JP2007035809A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007035809A
JP2007035809A JP2005215252A JP2005215252A JP2007035809A JP 2007035809 A JP2007035809 A JP 2007035809A JP 2005215252 A JP2005215252 A JP 2005215252A JP 2005215252 A JP2005215252 A JP 2005215252A JP 2007035809 A JP2007035809 A JP 2007035809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
layer
emitter
constituent material
material layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005215252A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Sawada
憲 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2005215252A priority Critical patent/JP2007035809A/ja
Publication of JP2007035809A publication Critical patent/JP2007035809A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bipolar Transistors (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 互いに並列に接続されたベースバラスト抵抗及び容量を付加したHBT等のヘテロ接合型半導体素子を有する半導体装置において、その素子面積を縮小し、かつ作製工程の簡略化も可能にすること。
【解決手段】
少なくともコレクタ層3とベース層5と第1のエミッタ層7Aとからなる積層体によって構成されたHBT15a及び15bを有し、これらのHBTと同一構成材料からなる積層体16において、各HBTのベースに接続されたベース構成材料層5と、ベース信号入力端子電極に相当するエミッタ構成材料層上のエミッタ電極9との間に、ベース構成材料によるベースバラスト抵抗13と、エミッタ及びベース構成材料からなる逆方向ダイオードによる容量14とが並列に接続されることによって、並列の複数のHBTの熱暴走を防止する構造を素子面積の縮小の下で容易に作製することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばヘテロ接合型バイポーラトランジスタを含む半導体装置に好適な半導体装置及びその製造方法に関するものである。
近年、半導体装置の高速化および高集積化に対する要求はますます強くなり、III−V族化合物半導体によるヘテロ接合型バイポーラトランジスタに対する期待も高くなっている。
このような従来のヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(以下、HBTと称することがある。)の一例をその作製工程に沿って説明する。
先ず、MBE法(モレキュラービーム・エピタキシー)やMOCVD法(有機金属を用いる化学的気相成長)等を用いたエピタキシャル成長法によって、半絶縁性の基板の上に、サブコレクタ層、コレクタ層、ベース層、エミッタ層、及びエミッタキャップ層を順次積層して積層体を形成する。
そして、フォトリソグラフィとエッチングとによって、積層体をメサ形状にパターニングした後、サブコレクタ層上に接してコレクタ電極を設け、ベース層上に接してベース電極を設ける。この際、エミッタキャップ層上に接してエミッタ電極を設け、これをマスクにしてエミッタ層をメサ形状にエッチングする。これらの電極の材料としては、各半導体層にオーミック接触を形成できる材料を用いることができる。
更に、ポリイミドやベンゾシクロブテン(BCB)等に代表される有機膜を塗布する等の方法で、表面全面が平坦になるように絶縁膜を形成し、その表面上に上記の各電極に接続された配線を形成する。絶縁膜の材料としては、寄生容量を減らすために誘電率の小さい、いわゆるlow k材料を用いるのが良い。
このようなHBTはシングルヘテロ接合型以外に、高出力及び高耐圧の増幅素子としてダブルへテロ接合型のバイポーラトランジスタ(D−HBT)が用いられる。
中でも、InP系のD−HBTは、InP基板上に、InPと格子整合する化合物半導体材料を積層して構成材料とする素子であって、バンドギャップが大きく、かつ、高電界域でキャリア移動度が大きいInPをエミッタ層及びコレクタ層に用いることができ、またキャリア移動度がGaAsに比べて大きいInGaAsをベース層等に用いることができるため、高周波動作、高出力及び高耐圧動作を実現できる素子として有望である。
このInP系のHBTは、その高速性を利用して、40Gbps以上の光通信用デジタルICや60GHz帯における無線通信用ICとしての開発が進んでいる。また、高出力及び高耐圧と共にInPの熱抵抗の低さを活かして、CDMA(符号分割多元接続)方式の携帯機器用パワー素子等としての応用も期待されている。
ここで、InP系のHBT等のバイポーラトランジスタが有する一般的な問題は、例えば、電流と温度に正の相関を示し、熱暴走を起こし易いということである。
特に、パワー用途の増幅用素子として所望の高出力を得るためには、通常、多数のHBTを並列に接続した構造が必要である。このような構造では、一部のHBTに電流と熱とが集中して、有効な実行動作面積のばらつきや、それに起因するトランジスタの破壊などが起きること(熱暴走)が問題となっている。
即ち、例えば、並列に接続されたトランジスタ群において、1つのトランジスタが、製造面でのばらつき等のために、他のトランジスタよりも電流が流れ易くなっている場合に、この電流の流れ易いトランジスタに電流が集まり、最悪の場合にはこのトランジスタが破壊されてしまう。
そこで、この熱暴走を防ぐために、回路的にエミッタやベースにバラスト抵抗を付加する方法が取られている。例えば、エミッタにバラスト抵抗を付加したエミッタバラスト抵抗を用いる方法、ベースにバラスト抵抗を付加したベースバラスト抵抗を用いる方法があり、また、HBTのデバイス自体に抵抗を付加する方法として、ベース抵抗をベースバラスト抵抗として利用する方法等が挙げられる。
エミッタバラスト抵抗を用いる方法として、熱分散型ダーリントン増幅器がある(後述の特許文献1を参照)。
この熱分散型ダーリントン増幅器は、第1段において、通常1つ又は複数の第1トランジスタを具備し、入力信号に応答して第1信号及び第2信号を生成するように構成され、また第2段において、一般に1つ又は複数の第2トランジスタを具備し、第1信号及び第2信号に応答して出力信号を生成するように構成され、そして第1トランジスタに熱エミッタバラスト抵抗が接続されている。
しかし、このエミッタバラスト抵抗により、エミッタとベースとの間に加わる信号電圧の振幅が減少してしまう。こうした問題を生じないものとして、以下に述べるように、ベースにバラスト抵抗を付加したベースバラストが知られている。
従来例(1)
こうしたベースバラストを用いる例として、図20に示す電力増幅器51がある(後述の特許文献2を参照)。
この電力増幅器51は、パワー用のHBT57を用いた増幅器であり、このHBT57のベース部分に直列にベースバラスト抵抗55が付加されている。入力端子54に入力された高周波RFinは、ベースバラスト抵抗55と並列に接続されたカップリングコンデンサ(容量)58を介して、HBT57のベースに入力される。HBT57のエミッタは接地され、コレクタは出力端子56に接続されて高周波信号RFoutを出力する。そして、HBT57のベースには、ベースバイアス電圧供給端子53からのバイアス電圧VBがベースバラスト抵抗55を介して供給される。
更に、ベースバラスト抵抗55に対して並列に、直流成分に対して開放であると共に、交流成分を通過させる可変インピーダンス回路59を設けている。この可変インピーダンス回路59の一端は、ベースバイアス電圧供給端子53とベースバラスト抵抗55との間に接続され、他端は、入力端子54とコンデンサ58との間に接続され、これによってベースバラスト抵抗55に向かうベース電流の交流成分の一部に関して、ベースバラスト抵抗55をバイパスするバイパス経路を構成する。このバイパス経路のインピーダンスは、可変インピーダンス回路59のインピーダンスを制御回路52からの外部制御信号によって変化させることができる。
従来例(2)
また、ベースバラストを用いる別の例として、図21に示す半導体装置69がある(後述の特許文献3を参照)。
この半導体装置69は、基板63の表面側の金属層59aと基板63の裏面側の金属層59bとが複数個のビアホール65によって接続され、各ビアホール65の裏面側及び基板63の裏面側に設けられた複数個のMIMキャパシタ(容量)86と、各ビアホール65における金属層59b側の端部の側面に設けられた抵抗層60とが、ビアホール65と金属層59bとの間に並列に配置されている構造である。
加えて、基板63上にはコレクタ層66、ベース層68及びエミッタ層64が積層されて複数個のHBT67が構成され、MIMキャパシタ(容量)86は、電極61、絶縁層62及び金属層59bの積層構造により形成されている。
従来例(3)
また、ベース抵抗をベースバラスト抵抗として利用する例として、図22〜図23に示すHBT87がある(後述の特許文献4を参照)。
図22(A)にHBT87の平面図を示し、図22(B)にHBT87のA−A’線断面図を示し、図23にHBT87のB−B’線断面図を示す。
このHBT87は、ベースバラスト抵抗71、SiN膜79、ベース入力パッド78、上部電極77、ベースバラスト抵抗用電極70、ベース引き出し電極76、コレクタ電極74、エミッタ電極72、エミッタ電極パッド73、ベース層80、ベース電極75、コレクタ層81、コレクタコンタクト層82、基板83、エミッタ層85、エミッタコンタクト層84等からなる。
ベース容量88は、ベース層80上のベース入力パッド78と、上部電極77との双方の金属でSiN膜79を挟んだMIMキャパシタ構造によって形成されている。
また、ベースバラスト抵抗71は、エミッタコンタクト層84及びエミッタ層85を除去した部分のベース層80のシートからなっている。このベースバラスト抵抗71は、破線で図示したように、ベースバラスト抵抗用電極70を下部に有するベース入力パッド78の一部と、別のベースバラスト抵抗用電極70を下部に有するベース引き出し電極76の一部との間の領域で形成される。
特表2004−531979公報(6頁35行目〜7頁31行目、図5) 特開2005−6212公報(6頁47行目〜8頁8行目、図1) 特開2004−87590公報(10頁29行目〜10頁48行目、図8) 特開平8−279561公報(3頁左欄33行目〜3頁右欄17行目、図2)
上記したように、熱暴走を抑える手法として、エミッタバラスト抵抗を用いる方法は、多数の並列したHBTの全てのエミッタに抵抗が付加されるものであるが、実際の素子の動作時には、エミッタ−ベース間の信号電圧の劣化に加えて、電流や熱が集中する領域にばらつきがあるために、熱暴走の抑制を必要としないHBTの利得まで低下させてしまうという問題が生じる。
こうした問題のないベースバラスト抵抗を用いる方法では、ベースバラスト抵抗による高周波電力の損失を防ぐために、ベースバラスト抵抗をバイパスして高周波信号をベースに与えるための容量をベースバラスト抵抗と並列に接続する必要がある。高周波信号を十分に通すためには、比較的大きな容量を必要とするので、素子全体の面積が大きくなってしまうという問題がある。従って、この方法では、チップサイズの縮小が困難になる。
更に、実際に回路的に抵抗や容量を付加する場合に、HBTとは別の素子として抵抗や容量を作製しなければならず、作製工程が複雑になるなどしてチップ面積が大きくなってしまう。
図22〜図23に示した例では、HBTのベース部分をバラスト抵抗としているので、新たに抵抗を作製する必要はないものの、容量については別途形成しているために、素子の寸法が大きくなってしまい、小型の例えば携帯機器向けの素子としては問題がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、互いに並列に接続されたベースバラスト抵抗及び容量を付加したHBT等へのヘテロ接合型半導体素子を有する半導体装置において、その素子面積を縮小し、かつ作製工程の簡略化も可能にすることにある。
即ち、本発明は、少なくともコレクタ層とベース層とエミッタ層とからなる積層体によって構成されたヘテロ接合型半導体素子を有し、前記ベース層とベース信号入力端子電極との間に抵抗及び容量が並列に接続されている半導体装置において、
前記積層体と同一構成材料層によって形成された別の積層体のうち、ベース構成材料 層とエミッタ構成材料層との間のダイオード構造によって前記容量が形成されている
ことを特徴とする半導体装置に係わるものである。
本発明は又、この本発明の半導体装置の製造方法であって、
少なくともコレクタ構成材料層と、ベース構成材料層と、エミッタ構成材料層と、エ ミッタ電極構成材料層とを順次積層する工程と、
前記エミッタ電極構成材料層をパターニングして、前記ヘテロ接合型半導体素子のエ ミッタ電極と、前記別の積層体における前記ベース信号入力端子電極とを形成する工程 と、
前記エミッタ電極と前記ベース信号入力端子電極とをマスクにして、前記エミッタ構 成材料層をエッチングし、前記ヘテロ接合型半導体素子の前記エミッタ層と、前記別の 積層体における前記エミッタ構成材料層とを形成する工程と、
前記へテロ接合型半導体素子から、前記別の積層体上に延設されたベース電極を形成 する工程と、
前記ベース構成材料層をエッチングして、前記へテロ接合型半導体素子の前記ベース 層と、前記別の積層体における前記ベース構成材料層とを形成する工程と、
前記コレクタ構成材料層をエッチングして、前記へテロ接合型半導体素子の前記コレ クタ層と、前記別の積層体におけるコレクタ構成材料層とを形成する工程と
を有する、半導体装置の製造方法に係わるものである。
本発明によれば、前記積層体と同一構成材料層によって形成された別の積層体のうち、ベース構成材料層とエミッタ構成材料層との間のダイオード構造によって前記容量を形成しているために、前記半導体素子に対して前記容量を別途作製する必要がなくなり、素子面積(又はサイズ)の縮小が可能となり、また前記容量の作製工程も容易となって簡略化することができる。
本発明においては、前記別の積層体に前記容量と前記抵抗との双方を形成する上で、前記別の積層体において前記ベース構成材料層によって前記抵抗が形成されているのが望ましい。
この場合、前記別の積層体に前記容量及び前記抵抗を形成し、これらを複数の半導体素子に共用してチップ面積を更に縮小するため、前記ヘテロ接合型半導体素子が複数個配置され、これらの半導体素子の各ベース電極が、前記別の積層体におけるベース構成材料層にそれぞれ接続され、かつ前記エミッタ構成材料層上に前記ベース信号入力端子電極となるエミッタ電極構成材料層が設けられているのが望ましい。
また、前記ベース層の露出を防ぐことにより、前記ベース層が露出することによってその作製プロセスでの外的因子で生じる前記抵抗の抵抗値の変動(不安定化)を減少若しくはなくすために、前記エミッタ層又は前記エミッタ構成材料層と、前記ベース層又は前記ベース構成材料層との間に、ベースレッジ層が形成されるのがよく、このベースレッジ層を通して、前記ベース電極又はベース電極構成材料層が合金化されているのが望ましい。
この場合、前記エミッタ層又は前記エミッタ構成材料層がn型のInPからなり、前記ベースレッジ層がアンドープのInGaAsからなり、前記ベース層又は前記ベース構成材料層がp型のInGaAsからなるのがよい。
次に、本発明の好ましい実施の形態を図面参照下に具体的かつ詳細に説明する。
第1の実施の形態
図1〜図18は、本発明の第1の実施の形態を示すものである。
図1(A)、図1(B)及び図2に、一対のヘテロ接合型バイポーラトランジスタ15a(HBT−1)及び15b(HBT−2)と、これらのHBTと同じ積層構造の積層体16(別の積層体)を用いた並列接続された抵抗及び容量の複合素子とからなる半導体装置17aの構造を示す。
この構造においては、素子領域内に、複数個(ここでは2個)のHBT15a及び15bが並列に分離して配置されると共に、これらのHBTに隣接した領域に、エミッタ電極9(ベース信号入力端子電極)及びベース電極10B及び20B等を有し、HBT15a及び15bと同一構成材料層からなる積層体16が形成されている。
このHBT15a、15b及び積層体16は、例えば、MBE法やMOCVD法を用いたエピタキシャル成長法によって形成されるが、次のような構成層からなっている。
InPからなる半絶縁性の基板1の上に、HBTのサブコレクタ層2及び積層体16におけるサブコレクタ構成材料層として、Siを1×1019cm-3ドーピングしたIn組成比53%のn+型InGaAs層が300nmの厚さに形成され、HBTのコレクタ層3及び積層体16のコレクタ構成材料層として、Siを2×1019cm-3ドーピングしたn型InP層が455nmの厚さに形成されている。
また、ベース層とコレクタ層との間に配置されるグレーディッド層としてのSiを2×1016cm-3ドーピングしたIn組成比53%のInGaAs層と、In組成比52%のInAlAs層とで、HBTのチャープド超格子層4及び積層体16の超格子構成材料層が45nmの厚さに形成されている。また、HBTのベース層5及び積層体16のベース構成材料層として、炭素を2×1019cm-3ドーピングしたIn組成比53%のp型InGaAs層が75nmの厚さに形成されている。HBTのベースレッジ層6及び積層体16のベースレッジ材料層として、アンドープのIn組成比53%のInGaAs層が10nmの厚さに形成されている。
また、HBTの第1エミッタ層7A及び積層体16の第1エミッタ構成材料層として、Siを5×1017cm-3ドーピングしたn型InP層が75nmの厚さに形成され、HBTの第2エミッタ層7B及び積層体16の第2エミッタ構成材料層として、Siを1×1019cm-3ドーピングしたn+型InP層が50nmの厚さに形成されている。また、HBTのエミッタコンタクト(キャップ)層8及び積層体16のエミッタコンタクト構成材料層として、Siを1×1019cm-3ドーピングしたIn組成比53%のn+型InGaAs層が75nmの厚さに形成され、更に、HBTのエミッタ電極9及び積層体16のエミッタ電極構成材料層(又はベース信号入力端子電極構成材料層)が形成されている。
通常、このような積層構造のInP系のD−HBTでは、上述したと同様に、InPのようなバンドギャップの広い材料をエミッタ(第1エミッタ層7A、第2エミッタ層7B)及びコレクタ層3の構成材料に用い、InGaAsのようなバンドギャップの狭い材料をベース層5の構成材料に用いる。
上記の構造を作製するには、電極形状に加工されたエミッタ電極材をマスクにして、エミッタコンタクト材、第2エミッタ材及び第1エミッタ材がメサ構造にパターニング(エミッタメサ)されて、エミッタ電極9、エミッタコンタクト層8、第2エミッタ層7B及び第1エミッタ層7Aが形成され、またベースレッジ材、ベース材及び超格子材がメサ構造にパターニング(ベースメサ)されて、ベースレッジ層6、ベース層5及び超格子層4が形成され、更にコレクタ材がメサ構造にパターニング(コレクタメサ)されてコレクタ層3が形成されている(このコレクタメサにはサブコレクタ層2も含めることがある)。
また、HBT15aのベースレッジ層6上にベース電極10Aが形成され、HBT15bのベースレッジ層6上にベース電極20Aが形成されると共に、積層体16のベースレッジ層6上にベース電極10Aに連設したベース電極10B、及びベース電極20Aに連設したベース電極20Bが形成されている。これらの各ベース電極とその下部に位置するベース層5とは、ベースレッジ層6を通した熱拡散によるベースコンタクト部(アロイ化部)11によって電気的に接続されている。
また、積層体16においては、ベース電極10B及び20Bは、各HBT15a及び15bからのベース電極引き出し部となっており、エミッタ電極9はベース信号入力用の配線層への引き出し部となっている。また、HBT15aのベース電極10Aと積層体16のベース電極10Bとが電気的に接続されるように一体に連設され、HBT15bのベース電極20Aと積層体16のベース電極20Bとが電気的に接続されるように一体に連設されている。
このような構造のヘテロ接合型バイポーラトランジスタHBT15a及び15bを含む素子は、図3(A)に示す等価回路図で表すことができ、積層体16において、ベースバラスト抵抗13と並列に、ダイオード構造の逆方向バイアス時の接合容量14が挿入されている構造からなっている。
即ち、図3(B)に示すように、各HBT15a、15bのベースに付加するベースバラスト抵抗と、これに並列に接続された容量とはそれぞれ、各HBTを形成しているエピタキシャル成長層と同一の構成材料によって同一のプロセスで形成された積層体16において、第1エミッタ層7Aとベース層5との間に形成された抵抗13と、ダイオードの逆方向バイアス時の容量14とに相当するものである。ベース電極10B及び20Bは、ベースレッジ層6を通してベース層5までアロイ化を行うことによってベース層5にオーミックコンタクトする。
換言すれば、第1エミッタ層7Aとベース層5との間に、抵抗成分13とPN接合のダイオードが逆方向に接続されて形成される容量成分14とが、互いに並列に接続されているのと等価であり、これによって各HBTのベースに共通の抵抗成分13と容量部分14が付加された状態となる。抵抗成分13はベースバラスト抵抗13として、容量成分14は高周波の入力経路として機能する。
この場合、各HBT15a及び15bのベース電極10A及び20Aへの入力信号は、積層体16に形成された第1エミッタ層7A(エミッタ構成材料層)とベース層5(ベース構成材料層)との接合を通して、入力端子T(又はエミッタ電極9)から入力し、ベース電極10B及び20Bから伝達することができる。
このように、本実施の形態によれば、各HBTと同一構成材料層によって形成された別の積層体16のうち、ベース構成材料層とエミッタ構成材料層との間に形成されるダイオード構造によってベースバラスト抵抗13と容量14とを形成しているために、各HBT(更にはベースバラスト抵抗)に対して容量を別途作製する必要がなくなり、素子面積(又はサイズ)の縮小が可能となり、また容量14(更には抵抗13)の作製工程も容易となって簡略化することができる。
即ち、仮に、これと同じ回路構成を、各HBTとは別の抵抗素子(例えば、他の構成材料からなる薄膜抵抗)と容量素子(例えば、図21や図22に示した金属−絶縁体−金属からなるキャパシタ)とを用いて形成する場合と比較して、抵抗や容量を別途作製するのではなしに共通の積層体によって同時に作り込み、また逆方向ダイオードの容量は十分に大きくとれるので、チップ面積を縮小し、作製工程を簡略化することができる。
更に、本実施の形態では、各HBTのベース層5と共にベースバラスト抵抗13がベースレッジ層6によって覆われており、表面が露出しないように保護されているために、作製プロセス時に外的因子によるダメージを阻止でき、抵抗値の変動をなくして安定にすることができる。
図4は、本実施の形態の半導体装置17aの動作時におけるコレクタ電流Ic(mA)とベース・エミッタ間容量Cbe(pF)との相関特性(但し、信号周波数は900MHz)を示す。このグラフによれば、容量Cbe、即ち上記の容量14を増大させると、Icが増加することが分かる。
これは、ベース端子に接続する容量を別途作製する従来例と、本実施の形態によるキャパシタ14とについて、キャパシタの面積による特性の比較を行えることを表している。
例えば、上述の特許文献3の記述によれば、面積が600μm2(600平方ミクロン)程度であり、比誘電率が7であるSiN膜(膜厚120nm)を用いた場合に、容量が0.31pFとなることが計算されている。
これに対して本実施の形態によれば、図4に示したように、例えば900MHzの周波数におけるエミッタ・ベース間の容量Cbeのコレクタ電流依存性から、電流値が小さくて容量がほぼ一定となっている範囲(電流量が約0.1mA〜約1.0mAの範囲)が、真性のエミッタ・ベース間の容量であり、その値は約1.0pFと考えられる。そして、この時に測定した素子におけるエミッタ・ベース間の接合面積は320μm2(320平方ミクロン)である。
従って、従来例と比較すると、本実施の形態では、面積が約半分であるにもかかわらず約3倍の容量値を得ることができるので、同じ容量値を得るのに面積が1/5〜1/6程度でも十分となり、チップ面積を大幅に小さくすることができる。
次に、図5〜図18について、HBT15a、HBT15b及び積層体16からなる半導体装置17aの作製工程を順次示す。
図5〜図11には、HBT15a、HBT15b及び積層体16の各段階での平面図を示し、図12〜図18には、HBT15a及びHBT15bの各段階でのA−A’線断面図並びに積層体16の各段階でのB−B’線断面図を示す。HBT15a、HBT15b及び積層体16の素子構造は、エミッタメサ、ベースメサ及びコレクタメサからなる一般的なトリプルメサ構造の作製工程を経て形成される。
まず、図5(a)及び図12(a)に示すように、半絶縁性の基板として、例えば、鉄Feをドープしたインジウム燐からなる基板1(InP)の上に、例えば、MBE法又はMOCVD法を用いたエピタキシャル成長法によって、サブコレクタ材2a(n−InGaAs)、コレクタ材3a(n−InP)、超格子(グレーディッド)材4a(InGaAs/InAlAs)、ベース材5a(p−InGaAs)、ベースレッジ材6a(InGaAs)、第1エミッタ材7a(n−InP)、第2エミッタ材7b(n−InP)、エミッタコンタクト(キャップ)材8a(n−InGaAs)及びエミッタ電極材9aを順次積層する。これら各構成材料層の組成や層厚等は、図1及び図2について上述した通りである。
超格子材4aは、エネルギーバンドの不連続を解消するために、組成傾斜したグレーディッド層として挿入する。また、各層の膜厚や不純物濃度や材料は、特に限定されることはない。
次に、図6(b)及び図13(b)に示すように、例えば、フォトレジストをパターニングして形成し、このフォトレジストをマスクとしてその開口部からエッチングすることにより、HBT15a及びHBT15b用のエミッタ電極9、及び、積層体16においてベース信号入力端子電極として用いるエミッタ電極9を、エミッタコンタクト材8a上に所定パターンに形成する。
このエミッタ電極9の電極材料は、例えば、チタン、白金及び金がこの順に積層されたTi/Pt/Auの3層構造(構成金属)からなり、それぞれ蒸着法で厚さ50nm/50nm/250nmに形成する。
次に、図7(c)及び図14(c)に示すように、不要なエミッタ電極部分をイオンミリング法により除去し、更にフォトレジストを除去した後、エミッタ電極9及びベース信号入力端子電極として用いるエミッタ電極9をマスクとして用い、エミッタコンタクト(キャップ)材8aを燐酸系のエッチング液でエッチングし、第2エミッタ材7b及び第1エミッタ材7aを塩酸系のエッチング液でエッチングする。
その結果、ベースレッジ材6aを露出させると共に、HBT15a及びHBT15b用のエミッタコンタクト層8、第2エミッタ層7B及び第1エミッタ層7Aを形成する。更に、積層体16用のエミッタコンタクト層8(エミッタコンタクト材料構成層)、第2エミッタ層7B(第2エミッタ構成材料層)、及び第1エミッタ層7A(第2エミッタ構成材料層)を形成する。
この時に、図7(c)に破線で示すように、エッチング液の相違等により、第2エミッタ材7b及び第1エミッタ材7aがエミッタコンタクト材8aよりもオーバーエッチングされる。このようにして、エミッタコンタクト(キャップ)層8、第2エミッタ層7B及び第1エミッタ層7Aからなるエミッタメサ構造を形成する。
次に、図8(d)及び図15(d)に示すように、ベース電極形成部(開口)をパターニングにより形成し、例えば、白金、チタン、白金及び金がこの順に積層されたPt/Ti/Pt/Auの4層構造(構成金属)をそれぞれ厚さ50nm/30nm/50nm/120nmに蒸着した後、リフトオフ法でHBT15a及び15bのベース電極10A、20A並びに積層体16のベース電極10B及び20Bの各連設体を形成する。
その後、300℃で1分間の熱処理を行い、ベースレッジ材6aを介してベース電極10A、10B、20A及び20Bからベース材5aにかけてベースコンタクト部(アロイ化部分)11を形成する。
なお、ベース電極10AはHBT15a用、ベース電極20AはHBT15b用、ベース電極10B及び20Bは積層体16用であり、ベース電極10Aとベース電極10Bとはベースレッジ材6a上で電気的に接続されるように一体に連設され、ベース電極20Aとベース電極20Bとはベースレッジ材6a上で電気的に接続されるように一体に連設される。
次に、図9(e)及び図16(e)に示すように、ベースレッジ層6、ベース層5及び超格子層4(グレーディット層)よりなるベースメサ構造としてのベース領域、並びにベース電極引き出し部(積層体16)となる領域を、フォトレジストマスクを用いたパターニングにより形成し、ベースレッジ材6a、ベース材5a及び超格子材4aを燐酸系のエッチング液でエッチングする。
その結果、HBT15a及び15bのベースレッジ層6、ベース層5及び超格子層4を形成し、積層体16のベースレッジ層6(ベースレッジ構成材料層)、ベース層5(ベース構成材料層)及び超格子層4(超格子構成材料層)を形成し、ベースメサ構造を形成する。
ここで、ベース層5の上部に位置するベースレッジ層6によってベース層5が露出していないために、ベースバラスト抵抗13(更にはベース抵抗)の抵抗値を安定化させ易くなる。
なお、この時に、ベース電極10A及び20Aのベース電極10B及び20B側への延設部分の下部に位置するベースレッジ材6a、ベース材5a及び超格子材4aは除去されて、いわばエアブリッジ構造となる。
次に、図10(f)及び図17(f)に示すように、コレクタ材3aを塩酸系のエッチング液でエッチングして、HBT15a及び15bのコレクタ層3を形成し、積層体16のコレクタ層3(コレクタ構成材料層)を形成して、コレクタメサ構造を形成する。
この時に、図10(f)に破線で示すように、エッチング液の相違等により、ベースレッジ層6、ベース層5及び超格子層4よりもコレクタ層3がオーバーエッチングされる。
次に、図11(g)及び図18(g)に示すように、フォトレジストをパターニングし、このフォトレジストをマスクとして、コレクタ電極12をサブコレクタ材2a上に形成する。
このコレクタ電極12の電極材料は、例えば、チタン、白金及び金がこの順に積層されたTi/Pt/Auの3層構造(構成金属)からなり、それぞれ厚さを50nm/50nm/220nmに蒸着後にリフトオフ法でコレクタ電極12を形成する。
最後に、図1(A)、図1(B)及び図2に示したように、フォトレジストを用いてコレクタ領域のパターニングを行い、サブコレクタ材2aを燐酸系のエッチング液でエッチングして、HBT15a、HBT15b及び積層体16等をそれぞれ独立した素子として分離する。
この時に、エッチング液の相違等により、サブコレクタ層2のオーバーエッチングの度合いは、コレクタ層3のオーバーエッチングの度合いよりも小さい。
このように、本実施の形態によれば、各HBTと同時に、これと同一構成材料層によって形成された別の積層体16をメサ加工することによって、ベース構成材料層とエミッタ構成材料層との間に形成されるダイオード構造によってベースバラスト抵抗13と容量14とを形成しているために、各HBT(更にはベースバラスト抵抗)に対して容量を別途作製する必要がなくなり、素子面積(又はサイズ)が縮小された容量14(更には抵抗13)を含む素子を容易かつ簡略に、しかも精度良く作製することができる。
第2の実施の形態
図19は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。
図19に示すように、本実施の形態による半導体装置17bにおいては、積層体16に関し、HBT−15a(HBT−1)及びHBT−15b(HBT−2)が配置されている側とは反対側に、HBT−15a及びHBT−15bと同様の構造のHBT−15c(HBT−3)及びHBT−15d(HBT−4)が配置されていると共に、これらのHBT−15c及びHBT−15dのベース電極10C及び20Cが、積層体16のベース電極10B及び20Bと電気的に接続されるように一体に連設されていること以外は、上述の第1の実施の形態と同様である。
上述の第1の実施の形態では、2個のHBT15a、15bに対してベース電極引き出し部となる積層体16が1個あるような構造を示したが、本実施の形態では、マルチフィンガーのパワー用途向けデバイス17bとして、多数(図では4個)のHBT−15a、HBT−15b、HBT−15c及びHBT−15dに対して、共通の1つの積層体16を通して、ベースバラスト抵抗と容量とを並列接続した各ベース電極に入力信号を送ることができるために、各HBTに対してバラスト抵抗とキャパシタ(容量)とを個々に付加する場合に比べて、バラツキを抑え、かつチップ面積を縮小して半導体装置17bの小型化等に寄与することができる。
その他、本実施の形態においては、上述した第1の実施の形態で述べたのと同様の作用及び効果が得られる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上述の例では1つのベース電極が中央部に配置され、この両側に2つのエミッタ電極を具備するベースセンター型のHBTについて述べたが、1つのエミッタ電極が中央部に配置され、この両側に2つのベース電極を具備するエミッタセンター型のHBTに本発明を適用することができる。この場合には、2つのベース電極を対応する積層体16上に延設すればよい。上述のベースレッジ層は必ずしも設けなくてもよいし、その他、各構成層の層構成等も種々に変更してよく、また各構成層の導電型を逆導電型に変換してもよい。
本発明のヘテロ接合型半導体素子は、種々の電子回路に用いられ、その高速化および高集積化を実現するIII−V族化合物半導体によるヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(HBT)などの半導体装置として、その熱暴走を防止し、生産容易性や小型化等に貢献することができる。
本発明の第1の実施の形態による半導体装置の構造を示す平面図(A)及びA−A’線断面図(B)である。 同、B−B’線断面図(B)である。 同、半導体装置の等価回路図(A)及びその説明のための概略断面図(B)である。 同、容量と電流量との相関特性を示すグラフである。 同、半導体装置の作製工程を示す平面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す平面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す平面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す平面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す平面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す平面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す平面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す断面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す断面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す断面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す断面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す断面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す断面図である。 同、半導体装置の作製工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の構造を示す平面図である。 従来例による半導体装置の一例の等価回路図である。 同、半導体装置の別の例を示す断面図である。 同、半導体装置の更に別の例を示す平面図(A)及びA−A’線断面図(B)である。 同、B−B’線断面図(B)である。
符号の説明
1…基板、2a…サブコレクタ材、2…サブコレクタ層、3a…コレクタ材、
3…コレクタ層、4a…超格子材、4…超格子層、5a…ベース材、5…ベース層、
6a…ベースレッジ材、6…ベースレッジ層、7a…第1エミッタ材、
7A…第1エミッタ層、7b…第2エミッタ材、7B…第2エミッタ層、
8a…エミッタコンタクト材、8…エミッタコンタクト層、9a…エミッタ電極材、
9…エミッタ電極、10A、10B、10C、20A、20B、20C…ベース電極、
11…ベースコンタクト部(アロイ化部)、12…コレクタ電極、
13…ベースバラスト抵抗、14…容量、15a…HBT−1、15b…HBT−2、
15c…HBT−3、15d…HBT−4、16…積層体、
17a、17b…半導体装置、T…ベース信号入力端子

Claims (10)

  1. 少なくともコレクタ層とベース層とエミッタ層とからなる積層体によって構成されたヘテロ接合型半導体素子を有し、前記ベース層とベース信号入力端子電極との間に抵抗及び容量が並列に接続されている半導体装置において、
    前記積層体と同一構成材料層によって形成された別の積層体のうち、ベース構成材料 層とエミッタ構成材料層との間のダイオード構造によって前記容量が形成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記別の積層体において前記ベース構成材料層によって前記抵抗が形成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ヘテロ接合型半導体素子が複数個配置され、これらの半導体素子の各ベース電極が、前記別の積層体におけるベース構成材料層にそれぞれ接続され、かつ前記エミッタ構成材料層上に前記ベース信号入力端子電極となるエミッタ電極構成材料層が設けられている、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記エミッタ層又は前記エミッタ構成材料層と、前記ベース層又は前記ベース構成材料層との間に、ベースレッジ層が形成され、このベースレッジ層を通して、前記ベース電極又はベース電極構成材料層が合金化されている、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記エミッタ層又は前記エミッタ構成材料層がn型のInPからなり、前記ベースレッジ層がアンドープのInGaAsからなり、前記ベース層又は前記ベース構成材料層がp型のInGaAsからなる、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    少なくともコレクタ構成材料層と、ベース構成材料層と、エミッタ構成材料層と、エ ミッタ電極構成材料層とを順次積層する工程と、
    前記エミッタ電極構成材料層をパターニングして、前記ヘテロ接合型半導体素子のエ ミッタ電極と、前記別の積層体における前記ベース信号入力端子電極とを形成する工程 と、
    前記エミッタ電極と前記ベース信号入力端子電極とをマスクにして、前記エミッタ構 成材料層をエッチングし、前記ヘテロ接合型半導体素子の前記エミッタ層と、前記別の 積層体における前記エミッタ構成材料層とを形成する工程と、
    前記へテロ接合型半導体素子から、前記別の積層体上に延設されたベース電極を形成 する工程と、
    前記ベース構成材料層をエッチングして、前記へテロ接合型半導体素子の前記ベース 層と、前記別の積層体における前記ベース構成材料層とを形成する工程と、
    前記コレクタ構成材料層をエッチングして、前記へテロ接合型半導体素子の前記コレ クタ層と、前記別の積層体におけるコレクタ構成材料層とを形成する工程と
    を有する、半導体装置の製造方法。
  7. 前記ベース構成材料層と前記エミッタ構成材料層との間のダイオード構造によって前記容量を形成し、前記ベース構成材料層によって前記抵抗を形成する、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記ヘテロ接合型半導体素子を複数個配置し、これらの半導体素子の各ベース電極を、前記別の積層体におけるベース構成材料層にそれぞれ接続し、かつ前記エミッタ構成材料層上に前記ベース信号入力端子電極となるエミッタ電極構成材料層を設ける、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記エミッタ層又は前記エミッタ構成材料層と、前記ベース層又は前記ベース構成材料層との間に、ベースレッジ層を形成し、このベースレッジ層を通して、前記ベース電極又はベース電極構成材料層を合金化する、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記エミッタ層又は前記エミッタ構成材料層をn型のInPによって形成し、前記ベースレッジ層をアンドープのInGaAsによって形成し、前記ベース層又は前記ベース構成材料層をp型のInGaAsによって形成する、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
JP2005215252A 2005-07-26 2005-07-26 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2007035809A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005215252A JP2007035809A (ja) 2005-07-26 2005-07-26 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005215252A JP2007035809A (ja) 2005-07-26 2005-07-26 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007035809A true JP2007035809A (ja) 2007-02-08

Family

ID=37794714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005215252A Pending JP2007035809A (ja) 2005-07-26 2005-07-26 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007035809A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024062829A1 (ja) * 2022-09-20 2024-03-28 株式会社村田製作所 半導体装置及び高周波電力増幅器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024062829A1 (ja) * 2022-09-20 2024-03-28 株式会社村田製作所 半導体装置及び高周波電力増幅器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5011549B2 (ja) 半導体装置
US7804109B2 (en) Heterojunction bipolar transistor and method for manufacturing the same, and power amplifier using the same
US20060157825A1 (en) Semiconductor device and manufacturing the same
US6943387B2 (en) Semiconductor device, manufacturing thereof and power amplifier module
JP5660115B2 (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタ、これを用いた電力増幅器、及びヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法
TWI752598B (zh) 放大電路之單位單元及功率放大器模組
US20010042867A1 (en) Monolithic compound semiconductor integrated circuit and method of forming the same
CN109390331B (zh) 半导体装置
JP2007242727A (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びこれを用いた電力増幅器
TW202133549A (zh) 高頻功率放大元件
US11557664B2 (en) Heterojunction bipolar transistor including ballast resistor and semiconductor device
TWI744839B (zh) 半導體裝置
JP2007035809A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20130256756A1 (en) Integrated circuit having a staggered heterojunction bipolar transistor array
JP2007005428A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2000101067A (ja) 半導体装置および集積回路装置
JP5543936B2 (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法、及びヘテロ接合バイポーラトランジスタを用いた電力増幅器
JP2003303827A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2004111941A (ja) バイポーラトランジスタ及びその製造方法
JP2006108655A (ja) 半導体装置、高周波増幅器および携帯情報端末
JP5783241B2 (ja) 半導体装置
JP5527313B2 (ja) 半導体装置およびそれを用いた無線通信機器
JP5420230B2 (ja) 過電圧保護素子
JP2007012968A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20070125