JP2007046826A - ガス化溶融システム及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガス化溶融システムにおいて、燃焼空気を予熱する第1空気予熱器の伝熱面積と他の空気を予熱する第2空気予熱器の伝熱面積とを小さくするとともに、設置面積を小さくして建設費を抑制する。また、システムから排出されるダイオキシン類の総排出量を低減する。さらに、空気予熱器の伝熱面に灰が付着して排ガスの流路を閉塞させることを防止する。
【解決手段】 高温燃焼装置14のガス排出部32aよりも下流側に、排ガスGの流れ方向の上流側から順に、ガス排出部32aを流れる排ガスGと燃焼空気A2とを熱交換させることにより燃焼空気A2を予熱する第1空気予熱器34と、排ガスGと他の空気(押込空気A1)とを熱交換させることによりこの他の空気を予熱する少なくとも1つの第2空気予熱器(押込空気予熱器35)とが設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、都市ごみや産業廃棄物等の廃棄物を処理するためのガス化溶融システムに関するものである。
都市ごみや産業廃棄物等の廃棄物を処理するためのガス化溶融システムとして、例えば、特許文献1には、炉内に流動媒体からなる流動層が形成され、投入された可燃物がこの流動層の中を循環している間に可燃ガスにガス化されるとともに、この可燃ガスが高温燃焼して灰を溶融するという、流動層によるガス化及び溶融燃焼の方法並びに装置の技術が開示されている。
ここで、この特許文献1の図10のシステムでは、溶融炉を含む高温燃焼装置である溶融燃焼炉41のガス排出部とその後段の廃熱ボイラ31とが接続されている。
また、例えば人口の少ない地方都市に設けられるような小規模の廃棄物処理施設においては、廃熱回収のための廃熱ボイラ31を省略し、これに代えて溶融炉を含む高温燃焼装置のガス排出部とその後段の減温塔とをダクトを介して接続するシステムが採用されることがあるが、特許文献1の図11のシステムでは、廃熱ボイラ31の代わりに減温塔であるガス冷却器280が設けられ、溶融炉を含む高温燃焼装置である溶融燃焼炉41のガス排出部とその後段のガス冷却器280とがダクト278を介して接続されている。
特開平7−332614号公報
しかしながら、特許文献1の図11に開示されたシステムでは、ガス化炉で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させるための燃焼空気を予熱する第1空気予熱器である空気予熱器188が、減温塔であるガス冷却器280の下流に設けられているので、この予熱器188が熱回収できる排ガスの温度が低い結果、予熱器188の伝熱面積が大きくなる傾向があった。そのため、第1空気予熱器をコンパクトなものにすることができなかった。
また、特許文献1の図10に開示されたシステムでは、押込空気を予熱する空気予熱器186も、廃熱ボイラ31の下流に設けられているので、この予熱器186が熱回収できる排ガスの温度が低い結果、予熱器186の伝熱面積が大きくなる傾向があった。そのため、押込空気など他の空気を予熱する空気予熱器もコンパクトなものにすることができなかった。
また、このように、それぞれの予熱器が熱を回収する排ガスの温度が低温であるので、それぞれの予熱器の熱回収部分でのダイオキシン類の生成があり、その結果、システムから排出されるダイオキシン類の総排出量を低減することにそれぞれ限界があるという問題があった。
また、廃熱ボイラ31の下流に予熱器186あるいはガス冷却器280の下流に予熱器188を設置するとそのためのスペースが必要になり、ガス化溶融システム全体の設置面積と建設費との低減化に限界があった。
さらに、このように排ガス温度が低い範囲に空気予熱器が設けられた場合は、伝熱面積を稼ぐためにプレート等の伝熱面を内挿することがあるが、その場合は、伝熱面に灰が付着して排ガスの流路を閉塞させるので、定期的に予熱器内部の清掃作業が必要となり、長期にわたる連続操業ができなくなるという問題があった。また、この場合、予熱器内部に付着した灰の清掃作業は困難であり、作業環境の悪化が懸念される。さらに、付着した灰を機械的に除去するための設備を設ける場合は、機器が複雑となりコストが増大する要因となっていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、ガス化溶融システムにおいて燃焼空気を予熱する第1空気予熱器の伝熱面積と、押込空気予熱器など他の空気を予熱する第2空気予熱器の伝熱面積とを小さくしてこれら予熱器をよりコンパクトなものにするとともに、さらに設置面積を小さなものにして建設費を抑制することを目的とする。
また、システムから排出されるダイオキシン類の総排出量を低減することを目的とする。
さらに、空気予熱器の伝熱面に灰が付着して排ガスの流路を閉塞させることを防止するとともに、付着した灰の清掃作業や機械的な除去を不要にする簡単な構造のガス化溶融システムを実現することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、被処理物を熱分解して熱分解ガスを生成するガス化炉と、このガス化炉で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させて同ガス中の灰分を溶融させる溶融炉を含み、その溶融スラグを排出する高温燃焼装置とを備えたガス化溶融システムを運転する方法であって、前記高温燃焼装置のガス排出部よりも下流側に、このガス排出部を流れる排ガスの流れ方向の上流側から順に燃焼空気を予熱する第1空気予熱器と他の空気を予熱する少なくとも1つの第2空気予熱器とを連続して高温燃焼装置に接続しておき、前記第1空気予熱器で前記排ガスとガス化炉で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させるための燃焼空気とを熱交換させて当該燃焼空気を予熱し、かつ前記第2空気予熱器でガス化溶融システムで用いる他の空気と前記排ガスとを熱交換させることにより、当該他の空気を予熱するものである。
また本発明は、被処理物を熱分解して熱分解ガスを生成するガス化炉と、このガス化炉で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させて同ガス中の灰分を溶融させる溶融炉を含み、その溶融スラグを排出する高温燃焼装置とを備えたガス化溶融システムにおいて、前記高温燃焼装置のガス排出部に、このガス排出部を流れる排ガスの流れ方向の上流側から順に、前記ガス排出部を流れる排ガスとガス化炉で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させるための燃焼空気とを熱交換させることにより当該燃焼空気を予熱する第1空気予熱器と、このガス排出部を流れる排ガスと前記ガス化溶融システムで用いる他の空気とを熱交換させることにより当該他の空気を予熱する少なくとも1つの第2空気予熱器とが連続して高温燃焼装置に接続されているものである。
以上の構成によれば、第1空気予熱器と第2空気予熱器とが高温燃焼装置のガス排出部よりも下流側に、連続して高温燃焼装置に接続されているので、それぞれの予熱器が、高温の排ガスから熱を回収することができる結果、それぞれの予熱器の伝熱面積を小さくすることができる。その結果、第1空気予熱器と第2空気予熱器とをよりコンパクトなものにすることができる。
また、それぞれの予熱器において熱を回収する排ガスの温度が高温であるので、この熱回収部分でのダイオキシン類の生成が少ない。すなわち、これらの予熱器が排気ガスの低温部分に配置された場合と比較して、予熱器の熱回収部分におけるダイオキシン類の生成を少ないものにすることができる。その結果、システムから排出されるダイオキシン類の総排出量を低減することができるようになる。
また、この構成によれば、予熱器を別置きにする場合よりも、設置面積を小さなものにすることができるので、建設費を抑制することができる。
ここで、前記第1空気予熱器と第2空気予熱器とは、高温燃焼装置の溶融スラグ排出部よりも上側の位置でその高温燃焼装置に接続され、これら第1空気予熱器と第2空気予熱器とに搬送された灰分が高温燃焼装置の内部に落下して溶融されるとともに溶融スラグとして高温燃焼装置から排出されるようになっていることが好ましい。
この構成によれば、第1空気予熱器と第2空気予熱器とが、高温燃焼装置の溶融スラグ排出部よりも上側の位置でその高温燃焼装置に接続され、第1空気予熱器と第2空気予熱器とに搬送された灰分が高温燃焼装置の内部に落下して溶融されるとともに溶融スラグとして高温燃焼装置から排出されるので、それぞれの予熱器の内部に付着した灰を別途回収して処理する必要がなくなる。また、発生する灰分全体のスラグ化率と減容率が高いガス化溶融システムとすることができる。
また、第1空気予熱器と第2空気予熱器とが直接連続して設けられ、これらの間のダクトが省略されているので、予熱器の間の放熱が無い結果、排ガスの持つ熱量を有効利用することが可能となる。
また、このガス化溶融システムにおいては、前記高温燃焼装置のガス排出部に、前記両予熱器よりも前記排ガスの流れ方向上流側の位置でその排ガスを冷却する排ガス冷却部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、高温燃焼装置のガス排出部に、排ガスを冷却する排ガス冷却部が設けられているので、両予熱器の入り口の排ガス温度を低くすることができる結果、両予熱器の熱による機器損傷を軽減することができる。
また、前記排ガス冷却部は、前記ガス排出部の内壁を構成する耐火物を冷却する水冷ジャケットを含むことが好ましい。
この構成によれば、ガス排出部の内壁を構成する耐火物を水冷ジャケットで冷却することにより、両予熱器の入り口の排ガス温度を低くすることができるだけでなく、ガス排出部の内壁を灰の軟化・固着温度以下に冷却することができるようになる。
また、前記第2空気予熱器は、前記ガス排出部を流れる排ガスと前記ガス化炉の炉底に送り込む押込空気とを熱交換させることにより当該押込空気を予熱する押込空気予熱器であることが好ましい。
この構成によれば、押込空気予熱器が、高温の排ガスから熱を回収することができる結果、この押込空気予熱器の伝熱面積を小さくすることができる。その結果、押込空気予熱器をよりコンパクトなものにすることができるようになる。
また、押込空気予熱器において熱を回収する排ガスの温度が高温であるので、熱回収部分におけるダイオキシン類の生成を少ないものにすることができる。
さらに、この構成によれば、押込空気予熱器を別置きにする場合よりも、設置面積を小さなものにすることができるので、建設費を抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、第1空気予熱器と、押込空気予熱器など第2空気予熱器とが高温燃焼装置のガス排出部に設けられるので、それぞれの予熱器が、高温の排ガスから熱を回収することができる結果、それぞれの予熱器の伝熱面積を小さくすることができる。その結果、第1空気予熱器と第2空気予熱器とをよりコンパクトなものにすることができる。
また、それぞれの予熱器が熱を回収する排ガスの温度が高温であるので、これらの予熱器が排気ガスの低温部分に配置された場合と比較して、予熱器の熱回収部分におけるダイオキシン類の生成を少ないものにすることができる。その結果、システムから排出されるダイオキシン類の総排出量を低減することができるようになる。
また、本発明によれば、予熱器を別置きにする場合よりも、設置面積を小さなものにすることができるので、建設費を抑制することができる。
さらに、空気予熱器の伝熱面に灰が付着して排ガスの流路を閉塞させることを防止するとともに、付着した灰の清掃作業や機械的な除去を不要にする簡単な構造のガス化溶融システムを実現することができる。
本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るガス化溶融システム100の全体構成図であり、図2は、ガス化溶融システム100の第1空気予熱器34と、押込空気予熱器35の構成を示す概略の側断面図である。
図1に示す第1の実施の形態に係るガス化溶融システム100は、その前段側から順に、給塵機10と、流動床式ガス化炉12と、高温燃焼装置14と、第1減温塔16と、第2減温塔20と、バグフィルタ22と、誘引送風機24と、煙突26とを備えている。また、高温燃焼装置14のガス排出部32aよりも下流側に、このガス排出部32aを流れる排ガスGの流れ方向の上流側から順に燃焼空気を予熱する第1空気予熱器34と、他の空気を予熱する第2空気予熱器として押込空気予熱器35が連続して高温燃焼装置14に接続されている。
前記給塵機10は、ごみホッパ11を有し、このごみホッパ11に投入されたごみをスクリュコンベアによって定量的に流動床式ガス化炉12に供給する。
この流動床式ガス化炉12の炉床には、砂等の流動粒子による流動層28が形成され、この流動層28の温度を例えば450〜650℃に維持しながら、当該流動層28に投入されたごみを低温熱分解すなわち一次燃焼させる運転が行われる。前記ごみに含まれる不燃物は前記流動粒子とともに炉底より抜き出され、その後段で前記流動粒子と分離される。分離された流動粒子は前記流動層28に戻されて再利用される。
前記高温燃焼装置14は、縦方向に延びる溶融炉30と、その後段の二次燃焼室32とが並設された構成となっている。
前記溶融炉30では、前記流動床式ガス化炉12から送られてくる熱分解ガスが例えばトータル空気比1.3の条件下でさらに燃焼処理される。具体的には、前記溶融炉30内に燃焼用空気による旋回流が形成されて約1300℃以上の高温燃焼が行われ、その熱により前記熱分解ガス中の灰分が炉壁上で溶融してスラグとなり、当該炉壁を伝って高温燃焼装置14の底部の出滓口36から排出される。この溶融スラグは、スラグ水冷装置38等により冷却処理を受けた後、溶融スラグ排出部39から排出され、特定箇所へ回収される。
前記二次燃焼室32は、前記出滓口36を挟んで前記溶融炉30と反対の側に設けられ、この溶融炉30から導入されるガスをさらに二次燃焼させる役割を担う。
前記第1空気予熱器34は、高温燃焼装置14のガス排出部32aを流れる排ガスGとガス化炉12で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させるための燃焼空気A2とを熱交換させることによりこの燃焼空気A2を予熱するものである。
この第1空気予熱器34は、図2に示すように、輻射式の熱交換器が採用され、二次燃焼室32の下流側であってその上側において、二次燃焼室32に直接フランジを介して接続されている。この第1空気予熱器34は、二次燃焼室32から上昇する900〜1400℃の排ガスGを二次送風機50(図1)から送られてくる空気と熱交換させることにより、排ガスGを減温させるとともに空気を300〜500℃まで昇温させて燃焼空気A2とする役割を担う。また、ここで昇温された燃焼空気A2は流動床式ガス化炉12や溶融炉30の適所に供給される。
前記押込空気予熱器35(第2空気予熱器に相当する)も、ガス排出部32aを流れる排ガスGとガス化炉12で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させるための押込空気A1とを熱交換させることによりこの押込空気A1を予熱するものである。
この押込空気予熱器35は、図2に示すように、第1空気予熱器34の下流側、すなわち上側において、第1空気予熱器34に直接フランジを介して接続されている。この押込空気予熱器35も、第1空気予熱器34と同様の輻射式熱交換器が採用され、二次燃焼室32から上昇する排ガスGを押込空気送風機52(図1)から送られてくる空気と熱交換させることにより、排ガスGを800〜1200℃まで減温させるとともに空気を150〜200℃まで昇温させて押込空気A2とする役割を担う。また、ここで昇温された押込空気A2は流動床式ガス化炉12の炉底に流動化用ガスとして供給される。
このように、第1空気予熱器34と押込空気予熱器35とは、高温燃焼装置14の溶融スラグ排出部39よりも上側の位置でその高温燃焼装置14と一体に形成され、これら第1空気予熱器34と押込空気予熱器35とに搬送された灰分が高温燃焼装置14の内部に落下して溶融されるとともに溶融スラグとして高温燃焼装置14から排出されるようになっている。
なお、押込空気予熱器35の下流側、すなわち上側には、ガス排出口40が設けられ、このガス排出口40と第1減温塔16の塔頂のガス入口42とはダクト60を介して接続されている。
前記第1減温塔16は、前記ガス入口42から導入される高温燃焼ガスを冷却水と接触させながら流下させ、当該ガスを例えば約300℃〜400℃まで減温させてから第2減温塔20に排出する。
また、前記第2減温塔20は、導入された排ガスGをさらに150℃〜200℃程度まで冷却するものであり、冷却された排ガスGは、その後、バグフィルタ22に送られ、誘引送風機24から煙突26を通じて系外に排出される。
以上示したガス化溶融システム100においては、第1空気予熱器34と押込空気予熱器35(第2空気予熱器)とが高温燃焼装置14のガス排出部32aよりも下流側に、連続して高温燃焼装置に接続されているので、それぞれの予熱器34、35が、高温の排ガスGから熱を回収することができる結果、それぞれの予熱器34、35の伝熱面積を小さくすることができる。その結果、第1空気予熱器34と押込空気予熱器35とをよりコンパクトなものにすることができる。
また、それぞれの予熱器34、35において熱を回収する排ガスGの温度が高温であるので、この熱回収部分でのダイオキシン類の生成が少ない。すなわち、これらの予熱器34、35が排気ガスの低温部分に配置された場合と比較して、予熱器34、35の熱回収部分におけるダイオキシン類の生成を少ないものにすることができる。その結果、システムから排出されるダイオキシン類の総排出量を低減することができるようになる。
また、この構成によれば、予熱器34、35を別置きにする場合よりも、設置面積を小さなものにすることができるので、建設費を抑制することができる。
さらに、この構成によれば、第1空気予熱器34と押込空気予熱器35とが、高温燃焼装置14の溶融スラグ排出部39よりも上側の位置でその高温燃焼装置14と一体に形成され、第1空気予熱器34と押込空気予熱器35などの第2空気予熱器とに搬送された灰分が高温燃焼装置14の内部に落下して溶融されるとともに溶融スラグとして高温燃焼装置14から排出されるので、それぞれの予熱器34、35の内部に付着した灰を別途回収して処理する必要がなくなる。また、発生する灰分全体のスラグ化率と減容率が高いガス化溶融システム100とすることができる。
そして、第1空気予熱器34と押込空気予熱器35とが直接連続して設けられ、これらの間のダクトが省略されているので、予熱器34、35の間の放熱が無い結果、排ガスGの持つ熱量を有効利用することが可能となる。
次に、図3を参照して、本発明のガス化溶融システムの第2の実施の形態について説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態に係るガス化溶融システム200の全体構成図である。なお、第1の実施形態に係るガス化溶融システム100と同様の構成については同じ符号を付し、説明の重複を避けるものとする。
図3に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るガス化溶融システム200においては、高温燃焼装置14のガス排出部32aに、両予熱器34、35よりも排ガスGの流れ方向上流側の位置でその排ガスGを冷却する排ガス冷却部37が設けられている。
そして、この排ガス冷却部37は、ガス排出部32aの内壁を構成する耐火物を冷却する水冷ジャケットを含んだ構造により、高温燃焼装置14の排ガスGを900〜1400℃から800〜1300℃まで冷却するようになっている。
このように、この構成によれば、高温燃焼装置14のガス排出部32aに、排ガスGを冷却する排ガス冷却部37が設けられているので、両予熱器34、35の入り口の排ガスG温度を低くすることができる結果、両予熱器34、35の熱による機器損傷を軽減することができる。
また、ガス排出部32aの内壁を構成する耐火物を水冷ジャケットで冷却することにより、少ない伝熱面積で、ガス排出部32aの耐火物を灰の軟化・固着温度以下に冷却することができる結果、ガス排出部32aの耐火物における灰の軟化・固着を防止するだけでなく、ガス排出部32aに設けられている両予熱器34、35における灰の軟化・固着も防止することができるようになる。
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。
例えば、ガス化溶融システム100の構成は必ずしも図1の構成に限定されないし、ガス化溶融システム200の構成も必ずしも図3の構成に限定されない。
例えば、第2空気予熱器は、押込空気予熱器35だけに限らない。図示しないが、押込空気予熱器35の代わりの第2空気予熱器として白煙防止用空気加熱器を備え、排ガスGと供給される空気との熱交換により、ガスGの温度を降下させるとともに供給空気を予熱するように構成してもよい。また、押込空気予熱器35の下流側にもう一つの第2空気予熱器として、白煙防止用空気加熱器を備えてもよい。白煙防止用空気は、煙突26から放出される排ガスに含まれる水蒸気が結露条件になって細かな水滴にならないように、排気ガスの温度を高めるとともに希釈するものであり、この白煙防止用空気は加熱器で加熱された後に煙突26の下部に導入される。
また、本発明において第2減温塔20は必ずしも要さず、第1減温塔16においてガス温度を十分降下させることが可能であれば第1減温塔16から直接バグフィルタ22を接続するようにしてもよい。
このように、ガス化溶融システム100、200は、被処理物を熱分解して熱分解ガスを生成するガス化炉12と、このガス化炉12で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させて同ガス中の灰分を溶融させる溶融炉30を含み、その溶融スラグを排出する高温燃焼装置14とを備えたガス化溶融システムであれば、種々の設計変更が可能である。
また、ガス化溶融システム100、200の個々の機器の型式、形状、仕様、運転条件なども、種々の設計変更が可能である。
例えば、第1空気予熱器34や押込空気予熱器35の型式は、必ずしも輻射式熱交換器に限定されない。ガス排出部32aを流れる排ガスGとそれぞれの空気とを熱交換させることによりこれらの空気を予熱するものであれば、種々の設計変更が可能である。例えば、図4は、ガス化溶融システム100の第1空気予熱器34の変形例を示す概略の側断面図である。
図4においては、第1空気予熱器34は、U字管34aを用いた多管式熱交換器に変更されている。
この構成によれば、伝熱部にU字管34aが採用されているので、高温側流体と低温側流体の温度差による熱応力を小さなものに抑制することができる。
このように、第1空気予熱器34や押込空気予熱器35は、それぞれ、変更可能であり、その他、内部にプレートを挿入したプレート式のものなども採用可能である。
また、排ガス冷却部37(図3)を冷却するための冷却流体は水に限らず、種々の流体を適宜使用することが可能である。あるいは、ガス排出部32aの外側面上に冷却水配管を巻くようにしても効果的である。
そして、高温燃焼装置14の構成も種々の構造が採用可能である。例えば、高温燃焼装置14の溶融炉30、出滓口36、二次燃焼室32は、図5(a)に示すような二次燃焼室32が出滓口36の上部にある構造、図5(b)に示すような溶融炉30と二次燃焼室32の底部が、出滓口36に向けて傾斜していない構造、図5(c)に示すような二次燃焼室32の底部が、出滓口36に向けて傾斜した構造など、種々の設計変更が可能である。
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能である。
本発明の実施の形態に係るガス化溶融システムの全体構成図である。 ガス化溶融システムの第1空気予熱器と、押込空気予熱器の構成を示す概略の側断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るガス化溶融システムの全体構成図である。 ガス化溶融システムの第1空気予熱器の変形例を示す概略の側断面図である。 高温燃焼装置の変形例を示す説明図であり、図5(a)は、二次燃焼室が出滓口の上部にある構造、図5(b)は、溶融炉と二次燃焼室の底部が、出滓口に向けて傾斜していない構造、図5(c)は、二次燃焼室の底部が、出滓口に向けて傾斜した構造をそれぞれ示している。
符号の説明
A1 押込空気(他の空気)
A2 燃焼空気
G 排ガス
12 流動床式ガス化炉
14 高温燃焼装置
30 溶融炉
32a ガス排出部
34 第1空気予熱器
35 押込空気予熱器(第2空気予熱器)
37 排ガス冷却部
39 溶融スラグ排出部
100、200 ガス化溶融システム

Claims (6)

  1. 被処理物を熱分解して熱分解ガスを生成するガス化炉と、このガス化炉で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させて同ガス中の灰分を溶融させる溶融炉を含み、その溶融スラグを排出する高温燃焼装置とを備えたガス化溶融システムを運転する方法であって、
    前記高温燃焼装置のガス排出部よりも下流側に、このガス排出部を流れる排ガスの流れ方向の上流側から順に燃焼空気を予熱する第1空気予熱器と他の空気を予熱する少なくとも1つの第2空気予熱器とを連続して高温燃焼装置に接続しておき、前記第1空気予熱器で前記排ガスとガス化炉で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させるための燃焼空気とを熱交換させて当該燃焼空気を予熱し、かつ前記第2空気予熱器でガス化溶融システムで用いる他の空気と前記排ガスとを熱交換させることにより、当該他の空気を予熱することを特徴とするガス化溶融システムの運転方法。
  2. 被処理物を熱分解して熱分解ガスを生成するガス化炉と、このガス化炉で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させて同ガス中の灰分を溶融させる溶融炉を含み、その溶融スラグを排出する高温燃焼装置とを備えたガス化溶融システムにおいて、前記高温燃焼装置のガス排出部よりも下流側に、このガス排出部を流れる排ガスの流れ方向の上流側から順に、前記ガス排出部を流れる排ガスとガス化炉で生成された熱分解ガス中の可燃成分を燃焼させるための燃焼空気とを熱交換させることにより当該燃焼空気を予熱する第1空気予熱器と、このガス排出部を流れる排ガスと前記ガス化溶融システムで用いる他の空気とを熱交換させることにより当該他の空気を予熱する少なくとも1つの第2空気予熱器とが連続して高温燃焼装置に接続されていることを特徴とするガス化溶融システム。
  3. 請求項2に記載のガス化溶融システムにおいて、前記第1空気予熱器と第2空気予熱器とが、高温燃焼装置の溶融スラグ排出部よりも上側の位置でその高温燃焼装置に接続され、これら第1空気予熱器と第2空気予熱器とに搬送された灰分が高温燃焼装置の内部に落下して溶融されるとともに溶融スラグとして高温燃焼装置から排出されることを特徴とするガス化溶融システム。
  4. 請求項2または請求項3に記載のガス化溶融システムにおいて、前記高温燃焼装置のガス排出部に、前記両予熱器よりも前記排ガスの流れ方向上流側の位置でその排ガスを冷却する排ガス冷却部が設けられていることを特徴とするガス化溶融システム。
  5. 請求項4に記載のガス化溶融システムにおいて、前記排ガス冷却部は、前記ガス排出部の内壁を構成する耐火物を冷却する水冷ジャケットを含むことを特徴とするガス化溶融システム。
  6. 請求項2ないし請求項5に記載のガス化溶融システムにおいて、前記第2空気予熱器は、前記ガス排出部を流れる排ガスと前記ガス化炉の炉底に送り込む押込空気とを熱交換させることにより当該押込空気を予熱する押込空気予熱器であることを特徴とするガス化溶融システム。
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