JP2007018518A - 無線タグ読取り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】収納箱1に、無線タグ3を貼り付けた郵便封筒2を多数重ねて並べて収納する。収納箱1の下方には質問器7に同軸ケーブル8を介して接続したリーダ・アンテナ9を配置する。各郵便封筒2に貼り付けた無線タグ3の最大利得方向がリーダ・アンテナ9に向かって揃うようになっている。また、収納箱1に収納された各郵便封筒2は無線タグ3の最大利得方向と直交する方向に重ねて並べられている。リーダ・アンテナ9の最大利得方向は収納箱1の底面方向に向いている。従って、無線タグ3の最大利得方向とリーダ・アンテナ9の最大利得方向は対向するようになっている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、このような問題を解決するために為されたもので、無線タグを取付けた物品を収納箱に多数収納することができ、収納された前記物品に取付けられた無線タグを一度に読取ることができるので、無線タグの読取り効率を向上させることができる。しかも構成が簡単な無線タグ読取り装置を提供する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、収納箱1に物品としての郵便封筒2を重ねて並べて収納している。前記収納箱1は書留郵便などの郵便封筒2を局から局へ転送する場合に使用されるものである。なお、ここでは収納されている郵便封筒2が見えるように収納箱1の側板を透過して示している。
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図3に示すように、収納箱11に無線タグモジュール12を取付けた郵便封筒2を横向きにして重ねて並べて収納している。前記郵便封筒2に対する無線タグモジュール12の取付け位置は、郵便封筒2の一側端近傍に位置している。なお、ここでは収納箱11内に収納されている郵便封筒2が見えるように前方の側板を外した状態で示している。
14は質問器であり、この質問器14には同軸ケーブル15a,15bを介してリーダ・アンテナ16a,16bが接続されている。前記リーダ・アンテナ16a,16bは、部屋11a,11bの底面下方に配置されている。
前記無線タグモジュール12は、図4に示すように、無線タグ3と指向性付与手段を構成する反射器17を、紙、プラスチック、塩化ビニールなどの薄い絶縁体からなる保持部材18上に保持して構成している。
従って、前記無線タグモジュール12においては、前記リーダ・アンテナ16a,16bから見て、無線タグ3が近く、反射器17が遠くなるように配置され、無線タグ3のタグ・アンテナ5の最大利得方向はリーダ・アンテナ16a,16bに向いている。
ところで、郵便封筒2を収納箱11に重ねて並べた場合、この重なりによって各無線タグモジュール12の間隔が例えば3mm以下になった場合、タグ・アンテナ5と反射器17との間隔D1は、読取り率に影響を与える。本実施の形態では、郵便封筒2を収納箱11に重ねて並べても各無線タグ3からの読取りが確実に行われるようにするためにタグ・アンテナ5と反射器17との間隔D1をλ/8以下にする。
図5に示す実験例では、リーダ・アンテナ16a,16bと同一構成のリーダ・アンテナ100と無線タグ3と同一構成の多数の無線タグ101を使用し、各無線タグ101を面方向に所定の間隔dを開けて並べる。そして、リーダ・アンテナ100と各無線タグ101との配置関係は、リーダ・アンテナ100の最大利得方向と各無線タグ101の並び方向が略直交するようになっている。
また、郵便封筒2に無線タグ3と反射器17を直接取付けたものにおいて、図14に示すように、さらにスペーサ19を郵便封筒2に直接取付けても良い。
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図16に示すように、収納箱11の各部屋11a,11bに収納される郵便封筒2の並び方向に湾曲し、かつ上に凹面を向けた底板31,32を配置している。そして、この底板31,32の凹面上に複数の郵便封筒2を載せ重ねて並べて収納している。なお、底板31,32の中心、すなわち、最低部とリーダ・アンテナ16a,16bの中心が一致するように前記リーダ・アンテナ16a,16bを配置している。この場合もリーダ・アンテナ16a,16bと各郵便封筒2に取付けられた無線タグとの配置関係は、リーダ・アンテナ16a,16bの最大利得方向と各無線タグの並びの方向が略直交するようになっている。また、質問器に接続したリーダ・アンテナ16a,16bの最大利得方向に、リーダ・アンテナ、無線タグ、指向性付与手段である反射器が順番に配置される。
前記底板31,32の凹面上に複数の郵便封筒2を載せて重ね並べるので、各郵便封筒2に取付けられた無線タグモジュール12は底板31,32の湾曲形状と同じ形状に重ねて並ぶことになる。
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図24に示すように、収納箱11の各部屋11a,11bに収納される郵便封筒2の並び方向に湾曲し、かつ上に凸面を向けた底板41,42を配置している。前記収納箱11の上方に平面アンテナからなるリーダ・アンテナ23a,23bを、前記底板41,42の中心、すなわち、最上部とリーダ・アンテナ23a,23bの中心が一致するように配置している。各郵便封筒2は、取付けられた無線タグモジュール12の無線タグ3が近接した郵便封筒2の一側端側を収納箱11の上方に向けて、底板41,42の凸面上に載せ重ねて並べられる。
この場合もリーダ・アンテナ23a,23bと各郵便封筒2に取付けられた無線タグ3との配置関係は、リーダ・アンテナ23a,23bの最大利得方向と各無線タグ3の並びの方向が略直交するようになっている。また、リーダ・アンテナ23a,23bの最大利得方向に、リーダ・アンテナ23a,23b、無線タグ3、指向性付与手段である反射器17が順番に配置される。
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図25に示すように、この実施の形態では郵便封筒2には、無線タグ3のみを郵便封筒2の一側端側に寄せ、かつその一側端と略平行になるようにして取付けられている。また、51は収納箱で、この収納箱51は、底板を反射板43で構成し、仕切り板44で2つの部屋51a,51bに区切っている。前記反射板43は収納箱51の内部に向けた面を反射面43aとしている。リーダ・アンテナ23a,23bは、収納箱51の上方に配置し、下方に向かって電波を放射する。前記各郵便封筒2は、前記収納箱51の各部屋51a,51bに、一側端側を反射板43に載せ重ねて並べて収納する。このとき、前記無線タグ3と反射板43の反射面43aとの距離D2が、搬送波の波長λの1/2の整数倍になるように無線タグ3の取付け位置を設定している。
また、この実施の形態においては、収納箱51の底板を反射板43で構成したがこれに限定するものではない。収納箱として、天板を反射板で構成してもよい。この場合には、各郵便封筒2を、無線タグ3を寄せる一側端側を収納箱51の天板に向けてその収納箱51に収納させる。このとき、無線タグ3と反射板43の反射面43aとの距離D2が、搬送波の波長λの1/2の整数倍になるように無線タグ3の取付け位置を設定する。リーダ・アンテナ23a,23bは収納箱51の底面下方に配置し、上方に向かって電波を放射する。
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図26に示すように、収納箱として、仕切り板により、2列に区切り、さらに各列3つに区切って全体で6部屋61a,61b,61c,61d,61e,61fを形成した収納箱61を使用している。各部屋61a〜61fにはそれぞれ複数の郵便封筒2が縦向きで収納するようになっている。前記郵便封筒2には表の下端に無線タグ3を最大利得方向が下向きになるようにして貼り付けている。従って、前記収納箱61の各部屋61a〜61fに収納した複数の郵便封筒2は、無線タグ3の最大利得方向が揃うようになり、かつ、最大利得方向と直交する方向に重ねて並べて収納されることになる。
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図27に示すように、収納箱61における列を仕切る仕切り板を電波シールド材65で構成し、部屋61a,61b,61cに収納されている郵便封筒2の無線タグ3と部屋61d,61e,61fに収納されている郵便封筒2の無線タグ3とが互いに電波干渉を受けないようにしている。なお、電波シールド材65としては仕切り板そのものを電波吸収材または金属で構成するものであっても、通常の仕切り板に電波吸収材または金属箔を貼り付ける構成であってもよい。
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図28及び図29に示すように、各リーダ・アンテナ62a,62b,62cの上にテーブル67を配置するとともに各リーダ・アンテナ62d,62e,62fの上にテーブル68を配置している。そして、各リーダ・アンテナ62a,62b,62cとテーブル67を配置した一方の列と、各リーダ・アンテナ62d,62e,62fとテーブル68を配置した他方の列の間に電波シールド材69を配置している。
従って、この実施例においても前述した第7の実施の形態と同様の作用効果が得られるものである。
なお、この実施の形態は、アンテナ装置の変形例について述べる。
図30に示すように、プリント基板81上に1列3個で、2列6個の平面パッチアンテナからなるリーダ・アンテナ82a,82b,82c,82d,82e,82fを形成している。そして、前記プリント基板81の一端にアンテナ切替え装置83を載置し、このアンテナ切替え装置83と前記各リーダ・アンテナ82a〜82fをプリント配線路84によって接続して、各リーダ・アンテナ82a〜82fとアンテナ切替え装置83をプリント基板81上に一体化したアンテナ装置を構成している。
このような構成のアンテナ装置を使用することで、各リーダ・アンテナ82a〜82fと質問器85との接続が容易になるため、装置全体の組立も容易になる。また、リーダ・アンテナをプリント基板81上に形成できるので、各リーダ・アンテナ82a〜82fの高さを同一水平面に揃えることができる。従って、このプリント基板81上に郵便封筒の収納箱を載置すれば、各郵便封筒の無線タグとの距離を均一にすることができる。また、アンテナ装置のさらなる薄型化を図ることができる。
なお、この実施の形態は、複数のリーダ・アンテナを1列に並べた場合の駆動について述べる。
複数のリーダ・アンテナを近接して配置した場合に2つ以上のリーダ・アンテナを同時に駆動させるときには電波干渉という問題がある。従って、電波干渉が生じないような駆動が必要になる。
例えば、3個のリーダ・アンテナを配置した場合には、図31(a)に示すように、先ず、斜線及び数値「1」で示した両側のアンテナを同時に駆動する。このとき数値「2」で示した間のアンテナは駆動させない。次に、数値「2」で示したアンテナのみを駆動し、数値「1」で示した両側のアンテナは駆動させない。
このような駆動を行うことで、同時に駆動するアンテナの間には必ず駆動させないアンテナが1個介在するので、同時に駆動するアンテナ間での電波干渉を極力低減できる。
例えば、5個のリーダ・アンテナを配置した場合には、図32(a)に示すように、先ず、斜線及び数値「1」で示した2つのアンテナを同時に駆動する。このとき数値「2」及び「3」で示した残りの3つのアンテナは駆動させない。次に、数値「2」で示した2つのアンテナを同時に駆動し、数値「3」及び「1」で示した3つのアンテナは駆動させない。最後に、数値「3」で示した1つのアンテナを同時に駆動し、数値「1」及び「2」で示した4つのアンテナは駆動させない。
このように、2つ以上のアンテナを同時に駆動させる場合に、間に2つ以上の駆動させないアンテナを介在させることで、同時に駆動するアンテナ間での電波干渉をさらに低減することができる。
なお、この実施の形態は、複数のリーダ・アンテナを2列に並べた場合の駆動について述べる。
複数のリーダ・アンテナを近接して配置し、しかも2列になっている場合に2つ以上のリーダ・アンテナを同時に駆動させるときには電波干渉という問題がある。従って、電波干渉が生じないような駆動が必要になる。
例えば、リーダ・アンテナを2個ずつ2列に配置した場合には、図34(a)に示すように、先ず、斜線及び数値「1」で示した一方の列の左側のアンテナと他方の列の右側のアンテナの2つを同時に駆動する。このとき数値「2」で示した残りの2つのアンテナは駆動させない。次に、数値「2」で示した一方の列の右側のアンテナと他方の列の左側のアンテナの2つを同時に駆動する。このとき数値「1」で示した残りの2つのアンテナは駆動させない。
以上のように、複数のリーダ・アンテナを近接して配置し、しかも2列になっている場合において、各列間に電波シールド部材を設けなくても、上述した駆動を行えば電波干渉の影響を低減した状態で2つのリーダ・アンテナを同時に駆動させることができる。
なお、前述した各実施の形態では、無線タグを取付ける平板状の物品として、郵便封筒を使用したものについて述べたがこれに限定するものでないのは勿論である。
Claims (10)
- 質問器に接続されたアンテナと、無線タグを備えた物品を複数重ねて並べて収納する収納箱とを備え、
前記各物品を、前記無線タグの最大利得方向が揃うように、かつ、最大利得方向と略直交する方向に並べ、前記アンテナを、このアンテナの最大利得方向と前記無線タグの最大利得方向とが対向するように配置したことを特徴とする無線タグ読取り装置。 - 複数個のアンテナを1列にして配置したことを特徴とする請求項1記載の無線タグ読取り装置。
- 複数個のアンテナを複数列にして配置し、収納箱は複数の物品を前記アンテナの列に対応させて複数列にして複数重ねて並べて収納することを特徴とする請求項1記載の無線タグ読取り装置。
- 複数個の平面状アンテナを2列にして配置し、各平面状アンテナの給電端子をそれぞれのアンテナの側面が対向していない側面に取付けたことを特徴とする請求項3記載の無線タグ読取り装置。
- 基板上に複数のアンテナを配置するとともにアンテナ切替え装置を配置し、このアンテナ切替え装置と各アンテナを前記基板上に形成した伝送線路で接続し、前記各アンテナは前記アンテナ切替え装置を経由して質問器に接続されることを特徴とする請求項2又は3記載の無線タグ読取り装置。
- 各列のアンテナ間に電波シールド材を配置したことを特徴とする請求項3記載の無線タグ読取り装置。
- 3個以上並べて配置したアンテナに対し、同時に2個以上のアンテナを駆動する場合は間に1個以上の駆動させないアンテナを介在させることを特徴とする請求項2記載の無線タグ読取り装置。
- n個のアンテナを2列に配置し、各列でそれぞれ1個のアンテナを選択して同時に駆動させる場合は、一方の列の駆動するアンテナと他方の列の駆動するアンテナとの間にm(但し、mは、nを4で割って得た商から1を引いた値)個の駆動させないアンテナを介在させることを特徴とする請求項3記載の無線タグ読取り装置。
- 無線タグとこの無線タグから放射される電波に指向性を与える指向性付与手段を取付けた各物品の無線タグと指向性付与手段とによる最大利得方向とアンテナの最大利得方向を対向させ、収納箱は、前記アンテナと前記各物品の無線タグとの距離が、アンテナの中央部では短く、アンテナの端部では長くなるように前記各物品を支持する支持部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の無線タグ読取り装置。
- 収納箱の一内面を反射面とし、その反射面上に複数の物品を重ねて並べて収納し、アンテナを前記反射面と対向した側の前記収納箱の近傍に配置し、無線タグと前記反射面との距離を通信に使用する搬送波の半波長の整数倍に設定したことを特徴とする請求項1記載の無線タグ読取り装置。
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