JP2006351247A - 複数の蛍光ランプの点灯装置、及び、点灯方法 - Google Patents

複数の蛍光ランプの点灯装置、及び、点灯方法 Download PDF

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Abstract

【課題】少なくとも2本の蛍光ランプを点灯させる際に、漏れ電流によるインバータの電力ロスやノイズが大きいという問題と、2本の蛍光ランプが振動して、ガラス管どうしがぶつかって音がしたり、液晶ディスプレイの画面にちらつきが生じるという問題とを同時に解決することができる点灯装置を提供する。
【解決手段】少なくとも2本の蛍光ランプLa1、La2を点灯させる点灯装置であって、第1の蛍光ランプに印加する電圧と、第2の蛍光ランプに印加する電圧との位相差が、10度〜170度であることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液晶ディスプレイ等に用いられるエッジライト型のバックライトユニットにおいて、複数の蛍光ランプを同時に点灯させるための点灯装置、及び、点灯方法に関し、特に、漏洩電流を低減しつつ、蛍光ランプに発生する振動を抑えるための技術に関する。
ノートパソコンや携帯情報端末などが備える比較的小型の液晶ディスプレイには、主にエッジライト方式のバックライトが用いられている。
また近年の液晶ディスプレイの大型化に伴い、上記バックライトの光量を確保するために、蛍光ランプを複数本用いる等により光束量を増加させる必要がある。
ここで2本の蛍光ランプA、Bを同時に点灯させるための比較的簡単な方法としては、ランプ電流を安定化させるためのインピーダンスAと蛍光ランプAとの直列回路Aを蛍光ランプAに接続し、インピーダンスBと蛍光ランプBとの直列回路Bを蛍光ランプBに接続し、これらを並列に1つの高電圧電源に接続するという方法がある。
しかしながら、この方法では、蛍光ランプから器具への漏れ電流が1灯の蛍光ランプを点灯させた時の2倍となり、漏れ電流によるインバータの電力ロスやノイズが大きいという問題がある。
上記漏れ電流を低減する従来の技術としては、2本の蛍光ランプに同じ周波数且つ逆位相の電圧を印加する多灯式バックライト用インバータが特許文献1に開示されており、昇圧トランスに起因するノイズが相殺されてゼロとなり、液晶表示パネルに現れるビートノイズを防止できると記載されている。
特開2002−175891号公報
ところが、エッジライト方式のバックライトにおいて、2本の蛍光ランプを0.5mm程度に近接して設置し、これらに同じ周波数且つ逆位相の電圧を印加すると、2本の蛍光ランプが振動して、ガラス管どうしがぶつかって異音がしたり、液晶ディスプレイの画面にちらつきが生じるという問題が発生した。
以下に、2本の蛍光ランプが振動する原理を簡単に説明する。
エッジライト方式のバックライトにおいては、光量を調整する必要があるので、バースト調光がなされているのが一般的である。ここでバースト調光とは、周期的に点灯及び消灯を繰り返し行い、それらの比率を変えることにより調光を行うことをいう。点灯及び消灯の繰り返し周期(調光周期)は、人の目に感じ難い30〜300Hz程度に設定されており、また「点灯時間/(点灯時間+消灯時間)」(調光レベル時間比率)は、25%〜100%の範囲で任意に設定可能である。
そこで近接した2本の蛍光ランプに、同じ周波数(約50kHz)且つ逆位相の電圧を、調光レベル時間比率50%で印加する場合を考える。点灯時には、一方の蛍光ランプにかかる電位と、他方の蛍光ランプにかかる電位とがちょうど逆極性で同じ大きさなので、ランプ間にクーロン力が働きランプが引き合うが、消灯時にはランプ間に何も力が働かないので、この2つの状態が調光周期と同じ周期で繰り返される為に、調光周期に同期した振動が発生するのである。実際に、調光レベル時間比率50%で振動は最大となり、調光レベル時間比率が100%では振動は発生しない。
前記振動を抑える方法としては、ランプ自体の構造を強固にしたり、保持部品を工夫することにより実現可能であると思われるが、液晶ディスプレイの画面サイズの大型化、薄型化、及び軽量化の要求により、ランプ径は細く、ガラス厚は薄く、ランプ長は長く、保持部品は小型軽量化される方向であり、むしろ振動が増大する傾向が見られる。
本発明は、少なくとも2本の蛍光ランプを点灯させる際に、漏れ電流によるインバータの電力ロスやノイズが大きいという問題と、2本の蛍光ランプが振動して、ガラス管どうしがぶつかって音がしたり、液晶ディスプレイの画面にちらつきが生じるという問題とを同時に解決することができる点灯装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る点灯装置は、少なくとも2本の蛍光ランプを点灯させる点灯装置であって、第1の蛍光ランプに印加する電圧と、第2の蛍光ランプに印加する電圧との位相差が、10度〜170度であることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るバックライトユニットは、上記に記載の点灯装置と、前記点灯装置が点灯させる複数本の蛍光ランプとを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るパーソナルコンピュータは、バックライトユニットが、上記に記載の点灯装置と、前記点灯装置が点灯させる複数本の蛍光ランプとを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る点灯方法は、少なくとも2本の蛍光ランプを点灯させる点灯方法であって、第1の蛍光ランプに印加する電圧と、第2の蛍光ランプに印加する電圧との位相差が、10度〜170度であることを特徴とする。
を特徴とする。
課題を解決するための手段に記載した構成により、振動が生じない範囲で漏れ電流を抑えることができる。
従って、少なくとも2本の蛍光ランプを点灯させる際に、漏れ電流によるインバータの電力ロスやノイズが大きいという問題と、2本の蛍光ランプが振動して、ガラス管どうしがぶつかって音がしたり、液晶ディスプレイの画面にちらつきが生じるという問題とを同時に解決することができる。
ここで、点灯装置は、2本の蛍光ランプを点灯させる装置であり、前記位相差が、略90度であることを特徴とすることもできる。
これにより、2本の蛍光ランプに印加する電圧の位相差が略90度となるので、振動を抑える効果と漏れ電流を抑える効果とを、程よく備えることができる。
ここで、点灯装置において、前記第1の蛍光ランプ、及び前記第2の蛍光ランプは、直管であり、これらは互いに平行に配設され、これらの間隔は、1mm以下であることを特徴とすることもできる。
これにより、直管の2本の蛍光ランプが平行に1mm以下の間隔で設置されているにもかかわらず、ガラス管どうしがぶつからないように振動を抑えることが可能なので、本発明は特に有用である。
ここで、点灯装置は、3本の蛍光ランプを点灯させる装置であり、第1の蛍光ランプに印加する電圧と、第2の蛍光ランプに印加する電圧との位相差、第2の蛍光ランプに印加する電圧と、第3の蛍光ランプに印加する電圧との位相差、及び第3の蛍光ランプに印加する電圧と、第1の蛍光ランプに印加する電圧との位相差が、それぞれ略120度であることを特徴とすることもできる。
ここで、点灯方法は、3本の蛍光ランプを点灯させる方法であり、第1の蛍光ランプに印加する電圧と、第2の蛍光ランプに印加する電圧との位相差、第2の蛍光ランプに印加する電圧と、第3の蛍光ランプに印加する電圧との位相差、及び第3の蛍光ランプに印加する電圧と、第1の蛍光ランプに印加する電圧との位相差が、それぞれ略120度であることを特徴とすることもできる。
これにより、3本の蛍光ランプに印加する電圧の位相差がそれぞれ略120度となるので、振動を抑える効果と漏れ電流を抑える効果とを、程よく備えることができる。
ここで、点灯装置において、前記第1の蛍光ランプ、前記第2の蛍光ランプ、及び前記第3の蛍光ランプは、直管であり、これらは互いに平行に配設され、前記第1の蛍光ランプと前記第2の蛍光ランプとの間隔、及び前記第2の蛍光ランプと前記第3の蛍光ランプとの間隔は、1mm以下であることを特徴とすることもできる。
これにより、直管の3本の蛍光ランプがそれぞれ平行に1mm以下の間隔で設置されているにもかかわらず、ガラス管どうしがぶつからないように振動を抑えることが可能なので、本発明は特に有用である。
ここで、点灯装置は、各蛍光ランプを、バースト調光する機能を備え、その調光周期が、30Hz以上であり、その調光レベル時間比率が、25%〜100%であることを特徴とすることもできる。
これにより、各蛍光ランプを、調光周期30Hz以上、調光レベル25%〜100%でバースト調光するにもかかわらず、振動を抑えることが可能なので、本発明は特に有用である。
(実施の形態1)
<構成>
図1は、本発明の実施の形態1におけるパーソナルコンピュータの概要を示す図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態1におけるパーソナルコンピュータ11は、例えばノート型のパソコンであり、液晶ディスプレイ12を備え、液晶ディスプレイはバックライトユニット13を含む。
バックライトユニット13はエッジライト方式のバックライトユニットであり2本の蛍光ランプ14a、14b、点灯装置15、導光板16、反射板17、及び拡散板18を含む。
導光板16は、光を透過する樹脂板であり、バックライトユニット13の全面に配置され、蛍光ランプ14a、14bから発っせられた光を液晶ディスプレイの全面に導く。
反射板17は、例えばアルミ等の光を透過する金属又は金属皮膜であり、導光板16の裏面に貼り付けられ、導光板16の背面側へ向かう光を前面側に反射する。
拡散板18は、半透明の樹脂性フィルムであり、導光板16の表面に貼り付けられ、蛍光ランプから発っせられた光を拡散して、全面が均一の明るさで発光する。
蛍光ランプ14a、14bは、例えば冷陰極蛍光管(Cold Cathode Fluorescent Lamp 、以下「CCFL」と記す)や外部電極蛍光管(External Electrode Fluorescent Lamp、以下「EEFL」と記す)等のランプ外形が1.8〜3.0mm程度の直管の発光管であり、これらは導光板16の一辺に平行に約0.5mm間隔で設置される。特にEEFLはCCFLよりもランプ電圧が高いので振動が発生しやすく、本発明を適用すればより効果的である。
なお、蛍光ランプの間隔は、0.5mmに限られず、例えば1mm以下になると振動によるガラス管の衝突が十分に起こりうるので、何らかの対策が必須である。
また、蛍光ランプの形状は直管に限られず、例えば、導光板16の一辺に隣接するU字型形状、導光板16の二辺に隣接するL字型形状、導光板16の三辺に隣接する矩形形状、あるいは導光板16の四辺に隣接する矩形形状等であってもよい。
点灯装置15は、2本の蛍光ランプ14a、14bを点灯させる点灯制御回路を備え、2本の蛍光ランプのそれぞれに印加する電圧の位相差を0度〜360度の範囲内で任意に設定して、漏洩電流を低減しつつ、蛍光ランプに発生する振動を抑える。
ここでは、位相の精度を±10度とし、バースト調光における調光周期を290Hz、点灯時の出力電圧の周波数を50kHz、その位相差が10度〜170度の設定であり、調光レベル時間比率が25%〜100%の範囲で任意に設定可能であるものとする。例えば位相差が90度では、位相差が180度の場合と比べて、電位差のピークはおよそ半分となり、振動を大幅に低減することが出来る。
図2は、点灯装置15が出力する2つの電圧の点灯時の出力波形の一例を示す図である。
図2に示す例は、ランプ外形2.4mm、ランプ内径2.0mm、ランプ全長390mm、ガス圧60TorrのCCFLを、ランプ間距離0.5mmで2本設置するという条件において、これらに印加する各電圧の電圧波形を示しており、ともにランプ定格電圧850Vrms、周波数50kHzであって、位相差が90度であり、この時振動の発生は確認されなかった。なお、位相差のみを180度に変更して、他を同一条件とした時には振動の発生が確認された。
<回路例1>
図3は、点灯装置15が備える点灯制御回路の一例を示す図である。
図3に示す点灯制御回路は、1つのインバータの出力トランスに、2本の蛍光ランプに与える電圧間の位相差を設定して、同一周波数で周期の異なる2つの電圧を出力することにより2本の蛍光ランプを良好に点灯させるものであり、直流電源(E)、直流電源(E)に直列に接続されているハーフブリッジインバータのスイッチ素子(Q1、Q2)、インバータ電流を検出する検出抵抗(Rs1)、インバータ中点(Q1とQ2の接続点)とGND間に接続されているインダクタ(Lr1)とキャパシタ(Cr1)とDCカットキャパシタ(Cc1)とからなる直列共振回路、1次側がキャパシタ(Cr1)と並列に接続された昇圧トランス(T1)、昇圧トランス(T1)の2次側に接続された直流電流を抑制する直流カットキャパシタ(Cc2)、2本分のランプ電流を検出する検出抵抗(Rs2)、蛍光ランプ(La1)の定電流インピーダンスとなるインダクタ(L1)、蛍光ランプ(La2)の定電流インピーダンスとなるキャパシタ(C1)、検出抵抗(Rs2)が検出するランプ電流に基づいてランプ電流を一定に保つフィードバック回路を構成する制御素子(IC1)とキャパシタ(Cf1)と保護抵抗(RG1)と保護抵抗(RG2)、バースト調光における消灯時間にHi信号を周期的に出力するパルス回路(DIMMER)、及び検出抵抗(Rs2)が検出するランプ電流に周期的にパルス回路(DIMMER)の信号を加算する加算器(+)を含む。
ここで検出抵抗(Rs2)の検出信号に、周期的にパルス回路(DIMMER)の出力信号が加算されることにより、DIMMERがHiの状態では制御素子(IC1)はスイッチング停止状態となり、Lowの状態ではスイッチングが再開されるので、バースト調光が良好に行われる。
また、インダクタ(L1)により遅れ電流が発生し、キャパシタ(C1)により進み電流が発生するので、2本の蛍光ランプに与える電圧間に位相差が生じ、その程度はインダクタ(L1)とキャパシタ(C1)の値によって設定できる。
なお、2本の蛍光ランプに流れるランプ電流が等しくするためには、インピーダンスを等しくするとよいので、インダクタ(L1)のインダクタンスをL、キャパシタ(C1)のリアクタンスをC、インバータ動作周波数をωとすると、jωL=1/jωCの関係を満たすようにLとCを選択し、さらにこのインピーダンスの値を点灯させるべき蛍光ランプの等価インピーダンス(ランプ電圧/ランプ電流)と等しくすると望ましい。このように設計したときには、インダクタ(L1)により生じる電流の遅れは45度であり、キャパシタ(C1)により生じる電流の進みは45度であるので、2本の蛍光ランプに与える電流および電圧間の位相差は90度となる。
<回路例2>
図4は、点灯装置15が備える点灯制御回路の別の一例を示す図である。
図4に示す点灯制御回路は、2つのインバータA、Bを同期させ、それらの位相差を一定に保つ遅延回路を設けることにより2本の蛍光ランプを良好に点灯させるものであり、直流電源(E)、直流電源(E)に直列に接続されているハーフブリッジインバータのスイッチ素子(Q1、Q2)、発信器(DRV1)、インバータ中点(Q1とQ2の接続点)とGND間に接続されているインダクタ(Lr1)とキャパシタ(Cr1)とDCカットキャパシタ(Cc1)とからなる直列共振回路、1次側がキャパシタ(Cr1)と並列に接続された昇圧トランス(T1)、昇圧トランス(T1)の2次側に接続された蛍光ランプ(La1)の定電流インピーダンスとなるバラストキャパシタ(C1)、直流電源(E)に直列に接続されているハーフブリッジインバータのスイッチ素子(Q3、Q4)、発信器(DRV2)、インバータ中点(Q3とQ4の接続点)とGND間に接続されているインダクタ(Lr2)とキャパシタ(Cr2)とDCカットキャパシタ(Cc2)とからなる直列共振回路、1次側がキャパシタ(Cr2)と並列に接続された昇圧トランス(T2)、昇圧トランス(T2)の2次側に接続された蛍光ランプ(La2)の定電流インピーダンスとなるバラストキャパシタ(C2)、発信器(DRV2)が出力する基準信号を遅延させて発信器(DRV1)の発振タイミングを決定する遅延回路(DL)、発信器(DRV2)に接続されたバースト調光における消灯時間にHi信号を周期的に出力するパルス回路(DIMMER)を含む。
ここで発信器(DRV2)に、周期的にパルス回路(DIMMER)の出力信号が入力されることにより、DIMMERがHiの状態では発信器(DRV2)及び発信器(DRV1)はスイッチング停止状態となり、Lowの状態ではスイッチングが再開されるので、バースト調光が良好に行われる。
なお、遅延回路(DL)による遅延時間は、発信器(DRV2)の発振周期の1/2以下に設定し、この遅延時間により、2本の蛍光ランプに与える電圧間の位相差が一定に制御される。
本回路例2では、点灯させるべき蛍光ランプの等価インピーダンスによらずに位相差を決定することが出来るので、様々な蛍光ランプを用いた回路設計が容易に行える。また、バースト調光が比較的容易に実現できる。
<まとめ>
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、振動が生じない範囲で漏れ電流を抑えることができるので、2本の蛍光ランプを点灯させる際に、漏れ電流によるインバータの電力ロスやノイズが大きいという問題と、2本の蛍光ランプが振動して、ガラス管どうしがぶつかって音がしたり、液晶ディスプレイの画面にちらつきが生じるという問題とを同時に解決することができる。
(実施の形態2)
<動作>
図5は、本発明の実施の形態2におけるパーソナルコンピュータの概要を示す図である。
図5に示すように、本発明の実施の形態2におけるパーソナルコンピュータ21は、例えばノート型のパソコンであり、液晶ディスプレイ22を備え、液晶ディスプレイはバックライトユニット23を含む。
バックライトユニット23はエッジライト方式のバックライトユニットであり3本の蛍光ランプ24a、24b、24c、点灯装置25、導光板16、反射板17、及び拡散板18を含む。
なお、実施の形態1と同様の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
蛍光ランプ24a、24b、24cは、実施の形態1の蛍光ランプ14a、14bと同様である。
点灯装置25は、3本の蛍光ランプ24a、24b、24cを点灯させる点灯制御回路を備え、3本の蛍光ランプのそれぞれに印加する電圧の位相差を0度〜360度の範囲内で任意に設定して、漏洩電流を低減しつつ、蛍光ランプに発生する振動を抑える。
ここでは、位相の精度を±10度とし、バースト調光における調光周期を290Hz、点灯時の出力電圧の周波数を50kHz、その位相差がそれぞれ120度の設定であり、調光レベル時間比率が25%〜100%の範囲で任意に設定可能であるものとする。
図6は、点灯装置25が出力する3つの電圧の点灯時の出力波形の一例を示す図である。
図6に示す例は、ランプ外形2.4mm、ランプ内径2.0mm、ランプ全長390mm、ガス圧60TorrのCCFLを、ランプ間距離0.5mmで3本設置するという条件において、これらに印加する各電圧の電圧波形を示しており、ともにランプ定格電圧850Vrms、周波数50kHzであって、位相差がそれぞれ120度である。
<回路例1>
図7は、点灯装置25が備える点灯制御回路の一例を示す図である。
図7に示す点灯制御回路は、3つのインバータA、B、Cを同期させ、それらの位相差を一定に保つ遅延回路を設けることにより3本の蛍光ランプを良好に点灯させるものであり、実施の形態1の回路例2に蛍光ランプ1本分の点灯制御回路を追加した構成であるので詳細な説明は省略する。
なお、遅延回路(DL2)による遅延時間は、発信器(DRV3)の発振周期の1/3に設定し、延回路(DL1)による遅延時間は、発信器(DRV2)の発振周期の1/3に設定し、これらの遅延時間により、3本の蛍光ランプに与える電圧間の位相差が一定に制御される。
本回路例1では、実施の形態1の回路例2と同様に、点灯させるべき蛍光ランプの等価インピーダンスによらずに位相差を決定することが出来るので、様々な蛍光ランプを用いた回路設計が容易に行える。また、バースト調光が比較的容易に実現できる。
またランプ低圧側の総和電流が0となり、GNDに接続される低圧側ランプ配線を省略することができる。
また、ランプGND電流を検出することで、異常検出を行うことも出来る。
なお、さらに光束量を増加させる必要がある場合には、ランプ本数を3本よりもさらに多くして、増加した本数分の点灯制御回路を追加した構成としてもよいし、複数本ずつまとめて制御してもよい。
<まとめ>
以上のように、本発明の実施の形態2によれば、3相交流のような位相差の電圧を用いて3本のランプを点灯させることによりクーロン力が分散されて、振動が生じない範囲で漏れ電流を抑えることができるので、3本の蛍光ランプを点灯させる際に、漏れ電流によるインバータの電力ロスやノイズが大きいという問題と、3本の蛍光ランプが振動して、ガラス管どうしがぶつかって音がしたり、液晶ディスプレイの画面にちらつきが生じるという問題とを同時に解決することができる。また同じ蛍光ランプを2本点灯させた場合と比べて、振動をより低減することが出来る。
(変形例)
実施の形態1、及び実施の形態2では、点灯装置が出力する電圧の点灯時の出力波形を正弦波とした図を示したが、必ずしも正弦波でなくても同様の効果が期待できる。例えば三角波や方形波であっても、その位相差を10度〜170度の設定とすることにより、漏れ電流によるインバータの電力ロスやノイズが大きいという問題と、2本の蛍光ランプが振動して、ガラス管どうしがぶつかって音がしたり、液晶ディスプレイの画面にちらつきが生じるという問題とを同時に解決することができる
図8は、実施の形態1の点灯装置15が出力する2つの電圧の点灯時の出力波形の変形例を示す図である。
図9は、実施の形態2の点灯装置25が出力する3つの電圧の点灯時の出力波形の変形例を示す図である。
本発明は、エッジライト方式のバックライトが用いられている液晶ディスプレイを備えるカーナビ、ノートパソコン、携帯情報端末、液晶モニター、液晶テレビ受像機等に広く適用することができる。本発明によって、漏洩電流を低減しつつ、蛍光ランプに発生する振動を抑えることができるので、これらの製品の低消費電力化、長寿命化、高品質化、及び小型化等に寄与することができ、その産業的利用価値は極めて高い。
ここで本発明がより効果を奏する蛍光ランプは、ランプ外形1.8〜3.0mm程度、ランプ内径1.4〜2.4mm程度、ランプ長170〜1000mm程度のCCFL及びEEFLである。
詳細には、カーナビやノートパソコンに汎用される、ランプ外形1.8mm、ランプ内径1.4mm、ランプ長170〜350mmのCCFLにおいて発生する振動を抑えることができ、極めて有効である。
また、液晶モニターに汎用される、ランプ外形2.4mm、ランプ内径2.0mm、ランプ長320〜430mmのCCFLにおいて発生する振動を抑えることができ、極めて有効である。
また、液晶テレビ受像機やその他の各種大型のディスプレイ用光源に汎用される、ランプ外形3.0mm、ランプ内径2.4mm、ランプ長450〜1000mmのCCFL及びEEFLにおいて発生する振動を抑えることができ、極めて有効である。
本発明の実施の形態1におけるパーソナルコンピュータの概要を示す図である。 点灯装置15が出力する2つの電圧の点灯時の出力波形の一例を示す図である。 点灯装置15が備える点灯制御回路の一例を示す図である。 点灯装置15が備える点灯制御回路の別の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるパーソナルコンピュータの概要を示す図である。 点灯装置25が出力する3つの電圧の点灯時の出力波形の一例を示す図である。 点灯装置25が備える点灯制御回路の一例を示す図である。 実施の形態1の点灯装置15が出力する2つの電圧の点灯時の出力波形の変形例を示す図である。 実施の形態2の点灯装置25が出力する3つの電圧の点灯時の出力波形の変形例を示す図である。
符号の説明
11 パーソナルコンピュータ
12 液晶ディスプレイ
13 バックライトユニット
14a 蛍光ランプ
14b 蛍光ランプ
15 点灯装置
16 導光板
17 反射板
18 拡散板
21 パーソナルコンピュータ
22 液晶ディスプレイ
23 バックライトユニット
24a 蛍光ランプ
24b 蛍光ランプ
24c 蛍光ランプ
25 点灯装置

Claims (10)

  1. 少なくとも2本の蛍光ランプを点灯させる点灯装置であって、
    第1の蛍光ランプに印加する電圧と、第2の蛍光ランプに印加する電圧との位相差が、10度〜170度であること
    を特徴とする点灯装置。
  2. 当該点灯装置は、
    2本の蛍光ランプを点灯させる装置であり、
    前記位相差が、略90度であること
    を特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記第1の蛍光ランプ、及び前記第2の蛍光ランプは、直管であり、
    これらは互いに平行に配設され、
    これらの間隔は、1mm以下であること
    を特徴とする請求項1及び2の何れか1項に記載の点灯装置。
  4. 当該点灯装置は、
    3本の蛍光ランプを点灯させる装置であり、
    第1の蛍光ランプに印加する電圧と、第2の蛍光ランプに印加する電圧との位相差、第2の蛍光ランプに印加する電圧と、第3の蛍光ランプに印加する電圧との位相差、及び第3の蛍光ランプに印加する電圧と、第1の蛍光ランプに印加する電圧との位相差が、それぞれ略120度であること
    を特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
  5. 前記第1の蛍光ランプ、前記第2の蛍光ランプ、及び前記第3の蛍光ランプは、直管であり、
    これらは互いに平行に配設され、
    前記第1の蛍光ランプと前記第2の蛍光ランプとの間隔、及び前記第2の蛍光ランプと前記第3の蛍光ランプとの間隔は、1mm以下であること
    を特徴とする請求項4に記載の点灯装置。
  6. 当該点灯装置は、
    各蛍光ランプを、バースト調光する機能を備え、
    その調光周期が、30Hz以上であり、
    その調光レベル時間比率が、25%〜100%であること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の点灯装置。
  7. 液晶ディスプレイに用いられるエッジライト型のバックライトユニットであって、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の点灯装置と、
    前記点灯装置が点灯させる複数本の蛍光ランプと
    を備えることを特徴とするバックライトユニット。
  8. エッジライト型のバックライトユニットを用いた液晶ディスプレイを備えるパーソナルコンピュータであって、
    前記バックライトユニットが、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の点灯装置と、
    前記点灯装置が点灯させる複数本の蛍光ランプと
    を含むことを特徴とするパーソナルコンピュータ。
  9. 少なくとも2本の蛍光ランプを点灯させる点灯方法であって、
    第1の蛍光ランプに印加する電圧と、第2の蛍光ランプに印加する電圧との位相差が、10度〜170度であること
    を特徴とする点灯方法。
  10. 当該点灯方法は、
    3本の蛍光ランプを点灯させる方法であり、
    第1の蛍光ランプに印加する電圧と、第2の蛍光ランプに印加する電圧との位相差、第2の蛍光ランプに印加する電圧と、第3の蛍光ランプに印加する電圧との位相差、及び第3の蛍光ランプに印加する電圧と、第1の蛍光ランプに印加する電圧との位相差が、それぞれ略120度であること
    を特徴とする請求項9に記載の点灯方法。
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