JP2006305104A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】おむつの内部を見やすいようにバックシートの透明性を上げると透湿性を損なうという欠点を改良し、着用者がどのような姿勢で排尿しても排尿したことがおむつの外から見て容易に視認することができる使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】液透過性のトップシート2と、透湿性かつ液不透過性のバックシート3と、これら両シートの間に配置され、かつ、その表面が親水性シートで被覆された吸収体4とを有する使い捨ておむつ1であって、バックシート3は、股下部の少なくとも一部にJIS K7361−1で規定される全光線透過率が40%以上の視認性領域7が形成されており、吸収体4は、親水性シートの吸収体4側の面に、尿に反応して変色する指示薬8が吸収体4の幅方向に対して、中央部と両端部に塗布されていることを特徴とする使い捨ておむつ1。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤ちゃん向けや、介護を必要とする高齢者や障害者向けの使い捨ておむつに関するものである。より具体的には、尿や便を吸収保持する使い捨てパッド、テープ型おむつ、パンツ型おむつに関するものである。
使い捨ておむつは、発汗や排尿によっておむつ内の湿度を上げないように、その通気性が配慮されている。おむつ内の湿度が上昇した状態が続くと、肌がふやけて弱くなり、おむつの表面材とこすれた場合に炎症等のスキントラブルを引き起こすことがあるためである。おむつ内の湿度を上げる一番の原因は、尿や便をおむつの外に漏らさないように用いられる液不透過性のバックシートである。通気性に配慮したおむつでは、バックシートとして、尿を透過させないが、水蒸気は透過させる透湿性のシート、例えば、ポリエチレン製の微多孔フィルムが用いられ、湿度を逃がすように配慮されている。透湿性のバックシートは孔が空けられており強度が低いので、その外側に不織布を貼り合わせることが多い。不織布が貼られることにより手触りもよくなる。
前記のようなおむつでは、おむつ内部が蒸れないような配慮はされている。しかし、排尿直後の不快感の解消や、衛生上の面を考慮すれば、排尿後にすぐおむつを交換することが着用者にとって好ましいことである。そこで、排尿したことを外から視認しやすくし、使い捨ておむつの交換を促すために、さまざまな方法が提案されている。
例えば、バックシートの内側に尿で変色する材料を塗布することにより、着用者が排尿したことを視認できるようにした紙おむつ等が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。また、バックシートの内側面に、乾燥時は透明で、尿に濡れると発色する発色性インキで表示された識別マークを有する紙おむつが提案されている(例えば、特許文献3参照)。さらに、水に濡れると透明または半透明になる乾燥時不透明な水溶性樹脂層と、その上に乾燥時水不溶性である有色インキ層を設けた紙おむつが提案されている(例えば、特許文献4参照)。さらにまた、バックシートと吸収体の間に、水に膨潤する高分子物質と、粉末もしくは固体状の酸もしくは塩基から選ばれる薬剤とその薬剤の水溶液のpHにより変色する染料との混合物を溶融塗布した使い捨ておむつも提案されている(例えば、特許文献5参照)。
その他にも、バックシートの内側に着色剤を水溶性樹脂で結着した印刷層を設け、その着色剤が尿で流れて図柄が消えるようにした紙おむつが提案されている(例えば、特許文献6参照)。また、水が付着すると無色から有色に変色する色素粉末を吸収体の中に介在させた紙おむつが提案されている(例えば、特許文献7参照)。さらに、半透明のバックシートと吸収体との間に、pH変化−色変化型の湿潤指示薬を備え、前記湿潤指示薬にはブロムフェノールブルーと酸緩衝剤とを含有し、尿によってブロムフェノールブルーを変色させるようにした使い捨ておむつ型着用品が提案されている(例えば、特許文献8参照)。さらにまた、透湿性で液不透過性のバックシートと吸収体との間に湿潤指示薬を配置した吸収性物品も開示されている(例えば、特許文献9参照)。
これらの方法で着用者の排尿を確認するためには、おむつの外部から最外層の不織布とバックシートを通して色調の変化等を視認できる必要がある。しかし、バックシートは透湿性を高くするために多孔性を上げると、その透明性が低下するため、色調の変化等を視認し難くなるという問題があった。それは以下のようなバックシートの製法に起因するものである。一般にバックシートとして用いられる透湿性ポリエチレンフィルムは、ポリエチレン樹脂に炭酸カルシウムなどのフィラーを加えてTダイ方式やインフレーション方式で成膜した後、一軸または二軸方向に延伸することによって製造されている。このような製造方法では、ポリエチレンフィルム中の炭酸カルシウムとポリエチレンの界面で多数の微細な穴が形成される。すなわち、延伸するほどに透湿性は高くなる一方、フィルムに微細な裂け目が入るためにフィルムが白く見えて不透明になるのである。
以上説明したように、前記のような排尿を確認する方法と、透湿性の高いバックシートとを組み合わせると、中身が見にくくなるので着用者が排尿したことが判りにくい。また、強度向上のため、バックシートの外側に不織布を貼ると、さらに内側が見にくくなるという欠点があった。
これらの欠点が改善された使い捨ておむつが開示されているが、使用者が横を向いた状態で排尿した場合に、尿が吸収体の端部に吸収され、中央部だけのインジケータでは外から排尿が確認できないという欠点が残されていた(例えば、特許文献10参照)。
実開昭57−116704号公報 実開昭58−7809号公報 実開昭59−117610号公報 実開昭61−137605号公報 特公昭61−23282号公報、第4欄10行目〜第6欄8行目 実開昭58−184505号公報 実開昭56−28016号公報 実公平1−11682号公報、第6欄4行目〜37行目 国際公開第01/41691号パンフレット 特開2005−27884号公報
従来の技術では、おむつ内部が見やすいようにバックシートの透明性を上げると、透湿性が損なわれるという問題があった。本発明の目的は、バックシートの透湿性を損なわないように透明性を上げるとともに、どのような姿勢で排尿しても、排尿したことがおむつの外から見て容易に判る使い捨ておむつを提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の四つの発明から構成される。なお、これらの発明における「変色する」の意味は、「色が別の色に変化する」、「色が無色に変化する」、「無色の状態から色が現れる」の全てを含むものである。
(1)液透過性のトップシートと、透湿性かつ液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置され、かつ、その表面が親水性シートで被覆された吸収体とを有する使い捨ておむつであって、前記バックシートは、股下部の少なくとも一部にJIS K7361−1で規定される全光線透過率が40%以上の視認性領域が形成されており、前記吸収体は、前記親水性シートの前記吸収体側の面に、尿に反応して変色する指示薬が前記吸収体の幅方向に対して、中央部と両端部に塗布されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
(2)前記視認性領域が、前記バックシートの股下部のうち、前記親水性シートの前記指示薬が塗布された部分と対応する部分に形成されている前記(1)項に記載の使い捨ておむつ。
(3)前記視認性領域が、前記バックシートの股下部の少なくとも一部に、前記バックシートに対する浸透性を有し、かつ、前記バックシートの透明度を向上させることが可能な透明化物質を塗布することによって形成されている前記(1)項または前記(2)項に記載の使い捨ておむつ。
(4)前記透明化物質として、(A)スチレン−ジエンブロック共重合体またはその水素添加誘導体、(B)粘着付与樹脂、および(C)可塑剤、を主成分として含有するホットメルト接着剤を用いた前記(1)項〜前記(3)項のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(5)前記指示薬として、尿に反応して変色するホットメルト接着剤を用いた前記(1)項〜前記(4)項のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
前記(1)項に記載の発明においては、おむつ股下部のバックシートの透明度を所定値以上に高く設定し、親水性シートの内側に塗布された、尿と反応して変色する指示薬を、股下部の吸収体の中央部および両端部の位置に配置したことにより、どのような姿勢で排尿しても、指示薬の色調の変化が見やすく配慮されている。
前記(2)項に記載の発明は、視認性領域を、バックシートの股下部のうち、親水性シートの指示薬が塗布された部分と対応する部分に形成するものである。これによって、透明化物質の塗布等による通気性の低下を必要最小限のものとすることができ、通気性低下による蒸れの問題を有効に防止することが可能となる。
前記(3)項に記載の発明は、バックシートに、その透湿性を損なわずに必要部位の透明性を向上させるために、透明化物質を塗布するものである。これによってバックシート全体の通気性を損なうことなく、股下部の透明であることが好ましい部位にだけ透明性を付与できる。その方法の特に好ましい形態は前記(4)項に記載の発明の効果に後記する。
前記(4)項に記載の発明において、透明化物質を塗布することによりバックシートが透明化されている原理は以下の通りである。前記のごとく、透湿性バックシートには、無数の微細な孔が開いている。本発明では(A)スチレン−ジエンブロック共重合体またはその水素添加誘導体、(B)粘着付与樹脂、および(C)可塑剤、を主成分として含有するホットメルト接着剤を、透湿性バックシートに塗布することにより、各配合物から浸透性成分が微細な孔に入り込み、埋めてしまう。これにより、微細な孔による白化が解消されて透明度が上がることを利用している。
前記(5)項に記載の発明においては、前記の尿と反応して変色するホットメルト接着剤等の指示薬が、吸収体を包む親水性シートの吸収体側の面に塗布されていることによって、尿が指示薬に到達しやすく、かつバックシートとも対面しているため、おむつの外からの視認性が高くなる。
本発明の使い捨ておむつは、着用者が排尿したことを外から容易に視認できるものであり、テープ型おむつ、パンツ型おむつ、尿パッドを含む。すなわち、吸収体の両側からフラップを突き出して前身頃と後身頃をテープで止めるテープ型おむつでも、前記フラップ部分をヒートシールなどの手段であらかじめ接合したパンツ型おむつでもどちらでもよく、さらに、吸収体の両側からフラップが突き出していない尿パッドの形態でもよい。
本発明において、トップシートとしては、液透過性の材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維を主体とした液透過性不織布が用いられる。
バックシートとしては、透湿性かつ液透過性の材料、例えば、熱可塑性樹脂からなる透湿性のある液不透過性シートが用いられる。例えば、ポリエチレン樹脂に炭酸カルシウム等のフィラーを加えて、混練して押し出した後、延伸したポリエチレンフィルムが好適に用いられる。押し出しの方法としては、Tダイと呼ばれる巾方向に設けたスリットから押し出してシート状にする方法と、インフレーション方式と呼ばれるチューブ状に吹き出す方法がある。いずれの方法にしても、シートを延伸すると、ポリエチレンと炭酸カルシウムの界面で剥離して裂け目が生じ、微多孔性のシートができる。前記炭酸カルシウムとポリエチレン樹脂間が剥離しやすいように、相互の接着を阻害する添加物を配合したり、炭酸カルシウム表面を剥離しやすいよう加工したものを使用することがある。また、別の製造方法として、特定の添加剤を配合し延伸してフィルムを成形して、後工程で前記添加剤を溶出させて孔を形成する製造方法も知られている。
これらの製造方法で得られたシートは前記の通り、0.1〜数μmの微細な孔を多数有しており、空気、湿気、ガスを通すが、耐水圧内で水を通さない撥水性シートである。
本発明においては、前記バックシートは、股下部の少なくとも一部にJIS K7361−1で規定される全光線透過率が40%以上の視認性領域が形成されている。この視認性領域の全光線透過率は、好ましくは50%以上、最適は60%以上である。バックシートが前記の全光線透過率であれば、バックシートがカバーシートに覆われてもなお、おむつ内部の指示薬の色調変化を視認することが可能となる。
前記視認性領域は、もちろんバックシートの股下部を含む全体を前記の全光線透過率以上としたものであってもよい。ただし、前記視認性領域は、バックシートの股下部のうち、親水性シートの指示薬が塗布された部分と対応する部分に形成されていることがより好ましい。これによって、後述する透明化物質の塗布等による通気性の低下を必要最小限のものとすることができ、通気性低下による蒸れの問題を有効に防止することが可能となる。
本発明で規定している全光線透過率は、フィルムの平行入射光束に対する全透過光束の割合であり、JIS K7361−1「プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法−第一部:シングルビーム法」に記載されている方法を用いて測定することができる。フィルムは薄くたわみやすいので2重リング式のホルダーに挟んで測定する。また、全光線透過率は数値が大きい方が透明度が高いことを示す。
本発明においては、視認性領域が、前記バックシートの股下部の少なくとも一部に、前記バックシートに対する浸透性を有し、かつ、前記バックシートの透明度を向上させることが可能な透明化物質を塗布することによって形成されていることが好ましい。
本発明でバックシートの透明化のために用いる透明化物質としては、ホットメルト接着剤が好適に用いられる。このホットメルト接着剤としては、スチレン−ジエンブロック共重合体またはその水素添加誘導体(A成分)と、粘着付与樹脂(B成分)、および可塑剤(C成分)を主成分として含有するものが好ましい。その他の成分としては、必要に応じてエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン−ポリエチレン−ブテン1高重合体などのプロピレン系共重合体、充填剤(酸化チタン、炭酸カルシウムなど)、ワックス、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の従来公知の添加剤を配合することができる。また、粘着付与剤としては、例えば、石油樹脂、水素添加石油樹脂、ロジン系樹脂、水素添加ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、水素添加テルペン系樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂等が用いられる。さらに、可塑剤としては、例えば、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、芳香族系オイル等が用いられる。
前記透明化物質として用いるホットメルト接着剤の成分のうち、可塑剤はバックシート表面との濡れ、低温時の可とう性、耐衝撃性のために配合される成分である。可塑剤の含有率は、A成分、B成分およびC成分の合計量に対し、5〜50質量%とすることが好ましく、20〜50質量%とすることがさらに好ましい。可塑剤の含有率が高くなると、ブリードアウトして基材から染み出しやすくなる。含有率が少なすぎると、バックシートの微細孔への浸透性に劣り効果が期待できない上に、バックシートの濡れ性が悪くなるなど、前記の機能が不足する。
スチレン−ジエンブロック共重合体またはその水素添加誘導体はホットメルト接着剤全体の凝集力の強さ、バックシートとの接着性に関わる成分である。A成分、B成分およびC成分の合計量に対し、5〜90質量%の範囲で配合されるが、配合量が多くなると粘度が高くなる傾向がある。したがって、配合量が多すぎると粘度が高くなり過ぎるので好ましくない。また、配合量が少なすぎるとホットメルト接着剤の凝集力が不足する傾向があり、好ましくない。
粘着付与樹脂は、溶融粘度を下げ、バックシートとの濡れ性を良くするために配合される成分である。A成分、B成分およびC成分の合計量に対し、5〜90質量%の範囲で配合されるが、配合量が多くなると、温度依存性が高くなるため、オープンタイムが短くなり、ホットメルト接着剤が固まるまでの時間が短くなる。したがって、配合量が多すぎるとホットメルト接着剤が固まるまでの時間が短くなり過ぎるので好ましくない。また、粘着付与樹脂の配合量が不足した場合は、溶融粘度が高すぎて塗工性が悪くなる、バックシートとの濡れ性が悪くなるなどの問題が起こるおそれがある。
上記ホットメルト成分は、混合されることによって物性に影響が出るため、ブリードアウト回避、塗布しやすい粘度への調整、オープンタイムの最適化を達成するために、それぞれ上記範囲の中で任意の比率で配合することができる。また、バックシートに浸透するのは、前記ホットメルト成分にそれぞれ含まれる低分子量成分やオイル分であるため、バックシートに対する浸透性は、オイル分の多い可塑剤の影響が大きい。
本発明の、尿と反応して変色する指示薬は、尿に濡れたときに色調が変化する指示薬であればよく、尿(水)と反応して変色する油溶性インキ、尿と反応して変色するホットメルト接着剤、尿と反応して変色する水溶性インキなどを使用することができる。本発明では親水性シートに塗布するため、尿に反応して変色するホットメルト接着剤が好ましい。前記指示薬を塗布する面は、親水性シートのバックシート側の面でも吸収体側の面でもよいが、吸収体側の面に塗布した方が、尿にすばやく接触できる上、指示薬が尿で滲んでしまった場合でも外観が損なわれないので、好ましい。
尿と反応して変色するホットメルト接着剤としては、ニッタフィンドレイ社製のホットメルトウエットネスインジケーター(商品名)が一般に知られている。このホットメルト接着剤は、水溶性成分、非水溶性成分、pH感応成分の3成分から構成されている。前記水溶性成分としては、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー、水溶性ポリエステルなどの高極性ポリマーが用いられている。非水溶性成分は、高極性の粘着付与樹脂と可塑剤からなる。粘着付与樹脂は基材へ接着するために必要であり、可塑剤は素材を接着するまでの時間を延長して、ホットメルト接着剤を使いやすいものにする。pH感応成分は、尿中のOH-と反応して黄色から青色に変色する。
本発明の吸収体は、トップシートとバックシートとの間に配置される。吸収体としては、木材パルプや非木材パルプを綿状にしたフラッフパルプを主体としたものに高分子吸収剤を併用したものが好ましく、その他、親水性シート単独、または熱融着繊維等の混合物や積層物が用いられる。また、吸収体からの高分子吸収剤の漏れ出し防止、吸収体の形状安定性付与のために全体を親水性シートで包み込み、表面を被覆した構造とする。親水性シートとしては、ティッシュや親水化処理した不織布が用いられ、その坪量が15〜30g/m2のものが好ましい。
また、本発明においては、バックシートに強度を付与し、手触りを良くするために、バックシートの外側にカバーシートを貼りつけてもよい。カバーシートは一般に不織布からなり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂を原料とした乾式不織布、湿式不織布を用いることができる。
次に、本発明について図面を参照しながら、実施形態の一例を以下に説明する。
図1は、本発明の使い捨ておむつ(テープ型使い捨ておむつ)をバックシート側から見た場合の展開平面図であり、図2は、図1に示す使い捨ておむつをX−X´線に沿って切断した断面を示す断面図である。
図1および図2において、使い捨ておむつ1は、基本的に、液透過性のトップシート2と、透湿性かつ液不透過性のバックシート3と、これら両シートの間に配置された吸収体4とから形成されている。バックシート3は、その外側にカバーシート5が配置され、おむつの股下部6の位置に視認性領域7が形成されており、また、吸収体4は、フラッフパルプ22と高分子吸収剤23が親水性シート24で被覆され、重なり部25で閉じられて形成されており、さらに、親水性シート24の吸収体4側の面には、吸収体4の幅方向に対して、中央部と両端部に尿と反応して変色する指示薬8が塗布されている。
また、使い捨ておむつ1の両側縁部には脚周り弾性体12が配置され、後身頃の両側縁9にはファスニングテープ10が取り付けられ、前身頃のウエスト周り付近にはファスニングテープ10と係合可能な材料からなるフロントパッチ11が配置されている。さらに、使い捨ておむつ1の両側縁部から吸収体4の側縁部にかけてサイドシート27が配置され、その一方の側縁部がバックシート3に接合され、他方の側縁部は非接合状態となってその先端部30に弾性体31が配置されている。これにより、起立線28から上方に起立する防漏壁29が形成されている。
図3〜図5は、本発明による透湿性バックシートの透明化の機構を説明するものである。バックシート3は、衛生吸収製品に一般的に用いられるポリエチレン製の透湿性フィルムである。製造時には、ポリエチレンを主成分とし、炭酸カルシウムなどのフィラーを混練して押し出し、冷却されながら延伸される。そのとき、フィラーとの境目で微細な裂け目が発生して、細孔が形成される。細孔部分の比率が高くなると透湿性は高くなるが、透明性は低下することになる。図中、細孔を41、骨格となるポリエチレンを42で示す。図は説明のための模式図であるため、実際の細孔の形状、バックシートと細穴のサイズの比率を正確に表現するものではない。また、フィラーは省略されて描かれている。細孔41は、バックシート3の厚さ方向43に連続して貫通孔となっている。その大きさは一般的には0.1〜数μmの範囲にある。
図4はバックシート3の表面に、浸透性の透明化物質を含むホットメルト接着剤44が塗布された状態を示したものである。
図5に示すように、浸透性成分が時間を経てバックシート3の細孔41に浸透し、空隙を埋めるため(符号45はホットメルト接着剤によって埋められた細孔を示す)、光を透過しやすくなり、結果としてバックシート3を透明化することができる。ホットメルト接着剤44によって埋められていない細孔46は、そのままの通気性を保つことができる。
本発明がさらに理解されやすいように実施例を以下に示すが、その内容によって本発明がなんら縮小限定されるものではない。
〈実施例1〉
図1で示すように、尿と反応して変色するホットメルト接着剤(ニッタフィンドレイ社製、商品名:ホットメルトウエットネスインジケーター)を、吸収体4を包む親水性シートの吸収体4側の面の中央部に1本、両端部に各1本の合計3本配置した使い捨て紙おむつ1を製造した。このとき使用したバックシート3は坪量20g/m2、白色で、全光線透過率は55%であった。
また、バックシート3に視認性領域7を形成するために用いたホットメルト接着剤の成分は、スチレン−ジエンブロック共重合体からなるベースポリマー、粘着付与樹脂(粘着剤)、可塑剤、酸化防止剤であり、その配合率を表1に示した。ただし、ベースポリマーとして旭化成社製、商品名:タフプレンA(スチレン系熱可塑性エラストマー:スチレン/ブタジエン比40:60)、粘着付与樹脂として荒川化学社製、商品名:アルコンM−90(脂環族飽和炭化水素)、可塑剤として出光興産社製、商品名:KP−100(プロセスオイル)、および酸化防止剤としてチバスペシャルティケミカルズ社製、商品名:イルガノックス1010(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)を用いた。
〈比較例1〉
尿に反応して変色するホットメルト接着剤を、吸収体を包む親水性シートの吸収体側の面の中央部に2本のみ配置した以外は実施例1と同様にして、使い捨ておむつを製造した。
〈比較例2〉
実施例1と同様、尿に反応して変色するホットメルト接着剤を、吸収体を包む親水性シートの吸収体側の面の中央部に1本、両端部に各1本の合計3本配置した紙おむつを製造した。このときバックシートの視認性領域を形成するために使用したホットメルト接着剤の、ベースポリマー、粘着付与樹脂(粘着剤)、可塑剤、酸化防止剤の配合率は表1に示す通りである。また、このとき使用したバックシートの全光線透過率は35%であった。
Figure 2006305104
(注):ベースポリマー、粘着付与剤、可塑剤の含有率は、これらの成分の合計量に対する質量百分率(質量%)で示した。一方、酸化防止剤の含有量は、ベースポリマー、粘着付与剤、可塑剤の合計量100質量部に対する添加量(質量部)で示した。
実施例1、比較例1、2で得られた使い捨ておむつをダミー人形に着用させ、ダミー人形の姿勢を上向き、横向き、下向きに変えて排尿テストを行ったときの、おむつの外側から観察したホットメルト接着剤の変色の結果を表2に示す。
Figure 2006305104
○:ホットメルト接着剤が変色し、その色調の変化がおむつの外側から確認できる。
△:ホットメルト接着剤は変色するが、その色調の変化がおむつの外側から確認しにくい。
×:ホットメルト接着剤が変色しない。
表2に示すように、バックシートの全光線透過率が40%以上で、尿と反応して変色するホットメルト接着剤を股下部の中央部および両端部に配置した実施例1のおむつでは、ダミー人形がどのような姿勢であっても吸収体に吸収された尿がホットメルト接着剤と接触して変色し、おむつの外側から排尿があったことを確認することができた。一方、同じホットメルト接着剤が中央部のみに配置された比較例1のおむつでは、ダミー人形が横向きの場合には尿は股下部の端部に吸収されてしまい、その部分には尿で変色するホットメルト接着剤が配置されていないため変色が起こらず、おむつの外側から確認することができなかった。また、バックシートの全光線透過率が40%未満である比較例2のおむつでは、ホットメルト接着剤の変色は起こるが、おむつの外側からは確認しにくかった。
前記(1)項に記載の発明においては、バックシートの全光線透過率を40%以上とし、かつ、吸収体を被覆する親水性シートの内側の中央部および両端部に、尿に反応して変色する指示薬が塗布されたことにより、おむつの交換時期が判りやすく、着用者のスキントラブルが減ることが期待される。
前記(2)項に記載の発明においては、視認性領域が、バックシートの股下部のうち、親水性シートの指示薬が塗布された部分と対応する部分に形成されたことによって、透明化物質の塗布等による通気性の低下を必要最小限のものとすることができ、通気性低下による蒸れの問題を有効に防止することが可能となる。
前記(3)項に記載の発明においては、バックシートに股下部のような望みの部位にだけ透明化剤を塗布して透明性を付与できるため、全体の透湿性を損なわずに透明性を向上させることができる。
前記(4)項に記載の発明においては、(A)スチレン−ジエンブロック共重合体またはその水素添加誘導体、(B)粘着付与樹脂、および(C)可塑剤を主成分として含有するホットメルト接着剤を、透湿性バックシートに塗布することにより、各配合物から浸透性成分が微細な孔に入り込み、埋めてしまう。したがって、微細な孔による白化が解消されて透明度が上がり、バックシート上の任意の位置で透過率を上げることができる。この方法によれば、ホットメルト接着剤が塗布された部分のみ透湿性が失われるとしても、全体の透湿性を損なわずに透明性を向上させることができる。
前記(5)項に記載の発明によれば、指示薬としてホットメルト接着剤を用いるため、加工機の中で容易に塗布することが可能である。また、尿と反応して変色するために、おむつの外から容易に排尿を知ることが可能となる。
本発明の使い捨ておむつをバックシート側から見た場合の展開平面図である。 図1に示す使い捨ておむつをX−X´線に沿って切断した断面を示す断面図である。 本発明による透湿性バックシートの透明化の機構を説明するための、バックシートの断面の模式図である。 図3のバックシートの表面に、浸透性の透明化物質を含むホットメルト接着剤が塗布された状態を示す模式図である。 図4の状態から、浸透性の透明化物質がバックシートの細孔に浸透した状態を示す模式図である。
符号の説明
1:使い捨ておむつ
2:トップシート
3:バックシート
4:吸収体
5:カバーシート
6:股下部
7:視認性領域
8:指示薬
9:おむつの後身頃の両側縁
10:ファスニングテープ
11:フロントパッチ
12:脚周り弾性体
22:フラッフパルプ
23:高分子吸収剤
24:親水性シート
25:重なり部
26:股下部
27:サイドシート
28:起立線
29:防漏壁
30:先端部
31:弾性体
41:細孔
42:ポリエチレン骨格
43:フィルムの厚さ方向
44:ホットメルト接着剤
45:ホットメルト接着剤によって埋められた細孔
46:ホットメルト接着剤によって埋められていない細孔
実施例2
実施例1と同様、尿に反応して変色するホットメルト接着剤を、吸収体を包む親水性シートの吸収体側の面の中央部に1本、両端部に各1本の合計3本配置した紙おむつを製造した。このときバックシートの視認性領域を形成するために使用したホットメルト接着剤の、ベースポリマー、粘着付与樹脂(粘着剤)、可塑剤、酸化防止剤の配合率は表1に示す通りである。また、このとき使用したバックシートの全光線透過率は35%であった。
Figure 2006305104
(注):ベースポリマー、粘着付与剤、可塑剤の含有率は、これらの成分の合計量に対する質量百分率(質量%)で示した。一方、酸化防止剤の含有量は、ベースポリマー、粘着付与剤、可塑剤の合計量100質量部に対する添加量(質量部)で示した。
実施例1、2、比較例1で得られた使い捨ておむつをダミー人形に着用させ、ダミー人形の姿勢を上向き、横向き、下向きに変えて排尿テストを行ったときの、おむつの外側から観察したホットメルト接着剤の変色の結果を表2に示す。
Figure 2006305104
○:ホットメルト接着剤が変色し、その色調の変化がおむつの外側から確認できる。
△:ホットメルト接着剤は変色するが、その色調の変化がおむつの外側から確認しにくい。
×:ホットメルト接着剤が変色しない。
表2に示すように、バックシートの全光線透過率が40%以上で、尿と反応して変色するホットメルト接着剤を股下部の中央部および両端部に配置した実施例1のおむつでは、ダミー人形がどのような姿勢であっても吸収体に吸収された尿がホットメルト接着剤と接触して変色し、おむつの外側から排尿があったことを確認することができた。一方、同じホットメルト接着剤が中央部のみに配置された比較例1のおむつでは、ダミー人形が横向きの場合には尿は股下部の端部に吸収されてしまい、その部分には尿で変色するホットメルト接着剤が配置されていないため変色が起こらず、おむつの外側から確認することができなかった。また、バックシートの全光線透過率が40%未満である実施例2のおむつでは、ホットメルト接着剤の変色は起こるが、おむつの外側からは確認しにくかった。

Claims (5)

  1. 液透過性のトップシートと、透湿性かつ液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置され、かつ、その表面が親水性シートで被覆された吸収体とを有する使い捨ておむつであって、
    前記バックシートは、股下部の少なくとも一部にJIS K7361−1で規定される全光線透過率が40%以上の視認性領域が形成されており、
    前記吸収体は、前記親水性シートの前記吸収体側の面に、尿に反応して変色する指示薬が前記吸収体の幅方向に対して、中央部と両端部に塗布されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記視認性領域が、前記バックシートの股下部のうち、前記親水性シートの前記指示薬が塗布された部分と対応する部分に形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記視認性領域が、前記バックシートの股下部の少なくとも一部に、前記バックシートに対する浸透性を有し、かつ、前記バックシートの透明度を向上させることが可能な透明化物質を塗布することによって形成されている請求項1または2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記透明化物質として、(A)スチレン−ジエンブロック共重合体またはその水素添加誘導体、(B)粘着付与樹脂、および(C)可塑剤、を主成分として含有するホットメルト接着剤を用いた請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記指示薬として、尿に反応して変色するホットメルト接着剤を用いた請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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