JP2007092657A - 蒸発燃料処理システムのリーク診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】停車時診断条件に基づいて走行時リーク診断の実施可否を判定することで、リーク診断の診断頻度と信頼性を向上できる装置を提供すること。
【解決手段】本発明は、エンジン1停止時にパージ制御弁7と大気開放弁8を閉弁した状態で検出される圧力に基づいてエバポ系のリーク診断をする停車時診断手段と、エンジン運転中にパージ制御弁7と大気開放弁8を閉弁した状態で検出される圧力に基づいてエバポ系のリーク診断をする走行時診断手段と、エンジン1停止時にエバポ系内がリーク発生時に生じる圧力変化を検出できる条件にあるか否かを判定する条件判定手段と、条件判定手段に基づきリーク発生時に生じる圧力変化を検出できる条件にあると判定された場合は停車時リーク診断を実施し、条件にないと判定された場合は走行時リーク診断の実施を要求する診断要求手段を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンク内の燃料が蒸発して生じた蒸発燃料を処理する蒸発燃料処理システムに関するもので、特にリーク発生の診断をする装置である。
蒸発燃料処理システムでは、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を一時的にキャニスタの吸着剤に吸着させる。運転条件に応じてパージ制御弁を開弁することで、その吸着させた蒸発燃料を新気と共にエンジンの吸入負圧によりエンジンの吸気系に導入し、燃焼させ、燃料タンク内で発生した蒸発燃料が大気中に拡散することを防止する。
上記のような蒸発燃料処理システムでは、パージ制御弁やキャニスタ、燃料タンクで構成される系(以下、エバポ系と称する)を、パージ制御弁を閉弁することで密閉し、エバポ系内の圧力変化の推移から漏れを検出するリーク診断を実施する。
特許文献1には、燃料タンク内の燃料温度や燃料残量、大気圧変化、車両の急加減速などをリーク診断時の診断条件とし、それら所定の条件を満たした場合のみ車両走行時にエバポ系内のリーク診断を実施する装置が提案されている。
特開平7−139439号公報
しかしながら、上記した蒸発燃料処理システムのリーク診断では、車両走行時に所定の条件すべてを満足しなければならず、診断頻度が少なくなる問題がある。また、走行時リーク診断の診断結果のみに基づいてリーク発生の有無を判断するため、診断精度の信頼性に問題がある。
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、蒸発燃料処理システムのリーク診断の診断頻度の向上のみならず診断結果の信頼性をも向上できる装置を提供することを目的とする。
本発明は、燃料タンク内の燃料が蒸発して生じた蒸発燃料を吸着するキャニスタと、キャニスタに設けられた大気導入の遮断を行う大気開放弁と、キャニスタとエンジンの吸気通路とを連通する通路に設けられたパージ制御弁を備え、エンジンの運転条件に応じてパージ制御弁を開閉し、蒸発燃料を吸気通路へパージする蒸発燃料処理システムのリーク診断装置である。このリーク診断装置は、燃料タンクとキャニスタを含むエバポ系内の圧力を検出する圧力検出手段と、エンジン停止時にパージ制御弁と大気開放弁を閉弁した状態で検出される圧力に基づいてエバポ系のリーク診断をする停車時診断手段と、エンジン運転中にパージ制御弁と大気開放弁を閉弁した状態で検出される圧力に基づいてエバポ系のリーク診断をする走行時診断手段と、エンジン停止時にエバポ系内がリーク発生時に生じる圧力変化を検出できる条件にあるか否かを判定する条件判定手段と、条件判定手段に基づきリーク発生時に生じる圧力変化を検出できる条件にあると判定された場合は停車時リーク診断を実施し、条件にないと判定された場合は走行時リーク診断の実施を要求する診断要求手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、車両停車時に適正なリーク診断が可能な条件下ではリーク診断を実施して、それ以外では車両走行時にリーク診断を実施する。これにより、蒸発燃料処理システムのリーク診断の診断頻度と診断精度を高め、また信頼性向上を図ることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蒸発燃料処理システム100の構成図である。1はエンジンで、2はエンジン1の吸気通路、3は同じく排気通路である。吸気通路2には、吸入空気量を検出する吸気量センサ4と、その下流に位置して吸気空気量を制御するスロットル弁5が設けられる。さらに吸気通路2には、スロットル弁5の下流に位置して燃料を噴射する燃料噴射弁6が設置される。燃料噴射弁6からは吸入空気量に対応して燃料が噴射され、これら燃料と空気の混合気をエンジン1で燃焼させることで、エンジン1は出力を発生する。
10はエンジン1に供給する燃料を蓄える燃料タンクであり、燃料タンク10内に発生した蒸発燃料を一時的に吸着保持し、吸着保持した蒸発燃料を車両の運転条件によりエンジン1に吸入するための蒸発燃料処理システム100が備えられる。
前記蒸発燃料処理システム100は、蒸発燃料を吸着保持する活性炭を充填したキャニスタ12を備える。キャニスタ12は燃料タンク10と第1の通路11を介して接続され、タンク内に発生した蒸発燃料を吸着保持する。また、キャニスタ12の上部には、大気と連通する大気連通路19からの新気の導入等を調整する大気開放弁8が備えられる。さらに、キャニスタ12は、その上部で第2の通路13の一端と接続されている。第2の通路13の他端は吸気通路2のスロットル弁5の下流位置に接続し、その途中には蒸発燃料の導入量を調整するパージ制御弁7が設けられる。パージ制御弁7とキャニスタ12の間には、蒸発燃料処理システム100のエバポ系内の圧力を測定する圧力センサ9が設けられ、測定された圧力を後述するコントローラ20へ出力する。
燃料タンク10は燃料を圧送するための燃料ポンプ18を備える。燃料ポンプ18は燃料供給流路14を介して、燃料噴射弁6と接続する。従って、燃料は燃料ポンプ18によって燃料供給路14に吐出され、図示しないレギュレータによって一定圧に保持されており、この燃圧が燃料噴射弁6に作用する。また、燃料タンク10には給油のための給油管16が取付けられている。この給油管16の給油口には脱着可能なフィラーキャップ15が装着される。燃料給油時はこのフィラーキャップ15を取り外し、給油を行うこととなる。給油管16には、循環路17が分岐して接続しており、循環路17の開口端は燃料タンク10の上部空間に開口している。
コントローラ20は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなり、圧力センサ9や燃料残量センサ21、燃料温度センサ22、イグニッションスイッチ23からの出力を検出する。コントローラ20は車両の運転状態に応じて、パージ制御弁7と大気開放弁8を開弁することで、エンジン1の負圧をエバポ系内に作用させ、キャニスタ12に吸着された蒸発燃料を大気連通路19からの新気と共に吸気通路2に導入するパージ制御を行う。また、車両停車時などにパージ制御弁7、大気開放弁8の開閉制御を行い、圧力センサ9の出力に基づいてエバポ系内のリーク診断を実施する。
ここで、コントローラ20の制御により実行する蒸発燃料処理システム100の停車時リーク診断及び走行時リーク診断について、それぞれ図に基づいて説明する。
図2に示すフローチャートは、停車時リーク診断実施前の停車時診断条件を判定する処理であり、一定周期にて実行される。
まず、ステップS101において、イグニッションスイッチ23からの信号により車両の内燃機関が停止しているかどうか判定し、車両が停車しているか否かを判断する。停車が確認された場合はステップS102に移り、停車中でない場合は処理を終了する。
ステップS102では、燃料タンク10内に設置された燃料温度センサ22により検出される燃料温度が所定の閾値T1とT2の範囲内にあるか否かを判定する。
燃料温度が条件を満たす場合は、ステップS103において、燃料温度変化量ΔTが所定の閾値ΔT1とΔT2の範囲内にあるか否かを判定する。燃料温度変化量ΔTは、燃料温度センサ22により検出された燃料温度からコントローラ20により下記(1)式に基づいて演算される。
ΔT= TA − TB ・・・(1)
TA:Key off時燃料温度
TB:内燃機関始動時燃料温度
停車時リーク診断では、燃料の温度変化に対する圧力変化と所定の設定値とを比較することによりリーク診断を実施する。燃料温度が低い場合や燃料温度変化が小さい場合は、リーク発生時と同様に圧力変化が小さく、誤診断する可能性がある。また、燃料温度が高い場合や燃料温度変化が大きい場合は、蒸発燃燃料の発生量が多いため圧力変化が大きく、リーク発生によるわずかな圧力変化を検出できず、診断精度を欠くことがある。従って、ステップS102及びステップS103では、燃料温度と燃料温度変化量ΔTを判定することにより、エバポ系内のリーク発生が検出できる状態にあるか否かを判断する。
燃料温度、燃料温度変化量ΔTが条件を満たす場合は、ステップS104において車両が高地にあるか否かを判定する。圧力センサ9により検出された大気圧が所定の値以上なければ、蒸発燃料が生じ易い状態にあり、リーク診断結果の精度が得られないためである。
パージ制御やリーク診断を実施していない場合は、パージ制御弁7は閉弁、大気開放弁8は開弁されており、エバポ系内は大気圧となっている。そのため、圧力センサ9は大気圧を検出することができる。検出された大気圧値が、所定の閾値P1よりも大きい場合には、車両が高地にないと判定する。
車両が高地にないと判定された場合は、燃料残量センサ21により検出された燃料残量が所定の閾値V1とV2の範囲内にあるか否かを判定する。燃料残量が条件を満たしている場合は、ステップS105で燃料揺動が所定の閾値S1よりも大きいか否かを判定する。燃料タンク10内の燃料の残量、揺動の状態によっては、エバポ系内の圧力状態が安定せず、リーク診断の精度に影響を及ぼすからである。
上記ステップS102からステップS106の停車時診断条件をすべて満たす場合は、ステップS107で停車時診断許可条件が成立したとして処理を終了する。停車時診断条件のいずれか一つでも満たさない場合は、ステップS108停車時診断許可条件は不成立であるとして処理を終了する。
停車時リーク診断は、上記した停車時診断条件判定後に一定周期で実施する。その停車時リーク診断の処理について図3に基づいて説明する。
まず、ステップS201において停車時診断許可条件が成立しているか否かを判定する。停車時診断許可条件が成立している場合は、ステップS202において停車時リーク診断を実施する。
停車時リーク診断は、図4に示す通り、パージ制御弁7と大気開放弁8を閉弁することでエバポ系内を密閉状態にし(エバポ系内密閉1)、燃料温度の温度変化による圧力変化を圧力センサ9でモニタリングする。エバポ系内にリーク発生がある場合は、温度変化に対する圧力変化が小さくなり、圧力センサ9で検出される圧力値は大気圧に近いものとなる。リーク診断に要する所定時間内、例えば40分から50分程度、に変化した圧力変化量と設定した所定値とを比較することにより、エバポ系内のリーク発生を診断する。
停車時リーク診断後、エバポ系内のリーク発生の有無をステップS203において判定する。リーク発生がない場合はステップS204で正常判定(以下、OK判定と称する)とし、リーク発生が有る場合はステップS205で異常または故障判定(以下、NG判定と称する)として、それぞれ処理を終了する。ステップS205でNG判定がされた場合は、次回始動時にリークの発生を運転者に警告する。
上記した停車時リーク診断では、停車時診断条件を全て満足する場合のみリーク発生の有無を判定し、処理を終了する。一方、停車時診断条件を一つでも満足しない場合は、走行時において再度リーク診断を実施することを要求し、処理を終了する(ステップS206)。
次に、停車時リーク診断の処理実施後に一定条件、一定周期のもとで実施される走行時リーク診断の処理について図5に基づいて説明する。
まず、ステップS301において、走行時診断要求があるか否かを判定し、走行時診断要求がある場合はステップS302移る。
ステップS302では、走行時リーク診断結果の精度を確保するため、走行時診断条件が成立しているか否かを判定する。走行時診断条件は、例えば燃料温度の変化量が設定された条件内にあるか否かにより判定する。ここで、走行時診断条件は、燃料の残量や揺動、車両の冷却水温度、大気圧などを見るようにしても良い。
走行時診断条件を満たす場合は、ステップS303において図6に示す通り、パージ制御弁7を開弁し、大気開放弁8を閉弁して、エンジンの吸入負圧をエバポ系内に作用させることで走行時リーク診断を開始する。エバポ系内が所定の圧力値に達したときにパージ制御弁7を閉弁し、エバポ系内を密閉状態とする(エバポ系内密閉2)。そのときのエバポ系内の圧力変化を所定時間モニタリングし、大気開放弁8を開弁してエバポ系内を大気開放する。大気解放後、再度大気開放弁8を閉弁することでエバポ系内を密閉状態にし(エバポ系内密閉3)、燃料タンク10内の燃料が蒸発することで生じる圧力上昇値を所定時間モニタリングする。その後、エバポ系密閉2で検出された圧力変化からエバポ系密閉3で検出された蒸発燃料に起因する圧力上昇値を差し引く補正により、エバポ系内のリーク発生に起因する正確な圧力変化を得ることができる。この補正後の圧力変化と設定された所定値とを比較することによって、走行時にエバポ系内のリーク発生の有無を精度よく診断することができる。
走行時リーク診断実施後、ステップS304においてエバポ系内のリーク発生の有無を判定する。リーク発生が無い場合はステップS305においてOK判定とし、リーク発生が有る場合はステップS306においてNG判定として処理を終了する。NG判定がされた場合は、エバポ系内のリーク発生を運転者に警告する。
上記した第1の実施形態の全体作用を概略的に説明する。蒸発燃料処理システム100のリーク診断装置の処理では、停車時リーク診断において停車時診断条件である燃料温度や燃料温度変化量ΔT、大気圧、燃料残量、燃料揺動をステップS102からステップS106で判定する。燃料温度及び燃料温度変化量ΔTが所定の範囲内にあり、車両が高地になく、燃料残量が所定量にあり、燃料の揺動が少ない場合、即ちエバポ系内のリーク発生による圧力変化を精度良く検出できる条件にあるかを判定した後に停車時リーク診断を実施する。その結果、リーク発生が無いと判定された場合はOK判定をして処理を終了し、リーク発生が有ると判定された場合はNG判定をして次回始動時に運転者に警告する。一方、停車時診断条件のいずれか一つを満たさない場合は、次回走行時に再度リーク診断を実施するよう走行時診断の要求を行う。
走行時診断の要求があった場合は、走行時診断条件を満たしていることを確認した後、走行時リーク診断を実施する。リーク発生が無いと判定された場合はOK判定をして処理を終了し、リーク発生が有ると判定された場合はNG判定をして運転者に警告し、処理を終了する。
以上のように、第1の実施形態では、エバポ系内がリーク診断実施のために適した状態にあるか否かを判定するようにした。これにより、蒸発燃料の発生が安定しておりエバポ系内のリーク発生を精度良く検出できることを条件として停車時リーク診断が実施でき、診断結果の信頼性の向上を図ることが可能である。
また、停車時診断条件を満たさない場合は、再度走行時にリーク診断を実施させるため、停車時だけでなく走行時にリーク診断が実施でき、リーク診断の診断頻度の向上を図ることが可能である。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を図7に示すフローチャートを参照して説明する。第2の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるが、コントローラ20による停車時リーク診断後の判定方法において一部相違する。つまり、第2の実施形態では停車時診断条件が成立したとしても診断結果がNG判定である場合は、次回走行時に再度リーク診断を実施するようにしたもので、以下にその相違点について説明する。
停車時診断条件の判定については、ステップS101からステップS108までは第1の実施形態と同様である(図3)。
ステップS401では、停車時診断条件が成立しているか否かを判定し、停車時診断条件が成立している場合はステップS402で停車時リーク診断を実施する。停車時リーク診断実施後、ステップS403においてリーク発生の有無を判定する。エバポ系内にリーク発生が無い場合はステップS404でOK判定とし、処理を終了する。
しかしながら、第2の実施形態においては、停車時診断条件が成立している場合であっても、ステップS403においてリーク発生が有ると判定された場合は、ステップS405で次回始動時に走行時診断を要求することとしている。従って、ステップS401により停車時診断条件が成立していないと判定された場合とステップS403でエバポ系内にリークの発生が有ると判定された場合は、走行時に再度リーク診断が実施される。
走行時リーク診断については、第1の実施形態と同様であり、ステップS301からステップS306に従って実行される。このとき、停車時リーク診断においてNG判定がされた場合については、走行時リーク診断の結果を最新の判定結果として更新し、OK判定であればそのまま処理を終了し、NG判定であれば運転者にその旨を警告する。
以上のように、第2の実施形態では、停車時診断条件を満たした場合であっても、停車時リーク診断の診断結果に基づいて再度走行時にリーク診断を実施させることができる。これにより、停車時リーク診断結果がNG判定の場合は、走行時に再度リーク診断を実施して診断結果を更新することで、診断頻度の向上とさらなる診断結果の精度向上を図ることが可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を図8に示すフローチャートを参照して説明する。第3の実施形態の構成は第1の実施形態と同様であるが、コントローラ20による停車時リーク診断後の判定方法において一部相違する。つまり、第3の実施形態では停車時診断条件が成立し、停車時リーク診断によりNG判定がされたとしても、その判定結果の妥当性を再度検証することで次回走行時にリーク診断を実施するか否かを判定するようにしたもので、以下にその相違点について説明する。
停車時診断条件の判定については、ステップS101からステップS108までは第1の実施形態と同様である(図3)。
まず、ステップS501において、停車時診断条件が成立しているか否かを判定する。停車時診断条件が成立している場合は、ステップS502で停車時リーク診断を実施し、そのリーク診断結果をステップS503で判定する。リーク発生が無い場合はステップS504でOK判定とし、処理を終了する。
ステップS503においてリーク発生が有ると判定された場合は、ステップS505において、そのときの燃料温度変化量ΔT’が所定の閾値ΔT3とΔT4の範囲内にあるか否かを判断する。この燃料温度変化量ΔT’は、燃料温度センサ22により検出された燃料温度からコントローラ20により下記(2)式に基づいて演算される。
ΔT’= TC − TD ・・・(2)
TC:リーク診断開始時燃料温度、若しくはKey off時燃料温度
TD:リーク診断終了時燃料温度
ここで、閾値ΔT3は停車時診断条件の閾値ΔT1よりも大きく、閾値ΔT4は停車時診断条件のΔT2よりも小さく設定される。これにより、燃料温度変化をより厳格に判定することでリーク診断結果の妥当性を判断することができる。
燃料温度変化量ΔT’が条件を満たしている場合は、エバポ系内の蒸発燃料の発生が安定しておりリーク発生を精度良く検出できる状態であり、誤診断の可能性が低く、診断精度も確保されているため、停車時診断の診断結果に妥当性があると判断する。ステップS505で妥当性が有ると判定された場合は、そのままNG判定をして処理を終了する。
これに対し、燃料温度変化量ΔT’が条件を満たさず妥当性が無いと判定された場合は、ステップS507で走行時に再度リーク診断をするよう要求する。
従って、第3の実施形態では、停車時診断条件が成立していない場合と、リーク発生が有ると判定されても、そのときの診断結果の妥当性がないと判定された場合は、走行時に再度リーク診断を実施する。
走行時リーク診断については、第1の実施形態と同様でありステップS301からステップS306に従って実行される。このとき、停車時リーク診断においてNG判定がされている場合は、走行時リーク診断の結果を最新の判定結果として更新し、OK判定であればそのまま処理を終了し、NG判定であれば運転者にその旨を警告する。
以上のように、第3の実施形態では、停車時診断においてリーク発生が有ると判定された場合でも、その診断結果の妥当性を判定することにより、走行時リーク診断を実施することができる。これにより、停車時リーク診断によりNG判定された場合でも、その診断結果に妥当性がないと判定されれば、走行時に再度リーク診断を実施し診断結果を更新することで、診断頻度の向上と診断結果の精度向上を図ることが可能となる。
また、停車時リーク診断によりリーク発生が検出され場合には、そのときの燃料温度変化に基づいて妥当性を判定でき、その妥当性に応じて走行時リーク診断の実施可否を判断できる。これにより、走行時診断でNG判定がされても妥当性が確保されていれば、走行時に判断する必要の無いリーク診断の実施を禁止することができ、リーク診断の効率的な実施が可能となる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなし得ることは明白である。
本発明は、車両に搭載され、燃料タンク内の燃料が蒸発して生じた蒸発燃料を処理する装置に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る蒸発燃料処理システム100の構成図である。 本発明の第1から第3の実施形態に係る蒸発燃料処理システム100の停車時診断条件の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る停車時リーク診断の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1から第3の実施形態に係る停車時リーク診断を示すタイムチャートである。 同じく走行時リーク診断の動作を示すフローチャートである。 同じく走行時リーク診断を示すタイムチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る停車時リーク診断の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る停車時リーク診断の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100 蒸発燃料処理システム
1 エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
7 パージ制御弁
8 大気開放弁
9 圧力センサ(圧力検出手段)
10 燃料タンク
12 キャニスタ
13 第2の通路(通路)
19 大気連通路
20 コントローラ
21 燃料残量センサ
22 燃料温度センサ
23 イグニッションスイッチ

Claims (5)

  1. 燃料タンク内の燃料が蒸発して生じた蒸発燃料を吸着するキャニスタと、
    前記キャニスタに設けられた大気導入の遮断を行う大気開放弁と、
    前記キャニスタとエンジンの吸気通路とを連通する通路に設けられたパージ制御弁を備え、
    前記エンジンの運転条件に応じて前記パージ制御弁を開閉し、蒸発燃料を吸気通路へパージする蒸発燃料処理システムにおいて、
    前記燃料タンクと前記キャニスタを含むエバポ系内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記エンジン停止時に前記パージ制御弁と前記大気開放弁を閉弁した状態で前記検出される圧力に基づいて前記エバポ系のリーク診断をする停車時診断手段と、
    前記エンジン運転中に前記パージ制御弁と前記大気開放弁を閉弁した状態で前記検出される圧力に基づいて前記エバポ系のリーク診断をする走行時診断手段と、
    前記エンジン停止時に前記エバポ系内がリーク発生時に生じる圧力変化を検出できる条件にあるか否かを判定する条件判定手段と、
    前記条件判定手段に基づきリーク発生時に生じる圧力変化を検出できる条件にあると判定された場合は前記停車時リーク診断を実施し、条件にないと判定された場合は前記走行時リーク診断の実施を要求する診断要求手段を備えたことを特徴とする蒸発燃料処理システムのリーク診断装置。
  2. 前記条件判定手段は、
    前記燃料タンク内の燃料温度、燃料温度変化量、燃料残量、燃料の揺動と大気圧の内、少なくとも一つを検出する検出手段を備え、
    前記検出手段の内少なくとも一つが設定した所定値を満たさない場合は、前記停車時リーク診断においてリーク発生時に生じる圧力変化を検出できる条件にないと判定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理システムのリーク診断装置。
  3. 前記診断要求手段は、
    前記停車時リーク診断結果により前記エバポ系内にリーク発生が有ると判定した場合は、前記走行時診断手段の実施を要求するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理システムのリーク診断装置。
  4. 前記診断要求手段は、
    前記停車時リーク診断結果により前記エバポ系内にリーク発生が有ると判定された後、そのときの燃料温度変化量を設定された設定値と比較することにより診断結果の妥当性を判定する妥当性判定手段を備え、
    前記妥当性判定手段により診断結果の妥当性がないと判定された場合は、前記走行時診断手段を実施するようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の蒸発燃料処理システムのリーク診断装置。
  5. 前記妥当性判定手段は、
    前記条件判定手段の燃料温度変化の所定値の範囲内で設定された設定値の範囲で、燃料温度変化が条件内にあるか否かを判定するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の蒸発燃料処理システムのリーク診断装置。
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