JP2006305087A - Puller device for sewing machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はミシンのプーラー装置に関する。 The present invention relates to a puller device for a sewing machine.
布等の被縫製物に対して布送り方向の下流側に向かう引っ張り力を付与するミシンのプーラー装置においては、布送り方向における縫製位置即ち針落ち位置の下流側で上下に対向して配置された上ローラーと下ローラーの少なくとも一方が駆動輪として回転されることで、両者の間隙に挟持された布が、順次下流側に搬送されるようになっている。そして、ミシンモータによって回転される主軸からカム機構やリンク機構を介して得られるアームの揺動運動を、一方向の間欠的な回転運動に変換するクラッチ機構を内蔵した上ローラーを具備するミシンのプーラー装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。 In a sewing machine puller device that applies a pulling force toward a downstream side in the cloth feeding direction to a sewing object such as a cloth, the sewing machine is arranged so as to face the sewing position in the cloth feeding direction, that is, downstream of the needle drop position. Further, when at least one of the upper roller and the lower roller is rotated as a drive wheel, the cloth sandwiched between the gaps between them is sequentially conveyed to the downstream side. The sewing machine includes an upper roller having a built-in clutch mechanism that converts the swinging motion of the arm obtained from the main shaft rotated by the sewing machine motor via the cam mechanism or the link mechanism into intermittent rotational motion in one direction. A puller device is known (for example, refer to Patent Document 1).
かかるミシンのプーラー装置の上ローラーは、筒状のローラー部を備えており、該ローラー部の内側には、当該ローラー部の軸線方向の略中央部に配設されると共にローラー部と一体回転可能に固定されたクラッチスペーサが設けられている。また、クラッチスペーサの回転軸の軸線方向において該クラッチスペーサを挟んで両側には、上述したクラッチ機構(ワンウェイクラッチ)を内蔵するクラッチスリーブがそれぞれ配設されており、一方のクラッチスリーブは上述した揺動運動を行うアームに連結されている。 The upper roller of such a puller device of the sewing machine has a cylindrical roller portion, and is disposed inside the roller portion at a substantially central portion in the axial direction of the roller portion and can rotate integrally with the roller portion. A clutch spacer fixed to is provided. In addition, clutch sleeves containing the above-described clutch mechanism (one-way clutch) are respectively disposed on both sides of the clutch spacer in the axial direction of the rotation axis of the clutch spacer, and one clutch sleeve is provided with the above-described vibration. It is connected to an arm that performs dynamic motion.
そして、ミシンモータの駆動に伴い上述したアームが揺動されると、上述したクラッチスリーブが回動され、該クラッチスリーブに内蔵されるワンウェイクラッチを介して一方向の回転運動を得たクラッチ軸が間欠的に回転し、該クラッチ軸と連結されたクラッチスペーサ及びローラー部が間欠的に回転されることで布が搬送されるようになっている。
ところで、近年のミシン動作の高速化に伴い、回動するクラッチスリーブをアルミ系の材料で形成することにより、当該クラッチスリーブの慣性力の低下が図られている。
しかしながら、上記特許文献1に示される従来のミシンのプーラー装置においては、ローラー部の内側で回動するクラッチスリーブと、ローラー部と一体的に回転するクラッチスペーサとの間に、両者の摺動部の摩擦を低減するための摺動性の良いスラスト板が設けられているが、当該スラスト板とクラッチスリーブとの当接面もまた摺動を許容する構成となっていた。このため、高速運転の停止時等にはスラスト板とクラッチスペーサとがその当接面で摺動し、耐摩耗性の低いアルミ系の材料からなるクラッチスリーブ側の当接面において発熱、磨耗が生じる恐れがあり、必ずしもミシン動作の安定性や装置の耐久性を確保することができないと言う問題があった。
By the way, with the recent increase in the speed of the sewing machine operation, the inertia force of the clutch sleeve is reduced by forming the rotating clutch sleeve from an aluminum-based material.
However, in the conventional sewing machine puller device disclosed in
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ミシンの安定した高速運転を可能とするミシンのプーラー装置を提供することをその目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a sewing machine puller device that enables stable high speed operation of the sewing machine.
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、布送り方向における縫製位置の下流側で被縫製物に対して布送り方向下流側に引っ張り力を付与するミシンのプーラー装置において、前記被縫製物に接するローラーと、回動駆動力を付与されると共に前記回動駆動力を一方向の回転運動に変換して伝達するワンウェイクラッチを内蔵するクラッチスリーブと、前記クラッチスリーブに隣接すると共に、前記ワンウェイクラッチにより伝達される一方向の回転運動を前記ローラーに伝達するスペーサ部材と、前記クラッチスリーブと前記スペーサ部材との対向する端面のそれぞれに面して配置された2枚の第一スラスト板と、前記2枚の第一スラスト板の間に配置された第二スラスト板と、を備え、前記各第一スラスト板は、各々が面している前記クラッチスリーブ又は前記スペーサ部材と一体的に回転可能に設けられ、前記クラッチスリーブ又はスペーサ部材には、外部から前記第一スラスト板と前記第二スラスト板との間に潤滑剤の供給を可能とする給油経路(溝)が形成されていることを特徴とするミシンのプーラー装置である。
In order to solve the above-described problems, the invention according to
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のミシンのプーラー装置において、前記2枚の第一スラスト板と前記第二スラスト板とのそれぞれの対向面の内、互いに対向する少なくとも一方の面には、その半径方向に沿ってグリス拡散用のガイド溝が形成されていることを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the sewing machine puller device according to the first aspect, at least the opposing surfaces of the two first thrust plates and the second thrust plate are opposed to each other. One surface has a grease diffusion guide groove formed along the radial direction thereof.
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のミシンのプーラー装置において、前記グリスの給油経路に面している第一スラスト板には、その表裏にグリスを渡す貫通孔が形成されていることを特徴とする。 According to a third aspect of the present invention, in the sewing machine puller device according to the first or second aspect, the first thrust plate facing the oil supply path of the grease has a through-hole that passes the grease to the front and back. Is formed.
請求項1に記載の発明によれば、第一スラスト板と第二スラスト板との間には、クラッチスリーブ、第一のスラスト板及び第二のスラスト板に形成された給油経路を介して、外部からの潤滑剤の供給が行われる。これにより、クラッチスリーブの端面を覆う第一スラスト板と、これに面するスペーサ部材の端面を覆うスラスト板との間に配置される第二スラスト板の両面を潤滑することができる。従って、第一スラスト板及び第二スラスト板の摺動面の保護、冷却効果を得ることができ、磨耗及び発熱を防止することができ、ミシンの安定した高速運転を行うことが可能となる。
According to the invention described in
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、二枚の第一スラスト板と第二スラスト板とのそれぞれの対向面のうち、互いに対向する少なくとも一方の面においては、半径方向に沿って形成されたグリス拡散用のガイド溝によって、各スラスト板の内周から外周にわたる範囲にグリスを導き、行き渡らせることができる。 According to the second aspect of the present invention, the same effect as that of the first aspect of the invention can be obtained, and in particular, the opposing surfaces of the two first thrust plates and the second thrust plate can be obtained. Among them, on at least one surface facing each other, the grease can be guided and spread in a range extending from the inner periphery to the outer periphery of each thrust plate by the guide groove for grease diffusion formed along the radial direction.
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、グリスの給油経路に面している第一スラスト板には貫通孔が形成されており、一方の端面側、つまり給油経路側から供給されたグリスを、他方の端面側に導くことができ、一方からの給油であっても、各スラスト板の両面を十分に潤滑することができる。従って、摩擦を低下させることができ、発熱、磨耗を防止することができ、ミシンの安定した縫製動作及び高速運転を実現することができる。 According to the third aspect of the invention, the same effect as that of the first or second aspect of the invention can be obtained, and in particular, the first thrust plate facing the oil supply path of the grease A through hole is formed, and the grease supplied from one end face side, that is, the oil supply path side, can be guided to the other end face side. Can be lubricated. Accordingly, friction can be reduced, heat generation and wear can be prevented, and a stable sewing operation and high speed operation of the sewing machine can be realized.
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて詳しく説明する。本実施形態たるミシンのプーラー装置100は、布送り方向における縫製位置の下流側において被縫製物に対して送り方向の下流側に向かう引っ張り力を付与する搬送機構として備えられている。なお、本実施形態では縫い針8が上下動を行う方向をZ軸方向(上下方向)とし、これと直交する一の方向(被縫製物の送り方向)をX軸方向(前後方向)、X軸方向とZ軸方向の両方に直交する方向をY軸方向(左右方向)として説明する。また、本実施形態において、被縫製物たる布は、X軸方向、即ち、図1における矢印D方向に向かって搬送されるものとし、図1の奥側が上流側、また、手前側が下流側となっている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. The
(実施の形態の全体構成)
図1は本実施形態たるミシン1のプーラー装置100の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、ミシン1のプーラー装置100(以下、プーラー装置100)は、 ミシン1のアーム部5に取り付けられており、下方側から被縫製物に接する下ローラー40と、上方側から被縫製物に接する上ローラー50と、上ローラー50に回転駆動力を伝達する上ローラー駆動機構10とを備えて主要部が構成されている。
(Overall configuration of the embodiment)
FIG. 1 is a perspective view showing an overall configuration of a
As shown in FIG. 1, a
(本体フレーム)
本体フレーム2は、X−Y平面と平行に配設されるとともに一端部の上面に針板9を備えるベッド部3と、ベッド部3の他端部側から立設された縦胴部4と、縦胴部4の上端からベッド部3と同じ方向に延出されたアーム部5とを備えており、全体的には略コ字状に形成されている。
アーム部5の先端には、図示しない針駆動機構が内蔵されている。該針駆動機構には針棒7が具備されており、針棒7はアーム部5の先端から下方側に突出されている。また、針棒7の下端には縫い針8が支持されている。そして、針棒7が針駆動機構により上下方向即ちZ軸方向に沿って往復動作されることにより、ベッド部3の針板9に形成された針穴に対して縫い針8が針落ちを行うようになっている。
(Body frame)
The main body frame 2 is disposed in parallel with the XY plane and includes a
A needle drive mechanism (not shown) is built in the tip of the
(下ローラー)
下ローラー40は、ベッド部3の一端においてその周面の上端が後述する上ローラー50の周面の下端と対向する位置に配設されている(図1参照。)。
下ローラー40は、Y軸方向に沿う下ローラー軸を介してベッド部3に回動自在に支持されている(図1、図5参照。)。即ち、下ローラーは、駆動輪たる後述する上ローラー50と対向する下方側位置において、両者の間隙に搬送される被縫製物に当接することにより回転される従動輪として備えられている。なお、下ローラー40は、そのY軸方向の幅が上ローラー50とほぼ等しくなるように形成されている。
(Lower roller)
The
The
(上ローラー駆動機構)
上ローラー駆動機構10は、図1に示すように、上述した針落ち位置の下流側となるアーム部5の側面からアーム部5の先端の下方側にかけて配設されている。この上ローラー駆動機構10は、図示しないミシンモータによって回転駆動される図示しない上軸(主軸)から駆動力を得て上ローラー50に送り動作を伝達する伝達機構として備えられている。
即ち、上ローラー駆動機構10は、アーム部5の内部の長手方向即ちY軸方向に沿って延在されている上軸から、偏心カム、リンク等を介して送りレバー19の一端(上端)に往復揺動運動を付与するようになっている。そして、送りレバー19の他端(下端)側には、後述する上ローラー50の回転軸である上ローラー軸(クラッチ軸)51が連結されている。
(Upper roller drive mechanism)
As shown in FIG. 1, the upper
That is, the upper
(上ローラー)
上ローラー50は、上述した針落ち位置の下流側に配設されており、その軸線がY軸方向と平行即ち搬送方向と直交して備えられると共に、周面の下端がベッド部3の上面とほぼ同じ高さとなるように配設されている。この上ローラー50は、図1に示すように、支持機構20によってアーム部5の先端の下方側に懸架されている。
支持機構20は、上述した針落ち位置よりも下流側となるアーム部5の先端側側面部から下方側に亘って設けられており、アーム部5の先端側側面部に固定されたガイド部材21を備えている。ガイド部材21の上下にはガイド穴21a(もう一方は図示略)が形成されており、これらガイド穴21aにはシャフト22が軸方向(上下方向)にスライド昇降可能となって挿通されている。シャフト22の下端には門形フレーム23が固定支持されている。門形フレーム23のY軸方向の両端から下方側に向かっては、それぞれアームが延設されており、各アームの下端側には上ローラー50を支持する上ローラー軸51が支持されている。上ローラー軸51には、ワンウェイクラッチが連結されており、上述した上ローラー駆動機構10による往復回動動作を受けて上ローラー50を一方向にのみ間欠的に回転することが可能となっている。これにより、本実施形態における上ローラー50は、図示しないミシンモータの回転により上下に駆動される縫い針8が上下動の下方側に位置するとき、つまり縫い針8が被縫製物に刺さった状態では搬送動作を行わず、縫い針8が上下動の上方側に位置するとき、つまり縫い針8が被縫製物から抜けているときに搬送動作を行うようになっており、縫い針8に作用される負荷を軽減することができるようになっている。
また、シャフト22の中間部にはシャフト抱き26が固定装備されており、シャフト抱き26の上面からガイド部材21に亘るシャフト22の中間部にはコイルばね27が介在されている。コイルばね27は、自然長よりも圧縮された状態で装備されており、シャフト抱き26およびシャフト22を介して門形フレーム23および上ローラー50は、常に下方側即ち上述した下ローラー40側に向かって付勢されるようになっている。
また、上ローラー50は、リンク機構やカム機構を介してシャフト22に連結された操作レバー28により、該上ローラー50の周面の下端がベッド部3の上面高さから離接された状態である上位置と、上ローラー50の周面の下端がベッド部3の高さ即ち後述する下ローラー40の周面に対して付勢力をもって当接可能な状態である下位置とに昇降され、各上下位置において保持されることが可能となっている。
(Upper roller)
The
The
In addition, a
The
ここで、本実施形態における上ローラー50の内部構成についてさらに詳しく説明する。
図2、図3に示すように、本実施形態における上ローラー50は、上方側から被縫製物に接する上ローラー体52と、往復の回動駆動力を付与されると共に、この回動駆動力を一方向の回転運動に変換して伝達するワンウェイクラッチを内蔵するクラッチスリーブ53a,53bと、クラッチスリーブ53a,53bの間に位置すると共に、ワンウェイクラッチにより伝達される一方向の回転運動を上述した上ローラー体52に伝達するスペーサ部材54と、を備えている。
上記クラッチスリーブ53a、スペーサ部材54、クラッチスリーブ53bは、共にほぼ同じ外径を有する筒状に形成された部材であって、上述した送りレバー19から近い順に、上記順番で配設されている。
Here, the internal configuration of the
As shown in FIGS. 2 and 3, the
The
そして、本実施形態におけるクラッチスリーブ53aとスペーサ部材54との対向する端面に、それぞれの端面に面して配置されたリン青銅からなる二枚の第一スラスト板56a,56bが設けられており、当該二枚の第一スラスト板56a,56bの間には、鋼材からなる一枚の第二スラスト板57が設けられている。また、スペーサ部材54とクラッチスリーブ53bとの間には、リン青銅からなる一枚の第一スラスト板56cが設けられている。これらスラスト板56a、56b、56c、57は、共に上述したクラッチスリーブ53a等とほぼ同じ外形を有すると共に、中央部に貫通孔を有する薄い円盤状(環状)の部材となっている。
And the two 1st thrust
また、上ローラー50は、上記クラッチスリーブ53a、53b、スペーサ部材54、各スラスト板56a,56b,56c、スラスト板57の全てを貫通する上ローラー軸51を備えている。
上ローラー軸51には、そのスラスト方向を規制するためのEリングが固定装備されている。また、上ローラー軸51の他端(図2における左側)は、送りレバー19の下部及び後述するクラッチばね58がボルト締めにより係止されている。
つまり、上記クラッチスリーブ53a、53b、スペーサ部材54、各スラスト板56a,56b,56c、スラスト板57は、上ローラー軸51を介して互いに連結されて、上記ボルトの締め具合によって調節可能に付与されるクラッチばね58の付勢力により、互いに圧接されている。これにより、クラッチスリーブ53a、53b、スペーサ部材54、スラスト板56a,56b,56c、スラスト板57は、隣接するもの同士の端面が互いに押圧されて当接されるようになっている(図5参照。)。
The
The
That is, the
クラッチスリーブ53aは、Y軸方向に沿う回転軸を有する略円筒状の部材であって、一方の端面が、上述した上ローラー駆動機構10の送りレバー19の下端に連結されている。また、クラッチスリーブ53aの他方の端面の外縁の一部には第一スラスト板56aを係止する切り欠き部60aが形成されている。
また、クラッチスリーブ53aの周面であって、送りレバー19側の端部近傍には潤滑剤としてのグリスを注入(供給)するための給油口55aが設けられており、他方の端面即ち送りレバー19と反対側の端面には吐出口55bが形成されている。つまり、クラッチスリーブ53aの内部には、給油口55bからスペーサ部材54側の端面に通じる給油経路55が形成されている。そして、吐出口55bは、クラッチスリーブ53aの中心から半径Rの距離に設けられている。
なお、この給油口55aは、上ローラー体52の装着時には当該上ローラー体52の外側に位置し、上ローラー体52に覆われない配置となっている(図5参照。)。
クラッチスリーブ53aの内周部は、上述したワンウェイクラッチにより、所定の一方向即ち、図2に示す矢印IIの方向にのみ回転可能となっている。そして、このクラッチス
リーブ53aの内周部には上述した上ローラー軸51が当該内周部と共に回転可能となって挿通されている。
クラッチスリーブ53aの吐出口55b側の端面には、第一スラスト板56aの一端面が当接されている。
The
An
The
The inner peripheral portion of the
One end surface of the
第一スラスト板56aは、その外周の一部を切り込んでクラッチスリーブ53a側に折曲して形成された凸状の係合部70aを備えており、当該係合部70aは上述したクラッチスリーブ53aの切り欠き部60aに係合されている。これにより、スラスト板56aは、その軸周り方向の移動に際してクラッチスリーブ53aと一体的に回動可能となっている。また、第一スラスト板56aの、上述した吐出口55aに対応する位置には吐出口55bとほぼ同径である半径Rの位置に貫通孔80が形成されている。第一スラスト板56aの他端面には、第二スラスト板57の一端面が当接されている。
The
第二スラスト板57は、鋼材で形成されており、その表面は、表面処理或いは熱処理がなされている。この第二スラスト板57のクラッチスリーブ53a側の端面には、図4(a)に示すように、中心部から外周にかけて、即ち半径方向に沿って四本のガイド溝Aが互いに略垂直となる位置に形成されている。また、当該端面には、半径Rの略円形のガイド溝Bが形成されている。各ガイド溝Aとガイド溝Bは交差しており、また、このガイド溝B上であって上述した各ガイド溝Aの間の位置には、当該第二スラスト板57を貫通する四つの貫通孔81が穿設されている。
また、第二スラスト板57の他端面即ちスペーサ部材54側の端面には、図4(b)に示すように、上記貫通孔81を通って中心部から外周部(円周部)にかけて、即ち半径方向に沿って放射状に四本のガイド溝Cが形成されている。
つまり、上記給油経路55、第一スラスト板56aの貫通孔80、第二スラスト板57の貫通孔81及びガイド溝A,B,Cを通ることによって、外部(上記給油口55a)から供給(注入)されるグリス等の潤滑剤が、鋼材からなる第二スラスト板57の両側の端面の全体に導かれるようになっている。
第二スラスト板57の他端面には、第一スラスト板56bの一端面が当接されている。当該第一スラスト板56bは、上記第一スラスト板56a,第二57と同様、これらの貫通孔80,81と対応する半径Rの位置に、一つの貫通孔82が形成されている。また、該第一スラスト板56bの外縁の一部には切り込み部が形成されており、その切り込み部はスペーサ部材54側に折曲された係合部70bとなっている。
The
Further, as shown in FIG. 4B, the other end surface of the
That is, supply (injection) from the outside (the
One end surface of the
スペーサ部材54には、圧入或いは焼付等の連結方法によりその外周に上ローラー体52が固定装備されている。また、スペーサ部材54の外周から内周にかけてはボルト孔が設けられており、スペーサ部材54と上ローラー軸51とはボルトで固定され、軸周り方向の移動に際してこれら上ローラー体52、スペーサ部材54及び上ローラー軸51が一体的に回転可能となっている。また、スペーサ部材54の送りレバー19側の一端面の外縁であって、当該スペーサ部材54に隣設する上述した第一スラスト板56bの係合部70bに対応する位置には第一スラスト板56bを掛止する切り欠き部60bが形成されている。係合部70bが当該切り欠き部60bに係合されることで、第一スラスト板56bとスペーサ部材54とは、その軸周り方向の移動に際して一体的に回転可能となっている。また、スペーサ部材54の他端面には、第一スラスト板56cが当接されている。
この第一スラスト板56cの外縁には、切り込み部をクラッチスリーブ53b側に折曲させた係合部70cが形成されており、該係合部70cは、クラッチスリーブ53bの一端面の対応する位置に形成された切り欠き部60cに係合されている。また、第一スラスト板56cは、半径Rの位置に貫通穴83が設けられている。
The
An engaging
そして、クラッチスリーブ53bの中心穴には、上ローラー軸51の他端側が一体的に回動可能となって挿通されている。即ち、クラッチスリーブ53bの内周部は、ワンウェイクラッチにより、図2に示す矢印IIの方向にのみ回転可能となっている。
これにより、クラッチスリーブ53a,53bは、上ローラー軸51を介して共に同じ方向即ち、図2に示す矢印IIの方向に対して、一方向にのみに回転方向が規制されている。
また、クラッチスリーブ53bの周面であって、該クラッチスリーブ53bの他端面の近傍位置には、上述したクラッチスリーブ53aと同様に、潤滑剤としてのグリスを注入するための給油口65aが設けられており、上記クラッチスリーブ53bの一方の端面には吐出口65bが形成されている。つまり、クラッチスリーブ53bには、給油口65aからスペーサ部材54側の端面に通じる給油経路65が形成されている。
Then, the other end side of the
As a result, the
An
各第一スラスト板56a、56b、56cと、第二スラスト板57とは、リン青銅と鋼材との組み合わせとなっており、互いの摺動において耐摩耗性を有する材料の組み合わせとなっている。
Each of the
次に、本実施形態に係るミシンのプーラー装置100の作用について、図面を参照して詳しく説明する。
まず、縫製動作開始前においては、上ローラー50および下ローラー40はともに停止しており、上ローラー50は、支持機構20によって下位置に保持されている。
そして、縫製開始時には、ベッド部3上に被縫製物たる布が周知の布送り機構(図示省略)により送られてきて、布の先端は上ローラー50および下ローラー40に挟持される。
ここで、本実施形態における上ローラー50の動作について図2、図4を参照して詳しく説明する。
Next, the operation of the sewing
First, before starting the sewing operation, both the
At the start of sewing, a cloth as a sewing object is fed onto the
Here, operation | movement of the
第一スラスト板56aは、係合部70aを介してクラッチスリーブ53aの端面に係合されており、貫通孔80は吐出口55bの位置に合致する。また、第二スラスト板57を介してクラッチスリーブ53aと反対側に位置する第一スラスト板56bとスペーサ部材54の端面(クラッチスリーブ53a側の端面)とは、係合部70bを介して係合され、軸周り方向に対して一体的に回転可能となる。
また、スペーサ部材54とクラッチスリーブ53bとの間に配置されている第一スラスト板56cは、係合部70cを介してクラッチスリーブ53bと係合され、軸周り方向の移動に際して一体的に回転可能となる。
The
Further, the
次に、ミシン動作の開始に伴い、ミシンモータが駆動され、上ローラー駆動機構10により、送りレバー19には上ローラー軸51を中心とする往復揺動運動が付与される。これに伴い送りレバー19の下端に連結されたクラッチスリーブ53aには、上ローラー軸51を中心とする往復回動動作が付与される。
クラッチスリーブ53a、53bは、往復回動を一方向即ち、本実施形態では図2における矢印II方向の回転に変換するワンウェイクラッチを内蔵しているため、クラッチスリ
ーブ53aが回動されると、上ローラー軸51は、矢印IIの方向に間欠的に回転される。
これにより、上ローラー軸51にボルトで固定されているスペーサ部材54及び上ローラー体52は、矢印IIの方向に間欠的に回転される。その結果、この上ローラー50と下
ローラー40との間に挟持された布が、矢印D方向即ち搬送方向における下流側に搬送される。
Next, with the start of the sewing machine operation, the sewing machine motor is driven, and the upper
Since the
Thereby, the
クラッチスリーブ53aの端面に係合されている第一スラスト板56aは、クラッチスリーブ53aと共に往復回動を行う。従って、第二スラスト板57を挟んで両側に当接されている各第一スラスト板56a,56bと、スラスト板57の両面との間には摺動が生じることとなる。
第二スラスト板57は、上ローラー軸51に対して回動自在に装着されているため、徐々に矢印D方向に回転される。
ここで、各第一スラスト板56a、56bと第二スラスト板57とは、それぞれリン青銅と、表面処理或いは熱処理がなされている鋼材とにより形成されているため摺動性に優れ、互いの摺動に際する摩擦抵抗が低いため、互いの摺動面において円滑な摺動動作が行われる。
また、クラッチスリーブ53aの端面とスペーサ部材54の端面とは、それぞれ第一スラスト板56a,56bによって覆われており、各第一スラスト板56a,56bが摺動に対する保護部材としての機能を奏することとなる。このため、クラッチスリーブ53aの端面及びスペーサ部材54の端面の、各端面における摺動による摩擦の発生や発熱、磨耗が防止される。
The
Since the
Here, each of the
Further, the end surface of the
次に、本実施形態における上ローラー50への給油動作について説明する。
まず、縫製の開始前に、クラッチスリーブ53a,53bに設けられた給油口55a,65aに潤滑剤たるグリスを注入し、蓋を閉じる。
給油口55aから注入されたグリスは給油経路55内を通過して吐出口55bから吐出され、当該吐出口55bと面する第一スラスト板56aの貫通孔80を通過する。
第二スラスト板57は、ミシン1の駆動に伴ってその回転位置が変化するため、吐出口55bから吐出されたグリスは、スラスト板57の表面に設けられたガイド溝Bに沿って第二スラスト板57の片面の周方向に案内される。また、第二スラスト板57の片面の周方向に案内されたグリスは、貫通孔81を通過して第一スラスト板56b側の端面に案内されるとともに、さらにガイド溝Bを伝ってガイド溝Aにより、当該第二スラスト板57の片面の半径方向に案内される。これにより、第二スラスト板57における第一スラスト板56a側に面する一方の端面の全体にグリスが行きわたる。また、第二スラスト板57の貫通孔81を通過したグリスは、ガイド溝Cに導かれて第二スラスト板57の他方の片面において半径方向に案内される。これにより、該スラスト板57の第一スラスト板56bに面する側の端面の全体にグリスが行きわたることとなる。
また、給油口65aから注入されたグリスは、給油経路65内を通過して吐出口65bから吐出され、貫通孔83を通過する。貫通孔83を通過したグリスは、第一スラスト板56cとスペーサ部材54とが当接される当接面の全体に供給されるものである。
Next, the oil supply operation to the
First, before starting sewing, grease as a lubricant is injected into the
The grease injected from the
Since the rotational position of the
In addition, the grease injected from the
以上のように、本実施形態に係るミシンのプーラー装置100によれば、ミシン1の駆動時に、スペーサ部材54及びクラッチスリーブ53aと両者に当接される各第一スラスト板56a,56bとをそれぞれ一体的に回転/回動させることができ、スペーサ部材54及びクラッチスリーブ53aの対向する端面に直接摺動が生じることを防止することができる。これにより、スペーサ部材54及びクラッチスリーブ53aと各第一スラスト板56a、56bとの間に生じる発熱や磨耗を防止することができる。
また、スペーサ部材54或いはクラッチスリーブ53a、53bに磨耗が生じにくい構成とすることで、ミシン1の耐久性を向上させることができる他、耐摩耗性を考慮することなくスペーサ部材54或いはクラッチスリーブ53a、53bの材料を選択することが可能となり、当該スペーサ部材54或いはクラッチスリーブ53a、53bを、例えば、アルミ等の軽量な材料で形成することで慣性力を大幅に低減することができる。従って、ミシン1の高速運転からの停止時等におけるプーラー装置100のオーバーランを防止することができ、ミシン1の安定した縫製動作及び安定した高速運転を実現することができる。
一方に、各第一スラスト板56は板状であることから上ローラー50の重量に対する影響は小さく、このため、当該各第一スラスト板56は耐摩耗性を考慮した材料から選択することが可能となる。
また、各第一スラスト板56a、56bと、第二スラスト板57とは、耐磨耗性を有する材料の組み合わせにより形成されているため、互いの摩擦抵抗が低く摺動性に優れ、当該ミシン1のプーラー装置100の動作時における負荷を低減することができる。また、ミシン1の耐久性をより向上させることができ、安定した縫製動作及び安定した高速運転を実現することができる。
また、第一スラスト板56と第二スラスト板57との摺動面は、リン青銅と鋼材との組み合わせとなるため、良好な摺動性を確保することができる。また、鋼材の表面には表面処理或いは熱処理が施されているため、鋼材表面の耐磨耗性をより一層向上することができ、ミシン1のプーラー装置100の耐久性を一層向上することができる。
As described above, according to the
Further, by adopting a configuration in which the
On the other hand, since each first thrust plate 56 has a plate shape, the influence on the weight of the
In addition, each of the
Moreover, since the sliding surface of the 1st thrust board 56 and the
また、給油経路55、貫通孔80、81を介して各第一スラスト板56a、56bと第二スラスト板57との間に外部から潤滑剤たるグリスを供給することが可能となる。これにより、各第一スラスト板56a、56bの間に配置される第二スラスト板57の両端面にグリスを導くことができる。従って、第一スラスト板56及び第二スラスト板57の摺動面の保護、冷却効果を得ることができ、磨耗及び発熱を防止することができることとなり、この結果、ミシン1の安定した高速運転を行うことが可能となる。
また、各第一スラスト板56a、56bと第二スラスト板57とのそれぞれの対向面においては、半径方向に沿って形成されたグリス拡散用のガイド溝A、Cにより、各第一スラスト板56a、56b、第二スラスト板57の内周から外周にわたる範囲にグリスが導かれることとなって、端面のほぼ全域にグリスを行きわたらせることができる。
また、第一スラスト板56aには貫通孔80が形成されており、一方の端面側、即ち、給油経路55側から供給されたグリスを他方の端面側に導くことができる。従って、一方からの給油であっても、各第一スラスト板56a、56b及び第二スラスト板57の両面を十分に潤滑することができる。この結果、各第一スラスト板56a、56b及び第二スラスト板57間の摺動に際しての摩擦を低減することができ、各第一スラスト板56a、56b及び第二スラスト板57間における発熱、磨耗を防止することができ、ミシンの安定した縫製動作及び高速運転を実現することができる。
Further, it is possible to supply grease as a lubricant from the outside between the
Further, on the respective opposing surfaces of the
Further, a through
なお、本実施形態では、従来のミシンのプーラー装置における使用状況下での経験則から、往復回動力が送りレバー19により付与されるために、特に条件の厳しい、クラッチスペーサ54とクラッチスリーブ53aとの間にリン青銅からなる二枚のスラスト板56a,56bを設け、これら二枚のスラスト板56,56の間に鋼材からなる一枚のスラスト板57を設ける構成としているが、クラッチスペーサ54とクラッチスリーブ53bとの間隙にも、上述した構成即ち リン青銅からなる二枚の第一スラスト板56,56と、これら二枚のスラスト板56,56の間に鋼材からなる第二スラスト板57を設ける構成としてもよい。
また、本実施形態では、リン青銅からなる二枚の第一スラスト板56,56の間に鋼材からなる一枚のスラスト板57を挟む構成としたが、配置される順番は必ずしもこれに限定されるものではない。即ち、第一スラスト板と、第二スラスト板とは、何れか一方がリン青銅により形成され、且つ、他方はハードクロム又はイオン窒化膜による表面加工処理がなされている鋼材により形成されていることが好ましく、例えば、二枚の鋼材からなるスラスト板57,57の間にリン青銅からなる一枚のスラスト板56を挟む構成としてもよい。
また、鋼材の表面にはハードクロム又はイオン窒化膜による表面加工処理が施されているため、第二スラスト板57の表面の耐磨耗性をより一層向上することができ、ミシン1のプーラー装置100の耐久性をより一層向上することができる。
また、スラスト板57に形成されるガイド溝A、B及びCは、図4(a)、(b)に示す形状に限定されるものではなく、一方の端面側から供給されるグリス等の潤滑剤を、回転により両側の端面のほぼ全域に行きわたらせることが可能な形状であればよい。つまり、例えば、中心から外周にかけて、半径方向に沿わない直線状であってもよく、曲線状に形成されていてもよい。
また、第二スラスト板57に穿設される貫通孔81は4つに限定されるものではなく、1乃至3つ、或いは5つ以上であってもよい。
また、上記各係合部70は、各第一スラスト板56につき一箇所ずつに限定されるものではなく、例えば、各第一スラスト板56にはそれぞれ2つ以上の係合部を形成してもよく、また、クラッチスリーブ53a,53b及びスペーサ部材54の上記各第一スラスト板56と対向する端面には、少なくともこれら各係合部70と対応する位置に形成されていればよい。
また、係合の方法は、切り欠きに限らず、例えば、ネジ、ピン止め、接着等であってもよく、各第一スラスト板56を端面に固定できればよい。
また、本実施形態においては、上ローラー50を駆動輪、下ローラー40を従動輪とする構成について説明しているが、下ローラー40を駆動輪とした場合に本発明を適用することも可能であり、また、上ローラー50、下ローラー40の双方が駆動輪であってもよい。
In the present embodiment, the reciprocating power is applied by the
In the present embodiment, a
Further, since the surface of the steel material is subjected to surface processing with hard chromium or an ion nitride film, the wear resistance of the surface of the
Further, the guide grooves A, B, and C formed in the
Further, the number of through
Further, each of the engaging portions 70 is not limited to one place for each first thrust plate 56. For example, each first thrust plate 56 is formed with two or more engaging portions. Alternatively, the end surfaces of the
Further, the method of engagement is not limited to the notch, and may be, for example, a screw, pinning, adhesion, or the like, as long as each first thrust plate 56 can be fixed to the end surface.
Further, in the present embodiment, a configuration in which the
1 ミシン
2 本体フレーム
3 ベッド部
4 胴部
5 アーム部
7 針棒
8 縫い針
9 針板
10 上ローラー駆動機構
15 ロッド
17 リンク
18 ピン
19 送りレバー
20 支持機構
21 軸抱き部材
21a 支持穴
22 シャフト
23 門形フレーム
26 シャフト軸抱き
27 コイルばね
28 操作レバー
40 下ローラー
50 上ローラー
51 上ローラー軸
52 上ローラー体
53a、53b クラッチスリーブ
54 スペーサ部材
55,65 給油経路
55a、65a 給油口
55b、65b 吐出口
56 第一スラスト板(リン青銅)
57 第二スラスト板(鋼)
58 クラッチテンションばね
60a、60b、60c 切り欠き部
70a、70b、70c 係合部
80,81,82,83 貫通孔
100 プーラー装置
A,B,C ガイド溝
D 搬送方向
DESCRIPTION OF
57 Second thrust plate (steel)
58 Clutch tension springs 60a, 60b,
D Transport direction
Claims (3)
前記被縫製物に接するローラーと、
回動駆動力を付与されると共に前記回動駆動力を一方向の回転運動に変換して伝達するワンウェイクラッチを内蔵するクラッチスリーブと、
前記クラッチスリーブに隣接すると共に、前記ワンウェイクラッチにより伝達される一方向の回転運動を前記ローラーに伝達するスペーサ部材と、
前記クラッチスリーブと前記スペーサ部材との対向する端面のそれぞれに面して配置された2枚の第一スラスト板と、
前記2枚の第一スラスト板の間に配置された第二スラスト板と、を備え、
前記各第一スラスト板は、各々が面している前記クラッチスリーブ又は前記スペーサ部材と一体的に回転可能に設けられ、
前記クラッチスリーブ又はスペーサ部材には、外部から前記第一スラスト板と前記第二スラスト板との間に潤滑剤の供給を可能とする給油経路(溝)が形成されていることを特徴とするミシンのプーラー装置。 In a sewing machine puller device that applies a tensile force downstream of the sewing position in the cloth feeding direction to the downstream side of the cloth feeding direction with respect to the workpiece.
A roller in contact with the workpiece,
A clutch sleeve having a built-in one-way clutch to which a rotational driving force is applied and which converts the rotational driving force into a rotational motion in one direction,
A spacer member that is adjacent to the clutch sleeve and that transmits rotational movement in one direction transmitted by the one-way clutch to the roller;
Two first thrust plates disposed facing each of the opposing end surfaces of the clutch sleeve and the spacer member;
A second thrust plate disposed between the two first thrust plates,
Each of the first thrust plates is provided so as to be rotatable integrally with the clutch sleeve or the spacer member facing each other,
The clutch sleeve or the spacer member is provided with an oil supply path (groove) capable of supplying a lubricant between the first thrust plate and the second thrust plate from the outside. Puller device.
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