JP2006346724A - ハウジングレスミル - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングレスミルにおいて、ワークロール軸心方向のスラスト力で上下ワークロール間が位置ズレする(カリバ不整合を起こす)ことがないようにし、もって、製品精度の悪化を防止できるようにする。
【解決手段】上ワークロール100の少なくとも一方のベアリングハウジング104及び下ワークロール101の少なくとも一方のベアリングハウジング106に対し、ワークロール軸心方向の一方側から押し付け力を付与する押圧手段15と、この押圧手段15による押し付け力を受ける上ワークロール100のベアリングハウジング104及び下ワークロール101のベアリングハウジング106に対し、上記押圧手段15による押し付け力をワークロール軸心方向の他方側で支え受ける支持手段16とが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、高剛性を有するハウジングレスミルに関するものである。
一般に、厚板や薄板等の圧延に用いられる圧延機は、ワークロールの両端部が左右一対のベアリングハウジング(チョック)によって回転自在に保持され、この左右の両ベアリングハウジングが、外枠体(ハウジング)によって保持される構造となっている。
これに対し、条鋼や線材などの圧延では、前記外枠体を具備しないことによって小型・軽量化されたハウジングレスミルが使用されることがある(例えば、特許文献1や2等参照)。ハウジングレスミルが用いられる理由としては、条鋼や線材などの圧延では圧延反力が100t以下と比較的小さいことなどの各種事情に起因する。
ハウジングレスミルでは、上ワークロールを保持する左右のベアリングハウジングと、下ワークロールを保持する左右のベアリングハウジングとが、複数のターンバックル式の圧下ねじによって上下に連結され、これにより必要とされるミル剛性を確保する構造になっている。
特開平8−10813号公報 特開2000−312908号公報
条鋼や線材などの圧延、特にカリバ圧延を行う場合には、図8(a)に示すように、前段のミル(圧延機)で断面楕円状となった被圧延材Wが当該上下のワークロール100,101間に噛み込むときに、変形抵抗τが上下方向に働き、上下方向の圧延反力σとして作用するのが理想ではあるが、実際には図8(b)に示すように、被圧延材Wには垂直方向に対する倒れが生じ、これによって変形抵抗τは傾きθをもって作用するため、上下のワークロール100,101にはワークロール軸心方向Rで相反した向きのスラスト力Fが作用することになる。
また、条鋼や線材などの圧延では被圧延材Wがパスライン方向に並ぶ複数のミル間を順に通過することから、各ミル間の被圧延材張力差に起因して、ミルにパスライン方向(被圧延材Wの移送方向)の力が生じることになる。
このようなワークロール軸心方向Rに沿ったスラスト力F、及びパスライン方向に沿った力を放置すれば、上下のワークロール100,101相互間の位置ズレ、即ち、カリバの不整合を招来し、ひいてはカリバ形状に支配される製品精度を悪化させることになる。従来、このような製品精度の悪化に有効な対策は提案されていなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ワークロール軸心方向のスラスト力で上下ワークロール間が位置ズレする(カリバ不整合を起こす)ことがないようにし、もって、製品精度の悪化を防止できるようにした剛性の高いハウジングレスミルを提供することを目的とする。
また本発明は、パスライン方向の力で上下ワークロール間が位置ズレする(カリバ不整合を起こす)ことがないようにし、もって、製品精度の悪化を防止できるようにした剛性の高いハウジングレスミルを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明は、被圧延材を圧延する上下一対のワークロールと、該一対のワークロールの両端部を回転自在に保持するベアリングハウジングと、前記上ワークロールのベアリングハウジングと下ワークロールのベアリングハウジングとを連結すると共に上下方向のロール間隙を調整可能にした圧下量調整手段と、該圧下量調整手段で連結されたベアリングハウジングを外側から支持する外枠体とを有するハウジングレスミルにハウジングレスミルに関し、これを高剛性化したものである。
高剛性化は、(i)ワークロール軸心方向のスラスト力に抗することを目的に構成すること、(ii)パスライン方向の力に抗することを目的に構成すること、(iii)両方向(ワークロール軸心方向、パスライン方向)の力に抗することを目的に構成することの何れであっても可能である。本発明では、ベアリングハウジングを外枠体に押しつけ一体化させることで、ハウジングレスミルの高剛性化を実現している。
ワークロール軸心方向のスラスト力に抗することを目的とするためには、前述したハウジングレスミルにおいて、前記上ワークロールを支持するベアリングハウジングの少なくとも一方及び/又は下ワークロールを支持するベアリングハウジングの少なくとも一方の近傍に、当該ベアリングハウジングに対してワークロール軸心方向の一方側から押し付け力を付与する押圧手段と、該押圧手段によって押し付けられたベアリングハウジングをワークロールの軸心方向の他方側であって前記外枠体側で支え受ける支持手段と、が設けられている構成とするとよい。
この場合、前記支持手段が、前記外枠体に設けられて且つ押圧手段による押し付け力をワークロール軸心方向に直交して受け止める受け座を備える構成とすることは好ましい。
また、前記押圧手段は、ワークロール軸心方向に沿って押し付け力を発揮する向きに設けられていることが好ましい。
パスライン方向の力に抗することを目的とするためには、前述したハウジングレスミルにおいて、前記上ワークロールを支持するベアリングハウジングの少なくとも一方及び/又は下ワークロールを支持するベアリングハウジングの少なくとも一方の近傍に、当該ベアリングハウジングに対してパスライン方向の一方側から押し付け力を付与する押圧手段と、該押圧手段によって押し付けられたベアリングハウジングをパスライン方向の他方側であって前記外枠体側で支え受ける支持手段と、が設けられている構成とするとよい。
この場合、前記押圧手段は、前記パスライン方向に沿って押し付け力を発揮する向きに設けられることが好ましい。
両方向(ワークロール軸心方向、パスライン方向)の力に抗することを目的にするためには、前述したハウジングレスミルにおいて、前記押圧手段がベアリングハウジングに押し付け力を伝える押圧面と、前記ベアリングハウジングに設けられ且つ押圧手段の押圧面と接触して押し付け力を受ける受圧面とで形成された面接触部が、前記押圧手段の押し付け力をワークロール軸心方向とパスライン方向とに分力可能とする傾斜面となっている構成としてもよいし、前記押圧手段を、ベアリングハウジングに対して所定の隅角位置からワークロール軸心方向とパスライン方向との合力方向へ向けて押し付け力を付与するものとしてもよい。
なお、上記したいずれの目的のもとで構成する場合も、押圧手段については、押し付け力の発生と解除とを遠隔操作できるアクチュエータを具備したものとするのが好適である。
このようにすることで、上下方向のロール間隙を調整する際に、押圧手段の解除及び再設定が迅速且つ簡単に行える利点がある。
本発明に係るハウジングレスミルでは、ワークロール軸心方向のスラスト力で上下ワークロール間が位置ズレする(カリバ不整合を起こす)のを防止でき、もって、製品精度の悪化を防止できる。また、パスライン方向の力で上下ワークロール間が位置ズレするのを防止でき、もって、製品精度の悪化を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1、図2、図6、図7は、本発明に係るハウジングレスミル1の第1実施形態を示している。このハウジングレスミル1は、上下一対のワークロール100,101と、上ワークロール100の両端部を回転自在に保持する左ベアリングハウジング103及び右ベアリングハウジング104と、下ワークロール101の両端部を回転自在に保持する左ベアリングハウジング105及び右ベアリングハウジング106と、上下方向のロール間隙を調整可能にした圧下量調整手段108と、を有していることを基本構成とする。なお、右ベアリングハウジング104等の「右」、「左」は、ハウジングレスミル1の入側(例えば図1の左側)から見たものである。
圧下量調整手段108は、上ワークロール100の左ベアリングハウジング103と下ワークロール101の左ベアリングハウジング105とを連結する一対のターンバックル式の左圧下ねじ112と、上ワークロール100の右ベアリングハウジング104と下ワークロール101の右ベアリングハウジング106とを連結する一対のターンバックル式の右圧下ねじ113とを有したもので、これら全ての圧下ねじ112,113が、油圧装置(図示略)などにより一斉に同期回転するように駆動される。
図6に示すように、本実施形態のハウジングレスミル1では、ベアリングハウジング103,104,105,106の周りを三方の壁(2〜4)によって平面コ字状に取り囲むかたちでワゴン5(外枠体)が設けられている。
このワゴン5の各壁(2〜4)は、当該ハウジングレスミル1の入側に設けられた前壁2、上下ワークロール100,101における各右ベアリングハウジング105,106の右外側に設けられる側壁3、当該ハウジングレスミル1の出側に設けられた後壁4となっている。
前壁2及び後壁4には、上下ワークロール100,101間で圧延される被圧延材の通過を妨げないようにするための開口部7がそれぞれ、適宜開口大きさ、適宜開口形状で設けられている。また、このワゴン5はソールプレート8を介して床面に設置されている。
このようなワゴン5を基礎として、上ワークロール100及び下ワークロール101のそれぞれに、以下のような第1の押圧手段15及び支持手段16、第2の押圧手段17及び支持手段18、第3の押圧手段19及び支持手段20が設けられている。
第1の押圧手段15及び支持手段16(以下「第1押圧手段15」「第1支持手段16」と言う)は、上ワークロール100を支持する左右のベアリングハウジング103,104のうち少なくとも一方(力学的に見た場合の固定端側)に対し、ワークロール軸心方向Rのスラスト力に抗するものとして設けられている。
また、第2の押圧手段17及び支持手段18(以下「第2押圧手段17」「第2支持手段18」と言う)は、左ベアリングハウジング103に対し、パスライン方向Pの力に抗するものとして設けられ、第3の押圧手段19及び支持手段20(以下「第3押圧手段19」「第3支持手段20」と言う)は、右ベアリングハウジング104に対し、パスライン方向Pの力に抗するものとして設けられている。
第1押圧手段15は右ベアリングハウジング104の側面視右側に設けられている。この第1押圧手段15は油圧シリンダ等のアクチュエータ23を具備している。このアクチュエータ23はワゴン5の側壁3に固定され、シリンダロッド23aのロッド端を右ベアリングハウジング104へ向けた状態になっており、ワークロール軸心方向Rに沿ってシリンダロッド23aが伸縮する。またこのアクチュエータ23は、遠隔操作によって伸縮動作可能になっている。
アクチュエータ23は、上ワークロール100を中間位置においてその前後対称となる位置付けで、前後一対(2本)設けられている。それぞれ、右ベアリングハウジング104の前隅寄り位置、及び後隅寄り位置に相当している。
従って、この第1押圧手段15を駆動(両アクチュエータ23を伸出動作)させることで、各ロッド端が右ベアリングハウジング104に当接した状態から、この右ベアリングハウジング104に対してワークロール軸心方向Rに沿った押し付け力を付与できる。
第1支持手段16は、右ベアリングハウジング104に対して第1押圧手段15が押し付け力を付与する位置とは反対側、即ち、右ベアリングハウジング104の左側に設けられている。
この第1支持手段16は、ワゴン5の前壁2から右ベアリングハウジング104へ向けて突出する前段差部24を設けたり、後壁4から右ベアリングハウジング104へ向けて突出する後段差部25を設けたりして、これら前後の段差部24,25により、右ベアリングハウジング104と当接する受け座26を形成させたものとしてある。
受け座26はワークロール軸心方向Rに略直交した面として形成されている。また受け座26は、右ベアリングハウジング104を挟んで、第1押圧手段15のアクチュエータ23の押圧面とは丁度、ワークロール軸心方向R上の対向位置となるように配置されている。
なお図例では、右ベアリングハウジング104に対して、受け座26との当接位置に切欠状の凹段差を設けてあるが、このような凹段差は必ずしも必要とされるものではない。
このようなことから、右ベアリングハウジング104は、ワークロール軸心方向Rの一方側から第1押圧手段15により押し付け力が付与され、この押し付け力がワークロール軸心方向Rの他方側で第1支持手段16によって支え受けられるかたちとなり、その結果、ワークロール軸心方向Rにおいて固定される。
第2押圧手段17は左ベアリングハウジング103の二次側(ハウジングレスミル1の出側)に設けられている。この第2押圧手段17は、油圧シリンダ等のアクチュエータ30を具備しており、ワゴン5の後壁4に固定され、遠隔操作によって伸縮するシリンダロッド30aのロッド端を左ベアリングハウジング103へ向けている。従って、この第2押圧手段17を駆動(アクチュエータ30を伸出動作)させることで、左ベアリングハウジング103にはパスライン方向Pに沿った押し付け力が付与される。
第2支持手段18は、左ベアリングハウジング103に対して第2押圧手段17が押し付け力を付与する位置とは反対側、即ち、左ベアリングハウジング103の一次側(ハウジングレスミル1の入側)に設けられている。
この第2支持手段18は、ワゴン5の前壁2自体として、左ベアリングハウジング103と当接する受け座31を形成させたものとしてある。
受け座31はパスライン方向Pに略直交して形成されている。従って当然に、受け座31は左ベアリングハウジング103を挟んで、第2押圧手段17のアクチュエータ30の押圧面とは丁度、パスライン方向P上の対向位置となるように配置されている。
このようなことから、左ベアリングハウジング103は、パスライン方向Pの一方側から第2押圧手段17により押し付け力が付与され、この押し付け力がパスライン方向Pの他方側で第2支持手段18によって支え受けられるかたちとなり、その結果、パスライン方向Pにおいて固定される。
第3押圧手段19は右ベアリングハウジング104の二次側(ミル出側)に設けられている。この第3押圧手段19は、油圧シリンダ等のアクチュエータ32を具備しており、ワゴン5の後壁4に固定され、遠隔操作によって伸縮するシリンダロッド32aのロッド端を右ベアリングハウジング104へ向けている。従って、この第3押圧手段19を駆動(アクチュエータ32を伸出動作)させることで、右ベアリングハウジング104にはパスライン方向Pに沿った押し付け力が付与される。
第3支持手段20は、右ベアリングハウジング104に対して第3押圧手段19が押し付け力を付与する位置とは反対側、即ち、右ベアリングハウジング104の一次側(ミル入側)に設けられている。
この第3支持手段19は、ワゴン5の前壁2自体として、右ベアリングハウジング104と当接する受け座33を形成させたものとしてある。
受け座33はパスライン方向Pに略直交して形成されている。従って当然に、受け座33は右ベアリングハウジング104を挟んで、第3押圧手段19のアクチュエータ32の押圧面とは丁度、パスライン方向P上の対向位置となるように配置されている。
このようなことから、右ベアリングハウジング104は、パスライン方向Pの一方側から第3押圧手段19により押し付け力が付与され、パスライン方向Pの他方側で第3支持手段20によって支え受けられるかたちとなり、その結果、パスライン方向Pにおいて固定される。
下ワークロール101の場合も、上ワークロール100の場合と全く同じ構成となっている。すなわち、下ワークロール101を支持する左右のベアリングハウジング105,106のうち少なくとも一方に、ワークロール軸心方向Rのスラスト力に抗するための第1押圧手段15及び第1支持手段16が設けられている。
また左ベアリングハウジング105に対し、パスライン方向Pの力に抗するための第2押圧手段17及び第2支持手段18が設けられ、右ベアリングハウジング106に対し、パスライン方向Pの力に抗するための第3押圧手段19及び第3支持手段20が設けられている。
第1押圧手段15と第1支持手段16、第2押圧手段17と第2支持手段18、第3押圧手段19と第3支持手段20について、それらの細部構造は上ワークロール100の場合と全く同じであるので、ここでの詳説は省略する。
以上の説明から明らかなように、この第1実施形態のハウジングレスミル1では、上ワークロール100の右ベアリングハウジング104及び下ワークロール101の右ベアリングハウジング106が、それぞれ、第1押圧手段15及び第1支持手段16によってワゴン5に対してワークロール軸心方向Rに固定され、高い剛性を産むようになるため、上下ワークロール100,101間に位置ズレは発生しない。ゆえに、図8(b)に示したようなカリバの不整合には至らず、このカリバ不整合を原因としての製品精度の悪化は防止されることになる。
また上ワークロール100において、左ベアリングハウジング103は第2押圧手段17及び第2支持手段18によってパスライン方向Pに固定され、右ベアリングハウジング104は第3押圧手段19及び第3支持手段20によってパスライン方向Pに固定される。そのため上ワークロール100は、そのワークロール軸心方向Rがパスライン方向Pに対して略直交する状態で、ワゴン5に対して高剛性を有するように固定される。
同様に、下ワークロール101の左ベアリングハウジング105は第2押圧手段17及び第2支持手段18によってパスライン方向Pに固定され、下ワークロール101の右ベアリングハウジング106は第3押圧手段19及び第3支持手段20によってパスライン方向Pに固定される。そのため下ワークロール101は、そのワークロール軸心方向Rがパスライン方向Pに対して略直交する状態が維持される。
このように、上下ワークロール100,101のワークロール軸心方向Rは、共に、パスライン方向Pに対して略直交状態を維持するものであり、従って互いの軸心平行状態が維持されることから、上下ワークロール100,101間に位置ズレは発生せず、このことも図8(b)に示したようなカリバの不整合には至らない。従って、このカリバ不整合を原因としての製品精度の悪化は防止されることになる。
[第2実施形態]
図3は、本発明に係るハウジングレスミル1の第2実施形態を示している。この第2実施形態のハウジングレスミル1では、上ワークロール100の右ベアリングハウジング104及び下ワークロール101の右ベアリングハウジング106に対し、第4押圧手段40及び第4支持手段41が設けられている。
この第4押圧手段40が、上記第1実施形態のハウジングレスミル1では必要とされていた第1押圧手段15と、第3押圧手段19とを兼用しているかたちとなっている。その他の構成は、略第1実施形態と同じである。
上ワークロール100の右ベアリングハウジング104を主として説明すると、第4押圧手段40では、右ベアリングハウジング104に押し付け力を伝える押圧面(アクチュエータ43のロッド端)と、右ベアリングハウジング104が第4押圧手段40による押し付け力を受ける受圧面とが互いに接触してできる面接触部44は、第4押圧手段40の押し付け力をワークロール軸心方向Rとパスライン方向Pとに分力する傾斜面(くさび作用発生面又はカム面)として設けられている。
そして第4押圧手段40が具備するアクチュエータ43は、パスライン方向Pに沿ってシリンダロッド43aを伸縮させるように設けられている。
なお、第4支持手段41は、第4押圧手段40によるワークロール軸心方向Rの押し付け力を支え受ける受け座26(第1実施形態で「第1支持手段16の受け座26」として説明したものと同じもの)と、第4押圧手段40によるパスライン方向Pの押し付け力を、上記面接触部44とは逆方向に傾斜した状態で支え受ける受け座45とを有している。
この受け座45は、パスライン方向Pの押し付け力をワゴン5の前壁2へ伝えながら、ワークロール軸心方向Rへも分力して作用させるための傾斜面(くさび作用発生面又はカム面)となっている。
このようなことから、第4押圧手段40を駆動(アクチュエータ43を伸出動作)させることで、右ベアリングハウジング104には、ワークロール軸心方向R及びパスライン方向Pの双方に押し付け力が付与されることになる。そのためこの右ベアリングハウジング104は、ワークロール軸心方向R及びパスライン方向Pの双方で固定されることになり、上下ワークロール100,101間に位置ズレは発生せず、カリバ不整合を原因としての製品精度の悪化は防止される。
下ワークロール101についても第4押圧手段40及び第4支持手段41が設けられており、その細部構造や作用効果は上記した上ワークロール100の場合と同様である。
本第2実施形態では、第1実施形態では必要とされていた第1、第3の押圧手段15,19を一つの第4押圧手段40に置換し、そのうえで第1実施形態と同等の作用効果が得られるものであるから、第1実施形態に比して構造の簡潔化、小型化、省力化が図られていることになる。
[第3実施形態]
図4は、本発明に係るハウジングレスミル1の第3実施形態を示している。この第3実施形態のハウジングレスミル1は、上記第2実施形態(図3参照)と構成及び作用効果を殆ど同じくする。ただ構成において唯一、第4押圧手段40の具備するアクチュエータ43が、シリンダロッド43aをワークロール軸心方向Rに沿って伸縮させるように設けられている点(第2実施形態ではパスライン方向P)で異なっている。
[第4実施形態]
図5は、本発明に係るハウジングレスミル1の第4実施形態を示している。この第4実施形態のハウジングレスミル1も、第2実施形態(図3参照)や第3実施形態(図4参照)と、基本的には構成及び作用効果を殆ど同じくするものである。
ただ本実施形態において、上ワークロール100の右ベアリングハウジング104に対して押し付け力を付与するのが第5押圧手段50とされ、この第5押圧手段50の具備するアクチュエータ53が、右ベアリングハウジング104の隅角位置(スミ位置)に位置付けられ、この隅角位置からワークロール軸心方向Rとパスライン方向Pとの合力方向として与えられる対角位置へ向けてシリンダロッド53aを伸縮させるように設けられている点(第2実施形態ではパスライン方向P、第3実施形態ではワークロール軸心方向R)で異なっている。
なお、この第5押圧手段50による押し付け力を受ける第5支持手段51は、上記第2実施形態(図3参照)や第3実施形態(図4参照)で説明した第4支持手段41と全く同じものとしてある。
また、下ワークロール101についても第5押圧手段50及び第5支持手段51が設けられており、その細部構造や作用効果は上記した上ワークロール100の場合と同様である。
ところで、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づき、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、第2実施形態で述べた押圧手段40と支持手段41との位置を逆転(図3で上下方向に逆転)させてもよいし、押圧手段30,40をハウジングレスミル1の入側に取り付けるようにしてもよい。その場合、対応する支持手段31,41は出側に位置するようになる。
第1実施形態にかかるハウジングレスミルの正面断面図である。 第1実施形態にかかるハウジングレスミルの平面断面図である。 第2実施形態にかかるハウジングレスミルの平面断面図である。 第3実施形態にかかるハウジングレスミルの平面断面図である。 第4実施形態にかかるハウジングレスミルの平面断面図である。 ハウジングレスミルの斜視図である。 ハウジングレスミルの内部構造を示した斜視図である。 従来のハウジングレスミルでのカリバ噛み込み状況を示した図である。
符号の説明
1 ハウジングレスミル
15 押圧手段(第1押圧手段)
16 支持手段(第1支持手段)
17 押圧手段(第2押圧手段)
18 支持手段(第2支持手段)
19 押圧手段(第3押圧手段)
20 支持手段(第3支持手段)
23 アクチュエータ(第1押圧手段)
26 受け座
30 アクチュエータ(第2押圧手段)
32 アクチュエータ(第3押圧手段)
43 アクチュエータ(第4押圧手段)
53 アクチュエータ(第5押圧手段)
40 押圧手段(第4押圧手段)
41 支持手段(第4支持手段)
44 面接触部
50 押圧手段(第5押圧手段)
51 支持手段(第5支持手段)
100 上ワークロール
101 下ワークロール
103 上ワークロールの左ベアリングハウジング
104 上ワークロールの右ベアリングハウジング
105 下ワークロールの左ベアリングハウジング
106 下ワークロールの右ベアリングハウジング
108 圧下量調整手段

Claims (8)

  1. 被圧延材を圧延する上下一対のワークロールと、該一対のワークロールの両端部を回転自在に保持するベアリングハウジングと、前記上ワークロールのベアリングハウジングと下ワークロールのベアリングハウジングとを連結すると共に上下方向のロール間隙を調整可能にした圧下量調整手段と、該圧下量調整手段で連結されたベアリングハウジングを外側から支持する外枠体とを有するハウジングレスミルにおいて、
    前記上ワークロールを支持するベアリングハウジングの少なくとも一方及び/又は下ワークロールを支持するベアリングハウジングの少なくとも一方の近傍に、当該ベアリングハウジングに対してワークロール軸心方向の一方側から押し付け力を付与する押圧手段と、該押圧手段によって押し付けられたベアリングハウジングをワークロールの軸心方向の他方側であって前記外枠体側で支え受ける支持手段と、が設けられていることを特徴とするハウジングレスミル。
  2. 前記支持手段は、前記外枠体に設けられて且つ押圧手段による押し付け力をワークロール軸心方向に直交して受け止める受け座を有していることを特徴とする請求項1記載のハウジングレスミル。
  3. 前記押圧手段は、ワークロール軸心方向に沿って押し付け力を発揮する向きに設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のハウジングレスミル。
  4. 被圧延材を圧延する上下一対のワークロールと、該一対のワークロールの両端部を回転自在に保持するベアリングハウジングと、前記上ワークロールのベアリングハウジングと下ワークロールのベアリングハウジングとを連結すると共に上下方向のロール間隙を調整可能にした圧下量調整手段と、該圧下量調整手段で連結されたベアリングハウジングを外側から支持する外枠体とを有するハウジングレスミルにおいて、
    前記上ワークロールを支持するベアリングハウジングの少なくとも一方及び/又は下ワークロールを支持するベアリングハウジングの少なくとも一方の近傍に、当該ベアリングハウジングに対してパスライン方向の一方側から押し付け力を付与する押圧手段と、該押圧手段によって押し付けられたベアリングハウジングをパスライン方向の他方側であって前記外枠体側で支え受ける支持手段と、が設けられていることを特徴とするハウジングレスミル。
  5. 前記押圧手段は、前記パスライン方向に沿って押し付け力を発揮する向きに設けられていることを特徴とする請求項4記載のハウジングレスミル。
  6. 前記押圧手段がベアリングハウジングに押し付け力を伝える押圧面と、前記ベアリングハウジングに設けられ且つ押圧手段の押圧面と接触して押し付け力を受ける受圧面とで形成された面接触部が、前記押圧手段の押し付け力をワークロール軸心方向とパスライン方向とに分力可能とする傾斜面となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のハウジングレスミル。
  7. 前記押圧手段は、ベアリングハウジングに対して所定の隅角位置からワークロール軸心方向とパスライン方向との合力方向へ向けて押し付け力を付与するものとなっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のハウジングレスミル。
  8. 前記押圧手段は、押し付け力の発生と解除とを遠隔操作できるアクチュエータを具備していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のハウジングレスミル。
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