JP2007018829A - リチウム電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】活物質と導電剤とを均一に分散させることにより、優れた放電特性および充放電サイクル特性を有するリチウム電池を提供する。
【解決手段】リチウム電池は、リチウムイオンを挿入可能な正極活物質を含む正極と、リチウムイオンを脱離可能な負極活物質を含む負極と、リチウム塩を溶解した非水電解液とを具備し、前記正極および負極の少なくとも一方がカーボンからなる導電剤を含み、カーボンを含む電極の活物質が前記カーボンとエステル結合する。
【選択図】図3

Description

本発明は、リチウムイオンを挿入可能な正極と、リチウムイオンを脱離可能な負極と、リチウム塩を溶解した非水電解液とを具備するリチウム電池に関する。
近年の電子機器のポータブル化、多機能化に伴い、電子機器の電源として用いられる電池の放電特性や長期信頼性に対してさらなる高性能化が求められている。
なかでも、リチウムイオンを脱離可能な負極活物質と、リチウムイオンを挿入可能な正極活物質と、リチウム塩を溶解した非水電解液とを具備するリチウム電池は、エネルギー密度が高く、長期信頼性に優れている。このため、リチウム電池に対する需要が急速に伸びている。
リチウム電池の負極活物質は電位が卑であるため、電解液には、プロピレンカーボネイト(PC)、エチレンカーボネイト(EC)、1,2―ジメトキシエタン(DME)等の単体、あるいはこれらの混合有機溶媒に、LiClOやLiPF等のリチウム塩を溶解した非水電解液が用いられ、水溶液は用いられない。
リチウム二次電池の正極活物質には、MnO、LiCoO、LiNiO、LiMnなどの金属酸化物が用いられる。また、負極活物質には、リチウム金属、黒鉛などの炭素材料、Si、Sn、もしくはAlなどの金属材料、Ti-Si、Zr-Si、もしくはNi-Siなどを含む合金材料、またはLiTi12などの金属酸化物が用いられる。
電極の電子伝導性を改善するために、上記の正極活物質または負極活物質とともに導電剤が用いられる。導電剤には一般にカーボンブラックや黒鉛粉末などのカーボンが用いられる。
例えば、特許文献1では、2次電池において、正極活物質の構成成分を含む原料粉末と、炭素粉末とを混合し、この混合物を焼成することにより、表面の電子伝導性に優れた正極活物質を得ることが提案されている。
特開2003−331840号公報
リチウム電池の電極には、正極活物質または負極活物質と、カーボンなどの導電剤と、フッ素樹脂などの結着剤とを混合した後、この混合物を加圧成型したものが用いられる。
しかしながら、金属酸化物、金属材料、および合金材料からなる活物質粒子は互いに凝集しやすく、導電剤と均一に混合するのは困難であった。そのため、放電特性が低下しやすいと同時に、放電時または放電時の活物質粒子の膨張により、活物質粒子の集電性が低下し、充放電の繰り返しにともない放電容量が低下しやすいという問題があった。
また、特許文献1では、上記のように正極活物質の構成成分を含む原料粉末と、炭素との混合物を焼成することが提案されているが、焼成前の混合が固相混合であるため、活物質の表面改質にむらが生じやすい。
そこで、本発明は、上記従来の問題を解決するため、活物質粒子の電子伝導性を改善することにより、放電特性および充放電サイクル特性に優れたリチウム電池を提供することを目的とする。
本発明は、リチウムイオンを挿入可能な正極活物質を含む正極と、リチウムイオンを脱離可能な負極活物質を含む負極と、リチウム塩を溶解した非水電解液とを具備するリチウム電池であって、前記正極および負極の少なくとも一方がカーボンからなる導電剤を含み、カーボンを含む電極の活物質が前記カーボンとエステル結合していることを特徴とする。
これにより、正極または負極中に、正極活物質あるいは負極正極活物質と、導電剤であるカーボンとを均一に分散させることが可能となる。
カーボンとエステル結合している前記活物質が、カルボキシル基を有するカーボンと、活物質とを、熱縮合させることにより得られるのが好ましい。
カーボンとエステル結合している前記活物質が、カルボキシル基を有するカーボンと、活物質とを、超臨界または亜臨界状態の水中にて熱縮合させて得られるのが好ましい。
本発明によれば、正極活物質あるいは負極活物質と、導電剤であるカーボンとをエステル結合させることにより、活物質と導電剤とが均一に分散するため、放電特性および充放電サイクル特性が向上する。
本発明は、リチウムイオンを挿入可能な正極活物質を含む正極と、リチウムイオンを脱離可能な負極活物質を含む負極と、リチウム塩を溶解した非水電解液とを具備し、前記正極および負極の少なくとも一方がカーボンからなる導電剤を含み、カーボンを含む電極の活物質が前記カーボンとエステル結合していることを特徴とするリチウム電池に関する。これにより、正極または負極中に、正極活物質または負極正極活物質と、導電剤であるカーボンとを均一に分散させることが可能となる。
カーボンとエステル結合している前記活物質が、カルボキシル基を有するカーボンと、活物質とを、熱縮合させることにより得られるのが好ましい。活物質表面には一般に水酸基が存在しており、カーボンのカルボキシル基と、正極活物質あるいは負極活物質表面の水酸基とが脱水反応を起こすことにより、活物質とカーボンとの間に容易にエステル結合を形成することができる。
カーボンとエステル結合している前記活物質が、カルボキシル基を有するカーボンと、活物質とを、超臨界または亜臨界状態の水中にて熱縮合させて得られるのが好ましい。これにより、カーボンのカルボキシル基と、正極活物質あるいは負極活物質表面の水酸基との間で脱水反応を好適に起こすことができる。特に、超臨界状態では、水中において、親水性の正極活物質あるいは負極活物質と、疎水性のカーボンとが均一に分散するため、活物質と、カーボンとを高効率でエステル結合させることができる。
正極は、例えば、導電剤であるカーボンとエステル結合した正極活物質およびフッ素樹脂などの結着剤からなる。
負極は、例えば、導電剤であるカーボンとエステル結合した負極活物質およびポリアクリル酸などの結着剤からなる。
カーボンとしては、カーボンブラックや黒鉛などが挙げられる。
リチウム電池が二次電池の場合、リチウムイオンを挿入・脱離可能な正極活物質および負極活物質が用いられる。
正極活物質には、例えば、MnO、LiCoO、LiNiO、LiMnなどの金属酸化物が用いられる。負極活物質には、例えば、リチウム金属、Si、Sn、もしくはAlなどの金属材料、TiSi、ZrTi、もしくはNiSiなどの合金材料、またはLiTi12などの金属酸化物が用いられる。
また、リチウム電池が一次電池の場合は、例えば、リチウムを挿入可能な正極活物質には、二酸化マンガンなどが用いられ、リチウムを脱離可能な負極活物質には、リチウム金属などが用いられる。
非水電解液には、例えば、プロピレンカーボネイト(PC)、エチレンカーボネイト(EC)、1,2―ジメトキシエタン(DME)等の単体、あるいはこれらの混合溶媒に、LiClOやLiPF等のリチウム塩を溶解したものが用いられる。
カーボンとエステル結合している活物質粒子は、例えば、以下に示す図1の装置を用いて作製することができる。図1は、カーボンとエステル結合する活物質粒子を作製するための装置を示す。
管状炉2内には、管状炉2内の温度を測定するための熱電対3が配置されている。そして、熱電対3により計測された管状炉2内の温度に応じて、管状炉2の加熱を制御することで、管状炉2内が所定温度に制御される。この管状炉2内に反応管1を挿入し、この反応管1において、カーボンとエステル結合している活物質を作製する。
この装置を用いてカーボンとエステル結合している活物質を製造する場合、まず反応管1内に原料液を投入する。原料液には、活物質粉末と、カルボキシル基を修飾したカーボンブラックとを蒸留水中に分散させたものが用いられる。カーボンブラックのカルボキシル基修飾は、例えば、カーボンブラックを5M硝酸水溶液中で1時間煮沸させることにより得られる。
この原料液は、管状炉2内の温度に応じて、目的の圧力になるように調整される。この圧力は、原料液を純水であると仮定して、スチームテーブル(Steam Table)により算出する。例えば、反応温度400℃および反応圧力30MPaにおける水の密度は0.35g/cmであることから、反応管1の容積が10cmであれば、反応管1内に3.5cmの原料液を投入する。
なお、水の臨界点は温度374℃かつ圧力22MPaであり、反応条件は水が亜臨界状態または超臨界状態となるように設定する。原料液など他の条件にもよるが、少なくとも温度250℃以上かつ圧力20MPa以上の水が亜臨界状態となる条件が好適であり、温度374℃以上かつ圧力22MPa以上の水が超臨界状態となる条件が特に好適である。
反応管1に、原料液を投入した後、反応管1を管状炉2内に挿入し、所定の反応時間(例えば5〜20分程度)放置する。所定時間経過した後、反応管1を管状炉2内から取り出し、冷水浴に入れて、反応を速やかに停止させる。そして、反応管1の内容物を取り出し、ろ過した後、水洗して、反応結果物であるカーボンとエステル結合している活物質が得られる。超臨界状態では、疎水性のカーボンと、親水性の活物質とが均一に混ざり合うため、活物質とカーボンとを高収率でエステル結合させることができる。
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。但し、本実施例は本発明の一例を示すものであり、本発明は以下に示す実施例に限定されない。
《実施例1》
本発明のリチウム電池が一次電池である場合を以下に示す。
(1)カーボンとエステル結合している活物質の作製
上記の図1と同じ装置を用いて、カーボンブラックとエステル結合している二酸化マンガン粒子を作製した。反応管1には、容積5cmのSUS316製のものを用いた。
正極活物質として二酸化マンガン粉末0.56gと、カルボキシル基を修飾した、導電剤であるカーボンブラック0.03gとを分散させた蒸留水1.79cmを反応管1内に投入し、温度400℃および圧力30Mpaに調整した管状炉2内で10分間反応させた。反応後、反応管1を水浴に投入して反応を停止させた。なお、カーボンブラックへのカルボキシル基の修飾は、カーボンブラックを5M硝酸水溶液中で1時間煮沸させることにより行った。
(2)正極の作製
上記で得られたカーボンブラックとエステル結合している二酸化マンガンと、結着剤であるフッ素樹脂とを、重量比95:5で混合して正極合剤を得た。この正極合剤を加圧成形し円柱状の正極を作製した。
(3)負極の作製
リチウム圧延板を円盤状に打ち抜いて負極とした。
(4)非水電解質の調製
プロピレンカーボネイト(PC)と、1,2―ジメトキシエタン(DME)とを、体積比1:1で混合した溶媒に、過塩素酸リチウム(LiClO)を1モル/リットル溶解させて、非水電解液を得た。
(5)電池の作製
上記の正極、負極、および非水電解液を用いて、図2に示す構造を有する、外径20.0mmおよび厚さ3.2mmのコイン形電池(一次電池)を以下の手順で作製した。
ガスケット7と組み合わせた封口板8に負極5を圧着した。セパレータ6としてポリプロピレン製の不織布を円形に打ち抜いたものを封口板8に挿入した。正極4を挿入した後、電解液を注入した。電池ケース9を被せた後、封口金型に入れプレス機により、電池ケース9の端縁部を、ガスケット7を介して封口板8にかしめつけることにより、電池ケース9を封口した。なお、電池ケース9の正極4と接触する部分には、カーボン塗料10を塗布した。
《実施例2》
カーボンとエステル結合する活物質の作製時において、二酸化マンガン粉末0.56gと、カルボキシル基を修飾したカーボンブラック0.03gとを分散させた蒸留水3.75cmを反応管1内に投入し、温度300℃および圧力30Mpaに調整した管状炉2内で10分間反応させた以外は実施例1と同様に電池を作製した。
《実施例3》
カーボンとエステル結合する活物質の作製時において、二酸化マンガン粉末0.56gと、カルボキシル基を修飾したカーボンブラック0.03gとを分散させた蒸留水4.41cmを反応管1内に投入し、温度200℃および圧力30Mpaに調整した管状炉2内で10分間反応させた以外は実施例1と同様に電池を作製した。
《比較例1》
未処理(カーボンと結合しない)の二酸化マンガンと、導電剤であるカーボンブラックと、結着剤であるフッ素樹脂とを、重量比90:5:5で混合して正極合剤を得た。この正極合剤を用いた以外は実施例1と同様に電池を作製した。
《実施例4》
本発明のリチウム電池が二次電池の場合を以下に示す。
(1)カーボンとエステル結合している正極活物質および負極活物質の作製
正極活物質にLiCoOを用い、負極活物質にSi金属を用い、上記の図1と同じ装置を用いて、カーボンブラックとエステル結合しているLiCoOおよびSi粉末を、以下の手順で作製した。反応管1には、容積5cmのSUS316製のものを用いた。
LiCoOまたはSi0.56gと、導電剤としてカルボキシル基を修飾したカーボンブラック0.03gとを分散させた蒸留水1.79cmを反応管1内に投入し、温度400℃および圧力30Mpaに調整した管状炉2内で10分間反応させた。反応後、反応管1を水浴に投入して反応を停止させた。
(2)正極の作製
上記で得られたカーボンと結合したLiCoOと、結着剤であるフッ素樹脂とを、重量比95:5で混合し、正極合剤を得た。この正極合剤を加圧成形し円柱状の正極を作製した。
(3)負極の作製
上記で得られたカーボンと結合したSiと、導電剤である黒鉛と、結着剤であるポリアクリル酸と、重量比75:15:10で混合して負極合剤とした。この負極合剤を加圧成形し円柱状の負極を作製した。
(4)非水電解液の調製
プロピレンカーボネイト(PC)と、1,2―ジメトキシエタン(DME)とを体積比1:1で混合した溶媒に、過塩素酸リチウム(LiClO)を1モル/リットル溶解させて、非水電解液を得た。
(5)電池の作製
上記で得られた正極、負極、および非水電解液を用いて、図3に示す構造を有する、外径20.0mm、厚み3.2mmのコイン形電池(二次電池)を以下の手順で作製した。
ガスケット15と組み合わせた封口板16に、圧延板から円盤状に打ち抜いたリチウム12を圧着し、負極13を挿入した。ポリプロピレン製の不織布を円形に打ち抜いたセパレータ14を封口板16に挿入した。正極11を挿入した後、電解液を注入し、正極ケース17を被せた後、封口金型に入れプレス機により、電池ケース17の端縁部を、ガスケット15を介して封口板16にかしめつけることにより、電池ケース17を封口した。なお、電池ケース17の正極11と接触する部分、および封口板16のリチウム12と接触する部分には、カーボン塗料18を塗布した。
《実施例5》
正極活物質にLiNiOを使用した以外は、実施例4と同様に電池を作製した。
《実施例6》
正極活物質にLiMnを使用した以外は、実施例4と同様に電池を作製した。
《実施例7》
負極活物質にSn金属を使用した以外は、実施例4と同様に電池を作製した。
《実施例8》
負極活物質にAl金属を使用した以外は、実施例4と同様に電池を作製した。
《実施例9》
負極活物質にSiを主体とするA相と、TiおよびSiの金属間化合物からなるB相とを含む合金材料を使用した。合金材料は以下のように作製した。
Ti粉末(純度99.99%、粒径100〜150μm)とSi粉末(純度99.9%、平均粒径3μm)とを混合して、混合粉末を得た。このとき、Si粉末とTi粉末の混合割合は、B相がTiSiを構成すると仮定した場合に、生成する合金材料中のA相とB相の合計重量に占めるA相の重量割合が約80%となるように調整した。
3.5kgの混合粉末を振動ミル装置(中央化工機(株)製、型番FV−20)に投入し、さらにステンレス鋼製ボール(直径2cm)をミル装置内容量の70体積%を占めるように投入した。容器内部を真空に引いた後、Ar(純度99.999%、日本酸素(株)製)を導入して、1気圧とした。そして、メカニカルアロイング操作を80時間行い、合金材料を得た。なお、メカニカルアロイング操作時におけるミル装置の作動条件は、振幅8mm、回転数1200rpmとした。
上記で得られた合金材料を負極活物質として用いた以外は実施例4と同様に電池を作製した。
《実施例10》
Ti粉末の代わりに、Zr粉末(純度99.99%、粒径100〜150μm)を用いた以外は、実施例9と同様の方法により、負極活物質にSiを主体とするA相と、ZrおよびSiの金属間化合物からなるB相とを含むZr−Si合金を作製した。
上記で得られたZr−Si合金を負極活物質として用いた以外は実施例4と同様に電池を作製した。
《実施例11》
Ti粉末の代わりに、Ni粉末(純度99.99%、粒径100〜150μm)を用いた以外は、実施例9と同様の方法により、負極活物質にSiを主体とするA相と、NiおよびSiの金属間化合物からなるB相とを含むNi−Si合金を作製した。
上記で得られたNi−Si合金を負極活物質として用いた以外は実施例4と同様に電池を作製した。
《比較例2》
正極活物質である未処理のLiCoOと、導電剤であるカーボンブラックと、結着剤であるフッ素樹脂とを、重量比90:5:5で混合し、正極合剤を得た。この正極合剤を加圧成形し円柱状の正極を作製した。
負極活物質である未処理のSi金属と、導電剤である黒鉛と、結着剤であるポリアクリル酸とを、重量比70:20:10で混合し、負極合剤を得た。この負極合剤を加圧成形し円柱状の負極を作製した。これらの正極と負極を用いた以外は、実施例4と同様に電池を作製した。
《比較例3》
正極活物質に未処理のLiNiOを用い、負極活物質に未処理のSi金属を用いた以外は、比較例2と同様に電池を作製した。
《比較例4》
正極活物質に未処理のLiMn4を用い、負極活物質に未処理のSi金属を用いた以外は、比較例2と同様に電池を作製した。
《比較例5》
正極活物質に未処理のLiCoOを用い、負極活物質に未処理のSn金属を用いた以外は、比較例2と同様に電池を作製した。
《比較例6》
正極活物質に未処理のLiCoOを用い、負極活物質に未処理のAl金属を用いた以外は、比較例2と同様に電池を作製した。
《比較例7》
正極活物質に未処理のLiCoOを用い、負極活物質に未処理の実施例9のTi−Si合金を用いた以外は、比較例2と同様に電池を作製した。
《比較例8》
正極活物質に未処理のLiCoOを用い、負極活物質に未処理の実施例10のZr−Si合金を用いた以外は、比較例2と同様に電池を作製した。
《比較例9》
正極活物質に未処理のLiCoOを用い、負極活物質に未処理の実施例11のNi−Si合金を用いた以外は、比較例2と同様に電池を作製した。
[電池の評価]
一次電池である実施例1〜3および比較例1の電池については、各10個ずつ電池を準備し、保護抵抗15kΩで2.0Vまで放電し、放電容量を調べた。
二次電池である実施例4〜11および比較例2〜9の電池については、充放電サイクル試験として、充電レートおよび放電レート1Cにて3.5〜4.5Vの電池電圧の範囲で充電と放電を交互に繰り返した。そして、50サイクル時の容量維持率を下記の式より求めた。
50サイクル時の容量維持率(%)
=(50サイクル時の放電容量/2サイクル時の放電容量)×100
本発明の実施例1〜3および比較例1の評価結果を表1に示す。
Figure 2007018829
従来の比較例1の電池に比べて、実施例1〜3の電池のほうがより大きな放電容量が得られた。これは、実施例1〜3では、正極活物質である二酸化マンガンが導電剤であるカーボンとエステル結合したことにより、二酸化マンガンとカーボンとが均一に分散したためと考えられる。また、実施例1および2と、実施例3とを比較すると、反応温度が高いほど放電容量が増大した。このことから、反応温度を水の亜臨界状態さらには超臨界状態の温度にすることにより、二酸化マンガンと、カルボキシル基を修飾したカーボンとが高効率でエステル結合したためとと考えられる。
次に、実施例4〜11および比較例2〜9の評価結果を表2に示す。
Figure 2007018829
比較例2〜9の電池と比べて、本発明の実施例4〜11の電池のほうが充放電サイクル特性が向上した。実施例4〜11では、活物質と導電剤であるカーボンとが均一に分散することにより、充放電時における活物質の集電性が改善されたためであると考えられる。
本発明のリチウム電池は、携帯機器や情報機器等の電子機器の電源として好適に用いられる。
表面に有機基を有する活物質を作製するための装置を示す図である。 本発明の実施例のコイン形電池(一次電池)の縦断面図である。 本発明の他の実施例のコイン形電池(二次電池)の縦断面図である。
符号の説明
1 反応管
2 管状炉
3 熱電対
4、11 正極
5、12 リチウム金属
6、14 セパレータ
7、15 ガスケット
8、16 封口板
9、17 電池ケース
10、18 カーボン塗料
13 負極

Claims (6)

  1. リチウムイオンを挿入可能な正極活物質を含む正極と、リチウムイオンを脱離可能な負極活物質を含む負極と、リチウム塩を溶解した非水電解液とを具備するリチウム電池であって、
    前記正極と負極の少なくとも一方がカーボンからなる導電剤を含み、
    カーボンを含む電極の活物質が前記カーボンとエステル結合していることを特徴とするリチウム電池。
  2. 前記負極活物質または正極活物質が金属酸化物であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池。
  3. 前記負極活物質が金属であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池。
  4. 前記負極活物質が合金であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池。
  5. カーボンとエステル結合している前記活物質が、カルボキシル基を有するカーボンと、活物質とを、熱縮合させることにより得られることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリチウム電池。
  6. カーボンとエステル結合している前記活物質が、カルボキシル基を有するカーボンと、活物質とを、超臨界または亜臨界状態の水中にて熱縮合させて得られることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリチウム電池。
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