JP2007038441A - インサート成形品 - Google Patents

インサート成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP2007038441A
JP2007038441A JP2005222600A JP2005222600A JP2007038441A JP 2007038441 A JP2007038441 A JP 2007038441A JP 2005222600 A JP2005222600 A JP 2005222600A JP 2005222600 A JP2005222600 A JP 2005222600A JP 2007038441 A JP2007038441 A JP 2007038441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert
nut
cap
bus bar
ground connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005222600A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Takanashi
仁 高梨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2005222600A priority Critical patent/JP2007038441A/ja
Priority to US11/493,284 priority patent/US7336469B2/en
Publication of JP2007038441A publication Critical patent/JP2007038441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/502Bases; Cases composed of different pieces
    • H01R13/504Bases; Cases composed of different pieces different pieces being moulded, cemented, welded, e.g. ultrasonic, or swaged together
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/621Bolt, set screw or screw clamp
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/20Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for assembling or disassembling contact members with insulating base, case or sleeve
    • H01R43/24Assembling by moulding on contact members

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract


【課題】 本発明は、低コスト化されたインサート成形品を提供する。
【解決手段】 キャップ17には、アース接続用ナット14A及びカバー用ナット14Bの軸線方向の深さ位置の仕様に対応して、両ナット14A,14Bの軸線方向のずれた位置に、第1及び第2の受け面33A,33Bが形成されている。一方、金型36には、各受け面33A,33Bと当接する第1及び第2の位置決め部30A,30Bが形成されており、各位置決め部30の軸線方向の長さ寸法は各ナット14A,14Bの深さ位置の仕様別に設定されている。これにより、両ナット14A,14Bにキャップ17を嵌着した状態で金型36に設置すると、各ナット14A,14Bが金型36内において所定の深さ位置に位置決め保持されるようになっている。このように、深さ位置の仕様が異なる各ナット14A,14Bに対して同一種類のキャップ17を共用できるからコスト低減を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インサート成形品に関する。
従来より、上面を開放した合成樹脂製のケース内に、電子回路の形成されたプリント基板や各種電子部品等を収容すると共に、開放上面をカバーで閉じてなる車両用の電子制御ユニットが知られている。このような電子制御ユニットとしては、特許文献1記載のものが知られている。このものは、カバーとケースとをねじ止めするための金属製のナットが、インサート成形によりケースに埋設されるようになっている。
特開2004ー40945公報
上記の電子制御ユニットにおいては、ケース及びナットをインサート成形する際、ナットの底部を金型から突設された押さえピンによって位置決め保持していた。しかしながらこの手法によると、ナットの底部下方に押さえピンの引き抜きに起因するピン抜き孔が残り、このピン抜き孔内においてナットの底部がケース外部に露出するため、ケースのシール性が低下する虞がある。
そこで、ナットの底部に合成樹脂製のキャップを嵌着し、このキャップの外側面にナットの軸線方向に突出する突部を形成し、この突部の突出端縁と金型の内周面とを当接させることで、ナットを金型に対して位置決めすると共に、ナットの底部が露出することを防止することが考えられた。
上記の構成に係る電子制御ユニットにおいては、例えば、上述のナットのうちの少なくとも一つをアース接続用ナットとし、このアース接続用ナットと、ケースの外側に開口された車両への取付孔に嵌装される金属製のカラーとを、中継バスバーにより電気的に接続した状態でインサート成形する構成とすることが考えられる。この電子制御ユニットにおいては、ケースの内部に配された電子回路から引き出されたアース線とアース接続用ナットとをねじで接続すると共に、取付孔に通したねじを車両のボディにねじ込んで固定することにより、アース線とボディとを、アース接続用ナット、中継バスバー及びカラーを介して電気的に接続することができる。
このとき、バスバーの端部をアース接続用ナットの開孔端縁に重ねて配することにより、バスバーとアース接続用ナットとの接続を図ることが考えられる。すると、バスバーの厚さ寸法の分だけ、アース接続用ナットと、他のナットとの軸線方向の深さ位置が異なる構成となるから、それぞれのナットの深さ位置に対応するように突部の突出寸法を異ならせたキャップを用いなければならず、コスト増を招くという問題点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、低コスト化されたインサート成形品を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、金属製のインサート部材が樹脂成形部材に埋設されてなると共に、前記インサート部材の埋設部位における前記インサート部材の軸線方向の深さ位置について複数の仕様が設定されたインサート成形品であって、前記インサート成形品は、前記インサート部材に前記軸線方向から合成樹脂製のキャップを嵌着し、前記キャップを金型に位置決めした状態でインサート成形されてなり、前記インサート部材に嵌着される前記キャップは同一種類のものが使用されるようになっており、前記キャップには、前記インサート部材の深さ位置の仕様に対応して、前記軸線方向にずれた位置に複数の受け面が形成されており、前記金型には、前記受け面と当接することで前記キャップを前記金型に対して位置決め保持する位置決め部が形成されており、前記位置決め部の前記軸線方向の長さ寸法は、前記インサート部材の深さ位置の仕様別に設定されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のものにおいて、複数の前記受け面のうち前記位置決め部と当接した前記受け面は、前記樹脂成形部材の外面から露出する露出領域を形成しており、前記キャップには、前記露出領域よりも奥方において、前記露出領域を全周方向から包囲するようにして外方へ突設されると共に、前記インサート成形時には表面が溶融して前記樹脂成形部材と一体化する溶着部が形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載のものにおいて、前記インサート部材は複数の金属製ナットであり、前記インサート成形品は箱状に成形されてなると共に内部に電子制御回路が収容されてボディに取付けられる電子制御ユニットのケースであって、前記ナットは、前記ケースを覆うカバーをねじ止めするためのカバー用ナットと、前記電子制御回路から引き出されたアース線がねじ止めされるアース接続用ナットとからなり、前記アース接続用ナットには中継バスバーが接続されており、前記中継バスバーは、前記中継バスバーの一方の端部が前記アース接続用ナットの開口縁部に積層して接続された状態で前記ケースにインサート成形されており、これにより前記中継バスバーの肉厚の分だけ前記アース接続用ナットの軸線方向の深さ位置と、前記カバー用ナットの軸線方向の深さ位置とは異なる仕様となっており、前記ケースには、前記ケースの外側に開口された前記ボディへの取付孔内に嵌装される金属製のカラーが前記中継バスバーの他方の端部と接続された状態でインサート成形されていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
本発明によれば、キャップには、インサート部材の軸線方向の深さ位置の仕様に対応して、インサート部材の軸線方向にずれた位置に複数の受け面が形成されており、また金型には、受け面と当接することでキャップを金型に対して位置決め状態で保持する位置決め部が形成されており、この位置決め部の軸線方向の長さ寸法は、インサート部材の軸線方向の深さ位置の仕様別に形成されている。これにより、複数のインサート部材を軸線方向から同一種類のキャップを嵌着した状態で金型に設置すると、キャップの受け面と金型の位置決め部とが当接することにより、各インサート部材は、金型内においてそれぞれの深さ位置の仕様に応じて位置決めされるようになっている。このように本発明によれば、深さ位置の仕様が複数設定されたインサート部材に対して、同一種類のキャップを共用することができるから、コスト低減を図ることができる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、樹脂成形部材の外面におけるキャップの露出領域と樹脂成形部材との境界部分から液体が浸入したとしても、キャップの露出領域を包囲するように配された溶着部の表面が樹脂成形部材と一体化するようになっているから、液体が溶着部よりも奥方に浸入することを防止できる。
<請求項3の発明>
アース線の端末を中継バスバーの端部に重ねた後、ねじをアース接続用ナットにねじ込むことで、アース線の端末と中継バスバーの一方の端部とを、ねじの頭部とアース接続用ナットの開孔端縁との間で挟み付けて接続する。その後、ケースをボディにねじ止めすると、アース線は、中継バスバーの他方の端部及びカラーを介してボディに電気的に接続され、電子制御回路をアースすることができる。このように本発明によれば、アース線と中継バスバーとは、ねじの頭部とアース接続用ナットの開孔端縁との間に挟み付けられることにより確実に接続されるから、アース経路の接続信頼性を向上させることができる。
また、アース経路を形成するに当たり、汎用のナットとカラーとを使用できると共に、新規部品としても金属板を母材とした中継バスバーを用意すれば足り、それに加え、ナットとカラーとを中継バスバーに接続するに際しても、インサート成形に伴う埋設工程で併せて行うようにしたから、格別の接続部や接続工程が不要であり、もって安価に対応することができる。
本発明を車両用の電子制御ユニットに適用した一実施形態を図1ないし図6によって説明する。この電子制御ユニットは、電子制御回路が形成されたプリント基板10を合成樹脂製のケーシング11内に収容してなる。ケーシング11は、上面を開放したケース12(本発明のインサート成形品に相当)と、このケース12の開口面を覆うカバー13とからなる。
図1におけるケース12の右側壁には、他の部分よりも肉厚に形成されると共に、カバー13をねじ止めするための、金属製のカバー用ナット14B(本発明に係るインサート部材)が埋設される埋設部15が形成されている。この埋設部15には、細長い袋ナットであるカバー用ナット14Bが、軸線を上下方向に向けると共に、上方に開口した状態でインサート成形されている。これによりカバー用ナット14Bは、樹脂成形部材16に埋設された状態になっている。カバー用ナット14Bの上端は、埋設部15の上面と略面一に設定されている。また、カバー用ナット14Bの下端には、後述するキャップ17が下方(軸線方向)から嵌着されている。一方、カバー13にはカバー用ナット14Bに対応する位置に挿通孔18が形成されており、カバー13をケース12の開放上面に被せて挿通孔18に通したねじ19をカバー用ナット14Bにねじ込むことで、カバー13とケース12とが固定される。
図1におけるケース12の左外側面には、左方に突出すると共に、車両のボディ20にケース12を取付けるための取付け部21が形成されている。この取付け部21には円形の貫通孔22が形成されており、この貫通孔22には環状をなす金属製のカラー23がインサート成形されている。このカラー23の下端は取付け部21の下面からわずかに突出している。
ケース12内に収容された電子制御回路からは公知の手段により図示しないアース線が引き出されており、アース線の端末にはアース端子24が接続されている。このアース端子24は、ケース12にインサート成形された中継バスバー25に接続されるようになっている。この中継バスバー25は、金属板材を所定形状にプレス加工することにより形成される。中継バスバー25の一方の端部25Bは、後述するアース接続用ナット14Aの上面に積層されており、アース接続用ナット14Aの開口部に対応する位置に中心孔26が形成されている。また、中継バスバー25の他方の端部25Aは、前述したカラー23の上面に積層されており、カラー23の貫通孔22に対応する位置に中心孔26が形成されている。
図1におけるケース12の左側壁には、他の部分よりも肉厚に形成されると共に、アース線と中継バスバー25とを接続するための、金属製のアース接続用ナット14A(本発明に係るインサート部材)が埋設される埋設部15が形成されている。この埋設部15には、アース接続用ナット14Aが、軸線を上下方向に向けると共に、上方に開口した状態でインサート成形されている。これによりアース接続用ナット14Aは、樹脂成形部材16に埋設された状態になっている。このアース接続用ナット14Aは、上述したカバー用ナット14Bと同じものであり、使用目的が異なるだけである。カバー用ナット14Bの開孔端縁には、中継バスバー25の一方の端部25Bが積層された状態でインサート成形されており、中継バスバー25の一方の端部25Bの上端は、埋設部15の上面と略面一に設定されている。これにより、アース接続用ナット14Aの上下方向(軸線方向)の深さ位置はカバー用ナット14Bの深さ位置よりも中継バスバー25の肉厚の分だけ下方に下がった仕様となっている。このように本実施形態においては、同一のケース12において、埋設部15における両ナット14A,14Bの深さ位置の仕様は、カバー用ナット14Bに対するものと、アース接続用ナット14Aに対するものとの2種類が設定されている。
アース端子24は、中継バスバー25の一方の端部25Bの上面に重ねられた状態で、中心孔26にねじ19が通されてアース接続用ナット14Aにねじ19込まれることで、ねじ19の頭部とアース接続用ナット14Aの開口縁部との間に挟み付けられて、中継バスバー25と接続される。この中継バスバー25の他方の端部25Aは、カラー23の上面に重ねて配された状態でインサート成形されており、カラー23と電気的に接続されている。カラー23にボルト28が通されてボディ20にねじ19込まれることで、カラー23のうち取付け部21から下方に突出する部分が、ボディ20の表面に押し付けられて、カラー23とボディ20とが電気的に接続される。これにより、アース線は、ねじ19とアース接続用ナット14Aに挟み付けられて中継バスバー25、カラー23、ボルト28を介してボディ20に電気的に接続され、電子制御回路がアースされた状態となっている。
さて、カバー用ナット14B及びアース接続用ナット14Aの下端部の外側面には、下方(両ナット14A,14Bの軸線方向)から合成樹脂製のキャップ17が嵌着されている。このキャップ17は、有底円筒状をなして両ナット14A,14Bに嵌着される本体部29と、本体部29の下端から下方に垂下すると共に、後述する金型36の位置決め部30と係合する受け部31とを備えてなる(図6参照)。受け部31は、本体部29の底面(下端面)における中央位置に、本体部29と同心の略円柱状をなして形成されている。この受け部31には、その下端面に開口するように、且つ受け部31と同心の円形をなすように上方に引っ込んだ凹部32が形成されている。受け部31の下端面は、後述する金型36の第1の位置決め部30Aと当接する第1の受け面33Aとされる。また、凹部32の底面は、後述する金型36の第2の位置決め部30Bと当接する第2の受け面33Bとされる。
さらに、本体部29の下端面の外周縁部には、下方に垂下して且つ受け部31と同心の円形をなして受け部31を全周方向から包囲して形成されてなると共に、インサート成形時にその表面が溶融して樹脂成形部材16と一体化する溶着部34が形成されている。なお、カバー用ナット14B及びアース接続用ナット14Aに嵌着されるキャップ17は、同一種類のものが使用される。
カバー用ナット14Bに嵌着されたキャップ17のうち第1の受け面33Aは、樹脂成形部材16の下面から露出しており、本発明に係る露出領域35とされる。この第1の受け面33Aは、樹脂成形部材16の下面と略面一になるように設定されている。
アース接続用ナット14Aに嵌着されたキャップ17は、樹脂成形部材16内に埋設された状態になっている。このアース接続用ナット14Aに嵌着されたキャップ17のうち第2の受け面33Bは、樹脂成形部材16から露出しており、本発明に係る露出領域35とされる。
続いて、ケース12のインサート成形方法について説明する。まず、ケース12を成形する金型36について説明する。この金型36は、下型36Aと、昇降可能な上型36Bとからなる。このうち下型36Aには、図2に示すように、略円柱形状をなして上方へ向けて突出すると共に、カバー用ナット14Bが挿入されるカバー用支持柱37Bが形成されている。カバー用支持柱37Bの外径は、カバー用ナット14Bの内口径と略等しく設定されている。また、下型36Aには、図4に示すように、略円柱形状をなして上方へ向けて突出すると共に、アース接続用ナット14Aが挿入されるアース用支持柱37Aが形成されている。このアース用支持柱37Aは、基端側にて中継バスバー25の他方の端部25Aの中心孔26を挿通するための径大部38と、アース接続用ナット14Aを上下逆さに嵌めて支持するための径小部39とを備えてなる。径小部39の外径は、アース接続用ナット14Aの内口径と略等しく設定されている。
また、上型36Bには、キャップ17の各受け面33A,33Bと対応する位置に、各受け面33A,33Bと当接してキャップ17を金型36に位置決め保持する位置決め部30が形成されている。この位置決め部30は、各ナット14A,14Bの深さ位置の仕様別に形成されている。すなわち、アース接続用ナット14Aに嵌着されるキャップ17に対しては、図4に示すように、上型36Bのうち、キャップ17の第1の受け面33Aに対応する位置に、第1の受け面33Aと当接する第1の位置決め部30Aが形成されている。上記の第1の受け面33Aは、図5に示すように、樹脂成形部材16の上面と略面一に設定されているから、第1の位置決め部30Aは、上型36Bの内面に略面一に形成されている。一方、カバー用ナット14Bに嵌着されるキャップ17に対しては、図2に示すように、上型36Bのうち、キャップ17の第2の受け面33Bに対応する位置に、下方に垂下すると共に、略円柱状をなす第2の位置決め部30Bが形成されている。第2の位置決め部30Bの上下方向(アース接続用ナット14Aの軸線方向)の長さ寸法は、図2における樹脂成形部材16の上面から、第2の受け面33Bまでの深さ寸法に対応する長さに設定されている。
上記の金型36を用いてインサート成形を行うには、以下のようにする。まず、図2に示すように、カバー用支持柱37Bには、カバー用ナット14Bを上下逆さにして上方から被せるようにして嵌めこむ。次に、図2におけるカバー用ナット14Bの上端部に、上方(カバー用ナット14Bの軸線方向)からキャップ17を上下逆さにして嵌着する。一方、図4に示すように、アース用支持柱37Aの径大部38には、上下逆さにされた中継バスバー25の一方の端部25Bを、この端部に形成された中心孔26にアース用支持柱37Aが挿通されるようにして、上方から嵌めこむ。続いて、径小部39にアース接続用ナット14Aを上下逆さにして上方から被せるようにして嵌めこむ。そして、図4におけるアース接続用ナット14Aの上端部に、上方(アース接続用ナット14Aの軸線方向)からキャップ17を上下逆さにして嵌着する。カバー用ナット14Bと、アース接続用ナット14Aとは、中継バスバー25の肉厚の分だけ、両ナット14A,14Bの軸線方向の深さ位置が異なっている。さらに、詳細には図示しないが、下型36Aの所定位置に、中継バスバー25の他方の端部25Aを位置決め状態で設置し、この中継バスバー25の他方の端部25Aの上面に重なるようにしてカラー23を位置決め状態で設置する。以上により、カバー用ナット14B、アース接続用ナット14A、キャップ17、中継バスバー25、カラー23が、下型36Aの所定位置に装着される。
続いて、上型36Bが下降して型閉じされる。すると、図2に示すように、上型36Bから突設された第2の位置決め部30Bがキャップ17の第2の受け面33Bに上方から当接して押圧することにより、キャップ17及びこのキャップ17が嵌着されたカバー用ナット14Bを金型36に対して位置決め状態に保持する。一方、図4に示すように、上型36Bに形成された第1の位置決め部30Aがキャップ17に第1受け部31に上方から当接して押圧することにより、キャップ17及びこのキャップ17が嵌着されたアース接続用ナット14Aを金型36に対して位置決め状態に保持される。このように、カバー用ナット14B及びアース接続用ナット14Aは、両ナット14A,14Bの軸線方向の深さ位置の仕様が異なった状態で、金型36内に位置決め保持される。
この状態から、上下の型の間に構成されたキャビティ40内に溶融樹脂を射出充填する。すると、キャップ17の溶着部34の表面が溶融し、キャビティ40内に充填された合成樹脂と一体化する。そして、合成樹脂を冷却固化したのち、型開きをする。すると、図3及び図5に示すように、カバー用ナット14B、アース接続用ナット14A、キャップ17、中継バスバー25及びカラー23が、樹脂成形部材16内にインサート成形されたケース12が得られる。なお、インサート成形時において、第1の受け面33Aは第1の位置決め部30Aと当接することにより、成形後は、樹脂成形部材16の外面から露出しており、露出領域35となっている。同様に、第2の受け面33Bはインサート成形時において第2の位置決め部30Bと当接することにより、成形後は露出領域35となっている。
以上説明したように、本実施形態によれば、キャップ17には、カバー13用及びアース接続用ナット14Aの軸線方向の深さ位置の仕様に対応して、両ナット14A,14Bの軸線方向のずれた位置に、第1及び第2の受け面33A,33Bが形成されている。一方、金型36には、各受け面33A,33Bと対応する位置に、それぞれ、第1及び第2の位置決め部30A,30Bが形成されている。また、第1及び第2の位置決め部30A,30Bの、両ナット14A,14Bの軸線方向の長さ寸法は、各ナット14A,14Bの軸線方向の深さ位置の仕様別に設定されている。これにより、カバー13用及びアース接続用ナット14Aにキャップ17を嵌着した状態で金型36に設置すると、キャップ17の各受け面33A,33Bと、金型36の各位置決め部30とが当接することにより、各ナット14A,14Bは、金型36内において、それぞれの深さ位置の仕様に応じて位置決め保持されるようになっている。これにより、深さ位置の仕様が異なるカバー13用及びアース接続用ナット14Aに対して、同一種類のキャップ17を共用できるから、コスト低減を図ることができる。
また、溶着部34はキャップ17から突設される構成となっているから、キャップ17の本体部29や受け部31に比べて比熱が小さくなっており、溶融しやすい。このため、インサート成形時に、溶着部34の表面が溶融して樹脂成形部材16と一体化することができる。そして、溶着部34はキャップ17の露出領域35を全周方向から包囲する構成となっているから、例えば液体が露出領域35と樹脂成形部材16との境界から浸入した場合でも、樹脂成形部材16と一体化した溶着部34により、それ以上液体が奥方に浸入することを防止できる。
さらに、本実施形態においては、アース線と中継バスバー25とは、ねじ19の頭部とアース接続用ナット14Aの開孔端縁との間に挟み付けられることにより確実に接続されるから、アース経路の接続信頼性を向上させることができる。
また、アース経路を形成するに当たり、汎用のナット14A,14Bとカラー23とを使用できると共に、新規部品としても金属板を母材とした中継バスバー25を用意すれば足り、それに加え、ナット14A,14Bとカラー23とを中継バスバー25に接続するに際しても、インサート成形に伴う埋設工程で併せて行うようにしたから、格別の接続部や接続工程が不要であり、もって安価に対応することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態においてはキャップ17に溶着部34を形成する構成としたが、樹脂成形部材16の外面におけるキャップ17の露出部分が、例えば蓋で覆われるなど、樹脂成形部材16とキャップ17との境界部分のシールがなされている場合には、溶着部34を省略できる。
(2)本実施形態では、アース接続用ナット14Aの開口端縁にバスバーが積層されることにより、アース接続用ナット14Aとカバー用ナット14Bの深さ位置が異なる仕様となる構成としたが、これに限られず、単に、一部のナットの底部下方の樹脂成形部材16の肉厚が、他のナット底部下方の樹脂成形部材16の肉厚と異なる設定のインサート部品に対しても本発明を適用できる。
(3)本実施形態では、同一のケース12において、ナット14A,14Bの深さ位置の仕様が複数設定される場合であったが、これに限られず、同一のケースにおけるナットの深さ位置の仕様は単一であるが、異なるケース間においては、ナットの深さ位置の仕様が複数設定される場合にも本発明を適用できる。
(4)本実施形態では、電子制御ユニットに適用した例を説明したが、本発明は、電子制御ユニット以外のインサート部品にも適用できる。
(5)本実施形態では、受け面は、キャップ17の受け部31に、アース接続用ナット14Aの軸線方向にずれた位置に2つ形成される構成としたが、これに限られず、3つ以上形成される構成としてもよい。
本発明の実施形態に係る電子制御ユニットの一部拡大断面図 カバー用ナット及びキャップがインサート成形された状態を示す一部拡大断面図 金型が型開きされた状態において、カバー用ナット及びキャップがインサート成形された状態を示す一部拡大断面図 中継バスバー、アース接続用ナット及びキャップがインサート成形された状態を示す一部拡大断面図 金型が型開きされた状態において、中継バスバー、アース接続用ナット及びキャップがインサート成形された状態を示す一部拡大断面図 キャップの断面図
符号の説明
12…ケース(インサート成形品)
13…カバー
14A…アース接続用ナット(インサート部材)
14B…カバー用ナット(インサート部材)
16…樹脂成形部材
17…キャップ
20…ボディ
25…中継バスバー
30A…第1の位置決め部
30B…第2の位置決め部
33A…第1の受け面
33B…第2の受け面
34…溶着部
35…露出領域
36…金型

Claims (3)

  1. 金属製のインサート部材が樹脂成形部材に埋設されてなると共に、
    前記インサート部材の埋設部位における前記インサート部材の軸線方向の深さ位置について複数の仕様が設定されたインサート成形品であって、
    前記インサート成形品は、前記インサート部材に前記軸線方向から合成樹脂製のキャップを嵌着し、前記キャップを金型に位置決めした状態でインサート成形されてなり、
    前記インサート部材に嵌着される前記キャップは同一種類のものが使用されるようになっており、
    前記キャップには、前記インサート部材の深さ位置の仕様に対応して、前記軸線方向にずれた位置に複数の受け面が形成されており、
    前記金型には、前記受け面と当接することで前記キャップを前記金型に対して位置決め保持する位置決め部が形成されており、前記位置決め部の前記軸線方向の長さ寸法は、前記インサート部材の深さ位置の仕様別に設定されていることを特徴とするインサート成形品。
  2. 複数の前記受け面のうち前記位置決め部と当接した前記受け面は、前記樹脂成形部材の外面から露出する露出領域を形成しており、
    前記キャップには、前記露出領域よりも奥方において、前記露出領域を全周方向から包囲するようにして外方へ突設されると共に、前記インサート成形時には表面が溶融して前記樹脂成形部材と一体化する溶着部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のインサート成形品。
  3. 前記インサート部材は複数の金属製ナットであり、前記インサート成形品は箱状に成形されてなると共に内部に電子制御回路が収容されてボディに取付けられる電子制御ユニットのケースであって、
    前記ナットは、前記ケースを覆うカバーをねじ止めするためのカバー用ナットと、前記電子制御回路から引き出されたアース線がねじ止めされるアース接続用ナットとからなり、
    前記アース接続用ナットには中継バスバーが接続されており、前記中継バスバーは、前記中継バスバーの一方の端部が前記アース接続用ナットの開口縁部に積層して接続された状態で前記ケースにインサート成形されており、これにより前記中継バスバーの肉厚の分だけ前記アース接続用ナットの軸線方向の深さ位置と、前記カバー用ナットの軸線方向の深さ位置とは異なる仕様となっており、
    前記ケースには、前記ケースの外側に開口された前記ボディへの取付孔内に嵌装される金属製のカラーが前記中継バスバーの他方の端部と接続された状態でインサート成形されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のインサート成形品。
JP2005222600A 2005-08-01 2005-08-01 インサート成形品 Pending JP2007038441A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005222600A JP2007038441A (ja) 2005-08-01 2005-08-01 インサート成形品
US11/493,284 US7336469B2 (en) 2005-08-01 2006-07-26 Insert-molded product

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005222600A JP2007038441A (ja) 2005-08-01 2005-08-01 インサート成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007038441A true JP2007038441A (ja) 2007-02-15

Family

ID=37694973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005222600A Pending JP2007038441A (ja) 2005-08-01 2005-08-01 インサート成形品

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7336469B2 (ja)
JP (1) JP2007038441A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012232430A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Aisan Industry Co Ltd インサート成形品の製造方法、インサートナット及びインサート成形品
WO2017017837A1 (ja) * 2015-07-30 2017-02-02 三菱電機株式会社 金型装置
JP2019217707A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 矢崎総業株式会社 インサートナット付きケース及びその製造方法
JP2020049735A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 住友電装株式会社 インサート成形品、およびインサート成形品の製造方法
JP2020152034A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 ダイキョーニシカワ株式会社 インサートカラーおよびそれを備える樹脂成形品の製造方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4830662B2 (ja) * 2006-06-22 2011-12-07 住友電装株式会社 金属プレート付き樹脂成形品
JP4720648B2 (ja) * 2006-06-29 2011-07-13 住友電装株式会社 樹脂成形品の製造方法
DE102008049393A1 (de) * 2008-09-27 2010-04-08 Intier Automotive Eybl Interiors Gmbh Verfahren zum Herstellen eines Spritzgießteils mit einem darin eingebetteten Befestigungseinsatz
JP5750025B2 (ja) * 2011-10-07 2015-07-15 矢崎総業株式会社 被覆電線の端子接続部のインサート成形による保護方法
JP5661087B2 (ja) * 2012-11-30 2015-01-28 東海興業株式会社 インサート成形品、インサート成形方法、及びインサート成形装置
CN117984510A (zh) * 2024-03-25 2024-05-07 深圳疆泰科技有限公司 注塑模具及电子设备

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4016746B2 (ja) 2002-07-05 2007-12-05 住友電装株式会社 電子制御ユニットの製造方法
JP4189752B2 (ja) * 2004-03-31 2008-12-03 住友電装株式会社 インサート成形品の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012232430A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Aisan Industry Co Ltd インサート成形品の製造方法、インサートナット及びインサート成形品
WO2017017837A1 (ja) * 2015-07-30 2017-02-02 三菱電機株式会社 金型装置
JPWO2017017837A1 (ja) * 2015-07-30 2017-10-19 三菱電機株式会社 金型装置
US10682792B2 (en) 2015-07-30 2020-06-16 Mitsubishi Electric Corporation Mold device
JP2019217707A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 矢崎総業株式会社 インサートナット付きケース及びその製造方法
JP7086742B2 (ja) 2018-06-21 2022-06-20 矢崎総業株式会社 インサートナット付きケース及びその製造方法
JP2020049735A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 住友電装株式会社 インサート成形品、およびインサート成形品の製造方法
JP7067390B2 (ja) 2018-09-26 2022-05-16 住友電装株式会社 インサート成形品の製造方法
JP2020152034A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 ダイキョーニシカワ株式会社 インサートカラーおよびそれを備える樹脂成形品の製造方法
JP7200020B2 (ja) 2019-03-22 2023-01-06 ダイキョーニシカワ株式会社 インサートカラーおよびそれを備える樹脂成形品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070026744A1 (en) 2007-02-01
US7336469B2 (en) 2008-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007038441A (ja) インサート成形品
US7233141B2 (en) Method of producing a wheel speed sensor and the corresponding sensor
US10992069B2 (en) Terminal block
CN1115661C (zh) 超声波传感器及其制造方法
JP2008132953A (ja) 燃料ドアのハウジング装置
JP4016746B2 (ja) 電子制御ユニットの製造方法
US10730215B2 (en) Insert molded article, insert molding method, and insert molding apparatus
JP4189752B2 (ja) インサート成形品の製造方法
US4094437A (en) Cap assembly and method for producing thereof
JP2009274429A (ja) インサート部品溶着成形方法
JP2018017590A (ja) センサの製造方法およびセンサ
US20040170470A1 (en) Process and device for mounting ball and socket joints with at least one connecting piece
JP2019021667A (ja) 回路装置、回路装置の製造方法、およびコネクタ
KR20030093215A (ko) 어큐멀레이터용 커넥팅 폴
JPH06178484A (ja) モールドモータ
CN110636719A (zh) 电子单元
CN102262969B (zh) 电气部件
JP4375206B2 (ja) インサート成形品及びインサート成形品の製造方法
JP2011245848A (ja) 樹脂成形品およびその製造法
JP4254370B2 (ja) 二次成形部品
JP5823898B2 (ja) コンデンサ
JP2008270688A (ja) 自動車の電気電子モジュール
JP3806040B2 (ja) 回転検出センサ
KR101689549B1 (ko) 커넥터가 하우징 커버에 형성된 epb 액추에이터
JP3800517B2 (ja) 回転検出センサ