JP2007086698A - 交通訓練プログラムと交通訓練システム - Google Patents

交通訓練プログラムと交通訓練システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007086698A
JP2007086698A JP2005303623A JP2005303623A JP2007086698A JP 2007086698 A JP2007086698 A JP 2007086698A JP 2005303623 A JP2005303623 A JP 2005303623A JP 2005303623 A JP2005303623 A JP 2005303623A JP 2007086698 A JP2007086698 A JP 2007086698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road
training
crossing
screen
traffic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005303623A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Fujikawa
達夫 藤川
Reiko Okano
玲子 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Automobile Research Institute Inc
Original Assignee
Japan Automobile Research Institute Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Automobile Research Institute Inc filed Critical Japan Automobile Research Institute Inc
Priority to JP2005303623A priority Critical patent/JP2007086698A/ja
Publication of JP2007086698A publication Critical patent/JP2007086698A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】訓練に対する好奇心・訓練の容易性・訓練への主体的な取り組み・実体に即した訓練の疑似体験性・訓練時の集中力・訓練内容の発展的理解・高度の訓練成果・訓練に対する持続的な関心・訓練の低コスト化など、これらを満足させることのできる交通訓練プログラムと交通訓練システムを提供する。
【解決手段】表示手段の画面に表示される問題に応答しながら道路の安全な渡り方を訓練するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムである。プログラムの内容として、コンピュータ操作で動く画面上の横断者が道路横断前に左右の安全を確認してから道路横断するか否かをみるため、交通事故原因の潜在した道路と道路の横断者とを画面に表示して当該横断者が道路横断することのできる場面を展開する出題ステップと、問題に応答するためのコンピュータ操作に基づいて画面上の横断者がとった道路横断行動を適否判定するとともに、当該道路横断行動について適切・不適切いずれかの判定結果を画面に表示する判定ステップとが含まれている。
【選択図】図3

Description

本発明は道路の安全な渡り方を身につける上で好適な交通訓練プログラムと交通訓練システムに関し、さらにいえば、子供(幼児や児童など)が道路の安全な渡り方を自主的に訓練して習得するのに適した交通訓練プログラムと交通訓練システムに関する。
周知のとおり、交通事故は今なお社会的に大きな問題である。これについては、交通事故のない社会など実現が困難とさえいわれている。こうした現況において、注意能力・自助能力・護身能力の未発達な子供や自己防衛能力が低下した老人など交通弱者に対して安全策を講じることは、社会要請に応える重要な課題の一つといえる。なかでも、事故が死傷被害に直結したりするところの歩行者や自転車利用者に対しては、自らの事故回避能力を十分身につけさせておくことが肝要である。したがって、かかる観点からの施策も欠かせない。
上記の交通事情を踏まえた交通安全施策を推進するため、交通安全思想の普及徹底/生涯学習としての交通安全学習/幼児から高齢者まで年代に応じた参加・体験・実践型の交通安全教育などが多くの地域で実施されている。下記(1)〜(4)は、そのうちの子供の交通事故防止に関する施策を掲げたものである。この施策は一例にすぎないが、これを推進したことで子供の交通事故が減少したという報告がなされている。
(1)家庭における交通安全活動の推進
交通安全について家族全員で話し合うなど家庭における交通安全意識の向揚に努める。幼児に対しては日常生活の中で保護者が手本を示し、具体的かつ実践的な交通安全教育を実施する。
(2)地域における交通安全活動の推進
通学(園)路で街頭指導を実施し、子供の交通ルール遵守や交通マナー向上のための指導に努める。地域住民が積極的に子供に声をかけることにより、地域ぐるみで子供を交通事故から守る意識を醸成する。
(3)学校等における交通安全教育の推進
健全な交通社会人の育成を目標に発達段階に応じた交通安全教育を計画的に実施する。各種行事の機会をとらえ、子供を通じて保護者の交通安全に対する意識改革を促すよう努める。交通安全教室などを開催し、自転車利用者に対して安全な乗り方、標識・表示の見方、大型車両に対する注意及び反射材の貼付などの実践的な指導を推進する。
(4)幼児交通安全クラブ、交通少年団活動の推進
保育園・幼稚園等における幼児交通安全クラブ、小学校における交通少年団の育成と充実に努める。正しい交通ルール・マナーの習得を目的に、親子ぐるみで参加・体験・実践型の交通安全教室に参加する。
上述のような交通安全施策を推進することは、子供の交通事故を減少させる上できわめて重要かつ有効といえる。とはいえ、保護者が手本を示しながら具体的で実践的な交通安全教育を実施すること/街頭指導を実施して交通ルールや交通マナーのために子供を指導すること/自転車利用者に対し交通安全教室などを開催して必要事項の実践的な指導を推進すること/幼児交通安全クラブや交通少年団の活動に親子ぐるみで参加して体験・実践型の交通安全教室に参加すること等々については、多くの指導者・大掛かりな指導の場・特殊な設備など過大な条件が要求されるものである。したがって、指導や訓練を頻繁に行うというときには、労力・時間・コスト・指導員集めなどの負担がきわめて大きくなる。それに、教える側と教えられる側とのスケジュール調整ができないために開催の機会がかぎられることもある。
一方、子供を対象にした交通事故防止対策の一環として、アニメーション・紙芝居・印刷物などの教材を利用した交通安全教育も行われている。この方法の場合は特段の指導者や格別の設備を要しないから、いつでも簡単に実施することができる。これは一度に多くの子供を教えられる点でも都合よい。しかしながらこの方法において、実践的で興味の深い内容へと発展させるには限界がある。
下記の特許文献1〜2は運転者を指導教育するための手段に関するものである。これらに開示されたドライビングシステムやライディングシミュレーション装置によるときは、模擬操縦機構やディスプレイ上の映像を通じて車両の走行を疑似体験することができる。この種の手段は、擬似的とはいえ、実体に即した指導訓練が体験できる点で望ましく、その際の評価を参照することで高度の運転技能も効率よく習得することができる。したがって道路の安全な渡り方を身につけるための訓練手段なども、このような公知システムや公知装置の形で具現されるのが望ましい。
特開2003−114607号公報 特開2004−246215号公報
道路の安全な渡り方を身につけるための訓練手段のうちで、現状の実践的な訓練法は、実施に際して前述したような過度の負担をともなうので容易に行うことができず、訓練回数が制限されたものになってしまう。それゆえ、訓練を積み重ねて十分な成果を上げるまでに長期間を費やさねばならない。これに対して、アニメーションや紙芝居など低コストで簡単に実施できる教材利用手段は、実践をともなう訓練手段に比べた場合に成果が上がらないという難点がある。加えていずれの手段も、指導される者(子供)側からみた場合に「指導を受ける」という受身の訓練法になるため訓練の主体性が確立しない。したがってこれらの場合、訓練に対する好奇心・訓練に対する積極性・訓練時の集中力・訓練内容の発展的理解などを訓練対象者から引き出すのが難しい。
このような場合、道路の安全な渡り方を簡易に疑似体験することのできる訓練システムや訓練装置があればよいことになるが、これに関する適切なものはまだ開発されいない。それに前述した特許文献1〜2なども、疑似体験式訓練手段の開発について方向性を示唆するかのごとくであるが、これは訓練内容が道路の安全な渡り方と全く別異であるため参考にならない。したがって、道路の安全な渡り方について疑似体験式の訓練手段を開発するというときは、新たな創意工夫が要求される。
本発明はこのような技術上の課題に鑑み、訓練に対する好奇心・訓練の容易性・訓練への主体的な取り組み・実体に即した訓練の疑似体験性・訓練時の集中力・訓練内容の発展的理解・高度の訓練成果・訓練に対する持続的な関心・訓練の低コスト化など、これらを満足させることのできる交通訓練プログラムと交通訓練システムを提供しようとするものである。
本発明の請求項1に係る交通訓練プログラムは、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項1に記載されたものは、表示手段の画面に表示される問題に応答しながら道路の安全な渡り方を訓練するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムであること、および、当該プログラムの内容として、コンピュータ操作で動く画面上の横断者が道路横断前に左右の安全を確認してから道路横断するか否かをみるため、交通事故原因の潜在した道路と道路の横断者とを画面に表示して当該横断者が道路横断することのできる場面を展開する出題ステップと、問題に応答するためのコンピュータ操作に基づいて画面上の横断者がとった道路横断行動を適否判定するとともに、当該道路横断行動について適切・不適切いずれかの判定結果を画面に表示する判定ステップとが含まれていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る交通訓練プログラムは、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項2に記載されたものは、表示手段の画面に表示される問題に応答しながら道路の安全な渡り方を訓練するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムであること、および、当該プログラムの内容として、コンピュータ操作で動く画面上の横断者が道路横断前に左右の安全を確認してから道路横断するか否かをみるため、交通事故原因の潜在した道路と道路の横断者とを画面に表示して当該横断者が道路横断することのできる場面を展開する出題ステップと、問題に応答するためのコンピュータ操作に基づいて画面上の横断者がとった道路横断行動を適否判定するとともに、当該道路横断行動について適切・不適切いずれかの判定結果を画面に表示する判定ステップとが含まれていること、および、適切または不適切とされた判定結果を画面上で解説するための解説ステップと、訓練結果をコンピュータの記録部で記憶するための記録ステップとのうちで、任意に選択された一つ以上のステップが含まれていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る交通訓練プログラムは、請求項1または2に記載のものにおいて、道路の横断者が道路を歩いて横断する内容のものであることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る交通訓練プログラムは、請求項1または2に記載のものにおいて、道路の横断者が道路を自転車で横断する内容のものであることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る交通訓練プログラムは、請求項1〜4のいずれかに記載のものにおいて、道路横断開始点側からみて視野障害になる障害物が道路上に存在するものであることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る交通訓練プログラムは、請求項1〜5のいずれかに記載のものにおいて、道路横断前の道路の横断者が左右安全を確認する上で適切な位置が道路横断開始点側に設定されていることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る交通訓練プログラムは、請求項1〜6のいずれかに記載のものにおいて、道路の横断者のとった道路横断行動が不適切なときに道路の横断者と自動車とのニアミスが生じて不快音が発せられる内容のものであることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る交通訓練プログラムは、請求項1〜7のいずれかに記載のものにおいて、横断箇所を含む道路画像が横断者の視野でみた三次元画像で表示されるものであることを特徴とする。
本発明の請求項9に係る交通訓練プログラムは、請求項2〜8のいずれかに記載のものにおいて、解説のときに俯瞰による道路画像が表示されて音声による説明が行われるものであることを特徴とする。
本発明の請求項10に係る交通訓練システムは、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項10に記載されたものは、請求項1〜9のいずれかに記載された交通訓練プログラムを内蔵したコンピュータと、コンピュータ内蔵の当該プログラムに基づいて所定の画像を画面に表示するための表示手段と、表示手段の画面に表示された訓練内容を実施するためのコンピュータ操作用の操作手段とを備えていることを特徴とする。
本発明の交通訓練プログラムや交通訓練システムは、これを用いて所定の訓練を実施する場合に下記のような効果が得られる。
(1)交通安全訓練のときは、表示手段の画面に表示された横断者を操作手段(コンピュータ操作)で道路横断させ、その道路横断が適切であるか否かを判定する。この訓練でコンピュータを操作するのは被訓練者自身であり、被訓練者の操作どおりに動く画面上の道路横断者は被訓練者の分身ということになる。したがって当該訓練においては、被訓練者と画面上の道路横断者とが同一人物になる。このように、画面上の横断者を被訓練者自身にみたてて道路横断させ、その結果について判定を受けるときは、ゲーム性が増すために訓練に対する好奇心や執着心が高まる。したがって、子供などにとって魅力の欠ける道路横断訓練であっても、これを興味深いものにして楽しく訓練させることができる。
(2)交通安全訓練は、所定のプログラムがインストールされたコンピュータさえあればよい。したがって家庭・学校・その他を問わず、いつでもどこでも簡単・容易・迅速に実施することができる。また、このようなものであるから、幼児なども含む広い年齢層にわたり利用することができる。
(3)交通安全訓練は指導者などから教授されるのでなく、被訓練者自身が直接実施するものである。これは既述の興味深い訓練について被訓練者が主体的に取り組めるということである。こうしたことが訓練内容の発展的理解や高度の訓練成果につながる。
(4)訓練内容を実際の交通状況に近いものにすることができるから、訓練を通じて実体に即した疑似体験性を得ることができる。さらにいえば、単調に陥りがちな訓練内容に現実味のある緊迫感などメリハリをつけてこれを体得させることができるから、道路横断時の安全確保について高度の訓練成果を得ることができる。
(5)操作が容易であって好奇心・興味の深さ・緊迫感などを満足させる訓練内容であるから、周囲の影響を受けやすい子供などであっても訓練時には集中力を途切らせることなくこれを実行して高い訓練成果を得ることができる。これは一方で、訓練に対する関心を持続させることにもつながるものである。それによって自主的な訓練が繰り返し行われるので、早期に訓練目標に到達することができる。
(6)画像や音声を有効活用して訓練内容をわかりやすくしてある。したがって被訓練者が幼児や児童などの子供であっても、また、テーマが子供たちに難解な交通ルールであっても、訓練をしたりその評価を受けたりするだけで訓練学習の意図するところが発展的に理解できるようになる。被訓練者のこのような理解が道路横断時の安全性をより確実なものにする。
(7)疑似体験性をともなった訓練しかも実際には行えない危険場面までが設定された訓練が、一般家庭にまで普及している既存のパソコンやゲーム機を介して簡単に実施できるものである。これは大掛かりな実地訓練と比べた場合に、労力・時間・設備のいずれについても大幅に削減できるものである。したがって、訓練の実施に要する費用について大幅なコストダウンをはかることができる。
本発明に係る交通訓練プログラムおよび交通訓練システムの実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に例示された本発明交通訓練システムにおいて、11はコンピュータ本体、12は記憶手段、13は表示手段、14は音声出力手段、15は操作手段、Tはこの交通訓練システムを用いて所定の訓練を行う被訓練者をそれぞれ示す。
図1のコンピュータ本体11は、一例としてパーソナルコンピュータの本体をなすものであり、他の一例としてゲーム機の本体をなすものである。コンピュータ本体11は周知のとおり、CPU・信号処理プロセッサ・画像処理プロセッサ・コントローラ制御回路・音再生回路・出力回路・表示駆動回路・通信ユニットなどのうちの一部機器を内蔵していたり、その残部機器を接続手段で付帯させていたりするものである。
図1の記憶手段12はコンピュータ本体11に内蔵または接続されたものである。これは主として、プログラムデータや当該プログラムデータで使用される各種データなどを格納しておくためのものである。一例として記憶手段12は、記録媒体・インターフェース回路・RAMなどで構成されている。この場合の記録媒体は、ROMカセット・光ディスク・磁気ディスクなどである。後述するところの本発明交通訓練プログラムは、一例として、CD−ROMなどの記録媒体に記録されたものが記憶手段12にインストールされて本発明交通訓練システムに組み込まれている。このインストールの語についてはロードまたはセットアップということもある。
図1の表示手段13は、主に、画像処理プロセッサによってRAMに書き込まれた画像データや、記憶手段12の記録媒体から読み出される画像データなどを画像として出力するためのものである。一例として表示手段13は、液晶による表示画面・インターフェース回路・D/Aコンバータなどで構成されている。そして表示画面にD/Aコンバータが接続され、D/Aコンバータにインターフェース回路が接続され、インターフェース回路にバスが接続される。さらにいうと、画像データはインターフェース回路を介してD/Aコンバータに供給され、ここでアナログ画像信号に変換される。このアナログ画像信号が表示画面に画像として出力される。表示手段13については、また、公知ないし周知のデジタルディスプレイに直接表示させるものであってもよい。
図1の音声出力手段14は、主に、記憶手段12の記録媒体から読み出される音声データを音声として出力するためのものである。一例として音声出力手段14は、スピーカ・増幅回路・D/Aコンバータ・インターフェース回路などで構成されている。この場合、スピーカには増幅回路が接続され、増幅回路にはD/Aコンバータが接続され、D/Aコンバータにはインターフェース回路が接続され、インターフェース回路にはバスが接続される。さらにいうと、音声データはインターフェース回路を介してD/Aコンバータに供給され、ここでアナログ音声信号に変換される。このアナログ音声信号が増幅回路で増幅され、スピーカから音声として出力される。
図1の操作手段15は、コンピュータ本体11がパーソナルコンピュータ本体からなるときに周知のキーボードからなる。キーボードからなる操作手段15はコードやケーブルなど周知の手段でコンピュータ本体11に接続される。キーボードからなる操作手段15には、画面上の任意の場所をポイントして操作するためのポインティングデバイス(マウス・ジョイスティック・サムパッド・トラックボールなど)が接続されている。または、ポインティングデバイスが操作手段15としてコンピュータ本体11に接続されることもある。これに対して、コンピュータ本体11がゲーム機本体からなるときの操作手段15は、主に、複数の操作ボタンを備えたコントローラ・操作情報インターフェース回路・インターフェース回路などで構成される。この場合において、コントローラには操作情報インターフェース回路が接続され、操作情報インターフェース回路にはインターフェース回路が接続され、インターフェース回路にはバスが接続される。後者の操作手段15でコントローラは、被訓練者Tが種々の操作命令を入力するため使用する操作装置であり、被訓練者Tの操作に応じた操作信号をCPUに送り出す。
図2は本発明交通訓練システムを用いて交通訓練をするときの基本的なフローチャートを示したものである。この交通訓練システムには既述のとおり、本発明交通訓練プログラムがインストールされている。
図1のコンピュータ本体11を起動すると、記憶手段12のプログラムが読み込まれてシステムが立ち上がり、プログラム実行用のコマンドが図2のメニュー21によって用意される。図2のメニュー21は、練習モード22・キャラクタ取り扱いモード23・訓練モード24・データ表示モード25を有している。起動後は、また、図2のメニュー21と対応する図6のメニュー画面31が表示手段13の画面上に現れる。メニュー画面31は、タイトル名のほか、「れんしゅう」と記載された練習モード選択ボタン32・「キャラクタをえらぶ」と記されたキャラクタ選定命名モード選択ボタン33・「はじめる」と記載された訓練モード選択ボタン34・「データをみる」と記載されたデータ表示モード選択ボタン35・データ消去ボタン36・その他を有するものである。したがって、実行すべき選択ボタンを操作手段15の操作(例:ポインタによる指定)で選択することにより、コンピュータ本体11に命令や指示を与えることができる。一方で音声出力手段14も稼動するから、説明用音声・キャラクタの声・BGM・効果音などがそれぞれの画面に応じて音声出力手段14から発せられたりする。
図6のメニュー画面31において、練習モード選択ボタン32を操作手段15で指定して図2の練習モード22を選択したときは、図7の練習モード画面41が表示手段13の画面上に現れる。練習モード画面41は、「あるきかたをれんしゅうしよう」という実行要求文42とキャラクタCH1(またはCH2)と市街地道路の立体図形とを含むほか、「あるく」と記載された歩行用ボタンWKや「みる」と記載された視認用ボタンWH、さらには、「メニューにもどる」と記載されたメニュー復帰ボタンMBをも有するものである。図7の練習モード画面41には、また、被訓練者Tが獲得した得点(ポイント)を意味する「きみのポイント」という説明付きの得点表示部PTが設けられている。実行要求文42は、歩行用ボタンWKや視認用ボタンWHを選択したりすると画面上から消えるものである。歩行用ボタンWKを選択しているときのキャラクタCH1(またはCH2)は前進歩行し、歩行用ボタンWKの選択を解除すると、キャラクタCH1(またはCH2)は歩行せずに停止する。視認用ボタンWHを選択したときは自身の立脚点においてキャラクタCH1(またはCH2)が左右確認の動作をとることができるものである。得点表示部PTは後述のとおり、被訓練者TがキャラクタCH1またはCH2を介して訓練中に得たポイント(得点)を表示するためのものである。メニュー復帰ボタンMBを選択したときはメニュー21に復帰してメニュー画面31が表示手段13の画面上に再現する。
図6のメニュー画面31において、キャラクタ選定命名モード選択ボタン33を操作手段15により指定して図2のキャラクタ選定命名モード23を選択したときは図8〜図9で示すキャラクタ選定命名画面51が表示手段13の画面上に現れる。図8のキャラクタ選定命名画面51は、二つのキャラクタCH1・CH2と、文字選択自在な五十音文字表52と、「すきなキャラクタをえらんでなまえを、きめてね。」という実行要求文53とを含むとともに、上記と同様のメニュー復帰ボタンMBを有するものである。この場合のキャラクタについては、人・動物・擬人化されたもの・架空のものなどうちから任意に選択されるものでよく、しかもそれは漫画的な表現のもの・アニメ的な表現のもの・写真などのいずれであってもよい。図示例では二足歩行するように描画されたパンダがキャラクタとして採用されている。キャラクタ選定命名画面51で両キャラクタCH1・CH2のいずれかを操作手段15で選定すると、これがデータ構築されて記憶手段12の所定部に記憶され、選定キャラクタがその後の実行で画面上に登場するようになる。図9のキャラクタ選定命名画面51では、「なまえを、きめてね。」という実行要求文54がキャラクタ選定後の画面上に現れるものであり、これ以外は図8のものと同じである。図9のキャラクタ選定命名画面51では操作手段15を介して五十音文字表52から文字を選択し、キャラクタCH1またはCH2に好みの名前をつける。このネーミングもデータ構築されて記憶手段12の所定部に記憶される。ちなみにこのとき付した名前が「ぱんだ」であるとき、「ぱんだちゃん」という名前が随所(データ表示その他)で用いられたり現れたりするようになる。
以下の説明において、表示手段13の画面上に表示される訓練モード画面やその他の画面にはキャラクタCH1(またはCH2)が道路などのある景色または背景をともなって登場する。これはキャラクタの後方(または斜め後方)に画面の視点が設定されていてその前方(または斜め前方)を視野においているからである。この画面の視点については、キャラクタの視点に対して、1m〜15mほど後方、望ましくは8mほど後方に設定されている。画面内容いかんでキャラクタに近づいたりキャラクタから遠ざかったりできるように設定されている。この画面の視点については、また、キャラクタの視点に一致させるという実施形態もあり得る。通常、画面の視点とキャラクタの視点とを一致させときには、キャラクタは訓練モード画面に現れない。しかしながら一方では、画面の視点とキャラクタの視点とを一致させた場合でも、リアリティを無視してキャラクタを画面上に登場させることがある。画面の視点を介して見る視野範囲は、水平方向(左右方向)が80〜180度で、垂直方向(上下方向)が30〜180度望ましくは45度程度である。
図6のメニュー画面31において、訓練モード選択ボタン34を操作手段15で指定して図2の訓練モード24を選定したときは単一または複数の訓練ユニットが開始される。図2を参照して、その一例は訓練ユニット01のみの単数であり、他の一例は訓練ユニット01〜03のような複数である。一例であるところの訓練ユニット01の詳細は、図3を参照してつぎのようなものである。
図3に示された訓練ユニット01において、ステップS11にて訓練プログラム01が開始されると、表示手段13の画面上には図10の訓練モード画面61Aが現れる。訓練モード画面61Aは、練習モード画面41で説明したと同様、選定キャラクタCH1(またはCH2)・市街地道路の立体図形・歩行用ボタンWK・視認用ボタンWH・メニュー復帰ボタンMBなどを有するものである。したがって、訓練モード画面61Aの歩行用ボタンWKを操作手段15で指定してキャラクタCH1を前進させる。この前進時における画面の視点は上述したようにキャラクタの後方にあり、しかもそれは、視認用ボタンWHを指定したときに現れる画面の視点よりも後方に設定されている。このようなキャラクタ前進では画面が自動的にスクロールされるから、表示手段13の画面上には図11の訓練モード画面61Bが現れる。画面については場面ごとに切り替える切り替え方式でも構わないが、通常はキャラクタCH1の動く速度に合わせて画面を上下左右に移動させるスクロール方式が採用される。訓練モード画面61Bも選定キャラクタCH1・歩行用ボタンWK・視認用ボタンWH・メニュー復帰ボタンMBなどを有しているが、市街地道路の立体図形についてはキャラクタ歩行前進に追随した自動スクロールで画面が変化するため、横断歩道CWを有する道路(車道)RD1・RD2と、横断歩道CWの両端に連なる道路(例:歩行者用道路)RD3・RD4とが表示されるようになる。さらに横断歩道CWの渡り切った先にある道路RD2には、上下運動する物体にキャラクタCH1が触れることで得点(ポイント)が加算される得点加算部PGが設定表示されている。図示例の得点加算部PGはコイン形状をしているが、これについては、宝石・星・果物・その他、任意形状のものでよい。訓練モード画面61Bにおいて、キャラクタCH1が道路の横断開始点側(横断歩道CWの横断開始点側)に至ったときは、被訓練者Tはキャラクタ操作のためのボタンを操作手段15によって切り替える。すなわちキャラクタ歩行用ボタンWKから視認用ボタンWHへとボタン切り替えする。かくてキャラクタCH1は横断歩道CWの手前で止まり、左右を確認するようになるが、このときの表示手段13の画面は図12の訓練モード画面61Cに切り替わる。図12の訓練モード画面61Cは画像の視点が前画面よりもキャラクタCH1側に接近したため、図10の訓練モード画面61Aよりもクローズアップされている。これが図3のステップS12である。以下ステップS12をさらに説明する。
図示例の交通訓練システムのプログラムには図11〜図12の訓練モード画面61B・61Cに現れない「隠し設定」がある。それは図4のとおり、道路RD1・RD2のそれぞれ左側にこれの見通しを妨げる障害物OC1・OC2が設定されていることである。障害物OC1・OC2は見通しを妨げるものであれば何でもよいが、図示例ではこれら障害物OC1・OC2として道路の左側に駐車した車両(自動車)が採用されている。これに加えて当該プログラムでは、自走式の車両(自動車)MBが訓練モード画面61Bの道路RD1から横断歩道CWに向けて走行接近するように設定されている。この車両CRは、道路横断前におけるキャラクタCH1(またはCH2)の道路確認行動いかんで交通事故原因になりかねないものである。換言すると、図4のA点からI点へと道路RD3を前進歩行しているキャラクタCH1が横断歩道CWの手前で一時停止して左右の道路RD1・RD2を確認し、それから道路横断するというときに、その道路確認時の立脚点(立脚位置)が交通事故に遭遇するか否かの決定要因になるものである。この道路確認時の立脚点として適切と設定されているのは図4のE点〜F点である。ちなみに図4のE点でキャラクタCH1が左右の道路RD1・RD2を確認するときは、障害物OC1・OC2の存在にもかかわらずこれが右方道路RD1や左方道路RD2に対する視野障害にならない。しかもE点のキャラクタCH1は道路RD1内へ進入もしていないので車両CRと遭遇することがない。したがって、図4のE点で左右の道路RD1・RD2を確認したキャラクタCH1の場合は、道路横断の際の左右の確認を適切に行ったと判定される。さらに図4のF点でキャラクタCH1が左右の道路RD1・RD2を確認するときも、障害物OC1・OC2はこれらの道路RD1・RD2に対する視野障害にならない。このF点のキャラクタCH1は道路RD1内に一部進入しているが、障害物OC1を超えてまで道路RD1内に進入していないので、車両CRと遭遇することがない。したがって、図4のF点で左右の道路RD1・RD2を確認したキャラクタCH1も、道路横断の際の左右の確認を適切に行ったと判CH1定される。これらに対し、キャラクタCH1が図4のE点にまで達していない地点(A点〜D点)では、上記隠し設定があるため、視認用ボタンWHを操作手段15で指定しても車両CRが画面上に現れない。すなわち、事前の確認が有効でないため、事後の横断行為が交通事故につながりかねないことを知らない。したがって、これらの地点で行った道路横断の際の左右確認は、交通事故に遭遇する危険率の高い不適切なものと判定される。もちろん事前の一時停止や左右確認をともなわない道路横断も不適切と判定される。
図3のステップS12で「YES」のときは、すなわち、キャラクタCH1が横断前にした上記左右確認が適切なときは、図3のステップS13に進む。ステップS13では、キャラクタ(主人公)CH1の動きを止め、相手車両CRを図4のP点からR点に進行させることでキャラクタCH1と車両CRとのニアミスを回避させる。キャラクタCH1はこの後の前進操作(前記と同じ)で横断道路CWを安全に渡り切り、道路RD4側の得点加算部PGを通過した後に目的地に到達する。このときは、所定の得点(ポイント)を加算してこれを図12の訓練モード画面61Cの得点表示部PTで表示し、そのあとで、つぎのステップS14に進む。ステップS14に至ると、訓練プログラム01が終了してつぎのステップS15に進む。ステップS15では、説明プログラム011が実行されるため、図13の説明画面71が表示手段13の画面上に現れてこれまでの訓練に関する説明が行われる。ここでの説明画面71は俯瞰図であり、キャラクタCH1・各道路RD1〜RD4・横断報道CW・各障害物OC1・OC2の関係がわかりやすくなっている。したがって、図13の説明画面71を参照しながら行われる音声説明は、被訓練者Tにとって理解がきわめて容易なものとなる。この説明が行われたならば、つぎのステップS16において訓練ユニット01が終了する。
図3のステップS12において「NO」のとき、すなわちキャラクタCH1が横断前にした上記左右確認が不適切なときは、図3のステップS17に進む。ステップS17ではキャラクタ(主人公)CH1が図4のG点に達したか否かをみる。ステップS17において「NO」のときはステップS12へ進んで前記と同様の訓練内容を実施する。
これに対し、図3のステップS17で「YES」のときは、ステップS18・S19・S20へと進む。ステップS18ではキャラクタ(主人公)CH1が図3のQ点に至るのと同期して車両CRが図3のP点からQ点にまで走行してくる。ステップS19では、事故回避のため急ブレーキをかける車両CRのスキール音(効果音)が音声出力手段14より発生する。ステップS20では、図14のニアミス画面81が表示手段13の画面上に現れ、キャラクタCH1と車両CRとのニアミスが生じるようになる。ニアミスにともなう両者の接近距離は任意設定でよいが、0.5m以内という一般例と対応するように設定されている。このアクシデントを人身事故に至らないニアミスとした理由は、被訓練者Tの心理や人命尊重の意識に悪影響を与えないためである。一例としてこのニアミスではキャラクタCH1をジャンプさせたりコインを散乱させたりするなど、両者がぶつかる以外の表現で臨場感が高まるようにしてある。このときは、所定の得点(ポイント)を減算してこれを図14のニアミス画面81の得点表示部PTで表示し、それからつぎのステップS21に進む。ステップS21に至ると訓練プログラム01が終了してつぎのステップS22に進む。ステップS22では説明プログラム012が実行されるため、前記説明画面71に準じた俯瞰図と音声とで、ニアミスの発生した理由やこれを回避するための説明や指導などが行われる。この後に図3の再訓練プログラム01が実施される。
図3の再訓練プログラム01における各ステップS31〜S40は前記訓練プログラム01で説明された各ステップS11〜S20と実質的に同一かそれに準ずるものである。したがって、これらのステップS31〜S40については、下記の一部ステップを除き、前記各ステップを参照することで説明を省略する。
図3でステップS36の「再訓練プログラム01終了」に至ったときは既述のステップS16に進む。また、図3でステップS40の「ニアミスの事態」に至ったときはステップS31に戻る。
図2において、訓練ユニット02は道路の往来者(キャラクタ)が自転車に乗って道路を直進したり進路変更したり横断したりするという訓練内容のものであるから、プログラムの内容もそのように設定されている。さらに訓練に関する判定事項としても、道路進行時の適否・進路変更時の適否・道路横断時の適否などが行われる。したがってこうした場合も、道路進行訓練画面・進路変更時訓練画面・道路横断訓練画面などを表示手段13の画面上に表示されたキャラクタ(往来者かつ横断者)を操作手段15で操作することにより所定の訓練を行い、所定の判定を下し、所定の説明を行うなどして、道路交通上の必要事項を被訓練者Tに的確に習得させる。したがって訓練ユニット02の場合、訓練プログラムにおけるニアミスのシナリオが訓練ユニット01と異なるが、訓練プログラム・説明プログラム・再訓練プログラムの進め方は訓練ユニット01と実質的に同じである。
図15に例示された訓練モード画面91は、訓練ユニット02において表示手段13の画面上にはじめに現れるものである。ここに登場する道路RD5上のキャラクタCH3は自転車に乗っている。訓練モード画面91には、また、操作手段15を介してキャラクタCH3を操作するため、「見る」と記載された記載された視認用ボタンWH1・WH2・「速く」と記載された加速用ボタンAC・「進む」と記載された前進用ボタンAD・「遅く」と記載された減速用ボタンDL・「止まる」と記載された停止ボタンSTを有するとともに前記と同様のメニュー復帰ボタンMBや得点表示部PTなども有している。操作手段15を介してこれらのボタンを指定したとき、キャラクタCH3はそれぞれのボタン設定内容に対応した自明の動作を画面上で行うようになる。視認用ボタンWH1・WH2につていは、右視認・左視認のように使い分ける設定のときもあり、二つとも左右の視認ができる設定のときもある。
訓練ユニット02における訓練プログラム内容の一つが図5に示されている。この図5においてはRD5〜RD8が道路を示し、CRが車両(自動車)を示している。
訓練ユニット02の訓練は図5を参照して、キャラクタCH3が道路RD5の自転車走行レーンを自転車で走行し、かつ、そのキャラクタCH3の左側を車両CRが併走しているという状況下で実施するものである。被訓練者Tの操作で行動する図5のキャラクタCH3は、前進用ボタンADを操作手段15で指定したことにより、道路RD5をA’点からI’点に向かい前進する。キャラクタCH3がE’点にいるときに、操作手段15で視認用ボタンWH1(またはWH2)を指定すると、P’点からR’点へと右折してくる相手車両CRが見える。この車両CRはF’点で視認用ボタンWH1(またはWH2)を指定しても見えるものである。したがって訓練ユニット02の訓練プログラムは、E’点〜F’点のうちのいずれか一点以上で視認用ボタンWH1(またはWH2)を指定したときを安全確認したとみなし、これを適切と判断するように構成されている。訓練ユニット02の訓練プログラムは、さらに、この際の安全確認が適切に行われたときのみ、キャラクタCH3の進行を止めたままで相手車両CRを図5のP’点からQ’点へと進行させる。したがってこのケースのように適切な安全確認が行われたときは、キャラクタCH3と車両CRとのニアミスや事故が起きない。この例では適切な安全確認の位置に幅をもたせてあるが、これについては、一点での安全確認を適切とみなすようなプログラムでも構わない。以下はキャラクタCH3がI’点に到達した時点で得点(ポイント)が加算され、それが既述の場合と同様に表示される。一方、E’点で視認用ボタンWH1(またはWH2)を指定せず、F’点でもそうしないならば、適切な行動をとらなかったとみなし、これを不適切と判定する。安全確認が不適切の場合は、キャラクタCH3がG’点に到達した時点で相手車両をP’点からR’点へと進行させ、かつ、進行を続けるキャラクタCH3がG’点からH’点の間にいるときに、キャラクタCH3と車両CRとの間隔が0.5m以下になるようなニアミスが生じる。このニアミスの際も前記と同様、効果音を発したりコインを撒いたりするなど、この危険な事態が強調されるようになる。その他、適不適に関する説明や再訓練などが前記の内容に準じて実施される。
図2において、訓練ユニット03は以上の訓練内容を習得した被訓練者Tまたは習得途上にある被訓練者Tが道路以外の場所たとえば室内とか敷地内の一部を道路に見立てて訓練内容を模式的に実施するというものである。したがって訓練ユニット03のプログラムはそのような内容に設定されている。より具体的には、既述の訓練内容に関連づけた安全な歩き方や安全確認の方法を実施するよう促し、これによって、既述の訓練を身体で実現することを促進するものである。
図16に示された訓練モード画面101は、訓練ユニット03の訓練内容を実施するとき表示手段13の画面上に現れるものの一つである。図16の訓練モード画面101においては、家具のような設置物(または室内の構造物)FN1・FN2がある場合に、それらの周辺にある空間(廊下なども含む)を道路RD11・RD12・RD13とみなしているものである。
訓練ユニット03の訓練は図16を参照して、キャラクタ(道路往来者)CH4は歩行または自転車に乗って、道路RD11をJ点からM点に向かうものである。この間、K点でCH4を停止させ、被訓練者Tが頭を左右に振って左右を確認する。この訓練は少なくとも指定回数(例:10回)行わねばならない。この後、訓練モード画面101には10回のうち何回確認できたかを問う質問が表示されたり音声が発せられたりする。被訓練者Tが「10回」という回答を入力すると、この身体の動きの訓練は終了し、図2の「ゴール」と記載された終了モード04に進み、さらに「データを保存」と記載された記録モード05に進む。ここで述べたすべての操作はもちろん、操作手段15を介して行われるものである。
図2の記録モード05においては、操作手段15で所定の処理操作を行うことにより、訓練にともなって構築された諸データが図1の記憶手段12に記録(保存)される。記録内容は一例として図17(A)(B)に示されたようなものである。
本発明においては、表示手段13の画面上に表示される各種画面を立体的な三次元画像としたが、これらについては平面図・側面図・正面図・背面図などの二次元画像であってもよい。本発明の訓練において説明が必要と判断される場合は、事前・途中・事後のうちの任意時点で説明用画像を出したり説明用音声を流したりする。その場合における画像についても、二次元画像や三次元画像が適材適所で用いられる。本発明ので訓練内容としては、信号機のある道路を横断することもある。そのような場合は、実施形態で述べた訓練モード画面の交差点に信号機を付加すればよい。信号機がある道路での訓練では、信号を守ることが不可欠であるから、交通訓練プログラムとしては、信号を確認するか否かなどの適否判定を含むものとなる。さらに本発明の交通訓練プログラムや交通訓練システムで登場するキャラクタのうちには、歩行者と位置づけてよいものもある。したがって当該交通訓練プログラムや当該交通訓練システムは歩行者の交通訓練用ということもできる。
本発明に係る交通訓練プログラムならびに交通訓練システムは、いつでも、どこでも、誰でも、簡単・容易・迅速・低コストで実施できるものである。したがって、産業上の利用可能性が高いものといえる。
本発明交通訓練システムの一実施形態を略示した斜視図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態を概念的に示したフロー図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態を詳細に示したフロー図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態についてその一部を解説した図 本発明交通訓練プログラムの他の一実施形態についてその一部を解説した図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態おける訓練メニュー画面図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態おける練習モード画面図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態おけるキャラクタ選定命名画面図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態おけるキャラクタ選定命名画面図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態おける訓練モード画面図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態おける訓練モード画面図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態おける訓練モード画面図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態おける説明画面図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態おけるニアミス画面図 本発明交通訓練プログラムの他の一実施形態における訓練モード画面図 本発明交通訓練プログラムの上記以外の一実施形態における訓練モード画面図 本発明交通訓練プログラムの一実施形態における記録データ図
符号の説明
11 コンピュータ本体
12 記憶手段
13 表示手段
14 音声入力手段
15 操作手段
T 被訓練者
S11 ステップ
S12 ステップ
S13 ステップ
S14 ステップ
S15 ステップ
S16 ステップ
S17 ステップ
S18 ステップ
S19 ステップ
S20 ステップ
S21 ステップ
S22 ステップ
S22 ステップ

Claims (10)

  1. 表示手段の画面に表示される問題に応答しながら道路の安全な渡り方を訓練するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムであること、および、当該プログラムの内容として、コンピュータ操作で動く画面上の横断者が道路横断前に左右の安全を確認してから道路横断するか否かをみるため、交通事故原因の潜在した道路と道路の横断者とを画面に表示して当該横断者が道路横断することのできる場面を展開する出題ステップと、問題に応答するためのコンピュータ操作に基づいて画面上の横断者がとった道路横断行動を適否判定するとともに、当該道路横断行動について適切・不適切いずれかの判定結果を画面に表示する判定ステップとが含まれていることを特徴とする交通訓練プログラム。
  2. 表示手段の画面に表示される問題に応答しながら道路の安全な渡り方を訓練するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムであること、および、当該プログラムの内容として、コンピュータ操作で動く画面上の横断者が道路横断前に左右の安全を確認してから道路横断するか否かをみるため、交通事故原因の潜在した道路と道路の横断者とを画面に表示して当該横断者が道路横断することのできる場面を展開する出題ステップと、問題に応答するためのコンピュータ操作に基づいて画面上の横断者がとった道路横断行動を適否判定するとともに、当該道路横断行動について適切・不適切いずれかの判定結果を画面に表示する判定ステップとが含まれていること、および、適切または不適切とされた判定結果を画面上で解説するための解説ステップと、訓練結果をコンピュータの記録部で記憶するための記録ステップとのうちで、任意に選択された一つ以上のステップが含まれていることを特徴とする交通訓練プログラム。
  3. 道路の横断者が道路を歩いて横断する内容のものである請求項1または2に記載された交通訓練プログラム。
  4. 道路の横断者が道路を自転車で横断する内容のものである請求項1または2に記載された交通訓練プログラム。
  5. 道路の横断開始点側からみて視野障害になる障害物が道路上に存在するものである請求項1〜4のいずれかに記載された交通訓練プログラム。
  6. 道路横断前の道路の横断者が左右安全を確認する上で適切な位置が道路横断開始点側に設定されている請求項1〜5のいずれかに記載された交通訓練プログラム。
  7. 道路の横断者のとった道路横断行動が不適切なときに道路の横断者と自動車とのニアミスが生じて不快音が発せられる内容のものである請求項1〜6のいずれかに記載された交通訓練プログラム。
  8. 横断箇所を含む道路画像が横断者の視野でみた三次元画像で表示されるものである請求項1〜7のいずれかに記載された交通訓練プログラム。
  9. 解説のときに俯瞰による道路画像が表示されて音声による説明が行われるものである請求項2〜8のいずれかに記載された交通訓練プログラム。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載された交通訓練プログラムを内蔵したコンピュータと、コンピュータ内蔵の当該プログラムに基づいて所定の画像を画面に表示するための表示手段と、表示手段の画面に表示された訓練内容を実施するためのコンピュータ操作用の操作手段とを備えていることを特徴とする交通訓練システム。
JP2005303623A 2005-09-16 2005-09-16 交通訓練プログラムと交通訓練システム Pending JP2007086698A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005303623A JP2007086698A (ja) 2005-09-16 2005-09-16 交通訓練プログラムと交通訓練システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005303623A JP2007086698A (ja) 2005-09-16 2005-09-16 交通訓練プログラムと交通訓練システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007086698A true JP2007086698A (ja) 2007-04-05

Family

ID=37973699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005303623A Pending JP2007086698A (ja) 2005-09-16 2005-09-16 交通訓練プログラムと交通訓練システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007086698A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002950A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Akita Univ 歩行環境シミュレータ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001236010A (ja) * 2000-02-25 2001-08-31 Kawasaki Heavy Ind Ltd 4輪車運転シミュレータ
JP2002311815A (ja) * 2001-04-13 2002-10-25 Fuji Bosai Kk 歩行者横断トレーナー
JP2003288003A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Honda Motor Co Ltd 運転教習結果の評価システム及び方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001236010A (ja) * 2000-02-25 2001-08-31 Kawasaki Heavy Ind Ltd 4輪車運転シミュレータ
JP2002311815A (ja) * 2001-04-13 2002-10-25 Fuji Bosai Kk 歩行者横断トレーナー
JP2003288003A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Honda Motor Co Ltd 運転教習結果の評価システム及び方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002950A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Akita Univ 歩行環境シミュレータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Strickland et al. An evolution of virtual reality training designs for children with autism and fetal alcohol spectrum disorders
Chittaro et al. Serious games for training occupants of a building in personal fire safety skills
Chang et al. A Kinect-and game-based interactive learning system
Stavrev et al. Virtual environment simulator for educational safety crossing
Rodrigues et al. Beyond fun: an interactive and educational 3D traffic rules game controlled by non-traditional devices
Levy et al. Teaching video game design accessibility: toward effective pedagogic interventions in accessible design
Hsu et al. Motorcycle riding safety education with virtual reality
JP2007086698A (ja) 交通訓練プログラムと交通訓練システム
Zaini et al. The model of game-based learning in fire safety for preschool children
Wimaladharma et al. A game-based driving learning system for sri lankan driving learners to enrich the awareness of road rules
KR20090000545U (ko) 교통안전교육 및 생활안전교육을 위한 안전교육용 3차원 디지털 게임 학습기
El Aeraky et al. Virtual reality driving simulator prototype for teaching situational awareness in traffic
Jaunoo et al. Trafik Moris: A Serious Game for Learning Traffic Behavior and Safety
Brown et al. Design and evaluation of a flexible travel training environment for use in a supported employment setting
Shopland et al. Design and evaluation of a flexible travel training environment for use in a supported employment setting
de Oliveira et al. A methodology to promote deleterious oral habit change through an educational and fun game
Fencott Comparative content analysis of virtual environments using perceptual opportunities
Torrente et al. Eyes-free interfaces for educational games
Ouch et al. Developing a driving training game on Windows mobile phone using C# and XNA
Johnson et al. Virtual 3D Game-on simulation: An immersive learning framework for assisted driving
Chang et al. A joyful Kinect-based learning system
Hirvikoski How AR content can bring value to museums: concept design for an educational AR game about the fire of Tampere in 1865
Silton et al. Employing disability simulations and virtual reality technology to foster cognitive and affective empathy towards individuals with disabilities
Ayers The Collaborative Nature of Designing Narrative VR Applications
Sørli Towards a driving license in VR: Assisting young drivers learning safe driving in Norway using VR technology

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080507

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100916

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110315