JP2007061663A - 浄化用パイプの移動体ユニット及びこれを用いた土壌の浄化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1本の流体流通管2と1本のエアー供給管3とを並列に配置し、流体流通管2とエアー供給管3との両者に収縮又は拡張可能な複数の風船室4,4を上下に離間させて設け、エアー供給管3には各風船室4,4に連通するエアー出入口5を形成し、流体流通管2には各風船室4,4間に開口する流体出入口6を形成した上下に細長い移動体ユニット1を設け、土壌中に埋設され周壁に該周壁を貫通する連通孔13を有する上下に細長い浄化用パイプ11を設け、移動体ユニット1を浄化用パイプ11内に摺動可能に嵌合させる。
【選択図】 図2
Description
ここで、上下に離間させて設ける風船室は2個とするとよい。
流体流通管又はエアー供給管には、浄化用パイプ内に嵌合させた移動体ユニットの深さを示す目印を付すとよい。
また、本発明による浄化用パイプの移動体ユニットを用いた地中浄化方法は、上記した浄化用パイプの移動体ユニットを設け、浄化用パイプの連通孔と浄化用パイプ内に嵌合させた移動体ユニットの流体出入口とを位置合わせし、この状態でエアー供給管を介して各風船室に圧縮空気を供給し各風船室を拡張させて移動体ユニットを浄化用パイプ内壁に固定し、次いで、流体流通管、流体出入口、浄化用パイプの連通孔を介してガス又は液体を土壌中に注入又は吸引すること、を特徴としている。
上下に離間させて設ける風船室を2個とすれば、浄化用パイプに設けた1つ1つの連通孔に、移動体ユニットをその都度位置合わせして浄化作業を行うのに都合がよい。
流体流通管又はエアー供給管に、浄化用パイプ内に嵌合させた移動体ユニットの深さを示す目印を付しておけば、土壌中に埋設した浄化用パイプ内で移動ユニットが位置する深さを容易に知ることができる。
また、本発明による浄化用パイプの移動体ユニットを用いた土壌の浄化方法によれば、浄化用パイプの連通孔と移動体ユニットの流体出入口とを位置合わせして移動体ユニットを浄化用パイプ内壁に固定し、次いで、流体流通管、流体出入口、浄化用パイプの連通孔を介してガス又は液体を土壌中に注入又は吸引するようにしたので、1個の移動体ユニットを浄化用パイプ内で移動させるだけで浄化用パイプに設けた全ての連通孔に対応でき、所望の連通孔を通して浄化作業を行うことができる。
浄化用パイプ11の寸法は、例えば外径27.2mm、内径21.4mm、連通孔13のピッチ250mmで、上下の長さは浄化作業を行う地中の深さ(例えば3〜6m)に応じて適宜の寸法とする。なお、第2実施例による移動体ユニット1を用いる場合には、連通孔13のピッチを例えば25mmと非常に狭い間隔として、狭い範囲を重点的に浄化するのに適する。
浄化用パイプ11に設けた連通孔13の位置と移動体ユニット1の流体出入口6の位置とを対応させて移動体ユニット1を浄化用パイプ11内に固定すれば、浄化用パイプ11の連通孔13、密閉空間15、流体出入口6、流体流通管2、流体ホース10を介してガスや水等の液体を土壌中に注入又は吸引することができ、浄化作業を行うことができる。
上下風船室4,4の空気圧は、0.2〜0.6MPa程度とする。
土壌中の揮発性有機塩素系化合物を浄化するには、土壌中にオゾンガスを注入する必要がある。ところが、泥状液充填層16はガスを通さないので、連通孔13からオゾンガスを注入しても、そのままでは土壌中にオゾンガスを注入することができない。このため、連通孔13の周囲の泥状液充填層16にガスが通過可能な横穴を開ける必要がある。そのために、浄化用パイプ11の連通孔13から泥状液充填層16に水を注入してベントナイトを溶かし、溶けたベントナイトを吸引除去する工程を繰り返す。
浄化作業に先立って、上記のようにして、所望の連通孔13の周囲の泥状液充填層16に横穴17を形成しておく。
浄化作業を行おうとする深さにある浄化用パイプ11の連通孔13と浄化用パイプ11内に嵌合させた移動体ユニット1の流体出入口6とを位置合わせし、この状態でエアー供給管3を介して各風船室4,4に圧縮空気を供給し各風船室4,4を拡張させて移動体ユニット1を浄化用パイプ11内壁に固定する。次いで、流体流通管2、流体出入口6、浄化用パイプの連通孔13を介してオゾンガスを土壌中に注入する(浄化用パイプ11a,11c)。一方、浄化用パイプ11a,11cの中間に位置する浄化用パイプ11bでは、浄化用パイプ11bの連通孔13を介して吸引する。これにより、浄化用パイプ11a,11cから浄化用パイプ11bに向かうガスの流れが生じる。
このように、浄化用パイプ毎にオゾンガスの注入と吸引とを分担することにより、ガスの流通を円滑にすることができ、浄化の進捗状況を確認しながら、浄化作業を効率的に行うことができる。
2 流体流通管
3 エアー供給管
4 風船室
5 エアー出入口
6 流体出入口
7 口金
8 ゴム製チューブ
9 締め具
10 流体ホース
11 浄化用パイプ
12 エアーホース
13 連通孔
14 先端部材
15 空間
16 泥状液充填層
17 横穴
Claims (4)
- 1本の流体流通管と1本のエアー供給管とを並列に配置し、前記流体流通管とエアー供給管との両者に収縮又は拡張可能な複数の風船室を上下に離間させて設け、前記エアー供給管には各風船室に連通するエアー出入口を形成し、前記流体流通管には各風船室間に開口する流体出入口を形成した上下に細長い移動体ユニットを設け、土壌中に埋設され周壁に該周壁を貫通する連通孔を有する上下に細長い浄化用パイプを設け、前記移動体ユニットを前記浄化用パイプ内に摺動可能に嵌合させたことを特徴とする浄化用パイプの移動体ユニット。
- 上下に離間させて設ける風船室は2個とした請求項1に記載の浄化用パイプの移動体ユニット。
- 流体流通管又はエアー供給管には、浄化用パイプ内に嵌合させた移動体ユニットの深さを示す目印を付してある請求項1又は2に記載の浄化用パイプの移動体ユニット。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の浄化用パイプの移動体ユニットを設け、浄化用パイプの連通孔と浄化用パイプ内に嵌合させた移動体ユニットの流体出入口とを位置合わせし、この状態でエアー供給管を介して各風船室に圧縮空気を供給し各風船室を拡張させて移動体ユニットを浄化用パイプ内壁に固定し、次いで、流体流通管、流体出入口、浄化用パイプの連通孔を介してガス又は液体を土壌中に注入又は吸引することを特徴とする浄化用パイプの移動体ユニットを用いた土壌の浄化方法。
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JP2005206212A JP2007061663A (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | 浄化用パイプの移動体ユニット及びこれを用いた土壌の浄化方法 |
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2005
- 2005-07-14 JP JP2005206212A patent/JP2007061663A/ja active Pending
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