JP2007045053A - 木材の処理方法、樹水の取得方法、樹水、添加水、処理木材、含浸釜 - Google Patents

木材の処理方法、樹水の取得方法、樹水、添加水、処理木材、含浸釜 Download PDF

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好則 伊藤
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Yoshinori Ito
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Abstract

【課題】木材の着色方法等を塗布方式から含浸方法にして好適に薬剤処理し得る木材の処理方法、木材の処理方法に用いる樹水の取得方法、木材の処理方法に用いる樹水、木材の処理方法に用いる添加水、木材の処理方法により作成された処理木材を提供する。
【解決手段】木材を乾燥して生じる処理水に、薬剤を加えて添加水を作成する工程(S4)と、乾燥した木材に添加水を加えて加圧する工程(S7〜S9)とを備え、木材に薬剤を含浸させて木材を薬剤処理する。
【選択図】図1

Description

本発明は、木材を着色処理や不燃処理する木材の処理方法、木材の処理方法に用いる樹水の取得方法、木材の処理方法に用いる樹水、木材の処理方法に用いる添加水、木材の処理方法で作成された処理木材、木材の処理方法で用いる含浸釜に関するものである。

近年、木材を不燃処理して木材の付加価値を高めることが行われている。

木材を不燃処理する一例としては、所定の大きさの木材を乾燥処理し、乾燥した木材を減圧下でホウ酸、リン酸、ケイ素酸等の水溶液に浸漬し、その後、木材を乾燥して不燃処理するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−186620号公報

しかしながら、このような木材の不燃処理は、木材を好適に不燃処理することができないという問題があった。又、木材を着色する場合には、一般的な方法として木材の表面に着色剤を塗布するため、木材の表面をコーティングして木材の特性である調湿性を損うという問題があった。

本発明は、斯かる実情に鑑み、木材の着色方法等を塗布方式から含浸方法にして好適に薬剤処理し得る木材の処理方法、木材の処理方法に用いる樹水の取得方法、木材の処理方法に用いる樹水、木材の処理方法に用いる添加水、木材の処理方法により作成された処理木材、木材の処理方法で用いる含浸釜を提供しようとするものである。

本発明は、木材を乾燥して生じる樹水に、薬剤を加えて添加水を作成する工程と、乾燥した木材に添加水を加えて加圧する工程とを備え、木材に薬剤を含浸させて木材を薬剤処理することを特徴とする木材の処理方法、にかかるものである。

本発明は、乾燥した木材に添加水を加える前に、及び/又は添加水を加えた後に、圧を増減する工程を備えることが好ましい。

本発明は、添加水を、樹水と粉末の薬剤とから作成する工程を備えることが好ましい。

本発明は、薬剤を、着色剤及び/又は不燃剤にすることが好ましい。

本発明は、木材を低温乾燥装置により乾燥して樹水を取得する樹水の取得方法であって、前記低温乾燥装置は、木材を搬入し得る乾燥室と、該乾燥室を低温で乾燥可能な温度に加熱する加熱手段と、前記乾燥室内へ熱風を送風する送風手段と、前記乾燥室の側面を構成すると共に木製の板面を用いて木の材質の調湿性により乾燥室内の水分を外部へ放出し得るパネル体と、前記乾燥室を取り囲む外室と、外部へ放出された水分を樹水として取得し得るよう前記乾燥室と外室の間に配置された採取手段とを備えることを特徴とする樹水の取得方法、にかかるものである。

本発明において、パネル体は、木製の板面で内側面と外側面を構成すると共に、内側面と外側面の間にダンボール材を隙間なく積層し、内側面と外側面の間に生じる水分を吸収、伝達し、乾燥室内の水分を外部へ放出して木材の乾燥と共に、パネル体の乾燥回復を為し得るよう構成されることが好ましい。

本発明は、木材を低温乾燥装置により乾燥して取得される樹水であって、
前記低温乾燥装置は、木材を搬入し得る乾燥室と、該乾燥室を低温で乾燥可能な温度に加熱する加熱手段と、前記乾燥室内へ熱風を送風する送風手段と、前記乾燥室の側面を構成すると共に木製の板面を用いて木の材質の調湿性により乾燥室内の水分を外部へ放出し得るパネル体と、前記乾燥室を取り囲む外室と、外部へ放出された水分を採取するよう前記乾燥室と外室の間に配置された採取手段とを備え、
前記採取手段で採取された水分により構成されたことを特徴とする樹水、にかかるものである。

本発明は、木材を乾燥して生じる樹水に薬剤を加え、前記薬剤を木材に含浸させるよう作成されたことを特徴とする添加水、にかかるものである。

本発明は、木材を乾燥して生じる樹水に、薬剤を加えて作成する添加水により、薬剤を含浸させて構成されたことを特徴とする処理木材、にかかるものである。

本発明は、乾燥した木材に添加水を加えて加圧する含浸釜であって、内部への吹出口を備えて断続して内部に水圧をかけるよう構成されたことを特徴とする含浸釜、にかかるものである。

本発明によれば、乾燥した木材に加える添加水は、木材の乾燥により生じた樹水を用いるので、添加水による木材への浸透を容易にし、水道水等の他の水に比べて好適に薬剤処理することができる。又、木材に薬剤を含浸させるので、木材の特性である調湿性を維持することができる。更に、処理木材は、木材の内部まで薬剤処理されるので、薬剤の効果を好適に生じさせることができる。更に又、含浸釜により内部の木材に断続して水圧をかけるので、添加水による木材への含浸を好適にすることができるという優れた効果を奏し得る。

以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。

図1〜図8は本発明の実施の形態例である。

本発明の木材の処理方法の形態例は、図1に示す如く、板状の木材を乾燥する工程(ステップS1)と、乾燥した木材を取得する工程(ステップS2)と、木材から生じる樹水を取得する工程(ステップS3)と、樹水に薬剤を加えて添加水を作成する工程(ステップS4)と、乾燥した木材を含浸釜に入れて圧を増減する工程(ステップS5、S6)と、添加水を加えて加圧する工程(ステップS7〜S9)と、木材を乾燥させる工程(ステップS10〜S13)とを備えている。又、本発明の樹水の取得方法は、木材の処理方法に用いる低温乾燥装置で作成される工程を備えており、樹水の形態例は、木材の処理方法に用いる低温乾燥装置で作成されるものである。更に、本発明の添加水の形態例は、木材に使用し得るよう木材の処理方法(ステップS1〜S4)により作成されるものであり、本発明の処理木材の形態例は、木材の処理方法(ステップS1〜S13)により作成されるものである。

板状の木材を乾燥する工程(ステップS1)では、後述する低温乾燥装置1を使用しており、所定の大きさの板状の木材を低温乾燥装置1の乾燥室5に搬入し、乾燥処理して木材の含水率を低減しており、乾燥後の含水率は少ない程良い。

乾燥した木材を取得する工程(ステップS2)では、乾燥した木材を低温乾燥装置1から取り出し、後の工程に備えている。

木材から生じる樹水を取得する工程(ステップS3)では、低温乾燥装置1で木材を乾燥する工程(ステップS1)において木材から生じる樹水を取得しており、この樹水は、樹液等の成分を含むものであると考えられる。ここで、乾燥する木材と、樹水とは、同一の木材から取得するものが最も好ましいが、夫々、別の木材から取得しても良い。

樹水に薬剤を加えて添加水を作成する工程(ステップS4)では、図2に示す如く、ヒータhを備えた調整装置(調整槽)Aに、木材から生じた樹水と、所定量の粉末の薬剤とを投入することにより、樹水に粉末の薬剤を60℃前後で加えて添加水を作成する。ここで、粉末の薬剤は、天然物や化学合成の着色剤(例えば、衣類用着色剤)、第一リン酸アンモン・硫酸アンモニウム系薬剤の不燃剤、防虫剤等であり、添加水を作成する際には所望の薬剤を1つ選択しても良いし、複数の薬剤を選択して混合しても良い。

乾燥した木材を含浸釜に入れて圧を増減する工程(ステップS5、S6)では、図1、図2に示す如く、乾燥した木材を含浸釜Bに搬入し(ステップS5)、減圧用コンプレッサP2により、含浸釜Bの内部を減圧し、約10分程度、木材を減圧処理し、次に、加圧用コンプレッサP1、エアー抜きバルブにより、含浸釜Bの内部を、常圧を介して加圧し、約10分程度、木材を加圧処理する(ステップS6)。ここで、圧を増減する工程(ステップS6)では、減圧及び加圧による圧の増減を1回でも良いし、圧の増減を複数回繰り返しても良い。

添加水を加えて加圧する工程(ステップS7〜S9)では、含浸釜Bの内部を減圧し、調整装置Aから含浸釜B内に、乾燥木材と添加水の合計容量が内容量の70%前後になるまで添加水を注入し(ステップS7)、木材の内部に添加水を含浸させるよう、含浸釜Bの内部を、加圧用コンプレッサP1により4時間程、7〜10気圧(約709〜1013kPa)に加圧し(ステップS8)、添加水を含浸した木材を含浸釜Bから取り出す(ステップS9)。ここで、含浸釜B内を加圧する際(ステップS8)には、加圧用コンプレッサP1及びエアー抜きバルブにより、常圧と加圧による圧の増減を繰り返して添加水の含浸性を高めても良い。又、含浸釜Bは、図3、図4に示す如く、タイマt付きの循環コンプレッサP3を備えた循環ラインを備え、内部から添加水を取り出して、木材を配置する木口(含浸釜Bの内部)に向け、循環コンプレッサP3を介して循環ラインの吹出口より断続して水圧をかけるようにしても良い(例えば10分間隔)。更に、含浸した木材を含浸釜Bから取り出した場合には、含浸釜Bに残った添加水を、貯留槽Cへ移しており、貯留槽Cへ移した添加水は再利用することができる。更に又、貯留槽Cでは、添加水を濾過、濃度調整することができる。又、添加水を加えて薬剤を含浸させる乾燥木材は、樹水を生じた木材に限定されるものでなく、別の手段で乾燥した他の木材であっても良い。

続いて、木材を乾燥させる工程(ステップS10〜S13)では、添加水を含浸した木材を約4時間程度、水切りし(ステップS10)、水切りした木材を低温乾燥装置1の乾燥室5に入れ(ステップS11)、所定温度で、約1日、乾燥処理し(ステップS12)、乾燥室5から処理木材を取り出している(ステップS13)。なお、最後に木材を乾燥させる際には、低温乾燥装置1の代わりに他の乾燥装置を用いても良い。

ここで、木材の薬剤処理において、木材を乾燥して生じた樹水を用いた場合と、水道水を用いた場合とを比較すると、樹水に着色剤を加えた添加水の場合では、長さ1820mm、幅135mm、厚さ20mmの乾燥した板材を含浸釜B内に搬入し、含浸釜B内の圧を増減して木材に刺激を与えた後、含浸釜B内に添加水を注入して7気圧で4時間加圧し、満足できる着色の処理木材を得ることができた。一方、水道水に着色剤を同量で加えた比較水の場合では、同じ大きさの乾燥した板材を含浸釜B内に搬入し、含浸釜B内の圧を増減して同様に木材に刺激を与えた後、含浸釜B内に比較水を注入して7気圧で12時間加圧しても、満足できる着色の処理木材を得ることができなかった。

このように、本発明の木材の処理方法を実施する形態例によれば、乾燥した木材に加える添加水は、木材の乾燥により生じた樹水を用いると共に、樹水の木材への含浸性が高いので、添加水による木材への浸透を容易し、水道水等の他の水に比べて好適に薬剤処理することができる。又、木材に薬剤を含浸させるので、木材の特性である調湿性を維持することができる。更に、乾燥した木材と、樹水とを同一の木材から取得し、元の木材に樹水を戻すよう、乾燥した木材に添加水を加えた場合には、添加水による木材への浸透を一層容易にし、水道水等の他の水に比べて極めて好適に薬剤処理することができる。更に又、樹水を再利用できるので、リサイクル率を高め、水資源の保護を図ることができる。

乾燥した木材に添加水を加える前に、圧を増減すると、乾燥した木材に刺激を与えるので、添加水による木材への浸透を容易にし、好適に薬剤処理することができる。又、圧の増減を複数回した場合には、乾燥した木材に好適に刺激を与えるので、添加水による木材への浸透を一層容易にし、極めて好適に薬剤処理することができる。又、乾燥した木材に添加水を加えた後に、圧を増減すると、含浸中の木材に刺激を与えるので、添加水による木材への浸透を容易にし、好適に薬剤処理することができる。更に、内部の木材に断続して水圧をかけた場合には、添加水による木材への含浸を好適にすることができる。

添加水を加えて含浸釜Bを加圧する際(ステップS8)に、常圧と加圧による圧の増減を繰り返すと、添加水の含浸性を高め、好適に薬剤処理することができる。又、薬剤を含浸させた木材を水切りし、乾燥処理を行うと、木材に含浸した薬剤を定着させるので、一層好適に薬剤処理することができる。

添加水を、樹水と粉末の薬剤とから作成すると、添加水の溶媒を樹水のみにするので、添加水による木材への浸透を極めて容易にし、好適に薬剤処理することができる。ここで、液体の薬剤を使用した場合には、液体の薬剤における液分(溶媒)が、樹水と異なる他の組成であるため、添加水による木材の含浸を阻害し、好ましくない。

薬剤を、着色剤及び/又は不燃剤にすると、木材から取得した樹水により、木材の内部まで着色剤及び/又は不燃剤を含浸させるので、木材を好適に着色処理もしくは不燃処理することができる。又、木材に着色剤を含浸させるので、木材の特性である調湿性を維持することができる。更に、薬剤を着色剤にした場合には、木材の内部まで着色するので、好適に発色させることができる。更に又、薬剤を不燃剤にした場合には、木材の内部まで不燃処理するので、不燃性を大幅に向上させることができる。

本発明の樹水を実施する形態例によれば、薬剤を加えて添加水を作成した場合には、木材への含浸性により薬剤を木材に含浸させるので、好適に木材を薬剤処理することができる。

本発明の添加水を実施する形態例によれば、樹水は木材への含浸性が高いので、木材への浸透を容易し、水道水等の他の水に比べて好適に木材を薬剤処理することができる。

本発明の処理木材を実施する形態例によれば、樹水に、薬剤を加えて作成する添加水により、木材の内部まで薬剤処理されるので、薬剤の効果を好適に生じさせることができる。又、薬剤を着色剤にした場合には、木材の内部まで着色するので、好適に発色させることができる。更に、薬剤を不燃剤にした場合には、木材の内部まで不燃処理するので、不燃性を大幅に向上させることができる。

本発明の含浸釜を実施する形態例によれば、内部の木材に断続して水圧をかけるので、添加水による木材への含浸を好適にすることができる。

次に、本発明の実施の形態例で木材を乾燥して樹水を取得する低温乾燥装置について図5〜図8を用いて説明する。

低温乾燥装置1は、台車2に積載した木材3を収納し得るよう開閉扉4を設けた乾燥室5を備え、乾燥室5の上部には、木製の仕切上面6を介して天井裏空間7を形成し、乾燥室5内の一側には、台車2の搬出入方向に沿うよう調整ダクト8を形成している。

天井裏空間7には、乾燥室5へ通じる吸込口9と、調整ダクト8へ通じる吹出口10とを形成するよう、乾燥室5の幅方向へ向かって延在する複数のダクト部11を配置しており、複数のダクト部11の内部には、木材3の上方に位置するよう、夫々、ヒータ等の加熱手段12と、加熱手段12の上流側でダクト部11内に設置される送風機等の送風手段13と、加熱手段12の下流側でダクト部11内に配置されるセラミック体14と、加熱手段12の近傍に配置されて温度を検出する過昇防止センサ15とを備え、加熱手段12及び送風手段13を駆動した際には、送風手段13により乾燥室5内の空気を吸込口9よりダクト部11へ吸引し、加熱手段12で空気流を加熱して熱風にし、熱風をセラミック体14に当てて遠赤外線を生じさせ、ダクト部11の吹出口10より調整ダクト8へ排出するようにしている。なお、図中、13aは送風手段13のモータを示している。

調整ダクト8は、乾燥室5の側面に隣接して延在する木材の仕切側面(板面)16と、仕切側面16を両側で支持するよう上下方向の溝を備える支柱17と、仕切側面16の上下方向の間に所定位置(図5では上位置、中央位置、下方位置の三ケ所)で挟み込まれる複数の金網面18とを備えており、熱風が調整ダクト8内にダクト部11の吹出口10より吹き出された際には、仕切側面16と金網面18の配置により熱風を下方へ誘導すると共に金網面18により熱風を分散し、熱風を制御して乾燥室5内へ送風する。

乾燥室5の床面19は、コンクリートの土台20に木製の板面21を敷き詰め、コンクリートから出る強アルカリ成分、薬剤成分、冷輻射を遮断するようにしており、板面21の上面には、台車2の車輪2aをガイドするガイドレール(図示せず)を、開閉扉4から乾燥室5の奥へ向かって配置している。なお、ガイドレール(図示せず)は、開閉扉4の手前で一部切られており、乾燥室5内の熱がガイドレール(図示せず)を通して外部へ漏れないようにしている。

乾燥室5の両側の側面は、木製の板面を用いたパネル体23で構成されており、パネル体23は、図7に示す如く、木製の板面で内側面(一方の板面)24と外側面(他方の板面)25を構成すると共に、内側面24と外側面25の間に複数枚のダンボール材26を隙間なく積層しており、内側面24の外面に水分が付着した際には、図8に示す如く、内側面24と外側面25の間に生じた水分を、内側面24から、ダンボール材26を介して、乾いた外側面25へ水分を吸収、伝達し、乾燥室5内の水分を水蒸気として外部へ放出し得るようにしている。ここで、ダンボール材26は、波型に形成された中芯26aと、中芯26aを保持するように中芯26aの両面に貼り合わせライナ26bとから構成されると共に、複数枚を積層しており、これにより、水分を吸収し、伝達し、外部へ放出し、乾燥室5内が乾燥した際には回復するようになっており、同時に、断熱性を高めるようになっている。又、ダンボール材26は、無機質の不燃剤を塗布して難燃処理されており、熱風等の昇温に耐られると共に、防虫防蟻効果も得られるようになっている。

ここで、パネル体23は、低温乾燥装置1の側面に限定されるものでなく、天井面等の他の面に使用しても良く、更に、サウナの壁面や建築材等に適用しても良い。又、パネル体23の木製の板面は、調湿性を有する無垢の木が好ましく、同時に、乾燥室5の仕切上面6、床面19も、外部からの影響を低減するよう無垢の木が好ましい。

乾燥室5の調整ダクト8側の側面は、図5、図6に示す如く、前方及び奥方に照明手段28を配置すると共に、中央に室温センサ29を設置し、室温センサ29から制御盤41へデータを送って乾燥室5内の温度管理をするようにしている。ダクト部11の吸込口9の隣接位置には、給気ファン30aを備えた流入口30を設け、照明手段28及び流入口30の下方位置には、所定口径の排出口31を備えている。又、側面の外側には、過昇防止センサ15と連結した過昇防止温度調整器32を配置して過昇温度の設定を行い、温度の異常昇温の際は、データを送って制御盤41の電源が強制的に遮断され、乾燥室5内の温度制御と共に過昇防止により二重の安全管理を行っている。

乾燥室5の天井裏空間7を形成する側面は、乾燥室5の側面から連なるよう、外側面25及び内側面24を備えると共に、外側面25及び内側面24の間にダンボール材26を隙間なく積層しており、乾燥室5の天井裏空間7を形成する頂部面は、一枚の木製の板面34により構成されている。ここで、一枚の木製の板面34からなる頂部面には、機器の点検口(図示せず)を構成しても良い。又、頂部面は、一枚の板面34の代わりに、二枚の板面の間に複数のダンボール材を隙間なく積層したパネル体でも良い。

一方、乾燥室5の外方には、乾燥室5の外部環境を調整し得るよう乾燥室5を取り囲む断熱保温壁の外室35を設けており、外室35は、乾燥室5の開閉扉4側に対抗する前方面に、シャッタ等の開閉部36及び換気用のファン37を設け、乾燥室5の奥側に位置する側方面及び奥方面には、複数の給気口38を配置している。又、乾燥室5の側面と外室35の側方面との間には複数の除湿器等の除湿手段(採取手段)(図6では4つ)39を夫々配置し、木材3から乾燥室5を介して樹水を取得し得るようにしている。

以下、低温乾燥装置の作用を説明する。

木材3を乾燥する際には、台車2に積載した木材3を搬入して外室35の開閉部36を降ろすと共に乾燥室5の開閉扉4を閉め、加熱手段12及び送風手段13を駆動して乾燥室5内を40〜50℃、好ましくは42℃〜45℃に昇温し、最初の乾燥時には、乾燥室5の外気(外室35内の空気)を流入口30の給気ファン30aにより乾燥室5内へ取り込んで、外気を直接、木材3に当てないよう、送風手段13によりダクト部11内へ取り込み、加熱手段12で加熱して熱風にすると共にセラミック体14により遠赤外線を含んだ状態にして調整ダクト8内へ排出し、熱風を調整ダクト8内から仕切側面16及び金網面18により振り分けて乾燥室5へ送風し、乾燥室5内では熱風を循環させると共に、湿った重い空気を排出口31より乾燥室5の外部へ排出する。

次に、時間経過に伴い、乾燥室5内の湿度が少なくなった場合には、流入口30の給気ファン30aを止めると共に加熱手段12及び送風手段13の駆動を維持し、ダクト部11及び調整ダクト8を介して、遠赤外線を含んだ熱風を乾燥室5内で循環させ、木材3を最終的に乾燥させる。

この時、乾燥室5内を循環する熱風は、木材3から生じた水分や乾燥室5内に存在する水分を内側面24に付着させ、木の材質の調湿性及びダンボール材26の吸収性・伝達性・放出性・回復性により、水分を、内側面24、ダンボール材26、外側面25の順に伝達して外側面25の外部へ水蒸気として排出し、除湿手段(採取手段)39では、水蒸気を、木材3から生じた樹水として取得する。

このように、本発明の樹水の取得方法を実施する形態例によれば、低温乾燥装置1により、パネル体23の木の調湿性を用いて水分を排出するので、除湿手段(採取手段)39で水分を樹水として容易に取得することができる。又、加熱手段12及び送風手段13により熱風を乾燥室5内で木材3の周囲に循環させるので、熱風をムラなく木材3に行き渡らせ、木材3を好適に乾燥させると共に、乾燥時間を短縮することができる。更に又、パネル体23の木の調湿性を用いて木材3の水分を排出するので、木材3に過剰な負荷をかけることなく、好適に乾燥処理することができる。又、乾燥室5外の環境を調整するよう乾燥室5を取り囲む外室35を備えるので、乾燥室5から生じた水分、木材3から樹水を極めて容易に取得することができる。

パネル体23は、木製の板面で内側面(一方の板面)24と外側面(他方の板面)25を構成すると共に、内側面24と外側面25の間にダンボール材26を隙間なく積層し、内側面24と外側面25の間に水分を溜めることなく乾燥室5内の水分を外部へ放出し得るよう構成されると、パネル体23の木の材質の調湿性及びダンボール材26の吸収性・伝達性・放出性・回復性を用いて水分を排出するので、木材3の乾燥時間を一層短縮すると共に、除湿手段(採取手段)39により樹水を容易に取得することができる。又、ダンボール材26の保温性を利用して乾燥室5内の温度低下を抑制することができる。ここで、内側面24と外側面25の間に配置するダンボール材26は、複数の薄いダンボール材26を積層した場合が、吸収性・伝達性・放出性・回復性及び保温性を好適に高めることができる。

乾燥室5内へ送風する熱風を制御可能にするよう、側面のパネル体23に隣接する調整ダクト8を備えると、水分を含んだ熱風をダクト部11の吹出口10から下方へ誘導して水分を側面のパネル体23に十分に接触させるので、乾燥室5内の水分を効率的に外部へ放出し、木材3の乾燥時間を一層短縮することができると共に、除湿手段(採取手段)39により樹水を容易に取得することができる。

乾燥室5は、側面の上部に外気を取り入れる流入口30を備えると共に、側部の下部に、湿った重い空気を排出する排出口31を備えると、流入口30の位置により、外気を木材3に直接当てることを抑制するので、木材3にストレスを与えることなく、木材3を好適に乾燥させて樹水を容易に取得することができる。

尚、本発明の木材の処理方法、樹水の取得方法、樹水、添加水、処理木材、含浸釜は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、木材を乾燥して生じる樹水を木材の含浸に利用するならば、薬剤の種類や加圧・減圧、温度、時間の条件は特に限定されるものでないこと、採取手段は、放出された水分を樹水として取得するならば除湿手段の構成に限定されるものではないこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

本発明を実施する形態例を示すフローである。 本発明を実施する形態例において調整装置と含浸釜の構成を示す概念図である。 本発明を実施する形態例の含浸釜の側方面を示す概念図である。 本発明を実施する形態例の含浸釜の後方面を示す概念図である。 本発明を実施する形態例に使用される低温乾燥装置の構成を示す正面図である。 本発明を実施する形態例に使用される低温乾燥装置の構成を示す平面図である。 低温乾燥装置のパネル体の構造を示す断面図である。 パネル体により水分を外部へ放出する状態を示す概念図である。

符号の説明

1 低温乾燥装置
3 木材
5 乾燥室
12 加熱手段
13 送風手段
23 パネル体
24 内側面
25 外側面
26 ダンボール材
35 外室
39 除湿手段(採取手段)
B 含浸釜

Claims (10)

  1. 木材を乾燥して生じる樹水に、薬剤を加えて添加水を作成する工程と、乾燥した木材に添加水を加えて加圧する工程とを備え、木材に薬剤を含浸させて木材を薬剤処理することを特徴とする木材の処理方法。
  2. 乾燥した木材に添加水を加える前に、及び/又は添加水を加えた後に、圧を増減する工程を備えることを特徴とする請求項1記載の木材の処理方法。
  3. 添加水を、樹水と粉末の薬剤とから作成する工程を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の木材の処理方法。
  4. 薬剤を、着色剤及び/又は不燃剤にしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の木材の処理方法。
  5. 木材を低温乾燥装置により乾燥して樹水を取得する樹水の取得方法であって、前記低温乾燥装置は、木材を搬入し得る乾燥室と、該乾燥室を低温で乾燥可能な温度に加熱する加熱手段と、前記乾燥室内へ熱風を送風する送風手段と、前記乾燥室の側面を構成すると共に木製の板面を用いて木の材質の調湿性により乾燥室内の水分を外部へ放出し得るパネル体と、前記乾燥室を取り囲む外室と、外部へ放出された水分を樹水として取得し得るよう前記乾燥室と外室の間に配置された採取手段とを備えることを特徴とする樹水の取得方法。
  6. パネル体は、木製の板面で内側面と外側面を構成すると共に、内側面と外側面の間にダンボール材を隙間なく積層し、内側面と外側面の間に生じる水分を吸収、伝達し、乾燥室内の水分を外部へ放出して木材の乾燥と共に、パネル体の乾燥回復を為し得るよう構成されたことを特徴とする請求項5記載の樹水の取得方法。
  7. 木材を低温乾燥装置により乾燥して取得される樹水であって、
    前記低温乾燥装置は、木材を搬入し得る乾燥室と、該乾燥室を低温で乾燥可能な温度に加熱する加熱手段と、前記乾燥室内へ熱風を送風する送風手段と、前記乾燥室の側面を構成すると共に木製の板面を用いて木の材質の調湿性により乾燥室内の水分を外部へ放出し得るパネル体と、前記乾燥室を取り囲む外室と、外部へ放出された水分を採取するよう前記乾燥室と外室の間に配置された採取手段とを備え、
    前記採取手段で採取された水分により構成されたことを特徴とする樹水。
  8. 木材を乾燥して生じる樹水に薬剤を加え、前記薬剤を木材に含浸させるよう作成されたことを特徴とする添加水。
  9. 木材を乾燥して生じる樹水に、薬剤を加えて作成する添加水により、薬剤を含浸させて構成されたことを特徴とする処理木材。
  10. 乾燥した木材に添加水を加えて加圧する含浸釜であって、内部への吹出口を備えて断続して内部に水圧をかけるよう構成されたことを特徴とする含浸釜。
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