11)を所定形状に整形する遮光部(49A〜49C)とを有してなる、少なくとも1つの遮光素子(37A〜37C)を備える狭帯域化紫外レーザ装置において、
前記遮光素子(37A〜37C)近傍に、前記透光部(47A〜47C)を加熱する加熱手段(45)を備えることを特徴とする狭帯域化紫外レーザ装置。 - 請求の範囲1記載の狭帯域化紫外レーザ装置において、
前記加熱手段(45)は、レーザ光(11)が発振していない状態においても加熱を行なうことを特徴とする狭帯域化紫外レーザ装置。 - 請求の範囲1又は2記載の狭帯域化紫外レーザ装置において、
レーザ発振をコントロールするレーザコントローラ(4) と、
前記透光部(47A〜47C)内の気体の温度を測定する温度測定器(48)とを備え、
前記温度測定器(48)は、前記気体温度に関する情報を前記レーザコントローラ(4) に通知し、
前記レーザコントローラ(4) は、前記情報に基づいてレーザ発振を開始するようにすることを特徴とする狭帯域化紫外レーザ装置。 - 狭帯域化ボックス(14)内部に設置された、プリズム(32)と波長選択素子であるグレーティング(33)とを有する狭帯域化ユニット(10)によりレーザ光を狭帯域化し、
レーザ光(11)を透過させる透光部(47A〜47C)と、
前記透光部(47A〜47C)の周囲にあって不要レーザ光(11A) を光路から除去し、レーザ光(11)を所定形状に整形する遮光部(49A〜49C)とを有してなる、少なくとも1つの遮光素子(37A〜37C)を備える狭帯域化紫外レーザ装置において、
前記遮光部(49A〜49C)は、アルミニウム、アルミニウム合金及び銅の少なくともいずれか一つを含む材質で形成されていることを特徴とする狭帯域化紫外レーザ装置。 - 狭帯域化ボックス(14)内部に設置された、プリズム(32)と波長選択素子であるグレーティング(33)とを有する狭帯域化ユニット(10)によりレーザ光を狭帯域化し、
レーザ光(11)を透過させる透光部(47A〜47C)と、
前記透光部(47A〜47C)の周囲にあって不要レーザ光(11A) を光路から除去し、レーザ光(11)を所定形状に整形する遮光部(49A〜49C)とを有してなる、少なくとも1つの遮光素子(37A〜37C)を備える狭帯域化紫外レーザ装置において、
前記遮光部(49A〜49C)は、レーザ光(11)を透過する材質で形成されると共に、不要レーザ光(11A) を光路から除去する機能を有することを特徴とする狭帯域化紫外レーザ装置。 - 請求の範囲6記載の狭帯域化紫外レーザ装置において、
前記除去機能は、前記遮光部(49A〜49C)の表面に形成される全反射コーティングであることを特徴とする狭帯域化紫外レーザ装置。 - 狭帯域化ボックス(14)内部に設置された、プリズム(32)と波長選択素子であるグレーティング(33)とを有する狭帯域化ユニット(10)によりレーザ光を狭帯域化し、
レーザ光(11)を透過させる透光部(47A〜47C)と、
前記透光部(47A〜47C)の周囲にあって不要レーザ光(11A) を光路から除去し、レーザ光(11)を所定形状に整形する遮光部(49A〜49C)とを有してなる、少なくとも1つの遮光素子(37A〜37C)を備える狭帯域化紫外レーザ装置において、
前記透光部(47A〜47C)は、レーザ光(11)が透過する固体で形成されていることを特徴とする狭帯域化紫外レーザ装置。
Priority Applications (1)
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JP2007005520A JP2007096359A (ja) | 1999-06-01 | 2007-01-15 | 紫外レーザ装置 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2007096359A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021528844A (ja) * | 2018-06-14 | 2021-10-21 | カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー | レーザの出力ビームのスペクトル帯域幅を減少させるための光学アセンブリ |
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2007
- 2007-01-15 JP JP2007005520A patent/JP2007096359A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021528844A (ja) * | 2018-06-14 | 2021-10-21 | カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー | レーザの出力ビームのスペクトル帯域幅を減少させるための光学アセンブリ |
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