JP2007045682A - シリコン単結晶の育成方法およびシリコンウェーハ - Google Patents

シリコン単結晶の育成方法およびシリコンウェーハ Download PDF

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Abstract

【課題】 転位クラスター発生領域を含み、0.09μm以上のLPD密度が少ないシリコン単結晶を育成できるシリコン単結晶の育成方法を提供する。
【解決手段】 チョクラルスキー法によりシリコン単結晶を育成する方法であって、単結晶を育成する雰囲気ガスが、水素含有物質の気体を含み、前記シリコン単結晶の径方向断面の少なくとも一部に転位クラスター発生領域が形成される引き上げ速度であり、かつ、赤外線散乱体欠陥発生領域が形成される引き上げ速度よりも遅い引き上げ速度でシリコン単結晶を育成するシリコン単結晶の育成方法とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、シリコン単結晶の育成方法およびシリコンウェーハに関し、特に、転位クラスター発生領域を含み、0.09μm以上のLPD(Light Point Dffect)密度が少ないシリコン単結晶を育成できるシリコン単結晶の育成方法に関する。
シリコンウェーハの素材であるシリコン単結晶の製造方法として、チョクラルスキー法(以下、「CZ法」という)による育成方法が知られている。
CZ法で製造されたシリコン単結晶には、デバイスの製造過程で顕在化してくる微細欠陥、すなわちGrown-in欠陥が生じることが知られている。図1は、CZ法にて得られたシリコン単結晶の径方向における欠陥分布状態を説明するための断面図である。図1に示すように、CZ法にて得られたシリコン単結晶のGrown-in欠陥は、赤外線散乱体欠陥またはCOP(Crystal Originated Particle)などと呼ばれる大きさが0.1〜0.2μm程度の空孔欠陥、および転位クラスターと呼ばれる大きさが10μm程度の微小転位からなる。
また、図1に示すシリコン単結晶では、酸素誘起積層欠陥(以下、「OSF(Oxygen induced Stacking Fault)」という。)が外径の約2/3の領域にリング状に現れている。OSFが発生するOSF発生領域の内側部分には、赤外線散乱体欠陥が105〜10個/cm程度検出される領域(赤外線散乱体欠陥発生領域)があり、外側部分には、転位クラスターが10〜10個/cm程度存在する領域(転位クラスター発生領域)がある。
図2は、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。なお、図1は、図2におけるAの位置に相当する引き上げ速度で育成されたシリコン単結晶の断面図である。
図2に示すように、引き上げ速度の早い段階では、結晶周辺部にリング状のOSF発生領域が現れ、OSF発生領域の内側部分が赤外線散乱体欠陥の多数発生する赤外線散乱体欠陥発生領域となっている。そして、引き上げ速度の低下にしたがって、OSF発生領域の径が次第に小さくなってOSF発生領域の外側部分に転位クラスターの発生する転位クラスター発生領域が現れ、やがてOSF発生領域が消滅して、全面に転位クラスター発生領域が現れる。
また、リング状のOSF発生領域に接する外側には、酸素析出物(BMD:Bulk Micro Defect)を形成させることのできる酸素析出促進領域(PV領域)があり、酸素析出促進領域と転位クラスター発生領域との間に酸素析出を生じない酸素析出抑制領域(PI領域)がある。酸素析出促進領域(PV領域)、酸素析出抑制領域(PI領域)、リング状のOSF発生領域は、いずれもGrown-in欠陥の極めて少ない無欠陥領域である。
また、チョクラルスキー法によりシリコン単結晶を育成する場合のホットゾーン構造として、例えば、結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)と同一かこれより大きく(Gc≧Ge)なるホットゾーン構造(例えば、「特許文献1」参照)が提案されている。図3は、結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)と同一かこれより大きく(Gc≧Ge)なるホットゾーン構造をもつ育成装置を用い、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。
図3に示すように、(Gc≧Ge)となるホットゾーン構造を有する育成装置にて、図3に示すBからCの範囲の引き上げ速度で育成すると、固液界面近傍での結晶側の温度勾配Gが制御され、ウェーハ面全面にわたって均一な無欠陥領域となるシリコン単結晶が得られる。
さらに、特許文献1には、(Gc≧Ge)となるホットゾーン構造を有する育成装置を用い、引き上げ炉内に水素を添加することにより、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンを大きくする技術が提案されている。図4は、図3と同じ(Gc≧Ge)となるホットゾーン構造を有する育成装置を用い、引き上げ炉内に水素が添加された不活性ガスを供給し、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。単結晶を育成する雰囲気ガスを不活性ガスと水素との混合ガスとした場合、COPの生成および転位クラスターの発生を抑制できるので、引き上げ炉内に水素を添加しない図3に示す例と比較して、図4に示すように、無欠陥結晶を引き上げることのできる引き上げ速度範囲(図3ではBからCの範囲、図4ではDからEの範囲)の臨界速度を高速とすることができる。
国際公開WO2004/083496号パンフレット
特許文献1に記載の技術によれば、COPも転位クラスターも存在しないシリコン単結晶を育成することができ、このシリコン単結晶から製造されたシリコンウェーハは高品質プライムウェーハとして使用することができる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、引き上げ速度範囲が少しでも外れるとCOPや転位クラスターの発生を生じてしまうという不都合があった。特に、転位クラスターが発生したウェーハは、デバイスの電気特性を劣化させてしまうことから、プライムウェーハとして使用することができない。しかし、転位クラスターの検出されるシリコン単結晶は、例えば、0.11μm以上のLPDサイズをモニターするLPDモニター用ウェーハの材料として使用することができる。
しかしながら、近年、集積回路の微細化に伴って、モニターするLPDサイズが小さくなってきており、具体的には、例えば、モニターするLPDサイズが、0.11μm未満と小さくなってきている。このため、ウェーハ中の転位クラスターサイズの微細化技術が必要である。また、LPDモニター用ウェーハは繰り返し使用されるため、繰り返し洗浄後においてもLPD密度が増加しないウェーハが要求されている。
ところが、従来のLPDモニター用ウェーハは、表面においてモニターするLPDサイズ以上のLPD密度が高いことや、モニターする対象のLPDサイズ以上のサイズを有するLPDの密度が表面をSC−1洗浄することによって大幅に増加することにより、精度よくモニターできない場合があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、転位クラスター発生領域を含み、0.09μm以上のLPD密度が少ないシリコン単結晶を育成できるシリコン単結晶の育成方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記シリコン単結晶の育成方法によって育成されたシリコン単結晶の直胴部から採取され、高精度なLPDモニター用ウェーハとして好適に使用できるシリコンウェーハを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシリコン単結晶の育成方法は、チョクラルスキー法によりシリコン単結晶を育成する方法であって、単結晶を育成する雰囲気ガスが、水素含有物質の気体を含み、前記シリコン単結晶の径方向断面の少なくとも一部に転位クラスター発生領域が形成される引き上げ速度であり、かつ、赤外線散乱体欠陥発生領域が形成される引き上げ速度よりも遅い引き上げ速度でシリコン単結晶を育成することを特徴とする。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法では、結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)と同一かこれより大きく(Gc≧Ge)なるホットゾーン構造を用い、前記シリコン単結晶の径方向略全域が転位クラスター発生領域となる引き上げ速度の範囲で前記シリコン単結晶を引き上げる方法とすることができる。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法では、前記シリコン単結晶の径方向断面に、ライトエッチング欠陥密度が5×10個/cm以上となる転位クラスター発生領域が形成される引き上げ速度よりも遅い引き上げ速度でシリコン単結晶を育成する方法とすることができる。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法では、前記シリコン単結晶の径方向断面に、Secoエッチング欠陥密度が3×10個/cm以上となる転位クラスター発生領域が形成される引き上げ速度よりも遅い引き上げ速度でシリコン単結晶を育成する方法とすることができる。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法では、前記水素原子含有物質の気体が、水素ガスである方法とすることができる。
また、上記のシリコン単結晶の育成方法では、前記水素含有雰囲気中の水素含有物質の濃度を、水素ガス換算分圧で40〜400Paの範囲とする方法とすることができる。
本発明のシリコンウェーハは、上記のいずれかに記載のシリコン単結晶育成方法によって育成されたシリコン単結晶の直胴部から採取されたシリコンウェーハであって、SC−1洗浄を10回繰り返した後の表面における0.09μm以上のLPD密度が0.1個/cm以下であることを特徴とする。
本発明において、「ライトエッチング欠陥」とは「As-Grownのシリコンウェーハを硫酸銅水溶液に浸漬した後自然乾燥し、窒素雰囲気中で900℃、20分程度の熱処理を行なうCuデコレーションを行ない、その後、試片表層のCuシリサイド層を除去するために、HF/HNO 混合溶液中に浸漬して、表層を数十ミクロンエッチング除去し、その後、ウェーハ表面を2μmライトエッチング(クロム酸エッチング)し、光学顕微鏡を用いて検出される欠陥のこと」を意味する。この評価手法によれば、結晶育成時に形成した転位クラスターをCuデコレーションすることで顕在化され、転位クラスターを感度良く検出することができる。
また、本発明において、「LPD」とは「レーザ光散乱式パーティクルカウンター(SP1(surfscan SP1):KLA−Tencor社製)を用いて検出される欠陥のこと」を意味する。
本発明において、「Secoエッチング欠陥」とは「As-GrownのシリコンウェーハをSeco液を用いて無攪拌状態で30分間のSecoエッチングを行い、エッチング後の表面に光学顕微鏡を用いて検出される欠陥のこと」を意味する
本発明において、「SC−1洗浄」とは「NHOH/H/HOが混合比 1/1 /5 、濃度4vol% /4.4vol% /91.6vol% とされたSC1液に10分浸漬した後、純水洗浄をおこなうこと」を意味する。
本発明の発明者は、鋭意研究を重ね、単結晶を育成する雰囲気ガスが、水素含有物質の気体を含み、前記シリコン単結晶の径方向断面の少なくとも一部に転位クラスター発生領域が形成される引き上げ速度であり、かつ、赤外線散乱体欠陥発生領域が形成される引き上げ速度よりも遅い引き上げ速度でシリコン単結晶を育成することにより、育成されたシリコン単結晶から得られたシリコンウェーハが、以下に示すように優れたものとなることを見出した。
本発明において、「シリコン単結晶の径方向断面の少なくとも一部に転位クラスター発生領域が形成される引き上げ速度であり、かつ、赤外線散乱体欠陥発生領域が形成される引き上げ速度よりも遅い引き上げ速度」とは、育成されたシリコン単結晶に赤外線散乱体欠陥発生領域が含まれず、転位クラスター発生領域が含まれる引き上げ速度のことをいう。具体的に例えば、図2ではFより下の範囲、図3ではCより下の範囲、図4ではEより下の範囲である。
すなわち、単結晶を育成する雰囲気ガス中に水素原子が含まれる場合、転位クラスターが形成する際に、格子間SiとHが結合しているため拡散が遅くなり集合が抑制されるとともに、形成した転位クラスターが結晶内部の応力にて拡張する際に、結晶内部の水素により転位の運動が防止されて移動度が低下する。したがって、単結晶を育成する雰囲気ガス中に水素原子を含ませると、結晶内部の転位クラスターの密度自体は変わらないが、転位クラスターのサイズが小さくなるので、サイズの大きな転位クラスターの密度が低くなる。よって、本発明によれば、高精度なLPDモニター用ウェーハとして好適に使用できるシリコンウェーハを実現できる。
さらに、本発明の発明者は、鋭意研究を重ね、単結晶を育成する雰囲気ガス中における水素含有物質(水素原子含有物質)の気体の水素ガス換算分圧を40〜400Paとし、引き上げ速度を、前記シリコン単結晶の径方向断面におけるライトエッチング欠陥密度が5×10個/cm以上(または前記シリコン単結晶の径方向断面におけるSecoエッチング欠陥密度が3×10個/cm以上)となる引き上げ速度よりも遅く、かつ、前記シリコン単結晶の径方向断面における0.09μm以上のLSTD密度が2個/cm以下となる引き上げ速度よりも早くすることにより、これまでは検出しなかったレベルの転位クラスター欠陥をも検出可能な高精度なLPDモニター用ウェーハとして好適に使用できるシリコンウェーハとなることを見出した。
表1は、単結晶を育成する雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体としての水素ガスの水素分圧と、ライトエッチング欠陥密度、Secoエッチング欠陥密度、SC−1洗浄を行なう前と10回繰り返した後の0.09μm以上のLPD密度との関係を示したものである。
Figure 2007045682
表1に示すように、本発明のシリコン単結晶の育成方法によって育成されたシリコン単結晶から得られたシリコンウェーハ(表1における実験例3〜実験例5)では、ライトエッチング欠陥密度およびSecoエッチング欠陥密度が単結晶を育成する雰囲気ガス中に水素原子を含まない場合(表1における実験例1)と同程度であっても、転位クラスターである0.09μm以上のLSTD密度が小さくなっている。このため、SC−1洗浄を10回繰り返すことによって転位クラスターが顕在化して増加する0.09μm以上のLPD密度が小さくなっている。
また、表1に示すように、水素分子分圧を40Pa未満とした場合、0.09μm以上のLSTD密度を小さくする効果や、SC−1洗浄によって増加する0.09μm以上のLPD密度を小さくする効果が十分に得られないため好ましくない。0.09μm以上のLPDが高密度で存在すると、LPDモニター用ウェーハとして用いた場合に精度よくモニターできない虞が生じる。
また、雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体の水素分子分圧を400Pa以下とすることで、仮に、シリコン単結晶の育成装置内にリークして空気が流入したとしても、燃焼することなく安全に操業することが可能である。
また、育成中の装置内では、不活性ガス雰囲気中に含まれる水素の分圧に比例した水素が、シリコン融液中に溶け込んで凝固するシリコン結晶中に分配される。
シリコン融液中の水素濃度は、ヘンリーの法則から気相中の水素分圧に依存して決まり、
H2=kCLH2と表される。
ここで、PH2は雰囲気中の水素分圧、CLH2はシリコン融液中の水素濃度、kは両者の間の係数である。
一方、シリコン単結晶中の濃度は、シリコン融液中の濃度と偏析との関係で決まり、
SH2 =k′CLH2 =(k′/k)PH2と表される。
ここで、CSH2は結晶中の水素濃度、k′は水素のシリコン融液−結晶間の偏析係数である。
以上から、水素を含む不活性ガス雰囲気中で育成する際、凝固直後のシリコン単結晶中の水素濃度は、雰囲気中の水素分圧を制御することで結晶の軸方向に一定に所望する濃度で制御できる。この水素分圧は水素濃度と炉内圧力により制御できる。
なお、Grown-in欠陥の形成に影響を及ぼした水素のほとんどは、その後の冷却の過程でシリコン単結晶外に逸散する。
また、単結晶を育成する雰囲気ガスを、不活性ガスと水素原子含有物質の気体との混合ガスとし、不活性ガス雰囲気中に含まれる水素の分圧を調整することにより、それぞれの欠陥領域の引き上げ速度マージンを調整することができる。
図5は、雰囲気中の水素分圧とV/Gとの関係を示したグラフである。引き上げ中の単結晶内部の温度分布は、ホットゾーン構造が同じであれば引き上げ速度が変化してもほとんど変化しないので、図5に示したV/Gは、引き上げ速度とみなされる。
図5に示すように、本発明のシリコン単結晶の育成方法において、雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体の水素分子分圧を40〜400Paとすることで、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンを効果的に大きくすることができる。このため、本発明において育成される転位クラスター発生領域を含むシリコン単結晶を、無欠陥結晶の引き上げ速度に近い比較的早い引き上げ速度で育成する場合に、シリコン単結晶中に無欠陥結晶が混在しないように作り分けすることが容易となり、ウェーハ面全面にわたって転位クラスター発生領域となる均質なシリコン単結晶を容易に形成できる。
なお、水素分圧を40Pa未満とした場合、無欠陥結晶の引き上げ速度マージンを大きくする効果が十分に得られないため好ましくない。また、雰囲気ガス中における水素原子含有物質の気体の水素分圧を400Pa以下とすることで、仮に、シリコン単結晶の育成装置内にリークして空気が流入したとしても、燃焼することなく安全に操業することが可能である。
また、本発明においては、結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)と同一かこれより大きく(Gc≧Ge)なるホットゾーン構造を用いてシリコン単結晶を育成する方法とすることで、図3および図4に示すように、転位クラスター発生領域と混在する可能性のある欠陥領域がPI領域のみとなり、シリコン単結晶中に欠陥領域が混在しないように作り分けすることが容易となる。
また、本発明のシリコン単結晶の育成方法において、水素原子含有物質とは、水素原子をその分子中に含む物質であって、シリコン融液中に溶け込んだ際に熱分解されて、シリコン融液中に水素原子を供給できる物質である。この水素含有物質には水素ガス自体も含まれる。この水素原子含有物質を不活性ガスに混合してシリコン単結晶を育成する雰囲気中に導入することにより、シリコン融液中の水素濃度を向上させることができる。
水素原子含有物質の気体としては、水素ガスとすることができるが、例えば、HO、CH、HCL等の水素原子を含む無機化合物や、シランガス、CH・Cなどの炭化水素、アルコール、カルボン酸等の水素原子を含む各種物質の気体から選択される1種または複数のガスを用いることができる。
なお、水素原子含有物質の気体として水素ガスを用いる場合には、市販の水素ガスボンベ、水素ガス貯蔵タンク、水素吸蔵合金に水素を吸蔵させた水素タンク等から専用の配管を通じて引き上げ炉内に供給させることができる。
また、不活性ガス(希ガス)としては、Ar、He、Ne、Kr、Xeから選択される1種または複数のガスを用いることができる。通常、安価なアルゴン(Ar)ガスが用いられるが、ArガスにHe、Ne、Kr、Xeなどの他の不活性ガスを混合したものを用いてもよい。
また本発明では、水素含有雰囲気中における水素含有物質の濃度を、水素ガス換算分圧として上記の範囲としている。ここで、水素ガス換算分圧としたのは、水素含有物質が熱分解等して得られる水素原子の量は、水素含有物質に元来含まれる水素原子の数量等によって左右されるためである。例えば、HOの1モルには1モル分のHが含まれるが、HClの1モルには0.5モル分のHしか含まれない。従って本発明においては、水素ガスが上記の範囲で不活性ガス中に導入されてなる水素含有雰囲気を基準とし、この基準となる雰囲気と同等の雰囲気が得られるように、水素含有物質の濃度を決めることが望ましく、このときの好ましい水素含有物質の分圧を水素ガス換算分圧として規定したものである。
即ち、本発明においては、水素含有物質がシリコン融液に溶解し高温のシリコン融液中で熱分解して水素原子に変換されると仮定した上で、変換後の雰囲気中の水素ガス換算分圧が上記の範囲になるように水素含有物質の添加量を調整すればよい。
本発明の単結晶の製造方法によれば、上記の水素ガス換算分圧の水素含有物質が不活性ガス中に含まれてなる水素含有雰囲気において単結晶を形成することにより、水素含有物質に由来する水素がシリコン融液に溶け込まれ、更にこの水素が、シリコンが凝固する際にシリコンの格子間に取り込まれる。
なお、不活性雰囲気中に酸素ガス(O)が存在する場合には、気体の水素分子換算での濃度と酸素ガスの濃度の2倍との濃度差が3体積%以上の濃度で存在できる。水素原子含有ガスの水素分子換算での濃度と酸素ガスの濃度の2倍の濃度差が3体積%未満であると、シリコン結晶中に取り込まれた水素原子によるCOPおよび転位クラスター等のGrown−in欠陥の生成を抑制する効果が得られないことによる。
また、不活性ガス中の不純物としての窒素が高濃度になると、シリコン結晶が有転位化するので、通常の炉内圧1.3〜13.3kPa(10〜100Torr)の範囲では、窒素濃度20%以下にすることが好ましい。
本発明によれば、転位クラスターである0.09μm以上のLSTD密度が小さいシリコン単結晶を育成することができ、育成されたシリコン単結晶を用いることにより、LSTD密度が小さく、SC−1洗浄を10回繰り返すことによって増加する0.09μm以上のLPD密度が小さい高精度なLPDモニター用ウェーハとして好適に使用できるシリコンウェーハを得ることができる。
以下、本発明に係る第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図6は、本実施形態におけるシリコン単結晶の育成方法を実施するのに適したCZ炉の縦断面図である。
図6に示すCZ炉は、チャンバー内の中心部に配置された坩堝1と、坩堝1の外側に配置されたヒータ2と、ヒータ2の外側に配置された磁場供給装置9とを備えている。坩堝1は、内側にシリコン融液3を収容する石英坩堝1aを外側の黒鉛坩堝1bで保持する二重構造であり、ペディスタルと呼ばれる支持軸により回転および昇降駆動される。
坩堝1の上方には、円筒形状の熱遮蔽体7が設けられている。熱遮蔽体7は、黒鉛で外殻を作り、内部に黒鉛フェルトを充填した構造である。熱遮蔽体7の内面は、上端部から下端部にかけて内径が漸減するテーパー面になっている。熱遮蔽体7の上部外面は内面に対応するテーパー面であり、下部外面は、熱遮蔽体7の厚みを下方に向かって漸増させるようにほぼストレート面に形成されている。
このCZ炉は、結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)と同一かこれより大きく(Gc≧Ge)なるホットゾーン構造を備えたものである。
熱遮蔽体7は、ヒータ2およびシリコン融液3面からシリコン単結晶6の側面部への輻射熱を遮断するものであり、育成中のシリコン単結晶6の側面を包囲するとともに、シリコン融液3面を包囲するものである。熱遮蔽体7の仕様例を挙げると次のとおりである。半径方向の幅は例えば50mm、逆円錐台面である内面の垂直方向に対する傾きθは例えば21°、熱遮蔽体7の下端の融液面からの高さH1は例えば60mmとする。
なお、熱遮蔽体7の下端部内側には、育成中のシリコン単結晶6の側面部を冷却する水冷手段が設けられていてもよい。ここで使用される水冷手段としては、銅等からなるコイル状の通水管や、鉄等による通水隔壁を有する水冷ジャケット等を挙げることができる。
また、磁場供給装置9から供給される磁場の強度は、水平磁場(横磁場)にあっては2000〜4000G、より好ましくは2500〜3500Gとされ、磁場中心高さが融液液面に対して−150〜+100mm、より好ましくは−75〜+50mmの範囲内になるように設定される。
また、カスプ磁場にあっては、磁場供給装置9から供給される磁場の強度は、200〜1000G、より好ましくは300〜700Gとされ、磁場中心高さが融液液面に対して−100〜+100mm、より好ましくは−50〜+50mmの範囲内になるように設定される。
上記の磁場の強度で上記の磁場中心高さ範囲で磁場供給装置9から磁場を供給することで、対流を抑えることができ、固液界面の形状を好ましい形状とすることができる。
次に、図6に示すCZ炉を用い、単結晶を育成する雰囲気ガスとして、不活性ガスと水素ガスとの混合ガスを用いて、シリコン単結晶6の育成を行う方法について説明する。
(操業条件の設定)
まず、目標とする転位クラスター発生領域からなるシリコン単結晶の引き上げ速度の許容範囲などの操業条件を把握するために、雰囲気ガス中における水素分圧を例えば、0、20、40、160、240、400Paの混合比率とし、それぞれの条件で目標直径、例えば300mmの単結晶を育成する。
すなわち、るつぼ内に高純度シリコンの多結晶を例えば300Kg装入し、単結晶の電気抵抗率を所望の値、例えば10Ωcmになるようにp型(B,Al,Ga等)またはn型(P,As,Sb等)のドーパントを添加する。装置内をアルゴン雰囲気で、減圧の1.33〜26.7kPa(10〜200torr)とし、雰囲気ガス中における水素分圧が上記の所定の混合比率となるように設定して炉内に流入させる。
次いで、磁場供給装置9から例えば3000Gの水平磁場を磁場中心高さが融液液面に対して−75〜+50mmとなるように供給するとともに、ヒータ2によりシリコンの多結晶を加熱してシリコン融液3とし、シードチャック5に取り付けた種結晶をシリコン融液3に浸漬し、るつぼ1および引き上げ軸4を回転させつつ結晶引き上げをおこなう。このとき、所望の酸素濃度となるように、るつぼの回転数や炉内圧力、ヒータなどを調整する。結晶方位は{100}、{111}または{110}のいずれかとし、結晶無転位化のためのシード絞りをおこなった後、ショルダー部を形成させ、肩変えして目標ボディ径とする。
そして、ボディ長さが例えば300mmに達した時点で、引き上げ速度を臨界速度よりも充分大きな、例えば1.0mm/minに調整し、その後引き上げ長さに応じてほぼ直線的に引き上げ速度を低下させ、ボディ長さが例えば600mmに達したときに臨界速度よりも小さい例えば0.3mm/minとなるようにし、その後はこの引き上げ速度で例えば1800mmまでボディ部を育成し、通常条件でテイル絞りを行った後、結晶成長を終了する。
このようにして、異なる水素濃度で育成された単結晶を引き上げ軸に沿って縦割りし、引き上げ軸近傍を含む板状試片を作製し、Grown−in欠陥の分布を観察するために、Cuデコレーションを行う。まず、それぞれの試片を硫酸銅水溶液に浸漬した後自然乾燥し、窒素雰囲気中で900℃で、20分程度の熱処理を施す。その後、試片表層のCuシリサイド層を除去するために、HF/HNO3 混合溶液中に浸漬し、表層数十ミクロンをエッチング除去した後、X線トポグラフ法によりOSFリングの位置や各欠陥領域の分布を調査する。また、このスライス片のCOPの密度を、例えばOPP法、転位クラスタの密度を例えばSecoエッチング法にてそれぞれ調査する。
上記のような引き上げ実験によって、赤外線散乱体欠陥発生領域、OSF発生領域、PV領域、PI領域、転位クラスター発生領域の各欠陥領域のV/Gと水素濃度との関係が得られる。また、引き上げ速度を変化させる位置を、300mmから600mm、500mmから800mmおよび700mmから1000mmのように異なる部位で数箇所実施することで、シリコン単結晶の径方向断面におけるライトエッチング欠陥密度が5×10個/cm以上(または前記シリコン単結晶の径方向断面におけるSecoエッチング欠陥密度が3×10個/cm以上)となる引き上げ速度よりも遅く、かつ、シリコン単結晶の径方向断面における0.09μm以上のLSTD密度が2個/cm以下となる引き上げ速度よりも早い引き上げ速度の許容範囲(引き上げ速度マージン)と結晶軸方向位置との関係が求められ、操業条件の設定が可能となる。
(シリコン単結晶の育成)
次に、図6に示すCZ炉を用い、単結晶を育成する雰囲気ガスとして、不活性ガスと水素ガスとの混合ガスを用いて、上述した方法により設定された適切な操業条件で、シリコン単結晶6の育成を行う。
このようにしてシリコン単結晶が育成されると、通常の加工方法にしたがいIDソーまたはワイヤソー等の切断装置でスライスし、面取り、ラッピング、エッチング、研磨等の工程を経てシリコン単結晶ウェーハに加工する。なお、これらの工程の他にも洗浄等種々の工程があり、工程順の変更、省略等目的に応じ適宜工程は変更使用される。
本発明を検証するために以下に示す実験を行なった。
「実験例1〜実験例5」
図3と同じ(Gc≧Ge)となるホットゾーン構造を有する育成装置を用い、表1に示す実験例1〜実験例5の水素分圧となるように引き上げ炉内に水素が添加された不活性ガスを供給して、シリコン単結晶の径方向断面におけるライトエッチング欠陥密度が5×10個/cm以上、Secoエッチング欠陥密度が3×10個/cm以上となる引き上げ速度でシリコン単結晶を育成し、得られたシリコン単結晶をスライスして実験例1〜実験例5のシリコンウェーハを得た。
そして、実験例1〜実験例5のシリコンウェーハ表面のSC−1洗浄を行なう前と10回繰り返した後の0.09μm以上のLPD密度を求めた。
その結果を表1に示す。
表1に示すように、水素分圧が40〜400Paである実験例3〜実験例5では、SC−1洗浄を10回繰り返した後の表面における0.09μm以上のLPD密度が0.1個/cm以下となった。これに対し、実験例1および実験例2では、0.1個/cmを越えるLPD密度であった。
CZ法にて得られたシリコン単結晶の径方向における欠陥分布状態を説明するための断面図である。 引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。 結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)と同一かこれより大きく(Gc≧Ge)なるホットゾーン構造をもつ育成装置を用い、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。 図3と同じ(Gc≧Ge)となるホットゾーン構造を有する育成装置を用い、引き上げ炉内に水素が添加された不活性ガスを供給し、引き上げ時の引き上げ速度を徐々に低下させて育成したシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態を説明するための図である。 雰囲気中の水素分圧とV/Gとの関係を示したグラフである。 本発明のシリコン単結晶の育成方法を実施するのに適したCZ炉の縦断面図である。
符号の説明
1 坩堝、1a 石英坩堝、1b 黒鉛坩堝、2 ヒータ、3 シリコン融液、4 引上げ軸、5 シードチャック 6 単結晶 7 熱遮蔽体、9磁場供給装置

Claims (7)

  1. チョクラルスキー法によりシリコン単結晶を育成する方法であって、
    単結晶を育成する雰囲気ガスが、水素含有物質の気体を含み、
    前記シリコン単結晶の径方向断面の少なくとも一部に転位クラスター発生領域が形成される引き上げ速度であり、かつ、赤外線散乱体欠陥発生領域が形成される引き上げ速度よりも遅い引き上げ速度でシリコン単結晶を育成することを特徴とするシリコン単結晶の育成方法。
  2. 結晶中心部での温度勾配(Gc)が結晶外周部での温度勾配(Ge)と同一かこれより大きく(Gc≧Ge)なるホットゾーン構造を用い、
    前記シリコン単結晶の径方向略全域が転位クラスター発生領域となる引き上げ速度の範囲で前記シリコン単結晶を引き上げることを特徴とする請求項1に記載のシリコン単結晶の育成方法。
  3. 前記シリコン単結晶の径方向断面に、ライトエッチング欠陥密度が5×10個/cm以上となる転位クラスター発生領域が形成される引き上げ速度よりも遅い引き上げ速度でシリコン単結晶を育成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコン単結晶の育成方法。
  4. 前記シリコン単結晶の径方向断面に、Secoエッチング欠陥密度が3×10個/cm以上となる転位クラスター発生領域が形成される引き上げ速度よりも遅い引き上げ速度でシリコン単結晶を育成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコン単結晶の育成方法。
  5. 前記水素原子含有物質の気体が、水素ガスであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のシリコン単結晶の育成方法。
  6. 前記水素含有雰囲気中の水素含有物質の濃度を、水素ガス換算分圧で40〜400Paの範囲とすることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のシリコン単結晶の育成方法。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のシリコン単結晶育成方法によって育成されたシリコン単結晶の直胴部から採取されたシリコンウェーハであって、
    SC−1洗浄を10回繰り返した後の表面における0.09μm以上のLPD密度が0.1個/cm以下であることを特徴とするシリコンウェーハ。

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