JP2007071172A - ディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法及びアイドル回転速度制御装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法及びアイドル回転速度制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007071172A
JP2007071172A JP2005261816A JP2005261816A JP2007071172A JP 2007071172 A JP2007071172 A JP 2007071172A JP 2005261816 A JP2005261816 A JP 2005261816A JP 2005261816 A JP2005261816 A JP 2005261816A JP 2007071172 A JP2007071172 A JP 2007071172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation speed
vehicle
torque
idle rotation
target idle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005261816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4826179B2 (ja
Inventor
Hironori Sakamoto
裕紀 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005261816A priority Critical patent/JP4826179B2/ja
Publication of JP2007071172A publication Critical patent/JP2007071172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4826179B2 publication Critical patent/JP4826179B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】 高地での冷間始動直後のアイドル状態より車両を発進させる場合においても、確実に車両発進の可能なアイドル回転速度制御方法を提供する。
【解決手段】 運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値を算出する目標アイドル回転速度基本値算出処理手順と、エンジンの始動に際してアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を環境条件に応じて作成する余裕駆動トルク特性作成処理手順と、この作成した余裕駆動トルクの特性に基づいて、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かを判定する判定処理手順と、この判定結果より、車両の発進性を確保するに不十分な場合に、必要な余裕駆動トルクが確保されるまで目標アイドル回転速度を前記目標アイドル回転速度基本値よりも上昇させる目標アイドル回転速度上昇処理手順とをエンジンコントローラ(11)が含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法及びアイドル回転速度制御装置、特に車両発進時の制御に関する。
ディーゼルエンジンにおいて、エンジンが十分暖まってないときの冷間時制限燃料噴射量を通常時制限燃料噴射量とは別に定め、両者のうち大きい方を選択して燃料噴射量とするものがある(特許文献1参照)。
特開2001−263131号公報
ところで、車両停止時のアイドル状態でエンジンの有する余裕駆動トルクが車両発進時のトルクとして用いられる。ここで、余裕駆動トルクとは、エンジンの発生し得るトルクからフリクショントルクを差し引いたものである。この場合に、車両発進時に発生し勝ちなスモークを抑制するため、空気過剰率が1.1〜1.3といったスモーク制限空気過剰率を超えることがないように燃料噴射量を制限することが行われている。このため、エンジンの発生し得るトルクは、空気過剰率により制約を受けている場合には、スモーク制限空気過剰率により制限されるトルク(このトルクを以下「スモーク制限トルク」という。)となる。従って、余裕駆動トルクはスモーク制限トルクからフリクショントルクと、車両の走行抵抗(≒平坦路では転がり抵抗)をエンジントルクに換算した値とを差し引いたものである。
さて、車両停止時のアイドル状態で上記の余裕駆動トルクが小さくなると、車両を発進させることができないことがある。例えば、高地では空気密度が小さくなるため、同じ空気量(体積)がエンジンに入っていても、実質的に空気量(質量)が減少するため高地のほうが海岸近くにある低地よりもスモーク制限トルクが減少する。一方、フリクショントルクは冷間時に大きく、エンジンが暖機されるにつれて小さくなってゆく。従って、高地での冷間始動直後のアイドル状態で余裕駆動トルクが最も小さくなり、このとき、車両の発進に要する駆動トルクとの関係で、余裕駆動トルクが車両の発進性を確保するに不十分な場合には車両を発進させることができなくなる。
こうした問題に対処するには、余裕駆動トルクを推定し、その推定した余裕駆動トルクによれば車両の発進性を確保するに不十分な場合であると判断されるとき、余裕駆動トルクを増やすため目標アイドル回転速度を上昇させることが必要である。
しかしながら、上記特許文献1の技術によれば、車両停止時のアイドル状態で余裕駆動トルクを推定することはしていない。これは、上記の冷間時制限燃料噴射量は簡単にはフリクショントルクに、また上記通常時制限燃料噴射量は簡単にはスモーク制限トルクに対応する値であるので、これら制限燃料噴射量のうち大きい方を選択しても、余裕駆動トルクに対応する値とならないためである。
このため、上記特許文献1の技術をそのまま高地で停車している冷間始動直後のアイドル状態に適用したのでは、車両を発進できないことがある。
そこで本発明は、高地での冷間始動直後のアイドル状態より車両を発進させる場合においても、確実に車両を発進させることが可能なディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法及びアイドル回転速度制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値(NSET0)を算出し、エンジンの始動に際してアイドル回転速度に対する余裕駆動トルク(Trqyoyu)の特性を環境条件(高度、冷却水温)に応じて作成し、この作成した余裕駆動トルク(Trqyoyu)の特性に基づいて、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値(NSET0)を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かを判定し、この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値(NSET0)を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに不十分な場合に、必要な余裕駆動トルクが確保されるまで目標アイドル回転速度を前記目標アイドル回転速度基本値(NSET0)よりも上昇させ、車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度と一致するように燃料噴射量をフィードバック制御するように構成する。
また、本発明は、運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値(NSET0)を算出し、エンジンの始動に際してアイドル回転速度に対する余裕駆動トルク(Trqyoyu)の特性を環境条件に応じて作成し、この作成した余裕駆動トルク(Trqyoyu)の特性に基づいて、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値(NSET0)を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合であるか否かを判定し、この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値(NSET0)を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合に、前記作成した余裕駆動トルク(Trqyoyu)のうち最低値(Trqmin)のときのアイドル回転速度(a)まで目標アイドル回転速度を前記目標アイドル回転速度基本値(NSET0)よりも上昇させ、車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度と一致するように燃料噴射量をフィードバック制御するように構成する。
本発明によれば、運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値を算出し、エンジンの始動に際してアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を環境条件に応じて作成し、この作成した余裕駆動トルクの特性に基づいて、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かを判定し、この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに不十分な場合に、必要な余裕駆動トルクが確保されるまで目標アイドル回転速度を前記目標アイドル回転速度基本値よりも上昇させ、車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度と一致するように燃料噴射量をフィードバック制御するので、車両発進に要する駆動トルクに相当する余裕駆動トルクを直接推定していることになり、高地かつ冷間時のアイドル状態からの車両発進時であっても、一定水準の車両発進性を確保しつつ、最小限のアイドル回転速度の上昇にとどめることができ、燃費へのはねかえりを最小とすることができる。
また、本発明によれば、運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値を算出し、エンジンの始動に際してアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を環境条件に応じて作成し、この作成した余裕駆動トルクの特性に基づいて、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合であるか否かを判定し、この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合に、前記作成した余裕駆動トルクのうち最低値のときのアイドル回転速度まで目標アイドル回転速度を前記目標アイドル回転速度基本値よりも上昇させ、車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度と一致するように燃料噴射量をフィードバック制御するので、車両発進に要する駆動トルクに相当する余裕駆動トルクを直接推定していることになり、高地かつ冷間時のアイドル状態からの車両発進時であっても、一定水準の車両発進性を確保しつつ、最小限のアイドル回転速度の上昇にとどめることができ、燃費へのはねかえりを最小とすることができるほか、車両発進中のもたつき(ヘジテーション)や息つき等の発生をも防止できる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はエンジンのアイドル回転速度制御方法の実施に直接使用するエンジンのアイドル回転速度制御装置を備える車両の概略構成図を示している。
車両は、図1に示すように、エンジン1と、トルクコンバータ21を備えた自動変速機22と、駆動軸24と、ファイナルギア25と、左右の駆動軸に連結された駆動輪26A、26Bとを備えて構成されている。
自動変速機22には、遊星歯車機構などの回転要素からなる動力伝達経路を選択的に切換える摩擦締結要素を有しており、この摩擦締結要素への油圧を、複数のクラッチやブレーキ、ソレノイド弁等から構成される油圧制御装置23が制御する。例えば、自動変速機用コントロールユニット31からのデューティ信号などの油圧制御信号に基づいて油圧制御装置23が油圧(例えばライン圧)を変更することで、上記の摩擦締結要素が締結または開放され、これにより変速が行われる。
自動変速機用コントロールユニット31には、入力軸回転速度センサ32からの入力軸回転速度Nt、出力軸回転速度センサ33からの出力軸回転速度No(車速VSP)、自動変速機22の変速レンジを切換えるレンジ選択レバー34やインヒビタースイッチからのセレクト信号、車輪速センサ35からの左右の車輪速、ブレーキスイッチ36からのブレーキ信号が、エンジンコントロールユニット11を介して入力される信号(アクセル開度センサ12からのアクセル踏み込み量APO(またはスロットル開度)、クランク角センサ13からのエンジン回転速度など)と共に入力され、これらの信号に基づいて最適な目標変速比を演算し、その演算した目標変速比(変速段)となるように、自動変速機22の油圧制御装置23を制御する。
図2はディーゼルエンジンの概略構成図を示している。図2において、1はディーゼルエンジンで、2は吸気通路、3は排気通路、4は排気中のパティキュレートを捕集するフィルタ、9はターボ過給機を示している。
エンジンコントロールユニット11には、アクセル開度センサ12からのアクセル踏み込み量APO、クランク角センサ13からのエンジン回転速度、エアフローメータ14からの吸入空気量の各信号が入力され、これらの信号に基づいて、エンジンへの燃料噴射制御を行う。例えば、全負荷付近で多く発生するスモークを防止するため、エアフローメータ14の出力から算出されるシリンダ吸入空気量とエンジン回転速度に応じて最大噴射量を定めており、アクセル開度に応じた基本燃料噴射量をこの最大噴射量で制限し、この制限後の燃料噴射量を最適な時期に燃料噴射装置(例えばサプライポンプ6、コモンレール7、インジェクタ8からなるコモンレール式噴射装置)を用いて噴射する。
一方、アイドル時には、目標アイドル回転速度NSETを設定し、実際のアイドル回転速度がこの目標アイドル回転速度NSETと一致するようにアイドル回転速度のフィードバック制御を行う。
さらに、車両停止時のアイドル状態からの車両発進性を高めるため、運転条件に応じて目標アイドル回転速度の基本値NSET0を算出し、エンジンの始動前にアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を、高度や冷却水温といった環境条件に応じて作成し、この作成した余裕駆動トルクの特性に基づいて、実回転速度が目標アイドル回転速度の基本値NSET0を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かを判定し、この判定結果より、実回転速度が目標アイドル回転速度の基本値NSET0を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに不十分な場合に、必要な余裕駆動トルクが確保されるまで目標アイドル回転速度NSETを上記の基本値NSET0よりも上昇させ、車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度NSETと一致するように燃料噴射量をフィードバック制御する。
また、上記作成した余裕駆動トルクの特性に基づいて、実回転速度が目標アイドル回転速度の基本値NSET0を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合であるか否かを判定し、この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合に、上記作成した余裕駆動トルクのうち最低値のときのアイドル回転速度まで目標アイドル回転速度NSETを上昇させ、車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度NSETと一致するように燃料噴射量をフィードバック制御する。
なお、余裕駆動トルクの特性を作成する際の環境条件として、高度以外にも吸入空気量を算出するために外気温を用いたり、あるいは冷却水温以外にもエンジン油温、自動変速機油温等を用いることが可能である。
エンジンコントロールユニット11により実行される車両停止状態から車両発進時にかけての、このアイドル回転速度制御を図3、図15のフローチャートを参照して詳述する。
まず、図3は目標アイドル回転速度NSETを設定するためのものである。図3のフローは処理の流れを示しており、一定周期で繰り返し実行するものではない。
ステップ1ではイグニッションスイッチ17(図3では「IGN SW」で略記)がONになったか否かをみる。イグニッションスイッチ17がONになっていれば、ステップ2に進み、水温センサ15により検出されるそのときの冷却水温等(運転条件)に基づいて目標アイドル回転速度基本値NSET0を算出する。目標アイドル回転速度基本値NSET0の算出方法としては、公知の方法を用いればよい。
ステップ3では車両停止時かつアクセルペダルが踏み込まれていない状態であるか否かをみる。例えば、アクセル開度センサ12により検出されるアクセル踏み込み量APOがゼロであり、かつ出力軸回転速度Noより算出される車速VSPがゼロ近傍にあれば車両停止時かつアクセルペダルが踏み込まれていない状態であると判断する。車両停止時であってもアクセルペダルが踏み込まれている状態であるときにはそのまま処理を終了する。
車両停止時かつアクセルペダルが踏み込まれていない状態であるときにはステップ4に進んでアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性を作成する。この余裕駆動トルクTrqyoyuの特性の作成については図4のフローにより説明する。
図4(図3のステップ4のサブルーチン)において、ステップ21ではスモーク制限トルクαの特性を作成する。ここで、スモーク制限トルクとは、アイドル状態からの車両の発進時にスモークが排出されることのないように、スモーク限界の空気過剰率あるいはスモーク限界の空気過剰率近傍の値から定まる燃料噴射量をエンジンに供給したときに発生するエンジントルクのことである。
このスモーク制限トルクαの特性の作成方法について次に説明する。
図5はアイドル時の空気量Qa0の特性で、標準エンジンに対してアイドル回転速度と高度とをパラメータとして予め設定しているものである。ここで、標準エンジンとは、エンジンの仕様通りのエンジンのことで、実際のエンジンには個体差があるため、この特性通りの特性から外れることがある。
平地(低地)でまず考えると、アイドル回転速度を高くするほど、図示のようにエンジンに流入するアイドル時の空気量Qa0が増えていく(一点鎖線の特性を参照)。また、ターボ過給機9は回転速度が低い低回転速度領域では働かないが、この低回転速度領域を外れるとターボ過給機9が働いてアイドル時の空気量Qa0が急激に増えてゆく。さらに、高地になるほど空気密度が小さくなるため、エンジンに流入するアイドル時の空気量Qa0が実質的に減ることになり、アイドル時の空気量Qa0の特性は一点鎖線より破線へ、破線より実線へと移ってゆく。
大気圧センサ19(エンジンコントロールユニット11に内蔵されている)により検出される高度から図5の特性のうちより、そのときの高度でのアイドル時空気量Qa0の特性を選択する。ここでは、例えば高地であるため、実線で示した特性が選択されたとする。
一方、アイドル状態からの車両の発進時にスモークが発生しないようにスモーク制限空気過剰率λlmtを図6のように定めているため、この制限空気過剰率λlmtの特性と、上記アイドル時空気量Qa0の特性とを用いてアイドル回転速度毎に、スモーク制限空気過剰率のときに発生可能なトルクをスモーク制限トルクαとして次式により算出し、算出した多数のデータを整理すれば、アイドル回転速度をパラメータとする図7に示したようなアイドル回転速度に対するスモーク制限トルクαの特性を作成することができる。
Qflmt=Qa0/(λlmt×λ) …(1)
α=K1×Qflmt …(2)
ただし、Qflmt:制限燃料噴射量、
K1 :係数(一定値)、
λ :理論空燃比(例えば軽油を用いた場合14.6)
(2)式の係数Kは、制限燃料噴射量Qflmtをエンジントルクへと換算するための係数である。
ステップ22ではエンジン1のフリクショントルクβの特性を作成する。このフリクショントルクβの特性の作成方法について次に説明する。
図8は基本フリクショントルクβ0の特性で、標準エンジンに対してアイドル回転速度と冷却水温とをパラメータとして予め設定しているものである。基本フリクショントルクβ0は、同じ冷却水温であれば、アイドル回転速度が大きくなるほど大きくなり、また、基本フリクショントルクβ0の特性は冷却水温が低くなるほど一点鎖線から破線へ、破線より実線へと移ってゆく。
水温センサ15により検出される冷却水温Twから図8の特性のうちより、そのときの冷却水温での基本フリクショントルクβ0の特性を選択する。ここでは、例えば冷間時のため実線で示した特性が選択されたとする。
この選択された基本フリクショントルクβ0の特性に対し各種補正を行ったものをフリクショントルクβの特性として作成する。この各種補正は公知であり、例えば、自動変速機のレンジ選択レバー34により検出されるシフト位置がDレンジにあるときにはNレンジにあるときよりも一定値を基本フリクショントルクβ0に加算した値をフリクショントルクβとする。また、電機負荷がエンジンに加わっているいるときにはその電機負荷駆動分のトルク(一定値)を基本フリクショントルクβ0に加算した値をフリクショントルクβとする。
この結果、冷間時には図9に示したようなアイドル回転速度に対するフリクショントルクβの特性を作成することができる。
ステップ23では車両の走行抵抗γを算出する。この走行抵抗γの算出方法について次に説明する。
図10は車両の走行抵抗の特性で、路面の傾斜角(または斜度)と車両重量とをパラメータとして予め設定しているものである。ただし、ここでは車両の発進時で考えているため、走行抵抗に空気抵抗は含ませておらず、主にころがり抵抗と勾配抵抗とを含むものである。
ここで、路面の傾斜角がゼロのときが平坦路である。傾斜角が正の領域は車両を上り方向に発進させる場合を、この逆に傾斜角が負の領域は車両を下り方向に発進させる場合を示している。なお、車両の発進には前進する場合のほか後退する場合を含んでいる。図10横軸において正の領域と負の領域とでは同じ目盛でない。
図10のように、走行抵抗は車両重量が同じであれば路面の傾斜角が正の領域で大きくなるほど大きくなる。また、走行抵抗の特性は車両重量が大きくなると破線より実線へと移る。
車両重量と、Gセンサ20により検出される傾斜角とから図10の特性を検索することにより、そのときの路面傾斜角及び車両重量での走行抵抗Rを算出する。
ステップ24では、この算出した走行抵抗Rを、自動変速機22のギヤ比、伝達効率、トルクコンバータ21のトルク比等を用いてエンジントルクγに換算する。
路面の傾斜角を検出するにはGセンサ20を設けなくともかまわない。例えば、車両停止直前の車輪速あるいは車速VSPの微分値より路面の傾斜角を推定できるので、その推定した傾斜角を車両停止時に記憶させておけば、その後のエンジンの再始動時にその記憶させている傾斜角を用いることができる。また、ナビゲーションシステムを備えている車両では、地図情報より路面の傾斜角を推定するように構成してやればよい。
ここでいう車両重量は、車体重量と乗員の重量との和であることが好ましい。座席に乗員が座っているか否かを検出する座席スイッチ(車両重量推定手段)を用いて、このスイッチを各補助席に設けておくことにより、次式により車両重量を推定することができる。
車両重量=(スイッチがONとなった数)×(乗員一人当たりの重量)
+運転者の重量+車体重量 …(3)
(3)式の車体重量は車両の仕様より既知であり、乗員一人当たりの重量、運転者の重量としては適合値を入れておけばよい。
ステップ25では、図7に示したアイドル回転速度に対するスモーク限界トルクαの特性と、図9に示したアイドル回転速度に対するフリクショントルクβの特性と、走行抵抗のエンジントルクへの換算値γとを用いて、アイドル回転速度毎にスモーク制限トルクαからフリクショントルクβと走行抵抗のエンジントルクへの換算値γとを差し引くことにより、アイドル回転速度毎の余裕駆動トルクTrqyoyuのデータを得てそれらデータを整理すれば、図11に示したようなアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性を作成することができる(実線特性を参照)。
ここでは、図5において実線のアイドル時空気量Qa0を選択しかつ図8において実線の基本フリクショントルクβ0を選択した場合に図11において実線特性を作成できることを述べたが、図5、図8においてはそれぞれ3つの特性を示しており、組合せにより全部で9通りの余裕駆動トルクTrqyoyuの特性を作成できることとなる。例えば、高地かつ冷間時以外の組合せの例を図11において破線特性、一点鎖線特性でそれぞれ示している。ただし、図5、図8において特性曲線の数が3つに限定されるものでない。
図11に示したように、アイドル回転速度に対する余裕トルクTrqyoyuの特性は、いずれも全体として下に凸の曲線であり、目標アイドル回転速度基本値NSET0のときの駆動トルクを基準としてアイドル回転速度が大きくなるほど低下し、あるところで最低値Trqminをとり、その後はアイドル回転速度が大きくなるほど大きくなっていく特性となっている。
また、高度、冷却水温、路面傾斜角(これらは環境条件)の違いにより余裕駆動トルクTrqyoyuの特性曲線の位置が様々に変化する。すなわち、いま平坦路であるため傾斜角はゼロとして、冷却水温が同じであれば高地にゆくほど余裕駆動トルクTrqyoyuの特性曲線は図11において下方に移動し、同じ高地であれば冷却水温が低くなるほど余裕駆動トルクTrqyoyuの特性曲線が図11において下方に移動する。従って、高地かつ冷間時に余裕駆動トルクTrqyoyuの特性曲線が図11において最も下方に移動する。さらにこの状態で、路面傾斜角が正の領域で大きいと、余裕駆動トルクTrqyoyuの特性曲線が、図11において最も下方に移動した状態からもう一段下方に移動する。
このようにして、余裕駆動トルクTrqyoyuの特性曲線は図11においていくつもあるのではなく、高度、冷却水温、路面傾斜角(環境条件)が決まれば一つだけに定まることとなる。
なお、図11に示されるアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性は傾斜路(平坦路を含む)における特性であるが、初めより、傾斜路を考えなくてよいのであれば、図4のステップ23、24のうち転がり抵抗だけを考慮することで、平坦路におけるアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性を作成することができることはいうまでもない。
ここで、余裕駆動トルクTrqyoyuとは、車両停止時のアイドル状態において車両の発進に用いることの可能なエンジントルクのことである。この余裕駆動トルクTrqyoyuが十分あれば問題ないが、余裕駆動トルクTrqyoyuが所定値を下回って小さい場合に、車両の発進を行うことができなくなる。
このようにして余裕駆動トルクTrqyoyuの特性の作成を終了したときには、図3に戻り、ステップ5で、作成した余裕駆動トルクTrqyoyuの特性のうち最低値をTrqminに入れることによって余裕駆動トルク最低値Trqminを求める(選択する)。
ステップ6、7ではこのようにして得た余裕駆動トルク最低値Trqminと、2つのしきい値A、Bを比較する。このうち第2しきい値Bとしては実回転速度が目標アイドル回転速度基本値NSET0を維持した状態で車両を発進させたとき車両の発進性を確保するのに不十分であり、車両が動き始めるか否かわからない駆動トルクを設定している。ただし、この駆動トルクを有するアイドル状態でもアクセルペダルを踏み込むことによって駆動トルクが増すときには車両の発進は可能である。
これに対して、第1しきい値Aとしては実回転速度が目標アイドル回転速度基本値NSET0を維持した状態で車両を発進させたとき車両が十分発進可能である駆動力の最低値と、上記第2しきい値Bとの間(例えば中間)の駆動トルクを設定している。
これら2つのしきい値B、Aは、エンジン、車両毎に適合する値である。例えば、実験に使用した排気量が2.5リットルのエンジンの場合、第2しきい値B、第1しきい値Aは、それぞれエンジントルク値20〜30Nm、70〜80Nmと、エンジンが実際に搭載される車両(車両重量)とに基づき算出した。2つのしきい値B、Aは車両そのものより定まり、例えばスポーツカーの場合には商用車のバンより大きな値となる。
余裕駆動トルク最低値Trqminが第1しきい値A以上であるときには、目標アイドル回転速度基本値NSET0となるようにアイドル回転速度を制御したとき、その制御状態より車両を発進させることは十分可能であると判断し、ステップ8に進んで目標アイドル回転速度基本値NSET0をそのまま目標アイドル回転速度NSETとして設定した後、処理を終了する。
余裕駆動トルク最低値Trqminが第2しきい値B以下であるときには、ステップ6、7よりステップ9、10に進む。ここで、余裕駆動トルク最低値Trqminが第2しきい値B以下であるときとは、例えば図11において太実線で示した位置に余裕駆動トルクTrqyoyuの特性がくるときである。
この太実線特性のときには実回転速度を目標アイドル回転速度基本値NSET0に維持させた状態より、アクセルペダルを踏み込んで車両を発進させようとすれば、エンジン回転速度が上昇するにつれて余裕駆動トルクTrqyoyuが低下してしまうこと、第2しきい値Bは車両が動くか否かわからない程度の小さな駆動力として設定されていることを考えると、目標アイドル回転速度基本値NSET0に維持させたのでは車両を発進させることは不可能である。従って、太実線特性の場合でも車両の発進性を確保するには、エンジン回転速度の上昇に合わせて余裕駆動トルクTrqyoyuが増えていくところ(つまりb以上のアイドル回転速度)まで(必要な余裕駆動トルクが確保されるまで)アイドル回転速度を上昇させる必要がある。
そこで、余裕駆動トルク最低値Trqminが第2しきい値B以下であるときには、そのときの環境条件での余裕駆動トルクTrqyoyuの特性では車両の発進が不可能であると判断し、ステップ9、10で、図11に示したように太実線の特性曲線と第2しきい値Bとの交点に対するアイドル回転速度b(このアイドル回転速度を以下「第2回転速度」という。)を選択し、この第2回転速度bを目標アイドル回転速度NSETとして設定する。つまり、目標アイドル回転速度基本値NSET0よりも所定値ΔN1だけ目標アイドル回転速度NSETを上昇させる。
この場合、図示のように第2しきい値Bと太実線の特性曲線との交点が2つ存在する場合には、大きい方のアイドル回転速度の方(b’ではなくb)を選択する。
余裕駆動トルク最低値Trqminが第2しきい値B以下であるときの目標アイドル回転速度NSETは第2回転速度bより大きくてもかまわない。
一方、余裕駆動トルク最低値Trqminが第2しきい値Bを超えておりかつ第1しきい値A未満であるときにはステップ6、7よりステップ11、12に進む。ここで、余裕駆動トルク最低値Trqminが第2しきい値Bを超えておりかつ第1しきい値A未満であるときとは、例えば図11において破線で示した位置に余裕駆動トルクTrqyoyuの特性がくるときである。
この破線特性のときには実回転速度を目標アイドル回転速度基本値NSET0に維持させた状態より、アクセルペダルを踏み込んで車両を発進させようとすれば、エンジン回転速度が上昇するにつれて余裕駆動トルクTrqyoyuが低下するものの、第1しきい値Aは第2しきい値Bよりも高い位置にあるので、車両を発進させるには十分な余裕駆動トルクが存在している。
ただし、目標アイドル回転速度基本値NSET0より、余裕駆動トルク最低値Trqminとなるときのアイドル回転速度a(このアイドル回転速度を以下「第1回転速度」という。)までの回転速度区間では、車両の発進を行おうとアクセルペダルを踏み込んだとき、余裕駆動トルクTrqyoyuが小さくなる、つまりトルクの一時的な落ち込みが生じるため、車両発進中にもたつき(ヘジテーション)や息つき等が生じてしまう。
従って、破線特性の場合に車両発進中のもたつきや息つき等を回避するには、エンジン回転速度の上昇に合わせて余裕駆動トルクTrqyoyuが増えていくところ(つまり第1回転速度a)まで目標アイドル回転速度を上昇させる必要がある。
そこで、余裕駆動トルク最低値Trqminが第2しきい値Bを超えておりかつ第1しきい値A未満であるときには、ステップ11、12で第1回転速度aを選択し、この第1回転速度aを目標アイドル回転速度NSETとして設定する。つまり、目標アイドル回転速度基本値NSET0よりも所定値ΔN2だけ目標アイドル回転速度NSETを上昇させる。
なお、実施形態では、第1しきい値Aと比較する相手を余裕駆動トルク最低値Trqminとしているが、この余裕駆動トルク最低値に代えて、目標アイドル回転速度基本値NSET0のときの余裕駆動トルクTrqyoyuを用いることができる。ただし、目標アイドル回転速度基本値NSET0のときの余裕駆動トルクTrqyoyuが第1しきい値A未満であるときに、余裕駆動トルク最低値Trqminが第2しきい値B以下となることがあり得るので、第1しきい値Aと比較する相手は余裕駆動トルク最低値Trqminのほうが望ましい。
このようにして、余裕駆動トルク最低値Trqminが第1しきい値A未満であるときには、ステップ7〜12において目標アイドル回転速度を基本値NSET0より第1回転速度aまたは第2回転速度bへと上昇させるのであるが、ステップ2よりステップ12までの操作は実際には0.何秒かで終了する。特に、ディーゼルエンジンでは冷間始動時にグロープラグをオンにして始動を待つ時間が存在するため、ステップ2よりステップ12までの操作を行わせるのに時間は十分あり、ステップ2〜12の操作がスタータスイッチ18をオンにしてのエンジン始動に間に合わない、ということはない。
余裕駆動トルク最低値Trqminが第1しきい値A未満である場合の目標アイドル回転速度NSETの設定方法はこれに限られない。例えば、図16に示したようにステップ51、52を追加し、ステップ10をステップ53に変更することが考えられる。これについて説明すると、ステップ51では第2回転速度bと最大アイドル回転速度Nmaxを比較する。ここで、最大アイドル回転速度Nmaxは、NVH(ノイズバイブレーションハーシュネス)や突っ走り感から定まるアイドル回転速度の上限のことである。第2回転速度bが最大アイドル回転速度Nmaxを超えている場合とは、余裕駆動トルクTrqyoyuの特性が例えば図17に示したように太実線となる場合である。第2回転速度bは最大アイドル回転速度Nmaxを超えることはできないので、このときには、ステップ52に進んでトルクコンバータ21の締結油圧を低下させると共に、ステップ53で、第2回転速度bに代えて最大アイドル回転速度Nmaxを目標アイドル回転速度NSETとして設定する。
自動変速機22がトルクコンバータ21を介してエンジン1に連結されている場合に、トルクコンバータ21の締結油圧を下げることで、エンジン1への負荷が減少し、余裕駆動トルクTrqyoyuの特性が図17において太実線で示した位置より全体として上方へ移動することから、第2回転速度bが最大アイドル回転速度Nmaxを超えない位置へと収まる。これにより、エンジンのフリクションを低下させると共に、エンジン回転速度の上昇をアシストする。
図3に戻り、ステップ13ではスタータスイッチ18からの信号に基づいてエンジンが始動されたか否かをみる。エンジンが始動されたときにはステップ14に進み車両停止時のアイドル状態にあるか否かをみる。車両停止時のアイドル状態にあれば、ステップ15に進み、実際の燃料噴射量、空気量に基づいて実際の余裕駆動トルクTrqrealを算出する。
これについて次に説明する。上記図5に示したアイドル時の空気量Qa0、上記図8に示した基本フリクショントルクβ0の各特性は、仕様通りのエンジン(標準エンジン)に対する値であり、実際のエンジンには製作バラツキに伴う個体差が存在するため、実際のエンジンでは、実際のアイドル時空気量や実際の基本フリクショントルクとが上記図5、図8の特性と一致せず、従ってアイドル時における実際の余裕駆動トルクが、作成した余裕駆動トルクTrqyoyuの特性と一致しないことがあり得る。
このため、例えば図12(A)に示したように、実際のエンジンの余裕駆動トルクの特性が標準エンジンに対するよりも下方にあるとすると(二点鎖線参照)、この実際のエンジンに対しては目標アイドル回転速度NSETをbよりも大きなb1にまで上昇させる必要があるところ、bまでしか目標アイドル回転速度NSETが上昇されないのでは、そのときの実際の余裕駆動トルクがeまで低下し、しきい値Bに相当する余裕駆動トルクも残っていないことになり、車両の発進が不可能となってしまう。
この逆に、図12(B)に示したように、実際のエンジンの余裕駆動トルクの特性が標準エンジンに対するよりも上方にあるときには(細実線参照)、この実際のエンジンに対しては目標アイドル回転速度NSETをbよりも小さなb2まで上昇させれば足りるところ、bまで目標アイドル回転速度NSETを上昇させるのでは、そのときの実際の余裕駆動トルクがfまで上昇し、しきい値Bに相当する余裕駆動トルクを超えてしまうことになり、無駄な燃料を消費させてしまう。
そこで、ステップ15では始動後に実際の余裕駆動トルクTrqrealを算出するようにしたものである。この実余裕駆動トルクTrqrealの算出については図13のフローにより説明する。
図13(図3のステップ15のサブルーチン)おいて、ステップ31ではエアフローメータ14により実吸入空気量Qafm(または実シリンダ空気量)、実回転速度Ne、実燃料噴射量Qfを読み込む。これら実吸入空気量Qafm、実回転速度Ne、実燃料噴射量Qfはアイドル時の値である。
ステップ32では実回転速度Neから図6を内容とするテーブルを検索することにより、スモーク制限空気過剰率λlmtを算出する。
ステップ33ではこのスモーク制限空気過剰率λlmt、実吸入空気量Qafm、理論空燃比λ(例えば軽油を用いた場合14.6)を用いて、次式により制限燃料噴射量Qflmtを算出する。
Qflmt=Qafm/(λlmt×λ) …(4)
ステップ34では、この制限燃料噴射量Qflmtに係数K1(一定値)を乗算することにより、つまり次式により実スモーク制限トルクαrealを算出する。
αreal=K1×Qflmt …(5)
ステップ35では、実燃料噴射量Qfに、燃料噴射量をトルクへ換算するための係数K2(一定値)を乗算することにより、つまり次式により実フリクショントルクβrealを算出する。
βreal=K2×Qf …(6)
これは、アイドル回転速度のフィードバック制御を行っているときの燃料噴射量は実際のフリクショントルクによく対応するためである。例えば、標準エンジンのフリクショントルクがβ1であり、燃料噴射量がQfであるとして、標準エンジンよりもフリクショントルクが所定値Δβだけの大きい実際のエンジンでは、実際のアイドル回転速度が目標値より低下するため、そのぶん標準エンジンに対するよりも所定値ΔQfだけ燃料噴射量が増量されるのであり、その増量後の燃料噴射量(Qf+ΔQf)は実際のフリクショントルク(β1+Δβ)に対応している。
ステップ34、35の操作は、図4のステップ23、24の操作と同じであり、走行抵抗Rのエンジントルクへの換算値γを算出する。
ステップ38では、実スモーク制限トルクαreal、実フリクショントルクβreal、γを用いて次式により実余裕駆動トルクTyoyurealを算出する。
Tyoyureal=αreal−βreal−γ …(7)
このようにして実余裕駆動トルクTyoyurealを算出したら図3に戻りステップ16でアイドル回転速度に対する実余裕駆動トルクTyoyurealの特性を作成する。
このアイドル回転速度に対する実余裕駆動トルクTyoyurealの特性の作成方法を、図14を参照して説明すると、いま、アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性が太実線であったとする。この場合には、図3のステップ9、10で第2回転速度bが目標アイドル回転速度NSETとして設定され、実回転速度がこの第2回転速度b(=NSET)と一致するようにフィードバック制御が行われる。このため、図3のステップ15で求めた実余裕駆動トルクTyoyurealは第2回転速度b(=実回転速度)での値となるため、その実余裕駆動トルクTyoyurealがしきい値Bよりも小さな所定値Cであったとすると、しきい値Bと所定値Cの差dTを算出し、余裕駆動トルクTrqyoyuの特性をこの差dTだけ下方にシフトした特性を実余裕駆動トルクTyoyurealの特性(細実線参照)として作成すればよい。このとき、実余裕駆動トルクTyoyurealの特性曲線は点(b,C)を通ることとなる。
ここでは、所定値Cがしきい値Bより小さい場合で説明したが、所定値Cがしきい値Bより大きい場合にも同様にしてアイドル回転速度に対する実余裕駆動トルクTyoyurealの特性の作成してやればよい。
図3に戻りステップ17では、このようにして作成した実余裕駆動トルクTyoyurealの特性のうち最低値を新たにTrqminに入れることによって余裕駆動トルク最低値Trqminを求めた後、ステップ6〜17の操作を実行する。この場合、ステップ9、11では余裕駆動トルクTrqyoyuの特性に代えて実余裕駆動トルクTyoyurealの特性を用いる。ここで、ステップ6よりステップ17までの操作はステップ9、10、11、12で上昇させた目標アイドル回転速度NSETを、実余裕駆動トルクTyoyurealに基づいて補正することを意味する。
車両停止時のアイドル状態が継続する限り、ステップ6〜17の操作を繰り返す(つまり、上昇させた目標アイドル回転速度NSETを実余裕駆動トルクTyoyurealに基づいて補正することを繰り返す)。その後に車両の発進操作が行われるとアイドル状態でなくなるので、ステップ14よりこの処理を抜けて終了する。
このようにして算出される目標アイドル回転速度NSETは、図示しないアイドル回転速度のフィードバック制御において用いられる。例えば、クランク角センサ13により検出される実回転速度Neと目標アイドル回転速度NSETに許容値εを加えた値とが比較され、実回転速度NeがNSET+εを超えていれば、実回転速度NeがNSET+ε以下に収まるように燃料噴射量が減量補正され、また実回転速度Neと目標アイドル回転速度NSETから許容値εを差し引いた値とが比較され、実回転速度NeがNSET−εを下回っていれば、実回転速度NeがNSET−ε以上に上昇するように基本燃料噴射量が増量補正される。
ここで、アイドル時の燃料噴射量は基本燃料噴射量とフィードバック補正量とからなり、このうちフィードバック補正量が、上記のように実回転速度Neと目標値(NSET±ε)との比較により算出されることになる。基本燃料噴射量の算出方法は公知であるので、その説明は省略する。
次に、図15のフローチャートは車両発進後に目標アイドル回転速度を再設定するためのものである。
ステップ41、42では、出力軸回転速度センサ33により検出される車速VSPと所定値(しきい値)を、Gセンサ20により検出される車両前後方向の加速度と所定値(しきい値)をそれぞれ比較する。車速VSPと車両前後方向加速度とのいずれが所定値未満であるときにはそのまま処理を終了する。
車速VSPと車両前後方向加速度とが共に所定値以上であるときには、ステップ41、42よりステップ43、44に進み、図3のステップ2、8と同様にして、水温センサ15により検出されるそのときの冷却水温等に基づいて目標アイドル回転速度基本値NSET0を算出し、その目標アイドル回転速度基本値NSET0を目標アイドル回転速度NSETとして設定した後、処理を終了する。
このとき、図15の実行前には図3のステップ9、10またはステップ11、12において第2回転速度bまたは第1回転速度aが目標アイドル回転速度NSETとして設定されている(つまり目標アイドル回転速度NSETを上昇させている)ので、車両発進後に図15を実行しステップ43、44で目標アイドル回転速度基本値NSET0を目標アイドル回転速度NSETとして設定することは、それまでの目標アイドル回転速度の上昇を中止し、目標アイドル回転速度NSETを目標アイドル回転速度基本値NSET0に戻すことを意味する。
ここで、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態(請求項1、13に記載の発明)によれば、運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値NSET0を算出し(図3のステップ2参照)、エンジンの始動前に(エンジンの始動に際して)アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性を環境条件に応じて作成し(図3のステップ4参照)、この作成した余裕駆動トルクTrqyoyuの特性に基づいて、実回転速度が目標アイドル回転速度基本値NSET0を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かを判定し(図3のステップ7参照)、この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに不十分な場合に、必要な余裕駆動トルクが確保されるまで目標アイドル回転速度NSETを目標アイドル回転速度基本値NSET0よりも上昇させ(図3のステップ7、9、10参照)、車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度NSETと一致するように燃料噴射量をフィードバック制御するので、車両発進に要する駆動トルクに相当する余裕駆動トルクTrqyoyuを直接推定していることになり、高地かつ冷間時のアイドル状態からの車両発進時であっても、一定水準の車両発進性を確保しつつ、最小限のアイドル回転速度の上昇にとどめることができ、燃費へのはねかえりを最小とすることができる。
本実施形態(請求項2、14に記載の発明)によれば、運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値NSET0を算出し(図3のステップ2参照)、エンジンの始動前に(エンジンの始動に際して)アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性を環境条件に応じて作成し(図3のステップ4参照)、この作成した余裕駆動トルクTrqyoyuの特性に基づいて、実回転速度が目標アイドル回転速度基本値NSET0を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合であるか否かを判定し(図3のステップ6、7参照)、この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合に、第1回転速度a(前記作成した余裕駆動トルクのうち最低値Trqminのときのアイドル回転速度)まで目標アイドル回転速度NSETを目標アイドル回転速度基本値NSET0よりも上昇させ(図3のステップ6、7、11、12参照)、車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度NSETと一致するように燃料噴射量をフィードバック制御するので、車両発進に要する駆動トルクに相当する余裕駆動トルクTrqyoyuを直接推定していることになり、高地かつ冷間時のアイドル状態からの車両発進時であっても、一定水準の車両発進性を確保しつつ、最小限のアイドル回転速度の上昇にとどめることができ、燃費へのはねかえりを最小とすることができるほか、車両発進中のもたつき(ヘジテーション)や息つき等の発生をも防止できる。
本実施形態(請求項3、15に記載の発明)によれば、エンジンの始動前にアイドル回転速度に対するスモーク制限トルクαの特性を第1の環境条件と予め定めている特性(図5に示されるアイドル時の空気量Qa0の特性及び図6に示されるスモーク制限空気過剰率λlmtの特性)とに応じて作成し(図4のステップ21参照)、エンジンの始動前にアイドル回転速度に対するフリクショントルクβの特性を第2の環境条件と予め定めている特性(図8に示される基本フリクショントルクの特性)とに応じて作成し(図4のステップ22参照)、アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性を、これらスモーク制限トルクαの特性とフリクショントルクβの特性との2つの特性に基づいて作成する(図4のステップ25参照)ので、平坦路におけるアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性を、エンジンを始動する前に既に作成できることから始動直後にただちに実回転速度が目標アイドル回転速度基本値NSET0を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かの判定(図3のステップ7参照)、あるいは実回転速度が目標アイドル回転速度基本値NSET0を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合であるか否かの判定(図3のステップ6参照)が可能となる。
本実施形態(請求項4、16に記載の発明)によれば、前記第1の環境条件は高度であり(図5参照)、前記第2の環境条件は冷却水温である(図8参照)ので、高度や冷却水温に関係なく、平坦路におけるアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性をエンジンの始動前から精度良く作成することができる。
アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性は標準エンジンに対するモデルであり、実際のエンジンには個体バラツキがあるため、アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性から実際の余裕駆動トルクが外れることがあるのであるが、本実施形態(請求項5、17に記載の発明)によれば、エンジンの始動後に実際の燃料噴射量と実際の空気量とに基づいて実余裕駆動トルクTyoyurealを算出し(図3のステップ15参照)、前記上昇させた目標アイドル回転速度を、この実余裕駆動トルクTyoyurealに基づいて補正する(図3のステップ16、17、6〜12参照)ので、エンジンの固体バラツキを解消することができる。
車両の発進後に実際に車両前後方向に所定の加速度が発生し、ある一定の駆動力が確保されていると判断された場合にまで、目標アイドル回転速度を上昇させたままでは、無駄に燃料を消費させることになるが、本実施形態(請求項6、18に記載の発明)によれば、車両の発進後に実際に車両前後方向に所定の加速度が発生しているとき目標アイドル回転速度NSETの上昇を中止し、目標アイドル回転速度基本値NSET0に戻すので(図15のステップ41、42、43、44参照)、無駄な燃料消費を回避できると共に、ドライバーが不快と感じるような突っ走り感を防止できる。
本実施形態(請求項8、20に記載の発明)によれば、トルクコンバータ21を介してエンジン1と連結される自動変速機22を備え、前記上昇させた目標アイドル回転速度である第2回転速度bが最大アイドル回転速度Nmax以上であるか否かを判定し(図16のステップ51参照)、この判定結果より、前記上昇させた目標アイドル回転速度である第2回転速度bが最大アイドル回転速度Nmax以上である場合に、トルクコンバータ21の締結油圧を下げる(図16のステップ51、52参照)ので、上昇させた目標アイドル回転速度(第2回転速度b)が最大アイドル回転速Nmax度を超えない範囲に収まることとなり、これにより余裕駆動トルクTrqyoyuを確保しながら、エンジンのフリクションを低下させると共にエンジン回転速度の上昇をアシストすることができる。
本実施形態(請求項9、21に記載の発明)によれば、Gセンサ20(傾斜角検出手段)を備え、この検出される路面の傾斜角に応じた走行抵抗Rを算出し(図4のステップ23参照)、この走行抵抗をエンジントルクに換算した値γを算出し(図4のステップ24参照)、アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性を、この走行抵抗をエンジントルクに換算した値γに基づいても作成する(図4のステップ25参照)ので、平坦路ではなく傾斜路(坂道)に停車している車両を登り方向に車両発進させる場合においても(車両を下り方向に車両発進させる場合を含む)、傾斜路におけるアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクTrqyoyuの特性を精度良く作成することができる。
本実施形態(請求項10、22に記載の発明)によれば、座席スイッチ(車両重量推定手段)を備え、この推定される車両重量に応じて走行抵抗を補正するので(図10参照)、傾斜路(坂道)に停車している車両の車両重量が相違する場合においても、傾斜路におけるアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を精度良く作成することができる。
本実施形態(請求項11、23に記載の発明)によれば、余裕駆動トルクTrqyoyuの特性は下に凸の曲線であり(図11参照)、余裕駆動トルクTrqyoyuの特性のうち余裕駆動トルク最低値Trqminを選択し(図3のステップ5参照)、車両の発進性を確保するに不十分な駆動力をしきい値Bとして予め設定し(図3のステップ7参照)、余裕駆動トルク最低値Trqminとこのしきい値Bとの比較により車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かを判定する(図3のステップ7参照)ので、しきい値Bを車両毎に適合するだけで全ての車両に対応可能となる。
本実施形態(請求項12、24に記載の発明)によれば、余裕駆動トルクTrqyoyuの特性は下に凸の曲線であり(図11参照)、余裕駆動トルクTrqyoyuの特性のうち余裕駆動トルク最低値Trqminを選択し(図3のステップ5参照)、車両の発進性を確保するに不十分な駆動力と、車両が十分発進可能である駆動力の最低値との間の値をしきい値Aとして予め設定し(図3のステップ6参照)、余裕駆動トルク最低値Trqminとこのしきい値Aとの比較により車両の発進性を確保するのに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合であるか否かを判定する(図3のステップ6参照)ので、しきい値Aを車両毎に適合するだけで全ての車両に対応可能となる。
ところで、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)、TCS(トラクションコントロールシステム)、ABS(アンチロックブレーキシステム)、電子制御制動力分配装置(EBD:エレクトリックブレーキフォースディストリビューション)などを備える車両では、ブレーキアクチュエータ(制動力制御装置)を用いてブレーキ制御が行われる。ブレーキアクチュエータは、VDC/TCS/ABS用コントロールユニットからの信号により、各ホイールシリンダの液圧を制御するもので、VDC/TCS/ABS用コントロールユニットからの信号によりホイールシリンダの液圧を制御するソレノイドバルブ、このソレノイドから放出されるブレーキ液を溜めるリザーバ、このリザーバのブレーキ液をマスターシリンダに戻すポンプからなっている。例えば、ABS制御時やVDC及びTCS制御時には、ソレノイドバルブを制御して各ホイールシリンダの液圧を増圧、保持、減圧させている。
また、ACS(オートクルーズコントロールシステム)を備える車両では、ブレーキブースター(制動力制御装置)を用いてブレーキ制御が行われる。ブレーキブースターは、ブレーキブースター用コントロールユニットからの信号により、ブレーキ液圧の調整を行うもので、ACS制御時には、ブレーキペダルを動かしてブレーキ操作を行っている。
このように、車両がVDC、TCS、ABS、EBD、ACSなどを備える車両では、他の実施形態として、目標アイドル回転速度NSETを上昇させているときに、ブレーキアクチュエータやブレーキブースターを用いて車両の制動力を制御し、所定値以上の前後方向加速度が発生しないようにすることができる(請求項7、19に記載の発明)。この他の実施形態によれば、目標アイドル回転速度NSETが過度に上昇した場合における車両の急発進を防止できる。
請求項1に記載の目標アイドル回転速度基本値算出処理手順は図3のステップ2により、余裕駆動トルク特性作成処理手順は図3のステップ4により、判定処理手順は図3のステップ7により、目標アイドル回転速度上昇処理手順は図3のステップ7、9、10により、フィードバック制御処理手順はエンジンコントロールユニット11によりそれぞれ果たされている。
請求項2に記載の目標アイドル回転速度基本値算出処理手順は図3のステップ2により、余裕駆動トルク特性作成処理手順は図3のステップ4により、判定処理手順は図3のステップ6、7により、目標アイドル回転速度上昇処理手順は図3のステップ6、7、11、12により、フィードバック制御処理手順はエンジンコントロールユニット11によりそれぞれ果たされている。
請求項13に記載の目標アイドル回転速度基本値算出手段の機能は図3のステップ2により、余裕駆動トルク特性作成手段の機能は図3のステップ4により、判定手段の機能は図3のステップ7により、目標アイドル回転速度上昇手段の機能は図3のステップ7、9、10により、フィードバック制御手段の機能はエンジンコントロールユニット11によりそれぞれ果たされている。
請求項14に記載の目標アイドル回転速度基本値算出手段の機能は図3のステップ2により、余裕駆動トルク特性作成手段の機能は図3のステップ4により、判定手段の機能は図3のステップ6、7により、目標アイドル回転速度上昇手段の機能は図3のステップ6、7、11、12により、フィードバック制御手段の機能はエンジンコントロールユニット11によりそれぞれ果たされている。
本発明の一実施形態のエンジンのアイドル回転速度制御装置を備える車両の概略構成図。 ディーゼルエンジンの概略構成図。 目標アイドル回転速度の設定を説明するためのフローチャート。 余裕駆動トルクの特性の作成を説明するためのフローチャート。 アイドル時の空気量の特性図。 スモーク制限空気過剰率の特性図。 スモーク制限トルクの特性の作成を説明するための図。 基本フリクショントルクの特性図。 フリクショントルクの特性の作成を説明するための図。 走行抵抗の特性図。 余裕駆動トルクの特性の作成を説明するための図。 アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性図。 実余裕駆動トルクの算出を説明するためのフローチャート。 アイドル回転速度に対する実余裕駆動トルクの特性の作成を説明するための図。 車両発進後の目標アイドル回転速度の再設定を説明するためのフローチャート。 第2実施形態の目標アイドル回転速度の設定を説明するためのフローチャート。 第2実施形態のアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性図。
符号の説明
1 エンジン
8 ノズル(燃料噴射弁)
11 エンジンコントロールユニット
31 自動変速機用コントロールユニット

Claims (24)

  1. 運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値を算出する目標アイドル回転速度基本値算出処理手順と、
    エンジンの始動に際してアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を環境条件に応じて作成する余裕駆動トルク特性作成処理手順と、
    この作成した余裕駆動トルクの特性に基づいて、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かを判定する判定処理手順と、
    この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに不十分な場合に、必要な余裕駆動トルクが確保されるまで目標アイドル回転速度を前記目標アイドル回転速度基本値よりも上昇させる目標アイドル回転速度上昇処理手順と、
    車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度と一致するように燃料噴射量をフィードバック制御するフィードバック制御処理手順と
    を含むことを特徴とするディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  2. 運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値を算出する目標アイドル回転速度基本値算出処理手順と、
    エンジンの始動に際してアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を環境条件に応じて作成する余裕駆動トルク特性作成処理手順と、
    この作成した余裕駆動トルクの特性に基づいて、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合であるか否かを判定する判定処理手順と
    この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合に、前記作成した余裕駆動トルクのうち最低値のときのアイドル回転速度まで目標アイドル回転速度を前記目標アイドル回転速度基本値よりも上昇させる目標アイドル回転速度上昇処理手順と、
    車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度と一致するように燃料噴射量をフィードバック制御するフィードバック制御処理手順と
    を含むことを特徴とするディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  3. エンジンの始動前にアイドル回転速度に対するスモーク制限トルクの特性を第1の環境条件と予め定めている特性とに応じて作成するスモーク制限トルク特性作成処理手順と、
    エンジンの始動前にアイドル回転速度に対するフリクショントルクβの特性を第2の環境条件と予め定めている特性とに応じて作成するフリクショントルク特性作成処理手順と
    を含み、
    前記アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を、これらスモーク制限トルクの特性とフリクショントルクの特性との2つの特性に基づいて作成することを特徴とする請求項1または2に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  4. 前記第1の環境条件は高度であり、前記第2の環境条件は冷却水温であることを特徴とする請求項3に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  5. エンジンの始動後に実際の燃料噴射量と実際の空気量とに基づいて実余裕駆動トルクを算出し、前記上昇させた目標アイドル回転速度を、この実余裕駆動トルクに基づいて補正することを特徴とする請求項1または2に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  6. 車両の発進後に実際に車両前後方向に所定の加速度が発生しているとき前記目標アイドル回転速度の上昇を中止し、前記目標アイドル回転速度基本値に戻すことを特徴とする請求項1または2に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  7. 車両の制動力を制御し得る制動力制御装置を備え、
    前記目標アイドル回転速度を上昇させているときには、この制動力制御装置を用いて前記車両の制動力を制御し、所定値以上の前後方向加速度が発生しないようにすることを特徴とする請求項1または2に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  8. トルクコンバータを介してエンジンと連結される自動変速機を備え、
    前記上昇させた目標アイドル回転速度が最大アイドル回転速度以上であるか否かを判定する判定処理手順を含み、
    この判定結果より、前記上昇させた目標アイドル回転速度が最大アイドル回転速度以上である場合に、前記トルクコンバータの締結油圧を下げることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  9. 路面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段を備え、
    この検出される路面の傾斜角に応じた走行抵抗を算出する算出処理手順と、
    この走行抵抗をエンジントルクに換算した値を算出する算出処理手順と
    を含み、
    前記アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を、この走行抵抗をエンジントルクに換算した値に基づいても作成することを特徴とする請求項3または4に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  10. 車両重量を推定する車両重量推定手段を備え、
    この推定される車両重量に応じて前記走行抵抗を補正することを特徴とする請求項9に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  11. 前記余裕駆動トルクの特性は下に凸の曲線であり、
    前記判定処理手順は、
    前記余裕駆動トルクの特性のうち余裕駆動トルク最低値を選択する選択処理手順と、
    車両の発進性を確保するに不十分な駆動力をしきい値として予め設定する設定処理手順と、
    前記余裕駆動トルク最低値とこのしきい値との比較により車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かを判定する判定処理手順と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  12. 前記余裕駆動トルクの特性は下に凸の曲線であり、
    前記判定処理手順は、
    前記余裕駆動トルクの特性のうち余裕駆動トルク最低値を選択する選択処理手順と、
    車両の発進性を確保するに不十分な駆動力と、車両が十分発進可能である駆動力の最低値との間の値をしきい値として予め設定する設定処理手順と、
    前記余裕駆動トルク最低値とこのしきい値との比較により車両の発進性を確保するのに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合であるか否かを判定する判定処理手順と
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法。
  13. 運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値を算出する目標アイドル回転速度基本値算出手段と、
    エンジンの始動前にアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を環境条件に応じて作成する余裕駆動トルク特性作成手段と、
    この作成した余裕駆動トルクの特性に基づいて、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かを判定する判定手段と、
    この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに不十分な場合に、必要な余裕駆動トルクが確保されるまで目標アイドル回転速度を前記目標アイドル回転速度基本値よりも上昇させる目標アイドル回転速度上昇手段と、
    車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度と一致するように燃料噴射量をフィードバック制御するフィードバック制御手段と
    を含むことを特徴とするディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  14. 運転条件に応じて目標アイドル回転速度基本値を算出する目標アイドル回転速度基本値算出手段と、
    エンジンの始動前にアイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を環境条件に応じて作成する余裕駆動トルク特性作成手段と、
    この作成した余裕駆動トルクの特性に基づいて、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するのに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合であるか否かを判定する判定手段と
    この判定結果より、実回転速度が前記目標アイドル回転速度基本値を維持した状態で車両を発進させたとき、車両の発進性を確保するに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合に、前記作成した余裕駆動トルクのうち最低値のときのアイドル回転速度まで目標アイドル回転速度を前記目標アイドル回転速度基本値よりも上昇させる目標アイドル回転速度上昇手段と、
    車両停止状態で始動した後のアイドル時に実回転速度がこの上昇させた目標アイドル回転速度と一致するように燃料噴射量をフィードバック制御するフィードバック制御手段と
    を含むことを特徴とするディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  15. エンジンの始動前にアイドル回転速度に対するスモーク制限トルクの特性を第1の環境条件と予め定めている特性とに応じて作成するスモーク制限トルク特性作成処理手順と、
    エンジンの始動前にアイドル回転速度に対するフリクショントルクの特性を第2の環境条件と予め定めている特性とに応じて作成するフリクショントルク特性作成処理手順と
    を含み、
    前記アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を、これらスモーク制限トルクの特性とフリクショントルクの特性との2つの特性に基づいて作成することを特徴とする請求項13または14に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  16. 前記第1の環境条件は高度であり、前記第2の環境条件は冷却水温であることを特徴とする請求項15に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  17. エンジンの始動後に実際の燃料噴射量と実際の空気量とに基づいて実余裕駆動トルクを算出し、前記上昇させた目標アイドル回転速度を、この実余裕駆動トルクに基づいて補正することを特徴とする請求項13または14に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  18. 車両の発進後に実際に車両前後方向に所定の加速度が発生しているとき前記目標アイドル回転速度の上昇を中止し、前記目標アイドル回転速度基本値に戻すことを特徴とする請求項13または14に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  19. 車両の制動力を制御し得る制動力制御装置を備え、
    前記目標アイドル回転速度を上昇させているときには、この制動力制御装置を用いて前記車両の制動力を制御し、所定値以上の前後方向加速度が発生しないようにすることを特徴とする請求項13または14に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  20. トルクコンバータを介してエンジンと連結される自動変速機を備え、
    前記上昇させた目標アイドル回転速度が最大アイドル回転速度以上であるか否かを判定する判定手段を含み、
    この判定結果より、前記上昇させた目標アイドル回転速度が最大アイドル回転速度以上である場合に、前記トルクコンバータの締結油圧を下げることを特徴とする請求項13に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  21. 路面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段を備え、
    この検出される路面の傾斜角に応じた走行抵抗を算出する算出手段と、
    この走行抵抗をエンジントルクに換算した値を算出する算出手段と
    を含み、
    前記アイドル回転速度に対する余裕駆動トルクの特性を、この走行抵抗をエンジントルクに換算した値に基づいても作成することを特徴とする請求項15または16に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  22. 車両重量を推定する車両重量推定手段を備え、
    この推定される車両重量に応じて前記走行抵抗を補正することを特徴とする請求項21に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  23. 前記余裕駆動トルクの特性は下に凸の曲線であり、
    前記判定手段は、
    前記余裕駆動トルクの特性のうち余裕駆動トルク最低値を選択する選択手段と、
    車両の発進性を確保するに不十分な駆動力をしきい値として予め設定する設定手段と、
    前記余裕駆動トルク最低値とこのしきい値との比較により車両の発進性を確保するのに不十分な場合であるか否かを判定する判定手段と
    を含むことを特徴とする請求項13に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
  24. 前記余裕駆動トルクの特性は下に凸の曲線であり、
    前記判定手段は、
    前記余裕駆動トルクの特性のうち余裕駆動トルク最低値を選択する選択手段と、
    車両の発進性を確保するに不十分な駆動力と、車両が十分発進可能である駆動力の最低値との間の値をしきい値として予め設定する設定手段と、
    前記余裕駆動トルク最低値とこのしきい値との比較により車両の発進性を確保するのに十分でもトルクの一時的な落ち込みが生じる場合であるか否かを判定する判定手段と
    を含むことを特徴とする請求項14に記載のディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御装置。
JP2005261816A 2005-09-09 2005-09-09 ディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法及びアイドル回転速度制御装置 Expired - Fee Related JP4826179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005261816A JP4826179B2 (ja) 2005-09-09 2005-09-09 ディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法及びアイドル回転速度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005261816A JP4826179B2 (ja) 2005-09-09 2005-09-09 ディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法及びアイドル回転速度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007071172A true JP2007071172A (ja) 2007-03-22
JP4826179B2 JP4826179B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=37932836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005261816A Expired - Fee Related JP4826179B2 (ja) 2005-09-09 2005-09-09 ディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法及びアイドル回転速度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4826179B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015004348A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 日産自動車株式会社 内燃機関の制御装置
CN113511207A (zh) * 2021-05-27 2021-10-19 潍柴动力股份有限公司 一种整车发动机瞬态控制方法及车辆
CN114228694A (zh) * 2021-11-09 2022-03-25 东风汽车集团股份有限公司 一种混合动力汽车发动机转速控制方法、装置和设备
CN115306575A (zh) * 2022-08-30 2022-11-08 长城汽车股份有限公司 发动机输出扭矩控制方法、装置、车辆及存储介质

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05272349A (ja) * 1992-03-25 1993-10-19 Isuzu Motors Ltd 回生リターダ付車両駆動制御装置
JPH06264783A (ja) * 1993-03-16 1994-09-20 Hitachi Ltd 道路勾配対応型自動車制御装置
JPH08326584A (ja) * 1995-05-30 1996-12-10 Toyota Motor Corp 内燃機関の始動制御装置
JP2002130017A (ja) * 2000-10-19 2002-05-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の発進制御装置
JP2002295288A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Toyota Motor Corp エンジンの制御装置
JP2005030333A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Toyota Motor Corp 車両用内燃機関の制御装置
JP2005207366A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05272349A (ja) * 1992-03-25 1993-10-19 Isuzu Motors Ltd 回生リターダ付車両駆動制御装置
JPH06264783A (ja) * 1993-03-16 1994-09-20 Hitachi Ltd 道路勾配対応型自動車制御装置
JPH08326584A (ja) * 1995-05-30 1996-12-10 Toyota Motor Corp 内燃機関の始動制御装置
JP2002130017A (ja) * 2000-10-19 2002-05-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の発進制御装置
JP2002295288A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Toyota Motor Corp エンジンの制御装置
JP2005030333A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Toyota Motor Corp 車両用内燃機関の制御装置
JP2005207366A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015004348A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 日産自動車株式会社 内燃機関の制御装置
CN113511207A (zh) * 2021-05-27 2021-10-19 潍柴动力股份有限公司 一种整车发动机瞬态控制方法及车辆
CN114228694A (zh) * 2021-11-09 2022-03-25 东风汽车集团股份有限公司 一种混合动力汽车发动机转速控制方法、装置和设备
CN115306575A (zh) * 2022-08-30 2022-11-08 长城汽车股份有限公司 发动机输出扭矩控制方法、装置、车辆及存储介质
CN115306575B (zh) * 2022-08-30 2023-09-12 长城汽车股份有限公司 发动机输出扭矩控制方法、装置、车辆及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP4826179B2 (ja) 2011-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5863277A (en) Idle speed control for internal combustion engines
CN102753413B (zh) 用于车辆的控制装置
US6676565B2 (en) Apparatus and method for controlling automatic stop of internal combustion engine
US8296041B2 (en) Control apparatus for vehicle
US6388407B1 (en) Apparatus for controlling a driving motor
JP2005220775A (ja) エンジン制御装置
JP2006083830A (ja) エンジン制御装置
JP4826179B2 (ja) ディーゼルエンジンのアイドル回転速度制御方法及びアイドル回転速度制御装置
JP4237132B2 (ja) 車両のエンジン自動停止装置
US20100274460A1 (en) Control apparatus and control method for power source
JP2006312982A (ja) 車両制御装置
JP4600540B2 (ja) 駆動源の制御装置
JP2011012552A (ja) アイドルストップ車の制御装置
JP5231948B2 (ja) エンジンの制御装置および制御方法
JP5332783B2 (ja) 車両の制動制御装置
US8019524B2 (en) Control apparatus for driving source
JP4483646B2 (ja) エンジン制御装置
JP4626540B2 (ja) 車両の制御装置
CN114370498B (zh) 一种车辆换挡控制方法
JP4872985B2 (ja) 駆動源の制御装置
JP2004263875A (ja) 自動変速装置とスロットル弁の制御方法
JP5157982B2 (ja) 車両の制御装置
JP2019152134A (ja) 車両の駆動力制御装置
KR101281313B1 (ko) 감속시 흡기 매니폴드의 압력제어를 이용한 연비 및 제동 성능 향상 방법
JP2003094985A (ja) 車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees