JP2007044933A - プリント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 巻取り後の記録媒体のロール体の搬出時におけるオペレータの負担を軽減して、作業性を向上させることが可能なプリント装置を提供する。
【解決手段】 プリント装置Pは、長尺の記録媒体Mを搬送部E等によって搬送しながらプリント部Aにおいてプリント処理を行った後、プリント処理後の記録媒体Mをカットすることなく長尺のまま巻取り部Fにおいて巻き取るプリント装置である。制御部100は、巻取り部Fにおいて巻き取られた記録媒体Mの巻取り重量を算出し、これが所定重量以上になった場合には、プリント装置P内における記録媒体Mの搬送を停止させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、長尺の記録媒体に対してプリント処理を行い、処理後の記録媒体を巻き取ってこれを搬出するプリント装置に関する。
従来より、長尺の記録媒体を搬送しながらプリント処理を行うプリント部と、プリント処理された長尺の記録媒体を巻き取ってロール体とする巻取り部と、を備えたプリント装置が用いられている。
例えば、特許文献1には、感光材料の搬送路に沿った所定位置に配置され感光材料の有無を検出する検出手段と、この検出手段からの信号に基づいて所定位置を通過した感光材料の長さを求めて表示する表示手段と、を有しており、長尺状の感光材料を搬送しながら処理する感光材料処理装置が開示されている。
特開平4−128755号公報(平成4年4月30日公開)
しかしながら、上記従来の感光材料処理装置(プリント装置)では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された装置では、処理されたプリント長さを積算して表示させているが、巻き取られた記録媒体の重量がどの程度であるかについては考慮されていない。このため、巻き取った記録媒体を、例えば、プリント済みの記録材料を定着処理するための定着装置へセットする場合等においては、記録媒体の重量が重過ぎて作業性が低下するおそれがある。
本発明の課題は、巻取り後の記録媒体のロール体の搬出時におけるオペレータの負担を軽減して、作業性を向上させることが可能なプリント装置を提供することにある。
第1の発明に係るプリント装置は、搬送部と、プリント部と、巻取り部と、制御部と、を備えている。搬送部は、長尺の記録媒体を搬送する。プリント部は、搬送部によって搬送される記録媒体に対してプリント処理を行う。巻取り部は、プリント部においてプリント処理された長尺の記録媒体を巻き取る。制御部は、巻取り部において巻き取られた記録媒体の重量に応じて巻取り部における記録媒体の巻き取りを停止させる。
ここでは、長尺の記録媒体を搬送しながらプリント処理を行い、プリント処理済みの記録媒体を長尺の状態で巻き取るプリント装置において、プリント処理された記録媒体の重量が所定重量以上になった場合に巻取り部における記録媒体の巻き取りを停止させる。
ここで、記録媒体の巻き取りを停止させる条件となる記録媒体の重量とは、巻き取られた記録媒体そのものの重量の他、プリント処理されて表面にインク等が塗布された記録媒体の重量が含まれる。
通常、このような長尺の記録媒体にプリント処理してこれを巻き取るプリント装置においては、常に全ての記録媒体を巻き取ってから搬出すると、記録媒体の幅が広い場合には、巻き取ったロール体が大きくなって重量が大きくなるために、持ち運びするのが困難になる場合があった。特に、プリント装置においてプリント処理された記録媒体を定着装置へ運んで定着処理する場合には、頻繁に定着装置への運搬が必要になるため、オペレータの負担が大きかった。
本発明のプリント装置では、プリント処理された長尺の記録媒体を巻取り部において巻き取る際に、所定の巻き取り停止条件として重量値を設定している。
これにより、プリント処理された後で巻き取られた記録媒体のロール体がオペレータによって搬送可能な所定の重量を越える前に記録媒体の搬送、巻き取りを停止させることで、オペレータの負担を軽減して作業性を向上させることができる。
第2の発明に係るプリント装置は、第1の発明に係るプリント装置であって、巻取り部において巻き取った記録媒体の重量を検知する重量センサをさらに備えている。
ここでは、巻取り部における記録媒体の巻取り重量を、例えば、巻取り部における巻き芯の部分等に設置された重量センサを用いて検知する。
これにより、巻取り部に設けた重量センサにおける検知結果を直接用いて記録媒体の巻き取りを停止するか否かを決定することができるため、簡易な制御によって巻き取り停止制御を設定することができる。
第3の発明に係るプリント装置は、第1の発明に係るプリント装置であって、制御部は、巻取り部において巻き取った記録媒体が所定の長さ以上になった場合に、巻取り部における記録媒体の巻き取りを停止させる。
ここでは、記録媒体の単位長さ当たりの重量が分かっている場合には、その巻取り長さを検知して所定長さになったら記録媒体の巻き取りを停止させる。つまり、巻取り部において巻き取られた記録媒体の長さを巻き取り停止条件として設定している。
これにより、巻き取り長さだけを検知することで、所定重量を超えない記録媒体のロール体を搬出することができる。この結果、プリント装置から記録媒体のロール体を搬出する際におけるオペレータの負担を軽減し、作業性を向上させることができる。
第4の発明に係るプリント装置は、第1の発明に係るプリント装置であって、制御部は、巻取り部における記録媒体の巻取り時間が所定の時間以上になった場合に、巻取り部における記録媒体の巻き取りを停止させる。
ここでは、記録媒体の単位長さ当たりの重量、搬送速度が分かっている場合には、その搬送時間だけを検知して巻き取りを停止させる。つまり、巻取り部において巻き取られた記録媒体の巻取り時間を巻き取り停止条件として設定している。
これにより、巻取り時間だけを検知するだけで、所定重量を超えない記録媒体のロール体を搬出することができる。この結果、プリント装置から記録媒体のロール体を搬出する際におけるオペレータの負担を軽減し、作業性を向上させることができる。
第5の発明に係るプリント装置は、第3または第4の発明に係るプリント装置であって、制御部は、プリント部における印刷条件を考慮して巻取り部における記録媒体の巻き取りを停止させる。
ここでは、プリント部における記録媒体に対する印刷条件を考慮して巻取り部における記録媒体の巻き取り停止のタイミングを調整する。ここで、上記印刷条件とは、プリント部においてプリント処理される際に消費されるインク消費量や使用インクの種類、記録媒体の種類等が含まれる。
これにより、記録媒体の重量に加えて、プリント処理によって記録媒体の表面に担持されたインク等の重量も加えたプリント処理後の記録媒体の正味の重量によって巻取り部における記録媒体の巻き取り停止のタイミングを決定することができる。この結果、より正確な重量条件によって記録媒体を管理することで、さらに効果的にプリント装置から記録媒体のロール体を搬出する際におけるオペレータの負担を軽減し、作業性を向上させることができる。
第6の発明に係るプリント装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係るプリント装置であって、制御部による巻取り部の記録媒体の巻き取り停止条件は、ユーザごとに設定可能である。
ここでは、巻取り重量、巻取り長さ、巻取り時間等の巻き取り停止条件は、ユーザごとに設定可能としている。
これにより、プリント装置から記録媒体のロール体を搬出するオペレータの人数や体力差等を考慮して巻取り部における記録媒体の巻き取り停止条件としての重量の閾値等を変更することで、オペレータの負担をより効果的に軽減して、作業性を向上させることができる。
第1の発明に係るプリント装置によれば、オペレータの負担を軽減して作業性を向上させることができる。
第2の発明に係るプリント装置によれば、簡易な制御によって巻き取り停止制御を設定することができる。
第3の発明に係るプリント装置によれば、プリント装置から記録媒体のロール体を搬出する際におけるオペレータの負担を軽減し、作業性を向上させることができる。
第4の発明に係るプリント装置によれば、プリント装置から記録媒体のロール体を搬出する際におけるオペレータの負担を軽減し、作業性を向上させることができる。
第5の発明に係るプリント装置によれば、さらに効果的にプリント装置から記録媒体のロール体を搬出する際におけるオペレータの負担を軽減し、作業性を向上させることができる。
第6の発明に係るプリント装置によれば、オペレータの負担をより効果的に軽減して、作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るプリント装置Pを含むプリントシステムについて、図1〜図5を用いて説明すれば以下の通りである。
[プリントシステム全体の構成]
本実施形態に係るプリントシステムは、図1に示すように、ロール状で長尺の記録媒体Mに対して昇華性インクで画像をプリントし、この画像がプリントされた記録媒体Mをロール状に巻き取るプリント装置Pと、このプリント装置Pにおいてロール状に巻き取られた記録媒体Mを搬送しながら加熱熱定着処理を行う熱定着装置Qと、を備えている。
なお、本実施形態のプリントシステムにおいて使用される記録媒体Mは、PET(po1yethy1ene terephthalate)製でフィルム状の基材の表面に、昇華性インクに親和性のある樹脂(ボリビニルアルコール系の樹脂やボリビニルアセタール系の樹脂等)で定着層を被覆形成し、この定着層の表面に昇華性インクに対して非親和性となるフッ素樹脂やシリコン樹脂等の薄いフィルム状の浸透層を剥離可能な状態で重ね合わせ、全体として柔軟性のあるシートとして形成されている。また、記録媒体Mは、紙製で筒状となる軸芯X(図2参照)にロール状に巻き取った状態で供給される。この記録媒体Mは、1200mm以上の幅を有しており、最大長さが20〜30mの長尺のものが用いられる。
本実施形態のプリントシステムでは、プリント装置Pにおいて上述した記録媒体Mの浸透層に対して昇華性インクで画像をプリントし、熱定着装置Qにおいて記録媒体Mを加熱することにより浸透層のインクを昇華させて定着層に移行させて基材の表面に画像を定着形成させる。このように画像を転写する形態で定着させた後では、浸透層をフィルム状のまま剥離して取り除くことにより、記録媒体Mの基材の表面の定着層に形成された明瞭な画像を露出できる。
[プリント装置Pの構成]
プリント装置Pは、図1に示すように、通信ケーブル1を介してコンピュータ2と接続されており、コンピュータ2から伝送される画像データをプリント部Aにおいてプリントする。なお、コンピュータ2は、ディスプレイ3を備えており、プリント装置Pから伝送される情報をディスプレイ3を介して把握することも可能である。
また、プリント装置Pは、図1および図2に示すように、プリント部Aと、媒体セット部Bと、乾燥部Cと、ループ形成部Dと、搬送部Eと、巻取り部Fと、制御ユニットGとを備えている。
プリント部Aは、下端部にキャスターが取り付けられた支持フレーム10に縦向きの姿勢で配置された主フレーム11の上部に設けられており、記録媒体Mに対してプリント処理を行う。
媒体セット部Bは、プリント部Aの上流側に配置されており、プリント部Aに対して記録媒体Mを供給する。
乾燥部Cは、プリント部Aの下流側に配置されており、プリント部Aにおいてプリント処理された記録媒体Mを加熱することにより乾燥させる。
ループ形成部Dは、乾燥部Cの下流側に配置されており、乾燥部Cから送り出された記録媒体Mの搬送速度を調整してループ形状の部分を作成する。
搬送部Eは、ループ形成部Dの下流側に配置されており、ループ形成部Dにおいてループ形状の部分が作成された記録媒体Mを、下方に搬送する。
巻取り部Fは、搬送部Eの下流側に配置されており、搬送部Eから搬送される記録媒体Mを長尺のまま巻芯Rにおいて巻き取る。
制御ユニットGは、上記プリント部A、媒体セット部B、乾燥部C、ループ形成部D、搬送部Eおよび巻取り部Fの動作を制御する。
また、プリント装置Pは、プリント部Aを覆うケース12の外面に、コントロールパネルCPを備えている。
コントロールパネルCPは、図示しない各種の制御を実現する複数のスイッチ類と、情報を表示する液晶ディスプレイと、メディアからの画像データを取得するメディアドライブとを有している。そして、このコントロールパネルCPのスイッチを操作することで、後述する巻芯Rのセッティングやプリント処理から巻取処理までの一連の処理を行う。
[プリント部Aの構成]
プリント部Aは、搬送ローラ対(搬送部)20と、プリントテーブル21と、プリントヘッド22と、ガイドレール23と、カッター24とを備えている。
搬送ローラ対20は、ステッピングモータ型の搬送モータ20Mで駆動される圧着型の搬送ローラ対であって、上流側の媒体セット部Bにセットされたロール状の長尺の記録媒体Mを、プリントテーブル21の上面に送り出す。さらに、搬送ローラ対20は、プリントテーブル21上でプリント処理された記録媒体Mを、さらに下流側の乾燥部Cへ送り出す。また、搬送ローラ対20には、後述するロータリエンコーダ70(図4参照)が接続されており、搬送ローラ対20の回転数を検出して制御部100(図4参照)に対して送信する。なお、このロータリエンコーダ70における検出結果を用いた搬送および巻き取り停止制御については、後段にて詳述する。
プリントテーブル21では、インクジェット型のプリントヘッド22を用いて画像をプリント処理する。
プリントヘッド22は、キャリッジモータ22Mによって横向き姿勢のガイドレール23に沿って記録媒体Mの幅方向(主走査方向)に往復移動させられるような状態で支持されており、記録媒体Mを幅方向に切断するカッター24が出退可能な状態で取り付けられている。なお、カッター24は、電磁ソレノイド等の出退操作機構24Aによって駆動される。
また、プリント部Aにおいては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、 ブラック(K)の4色の昇華性インクに加えて、中間色の2色の昇華性インクを用いた6色のインクを使用する。この昇華性インクは、80℃程度の温度で昇華が始まり、フィルム状のPET製の基材を有する記録媒体Mにおいては、180℃で2分程度加熱することにより最適な転写状態となるものを用いている。この昇華性インクは、170℃〜200℃程度の温度でインクの昇華を無理なく行えるものであり、200℃では1分程度の加熱、170℃では5分程度の加熱によって所望の転写が行われる。
このプリント部Aにおいてプリント処理を行う場合には、搬送ローラ対20によって記録媒体Mを余分に搬送することで、記録媒体Mの先端側に予め設定された幅の余白が形成される。そして、その余白部分を通過後に記録媒体Mの幅方向への往復作動時にプリントヘッド22のノズルから記録媒体Mに対して昇華性インクを吹き付けることにより、プリント処理を行われる。また、プリント処理を完了した場合には、所定量だけ記録媒体Mを搬送することにより、記録媒体Mの後端側に予め設定された幅の余白を形成する。そして、この余白部分を通過させた後、出退操作機構24Aによってカッター24を突出させた状態でプリントヘッド22を幅方向に移動させることにより、プリント処理された記録媒体Mを所定サイズの大きさで切断する。
[媒体セット部Bの構成]
媒体セット部Bは、図2に示すように、主フレーム11に取り付けられた一対のブラケット14と、一対のブラケット14のそれぞれに軸芯Xを中心に回転可能な状態で取り付けられた支持コーン15と、を備えている。
支持コーン15は、記録媒体Mが巻回されたロール体の芯材の両端部に嵌り込むように先端側になるほど小径となる円錐台形となっており、一対の支持コーン15の少なくとも一方が記録媒体Mの幅方向(軸芯X方向)における位置が調節できるようになっている。また、媒体セット部Bに記録媒体Mをセットする際には、支持コーン15にリール板16を外嵌し、このリール板16によって記録媒体Mが巻回されたロール体の両端を挟み込むようにして記録媒体Mのロール体を支持する。なお、図面上では、一方の支持コーン15のみを示しているが、実際には支持コーン15は左右に配置されているものとする。
長尺の記録媒体Mを巻回したロール体を媒体セット部Bにセットする際には、リール板16を支持コーン15に外嵌し、それぞれの支持コーン15の相対距離を拡大する。そして、この支持コーン15が記録媒体Mの芯材部分に嵌め込まれるように記録媒体Mのロール体の位置を決定した後、それぞれの支持コーン15の相対距離を短縮する。これにより、それぞれの支持コーン15の端部が、記録媒体Mのロール体の芯材部分の内部に入り込み、一対のリール板16が芯材の部分を挟み込むようにして、記録媒体Mのロール体が支持コーン15において支持される。
[乾燥部Cの構成]
乾燥部Cは、図2に示すように、乾燥テーブル26と、複数の第1中赤外線ヒータH1と、第1温度センサSH1(図3参照)とを備えている。
乾燥テーブル26は、プリント部Aから搬送されてくる記録媒体Mを斜め下方に送る緩傾斜面(搬送下流側ほど低くなる傾斜面)を有している。また、乾燥テーブル26には、複数の貫通孔26Aが形成されており、この乾燥テーブル26の下面側に隔壁27を介して搬送方向に形成された2つの負圧空間Vの空気を排出する吸引ファン28を備えている。
第1中赤外線ヒータH1は、乾燥テーブル26の上方に配置されており、乾燥テーブル26上において搬送される記録媒体Mの表面を加熱する。また、第1中赤外線ヒータH1は、中赤外線ランプ6と反射板7とを備えている。
第1温度センサSH1は、乾燥テーブル26の幅方向における端部に配置されたサーミスタ等を含んでおり、乾燥テーブル26上における温度を検知する。
この乾燥部Cに送られた記録媒体Mは、乾燥テーブル26に形成された貫通孔26Aを介して負圧が作用することにより吸着され、自重による移動が抑制されると同時に平滑な状態で維持される。また、この搬送の際には、記録媒体Mは、第1中赤外線ヒータH1からの熱によって平均的に加熱され、インク中の水分が蒸発して乾燥が促進される。
[ループ形成部Dの構成]
ループ形成部Dは、図2および図3に示すように、乾燥テーブル26から搬送されてくる記録媒体Mを斜め下方に送る急傾斜姿勢のガイドテーブル30と、記録媒体Mに接触して下方に案内するように湾曲成形された湾曲ガイド板31とを備えている。また、このループ形成部Dでは、光源Saと受光素子Sbとを含む光学式の第2センサS2を用いて、湾曲ガイド板31の部位における記録媒体Mの湾曲量が設定値を超えたことを検出する。
[搬送部Eの構成]
搬送部Eは、図2および図3に示すように、圧着搬送機構(搬送部)Eaと、板状のガイド部材36と、姿勢切換え機構37と、ガイド体38と、ガイドローラ39と、を備えている。また、この搬送部Eは、圧着搬送機構Eaの下方位置における記録媒体Mの存否を判別するように光源Saと受光素子Sbとで成る光学式の第3センサS3を備えている。
圧着搬送機構Eaは、記録媒体Mを圧着して下方に駆動搬送する駆動ローラ34と従動ローラ35とを有している。
圧着搬送機構Eaの駆動ローラ34は、ステッピングモータ型の搬送モータ34Mによって駆動されている。一方、従動ローラ35は、電磁ソレノイド等の切換機構35Aによって、駆動ローラ34との間に記録媒体Mを圧着する圧着位置と、駆動ローラ34から離間する離間位置とに切り換えられる。
ガイド部材36は、この圧着搬送機構Eaで下方に送られる記録媒体Mが巻き癖によってカーリングする側(基材Ma側)に配置されている。また、ガイド部材36は、アーム36Aを介して軸芯Y上に配置された回動軸40に支持されている。ガイド部材36は、ガイド位置センサSPが検出状態に達するまで回動モータ36Mを正転駆動することにより、ガイド姿勢(図3に示す仮想線で示す位置)になるようにセットされる。一方、回動モータ36Mを逆転駆動することにより、この案内姿勢から上方に離間する離間姿勢(図3に示す実線で示す位置)にセットされる。
姿勢切換え機構37は、軸芯Y周りにおいてガイド部材36の姿勢を切り換える。姿勢切換え機構37は、ステッピングモータ型の回動モータ36M(アクチュエータの一例)からの駆動回転力を減速ギア41と一方向クラッチ42とを介して回動軸40に対して伝達する。
一方向クラッチ42は、ガイド部材36の人為操作による上方へ持ち上げ操作を許可するように機能するものである。例えば、装置内において記録媒体Mの詰まりが生じた場合には、ガイド姿勢にあるガイド部材36を、離間姿勢まで持ち上げ、記録媒体Mの除去を行う。このように人為的な操作によってガイド部材36を持ち上げた場合でも、このガイド部材36をガイド姿勢に設定する際には、ガイド位置センサSPが検出状態に達するまで回動モータ36Mの正転駆動によってガイド部材36を下降させればよい。
ガイド体38は、ガイド部材36と対向する位置に揺動可能な状態で配置されている。
ガイドローラ39は、ガイド体38の揺動端において支持されている。
ガイド体38は、基端側(図面では上側)に配置された支軸43を中心として揺動可能な状態で支持されている。そして、この支軸43周りにおいて、ガイドローラ39をガイド部材36の側に揺動させるバネ44を有している。このため、巻取り部Fにおいて巻芯Rに巻き取られる記録媒体Mのロール体の径が大きくなった場合には、この記録媒体Mの外面にガイドローラ39が接触し、バネ44の付勢力に抗してガイド体38が巻芯Rから離間する方向に揺動する。
また、搬送部Eは、アーム36Aと当接することによりガイド部材36がガイド姿勢状態にあることを検出するガイド位置センサSPを備えている。なお、本実施形態では、ガイド位置センサSPとしてリミットスイッチを用いているが、フォトインタラプタ型等の光学センサや、ポテンショメータを用いてもよい。
[巻取り部Fの構成]
巻取り部Fは、図2に示すように、巻芯Rの巻芯軸51を支持するように主フレーム11に取り付けられた左右一対の側壁60と、この側壁60の内面側に設けられた長手方向が水平方向に沿って配置された支持フレーム61と、を備えている。
一対の支持フレーム61には、接当ローラ(図示せず)を先端に備えた操作ロッド62が、軸芯Zと平行な方向に出退可能な状態で配置されている。
また、巻取り部Fは、図3に示すように、第2中赤外線ヒータH2と、第2温度センサSH2とを備えている。
第2中赤外線ヒータH2は、中赤外線ランプ6と反射板7とを備えており、支持フレーム61(図2参照)によって支持された巻芯Rによって巻回された記録媒体Mの表面を加熱する。
第2温度センサSH2は、巻芯Rによって巻回された記録媒体Mの表面近傍の温度を計測するサーミスタ等を含んでいる。
さらに、巻取り部Fは、主フレーム11に近接する位置に、駆動ギア66と、ステッピングモータ型の巻取りモータ67と、巻取りモータ67からの回転動力を駆動ギア66に伝達する減速ギア68およびトルクリミッタ69と、を含む巻取駆動系を形成している。この巻取駆動系では、巻芯Rに対して記録媒体Mの巻き取りを開始する初期状態(巻芯Rにおける巻径が最小の状態)において、搬送部Eから送り出される記録媒体Mを巻き取るに充分な周速度が得られるように巻取速度を設定している。本実施形態では、この巻芯Rの回転速度を1分当たり1.5回転程度に設定した(1.5回転/分)。
また、トルクリミッタ69は、回転力を伝達する部位に摩擦板を配置した一般的な構造となっており、搬送部Eから記録媒体Mが送り出されない場合や、巻芯Rに記録媒体Mを巻き取っていって巻径が増大した場合には、トルクリミッタ69において滑りを発生させる。これにより、巻取り部Fにおいては、記録媒体Mに過剰な張力を作用させることなく、円滑な巻き取りを実現している。
[制御ユニットGの構成]
本実施形態のプリント装置Pでは、上述のような構成を備えており、図4に示すように、制御部100を中心とする制御ユニットGを形成している。
制御部100は、プリント部A、媒体セット部B、乾燥部C、ループ形成部D、搬送部E、および巻取り部Fにおける各動作を制御する。さらに、制御部100は、ロータリエンコーダ70における検出結果を受信して、記憶部71に格納されたプリント装置Pにおける印刷条件等の各種情報(インク消費量等)を参照しながら巻取り部Fにおける記録媒体Mの巻き取り重量を算出し、プリント装置P内における記録媒体Mの搬送および巻き取り停止のタイミングを制御する。
具体的には、制御部100は、ロータリエンコーダ70において検出される搬送ローラ対20の回転速度から、プリント装置Pにおける記録媒体Mの搬送速度を算出する。そして、制御部100は、ここで算出された搬送速度と、搬送開始からの経過時間と、記録媒体Mの単位長さ当たりの重量と、プリント部Aにおける印刷条件(インク消費量等)等とを考慮して、巻取り部Fにおいて巻き取られている記録媒体Mの重量を算出する。ここで、巻き取られた記録媒体Mの重量がユーザによって設定された所定の重量値(例えば、10)を超えた場合には、制御部100が、プリント装置P内における記録媒体Mの搬送および巻き取りを停止する。
なお、制御部100による搬送および巻き取り停止制御については、後段にて詳述する。
[熱定着装置Qの構成]
熱定着装置Qは、図1に示すように、プリント装置Pの下流側に配置された装置であって、プリント装置Pにおいてプリント処理された長尺の記録媒体Mを巻回したロール体を装着し、定着処理を行う。また、熱定着装置Qは、記録媒体セット部Qaと、熱定着部Qbと、巻取り部Qcとを備えている。
記録媒体セット部Qaは、プリント装置Pにおいてプリント処理された後で巻取り部Fにおいて巻芯Rに巻回された長尺の記録媒体Mのロール体が装着される部分であって、巻芯Rに巻き取られた長尺の記録媒体Mを支持する支持部81を備えている。
支持部81は、下端部に取り付けられたキャスターによって移動可能なフレーム80の上部に配置されており、プリント装置Pの巻取り部Fにおいて巻芯Rに巻回された長尺の記録媒体Mの巻芯軸51(図3参照)を受け止めるようにして支持する。
熱定着部Qbは、本体フレーム85の上部に取り付けられた壁体86の内部に予備予熱空間と加熱空間とを形成し、さらに壁体86の排出口側に排出空間を形成している。これにより、熱定着部Qbを通過する記録媒体Mの表面が適切な温度(約180度程度)になるように加熱することで、プリント装置Pにおいてプリント処理された記録媒体Mの浸透層がインクの昇華によって定着層に移行し、熱定着処理を行うことができる。
熱定着処理された記録媒体Mは、その後、壁体86における排出空間へと搬送され、放熱による温度低下が図られた後、排出される。
巻取り部Qcでは、排出された記録媒体Mの先端が手動操作型のチャックや両面テープ等によって、支持部95において支持された巻芯Wへ固定され、巻芯Wに対して再びロール状に巻き取られる。
<プリント装置Pにおける搬送および巻き取り停止制御>
本実施形態のプリント装置Pでは、図5のフローチャートに示すように、巻取り部Fにおける長尺の記録媒体Mの巻取り重量が所定の値を超えると、プリント装置P内における記録媒体Mの搬送および巻き取りを停止するように制御を行う。
すなわち、ステップS1において、プリント装置Pにおけるプリント処理が開始されると、ステップS2において、プリント部Aの搬送ローラ対20に取り付けられたロータリエンコーダ70から制御部100に対して搬送ローラ対20の回転速度に関する検出結果が送信される。そして、ステップS3において、制御部100は、ロータリエンコーダ70において検出された搬送ローラ対20の回転速度に基づいて、巻取り部Fにおける記録媒体Mの巻取り重量を算出する。
より詳細には、制御部100は、まず、ロータリエンコーダ70の検出結果として得られる記録媒体Mの搬送速度と、運転開始からの経過時間とに基づいて、プリント部Aにおいてプリント処理されて巻取り部Fにおいて巻き取られた記録媒体Mの長さを算出する。
ここで、制御部100に接続された記憶部71には、現在媒体セット部Bに装着されているロール体を形成する長尺の記録媒体Mの単位長さ当たりの重量や、プリント部Aにおけるプリント処理時におけるインク消費量等の印刷条件、巻取り部Fに装着された巻き芯Rの重量等に関する情報が格納されている。
なお、記憶部71に格納される記録媒体Mの単位長さ当たりの重量としては、現在媒体セット部Bに装着されている記録媒体Mだけでなく、プリント装置Pにおいて使用可能な複数種類の記録媒体Mの単位長さ当たりの重量値が格納されていることが好ましい。また、同じく記憶部71に格納される印刷条件としては、記録媒体Mの種類によって印刷回数が1回塗りの場合と2回塗りの場合とがあるため、そのプリント処理時に消費される単位面積当たりのインクの量等に関する情報が含まれる。
そして、制御部100は、巻取り部Fにおいて巻き取られた記録媒体Mの長さに、記憶部71に格納された記録媒体Mの単位長さ当たりの重量をかけ、巻取り部Fにおいて巻き取られた記録媒体M単独の重量を算出する。さらに、制御部100は、記憶部71に格納された情報の中からプリント部Aにおける印刷条件を考慮して、インクの消費量に相当する分の重量を算出して、上記記録媒体M単独の巻取り重量に加算して、これを記録媒体Mの最終的な巻取り重量とする。
次に、ステップS4においては、ステップS3において算出された記録媒体Mの巻取り重量が、オペレータ(ユーザ)によって予め設定された所定の閾値を超えるか否かを監視する。ここで、巻取り重量が所定の閾値を超えた場合には、ステップS5において、制御部100は、プリント装置Pに含まれるプリント部A〜巻取り部Fにおける記録媒体Mの搬送および巻き取りを停止させるように各部A〜Fを制御する。具体的には、プリント部Aに含まれる搬送ローラ対20を駆動する搬送モータ20Mや、駆動ローラ34を駆動する搬送モータ34M、巻取り部Fにおいて巻芯Rを回転駆動する巻取りモータ67等の回転を停止させる。
その後、搬送および巻き取りが停止された記録媒体Mは、カッター24によって幅方向に切断され、オペレータによって全ての記録媒体Mが巻取り部Fにおいて支持されたロール体に巻き取られる。オペレータは、プリント処理後に巻き取られた記録媒体Mのロール体を、下流側に配置された熱定着装置Qまで運び、熱定着装置Qの記録媒体セット部Qaに装着する。
本実施形態のプリント装置Pでは、以上のように、プリント処理後の記録媒体Mの巻取り重量を正確に検出して所定の重量値を超えると搬送および巻き取りを停止させるように制御を行う。
これにより、オペレータによって熱定着装置Qへと搬送される記録媒体Mのロール体の重量が大きくなり過ぎないように、常に10kg程度の重量に抑えることができる。このため、プリント装置Pの巻取り部Fから記録媒体Mのロール体を取り出して熱定着装置Qの記録媒体セット部Qaへ装着する際のオペレータの負担を大幅に軽減することができる。そして、付け替える記録媒体Mのロール体の重量を、オペレータの人数や体力に合わせた重量にできるため、プリント装置Pから熱定着装置Qへ記録媒体Mのロール体を付け替える際のオペレータの作業性を大幅に向上させることができる。
[プリント装置Pの特徴]
(1)
本実施形態のプリント装置Pは、図1〜図3に示すように、長尺の記録媒体Mを搬送部E等によって搬送しながらプリント部Aにおいてプリント処理を行った後、プリント処理後の記録媒体Mをカットすることなく長尺のまま巻取り部Fにおいて巻き取るプリント装置であって、図4に示す制御部100は、巻取り部Fにおいて巻き取られた記録媒体Mの巻取り重量を算出し、これが所定重量以上になった場合には、プリント装置P内における記録媒体Mの搬送および巻き取りを停止させる。
これにより、巻取り後の記録媒体Mのロール体をプリント装置Pから運び出して熱定着装置Qへ装着する際には、記録媒体Mのロール体の重量を常に予め設定された重量(本実施形態では10kg)程度の重さにすることができる。この結果、プリント装置Pにおけるプリント処理後の記録媒体Mのロール体を運び出す際におけるオペレータの負担を大幅に軽減するとともに、作業性の向上が図れる。
(2)
本実施形態のプリント装置Pでは、制御部100が、プリント装置Pのプリント部Aに取り付けられたロータリエンコーダ70における検出結果を受信して算出した巻取り部Fにおける巻取り長さに基づいて、プリント装置Pにおける記録媒体Mの搬送および巻き取り停止制御を行う。
すなわち、制御部100は、まず、ロータリエンコーダ70において搬送ローラ対20による搬送速度(回転速度)を検出し、これに搬送開始からの経過時間を乗算して搬送長さ(巻取り長さ)を算出する。そして、巻取り長さに記録媒体Mの単位長さ当たりの重量を乗算して巻取り重量を算出する。制御部100は、ここで算出された巻取り重量を予め設定された所定の重量値と比較して、巻取り重量が所定の重量値を超えた場合には搬送および巻き取り停止制御を行う。
これにより、ロータリエンコーダ70における検出信号を受信して巻取り重量を算出するだけで、所定の重量値程度の重さの記録媒体Mのロール体になるように搬送および巻き取り停止制御を行うことができる。
(3)
本実施形態のプリント装置Pでは、制御部100が、ロータリエンコーダ70における検出結果と、搬送経過時間と、記録媒体Mの単位長さ当たりの重量とに基づいて算出された巻取り重量に加えて、プリント部Aにおけるインク消費量等の印刷条件を参照して搬送および巻き取り停止制御を行う。
これにより、例えば、記録媒体の種類によって1回塗り、2回塗り等のインク消費量に差が生じる場合でも、ここで記録媒体Mの表面に担持されたインクの重量まで考慮して巻取り部Fにおいて巻き取られた記録媒体Mの重量値を算出することができるため、より高精度に巻取り重量を算出することができる。このため、印刷条件が異なる場合でも、予め設定された重量値と搬送および巻き取り停止制御後の巻取り重量との差を最小限に抑えることができる。この結果、印刷条件等に関わらず、巻き取られた記録媒体Mのロール体を運び出すオペレータにとって負担が少なく、作業性を向上させることが可能なプリント装置Pを提供することができる。
(4)
本実施形態のプリント装置Pでは、搬送および巻き取り停止条件として予め設定される巻取り重量、巻取り長さ等は、オペレータによって個々に設定可能である。
これにより、作業を行うオペレータの人数や体力に合わせた重量にできるため、プリント装置Pから熱定着装置Qへ記録媒体Mのロール体を付け替える際のオペレータの負担軽減、作業性の向上が図れる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、制御部100が、記録媒体Mの単位長さ当たりの重量が分かっている場合には、その巻取り長さをロータリエンコーダ70(長さ検知センサ)によって検知して搬送および巻き取り停止制御を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、巻取り部において巻き取られた記録媒体の重量を検知する重量センサを巻取り部における巻き芯の下部に設け、その検知結果をそのまま用いて搬送および巻き取り停止制御を行ってもよい。
また、記録媒体の単位長さ当たりの重量と記録媒体の搬送速度とが分かっている場合には、巻取り部における巻取り時間(搬送時間)を、タイマ等を用いて検知して搬送および巻き取り停止制御を行ってもよい。
これらのいずれの条件を搬送および巻き取り停止条件として設定した場合でも、巻取り後の記録媒体の搬出時におけるオペレータの負担を軽減しつつ、作業性を向上させることができるという上記と同様の効果を得ることができる。
(B)
上記実施形態では、制御部100が、所定の条件を満たすと搬送および巻き取り停止制御を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、巻取り部における巻取りモータによる巻き取り力だけで、記録媒体の搬送を行っている場合には、搬送停止制御を特に行うことなく、巻取り部における巻き取り停止制御だけを行えばよい。
(C)
上記実施形態では、プリント装置Pにおける単位面積当たりのインク消費量等の印刷条件を考慮して記録媒体Mの巻取り重量を算出する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、インク消費量等の印刷条件に関しては考慮に入れずに、単純に記録媒体の巻取り重量に基づいて搬送および巻き取り停止制御を行ってもよい。
ただし、上記実施形態のように、インク消費量等の印刷条件まで考慮して記録媒体の巻取り重量を算出することは、より高精度に巻取り重量を管理することができる点でより好ましい。
(D)
上記実施形態では、ロータリエンコーダ70における検出結果等の情報に基づいて、巻取り部Fにおける巻取り重量を算出し、これを予め設定された重量値と比較して搬送および巻き取り停止制御を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、巻取り重量と巻取り長さとの関係を示すテーブルを記憶部71に格納している場合には、重量値によって比較するのではなく、巻取り長さによって比較することで、搬送および巻き取り停止制御を行ってもよい。この場合には、重量値の算出まで計算を行う必要がなくなるため、搬送および巻き取り停止制御時における制御部100の負担を軽減することができる。
(E)
上記実施形態では、制御部100による搬送および巻き取り停止制御の基準となる重量値として10kgを例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、5kg〜30kgの範囲内で、プリント装置から他の装置へ記録媒体のロール体を運搬する際のオペレータの人数や体力、あるいは運搬する記録媒体の幅等の各種条件に合わせて適宜設定を変更してもよい。
(F)
上記実施形態では、プリント装置Pの下流側に熱定着装置Qを配置しており、プリント処理後に巻き取られた記録媒体Mのロール体を、そのまま熱定着装置Qへ運び込む例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、プリント装置においてプリント処理後に巻き取られた記録媒体のロール体が運び込まれる装置としては熱定着装置に限定されるものではなく、他の装置やストック場所に運び込まれてもよい。
本発明のプリント装置は、巻取り後の記録媒体のロール体の搬出作業時におけるオペレータの負担を軽減して作業性を向上させることができるという効果を奏することから、プリント装置に限らず、長尺の記録媒体を巻き取って搬出する必要がある各種装置に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係るプリント装置を含むプリントシステムの構成を示す外観斜視図。 図1のプリントシステムに含まれるプリント装置の内部の構成を示す側断面図。 図2のプリント装置に含まれる乾燥部から巻取り部にかけて形成された記録媒体の搬送径路を示す断面図。 図2のプリント装置において形成される制御ブロック図。 図2のプリント装置における搬送および巻き取り停止制御の流れを示すフローチャート。
符号の説明
10 支持フレーム
11 主フレーム
12 ケース
14 ブラケット
15 支持コーン
20 搬送ローラ対(搬送部)
20M 搬送モータ
21 プリントテーブル
22 プリントヘッド
23 ガイドレール
24 カッター
26 乾燥テーブル
30 ガイドテーブル
34 駆動ローラ
34M 搬送モータ
35 柔道ローラ
36 ガイド部材
36A アーム
36M 回動モータ
37 姿勢切換え機構
38 ガイド体
39 ガイドローラ
40 回動軸
60 側壁
61 支持フレーム
66 駆動ギア
67 巻取りモータ
69 トルクリミッタ
70 ロータリエンコーダ
71 記録部
81 支持部
85 本体フレーム
86 壁体
100 制御部
A プリント部
B 媒体セット部
C 乾燥部
D ループ形成部
E 搬送部
Ea 圧着搬送機構(搬送部)
F 巻取り部
G 制御ユニット
M 記録媒体

Claims (6)

  1. 長尺の記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される前記記録媒体に対してプリント処理を行うプリント部と、
    前記プリント部においてプリント処理された前記長尺の記録媒体を巻き取る巻取り部と、
    前記巻取り部において巻き取られた前記記録媒体の重量に応じて前記巻取り部における前記記録媒体の巻き取りを停止させる制御部と、
    を備えているプリント装置。
  2. 前記巻取り部において巻き取った前記記録媒体の重量を検知する重量センサをさらに備えている、
    請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記制御部は、前記巻取り部において巻き取った前記記録媒体が所定の長さ以上になった場合に、前記巻取り部における前記記録媒体の巻き取りを停止させる、
    請求項1に記載のプリント装置。
  4. 前記制御部は、前記巻取り部における前記記録媒体の巻取り時間が所定の時間以上になった場合に、前記巻取り部における前記記録媒体の巻き取りを停止させる、
    請求項1に記載のプリント装置。
  5. 前記制御部は、前記プリント部における印刷条件を考慮して前記巻取り部における前記記録媒体の巻き取りを停止させる、
    請求項3または4に記載のプリント装置。
  6. 前記制御部による前記巻取り部の前記記録媒体の巻き取り停止条件は、ユーザごとに設定可能である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のプリント装置。
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