JP2006333955A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】図柄変動パターン識別手段340 により停止図柄に識別フラグを立て、図柄変動パターン抽出手段350 により識別フラグが立てられた図柄変動パターンを抽出して抽選候補パターン群PGを生成する。そして、図柄変動パターン抽選手段360 により、抽選候補パターン群PGの中から一の図柄変動パターンを抽選し、この図柄変動パターンを利用して図柄の置換を行う。これにより、図柄の置換を行っても停止図柄が置換されることがないので、遊技上の不具合が何ら生じない。また、図柄を増やしても図柄総数が増えないので、演出時間を長引かせずに置換演出が行え、この置換演出により遊技者の期待感を充分高揚することができる。
【選択図】 図7
Description
このような抽選を行う弾球遊技機には、抽選の結果を表示するために、抽選の結果に応じた図柄を表示する特別図柄表示装置と、演出用の図柄として複数の横並びに表示される装飾図柄が設けられ、これらの装飾図柄を抽選の結果に応じた組合せで表示する装飾図柄表示装置とが設けられている。
ここで、本出願人は、図柄の変動表示中において、それまで変動表示されている複数の図柄に加えて、当たりを構成する特定の図柄(以下、「当たり図柄」という。)を追加し、これにより、当たり図柄の数を増やし、あたかも入賞の確率が高くなったように感じさせる演出を行う弾球遊技機を提案している。
このような弾球遊技機によれば、当初から設定されている図柄の間に当たり図柄を配置するので、図柄の種類が減ることがなく、抽選で決定された停止表示すべき図柄が存在しないといった抽選結果とのくいちがいを発生させずに、当たり図柄の数量を増やすことができる。これにより、遊技場の不具合を何ら発生させることなく、あたかも入賞の確率が高くなったように見せることができ、遊技者の期待感の高揚を図ることができる(特許文献1等参照)。
なお、当たり図柄を追加する場面を画面に表示しなければ、遊技者に当たり図柄を追加したことをアピールできないので、遊技者の期待感の高揚が図れない。
なお、以下の各構成要件には、説明の便宜上、実施の形態において用いた符号を付すが、これにより、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、複数種類の中から決定された図柄を表示することにより遊技における当たり外れを遊技者に報知する図柄表示装置(200) と、遊技における当たり外れを決めるための当否抽選を行う当否抽選処理、前記図柄表示装置(200) に表示すべき停止図柄を当否抽選処理の結果に応じて抽選により決定する停止図柄決定処理、及び、遊技における演出動作を制御する演出動作制御処理を行う遊技制御手段(100)と、手動操作により変動表示されている図柄を停止させる図柄停止信号を前記主制御手段へ出力する停止用操作装置(16)とを備えた弾球遊技機(PM)であって、前記装飾図柄表示装置(20)に図柄の変動表示を行わせるために、複数種類の図柄の表示順を規定する図柄変動パターンとして、当該図柄変動パターンを構成する図柄がすべて他の図柄と相違している図柄変動標準パターン、及び、この図柄変動標準パターンに含まれる図柄の少なくとも1つ以上が当たりを表すための図柄に置き換えられている図柄変動変形パターンを記憶している記憶手段(310) と、前記装飾図柄表示装置(20)が行うべき図柄の変動表示を規定する図柄変動パターンを保持する図柄変動パターン保持手段(320) と、前記主制御手段が当否抽選処理及び停止図柄決定処理を行った後において、所定の条件が成立すると、図柄変動パターン保持手段(320) が保持している図柄変動パターンを別の図柄変動パターンに交換する図柄変動パターン交換手段(330) と、前記記憶手段(310) に記憶されている複数種類の図柄変動パターンの各々について、前記主制御手段が停止図柄決定処理において決定した図柄が含まれている場合には、当該図柄が識別できるように識別用フラグを立てる識別処理を行う図柄変動パターン識別手段(340) と、前記記憶手段(310) に記憶されている複数種類の図柄変動パターンの中から、前記図柄変動パターン識別手段(340) によってフラグが立てられたフラグ付図柄変動パターンを抽出する図柄変動パターン抽出手段(350) と、この図柄変動パターン抽出手段(350) が抽出したフラグ付図柄変動パターンの中から、前記図柄変動パターン交換手段(330) に交換させる一のフラグ付図柄変動パターンを抽選により選ぶ図柄変動パターン抽選手段(360) とを備え、前記遊技制御手段(100) は、前記図柄停止信号を受信すると、前記フラグが立てられた図柄のうち、受信時点で表示位置に最も近づいている図柄を停止表示させるものであることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、複数種類の中から決定された図柄を表示することにより遊技における当たり外れを遊技者に報知する図柄表示装置(200) と、遊技における当たり外れを決めるための当否抽選を行う当否抽選処理、前記図柄表示装置(200) に表示すべき停止図柄を当否抽選処理の結果に応じて抽選により決定する停止図柄決定処理、及び、遊技における演出動作を制御する演出動作制御処理を行う遊技制御手段(100) と、手動操作により変動表示されている図柄を停止させる図柄停止信号を前記遊技制御手段へ出力する停止用操作装置(16)とを備えた弾球遊技機(PM)であって、前記図柄表示装置(200) に図柄の変動表示を行わせるために、複数種類の図柄の表示順を規定する図柄変動パターンであり、且つ、当該パターンを構成する図柄がすべて他の図柄と相違している図柄変動標準パターンを記憶している記憶手段(410) と、前記図柄表示装置(200) が行うべき図柄の変動表示を規定する図柄変動パターンを保持する図柄変動パターン保持手段(420) と、当たりを表すための当たり図柄に置換するか否かの抽選を、図柄変動パターンに含まれる各図柄に対して行い、抽選により決定した図柄を当たり図柄に置換する抽選置換処理を行う図柄抽選置換手段(450) と、抽選により決定した図柄であることが識別できるように、当該図柄に相当する図柄に識別用のフラグを立てる図柄識別処理を、前記図柄変動パターンに対して行う図柄識別処理手段(440) と、図柄変動パターン保持手段(420) が保持している図柄変動標準パターンを、抽選置換処理及び図柄識別処理の両方が行われた後の図柄変動パターンに交換する図柄変動パターン交換手段(430) とを備え、前記遊技制御手段(100) は、前記図柄停止信号を受信すると、前記フラグが立てられた図柄のうち、受信時点で表示位置に最も近づいている図柄を停止表示させるものであることを特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記遊技制御手段(100) が当否抽選処理及び停止図柄決定処理を行った後において、所定の条件が成立すると、前記遊技制御手段(100) の当否抽選の結果が当たりの場合には、前記図柄抽選置換手段(450) に処理を行わせた後に前記図柄識別処理手段(440) に処理を行わせ、前記遊技制御手段(100) の当否抽選の結果が外れの場合には、前記図柄識別処理手段(440) に処理を行わせた後に前記図柄抽選置換手段(450) に処理を行わせ、図柄変動標準パターンから演出表示に用いられる演出用図形変動パターンを再編成する処理順序決定手段(460) を備え、前記図柄識別処理手段(440) は、停止図柄決定処理において前記遊技制御手段(100) による抽選により決定された停止図柄であることが識別できるように、停止図柄に相当する図柄に識別用のフラグを立てる図柄識別処理を、前記図柄変動パターンに対して行うものとされ、前記図柄抽選置換手段(450) は、当たりを表すための当たり図柄に置換するか否かの抽選を、前記図柄変動パターンに含まれる識別用のフラグが立てられていない図柄に対して行い、その抽選結果に基づいて、当該図柄を当たり図柄に置換する抽選置換処理を行うものであることを特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記図柄識別処理手段(440) として、停止図柄決定処理において前記遊技制御手段(100) による抽選により決定された停止図柄であることが識別できるように、停止図柄に相当する図柄に識別用の識別フラグを立てる図柄識別処理を、前記図柄変動パターンに対して行うものが採用され、前記図柄抽選置換手段(550) として、当たりを表すための当たり図柄に置換するか否かの抽選を、前記図柄変動パターンに含まれる識別用の識別フラグが立てられていない図柄に対して行い、その抽選で置換することが決定された図柄に置換フラグを立て、当該置換フラグが立てられた図柄を当たり図柄に置換する抽選置換処理、及び、前記遊技制御手段(100) の当否抽選の結果が当たりの場合には、置換フラグを識別フラグに置換し、前記遊技制御手段(100) の当否抽選の結果が外れの場合には、置換フラグを無効にするフラグ置換処理を行うものが採用されていることを特徴とする。
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、遊技制御手段が当否抽選処理等の処理を行った後、所定の条件が成立した際に、記憶手段に記憶されている図柄変動パターンのうち、抽選で決定した停止図柄を含んでいるものについては、その停止図柄に対して、図柄変動パターン識別手段がフラグを立てる処理を行い、さらに、フラグが立てられたフラグ付図柄変動パターンを図柄変動パターン抽選手段が抽出して、これらのフラグ付図柄変動パターンで抽選候補パターン群を編成することができる。
ここで、図柄変動変形パターンは、普通の図柄の一部が当たり図柄に置き換えられたものであるので、図柄変動標準パターンと比較すると、図柄の総数は同じだが、当たり図柄の数が多いものとなっている。
このため、図柄変動パターン保持手段にデフォルト値として保持される図柄変動パターンとして、図柄変動標準パターンを採用し、図柄変動パターン抽選手段が図柄変動パターン保持手段の図柄変動標準パターンを図柄変動変形パターンに置き換えれば、演出に用いられる図柄の総数を増やすことなく、当たり図柄の枚数を増やすことができる。そして、これにより、遊技者にあたかも当選確率が高まったように感じさせることができ、遊技者の期待感を高揚させることができる。
また、図柄変動パターン抽選手段の抽選対象が、図柄変動パターン抽選手段によって抽出されたフラグ付図柄変動パターンからなる抽選候補パターン群となるので、抽選される図柄変動パターンには、必ず停止図柄が含まれており、抽選で決定された停止表示すべき図柄が存在しないといった抽選結果とのくいちがいを未然に防止することができる。
(請求項2の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
これにより、当初から設定されている図柄の総数を増やすことなく、当たり図柄の枚数が増やされるので、遊技者にあたかも当選確率が高まったように感じさせることができ、遊技者の期待感を高揚させることができる。
ここで、図柄識別処理手段は、図柄変動パターンに含まれる図柄を当たり図柄に置き換えることにより、当たり図柄の枚数を増やすので、当初から設定されている図柄の総数が増えることがなく、当たり図柄を追加する場面を一つずつ画面に表示していっても、演出時間が著しく長くなるといった不具合を未然に防止することができる。
以上のように構成されている本発明は、前述した請求項記載の発明による効果に加えて、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、処理順序決定手段により、当否抽選の結果が当たりの場合には、図柄の一部を当たり図柄に置き換える抽選置換処理が先に行われ、図柄の一部が当たり図柄に置き換えられた後、停止図柄にフラグが立てられる図柄識別処理が行われ、これにより、置き換えにより数が増やされる当たり図柄が停止図柄となるので、図柄が置き換えられた図柄変動変形パターンには、必ず停止図柄が含まれるようになり、抽選で決定された停止表示すべき図柄が存在しないといった抽選結果とのくいちがいを未然に防止することができる。
(請求項4の効果)
以上のように構成されている本発明は、前述した請求項記載の発明による効果に加えて、以下に記載されるような効果を奏する。
図1からまでの図6は、本発明の第1実施形態を示すものである。図1は、本実施形態に係る遊技機としてのパチンコ機を示す正面図、図2は、本実施形態に係る遊技制御装置の概略構成を示すブロック図、図3は、本実施形態に係る抽選処理手段の概略構成を示すブロック図、図4は、本実施形態に係る図柄決定手段の概略構成を示すブロック図、図5は、本実施形態に係る表示制御手段の概略構成を示すブロック図、図6は、本実施形態に係る特別遊技制御手段の概略構成を示すブロック図、図7は、本実施形態に係る図柄置換演出制御手段の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るパチンコ機PMは、図1の如く、当該パチンコ機PMの外郭保持枠をなす外枠1と、この外枠1に開閉自在に軸支された前枠2とを備えたものとなっている。そして、前枠2には、パチンコ機PMの遊技領域10を形成するための遊技盤7と、この遊技盤7の前方を覆う板ガラスが嵌め込まれたガラス扉3と、遊技球を受ける上側の上球皿4a及び下側の下球皿4bと、遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、遊技領域10の周辺を囲むように遊技盤7に固定された一対のレール6とが設けられている。
パチンコ機PMの遊技領域10には、遊技球が入賞すると遊技者へ賞球が払い出される複数の一般入賞口11と、遊技球の入賞により、遊技者への賞球払出を行うとともに、大当たり抽選の契機となり、且つ、面状表示部である装飾図柄表示装置20の図柄変動を開始させる始動入賞口12と、通常遊技では閉鎖されている大入賞口13と、遊技球を回収するアウト口14と、打球の落下に影響を与えるための風車15と、装飾図柄表示装置20の図1中右端側の上方に配置された表示ランプとしての特定表示装置24と、図示しない多数の遊技釘とが設けられている。
上球皿4aの図1中左側の端部下方には、装飾図柄表示装置20に変動表示されている図柄を手動操作により停止させるための図柄停止信号を出力する押しボタン式の停止用操作装置16と、演出用の音声を出力するためのスピーカ17とが設けられている。
装飾図柄表示装置20は、画像を表示する画面が平面状に形成されるとともに、その画面に表示される三つの図柄の表示態様が可変となった液晶表示装置であり、例えば、スロットマシンにおける遊技を模して三列の図柄が後述するように変動表示されたり、停止表示されたりして遊技の演出を行うものであり、遊技領域10の略中央に配置されている。
このような構成のパチンコ機PMでは、遊技者が操作ハンドル5を所定の方向へ回動操作すると、上球皿4aに収納された遊技球が1個ずつ図示しない発射部へ送られる。発射部に到達した遊技球は、操作ハンドル5の回動角度に応じた強度で、発射部から遊技領域10へ向かって発射され、遊技領域10内において落下し、入賞口11, 12及びアウト口14のいずれかに受け入れられる。ここで、遊技球が入賞口11, 12に受け入れられた場合には、所定の賞球が上球皿4aに払い出される。
また、特別図柄表示装置200 側の図柄変動が開始されるのと同時に、装飾図柄表示装置20の画面に表示されている複数の図柄も変動が開始される。この図柄の変動が開始されてから所定の時間が経過すると、装飾図柄表示装置20に変動表示された図柄が停止する。ここで、停止した三つの図柄が予め規定された組合せ(例えば、1〜9の各数字のぞろ目)となっている場合には、当たりとなり、大入賞口13が開放され、遊技領域10へ向かって発射された遊技球の大半が大入賞口13へ入賞するようになり、遊技者に大量の賞球の払い出し行われる。
また、特別図柄表示装置200 は、複数種類の中から決定された図柄を表示することにより遊技における当たり外れを遊技者に報知するものにもなっている。
換言すると、パチンコ機PMは、後述する抽選手段が入賞内容の抽選を行う毎に、装飾図柄表示装置20の表示形態である図柄を変動させることにより、抽選が行われたことを報知し、変動させた図柄を停止して停止図柄を見せることにより、抽選手段が抽選した入賞内容を遊技者に報知するようにしたものである。
本実施形態のパチンコ機PMは、前述のような演出動作や遊技動作等を制御するための遊技制御装置100 を備えている。図2には、遊技制御装置100 の概略構成が示されている。遊技制御装置100 は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされた制御装置である。
遊技制御装置100 には、図2に示すように、当該遊技制御装置100 へ所定の信号を送出する信号発信源として、始動入賞口12の内部に設けられた始動入賞口入賞検出器12a と、大入賞口13の内部に設けられた大入賞口入賞検出器13a と、一般入賞口11の内部に設けられた一般入賞口入賞検出器11a と、前述した変動表示図柄を手動停止させるための停止用操作装置16とが電気的に接続されている。
また、遊技制御装置100 には、その制御対象となる機器として、始動入賞口12のチューリップを開閉駆動する普通電動役物ソレノイド12b と、大入賞口13の扉を開閉駆動する大入賞口ソレノイド13b と、前述した特別図柄表示装置200 と、装飾図柄表示装置20と、スピーカ17と、遊技効果ランプ30とが電気的に接続されている。
このような遊技制御装置100 には、一般入賞口11及び始動入賞口12等の各入賞口への入球を判定する入球検知手段105 と、特別遊技へ移行するか否かについての当否抽選等を行う抽選処理手段110 と、抽選における当否を決めるためのテーブルが記憶されているテーブル記憶手段120 と、特別図柄表示装置200 等で停止表示させる図柄を決める図柄決定手段130 と、特別図柄表示装置200 等の表示動作を制御する表示制御手段160 と、前述の当否抽選における当否値の保留を制御する、換言すると、始動入賞口12に入賞した遊技球であって、未だ抽選の結果が表示されていない保留球についての制御を行う保留制御手段170 と、特別遊技へ移行するか否かの判定結果を報知するタイミングを決定する表示方法決定手段122 と、特別遊技における演出内容を定める演出パターンが記憶されている演出パターン記憶手段124 と、特定遊技へ移行する旨を遊技者に報知する報知手段92と、特別遊技における動作を制御する特別遊技制御手段180 と、確率変動状態にける遊技を実行する特定遊技実行手段190 と、始動入賞口12の普通電動役物の開閉を制御する普通電動役物開閉制御手段192 と、大入賞口13の開閉を制御する大入賞口開閉制御手段194 と、装飾図柄表示装置20に変動表示される複数種類の図柄の一部を当たり図柄に置換する演出を行う図柄置換演出制御手段300 とが設けられている。
抽選処理手段110 は、特別遊技へ移行するか否かについての当否抽選処理と、特定遊技へ移行するか否かについての特定抽選処理とを行うものとなっている。この抽選処理手段110 には、図3に示すように、当否抽選処理を行う当否抽選手段112 と、特定抽選処理とを行う特定抽選手段115 とが設けられている。
当否抽選値取得手段113 は、通常の遊技よりも遊技者にとって有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために、遊技球の始動入賞口12への入賞を契機として、前述の乱数発生手段から当否抽選値としての乱数を取得するものである。
ここで、乱数発生手段としては、例えば、0から65535までの数値範囲で当否抽選値としての乱数を発生できるものを採用するのが好ましく、また、数学的に乱数を発生するものに限らず、所定のデジタル電子回路からなるハードウェアで擬似的に乱数を発生するハードウェア型の乱数発生手段や、コンピュータにインストールされた所定のプログラムで擬似的に乱数を発生するソフトウェア型の乱数発生手段も採用できる。
すなわち、当否判定手段114 には、通常時に参照される当否テーブルと、確率変動時に参照される当否テーブルとが備えられている。各当否テーブルは、当否抽選値として発生される乱数の発生する範囲内において、当たりとなる数値の範囲として設定された当たり領域と、外れとなる数値の範囲として設定された外れ領域とが設定されたものである。そして、確率変動時に参照される当否テーブルは、通常時に参照される当否テーブルよりも当たりの確率が高くなるように、通常時の当否テーブルよりも当たりの領域が広く設定されたものとなっている。
特定抽選手段115 は、所定の乱数発生手段から取得した乱数を、特定遊技への移行するか否かの判定に用いる特定抽選値として取得する特定抽選値取得手段116 と、この特定抽選値取得手段116 が取得した特定抽選値に基づいて特定遊技へ移行するか否かを判定する特定判定手段117 とで特定遊技への移行を判定するものである。
ここで、特定遊技とは、通常の遊技から特別遊技へ移行するための条件が遊技者にとって有利なものに変更された状態で行われる遊技であり、特別遊技へ移行する確率が通常の遊技よりも高い確率変動状態で行われる遊技をいう。なお、特定遊技としては、遊技者に有利となる変動時間が短縮された変動時間短縮状態で行われる遊技を採用してもよい。
また、乱数発生手段としては、前述した乱数発生手段と同様のものが採用でき、例えば、0から255までの数値範囲で当否抽選値としての乱数を発生できるものを採用するのが好ましい。ただし、乱数発生手段としては、当否抽選値取得手段113が取得する当否抽選値としての乱数とは、独立して別個に乱数を発生するものが採用される。
また、特定判定手段117 は、特定遊技へ移行するか否か判定を行った後に、特定遊技へ移行するか否かの移行指示信号を、後述する表示制御手段160 へ送出するようになっている。この移行指示信号は、後述する図柄決定手段130 が送出する停止図柄に関する情報を伝達するための停止図柄データ信号とは、別個に送出されるものとなっている。
ここで、第1特別図柄範囲テーブルは、当否抽選手段112 が当たりを抽選した場合において、特定抽選手段115 が特定遊技に移行する旨の判定をしたときに、図柄決定手段130 によって参照されるものである。
第2特別図柄範囲テーブルは、当否抽選手段112 が当たりを抽選した場合において、特定抽選手段115 が特定遊技に移行しない旨の判定をしたときに、図柄決定手段130 によって参照されるものである。
そして、第1特別図柄範囲テーブル及び第2特別図柄範囲テーブルには、図柄決定のために取得される乱数である図柄決定抽選値と関連付けされて、例えば、「1」、「2」等の複数種類の図柄が記録されている。このうち、第1特別図柄範囲テーブルには、特定遊技へ移行することを示す図柄が含まれる一方、第2特別図柄範囲テーブルには、特定遊技へ移行することを示す図柄が含まれていない。例えば、「3」、「7」のように一般的に特定遊技へ移行することを示す図柄は、第1特別図柄範囲テーブルにのみ記録され、それ以外の図柄、換言すると、特定遊技へ移行することを示さない図柄は、第1特別図柄範囲テーブル及び第2特別図柄範囲テーブルの両方に記録されている。
図柄決定手段130 は、当否抽選手段112 が抽選を行うたびに、特別図柄表示装置200 及び装飾図柄表示装置20のそれぞれについて、図柄を変動表示させる際の変動パターンと、変動させていた図柄を停止させた際に表示される停止図柄とを決定するものである。
このような図柄決定手段130 には、図4の如く、装飾図柄としての停止図柄を決定する装飾図柄決定手段132 と、特別図柄としての停止図柄を決定する特別図柄決定手段140 と、普通図柄としての停止図柄を決定する普通図柄決定手段148 とが設けられている。
図柄選択手段146 は、所定の乱数発生手段により図柄決定抽選値を取得すると、テーブル記憶手段120 の特別図柄範囲テーブルのうち、当否抽選手段112 による抽選処理及び特定抽選手段115 による抽選処理の両方の結果に応じた特別図柄範囲テーブルを選び、選んだ特別図柄範囲テーブルを参照することにより、特別図柄表示装置200 における停止図柄を決定するものである。
また、当否抽選手段112 の抽選結果が当たりである場合において、特定抽選手段115 の抽選結果が特定遊技へ移行しない旨の判定であるときには、図柄選択手段146 は、テーブル記憶手段120 の特別図柄範囲テーブルのうち、第2特別図柄範囲テーブルを選び、この第2特別図柄範囲テーブルにおいて、取得した図柄決定抽選値と関連する図柄を停止図柄として選択するようになっている。
特別図柄決定手段140 は、図柄選択手段146 が特別図柄を選択すると、その特別図柄についてのデータである特別図柄データを表示制御手段へ送出するようになっている。
パターン選択手段144 には、特別図柄の変動表示における変動の開始から停止までの間に特別図柄の変動すべき態様を定める複数種類の変動パターンが記憶されている。これら複数種類の変動パターンは、一の変動パターンを選択するための変動抽選値に関連づけされた状態でパターン選択手段144 に記憶されたものとなっている。
ここで、パターン選択手段144 に記憶されている複数種類の変動パターンの各々には、変動の開始から停止まで図柄の変動が継続する継続時間である変動時間が設定され、当該変動時間等の図柄変動に係る変動パターン・データが備えられている。
また、当たり変動パターンは、リーチ付外れ変動パターンと同様に、リーチ演出を伴うので、リーチ演出を行う都合上、その変動時間は、通常の外れ変動パターンよりも長く設定されている。
これにより、特別図柄の変動パターン・データに含まれている変動時間に基づいて遊技の演出を行うことにより、遊技演出の終了時期が特別図柄の図柄変動の終了時期と同期するようになっている。
このため、特別図柄決定手段140 は、パターン選択手段144 が特別図柄の変動パターンを選択すると、その変動パターンについて、変動時間やリーチ付である等のデータを含む変動パターン・データを、装飾図柄決定手段132 及び表示制御手段160 等へ送出するようになっている。
図柄選択手段138 は、当否抽選手段112 により抽選された抽選結果、並びに、特別図柄決定手段140 により決定された特別図柄の停止図柄及び特別図柄の変動パターンに対応するように、装飾図柄表示装置20に表示される装飾図柄の停止図柄を選択するものとなっている。
例えば、当否抽選手段112 による抽選結果が当たりの場合、図柄選択手段138 は、装飾図柄の停止図柄として、「七七七」や「一一一」のように同一の図柄が三つ揃った組合せを選択するようになっている。また、この場合、図柄選択手段138 は、装飾図柄の停止図柄を構成する一の図柄として、特別図柄の停止図柄と同じ図柄を採用するようになっている。例えば、特別図柄の停止図柄が「三」の場合、図柄選択手段138 は、装飾図柄の停止図柄として、「三三三」を選択するようになっている。
また、外れの場合において、特別図柄決定手段140 によってリーチ演出を伴うリーチ付外れ変動パターンが選択されたときには、図柄選択手段138 は、装飾図柄の停止図柄として、「一九一」や「七二七」のように一つの図柄のみが他と相違する組合せを選択するようになっている。
ここで、装飾図柄の変動パターンとしては、図柄変動を開始してから、三つの図柄のうち、二つの図柄が同じ図柄となったリーチ状態の表示を経て、当たり図柄としての停止図柄に至る当たり変動パターンと、図柄変動を開始してから、リーチ状態の表示を経て、外れ図柄としての停止図柄に至るリーチ演出付外れ変動パターンと、図柄変動を開始してから、リーチ状態の表示を経ることなく、外れ図柄としての停止図柄に至る通常の外れ変動パターンとが設定されている。
そして、リーチ演出付外れ変動パターンとしては、そのリーチ演出の内容に応じて変動時間の長さが異なる様々な変動パターンが設定されている。
以上において、パターン選択手段136 は、複数種類の変動パターンの中から一の変動パターンを選択するにあたり、特別図柄決定手段140 側のパターン選択手段144 によって選択された特別図柄の変動パターンに設定されている変動時間と同じ変動時間が設定されているものを、装飾図柄の変動パターンとして選択するようになっている。
そして、普通図柄決定手段148 は、入球検知手段105 が始動入賞口12に遊技球が入賞したと判定すると、所定の乱数発生手段が発生する乱数を、普通図柄を決定するための普通図柄抽選値として取得し、それ自身に記憶されている複数種類の普通図柄のうち、普通図柄抽選値に対応するものを表示すべき普通図柄に決定するものとなっている。普通図柄決定手段148 が決定した普通図柄が予め設定されていた当たり図柄の場合には、開放指令信号が普通電動役物開閉制御手段192 へ送出されるようになっている。
図2に戻って、表示制御手段160 は、図柄決定手段130 により決定された変動パターンに基づく図柄変動の形で、当否抽選手段112 による抽選の結果を表示するように、特別図柄表示装置200 及び装飾図柄表示装置20の表示動作を制御するものとなっている。
表示制御手段160 には、図5に示すように、特別図柄表示装置200 の表示動作を制御する特別図柄表示装置制御手段161 と、装飾図柄表示装置20の表示動作を制御する装飾図柄表示装置制御手段162 とが設けられている。
また、装飾図柄表示装置制御手段162 は、装飾図柄の変動表示及び停止表示を装飾図柄表示装置20に行わせる制御機能に加えて、普通図柄の表示を行う制御機能を有するものとなっている。
図2に戻って、保留制御手段170 は、始動入賞口12に入賞した遊技球であって、未だ当否抽選の実行までに至っていない、いわゆる保留球を最大4個まで保留状態で保持するものとなっている。
特別遊技制御手段180 は、当否抽選手段112 による抽選結果が当たりの場合に、遊技を通常の遊技から特別遊技へ移行させ、特別遊技における動作を制御するものである。
特別遊技移行判定手段182 は、抽選結果が当たりとなった当否抽選に対応する図柄変動が停止された時点を特別遊技へ移行する時期であると判定するものである。
単位遊技実行手段184 は、特別遊技において複数回連続的に繰り返される大入賞口13の開閉動作の一回を単位遊技の一回と判定し、この単位遊技が上限となる回数に達するまで、大入賞口開閉制御手段194 に開放許可指令を送信し続けるものである。
特別遊技終了手段186 は、単位遊技の実行回数、換言すると、大入賞口13の開閉動作回数が上限(例えば、15回)に達すると、特別遊技を終了させるものである。
また、特別遊技終了手段186 には、単位遊技の実行回数が上限に達していなくとも、所定の強制終了条件が成立した場合にも、特別遊技を終了させるものとなっている。
普通電動役物開閉制御手段192 は、装飾図柄表示装置20に表示される普通図柄に応じて、始動入賞口12の普通電動役物を開閉駆動する普通電動役物ソレノイド12b を制御するものとなっている。
例えば、装飾図柄表示装置20に普通図柄が特定の図柄で停止表示された場合、普通電動役物開閉制御手段192 は、始動入賞口12に遊技球が入賞しやすくなるように、普通電動役物ソレノイド12b を駆動し、普通電動役物を開放状態にするようになっている。
特定遊技実行手段190 は、特定抽選手段115 による抽選で特定遊技へ移行することが決定すると、特別遊技の終了後の遊技状態を、当たり確率の高い確率変動状態、すなわち、特定遊技へ移行させるものである。そして、特定遊技実行手段190 は、特定遊技へ移行させた後、原則として、当否抽選手段112 による抽選で当たりがでるまで、当たり確率の高い確率変動状態を継続するようになっている。なお、当たり確率の高い特定遊技へ移行したことは、次に説明する報知手段92により遊技者に報知されるようになっている。
ここで、報知手段92が報知に利用する手段や方法、及び、報知のタイミングを決定するために、表示方法決定手段122 が設けられている。
表示方法決定手段122 は、当否抽選手段112 の抽選結果が当たりである場合において、特定抽選手段115 の抽選により特定遊技へ移行することになったときに、特定遊技へ移行する旨を遊技者にいつ報知するかを決定する、換言すると、特定遊技移行報知のタイミングを決定する機能を有している。
具体的には、表示方法決定手段122 は、特定抽選手段115 の特定判定手段117 により判定がなされた場合、特定遊技に移行する旨を遊技者に報知するタイミングを決定するにあたり、特別遊技を行っている間、又は、特別遊技が終了してから最初に図柄が変動するまでの間に、報知のタイミングを設定するようになっている。
また、表示方法決定手段122 は、報知する内容等に応じて利用する手段が設定されたテーブルを備え、このテーブルを参照して、特定遊技に移行する旨を報知するために利用する手段、具体的には、特別図柄表示装置200 、装飾図柄表示装置20、特定表示装置24、スピーカ17及び遊技効果ランプ30のうちどれを利用するかを決定するようになっている。
ここで、特定遊技に移行する旨の報知は、特別図柄表示装置200 及び装飾図柄表示装置20によるものと、特定表示装置24、スピーカ17及び遊技効果ランプ30によるものとに分けられる。
そして、特別図柄表示装置200 及び装飾図柄表示装置20による特定遊技移行の報知は、「3」または「7」を停止図柄として表示することで特定遊技への移行を知らせる報知と、特別遊技を行っているときに装飾図柄表示装置20に表示される演出内容で特定遊技への移行を知らせる報知とに分けることができる。
一方、特別図柄表示装置200 の停止図柄が「3」及び「7」のいずれにもないときには、特別遊技中の演出内容が特定遊技への移行の可否を報知する標識となり、この特別遊技中の演出内容で特定遊技への移行を報知するようになっている。
ここで、表示制御手段160 は、特定判定手段117 による判定の結果を報知するにあたり、図柄の変動表示が行われていないときに、特別図柄表示装置200 及び装飾図柄表示装置20の表示制御を行い、図柄の変動表示とは別個の演出表示を特別図柄表示装置200 及び装飾図柄表示装置20に行わせ、この演出表示により、特定判定手段117 による判定の結果である特定遊技への移行の可否を遊技者に報知するようになっている。
以上において、表示制御手段160 は、特別図柄の変動開始から変動停止までの第1表示過程、及び、特別図柄の変動開始から特別遊技を挟んだ次回の図柄変動開始前までの第2表示過程のそれぞれにおいて、次のような表示制御を行うものとなっている。
また、表示制御手段160 は、第2表示過程において、変動停止時に示される特別図柄等の表示態様とは異なる表示態様を表示させ、この表示態様で特定抽選手段115 の特定判定手段117 による判定の結果を表示するようになっている。換言すると、表示制御手段160 は、第2表示過程において、特別図柄及び装飾図柄の変動表示、又は、特別遊技中の演出表示で、特定判定手段117 による判定の結果を表示するようになっている。
以上において、遊技制御装置100 は、主に遊技に係る動作の制御を行う主制御手段である主制御装置と、主に演出に係る動作の制御を行う副制御手段である副制御装置とを備えたものとなっている。
主制御装置は、遊技における当たり外れを決めるための当否抽選を行う当否抽選処理、及び、特別図柄表示装置に表示すべき停止図柄を当否抽選処理の結果に応じて抽選により決定する停止図柄決定処理を行うものである。
一方、副制御装置は、主制御手段の当否抽選により得られた当否抽選結果に応じた装飾図柄の変動表示、及び、当該主制御手段が決定した停止図柄に対応した装飾図柄の停止表示を装飾図柄表示装置20に行わせるものとなっている。
図柄置換演出制御手段300 は、装飾図柄表示装置20に図柄の変動表示を行わせる際に、所定の表示順で変動表示される複数種類の図柄の少なくとも1つ以上を当たりを表すための図柄に置き換え、あたかも入賞の確率が高くなったように見せる図柄置換演出を行うためのものである。
このような図柄置換演出制御手段300 には、図7に示すように、装飾図柄表示装置20に変動表示される図柄の表示順を規定する図柄変動パターンを記憶している記憶手段としての図柄変動パターン記憶手段310 と、装飾図柄表示装置20の図柄の変動表示を規定する図柄変動パターンを保持する図柄変動パターン保持手段320 と、図柄置換演出のために図柄変動パターンの交換を行う図柄変動パターン交換手段330 と、図柄変動パターンに含まれる所定の図柄に識別用フラグを立てる図柄変動パターン識別手段340 と、この図柄変動パターン識別手段340 によりフラグが立てられたフラグ付図柄変動パターンを抽出する図柄変動パターン抽出手段350 と、この図柄変動パターン抽出手段350 が作成したフラグ付図柄変動パターンの中から一のフラグ付図柄変動パターンを抽選により選ぶ図柄変動パターン抽選手段360 とが設けられている。
すなわち、図柄変動パターンは、装飾図柄表示装置20に図柄の変動表示を行わせるために、装飾図柄表示装置20に表示すべき複数種類の図柄についての図柄のイメージデータと、その表示順に係る表示順データとを含んだものとなっている。
そして、図柄変動パターン記憶手段310 には、当該図柄変動パターンを構成する図柄がすべて他の図柄と相違している図柄変動標準パターンと、この図柄変動標準パターンに含まれる図柄の少なくとも1つ以上が当たりを表すための図柄に置き換えられている図柄変動変形パターンとが記憶されている。
また、図柄変動変形パターンとしては、図8(B)に示すように、図柄変動標準パターンである図柄変動パターン#1における図柄「五」及び「九」を当たりを示す図柄である「七」に置き換えた図柄変動パターン#2、図8(C)に示すように、図柄変動パターン#1における図柄の「五」から「九」までをすべて当たりを示す図柄である「七」にした図柄変動パターン#3、及び、図8(D)に示すように、図柄変動パターン#1における奇数の図柄をすべて当たりを示す図柄である「七」にした図柄変動パターン#4等が採用できる。
また、図柄変動パターン保持手段320 は、図柄変動パターン交換手段330 により、図柄変動パターンの交換が行われても、図柄置換演出の際に、装飾図柄表示装置20の画面に、図柄変動パターンに含まれる図柄を一つずつ表示しながら図柄の置換が行えるように、置換前の旧図柄変動パターン及び置換後の新図柄変動パターンの両方の一時的な保持を行えるようになっている。
すなわち、主制御手段に含まれる特別図柄決定手段140 は、変動表示されていた図柄を停止した際に表示される停止図柄を決定する停止図柄決定処理を行い、この停止図柄決定処理で決定した図柄である停止図柄のデータを図柄変動パターン識別手段340 へ送信するようになっている。
図柄変動パターン識別手段340 は、特別図柄決定手段140 から停止図柄を受信すると、図柄変動パターン記憶手段310 に記憶されている複数種類の図柄変動パターンの各々について、受信した停止図柄が含まれている場合には、停止図柄が識別できるように、当該停止図柄に図柄識別用フラグを立てる識別処理を行うものである。
図柄変動パターン抽出手段350 は、図柄変動パターン記憶手段310 に記憶されている複数種類の図柄変動パターンの中から、図柄変動パターン識別手段340 によってフラグが立てられたフラグ付図柄変動パターンを抽出し、抽出したフラグ付図柄変動パターンによって抽選候補パターン群PGを作成するものである。
一方、特別図柄決定手段140 が停止図柄を図柄「7」に決めたとすると、図柄変動パターン識別手段340 は、図10に示すように、図柄「六」に識別用フラグを立てる識別処理を行うようになっている。ここで、図柄変動パターン#3以外の図柄変動パターン#1,#2,#4は、いずれも図柄「六」を含んでいるものとなっている。
例えば、前述の図柄変動パターン#1,#2,#4について、図柄変動パターン識別手段340 が識別処理を終えると、図柄変動パターン抽出手段350 は、図柄変動パターン#1〜#4の中から図柄変動パターン#1,#2,#4を抽出して、図10に示すように、これらの図柄変動パターン#1,#2,#4で抽選候補パターン群PGを作成するようになっている。
図柄変動パターン交換手段330 は、主制御手段の当否抽選手段112 が当否抽選処理を終えるとともに、特別図柄決定手段140 が停止図柄決定処理を終えた後において、所定の条件が成立する、例えば、装飾図柄決定手段132 のパターン選択手段144 が変動パターンとして、図柄置換演出を伴うリーチ図柄表示を行う変動パターンを選択したことを条件とし、この条件が成立、すなわち、すると、図柄変動パターン保持手段320 が保持している図柄変動パターンを、図柄変動パターン抽選手段360 が抽選した図柄変動パターンに交換するものとなっている。
このため、図柄変動パターン保持手段320 が保持している図柄変動パターンは、図柄変動パターン交換手段330 により図柄変動パターンの交換がなされた後においては、必ず停止図柄を含んだものとなる。
このように交換された図柄変動パターンを利用して、図柄を当たり図柄に置換する図柄置換演出を行えば、停止図柄以外の図柄が置き換えられても、停止図柄が他の図柄に置き換えられることがなく、停止図柄が存在しないために変動図柄の停止が不可能となるといった不具合が防止されるようになっている。
次に、本実施形態に係る図柄置換演出について詳しく説明する。
本実施形態に係る図柄置換演出は、図1に示すように、装飾図柄表示装置20の画面において、両側に配置されている左図柄LF及び右図柄RFに同じ図柄「七」が表示される通常のリーチ図柄を経て実行されるものとなっている。
更に具体的に説明すると、リーチ図柄演出を表示する画面において、左右に分かれていた左図柄LFと右図柄RFとが互いに近づく方向に移動し、図11(A)に示すように、画面の下方端縁中央部分で一体化し、図柄が記載された中央図柄カードMCを形成する。その後、一体化図柄の左右両側に図柄が記載された複数の左図柄カードLC及び右図柄カードRCがそれぞれルーレット状に回転する図柄置換演出画面CGが表示される。
このような回転軌道の中央図柄カードMCに近接する所定位置は、図柄の置換が行われる図柄置換位置TPとなっており、回転軌道上を移動する左図柄カードLC及び右図柄カードRCは、それぞれの図柄置換位置TPで一時停止するようになっている。
ここで、図柄変動パターン保持手段320 に図8で示した図柄変動パターン#1が保持され、この保持された図柄変動パターン#1を、図柄変動パターン交換手段330 が図8で示した図柄変動パターン#3に置き換えたとすると、図柄置換演出画面CGには、図柄「八」が記載された左図柄カードLC及び右図柄カードRCが、図11(A)に示すように、図柄置換位置TPに到着すると、図11(B)に示すように、図柄「七」が記載された左図柄カードLC及び右図柄カードRCにそれぞれ置き換えられる。そして、これ以降、図柄「九」及び図柄「六」が記載された左図柄カードLC及び右図柄カードRCがそれぞれ図柄置換位置TPに到着すると、図柄「七」の記された左図柄カードLC及び右図柄カードRCにそれぞれ置き換えられる。
ここで、副制御手段としての装飾図柄表示装置制御手段162 は、停止用操作装置16が送信した図柄停止信号を主制御手段である特別図柄表示装置制御手段161 介して受信すると、識別用のフラグが立てられた図柄のうち、受信時点で表示位置に最も近づいている図柄を停止表示させる。
まず、遊技者がパチンコ機PMの遊技を開始すると、通常は、図13の如く、ステップS1000から始まる通常遊技制御処理が実行され、これにより、遊技者は通常遊技を行う。この通常遊技で遊技者が所定の条件を成立させると、ステップS5000から始まる特別遊技制御処理が実行され、遊技者は、当たりの確率が通常遊技よりも高い特別遊技を行うことができる。この後、通常遊技及び特別遊技における入賞に対応した賞球を払い出すべく、ステップS6000から始まる賞球払出処理が行われる。
ステップS2000から開始される当否判定処理は、図15に示すように、まず、ステップS2100において、始動入賞口入賞検出器12a により、始動入賞口12に遊技球が入賞したか否かが検出される。このステップS2100で、始動入賞口12への入賞が検出されない場合は、ステップS2200へジャンプする。
このステップS2110では、保留球の数が上限内にあるか否かが判定され、保留球の数が上限内ではないと判定された場合は、ステップS2200へジャンプする。
一方、ステップS2110で、保留球の数が上限内にあると判定された場合は、次のステップS2120へ進む。
ステップS2120では、前述した始動入賞口12への入賞に対応した当否抽選を行うために、当否抽選用の乱数である当否抽選値を当否抽選値取得手段113 に取得させ、抽選用乱数を取得が完了したら、次のステップS2130へ進む。
ステップS2140では、特別図柄表示装置200 に表示すべき図柄変動の変動パターンを決めるための乱数である変動抽選値をパターン選択手段144 に取得させ、変動抽選値の取得が完了したら、次のステップS2200へ進む。なお、ステップS2140では、特別図柄表示装置200 に停止表示すべき停止図柄を決めるための乱数である図柄決定抽選値を図柄選択手段146 に取得させる処理も行われる。
そして、特別遊技フラグがオフではないと判定された場合には、当否判定処理を終了し、特別遊技制御処理を実行すべく、ステップS5000へジャンプする。一方、特別遊技フラグがオフであると判定された場合には、次のステップS2210へ進む。
このステップS2210では、当否判定が未だなされていない保留状態の当否抽選値があるか否かが判定され、保留状態の当否抽選値がないと判定された場合は、当否判定処理を終了し、特別遊技制御処理を実行すべく、ステップS5000へジャンプする。
このステップS2230では、パターン選択手段144 が取得した変動抽選値に基づいてパターン選択手段144 が変動パターンを決定する。このようにして変動パターンが決定したら、次のステップS2240へ進む。
ステップS2240では、ステップS2220において行われた当否判定の結果が当たりか否かの判断が行われる。このステップS2240において、外れの場合には、ステップS2300へジャンプする一方、当たりの場合には、次のステップS2250へ進む。
ステップS2300では、特別図柄についての停止図柄を決めるためのテーブルを図柄選択手段146 に選択させる。ここで、図柄選択手段146 が当該テーブルを選択するにあたり、図柄選択手段146 に停止図柄を取得させる図柄決定抽選値に基づいてテーブルが選択されるとともに、特定判定手段117 による判定の結果に対応したテーブルが選択されるようになっている。このテーブルの選択が終了したら、次のステップS2310へ進む。
ステップS2320では、ステップS2310で決定された特別図柄、ステップS2230で決定された変動パターン、及び、特定遊技へ移行するか否か等の各情報が、特別図柄表示装置200 及び装飾図柄決定手段132 へ送られる。この後、ステップS2330へ進む。
ステップS2330では、特別図柄決定手段140 によって決定された特別図柄に対応するとともに、装飾図柄表示装置20に表示される停止表示される停止図柄としての装飾図柄を装飾図柄決定手段132 に決定させる。停止図柄としての装飾図柄の決定が完了した後、ステップS2340へ進む。
ステップS2600では、特別遊技の演出を決定する特別遊技演出決定処理が行われ、この特別遊技演出決定処理が終了したら、ステップS2000から始まった当否判定処理が完了するので、この後、ステップS3000へ進み、図柄変動処理を開始する。
ステップS3000から、所定条件の成立により図柄置換演出が伴う図柄変動処理が開始される。この図柄変動処理では、図16の如く、まず最初に、ステップS3100において、図柄置換演出が行われるか否かが判断される。すなわち、所定の条件が成立したか否か、例えば、装飾図柄決定手段132 のパターン選択手段144 が変動パターンとして、図柄置換演出を伴うリーチ図柄表示を行う変動パターンを選択したか否かが判断される。
この通常の図柄変動処理が終了すると、ステップS3000から始まった図柄変動処理も完了となるので、次の移行判定処理を実行すべく、ステップS4000へ進む。
一方、ステップS3100で、図柄置換演出が行われると判断されると、ステップS3300へ進み、暫定的な図柄変動処理、具体的には、装飾図柄表示装置20において図柄変動を開始し、左図柄LF及び右図柄RFが同じリーチ図柄となったリーチ演出画面を表示した後、リーチ図柄が中央に配置される図柄置換演出画面を表示する処理まで行う。この図柄置換演出画面が表示されたら、次のステップS3310へ進む。
ステップS3320では、図柄変動パターン識別手段340 によってフラグが立てられたフラグ付図柄変動パターンを抽出する図柄変動パターン抽出処理を、図柄変動パターン抽出手段350 に行わせる。この図柄変動パターン抽出処理より、抽選候補パターン群PGが完成したら、次のステップS3330へ進む。
ステップS3340では、図柄変動パターン交換手段330 により図柄変動パターン保持手段320 に保持されている図柄変動パターンの交換処理が行われ、この後、装飾図柄表示装置20の画面において図柄を置換していく図柄置換演出を行う。すなわち、置換前における旧図柄変動パターンの図柄を一つずつ置換後における新図柄変動パターンの図柄に置き換えていく演出表示を装飾図柄表示装置20の画面で行う。置換すべき図柄の置換がすべて完了したら、次のステップS3350へ進む。
ステップS3360では、遊技者が停止用操作装置16を操作したか否かが検知され、このステップS3360において、停止用操作装置16を操作したと検知された場合には、ステップS3380へジャンプする一方、停止用操作装置16を操作していないと検知された場合には、次のステップS3370へ進む。
ステップS3380では、ルーレット状に回転していた図柄を停止し、ステップS2330において装飾図柄決定手段132 が決定した停止図柄としての装飾図柄を装飾図柄表示装置20の画面に表示する。
この際、遊技制御手段100 は、より詳しく説明すると、当該遊技制御手段100 に設けられている特別図柄表示装置制御161 は、図柄変動パターン識別手段340 によってフラグが立てられた図柄のうち、受信時点で表示位置に最も近づいている図柄を停止表示させるものとなっている。これにより、 遊技者が停止用操作装置16を操作すると、当該操作が行われた時点、換言すると、図柄置換演出制御手段300 が図柄停止信号を受信した受信時点で、表示位置に最も近づいているフラグ付の図柄が停止表示されるようになっている。
ステップS4000から、特定遊技へ移行する旨の報知を図柄変動終了時に行うか否かを判定する移行判定処理が開始される。この移行判定処理では、図17に示すように、最初に、ステップS4100において、ステップS2240で行われた当否判定の結果が、「大当たり」(当たり)であるか否かの判定が行われる。
このステップS4100で、「大当たり」ではないと判定された場合には、移行判定処理を終了し、次の特別遊技制御処理を開始すべく、ステップS5000へジャンプする。
ステップS4200では、ステップS2310で決定した停止図柄としての特別図柄が「3」及び「7」のいずれかであるか否かについて判断する。このステップS4200で、特別図柄が「3」及び「7」のいずれかであると判断されたら、次のステップS4300へ進む。一方、ステップS4200で、特別図柄が「3」及び「7」のいずれでもないと判断されたら、次のステップS4300をスキップしてステップS4400へ進む。
ステップS4400では、特別遊技フラグをオンにするフラグオン処理を行う。このフラグオン処理が完了すると、S4000から開始された移行判定処理は完了し、次の特別遊技制御処理を実行すべく、ステップS5000へ進む。
一方、ステップS5100で特別遊技フラグがオンであると判定された場合には、次のステップS5110へ進む。
ステップS5110では、特別遊技が既に開始されているか否かが判定される。このステップS5110で特別遊技が既に開始されていると判定された場合には、ステップS5130へジャンプする。一方、ステップS5110で特別遊技が開始されていないと判定された場合には、次のステップS5120へ進む。
ステップS5130では、大入賞口13が既に開いているか否かが判定される。このステップS5140で大入賞口13が既に開いていると判定された場合には、ステップS5170へジャンプする。一方、ステップS5130で大入賞口13が開いていないと判定された場合には、次のステップS5140へ進む。
ステップS5140では、大入賞口13を開く処理を行い、大入賞口13が開いたら、次のステップS5170へ進む。
ステップS5180では、大入賞口13への入球が9球以上になったか否か、換言すると、大入賞口13に入賞した遊技球が9個以上になったか否かが判定される。
このステップS5180で大入賞口13への入球が9球以上になっていないと判定された場合には、大入賞口13の開放状態等、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特別遊技制御処理を一応終了させ、ステップS6000へ進み、ステップS6000から始まる次の賞球払出処理等を実行する。そして、賞球払出処理の実行後、通常遊技制御処理における処理を殆どスキップして、ステップS5000に戻り、再度、特別遊技制御処理が実行されるようになっている。
ステップS5200では、現時点で単位遊技が実行された回数が8回に達したか否か、換言すると、現時点でのラウンド数が15回に達したか否かが判定される。
ステップS5200で、現時点でのラウンド数が15に達していないと判定された場合には、ステップS5300へ進み、ラウンド数に1を加えた後、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特別遊技制御処理を一応終了させ、ステップS6000へ進み、ステップS6000から始まる次の賞球払出処理等を実行する。そして、賞球払出処理の実行後、通常遊技制御処理における処理を殆どスキップして、ステップS5000に戻り、再度、特別遊技制御処理が実行されるようになっている。
ステップS5230では、特別遊技フラグをオフにし、この後、特別遊技制御処理を終了させ、ステップS6000へ進み、ステップS6000から始まる次の賞球払出処理等を実行する。以上により、パチンコ機PMにおける一連の処理が完了し、必要に応じて上記の処理が繰り返されることとなる。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、特別図柄決定手段140 が停止図柄を決定すると、停止図柄に相当する図柄に識別フラグを立てる識別処理を行う図柄変動パターン識別手段340 を設け、この図柄変動パターン識別手段340 で、図柄変動パターン記憶手段310 に記憶されている図柄変動パターンの各々に対して識別処理を行い、そして、停止図柄に相当する図柄にフラグが立てられたフラグ付図柄変動パターンを抽出する図柄変動パターン抽出手段350 を設け、この図柄変動パターン抽出手段350 でフラグ付図柄変動パターンを抽出して抽選候補パターン群PGを生成し、さらに、この抽選候補パターン群PGの中から一のフラグ付図柄変動パターンを図柄変動パターン抽選手段360 により選ばせるようにしたので、図柄変動パターン抽選手段360 が抽選で選んだ図柄変動パターンには、必ず停止図柄に相当する図柄が含まれるようになる。
このため、当たり図柄に置き換えて当たり図柄を増やしていく場面を一つずつ画面に表示していっても、演出時間が長くなることがなく、これにより、あたかも当たりの確率が増大したように見せる図柄置換演出が規定時間内に行えるようになるので、遊技者の期待感を充分高揚することができる。
また、図柄変動パターン交換手段330が図柄変動標準パターンを図柄変動変形パターンに置き換えると、図柄の表示順、換言すると、図柄の配列が変更されるので、この図柄配列の変更により、遊技者の停止操作により停止された停止図柄の前後に配置される図柄は、遊技者が停止操作を行う毎に異なる図柄となる。このため、あたかも遊技者の操作により停止図柄が決定されたように遊技者が感じるようになるので、ヴァーチャルな図柄停止操作を遊技者にリアルなものに感じさせることができる。
すなわち、図柄置換演出制御手段400 には、図19に示すように、装飾図柄表示装置20に変動表示される図柄の表示順を規定する図柄変動パターンを記憶している記憶手段としての図柄変動パターン記憶手段410 と、装飾図柄表示装置20の図柄の変動表示を規定する図柄変動パターンを保持する図柄変動パターン保持手段420 と、図柄置換演出のために図柄変動パターンの交換を行う図柄変動パターン交換手段430 と、停止図柄に相当する図柄に識別用のフラグを立てる図柄識別処理を行う図柄識別処理手段440 と、識別用のフラグが立っていない図柄を図柄に置換するか否かを抽選する抽選置換処理を行う図柄抽選置換手段450 と、図柄識別処理手段440 及び図柄抽選置換手段450 のどちらが先に処理を行うかを決める処理順序決定手段460 とが設けられている。
図柄変動パターン保持手段420 は、装飾図柄表示装置20が行うべき図柄の変動表示を規定する図柄変動パターンを保持するものである。
ここで、図柄変動パターン保持手段420 は、前記第1実施形態の図柄変動パターン保持手段320 と同様に、図柄変動パターン交換手段430 により、図柄変動パターンの交換が行われても、図柄置換演出の際に、装飾図柄表示装置20の画面に、図柄変動パターンに含まれる図柄を一つずつ表示しながら図柄の置換が行えるように、置換前の旧図柄変動パターン及び置換後の新図柄変動パターンの両方の一時的な保持を行えるようになっている。
図柄抽選置換手段450 は、図柄変動パターンに含まれているとともに、識別用のフラグが立てられていない図柄の一つずつに対して、当たりを表すための当たり図柄に置換するか否かの抽選を行い、その抽選結果に基づいて、当該図柄を当たり図柄に置換する抽選置換処理を行うものとなっている。
ここで、処理順序決定手段460 は、所定の条件として、例えば、装飾図柄決定手段132 のパターン選択手段144 が変動パターンとして、図柄置換演出を伴うリーチ図柄表示を行う変動パターンを選択したことを条件とし、この条件が成立すると順序決定処理を行うものとなっている。
例えば、図柄変動パターン記憶手段410 に、図20(A)に示すように、図柄「一」〜「九」からなる図柄変動パターンが記憶されていたとする。そして、当否抽選手段112 が当否抽選で当たりを引き当て、特別図柄決定手段140 が停止図柄として図柄「7」を選んだとする。
次に、処理順序決定手段460 は、図柄識別処理手段440 に図柄識別処理を行わせる。すなわち、図20(B)に示した図柄変動変形パターンに含まれる図柄のうち、停止図柄に相当する図柄「七」に、図20(C)に示すように、識別用のフラグを立てる。なお、図20(C)においては、識別用のフラグが立てられた図柄には、アンダーラインが引かれている。
例えば、図柄変動パターン記憶手段410 に、図21(A)に示すように、図柄「一」〜「九」からなる図柄変動パターンが記憶されていたとする。そして、当否抽選手段112 が当否抽選で外れを引き当て、特別図柄決定手段140 が停止図柄として図柄「4」を選んだとする。
次に、処理順序決定手段460 は、図柄抽選置換手段450 に抽選置換処理を行わせる。すなわち、図柄抽選置換手段450 は、先ず置換を行う図柄の抽選を行う。この抽選の結果、図柄「三」〜「六」が置き換えられるとすると、図21(B)に示した図柄変動標準パターンは、図21(C)の如く、図柄「三」、「五」、「六」が図柄「七」に置き換えられることにより、当たり図柄「七」の数が多い図柄変動変形パターンに変形させられる。
図19に戻って、図柄変動パターン交換手段430 は、処理順序決定手段460 により演出用図形変動パターンの生成が行われると、図柄変動パターン保持手段420 が保持している図柄変動標準パターンを、処理順序決定手段460 が生成した演出用図柄変動パターンに交換するものとなっている。
本実施形態に係るパチンコ機PMは、前記第1実施形態におけるパチンコ機PMとほぼ同様の遊技動作を行うものとなっており、前記第1実施形態とは、図柄変動処理のみが相違している。以下に、本実施形態おける図柄変動処理について、図22のフローチャートを参照しながら説明する。
このステップS3100で、図柄置換演出が行われないと判断されると、ステップS3200へ進み、図柄の変動表示を開始し、この変動表示を所定時間継続させた後、変動表示させた図柄を適宜停止させる通常の図柄変動処理を行う。
一方、ステップS3100で、図柄置換演出が行われると判断されると、ステップS3300へ進み、暫定的な図柄変動処理、具体的には、装飾図柄表示装置20において図柄変動を開始し、左図柄LF及び右図柄RFが同じリーチ図柄となったリーチ演出画面を表示した後、リーチ図柄が中央に配置される図柄置換演出画面を表示する処理まで行う。この図柄置換演出画面が表示されたら、次のステップS3400へ進む。
ステップS3400では、当否抽選手段112 による当否抽選の結果が当たりであるか否かが判断される。ステップS3400で、当否抽選の結果が当たりであると判断されると、ステップS3410へ進む。一方、ステップS3400で、当否抽選の結果が当たりではないと判断されると、ステップS3510へ進む。
ステップS3420では、図柄識別処理手段440 により図柄識別処理が行われる。すなわち、抽選置換処理を終えた図柄変動パターンに含まれる図柄のうち、停止図柄に相当する図柄、例えば、図柄「七」に識別用のフラグを立てる。図柄変動標準パターンに含まれる図柄のすべてに対して、識別用のフラグを立てる処理が完了すると、図柄変動変形パターンが完成し、以上により、図柄識別処理が完了するので、次のステップS3600へ進む。
ステップS3520では、図柄抽選置換手段450 により抽選置換処理が行われる。すなわち、ステップS3520では、図柄識別処理を終えた図柄変動パターンに含まれる図柄の各々に対して、当たり図柄に置換するか否かの抽選を行い、抽選結果が「置換する」となった図柄については、当たり図柄、例えば、図柄「七」に置換する。そして、図柄変動パターンに含まれるすべての図柄についての抽選及び置換が完了すると、図柄変動変形パターンが完成し、以上により、図柄識別処理が完了するので、次のステップS3600へ進む。
ステップS3610では、装飾図柄表示装置20の画面中央に表示されたリーチ図柄である中央図柄カードMCの左右において、複数の左図柄カードLC及び右図柄カードRCをそれぞれルーレット状に回転させながら表示する、ルーレット式の図柄変動表示を開始した後、次のステップS3620へ進む。
ステップS3630では、ルーレット式の図柄変動表示を開始してから所定の時間が経過したか否かが検知される。このステップS3630において、所定の時間が経過していないと検知された場合には、ステップS3620へ戻る一方、所定の時間が経過していると検知された場合には、次のステップS3700へ進む。
前述のような本実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。
すなわち、図柄変動標準パターンに含まれる図柄の各々に対して、当たり図柄に置換するか否かの抽選を行い、抽選で置換することとなった図柄を当たり図柄に置き換える抽選置換処理を行う図柄抽選置換手段450 と、停止図柄に相当する図柄に識別用のフラグを立てる図柄識別処理を行う図柄識別処理手段440 と、当否抽選手段112 の当否抽選の結果に応じて、図柄識別処理手段440 の図柄識別処理及び図柄抽選置換手段450 の抽選置換処理のいずれを先に行うかを決定する処理順序決定手段460 とを設け、当否抽選手段112 による抽選の結果が当たりの場合、処理順序決定手段460 が図柄抽選置換手段450 の抽選置換処理を先に行わせ、これにより、図柄を置換しても、停止図柄である当たり図柄の数は、増えることはあっても減ることはなくなるので、演出用図柄変動パターンには必ず停止図柄が含まれることとなる。
従って、図柄置換後の演出用図柄変動変形パターンには、必ず停止図柄が含まれているので、停止図柄の決定を行った後に、図柄を別の図柄に変換する演出を行っても不具合が何ら生じない。
図23は、本発明の第3実施形態が示されている。本実施形態は、前記第2実施形態における処理手順決定手段460 を省略したものである。
図柄抽選置換手段550 は、前記第2実施形態においける図柄抽選置換手段450 と同様に、当たりを表すための当たり図柄に置換するか否かの抽選を、図柄変動パターンに含まれる識別用の識別フラグが立てられていない図柄に対して行う抽選処理を行うものであり、更に、識別用の識別フラグが立てられている図柄に対しては、当該抽選を省略する抽選省略機能を有している。
例えば、図柄変動パターン記憶手段410 に、図24(A)に示すように、図柄「一」〜「九」からなる図柄変動パターンが記憶されていたとする。そして、当否抽選手段112 が当否抽選で当たりを引き当て、特別図柄決定手段140 が停止図柄として図柄「7」を選んだとする。
次に、図柄抽選置換手段550 により、抽選処理が行われる。すなわち、図柄抽選置換手段550 は、先ず置換を行う図柄を決めるための抽選を行う。この抽選の結果、図柄「三」、「六」、「七」が置き換えられるべき図柄として選ばれたとすると、選ばれた図柄に対して、置換フラグを付ける置換フラグ付与処理が行われ、図24(C)の如く、図柄「三」、「六」、「七」に置換フラグが付けられる。なお、図24及び図25においては、置換フラグは、二重の下線で表示される。そして、置換フラグが付された図柄は、図24(D)の如く、当たり図柄である「七」に置き換えられることにより、当たり図柄「七」の数が多い図柄変動変形パターンに変形させられる。この後、図柄「七」に付されている置換フラグを識別用のフラグに置換するフラグ置換処理が行われ、図24(E)の如く、図柄変動変形パターンに含まれる全ての当たり図柄「七」に識別用のフラグが付されることとなる。
すると、図柄識別処理手段440 によって、まず、図柄識別処理が行われる。すなわち、図25(A)に示した図柄変動変形パターンに含まれる図柄のうち、停止図柄に相当する図柄「四」に、図25(B)に示すように、識別用のフラグを立てる。なお、図24及び図25においては、識別用のフラグは、一重の下線で表示される。
本実施形態おける図柄変動処理は、前記第1実施形態と同様に、ステップS3000から始まるものとなっている。本実施形態おける図柄変動処理では、図26に示すように、まず最初に、ステップS3100において、図柄置換演出が行われるか否かが判断される。すなわち、所定の条件が成立したか否か、例えば、装飾図柄決定手段132 のパターン選択手段144 が変動パターンとして、図柄置換演出を伴うリーチ図柄表示を行う変動パターンを選択したか否かが判断される。
この通常の図柄変動処理が終了すると、ステップS3000から始まった図柄変動処理も完了となるので、次の移行判定処理を実行すべく、ステップS4000へ進む。
一方、ステップS3100で、図柄置換演出が行われると判断されると、ステップS3300へ進み、暫定的な図柄変動処理、具体的には、装飾図柄表示装置20において図柄変動を開始し、左図柄LF及び右図柄RFが同じリーチ図柄となったリーチ演出画面を表示した後、リーチ図柄が中央に配置される図柄置換演出画面を表示する処理まで行う。この図柄置換演出画面が表示されたら、次のステップS3510へ進む。
ステップS3515では、図柄抽選置換手段550 により、置き換えるべき図柄を選ぶための抽選処理と、抽選で選ばれた図柄のうち、識別用のフラグが付されていない図柄に対して、置換フラグを付与する置換フラグ付与処理とが行われ、抽選処理及び置換フラグ付与処理が終了したら、次のステップS3520へ進む。
ステップS3530では、当否抽選手段112 による当否抽選の結果が当たりであるか否かが判断される。ステップS3530で、当否抽選の結果が当たりであると判断されると、ステップS3540へ進む。一方、ステップS3530で、当否抽選の結果が当たりではないと判断されると、ステップS3550へ進む。
ステップS3550では、図柄抽選置換手段550 により置換フラグを無効にするフラグ無効処理が行われる。図柄に付されたすべての置換フラグが無効となったら、ステップS3600へ進む。
ステップS3600では、図柄変動パターン交換手段330 により図柄変動パターン保持手段320 に保持されている図柄変動パターンの交換処理が行われ、この後、装飾図柄表示装置20の画面において図柄を置換していく図柄置換演出を行う。すなわち、置換前における旧図柄変動パターンの図柄を一つずつ置換後における新図柄変動パターンの図柄に置き換えていく演出表示を装飾図柄表示装置20の画面で行う。置換すべき図柄の置換がすべて完了したら、次のステップS3610へ進む。
ステップS3620では、遊技者が停止用操作装置16を操作したか否かが検知され、このステップS3620において、停止用操作装置16を操作したと検知された場合には、ステップS3700へジャンプする一方、停止用操作装置16を操作していないと検知された場合には、次のステップS3630へ進む。
ステップS3700では、ルーレット状に回転していた図柄を停止し、ステップS2330において装飾図柄決定手段132 が決定した停止図柄としての装飾図柄を装飾図柄表示装置20の画面に表示する。この停止図柄としての装飾図柄が装飾図柄表示装置20の画面に表示されると、ステップS3000から開始された図柄変動処理は完了する。この後、ステップS4000へ進み、移行判定処理を開始する。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、装飾図柄表示装置としては、液晶表示装置に限らず、CRT表示装置、プラズマ表示装置、有機EL表示装置及びLED表示装置等の異なる表示方式を採用した表示装置でもよく、装飾図柄表示装置の具体的な構成は実施にあたり適宜選択できる。
また、前記第1〜3実施形態では、図柄表示装置において図柄変動を開始させてから、図柄変動パターンに含まれる図柄の中から、当たり図柄に置換すべき図柄を抽選で決める抽選処理と、抽選で決めた図柄を当たり図柄に置き換える図柄置換処理とを行うようにしていたが、抽選処理及び図柄置換処理等の図柄置換に係る処理は、図柄変動開始後に限らず、図柄変動開始前に行ってもよい。
20 装飾図柄表示装置
100 遊技制御装置
200 特別図柄表示装置
310,410 記憶手段としての図柄変動パターン記憶手段
320,420 図柄変動パターン保持手段
330,430 図柄変動パターン交換手段
340 図柄変動パターン識別手段
350 図柄変動パターン抽出手段
360 図柄変動パターン抽選手段
440 図柄識別処理手段
450,550 図柄抽選置換手段
460 処理順序決定手段
PG 抽選候補パターン群
PM 弾球遊技機としてのパチンコ機
Claims (4)
- 複数種類の中から決定された図柄を表示することにより遊技における当たり外れを遊技者に報知する図柄表示装置と、
遊技における当たり外れを決めるための当否抽選を行う当否抽選処理、前記図柄表示装置に表示すべき停止図柄を当否抽選処理の結果に応じて抽選により決定する停止図柄決定処理、及び、遊技における演出動作を制御する演出動作制御処理を行う遊技制御手段と、
手動操作により変動表示されている図柄を停止させる図柄停止信号を前記遊技制御手段へ出力する停止用操作装置とを備えた弾球遊技機であって、
前記図柄表示装置に図柄の変動表示を行わせるために、複数種類の図柄の表示順を規定する図柄変動パターンとして、当該図柄変動パターンを構成する図柄がすべて他の図柄と相違している図柄変動標準パターン、及び、この図柄変動標準パターンに含まれる図柄の少なくとも1つ以上が当たりを表すための図柄に置き換えられている図柄変動変形パターンを記憶している記憶手段と、
前記図柄表示装置が行うべき図柄の変動表示を規定する図柄変動パターンを保持する図柄変動パターン保持手段と、
前記遊技制御手段が当否抽選処理及び停止図柄決定処理を行った後において、所定の条件が成立すると、図柄変動パターン保持手段が保持している図柄変動パターンを別の図柄変動パターンに交換する図柄変動パターン交換手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数種類の図柄変動パターンの各々について、前記遊技制御手段が停止図柄決定処理において決定した図柄が含まれている場合には、当該図柄が識別できるように識別用フラグを立てる識別処理を行う図柄変動パターン識別手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数種類の図柄変動パターンの中から、前記図柄変動パターン識別手段によってフラグが立てられたフラグ付図柄変動パターンを抽出する図柄変動パターン抽出手段と、
この図柄変動パターン抽出手段が抽出したフラグ付図柄変動パターンの中から、前記図柄変動パターン交換手段に交換させる一のフラグ付図柄変動パターンを抽選により選ぶ図柄変動パターン抽選手段とを備え、
前記遊技制御手段は、前記図柄停止信号を受信すると、前記フラグが立てられた図柄のうち、受信時点で表示位置に最も近づいている図柄を停止表示させるものであることを特徴とする弾球遊技機。 - 複数種類の中から決定された図柄を表示することにより遊技における当たり外れを遊技者に報知する図柄表示装置と、
遊技における当たり外れを決めるための当否抽選を行う当否抽選処理、前記図柄表示装置に表示すべき停止図柄を当否抽選処理の結果に応じて抽選により決定する停止図柄決定処理、及び、遊技における演出動作を制御する遊技制御手段と、
手動操作により変動表示されている図柄を停止させる図柄停止信号を前記遊技制御手段へ出力する停止用操作装置とを備えた弾球遊技機であって、
前記図柄表示装置に図柄の変動表示を行わせるために、複数種類の図柄の表示順を規定する図柄変動パターンであって、当該パターンを構成する図柄がすべて他の図柄と相違している図柄変動標準パターンを記憶している記憶手段と、
前記図柄表示装置が行うべき図柄の変動表示を規定する図柄変動パターンを保持する図柄変動パターン保持手段と、
当たりを表すための当たり図柄に置換するか否かの抽選を、図柄変動パターンに含まれる各図柄について行い、抽選により決定した図柄を当たり図柄に置換する抽選置換処理を行う図柄抽選置換手段と、
抽選により決定した図柄であることが識別できるように、当該図柄に識別用のフラグを立てる図柄識別処理を、前記図柄変動パターンに対して行う図柄識別処理手段と、
図柄変動パターン保持手段が保持している図柄変動標準パターンを、抽選置換処理及び図柄識別処理の両方が行われた後の図形変動パターンに交換する図柄変動パターン交換手段とを備え、
前記遊技制御手段は、前記図柄停止信号を受信すると、前記フラグが立てられた図柄のうち、受信時点で表示位置に最も近づいている図柄を停止表示させるものであることを特徴とする弾球遊技機。 - 前記遊技制御手段が当否抽選処理及び停止図柄決定処理を行った後において、所定の条件が成立すると、前記遊技制御手段の当否抽選の結果が当たりの場合には、前記図柄抽選置換手段に処理を行わせた後に前記図柄識別処理手段に処理を行わせ、前記遊技制御手段の当否抽選の結果が外れの場合には、前記図柄識別処理手段に処理を行わせた後に前記図柄抽選置換手段に処理を行わせ、図柄変動標準パターンから演出表示に用いられる演出用図形変動パターンを再編成する処理順序決定手段を備え、
前記図柄識別処理手段は、停止図柄決定処理において前記遊技制御手段による抽選により決定された停止図柄であることが識別できるように、停止図柄に相当する図柄に識別用のフラグを立てる図柄識別処理を、前記図柄変動パターンに対して行うものとされ、
前記図柄抽選置換手段は、当たりを表すための当たり図柄に置換するか否かの抽選を、前記図柄変動パターンに含まれる識別用のフラグが立てられていない図柄に対して行い、その抽選結果に基づいて、当該図柄を当たり図柄に置換する抽選置換処理を行うものであることを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。 - 前記図柄識別処理手段は、停止図柄決定処理において前記遊技制御手段による抽選により決定された停止図柄であることが識別できるように、停止図柄に相当する図柄に識別用の識別フラグを立てる図柄識別処理を、前記図柄変動パターンに対して行うものとされ、
前記図柄抽選置換手段は、当たりを表すための当たり図柄に置換するか否かの抽選を、前記図柄変動パターンに含まれる識別用の識別フラグが立てられていない図柄に対して行い、その抽選で置換することが決定された図柄に置換フラグを立て、当該置換フラグが立てられた図柄を当たり図柄に置換する抽選置換処理、及び、前記遊技制御手段の当否抽選の結果が当たりの場合には、置換フラグを識別フラグに置換し、前記遊技制御手段の当否抽選の結果が外れの場合には、置換フラグを無効にするフラグ置換処理を行うものであることを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。
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