JP2006340770A - 足用マッサージ機 - Google Patents
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【解決手段】 足先用マッサージユニット10の後端にふくらはぎ用マッサージユニット50を傾動可能且つ前方向に付勢した状態で連結してなる足用マッサージ機70において、ふくらはぎ用マッサージユニット50は、ふくらはぎ82を収容する凹状の脚受部53を有し、脚受部53の底面に底面マッサージ手段63、左右側面に側面マッサージ手段60を具え、底面マッサージ手段は、ふくらはぎ82を脚受部53の底面から離れる方向に押し出すマッサージを行ない、側面マッサージ手段は、ふくらはぎを挟み込んでマッサージを行ない、側面マッサージ手段による挟み込んでマッサージを行なう際に、予め底面マッサージ手段によるふくらはぎ82の押出し量を変えることにより、側面マッサージ手段によってふくらはぎ82に施されるマッサージのポイントを変化調節可能とした。
【選択図】 図10
Description
この種足用マッサージ機として、被施療者の足先をマッサージする足先用マッサージユニットと、被施療者のふくらはぎをマッサージするふくらはぎ用マッサージユニットとを連結した足用マッサージ機を具えた椅子型マッサージ機が提案されている(例えば特許文献1参照)。
被施療者の足先をマッサージする足先用マッサージユニットの後端に、被施療者のふくらはぎをマッサージするふくらはぎ用マッサージユニットを傾動可能且つ前方向に付勢した状態で連結してなる足用マッサージ機において、
ふくらはぎ用マッサージユニットは、被施療者のふくらはぎを収容する凹状の脚受部を有し、該脚受部の底面に底面マッサージ手段、左右側面に側面マッサージ手段を具えており、
底面マッサージ手段は、被施療者のふくらはぎを脚受部の底面から離れる方向に押し出すマッサージを行なうことができ、
側面マッサージ手段は、被施療者のふくらはぎを挟み込んでマッサージを行なうことができ、
側面マッサージ手段による挟み込んでマッサージを行なう際に、予め底面マッサージ手段によるふくらはぎの押出し量を変えることにより、側面マッサージ手段によってふくらはぎに施されるマッサージのポイントを変化調節可能とした。
従って、ふくらはぎ側面の広い範囲にマッサージを施すことができ、ふくらはぎ全体の凝りや疲れ等を除去することができ、施療効果の高いマッサージを提供することができる。また、マッサージ動作が単調となることもない。
足用マッサージ機(70)は、被施療者の足先、具体的には、足首のくるぶしよりも下の足先をマッサージする足先用マッサージユニット(10)の後端に、被施療者のふくらはぎ(82)をマッサージするふくらはぎ用マッサージユニット(50)を連結機構(72)によって連結して構成される。連結機構(72)は、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)を足先用マッサージユニット(10)に傾動可能且つ前方向に付勢した状態で連結しており、さらにふくらはぎ用マッサージユニット(50)を足先用マッサージユニット(10)に対して上下にスライド可能としている。
足先用マッサージユニット(10)は、図1に示すように、樹脂製のカバー(12)に、被施療者の足先(くるぶしよりも下の部分)を挿入する断面コ字状の左右一対の凹状受部(13)(13)が形成されている。凹状受部(13)(13)間には、図1及び図2に示すように中央壁(14)が突設されており、両凹状受部(13)(13)を仕切っている。凹状受部(13)には、後述するように、指圧棒(40)(40)、側面エアバック(20)(20)、及び、足首用エアバック(30)等が配置されているが、これらが直接外部に露出しないように、凹状受部(13)の内部は、布カバー(16)で被覆されている。
なお、本実施例では、凹状受部(13)の両側面に夫々マッサージ手段として側面エアバック(20)(20)を配備しているが、一方をスポンジ、ウレタン等の弾力性を有する弾性部材としてもよい。また、凹状受部(13)の側面にはエアバック(20)(20)を配備せずに、凹状受部(13)の底面のみにマッサージ手段を配備する構成としてもよい。
足首用エアバック(30)は、図5に示すように、横長に作製することができ、膨張時に被施療者の足首(80)をうまく保持することができるように、柔らかい材料、例えば、ナイロン製の布地等から構成することが望ましい。
足首用エアバック(30)には、図5及び図6に示すように、圧縮空気を送給しても膨張しない非膨張部(31)(31)が形成されている。非膨張部(31)は、溶着等により形成することができる。非膨張部(31)(31)は、被施療者のくるぶしと対向する位置に設けることが望ましい。非膨張部(31)を設けたことにより、足首用エアバック(30)を膨張させたときに、図6に示すように、非膨張部(31)で足首用エアバック(30)が屈曲するので、被施療者の足首(80)に足首用エアバック(30)が絡みつき、うまく足首(80)を保持することができる。
また、足首用エアバック(30)は、凹状受部(13)の立ち壁(15)と対向する部分の上部に凹み(32)を形成することが望ましい。該凹み(32)は、後述するふくらはぎ用マッサージユニット(50)と足首用エアバック(30)が干渉しないようにするためであり、また、足首(80)の保持感を高めるために形成されている。
指圧棒(40)(40)の下端は、指圧棒用エアバック(41)に取り付けられており、指圧棒(40)及び指圧棒用エアバック(41)は、上面が開口したケーシング(42)に収容されている。指圧棒用エアバック(41)を膨張、収縮させることによって、指圧棒(40)は、長孔(17)から図4の矢印B方向に出没する。
ケーシング(42)は、図示しない移動機構によって、凹状受部(13)の底面に沿って前後方向(図4の矢印A方向)に往復移動可能となっており、被施療者の所望の位置で指圧棒(40)を上下に作動させることによって、足裏(81)に指圧マッサージが施される。また、指圧棒(40)を長孔(17)から突出させた状態で、ケーシング(42)を移動させることによって、足裏(81)にローリングマッサージが施される。
なお、マッサージ手段は、指圧棒に限定されるものではなく、また、指圧棒の動作機構も上記実施例に限定されるものではない。さらに、凹状受部(13)の底面には、マッサージ手段を配備せずに、凹状受部(13)の側面等にマッサージ手段を配備する構成としてもよい。
上記構成の足先用マッサージユニット(10)には、図1及び図2に示すように、被施療者のふくらはぎ(82)をマッサージするふくらはぎ用マッサージユニット(50)が取り付けられて、足用マッサージ機(70)を構成する。
ふくらはぎ用マッサージユニット(50)は、図1に示すように、足先用マッサージユニット(10)の後端に連結機構(72)を介して連結されており、連結機構(72)によって足先用マッサージユニット(10)に対して前後に傾動可能且つ上下に位置調節可能となっている。連結機構(72)は、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)を、足先用マッサージユニット(10)に対して所定角度で維持するようにバネ等によりふくらはぎに当たる方向、即ち前方向に付勢している。
ふくらはぎ用マッサージユニット(50)は、図1、図2及び図7に示すように、樹脂製カバー(52)に、被施療者のふくらはぎ(82)を挿入する断面コ字状の左右一対の脚受部(53)(53)が形成されている。脚受部(53)(53)間は中央壁(54)で仕切られており、後述する脚受部(53)の側面のマッサージ手段や、底面のマッサージ手段等が直接外部に露出しないように、脚受部(53)の内面は、布カバー(55)で被覆されている。
なお、脚受部(53)の両側面に側面マッサージ手段として側面エアバック(60)(60)を設けているが、一方をスポンジ、ウレタン等の弾力性を有する弾性部材としてもよい。また、側面マッサージ手段は、モータを内蔵したバイブレーションタイプのもの等も適用でき、エアバックには限定されない。
被施療者は、足用マッサージ機(70)に足を挿入したときに、ふくらはぎ(82)の位置に合わせてふくらはぎ用マッサージユニット(50)を上下に移動させることができる。また、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)を上下に移動させて、広い範囲にマッサージを施すことができる。
上記構成の足用マッサージ機(70)について、被施療者は足先を凹状受部(13)に、ふくらはぎ(82)を脚受部(53)に挿入する。
被施療者が足先を凹状受部(13)に挿入し、立ち壁(15)側にかかとを押しつける。立ち壁(15)によって、被施療者の足先は、凹状受部(13)内でしっかりと保持され、前後に動くことはない。また、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)は、被施療者のふくらはぎに当たる方向に付勢されているから、被施療者のふくらはぎは、脚受部(53)にしっかりと当たる。
この状態で、操作パネル(図示せず)を操作することにより、種々のマッサージを受けることができる。以下、マッサージの一例について説明する。
足先のマッサージは、指圧棒(40)による指圧マッサージ、足の先端からくるぶしに亘る足先の側面を側面エアバック(20)で押圧する押圧マッサージ、足首用エアバック(30)による足首(80)のマッサージ、さらに、これらを組み合わせたマッサージを例示できる。
指圧マッサージは、足裏(81)を指圧棒(40)で押し上げるマッサージであるため、被施療者の足が凹状受部(13)から浮き上がってしまう。
このとき、足首用エアバック(30)を膨張させると、図6に示すように、被施療者の足首(80)が足首用エアバック(30)に包み込まれて保持され、凹状受部(13)内で固定される。これにより、被施療者の足先は凹状受部(13)から浮き上がってしまうことがない。足首用エアバック(30)に非膨張部(31)を形成している場合には、図6に示すように、足首用エアバック(30)が足首(80)に絡みつくように膨張するから、より効果的に足首(80)を保持できる。
なお、この状態で、側面エアバック(20)を膨張させると(図6中矢印Cで示す)、足首(80)よりも先の部分を側面エアバック(20)(20)によって、図6の破線の如く、挟み込むことができ、しっかりと足先を保持できる。
また、上記マッサージを順に行なったり、組み合わせて行なうようにプログラムしたマッサージも施療効果の高いマッサージを提供できる。
ふくらはぎ(82)には、底面エアバック(63)の指圧突起(64)による指圧マッサージと、側面エアバック(60)(60)による押圧マッサージを行なうことができる。
指圧マッサージは、底面エアバック(63)を膨張、収縮し、指圧突起(64)をふくらはぎ(82)に押し当てることにより行なうことができる。このとき、側面エアバック(60)(60)を膨張させておくと(図7中矢印Dで示す)、被施療者のふくらはぎ(82)が脚受部(53)から押し出されることはないので(図7の破線状態)、効果の高い指圧マッサージを施すことができる。
一方、側面エアバック(60)及び底面エアバック(63)が収縮した状態から、底面エアバック(63)を膨張させると、図10及び図11に示すように、被施療者のふくらはぎ(82)は、脚受部(53)の底面から離れる方向(図11の矢印K方向)に押し出される。この状態で、側面エアバック(60)(60)を膨張させると、図11中矢印Lで示すように、ふくらはぎ(82)の側面の中央付近のポイントを挟み込んで押圧マッサージが施される。
上記のように、側面マッサージ手段である側面エアバック(60)(60)によってふくらはぎ(82)の側面をマッサージする際に、底面マッサージ手段である底面エアバック(63)の膨張度合いを調整することによって、脚受部(53)の底面に対するふくらはぎ(82)の押出し量を変えて、ふくらはぎ(82)の側面への施療ポイントを変えることができる。従って、ふくらはぎ(82)の側面の広い範囲にマッサージを施すことができ、ふくらはぎ(82)の全体の凝りや疲れ等を除去することができ、施療効果の高いマッサージを提供することができる。また、マッサージ動作が単調となることもない。
ふくらはぎ用マッサージユニット(50)の底面エアバック(63)と、上記した足先用マッサージユニット(10)の側面エアバック(20)又は足首用エアバック(30)を同期して膨張、収縮させることにより、足先又は足首のみが固定され、ふくらはぎ(82)は側面等から圧迫されずに、ふくらはぎ(82)が、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)の脚受部(53)から浮き上がることを防止しつつ、ふくらはぎ(82)の裏面に効果的なマッサージを施すことができる。このマッサージは、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)の側面エアバック(60)(60)によってふくらはぎ(82)を挟み込んだ場合に比べて、圧迫感の少ないマッサージとなる。
なお、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)の底面エアバック(63)と、上記した足先用マッサージユニット(10)の側面エアバック(20)又は足首用エアバック(30)を同期して膨張、収縮させるには、各エアバックに接続されている電磁バルブの開閉を同期させてもよいし、単一の電磁バルブから分岐した連結ホースによってこれらエアバックを連結してもよい。
具体的には、最初に足先用マッサージユニット(10)の側面エアバック(20)を最初に膨張させ、次に足首用エアバック(30)を膨張させ、さらにふくらはぎ用マッサージユニット(50)の底面エアバック(63)を膨張させ、最後にふくらはぎ用マッサージユニット(50)の側面エアバック(60)を膨張させるマッサージを例示できる。
また、足先用マッサージユニット(10)の側面エアバック(20)を膨張させた状態で、足首用エアバック(30)を、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)の底面エアバック(63)を、側面エアバック(60)を順に膨張、収縮させるマッサージでもよい。
(13) 凹状受部
(20) 側面エアバック
(30) 足首用エアバック
(40) 指圧棒
(50) ふくらはぎ用マッサージユニット
(60) 側面エアバック
(63) 底面エアバック
(70) 足用マッサージ機
(80) 足首
(81) 足裏
(82) ふくらはぎ
Claims (4)
- 被施療者の足先をマッサージする足先用マッサージユニットの後端に、被施療者のふくらはぎをマッサージするふくらはぎ用マッサージユニットを傾動可能且つ前方向に付勢した状態で連結してなる足用マッサージ機において、
ふくらはぎ用マッサージユニットは、被施療者のふくらはぎを収容する凹状の脚受部を有し、該脚受部の底面に底面マッサージ手段、左右側面に側面マッサージ手段を具えており、
底面マッサージ手段は、被施療者のふくらはぎを脚受部の底面から離れる方向に押し出すマッサージを行なうことができ、
側面マッサージ手段は、被施療者のふくらはぎを挟み込んでマッサージを行なうことができ、
側面マッサージ手段による挟み込んでマッサージを行なう際に、予め底面マッサージ手段によるふくらはぎの押出し量を変えることにより、側面マッサージ手段によってふくらはぎに施されるマッサージのポイントを変化調節可能としたことを特徴とする足用マッサージ機。 - 底面マッサージ手段は、エアバックである請求項1に記載の足用マッサージ機。
- 側面マッサージ手段は、エアバックである請求項1又は請求項2に記載の足用マッサージ機。
- 足先用マッサージユニットは、被施療者の足先を収容する凹状受部を有し、該凹状受部の左右側面に足先をマッサージするためのエアバックを具えており、該エアバックは、前記ふくらはぎ用マッサージユニットの底面マッサージ手段のエアバックと同期して膨張、収縮する請求項2に記載の足用マッサージ機。
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