JP2006515432A - 金属酸化物を有する自己整列構造の方法及びマスクレスの製造 - Google Patents
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Abstract
本発明は、追加のリソグラフィック処理ステップを必要とせずに、酸化アルミニウム構造を有するマイクロデバイスを製造する方法を説明している。それ故に、追加のマスクは必要ない。ある環境下において、酸化アルミニウムの壁は、エッチング処理において、下にある金属構造の傾斜した壁のすぐ上に現れることが明らかである。これら金属構造の壁が傾斜しているという事実は、ここで不可欠である。本発明による方法を用いて、金属構造の傾斜した壁の上に正確に調整される酸化アルミニウム構造が製造される。これら調整された酸化アルミニウム構造は例えば、微細流体流路、マイクロウェッティングディスプレイ、電気泳動ディスプレイ又はFED(field emitting display)における壁として使用される。
Description
本発明は基板上に例えば半導体デバイスのようなマイクロデバイスを製造する方法に関する。
半導体製造において、酸化アルミニウム(アルミナ)のウェットエッチング(wet etching)は、燐酸(H3PO4)のようなウェットエッチング化学薬品又はKOH、NaOH又はCa(OH)2のようなホットな強塩基(hot strong base)を用いて行われる。サンプル上にある構造を製造するために、選択的に形成されるフォトレジスト層は、酸化アルミニウムをエッチングする前に、前記サンプル上の特定エリアをマスキングするのに用いられ、これは例えば米国特許番号US3,935,083に見られる。
この選択的に形成されるフォトレジスト層はリソグラフィック処理を用いて製造され、この処理でフォトレジストは硬化する。その後、硬化していないフォトレジストはストリッピング処理で除去される。このリソグラフィック処理中、前記サンプル上においてマスクが整列されなければならない。このマスクの不正確な整列が誤った位置に造形を製造してしまう。
本発明の目的は、現在知られている方法よりも少ないリソグラフィック処理ステップを用いて、デバイスの酸化アルミニウム層に構造を製造することである。これにより、本発明は、基板上にデバイスを製造する方法に関し、
・基板上に厚さxの金属層を堆積させるステップと、
・レジスト層を堆積させるステップと、
・リソグラフィック技術を用いて、レジスト層をパターニングし、負の(negative)傾斜を備えるレジストパターンにするステップと、
・ガルヴァーニ処理(galvanic process)を用いて金属を堆積させるステップと、
・前記レジストパターンを除去するステップと、
・前記金属及び金属層をスパッタエッチング(sputter etching)して、前記金属層を除去し、傾斜した側壁を備える金属構造を提供するステップと、
・金属酸化物、特に酸化アルミニウムの第1の層を堆積させるステップと、
・金属構造の上にある酸化アルミニウムが既定の厚さ残るまで、酸化アルミニウムの第1の層をエッチングすることにより、前記金属構造の傾斜した側壁の上に自己整列される構造を形成するステップと、
を有する。
・基板上に厚さxの金属層を堆積させるステップと、
・レジスト層を堆積させるステップと、
・リソグラフィック技術を用いて、レジスト層をパターニングし、負の(negative)傾斜を備えるレジストパターンにするステップと、
・ガルヴァーニ処理(galvanic process)を用いて金属を堆積させるステップと、
・前記レジストパターンを除去するステップと、
・前記金属及び金属層をスパッタエッチング(sputter etching)して、前記金属層を除去し、傾斜した側壁を備える金属構造を提供するステップと、
・金属酸化物、特に酸化アルミニウムの第1の層を堆積させるステップと、
・金属構造の上にある酸化アルミニウムが既定の厚さ残るまで、酸化アルミニウムの第1の層をエッチングすることにより、前記金属構造の傾斜した側壁の上に自己整列される構造を形成するステップと、
を有する。
本発明による方法を用いる場合、金属酸化物、特に酸化アルミニウム構造は、追加のリソグラフィック処理ステップを必要とすることなく、容易に製造されることができる。その上、金属酸化物構造、特に酸化アルミニウム構造は、金属構造の側壁の上に完璧に整列される(すなわち自己整列)。
実施例において、本発明は上述した方法に関し、金属酸化物、例えば酸化アルミニウムの第1の層を堆積させることは、
・金属酸化物、特に酸化アルミニウムの第1の層の上に不透過フィルムを堆積させるステップと、
・この不透過フィルムの上に金属酸化物、例えば酸化アルミニウムの第2の層を堆積させるステップと、
・全ての不透過フィルムが除去されるまで、金属酸化物、例えば酸化アルミニウムを研磨するステップと、
が直に続くことを特徴とする。
・金属酸化物、特に酸化アルミニウムの第1の層の上に不透過フィルムを堆積させるステップと、
・この不透過フィルムの上に金属酸化物、例えば酸化アルミニウムの第2の層を堆積させるステップと、
・全ての不透過フィルムが除去されるまで、金属酸化物、例えば酸化アルミニウムを研磨するステップと、
が直に続くことを特徴とする。
これら3つのステップを挿入することにより、金属酸化物、例えば酸化アルミニウム層の表面が平坦化される。既に上述した後続するステップは、金属酸化物、例えば酸化アルミニウムの表面が、下に金属構造を備えたエリアと備えていないエリアとが同じ高さ(レベル)になるデバイスとなる。これは、他のリソグラフィック処理が続く場合に有用である。
他の実施例において、前記方法は、酸化アルミニウムの第1の層を堆積させる前に、酸化物層が金属構造の部分間にある間隙を埋めるように酸化物層が堆積することを特徴とする。このようにして、電極の接合部における壁が避けられ、結果として閉塞のない、連続した流路が作成される。
実施例において、前記方法は、前記デバイスが反射型のエレクトロウェッティング(electrowetting)又は電気泳動ディスプレイであることを特徴とする。
さらに他の実施例において、前記方法は前記デバイスがFED(Field Emitting Device)であることを特徴とする。
本発明は、微細流体(microfluidic)デバイス、マイクロウェッティングディスプレイ、電気泳動ディスプレイ及び上述した個々の方法により製造されるFEDにも関連する。
以下に、本発明は幾つかの図を参照して説明され、これは単に説明を目的としていて、これら図に規定されるような保護範囲に制限されない。
本発明は、傾斜した銅構造の上にある酸化アルミニウムを別々にエッチング及び研磨動作する実験的観測に基づいている。この効果は以下の処理ステップ、
1.傾斜した側壁を持つ銅構造が形成されるステップ(厚さ4μm、幅5から10μm)、
2.これら銅構造は厚さ10μmの酸化アルミニウムにより被覆されるステップ、
3.その後、この酸化物を化学的/機械的に研磨され、平坦な基板にするステップ、
4.前記銅の上にある酸化物の残りの厚さが1から2μmとなるまで、前記酸化物がエッチングされるステップ、
の後に見られる。
1.傾斜した側壁を持つ銅構造が形成されるステップ(厚さ4μm、幅5から10μm)、
2.これら銅構造は厚さ10μmの酸化アルミニウムにより被覆されるステップ、
3.その後、この酸化物を化学的/機械的に研磨され、平坦な基板にするステップ、
4.前記銅の上にある酸化物の残りの厚さが1から2μmとなるまで、前記酸化物がエッチングされるステップ、
の後に見られる。
ステップ4の後、エッチングされない部分(ピラー)の出現が、銅構造の側壁が傾斜した位置において正確に観測される。ピラーの出現を説明する前に、堆積した酸化アルミニウムに関する重要なことを最初に以下に論じる。
前記酸化物は、化学量論的な(stoichometric)Al2O3ターゲットからスパッタリングすることにより堆積する(このスパッタリング条件は表1にリストにされる)。
薄いフィルムの成長及び構造は多数のパラメタに依存している。最も重要なことは、堆積技術、堆積速度、幾何学的形状、汚染、解離、粒子エネルギー、基板前処理及び基板温度である。明らかに、ゆっくりとしたエッチングの観測される効果は、幾何学的形状によるものである。傾斜した壁があることで、スパッタリング中に幾何学的形状の効果を生じさせる。これら傾斜した壁により、入ってくるスパッタリングされた原子に対する入射角に違いがある。通常の入射角から外れることは、核発生及び後続する成長に影響する、基板における指向移動性の効果を導入する。これは、フィルム構造(非結晶又は液晶)、フィルム組成(Al2O3-x)、フィルム多孔性又はフィルムの応力に効果を次々と有する。これら因子全ては形成されるフィルムのエッチング速度を生じさせる。スパッタリングパラメタ及び薄いフィルムの成長の影響を詳細に説明した処理は、R.W. Berry、P.M. Hall及びM.T. Harris著、”Thin Film Technology” Princeton, NY, 1968と、R. Niedermayer及びH. Mayer著、”Basic Problems in Thin Film Physics” Gottingen, 1966に見ることができる。
本発明による方法において、傾斜した壁上に形成される酸化アルミニウムは、基板及び銅構造の平坦部上にある酸化物よりもゆっくりとエッチングする。上述したことから、可能な説明の1つは、化学量論的組成比(stoichometry)における違いである。実験的に、ストイキオメトリックAl2O3は、低いエッチング速度である一方、表1に挙げられる処理パラメタの下で基板上で成長する酸化アルミニウムは、H3PO4(100nm/分)において高いエッチング速度である。実験的に見られる効果に対する可能な説明は通常、スパッタリングされたフィルムが0<x<1であるAl2O3から成る一方、傾斜した壁上に形成される酸化物はAl2O3に似ていることである。
以下のように、本発明による方法は幾つかの実施例により説明される。
図1において、本発明の方法による金属基板を製造する幾つかのステップ中のデバイスの断面を示す。最初に、図1aを参照すると、xnmの厚さを持つ薄い金属層2(すなわち“めっきベース”)が絶縁基板1上に堆積(スパッタリング)する。故に、xは約200から300nmである。次に、図1bを参照すると、従来のリソグラフィック技法を用いて、前記薄い金属層2の上にレジストパターン3が形成される。レジストパターン3の傾斜33はここで負であることが不可欠である。その後、図1cを参照すると、金属パターン4’がガルバーニ処理を用いて製造される。このガルバーニ処理は、前記金属パターン4’の厚さが前記レジスト3の厚さに達する前に止められる。次に、図1dを参照すると、レジスト3が除去され、その後、薄い金属層2及び金属パターン4’からなる少なくともxnmがスパッタエッチングにより除去される。これを行うことにより、基板1上のめっきベース2が除去され、厚さDの金属構造4が作成される。前記薄い金属層2が依然として金属構造4の下に存在していることに注意されたい。好ましくは、この薄い金属層2及び金属構造4は、例えば銅のような同じ金属からなる。レジスト3の負の傾斜の結果として、傾斜した側壁44を備える金属構造4が作成される。
図2は金属構造4及び基板1の上に酸化アルミニウム13を堆積させた後のデバイスを示す。以下において、図1におけるような薄い金属層2はもはや示されない。次のステップにおいて、前記デバイスは例えばAl2O3のようなウェットエッチング槽(wet etchant bath)を用いてエッチングされる。この結果が図3に示される。残っている酸化アルミニウム層14において、金属構造4の傾斜した側壁44の真上に壁15が形成される。これは上述したように、ゆっくりとしたエッチング速度によるものである。壁15の頂部と、金属構造4の平坦部を覆っている酸化物の上面との間の高さの差はhと呼ばれる。この高さhを得るために、d≧hである少なくとも厚さdが堆積しなければならない。
本発明の他の実施例において、前記方法は酸化アルミニウムを堆積させるステップのすぐ後に、さらに3つのステップを有する。この実施例において、酸化アルミニウム16は金属構造4の上に堆積する。この実施例において、酸化アルミニウム16の厚さは、金属構造4の厚さDよりも大きい、すなわちd’>0においてD+d’である。図4は酸化アルミニウム16を堆積させた後のデバイスの断面図を示す。図2の酸化アルミニウム層13の厚さdに比べ、図4の酸化アルミニウム層16の厚さ(D+d’)は大きく、例えば8μmである。次いで、次のステップにおいて、例えばモリブデンのような薄い不透過フィルム17が酸化アルミニウム16の上に堆積する。次に、薄いアルミニウム層18がこの不透過フィルム17の上に堆積する。その結果が図5に示される。
不透過フィルム17は、全ての不透過フィルム17が除去されるまで酸化アルミニウム16を研磨するための光学用ツールとして機能する。これが図6に見られるような平坦な酸化アルミニウム19にする。酸化アルミニウム16を研磨した後、前記デバイスは、ウェットエッチング槽を用いてエッチングされる。この結果の断面図が図7に示される。図7は、金属構造4の傾斜する側壁44の真上に酸化アルミニウムの壁21を有する酸化アルミニウム層20を示す。
本発明の実施例において、金属構造4は少なくとも2つの電極を有する。図8は、2つの分離する電極120、121の上面図を示す。分離する電極にバイアスを別々にかけなければならない場合、これら電極間に僅かな間隙130が必要とされる(図8参照)。好ましくは、この間隙130の幅gは、電極120、121の幅w及び厚さDよりもかなり小さい(図7及び図8参照)。実施例において、自己整列構造15、21は微細流体デバイスにおける微細流体流路の側壁を形成する。電極120、121は、個々の電極120、121の上に製造される微細流体流路において流体を制御するのに用いられる。この場合、酸化アルミニウム壁15、21は微細流体流路の側壁として機能する。しかしながら、上述した方法における如何なる追加の処理ステップも用いないと、1つ(又は2つ)のエッチングしていない酸化アルミニウム壁が間隙130に生じ、電極120及び121の上に製造される2つの流路を分離してしまう。本発明の実施例において、この問題は、平坦化効果を持つ、例えばSiONのような追加の酸化物122を加えることにより解決される。図9a、9b及び9cは、製造工程の3つの段における図8のIX−IX線での2つの電極120、121間の間隙130の断面図を示す。図9bは間隙130を塞ぎ、電極120、121を覆う前記追加の酸化物122を示す。図9cは酸化アルミニウム層124をスパッタリングした後のデバイスを示す。図10a、10b及び10cは製造工程の3つの段における図8のX−X線での電極120、121の一方の断面図を示す。図10bに見られるように、酸化物層122は、電極120の側壁となるように傾斜している(傾斜壁125参照)。この傾斜した酸化物は、追加の酸化物122を持たない電極120、121の傾斜した側壁と同じ効果を壁形成処理に持つ。これは、(図示しないが、図3の壁15に似ている)酸化アルミニウム壁が、酸化アルミニウム層124の一部をエッチングした後、傾斜した壁125の上に発生する。電極120、121の間の距離gが電極の幅wよりもかなり小さいので、間隙130の側壁において被覆酸化物122からなる側壁も傾斜し、流路の軸方向における酸化アルミニウム壁の適切な接続がもたらされる。
2つ以上の電極からなる接合に対しても同じ方法が利用されることができる。前記金属間の間隙130が電極120、121の幅wよりもかなり小さい限り、酸化物122は間隙130を塞ぐ。
図11は、上述したステップを用いて作成された4つの電極201、202、203、204の接合を示す。図12は本発明に従って、酸化アルミニウムの一部をエッチングした後の電極201、202、203、204の上にある酸化アルミニウム層における結果として生じる壁210を示す。これら壁210は2つの(微細流体)流路211及び212の交差点を形成する。
上述した微細流体流路は、例えば微細流体デバイスにおいて、小規模に液体を選択、修正及び分析するのに用いられる。上記デバイスの実施例は、いわゆる“ラボオンチップ(Lab-on-a-chip)”システムであり、A. Manz、N. Graber及びH.M. Widmer著、“Miniaturized total chemical analysis systems: A novel concept for chemical sensing”Sensors and Actuators B1, pg. 244-248 (1990)を参照し、これはPOCD(Point of care diagnostics)に用いられる。これらアプリケーションにおいて、液体を移動させるための電気手段(例えばエレクトロウェッティング、電気浸透)がしばしば予想される。本発明の場合、電極120、121及び流路は単独のマスキングステップを用いて製造されることができる。前記流路が前記エッチング処理で形成された後、ガラス又はポリマープレートがサンプルの上に置かれ、密閉された流路を作成する。前記ガラス又はポリマープレートを酸化インジウム錫(ITO)で均一に覆うことも可能であるため、これが基準電位(例えば接地電位)を規定するのに使用することができる。このアプリケーションにとって、電極間の小さな間隙を絶縁体で塞ぐ処理が不可欠である。これが達成される場合、連続する流路がセグメント化された電極の側面に規定され、適切なセグメントに正確なバイアスを印加することにより流体が移動可能である。
本発明のさらに他の実施例において、金属構造は、反射型のエレクトロウェッティング又は電気泳動ディスプレイに使用するための複数の分離した電極120、121を有する。エッチングした後、分離した電極は、スイッチング可能な媒体を閉じ込めることができるAl2O3のピクセル壁により包囲されている。この原理の恩恵を受ける上記ディスプレイの実施例は、前記スイッチング媒体がオイル/水のスタックである反射型のエレクトロウェッティングディスプレイである。他のディスプレイの原理、例えば電気泳動ディスプレイもまた本発明の恩恵を受けてよい。
最後に、本発明はFED(field emitting display)においてピクセルを規定するのに用いられる。
このようなデバイスに対し、非常に小さな平坦な表面を備える密接して置かれる電極構造120、121が製造される(図13a参照)。これら電極構造120、121は酸化アルミニウム層により被覆される。次に、電極4上の酸化アルミニウム層は、エッチングしていないピラー303以外、完全に除去される(図13b参照)。次に、スパッタリング又は蒸着技法として、ピラー303の先端及び外側の側壁、並びに電極120、121の上にだけ置かれるように導電層が堆積する(図13c参照)。ピラー303上に置かれた導電層304はFEDのゲート304として働く。これらFEDのゲート304は、電極120、121の上にある導電層部分305から空間的に分離され、この導電層部分はFEDのエミッタとして働く。この分離が例えばマスクの堆積を用いることにより達成されるが、他の方法も同様に可能である。
FEDにおいて、これら電極を電圧源に接続することを可能にするために、FEDのゲート304が接続される。可能な電極構造が図13dに示され、この図はFEDの電極304、305の上面図を示す。この形状は、導電層及びピラー303の外側の側壁を堆積させることにより製造されるが、x方向にのみである(図13c及び13d参照)。構成されるデバイスの表面上にラインが現れ、ピクセル毎に1つ又は多数のラインでアドレッシングする受動マトリックスを可能にする。
図13dに示される構造は、単なる実施例であり、多くの他の構成が同様に可能であることが明白であるべきである。結果として、放射型構造(emitting structure)(本来の電極120、121)及びピラー303の上にあるゲート304が作成される。平坦な電極120、121は場の増大を示さず、従ってさらに高い電圧を必要とする。電極120、121が非常に小さく作られた場合、前記場の増大が場合によっては維持される。その上、小さな構造に対し、この構造がピクセル毎に多数の放射型構造を用いることができ、これはディスプレイを横断するピクセルの改善された均一さとなる。
本発明が好ましい実施例と関連付けて記載される一方、上述した原理内における本発明の修正が当業者には明白であり、これにより本発明が好ましい実施例だけに限定されるのではなく、上記修正も含むことを意味していると理解される。
Claims (13)
- 基板上にデバイスを製造する方法において、
−前記基板上に厚さxの金属層を堆積させるステップと、
−レジスト層を堆積させるステップと、
−リソグラフィック技術を用いて、前記レジスト層をパターニングし、負の傾斜を備えるレジストパターンにするステップと、
−ガルヴァーニ処理を用いて金属を堆積させるステップと、
−前記レジストパターンを除去するステップと、
−前記金属及び前記金属層をスパッタエッチングして、前記金属層を除去し、傾斜した側壁を備える金属構造を提供するステップと、
−金属酸化物、特に酸化アルミニウムの第1の層を堆積させるステップと、
−前記金属構造の上にある金属酸化物が既定の厚さ残るまで、前記金属酸化物の前記第1の層をエッチングすることにより、前記金属構造の前記傾斜した側壁の上に自己整列される構造を形成するステップと、
を有する方法。 - 前記酸化アルミニウムの前記第1の層を堆積させることは、
−前記酸化アルミニウムの前記第1の層の上に不透過フィルムを堆積させるステップと、
−前記不透過フィルムの上に酸化アルミニウムの第2の層を堆積させるステップと、
−全ての不透過フィルムが除去されるまで、前記酸化アルミニウムを研磨するステップと、
が直に続くことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記酸化アルミニウムの前記第1の層を堆積させる前に、酸化物層が前記金属構造の部分間にある間隙を埋めるように前記酸化物層が堆積することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 前記酸化物層はSiONを有することを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記金属構造は、前記デバイスの電極を少なくとも2つ有し、前記少なくとも2つの電極が当該少なくとも2つの電極間にある間隙を規定していることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の方法。
- 前記自己整列構造は、微細流体デバイスにおける微細流体流路の側壁を形成することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の方法。
- 前記金属構造は複数の分離した電極を有することを特徴とする請求項1、2又は5に記載の方法。
- 前記デバイスは反射型のエレクトロウェッティング又は電気泳動ディスプレイであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 前記デバイスはFEDであり、前記分離した電極の上にある前記酸化アルミニウムの全てが無くなるまで前記酸化アルミニウムの前記第1の層がエッチングされる方法であり、さらに、
−電気的に分離されたゲート及びエミッタが作成されるように、前記自己整列構造の上及び外側の側壁、並びに前記分離した電極の上に導電層を堆積させるステップ、
を有することを特徴とする請求項7に記載の方法。 - 請求項6に記載の方法を用いて製造される微細流体デバイス。
- 請求項7に記載の方法を用いて製造されるエレクトロウェッティングディスプレイ。
- 請求項7に記載の方法を用いて製造される電気泳動ディスプレイ。
- 請求項9に記載の方法を用いて製造されるFED。
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