JP2007045714A - 皮膚状態改善組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】保湿、美白組、活性酸素消去などの皮膚状態改善用組成物を提供する。
【解決手段】酵素処理或いは非酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した酵母細胞壁画分を有効成分とする皮膚状態改善用組成物。
【選択図】図5

Description

本発明は、酵母細胞壁画分を有効成分とする皮膚状態改善用組成物、更に詳しくは、酵素処理した酵母、又は非酵素的に処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した酵母細胞壁画分を有効成分とする皮膚状態改善組成物に関する。
美しい肌、即ち健全な皮膚状態は誰しもが切望するものである。しかし、加齢や紫外線、環境の変化等によって、シミやシワ、肌荒れ等様々な問題が生じる。これらの問題を解決するために、化粧品や内服薬、食品などの形態で、多くの技術が開発されてきた。それらの技術は、例えば、皮膚細胞の内部で減少した成分を一時的に補給して健康な肌にするものであったり、肌の表面を一時的に被覆して健康な肌にするものであり、かかる皮膚改善剤を使用することによって、肌を一時的に問題のない健康な状態にすることが可能であった。
例えば、皮膚に塗布することにより、美白効果を期待するものとして、プロアントシアニジンを有効成分とする美白化粧品(特許文献1)や美白効果ならびに皮膚の弾力回復効果を期待する機能性成分としてツバキ科スチマ属の植物抽出物(特許文献2)がある。
また、保湿作用や皮膚用基剤などの例として、特許文献3には、微生物由来のβグルカンを含有する皮膚化粧料が記載されている。さらに、特許文献4には、分子量、粘度を規定した微生物由来のβグルカンを含有する皮膚用基剤が記載されている。特許文献5には、酵母細胞壁水溶性画分を含有させた化粧水の使用で、保湿効果があることが記載されている。特許文献6には、マンノースからなる保湿剤、化粧料および皮膚外用剤が記載されている。
一方で食品としては、機能素材として、アスコルビン酸、杜仲、人参、ハトムギエキス、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、DNAなどを配合したものが開発されており、例えばコラーゲン蛋白、もしくはその加水分解物を必須成分とした新陳代謝促進剤(特許文献7)や、セラミドを有効成分として含有する健康食品(特許文献8)などが挙げられる。
また近年、肌荒れや皮膚の老化の原因として、活性酸素が注目されている。活性酸素は、生体細胞内のエネルギー代謝過程で生じるものであり、スーパーオキサイド(即ち酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン、過酸化水素、一重項酸素、ヒドロキシラジカル等がある。)として知られている。これら活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須でありウイルスや癌細胞の除去に重要な働きを果たしているが、活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発する。例えば、活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成したりすると考えられており、活性酸素によって引き起こされるこれらの障害が、シワ形成や弾力性低下等の皮膚老化の原因になるものと考えられている。
生体内において、酸素を基に最初に生成されるラジカルはスーパーオキサイドであり、ヒドロキシラジカル等の他のラジカルはスーパーオキサイドを経て生成される。細胞内のスーパーオキサイドは、細胞内で産生されたスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)によって過酸化水素に変換されるが、SOD量は加齢に伴って減少し、SOD量の減少によってスーパーオキサイドの細胞内濃度が上昇し、スーパーオキサイドが生体に対して障害を及ぼすようになる。このため、SOD量の減少を補うために、SOD様作用剤としてSODそのものやトコフェロール類、オウゴン抽出物などが使用されている。また、ある重合度のマンノオリゴ糖を含有する過酸化脂質上昇抑制組成物も報告されている(特許文献9)。
他方、酵母から可溶性菌体内成分を除去した酵母細胞壁画分自体は、既に公知である。該酵母細胞壁画分は、その製造法にしたがって各種のものが知られており、その製造法に起因して酵母細胞壁画分に食物繊維含量やタンパク質含量等、種々の組成比のものが知られている(特許文献10、特許文献11)。また、これらの酵母細胞壁画分は、種々の生理活性機能が知られており、例えば、便秘の予防及び/又はその症状改善、アレルギー性疾患の予防及び/又はその症状改善等(特許文献10)、離水防止作用(特許文献12)、腎機能低下の予防および改善(特許文献13)、ミネラル吸収促進および骨粗しょう症の予防と改善(特許文献14)の種々の機能が知られている。しかしながら、該酵母細胞壁画分を経口摂取しての皮膚状態改善に対する作用は知られていない。
特開平2−134309号公報 特開平9−95420号公報 特開2005−15348 特開2005−162663 特開2005−185187 特開2001−163720 特開平7−278012号公報 特開平11−113530号公報 特開2002−262828 特開2001−55338 特開2002−153263 特許第3502341号 特開2004−161618 特開2004−292382
このように、肌の保湿、美白を目的にした技術開発は多く行なわれているが、その効果が十分に発揮されない場合が多く、有効成分の配合量を増加する等の手段により解決を図っていたが、コスト及び製剤中での安定性の面で問題が生じるため、その効果の改善が強く求められていた。例えば、特許文献3、4、5、6は有効成分を水溶性とする外用剤であり、このように皮膚に塗布する化粧品の場合、発汗作用のため効果成分が経時的に落ちてしまうため効果が持続できず、肌の老化防止の効果が不十分であったり、皮膚に塗った部分のみ局部的にしか効果が出ないなどの問題がある。
このような外的影響が原因となる問題を解決するために、経口で摂取する肌の改善を目的とした食品も開発されている。しかしながら、これらの場合、経口摂取するために起こる有効成分によるアレルギー発症の可能性、さらには消化酵素などの作用に不可欠な金属イオンへの影響などによる不測の副作用などが懸念されている。さらには、胃酸、消化酵素による有効成分の分解、改質、腸管からの吸収消化率の低下などから十分な肌への効果は期待できないといった問題など、経口摂取のために起こり得る問題が指摘されている。
現在まで開発されている塗布或いは摂取可能な肌の改善を期待する製品は、十分な機能、安全性を持ち合わせていないということが指摘されているわけである。
また、活性酸素消去物質として、生体内の酵素であるSODは、その精製が困難で熱に不安定で失活し易いため著しく高価なものであり、SODと同様に活性酸素消去作用を示し安定性が高く安価に得られるSODの代用物質(SOD様活性物質)の出現が望まれている。
そこで、本発明は、安全性の高い天然物の中から、肌の保湿作用および/または美白作用(色素沈着抑制作用)および/またはSOD様活性を有する活性酸素消去作用を有する物質を見出し、それを利用した保湿組成物および美白組成物および活性酸素消去組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、安全で、しかも、優れた皮膚状態改善効果を発揮する天然物由来の皮膚状態改善作用をもつ物質について鋭意探索する中で、酵素処理或いは非酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した酵母細胞壁画分が、意外にもそれを摂取することによって、皮膚機能に対して優れた改善効果を発揮し、しかも、安全で、副作用がない皮膚状態改善組成物として用いることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の皮膚状態改善組成物として用いる酵母細胞壁画分としては、酵母エキス抽出残渣を、水洗浄処理、或いは高圧処理及び水洗浄処理を施すことにより得られる酵母細胞壁画分を、本発明において用いられる特に好ましい酵母細胞壁画分として挙げることができる。
本発明の皮膚状態改善用組成物の有効成分として用いられる酵母細胞壁画分は、酵母から可溶性菌体内成分を除去し、精製して、酵母細胞壁画分の乾燥物中の食物繊維含量が60重量%以上とすることが好ましい。さらに好ましくは65重量%以上、最も好ましくは80重量%以上である。
本発明の酵母細胞壁画分からなる皮膚状態改善用組成物は、天然物由来で、安全で、副作用がなく、生体内に投与しても安全に使用することができ、かかる投与により皮膚状態改善効果を得ることができる。また、本発明の皮膚状態改善組成物は、医薬品、飲食品、飼料等の広い範囲に適用して、優れた皮膚状態改善効果を得ることができる。
(発明の概要)
したがって、本発明は、要約すると、以下の特徴を有する。
(1)酵素処理或いは非酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した酵母細胞壁画分を有効成分とする皮膚状態改善用組成物。
(2)酵母エキス抽出残渣を、水洗浄処理、或いは高圧処理及び水洗浄処理を施すことにより得られる酵母細胞壁画分を有効成分とすることを特徴とする(1)に記載の組成物。
(3)酵母細胞壁画分の乾燥物中の食物繊維含量が60重量%以上であることを特徴とする(1)または(2)に記載の組成物。
(4)皮膚状態改善用組成物が、生体に摂取されて適用されることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の組成物。
(5)皮膚状態改善が保湿作用であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物。
(6)皮膚状態改善が美白作用であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物。
(7)皮膚状態改善が活性酸素消去作用であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物。
(8)医薬品、飲食品または飼料であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の組成物。
(用語の定義)
本明細書中で使用する用語は、以下の定義を有する。
「酵母細胞壁画分」は、酵素処理或いは非酵素処理した酵母菌体から水又は極性溶剤に可溶性の菌体内成分(例えば蛋白質、アミノ酸、核酸など)を除去することにより得られる酵母細胞壁を主成分とする分画物質を意味する。さらに具体的には、酵母細胞壁画分は、従来公知の酵母エキス製造の際に排出される酵母エキス抽出残渣を水洗浄処理するか、或いは高圧処理および水洗浄処理することによって得ることができる(後述の実施例1および2参照のこと)。酵母細胞壁画分の特徴の1つとして、乾燥物中の食物繊維含量が60重量%以上、好ましくは65重量%以上、最も好ましくは80重量%以上である。
「高圧処理」は、酵母エキス抽出残渣から可溶性菌体内成分などの夾雑物を効率的除去するための処理であり、高い圧力下でのホモジナイザー、フレンチプレス、エクストルーダーなどによる処理をいう。
「食物繊維」は、ヒトの消化酵素で消化されにくい繊維質成分をいう。本発明では、特に水不溶性食物繊維を指す。
「皮膚状態」は、哺乳動物(好ましくはヒト)の非健康的な皮膚状態、例えば皮膚の乾燥による肌荒れ、カサつき、張り、シワなど、日焼けなどによる色素沈着、しみ、そばかすなど、活性酸素が原因の皮膚病(アトピー性皮膚炎を除く)などを意味する。
「保湿作用」は、皮膚表面からの水分の蒸散を抑制し、水分を保持する作用をいう。
「美白作用」は、メラニンの産生を抑制し、したがって色素沈着を抑制する作用をいう。
「活性酸素消去作用」は、生体内での活性酸素(「スーパーオキサイド」ともいう)の低減または生成阻害作用をいう。
「摂取」は、口や食道を介して飲食品や薬剤を消化管に送り込むことをいい、一般に経口摂取または経口投与を指す。
本発明の組成物は、保湿作用、美白作用および活性酸素消去作用を含む皮膚状態改善効果を有するため、皮膚状態改善用の医薬品、飲食品または飼料として使用することができる。その有効成分である酵母細胞壁画分は、天然物由来で、安全で、副作用がなく、生体内に投与しても安全に使用することができるうえに、該有効成分の皮膚状態改善効果は、実際、後述の実施例でヒトおよびラットにおいて有意な効果として証明されている。
本発明は、酵素処理或いは非酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した酵母細胞壁画分を有効成分とする皮膚状態改善組成物からなる。
該酵母細胞壁画分としては、酵母エキス抽出残渣を、水洗浄処理、或いは高圧処理及び水洗浄処理を施すことにより得られる酵母細胞壁画分を特に好ましい酵母細胞壁画分として挙げることができる。本発明の皮膚状態改善組成物の有効成分として用いられる酵母細胞壁画分は、優れた皮膚状態改善効果を発揮するために、酵母から可溶性菌体内成分を除去し、精製して、酵母細胞壁画分の乾燥物中の食物繊維含量が60重量%以上とすることが好ましい。さらに好ましくは65重量%以上、最も好ましくは80重量%以上である。
以下に本発明をさらに具体的に説明する。
(原料酵母)
本発明に用いられる酵母細胞壁画分の原料となる酵母としては、分類学上酵母に属し、可食性の酵母であれば特に制限はなく、例えばビール醸造工程の副生成物であるビール酵母の他、ワイン酵母、パン酵母、トルラ酵母、アルコール酵母、清酒用酵母などを用いることができ、より具体的には、ビール酵母、パン酵母の属するサッカロマイセス属のサッカロマイセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)あるいはサッカロマイセス・パストリアヌス(Saccharomyces pastorianus)、その他サッカロマイセス・ルーキシ(Saccharomyces rouxii)、サッカロマイセス・カールスバーゲンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、サッカロマイセス・ポンベ(Saccharomyces pombe)、またメタノール資化性酵母であるキャンディダ属のキャンディダ・ウティリス(Candida utilis)、キャンディダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、キャンディダ・リポリティカ(Candida lipolytica)、キャンディダ・フレーベリ(Candida flaveri)、キャンディダ・ボイジニィ(Candida boidinii)等を、さらにトルラ属のロドトルラ・ミニュータ(Rhodotrura minuta)等を挙げることができる。
そして、これらの酵母は単独あるいは組み合わせて使用することができる。酵母としては生酵母を用いることが好ましいが、乾燥酵母等の生酵母以外の形態の酵母を用いる場合であっても、例えば水中等に懸濁して生酵母同様に処理することもできる。さらに、使用する酵母の形状や大きさに特に制限はなく、その大きさは1〜20μmの範囲のものが好ましい。また、上記酵母エキス抽出残渣としては、従来公知の方法(例えば、特開平8−56611号公報、特開平9−56361号公報、特開平11−332511号公報など)で得られる酵母エキス抽出残渣であれば、特に制限されることなく使用することができる。
(酵母細胞壁画分の調製)
本発明において有効成分として用いられる酵母細胞壁画分は、酵素処理或いは非酵素処理した酵母菌体から、例えば蛋白質、アミノ酸、核酸などの水又は極性溶剤に可溶性菌体内成分を除去したものであり、通常、酵素処理により酵母菌体を溶菌して可溶性菌体内成分を菌体外に分離・除去することにより調製することができる。かかる酵素処理方法としては、酵母菌体の酵素を使用するいわゆる自己消化法、外部からプロテアーゼ、ヌクレアーゼ、グルカナーゼ、エステラーゼなどの酵素を添加する酵素添加法、それらを併用する方法などを例示することができる。かかる酵素処理酵母菌体から、可溶性菌体内成分を遠心分離などの除去処理を施すことによって酵母細胞壁画分を得ることができる。更に、好ましくは、得られた酵母細胞壁画分に高圧処理を施し、水洗浄を行うことによって、より純度の高い酵母細胞壁画分を得ることもできる。
上記例示の酵素処理方法は、いずれも可溶性菌体内成分を酵母エキスとして製造する際に用いる方法であることからして、製造コストの点を考慮すると、酵母細胞壁画分として、酵母エキス製造における副生成物である酵母エキス抽出残渣を用いることが有利である。
酵母エキス抽出残渣は、特開平8−56611号公報で示されるような、加熱失活させた酵母の水懸濁液を酵素で分解処理した後、キトサンまたはキトサンとポリアクリル酸塩を添加して水不溶物の除去を行い、酵母エキス水溶液を得ることを特徴とする酵母エキスの製造方法や、特開平9−56361号公報で示されるような、高圧ホモジナイザー処理した酵母菌体懸濁液を中性〜弱アルカリ性(例えばpH約9以下)に調整し、該酵母菌体懸濁液にエンド型プロテアーゼを含む酵素剤を添加し、自己消化させることを特徴とする酵母エキスの製造方法や、特開平11−332511号公報で示されるような、原料となる酵母菌体を加温処理した後に、核酸分解酵素の含まれる条件下で、かつ5'−ヌクレオチドを分解する酵素活性が抑制される条件下で菌体成分を消化し抽出することを特徴とする、酵母エキスの製造法などの技術により得ることができる。また、これらの技術以外にも、公知の酵母エキスの製造における酵母エキス抽出残渣を有効に用いることができる。
また、酵母細胞壁画分として、水洗浄処理、或いは高圧処理及び水洗浄処理を施すことにより得られる酵母細胞壁画分を用いることが、より優れた皮膚状態改善効果を奏するばかりでなく、自己消化による特有の異味異臭がなく、経口摂取に適している点で好ましい。
高圧処理は、可溶性菌体内成分が効率的に除去できる方法であれば、どのような方法でもよく、例えば、高圧ホモジナイザー処理、フレンチプレス処理、エクストルーダー処理等が挙げられる。高圧処理の中でも夾雑物の除去効率の点で高圧ホモジナイザー処理が最も好ましい。かかる酵母エキス抽出残渣の高圧処理としては、例えば高圧ホモジナイザー処理の場合、好ましくは100〜1500kg/cm2、より好ましくは500〜1500kg/cm2の圧力下での高圧処理を挙げることができる。また、かかる酵母エキス抽出残渣の高圧処理は、夾雑物の除去効果をさらに高めるために、複数回実施したり、或いは種類の異なる上記の各種高圧処理を2種類または3種類適宜組み合わせて実施することもできる。
酵母エキス抽出残渣の高圧処理に続いて行われる水洗浄処理の方法としては、可溶性菌体内成分と、水不溶性の酵母細胞壁画分を分離できる方法であればどのような方法でもよく、遠心分離処理、濾過処理等の方法を挙げることができるが、作業効率を考慮すると遠心分離処理の方が好ましい。水洗浄に用いられる水としては通常の上水道水を用いることができるが、夾雑物の除去効率を低下させない範囲で、酸性水、アルカリ性水、アルコール(エタノール)含有水を用いることもできる。また、洗浄回数については、夾雑物の除去の程度・度合いにより適宜選択することができる。
高圧処理、水洗浄処理の後、必要に応じて、有機溶剤処理、酵素処理、酸、アルカリ処理等を行い、より純度の高い酵母細胞壁画分とすることもできる。
上記の方法によって得られた酵母細胞壁画分はさらに、乾燥に供することができる。乾燥は、例えば凍結乾燥、噴霧乾燥、自然乾燥、熱風乾燥等のいずれも使用できる。
本発明の酵母細胞壁画分は、乾燥物あたりの食物繊維含量が、通常60重量%以上、好ましくは65重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上のものとして作製される。
(食物繊維含量の測定)
上記の食物繊維含量は、以下に示す酵素−重量法により測定して得られた値である。
即ち、500ml容トールビーカー2個に採取量の差が20mg以内であるように試料を1gずつ分取し(S)、0.08mol/Lリン酸緩衝液(pH8.0)を50mlずつ、及びターマミル(NOVO NORDISK, 120L)を0.1mlずつ添加し、沸騰水中で約5分間隔で振とうしながら30分間加熱する。放冷後、0.275mol/L水酸化ナトリウム溶液10mlでpH7.5±0.1に調整し、リン酸緩衝液に50mg/mlの濃度で溶解させたプロテアーゼ溶液(SIGMA「P−5380」)を0.1mlずつ添加した後、60℃、30分間振とうする。放冷後、0.325mol/L塩酸溶液10mlでpH4.3±0.3に調整し、アミログルコシダーゼ溶液(SIGMA「A−9913」)を0.1mlずつ添加した後、60℃、30分間振とうする。その後、60℃に加温した95%エタノールを4倍容ずつ加え、室温で1時間放置後、あらかじめ約1.1gのセライトでろ過層を形成させてある2G2のガラスフィルターを用い、吸引ろ過する。残留物を78%エタノール20mlで3回、次いで95%エタノール10mlで2回以上、最後にアセトン10mlで2回以上洗浄し、105℃で一晩乾燥させる。恒量測定(R1、R2)後、一つは525℃で5時間灰化させ、灰分含有率(A)を算出する。もう一つはケルダール法(係数6.25)により蛋白質含有率(p)を算出する。試料を添加せず同様の方法により処理した各値をブランク値とする。それぞれの値をもとに以下の計算式によって食物繊維含量を算出する。
食物繊維(重量%)=(R×(1−(P+A)/100−B)/S×100
R:残留物の重量(平均値、(R1+R2)/2、mg)
P:残留物中の蛋白含有率(%)
A:残留物中の灰分含有率(%)
S:試料採取量(平均値、mg)
B:ブランク(mg)
B(mg)=r×(1−(p+a)/100)
r:ブランク残留物の重量(平均値、mg)
p:ブランク残留物中の蛋白含有率(%)
a:ブランク残留物中の灰分含有率(%)
また、蛋白質含量はケルダール法で測定した値であり、例えば文献「食品分析法、日本食品工業学会食品分析法編集委員会編、p101」記載の方法に準じて行うことができる。
(皮膚状態改善組成物の適用)
本発明の組成物は、皮膚(または、肌)表面の水分蒸散量を抑制する効果を有しているため、肌の保湿作用を有しており、また、水分を保持する効果を有している。従って、該組成物を摂取することにより、肌の乾燥状態を改善(ドライスキンの改善)したり、肌の乾燥を予防(ドライスキンの予防)したり、肌の角層バリア機能を向上・改善したりすることができる。このような優れた作用のために、肌に張りやツヤを付与し、シワやタルミの改善や、乾燥による肌荒れの防止や改善も期待できる。また、本発明の組成物は、保湿効果を有しているため、肌に潤いを与える、肌をしっとりさせる、肌を柔らかくさせる、肌をすべすべさせる、肌をつやつやさせるなどの効果を発揮することが期待される。
それゆえ、本発明の組成物は、その保湿作用や肌の角層バリア機能の改善作用のために、肌が乾燥しているヒト、肌が乾燥しがちのヒト、肌が乾燥しやすいヒト、敏感肌のヒト、肌のカサつきが気になるヒト、頭皮がカサつくヒトなどに好ましく適用することができる。
さらに、本発明の組成物を摂取することにより、老人性乾皮症、小児乾燥性皮膚など、皮膚の乾燥に起因(関与)する種々の症状や疾患を予防または緩和することができる。
また、本発明の組成物は、メラニンの産生を抑制する効果を有している。従って、該組成物を摂取することにより、日焼け後の色素沈着・シミ・そばかす・肝斑等の予防および改善作用を有して、皮膚の美白に優れた効果を発揮することが期待される。
さらにまた、本発明の組成物は、活性酸素消去作用を有しており、活性酸素(O )が原因となる皮膚病(しみ、そばかす、肌荒れ、冷え症、しわ等)等の予防・治療にとどまらず、活性酸素(O )が原因となる各種の病気、例えば、血流障害による病気(心筋梗塞、脳卒中、高血圧、生理痛、肩こり、神経痛、腰痛、二日酔い等)、成人病・内科疾患(癌、肝炎、糖尿病等)等の治療、改善、予防等を目的として、医薬品、健康食品などの飲食品、食品添加物等の分野に於いて利用可能である。
本発明の組成物はさらに、家畜の飼料やペットフードとして使用することも可能である。
これらは、上記組成物の例と同様に、飼料やペットフードに用いられている形態であればいずれの形態であってもよく、通常飼料やペットフードに含有される添加剤や食品素材と組み合わせて、常法に従って種々の形態に調製することができる。もちろん、本発明の組成物をそのまま用いて飼料又はペットフードとしてもよい。また、本発明組成物の含有量、飼料やペットフードの摂取量等については、本発明の効果を発揮できるようなものであれば特に限定はされず、その形態、家畜やペットの種類等により適宜選択されるものであり、例えば、上記食品の場合と同様とすることができる。さらに、家畜の飼料やペットフードとして利用する場合にも、皮膚(肌)の水分蒸散量を抑制する効果や、それに伴う、肌の乾燥状態改善など、上記したような肌の状態の改善を期待して摂取させることができる。
本発明の組成物は、有効成分としての酵母細胞壁画分を単独で、或いは酵母細胞壁画分と他の皮膚状態改善成分若しくは皮膚状態改善素材との混合物として用いることができる。他の皮膚状態改善成分や皮膚状態改善素材の例は、コラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、プロアントシアニジン、トコフェノール、アスコルビン酸などである。
本発明の組成物は、医薬品、健康食品を含む飲食品、飼料等それぞれの適用対象に応じて製剤化することができる。或いは、製剤化したものを食品や飼料等に配合または混合して用いることもできる。本発明の組成物は、例えば、肌の乾燥状態の予防又は改善剤、肌の保湿用食品、肌の角層バリア機能改善剤、抗酸化剤、抗老化剤、美容用飲食品、皮膚化粧料、美白食品として使用することができる。
製剤形態としては、固体状(固形状、粉末状、顆粒状、その他)、ペースト状、ゲル状、液状、或いは混濁状(若しくは、懸濁状)のいずれの形態でもよく、該製剤の製造に際しては、担体、賦形剤、希釈剤、滑沢剤、保存剤、崩壊剤、懸濁剤、着色剤、風味剤、甘味剤等、固体製剤の製造に通常用いられる補助剤を適宜使用することができる。
製剤の例は、各種の内用製剤類(動物用に使用する製剤も含む)、具体的には、アンプル、カプセル、丸剤、錠剤、粉末、顆粒、固形、液体、ゲル又は気泡の1)医薬品類、2)医薬部外品類、等が挙げられる。
担体および賦形剤の例は、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアゴム、オリーブ油、ゴマ油、カカオバター、エチレングリコールなどを含む。
希釈剤の例は、乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどである。
滑沢剤の例は、ステアリン酸マグネシウムなどである。
崩壊剤の例は、繊維素グリコール酸カルシウムなどである。
懸濁剤の例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールのようなグリコール類、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート80(商標)などである。
保存剤の例は、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、メチルパラベン、エチルパラベン、ソルビン酸ナトリウムなどである。
風味剤の例は、ペパーミントなどである。
甘味剤の例は、蔗糖、人工甘味料、例えばアスパルテーム(商標)などである。
錠剤や丸剤は、必要によりショ糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの糖衣や、胃溶性又は腸溶性物質のフィルムで被覆してもよいし、2つ以上の層で被覆してもよい。
カプセル剤は、軟質または硬質ゼラチンを被覆剤として使用しうる。
投与方法は、経口投与が好ましい。
さらにまた、本発明の皮膚状態改善組成物の有効成分である酵母細胞壁画分を飲食品に添加・配合して用いる場合、該飲食品素材としては、例えば、ドリンクヨーグルト、果汁ジュース、野菜ジュース、果汁と野菜の混合ジュース、牛乳、豆乳、酒類、コーヒー、紅茶、緑茶、煎茶、玉露、ウーロン茶、ウコン茶、プーアル茶、ジャスミン茶、スポーツ飲料、ミネラルウォーター、みそ汁、スープ等の各種飲料や、チーズ、バター、ヨーグルト、ヨーグルトゼリー等乳製品や、プリン、ビスケット、クッキー、ケーキ、ドーナツ、ゼリーなどの洋菓子、煎餅などの焼き菓子、羊羹、大福、おはぎ、カステラなどの和菓子、冷菓等の菓子類や、ガム、キャンデー等の口腔用組成物や、食パン、フランスパン、ロールパン等のパン類や、うどん、そば等の麺類や、かまぼこ、ちくわ、ハム、魚肉ソーセージ等の加工水産練り製品や、ハム、ソーセージ、ハンバーグ等の蓄肉製品や、みそ、しょう油、ソース、ドレッシング、マヨネーズ、ハチミツ、甘味料等の調味料や、カレー粉、からし粉、コショウ粉等の香辛料や、たこ焼き、お好み焼き、焼きそば等の鉄板焼き食品や、豆腐、こんにゃく、その他ジャム、マーマレード、チョコレートスプレッド、漬物、佃煮、ふりかけ、餃子、ピザ、サンドイッチ、ハンバーガー、コロッケ、サラダ等の各種惣菜等の各種食品を挙げることができる。
その他、美容食品・健康食品(肌荒れ改善、肌質改善)等の一般的な飲食品への使用が挙げられる。
本発明の組成物は、形態に応じて、通常の食品に含有されるような添加剤および食品原料を配合することが好ましい。添加剤としては、例えば、甘味剤、着色剤、抗酸化剤、ビタミン類、香料等を、食品形態に応じて適宜選択できる。
本発明の組成物は、任意の食品を調製するための食品素材として用いることもできる。本発明の組成物を、食品素材として用いる場合は、既に調製された食品、例えば、市販の飲料等に添加してもよい。
本発明の組成物中の酵母細胞壁画分の含量は、0.1〜100重量%、好ましくは1〜30重量%であるが、この範囲に限定されないものとする。また、投与または摂取量については、その食品の形態、摂取者の年齢、性別その他の条件等により適宜選択されるが、通常本発明の組成物の有効成分である酵母細胞壁画分の量が、乾燥重量として1日体重1kg当たり1〜1000mg程度、好ましくは10〜200mg程度とするのがよく、1日に1回又は数回に分けて投与または摂取することができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。なお、特に断らない限り、実施例中に示された酵母菌体重量は全て実状態での乾燥重量(ドライウエイト)である。
[酵母細胞壁画分1:YCW(Yeast Cell Wall)の調製]
ビール醸造工程より副生成物として得られる、発酵後ビール酵母スラリーの重量を正確に量った後、固形分が10重量%になるように加水した。水酸化ナトリウムをpH9となるまで添加し、遠心分離を行い、沈殿画分に加水して洗浄後、再度遠心分離を行った。固形分が10重量%になるように加水した懸濁物を冷却しながら高圧ホモジナイザー処理を行った後、50℃、3時間以上の反応条件で自己消化させ、さらにプロテアーゼを添加し50℃で一晩酵素反応を行った後、遠心分離を行い可溶性菌体成分を除去した。得られた酵母エキス抽出残渣の固形分が10重量%になるように加水して洗浄後に遠心分離を行う操作を2度繰り返し、ここで得られる沈殿画分を凍結乾燥したものを「酵母細胞壁画分1:YCW凍結乾燥物」とし、その成分分析を行った。水分は試料を常圧下105℃で5時間加熱する常圧加熱乾燥法(「食品分析法、日本食品工業学会食品分析法編集委員会編、p4」参照)により、タンパク質は前述のケルダール法により、灰分は前述の直接灰化法により、食物繊維は前述の酵素−重量法によりそれぞれ測定した。測定は3回行い、その平均値を重量%で示した。成分分析値を表1に示す。
Figure 2007045714
[酵母細胞壁画分2:BYC(Brewer's Yeast Cell)の調製]
ビール醸造工程より副生成物として得られる、発酵後ビール酵母スラリーの重量を正確に量った後、固形分が10重量%になるように加水した。水酸化ナトリウムをpH9となるまで添加し、遠心分離を行い、沈殿画分に加水して洗浄後、再度遠心分離を行った。固形分が10重量%になるように加水した懸濁物を冷却しながら高圧ホモジナイザー処理を行った後、50℃、3時間以上の反応条件で自己消化させ、さらにプロテアーゼを添加し50℃で一晩酵素反応を行い、その後、遠心分離を行うことで可溶性菌体成分を除去した。得られた酵母エキス抽出残渣を、高圧ホモジナイザー(APV社製「Blue−top 40.80H」)を用いて60℃下900barで高圧処理を行った。高圧処理は4回行い、それぞれの該高圧処理液状物を水で4倍に希釈・攪拌後、遠心分離機(アルファラバル社製「FEUX512型」)を用いて固液分離を行い、エキス分の洗浄・除去を行った。この洗浄・除去操作をさらに3回繰り返し、酵母細胞壁画分スラリー(以下「BYCスラリー」と略す)を製造した。高圧処理を4回施したBYCスラリーを凍結乾燥したものを「酵母細胞壁画分:BYC1」、またBYCスラリーを噴霧乾燥したものを「酵母細胞壁画分:BYC2」とし、実施例1にならい成分分析を行った。値を上記表1に示した。
[ヒトでの皮膚状態改善効果試験]
25〜35歳までの健常人女性6名を被験者とし、実施例2で得られたBYC2を1日6g摂取させた。摂取期間は3週間連日とし、摂取前後における肌の状態変化(角層水分量、バリア機能、メラニン値)について皮膚測定機を用いた評価を実施した。被検者は、測定部位の洗浄後30分間椅子に座って安静待機し、測定は室温20〜23度、湿度40〜50%に調整した環境試験室内で実施した。
1)角層水分量
角層の水分測定は、Courage+Khazaka Electronic Gmbh社製「Corneometer CM825」を用い、低周波キャパシタンス法にて測定した。測定部位は、前腕、頬、乾燥の目立つ口角付近の3箇所とした。測定の結果を表2に示す。BYC摂取前から十分な水分量を示した頬では、BYC摂取による効果は確認できなかったものの、前腕ならびに口角付近ではBYC摂取後に明らかな水分量の増加が認められた。特に乾燥していた口角付近では、BYC摂取前と比較し水分量の有意な増加が認められた(p<0.05)。
Figure 2007045714
2)バリア機能
Courage+Khazaka Electronic Gmbh社製「Tewameter TM300」を用いて上腕の経表皮水分蒸散量を測定し、バリア機能を評価した。経表皮水分蒸散量は、皮膚から蒸散する水分量を測定することから、値が低いほどバリア機能が高いといえる。結果を図1に示す。BYC摂取により、被験者ほぼ全員で経表皮水分蒸散量の低下が認められた。BYC前の経表皮水分蒸散量平均値が14.4g/m/hrだったのに対し、BYC摂取後では12.1g/m/hrと有意に低下しており(p<0.001)顕著なバリア機能の向上が認められた。また、今回計測した経表皮水分蒸散量は、体内からいかに水分が外に透過しやすいかを示すだけでなく、外界から皮膚内部へ物質がいかに透過しやすいかを示していると考えられており、このことから、BYCを摂取することにより、外界からの刺激の侵入をも抑制できる可能性が示唆される。
3)メラニン値
Courage+Khazaka Electronic Gmbh社製「Maxameter MX18」を用いて、メラニン値を測定した。測定部位は、顎下(紫外線の影響を受けにくい部位)と頬(紫外線の影響を受けやすい部位)の2箇所とした。結果をそれぞれ図2、図3に示す。BYCの摂取により、顎下・頬ともに有意なメラニン値の低下が認められた。(p<0.05)
[ヒトでの皮膚状態改善効果試験2]
肌の乾燥に悩む28〜40歳までの男女9名(男性4名、女性5名)を被験者とし、実施例2で得られたBYC2を1日2g摂取させた。摂取期間は3週間連日とし、肌の水分保持機能(角層水分量、バリア機能)の経時変化について皮膚測定機を用いた評価を実施した。また被験者のうち、顔面に濃いシミのある男性1名について、BYC摂取によるシミへの効果をメラニン値測定により評価した。測定条件、測定方法は実施例3に倣った。
各被験者について頬水分含量の経時変化を図4に示す。なお、点線は男性被験者、実線は女性被験者を表す。BYC摂取の結果、摂取前から十分な水分量を保持していた1名を除く全員で、頬水分量の増加が認められた。摂取前、「やや乾燥している」と診断された女性4名については、BYC3週間摂取後、全員が「十分な水分量を保持している」と診断され、非常に乾燥していた男性2名については、軽度な乾燥にまで回復していた。
また、バリア機能を示す頬水分蒸散量の経時変化を図5に示す。結果、9名中7名でバリア機能の改善が認められ、ほとんど全員が普通の状態まで回復した。
男性1名における顔面のシミに対する効果を図6に示す。BYC摂取により経時的にシミ部分のメラニン値は減少しており、すでに存在するシミに対する美白効果が認められた。
[ヒトでの皮膚状態改善効果試験3]
本発明の実施例1で作製したYCWならびに実施例2で作製したBYC2について、それぞれ10名(20代〜50代の男女)の被験者に対し、2ヶ月間1日2g摂取させ、投与前後における肌の状態変化について調査した。調査項目は、肌の潤い、肌のはり(弾力性)、小じわの3項目とし、評価方法はアンケートにて「改善」、「やや改善」、「変化なし」、「悪化」の4段階で評価してもらった。結果は、各段階の被験者数で表3に示した。YCW摂取群、BYC摂取群ともに、各パラメーターの改善傾向が認められ、BYC摂取群でより顕著な効果が認められた。特に肌の潤いについては、BYC摂取群でほとんどの被験者で改善傾向が認められた。また、YCW摂取群、BYC摂取群ともに副作用は一例もなく、皮膚状態の悪化も認められなかった。
Figure 2007045714
[ヘアレスラットでの皮膚状態改善効果試験]
HYW/Slc系雄ラット(5週齢)を標準粉末食(CE-2、日本クレア)の自由摂食下で1週間予備飼育し実験環境への馴化を行った後、体重を指標に1群10匹で2群に群分けした。標準粉末食を投与したものを対照とし、供試飼料(被検サンプル)としては、実施例2によりそれぞれ調整されたBYC1を5%の割合で標準粉末食と混合したものを用いた。これらの試験飼料を3週間自由摂食させ、試験飼料投与前、投与10日目、投与22日目の皮膚の状態(角層水分量、バリア機能、メラニン値)について皮膚測定機を用いた評価を実施した。測定部位は背部とし、測定機は実施例3で用いたものを使用した。結果は、試験飼料投与前の値「100」としたときの変化率で示した(図7〜9)。
水分量、経表皮水分蒸散量、メラニン値について、投与10日目では、対照群とBYC投与群でほとんど差は認められなかった。しかし投与22日目には、対照群と比較しBYC投与群で皮膚水分量の増加が認められた(図7)。また、経表皮水分蒸散量はBYC投与群で低下傾向を示し、BYC摂取によるバリア機能の増強が確認できた(図8)。さらにメラニン値についてもBYC投与群で顕著な減少が認められた(図9)。以上より、ヘアレスラットにおいてBYC混餌投与により皮膚機能の向上が認められた。
[ヘアレスラットに対する酵母細胞壁画分のスーパーオキサイド消去作用試験]
HYW/Slc系雄ラット(5週齢)を標準粉末食(CE-2、日本クレア)の自由摂食下で1週間予備飼育し実験環境への馴化を行った後、体重を指標に1群5匹で3群に群分けした。標準粉末食を投与したものを対照とし、供試飼料(被検サンプル)としては、実施例1と2によりそれぞれ調整されたYCW及びBYC1をそれぞれ5%ずつの割合で標準粉末食と混合したものを用いた。これらの供試飼料を2週間自由摂食させた後、腹部大動脈より全採血を行い、エチレンジアミン四酢酸二カリウム二水和物により抗凝固処理を施した血液ならびに遠心分離により血清を取得し分析に供した。血清のSOD様活性は、ニトロブルーテトラゾリウム(NBT)還元法を原理とするSODテストワコー(和光純薬)を用いて96ウエルマイクロプレートで測定した。
つまり、0.24mMのNBTと0.4mMキサンチンを含む発色試薬100μLに検体10μLを添加し、更に酵素液(キサンチンオキシダーゼ)100μLを加え、37℃で20分間インキュベーションした。その後、反応停止液(69mM ドデシル硫酸ナトリウム)200μLにて酵素反応を停止させ、マイクロプレートリーダーにてOD560nmを測定した。酵素のかわりに0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)を加えたサンプルをブランクとし、検体のかわりに蒸留水を加えたサンプルをコントロールとして、以下の算出式によってスーパーオキサイドアニオン(O )消去率を算出した。
消去率(%)=(A−B)/ A ×100
A:コントロールの吸光度
B:試料添加のときの吸光度
結果を図10に示す。
その結果、対照と比較し、YCWならびにBYCを混餌投与した群ではスーパーオキサイド消去率が顕著に上昇しており、とりわけBYC混餌投与群で強いSOD様活性が認められた(p<0.05)。
[酵母細胞壁画分を含有する飲食品の製造]
(1)実施例2で調製した「BYC1」を用いて、表4記載の通り酵母細胞壁配合ヨーグルトゼリーを製造した。
Figure 2007045714
(2)実施例2で調整した「BYC1」を用いて、表5記載の通り酵母細胞壁配合ビスケットを製造した。
Figure 2007045714
本発明の組成物は、保湿作用、美白作用および活性酸素消去作用を含む皮膚状態改善効果を有するため、皮膚状態改善用の医薬品、飲食品または飼料として使用することができる。
ヒト被験者におけるBYC摂取後の経表皮水分蒸散量を示す。 ヒト被験者におけるBYC摂取後の顎下のメラニン値を示す。 ヒト被験者におけるBYC摂取後の頬のメラニン値を示す。 ヒト被験者におけるBYC摂取による頬水分含量の経時変化を示す。 ヒト被験者におけるBYC摂取による頬水分蒸散量の経時変化を示す。 ヒト被験者(男性1名)におけるBYC摂取による顔面のシミに対する効果を示す。 ラットのBYC投与群における対照群からの皮膚水分量の変化を示す。 ラットのBYC投与群における対照群からの経表皮水分蒸散量の変化を示す。 ラットのBYC投与群における対照群からのメラニン変化を示す。 ラットのYCW投与群およびBYC投与群におけるスーパーオキサイド消去率を示す。

Claims (8)

  1. 酵素処理或いは非酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した酵母細胞壁画分を有効成分とする皮膚状態改善用組成物。
  2. 酵母エキス抽出残渣を、水洗浄処理、或いは高圧処理及び水洗浄処理を施すことにより得られる酵母細胞壁画分を有効成分とすることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 酵母細胞壁画分の乾燥物中の食物繊維含量が60重量%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 皮膚状態改善用組成物が、生体に摂取されて適用されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 皮膚状態改善が保湿作用であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 皮膚状態改善が美白作用であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 皮膚状態改善が活性酸素消去作用であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 医薬品、飲食品または飼料であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
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