以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、特許請求の範囲に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、特許請求の範囲に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の特許請求の範囲には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の記録制御装置は、
所定の規格にしたがって、実データと、前記実データの再生を制御するのに用いられる制御情報とが記録される記録媒体(例えば、図1のDVD92)に対する前記実データの記録を制御する記録制御装置(例えば、図1の記録再生装置)において、
前記制御情報(例えば、図5のVRMI_RECI#i)は、前記実データのメタデータ(例えば、図5のALT_REC_NM)と、そのメタデータとは別のユーザメタデータが記録されるユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されているかどうかを表すフラグ情報(例えば、図5のユーザメタデータフラグ)とを含み、
前記フラグ情報に基づいて、前記ユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されているかどうかを判定する判定手段(例えば、図9のステップS1乃至S10のユーザメタデータ判定処理を行う図8のメタデータ制御部201)と、
前記判定手段において、前記ユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されていないと判定された場合、前記記録媒体の実データが記録される領域の一部に、前記ユーザメタデータ領域を確保する確保手段(例えば、図10のステップS32の処理を行う図8のメタデータ制御部201)と
を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の記録制御装置は、
前記判定手段において、前記ユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されていると判定された場合、前記記録媒体の前記ユーザメタデータ領域に記録された前記ユーザメタデータを読み出す読み出し手段(例えば、図9のステップS12の処理を行う図8のメタデータ制御部201)をさらに備える
ことを特徴とする。
請求項5に記載の記録制御方法は、
所定の規格にしたがって、実データと、前記実データの再生を制御するのに用いられる制御情報とが記録される記録媒体(例えば、図1のDVD92)に対する前記実データの記録を制御する記録制御方法において、
前記制御情報(例えば、図5のVRMI_RECI#i)は、前記実データのメタデータ(例えば、図5のALT_REC_NM)と、そのメタデータとは別のユーザメタデータが記録されるユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されているかどうかを表すフラグ情報(例えば、図5のユーザメタデータフラグ)とを含み、
前記フラグ情報に基づいて、前記ユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されているかどうかを判定する判定ステップ(例えば、図9のステップS1乃至S10)と、
前記判定ステップにおいて、前記ユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されていないと判定された場合、前記記録媒体の実データが記録される領域の一部に、前記ユーザメタデータ領域を確保する確保ステップ(例えば、図10のステップS32)と
を含むことを特徴とする。
請求項6に記載のプログラムの各ステップが対応する具体例は、請求項5に記載の各ステップが対応する具体例と同様である。
請求項7に記載の記録再制御装置は、
所定の規格にしたがって、実データと、前記実データの再生を制御するのに用いられる制御情報とが記録される記録媒体(例えば、図1のDVD92)からの前記実データの再生を制御する再生制御装置(例えば、図1の記録再生装置)において、
前記制御情報(例えば、図5のVRMI_RECI#i)は、前記実データのメタデータ(例えば、図5のALT_REC_NM)と、そのメタデータとは別のユーザメタデータが記録されるユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されているかどうかを表すフラグ情報(例えば、図5のユーザメタデータフラグ)とを含み、
前記フラグ情報に基づいて、前記ユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されているかどうかを判定する判定手段(例えば、図9のステップS1乃至S10のユーザメタデータ判定処理を行う図8のメタデータ制御部201)と、
前記判定手段において、前記ユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されていると判定された場合、前記記録媒体の前記ユーザメタデータ領域に記録された前記ユーザメタデータを読み出す読み出し手段(例えば、図9のステップS12の処理を行う図8のメタデータ制御部201)と
を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の再生制御方法は、
所定の規格にしたがって、実データと、前記実データの再生を制御するのに用いられる制御情報とが記録される記録媒体(例えば、図1のDVD92)からの前記実データの再生を制御する再生制御方法において、
前記制御情報(例えば、図5のVRMI_RECI#i)は、前記実データのメタデータ(例えば、図5のALT_REC_NM)と、そのメタデータとは別のユーザメタデータが記録されるユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されているかどうかを表すフラグ情報(例えば、図5のユーザメタデータフラグ)とを含み、
前記フラグ情報に基づいて、前記ユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されているかどうかを判定する判定ステップ(例えば、図9のステップS1乃至S10)と、
前記判定ステップにおいて、前記ユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されていると判定された場合、前記記録媒体の前記ユーザメタデータ領域に記録された前記ユーザメタデータを読み出す読み出しステップ(例えば、図9のステップS12)と
を含むことを特徴とする。
請求項11に記載のプログラムの各ステップが対応する具体例は、請求項10に記載の各ステップが対応する具体例と同様である。
請求項12に記載の記録媒体は、
所定の規格にしたがって、実データと、前記実データの再生を制御するのに用いられる制御情報とが記録される記録媒体(例えば、図1のDVD92)において、
前記制御情報(例えば、図5のVRMI_RECI#i)は、前記実データのメタデータ(例えば、図5のALT_REC_NM)と、そのメタデータとは別のユーザメタデータが記録されるユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されているかどうかを表すフラグ情報(例えば、図5のユーザメタデータフラグ)とを含み、
前記フラグ情報が、前記ユーザメタデータ領域が前記記録媒体に確保されていることを表しているとき、前記記録媒体の実データが記録されている領域の一部を、前記ユーザメタデータ領域として、前記ユーザメタデータが記録されている
ことを特徴とする。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した記録再生装置の一実施の形態の構成例を示している。
図1の記録再生装置は、例えば、医療の用途に適したDVDレコーダで、いわゆる超音波診断装置で撮影された画像や、胃カメラで撮影された画像等の記録や再生に用いられる。
即ち、例えば、検査技師が、超音波診断装置等の医療機器(診断用の機器)を操作することによって、各種の診断用の画像を撮影し、その画像を、図1の記録再生装置によって、DVD92に記録する。その後、医師は、図1の記録再生装置によって、DVD92に記録された画像を再生し、その画像を見ながら診察を行う。
ここで、以下、適宜、図1の記録再生装置を、DVDレコーダという。
図1のDVDレコーダにおいて、電源スイッチブロック1は、電源ボタン21を有し、電源ボタン21は、ユーザによって、オンまたはオフ操作され、その操作に対応した操作信号を、コネクタ(CN)22を介して、ユーザインタフェースブロック2に供給する。
なお、電源スイッチブロック1は、コネクタ22を有し、コネクタ22は、ユーザインタフェースブロック2のコネクタ34と接続されている。
ユーザインタフェースブロック2において、マイクロコンピュータ31は、各種の制御を行う。
即ち、マイクロコンピュータ31には、電源スイッチブロック1の電源ボタン21からコネクタ22および34を介して、電源ボタン21の操作に対応した操作信号が供給されるようになっており、マイクロコンピュータ31は、例えば、その操作信号にしたがい、ユーザインタフェースブロック2が有するコネクタ36、並びに記録再生制御ブロック6が有するコネクタ76および77を介して、パワーユニット4を制御する。
また、マイクロコンピュータ31は、ボタン部32からの操作信号にしたがい、コネクタ36および76を介して、記録再生制御ブロック6が有するCPU61を制御する。さらに、マイクロコンピュータ31は、ユーザインタフェースブロック2が有するディスプレイ33の表示の制御その他の処理を行う。
ボタン部32は、ユーザによって操作される各種のボタンを有し、ユーザによって操作されると、その操作に対応した操作信号を、マイクロコンピュータ31に供給する。
ここで、ボタン部32には、DVD92に記録(録画)された画像データや音声データ(オーディオデータ)等の実データを再生するときに操作される「再生」ボタン、実データの再生や記録を停止するときに操作される「停止」ボタン、現在再生しているチャプタの次の先頭にジャンプするときに操作される「ネクスト」ボタン、現在再生しているチャプタの先頭にジャンプするときに操作される「プレビアス」ボタン、実データの再生や記録を一時停止(ポーズ)するときに操作される「ポーズ」ボタン、DVD92に実データを記録するときに操作される「録画」ボタンが設けられている。その他、ボタン部32には、ディスプレイ33に、各種の設定を行うための、図示せぬメニューを表示させる「メニュー」ボタンや、DVDドライブ9の図示せぬディスクトレイを開閉するときに操作される「オープン/クローズ」ボタンなども設けられている。
なお、「録画」ボタンが操作されることによって、DVD92への実データの記録が開始され、その後、「停止」ボタンが操作されることによって、DVD92への実データの記録が停止されるが、この「録画」ボタンが操作されてから、「停止」ボタンが操作されるまでの間にDVD92に記録された一連の実データは、タイトルと呼ばれる。
また、DVD92への実データの記録中に、「ポーズ」ボタンが操作されると、DVD92への実データの記録が一時停止されるが、その一時停止がされたデータの位置には、インデックスと呼ばれる見出し(目印)が付される。あるインデックス(またはタイトルの先頭)から、次のインデックス(またはタイトルの最後)までの区間(の実データ)は、チャプタと呼ばれる。
ディスプレイ33は、マイクロコンピュータ31の制御にしたがって、例えば、メニューや、DVDレコーダの状態等の各種の表示を行う。
なお、ユーザインタフェースブロック2は、コネクタ34,35,36を有する。コネクタ34は、電源スイッチブロック1のコネクタ22と接続されている。コネクタ35は、リモートコントロールインタフェースブロック3のコネクタ41と接続されている。コネクタ36は、記録再生制御ブロック6のコネクタ76と接続されている。
リモートコントロールインタフェースブロック3は、コネクタ41を有し、コネクタ41は、ユーザインタフェースブロック2のコネクタ35と接続されている。また、リモートコントロールインタフェースブロック3は、DVDレコーダの筐体表面に設けられた端子42および43と接続されている。
端子42と43には、DVDレコーダをリモートコントロールするときに操作されるリモートコントローラ101や、足での操作に適したフットスイッチ102を接続することができる。リモートコントローラ101やフットスイッチ102は、ユーザの操作に応じた操作信号を出力し、この操作信号は、端子42または43、リモートコントロールインタフェースブロック3のコネクタ41、ユーザインタフェースブロック2のコネクタ35を介して、マイクロコンピュータ31に供給される。マイクロコンピュータ31は、このようにしてリモートコントローラ101やフットスイッチ102から供給される操作信号にもしたがって、各種の制御を行う。
パワーユニット4は、記録再生制御ブロック6のコネクタ77に接続されており、このコネクタ77を経由して、DVDレコーダを構成する各ブロックに必要な電源を供給する。
AV(Audio Visual)インタフェースブロック5は、コネクタ51および52を有し、コネクタ51は、DVDレコーダの筐体表面に設けられた端子53,54,55,56と接続され、コネクタ52は、冷却用のファン7と接続されている。
ここで、端子53は、画像の入力用の端子であり、端子54は、音声の入力用の端子である。また、端子55は、画像の出力用の端子であり、端子56は、音声の出力用の端子である。
端子53と54には、例えば、超音波診断装置等の医療(診察)機器104を接続し、その端子53と54から、それぞれ、医療機器104が出力する画像データと音声データを、DVDレコーダに入力することができる。
端子55には、例えば、テレビジョン受像機などの画像を表示するモニタ105を接続することができ、端子56には、音声を出力するスピーカを接続することができる。
なお、端子53乃至56が接続されているコネクタ51は、記録再生制御ブロック6が有するコネクタ81に接続されている。
記録再生制御ブロック6は、HD(Hard Disk)91とDVD92に対するデータの記録および再生を制御する。
即ち、記録再生制御ブロック6において、CPU(Central Processing Unit)61は、例えば、フラッシュメモリ62に記憶されたプログラムを実行することにより、必要に応じて、バス60やコネクタ76から供給される信号に基づき、各種の処理を実行する。
フラッシュメモリ62は、バス60に接続されており、CPU61が実行するプログラムや、CPU61が処理を行う上で必要なデータを記憶している。SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)63は、バス60に接続されており、CPU61の動作上必要なデータ等を一時記憶する。
PHY部64は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394の規格に準拠した通信(IEEE1394通信)の物理層(OSI(Open System Interconnection)参照モデルの物理層)の処理を行う。
即ち、PHY部64には、端子85から、記録再生制御ブロック6が有するコネクタ80を介して、IEEE1394通信によって送信されてくる信号が供給されるようになっており、PHY部64は、その信号に、物理層の処理を施し、IEEE1394インタフェース65に供給する。
IEEE1394インタフェース65は、バス60を介してCPU61によって制御され、PHY部64から供給される信号を、ベースバンドの、例えば、画像データや音声データに変換し、画像データはベースバンドスイッチ66に供給し、音声データはベースバンドスイッチ67に供給する。
ベースバンドスイッチ66には、IEEE1394インタフェース65の出力と、A/D(Analog/Digital)コンバータ72の出力とが供給されるようになっている。そして、ベースバンドスイッチ66は、IEEE1394インタフェース65の出力、またはA/Dコンバータ72の出力のうちの一方を選択し、コーデック68に供給する。即ち、これにより、IEEE1394インタフェース65から供給される画像データ、またはA/Dコンバータ72から供給される画像データが、コーデック68に供給される。
ベースバンドスイッチ67には、IEEE1394インタフェース65の出力と、A/Dコンバータ73の出力とが供給されるようになっている。そして、ベースバンドスイッチ67は、IEEE1394インタフェース65の出力、またはA/Dコンバータ73の出力のうちの一方を選択し、コーデック68に供給する。即ち、これにより、IEEE1394インタフェース65から供給される音声データ、またはA/Dコンバータ73から供給される音声データが、コーデック68に供給される。
コーデック68は、CPU61からバス60を介して制御され、ベースバンドスイッチ66から供給される画像データや、ベースバンドスイッチ67から供給される音声データを、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)等の所定の符号化方式で符号化し、その結果得られる符号化データを、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)ドライバ70に供給する。
また、コーデック68には、ATAPIドライバ70から符号化データが供給されるようになっている。コーデック68は、ATAPIドライバ70から供給される符号化データを、画像データまたは音声データに復号し、画像データは、D/A(Digital/Analog)コンバータ74に供給し、音声データは、D/Aコンバータ75に供給する。
SDRAM69は、コーデック68が処理を行う上で必要なデータを一時記憶する。
ATAPIドライバ70は、ATAPIの規格に準拠した装置をドライブするドライバで、図1の実施の形態では、コネクタ82を介して、HDドライブ8とDVDドライブ9を制御する。
即ち、ATAPIドライバ70は、HDドライブ8やDVDドライブ9を制御することにより、コーデック68から供給される符号化データを、HD91やDVD92に記録(録画)させる。また、ATAPIドライバ70は、HDドライブ8やDVDドライブ9を制御することにより、HD91やDVD92に記録された符号化データを再生させ、コーデック68に供給する。
なお、その他、ATAPIドライバ70は、CPU61からバス60を介して制御され、その制御にしたがって、HD91やDVD92にデータを記録させ、あるいは、HD91やDVD92からデータを再生させる(読み出させる)。
SDRAM71は、ATAPIドライブ70が処理を行う上で必要なデータを一時記憶する。
A/Dコンバータ72は、コネクタ81から供給されるアナログ信号の画像信号をA/D変換することにより、ディジタル信号の画像データとし、ベースバンドスイッチ66に供給する。A/Dコンバータ73は、コネクタ81から供給されるアナログ信号の音声信号をA/D変換することにより、ディジタル信号の音声データとし、ベースバンドスイッチ67に供給する。
D/Aコンバータ74は、コーデック68から供給されるディジタル信号の画像データをD/A変換することにより、アナログ信号の画像信号とし、コネクタ81に供給する。D/Aコンバータ75は、コーデック68から供給されるディジタル信号の音声データをD/A変換することにより、アナログ信号の音声信号とし、コネクタ81に供給する。
なお、記録再生制御ブロック6は、コネクタ76,77,78,79,80,81,82を有する。
コネクタ76は、コネクタ77,78,79,CPU61、ユーザインタフェースブロック2のコネクタ36とそれぞれ接続されている。
コネクタ77は、コネクタ76、パワーユニット4とそれぞれ接続されている。
コネクタ78は、コネクタ76と接続されている。さらに、コネクタ78は、DVDレコーダの筐体表面に設けられた端子83と接続されている。ここで、端子83は、RS-232Cの規格に準拠した通信(RS-232C通信)用の端子であり、例えば、RS-232C通信のインタフェースを有するコンピュータ103と接続して、そのコンピュータ103から各種のデータをDVDレコーダに入力し、あるいは、DVDレコーダからコンピュータ103に各種のデータを出力することができる。
コネクタ79も、コネクタ78と同様に、コネクタ76に接続されている。さらに、コネクタ79は、DVDレコーダの筐体表面に設けられた端子84と接続されている。ここで、端子84は、USB(Universal Serial Bus)の規格に準拠した通信(USB通信)用の端子であり、例えば、USB通信のインタフェースを有するコンピュータ103と接続して、そのコンピュータ103から各種のレコーダに入力し、あるいは、DVDレコーダからコンピュータ103に各種のデータを出力することができる。
コネクタ80は、PHY部64と接続されており、さらに、DVDレコーダの筐体表面に設けられた端子85と接続されている。ここで、端子85は、IEEE1394通信用の端子であり、例えば、IEEE1394通信のインタフェースを有する医療機器104と接続して、その医療機器104から画像データや音声データをDVDレコーダに入力することができる。
コネクタ81は、AVインタフェースブロック5のコネクタ51と接続されている。ここで、上述したように、コネクタ51は、画像の入力用の端子53、音声の入力用の端子54、画像の出力用の端子55、音声の出力用の端子56に接続されている。画像の入力用の端子53から入力された画像(信号)と、音声の入力用の端子54から入力された音声(信号)は、コネクタ51および81を介して、A/Dコンバータ72と73に、それぞれ供給される。また、D/Aコンバータ74が出力する画像(信号)と、コンバータ75が出力する音声(信号)は、コネクタ81および51を介して、画像の出力用の端子55と、音声の出力用の端子56から、それぞれ出力される。
コネクタ82には、ATAPIドライバ70が接続されている。さらに、コネクタ82には、HDドライブ8とDVDドライブ9とが接続されている。ATAPIドライバ70と、HDドライブ8やDVDドライブ9との間では、コネクタ82を介して、データ等がやりとりされる。
HDドライブ8は、HD91を内蔵し、ATAPIドライバ70の制御にしたがって、HD91に対するデータの記録と再生(読み出し)を行う。DVDドライブ9は、DVD92の着脱が可能となっており、ATAPIドライバ70の制御にしたがって、DVD92に対するデータの記録と再生を行う。
以上のように構成されるDVDレコーダにおいて、医療機器104が出力する画像や音声を記録する場合には、医療機器104が、端子85か、または端子53および54に接続される。
そして、医療機器104が、端子85に接続された場合には、医療機器104が出力する画像または音声が、端子85、コネクタ80,PHY部64、IEEE1394インタフェース65を介して、ベースバンドスイッチ66または67に、それぞれ供給される。この場合、ベースバンドスイッチ66と67は、それぞれ、IEEE1394インタフェース65から供給される画像と音声を選択し、コーデック68に供給する。
また、医療機器104が、端子53および54に接続された場合には、医療機器104が出力する画像または音声が、端子53または54、コネクタ51、81、A/Dコンバータ72または73を介して、ベースバンドスイッチ66または67に、それぞれ供給される。この場合、ベースバンドスイッチ66と67は、それぞれ、A/Dコンバータ72から供給される画像とA/Dコンバータ73から供給される音声を選択し、コーデック68に供給する。
コーデック68は、ベースバンドスイッチ66から供給される画像と、ベースバンドスイッチ67から供給される音声を符号化し、その結果得られる符号化データを、ATAPIドライバ70およびコネクタ82を介して、HDドライブ8およびDVDドライブ9に供給する。これにより、医療機器104が出力する画像や音声は、HDドライブ8においてHD91に記録されるとともに、DVDドライブ9においてDVD92に記録される。
ここで、本実施の形態では、画像や音声を、HD91とDVD92の両方に(2重に)記録するようにしたが、画像や音声は、HD91またはDVD92のうちのいずれか一方だけに記録することが可能である。但し、画像や音声を、HD91とDVD92の両方に記録する場合には、例えば、HD91またはDVD92のうちの一方にエラーが生じたとき等に、他方に記録された画像や音声によって、一方の画像や音声のリカバリを行うこと等が可能となる。
なお、画像や音声を、HD91とDVD92の両方に記録する、あるいは、いずれか一方だけに記録する、といった設定は、例えば、ディスプレイ33に表示されるメニューから行うことができる。
次に、図1のDVDレコーダにおいて、HD91やDVD92に記録された画像や音声を再生する場合には、ATAPIドライバ70が、HDドライブ8またはDVDドライブ9を制御することにより、HD91またはDVD92から画像や音声を読み出させ、コーデック68を介し、画像はD/Aコンバータ74に、音声はD/Aコンバータ75に、それぞれ供給する。
コーデック68からD/Aコンバータ74に供給された画像は、コネクタ81、51、および端子55を介して、モニタ105に供給されて表示される。また、コーデック68からD/Aコンバータ75に供給された音声は、コネクタ81、51、および端子56を介して、スピーカ106に供給されて出力される。
以上のように、図1のDVDレコーダによれば、医療機器104が出力する画像や音声といった実データを、HD91やDVD92に記録することができ、また、そのようにして、HD91やDVD92に記録された画像や音声を再生することができる。
ところで、以上のように、医療機器104が出力する画像や音声を、DVD92に記録する場合、例えば、1人の患者の画像を、1つのタイトルとして、DVD92に記録することが予想される。
この場合、タイトルに、そのタイトル全体に関するメタデータ、即ち、例えば、タイトルとしての画像を撮影した年月日(必要に応じて時刻も含む)、さらには、その画像に患部が映っている患者の氏名その他の患者の情報を付しておければ、タイトルを再生して診察(診断)を行う医師にとって便利である。
ここで、上述したような、タイトルとしての画像を撮影した年月日や、その画像に患部が映っている患者に関する情報といった、タイトル全体に関するメタデータを、以下、適宜、タイトルメタデータという。
一方、医療機器104が出力する時系列の画像(データ)においては、例えば、あるフレーム(フィールド)に映っている範囲と、他のフレームに映っている範囲とが異なることがある。従って、同一の大きさの患部であっても、あるフレームでは大きく映り、他のフレームでは小さく映っていることがある。その結果、このような画像を見て診察を行う医師が、患部の大きさを見間違うおそれがある。
かかる見間違いを防止するためには、画像に映っている範囲に関する情報(例えば、画像に映っている範囲の縦と横の長さなど)(以下、適宜、画像スケール情報という)を、画像に付しておくのが望ましい。
ここで、画像スケール情報は、いわば時々刻々とリアルタイムで、例えば、フレーム(フィールド)ごとや、GOP(Group Of Picture)ごとに変化しうる。このような、タイトル(時系列のデータ)における所定の間隔ごとのデータに関するメタデータを、以下、適宜、リアルタイムメタデータという。
なお、リアルタイムメタデータとしては、上述のような画像スケール情報の他、例えば、画像を撮像したときのズームの倍率、さらには、画像の垂直同期信号に重畳される情報などのリアルタイムで変化しうる情報がある。
タイトルのメタデータとして、以上のような、タイトルメタデータとリアルタイムメタデータとの2種類のメタデータを、DVD92に記録することができれば便利であるが、DVDの規格では、前述したように、タイトルのメタデータを記録することができる領域(情報)は、制御情報の中の64バイトのALT_REC_NMしか用意されていない。
そこで、図1のDVDレコーダでは、DVD92の実データとしてのタイトルが記録される(記録)領域の一部としての、例えば先頭部分に、タイトルのメタデータを記録するユーザメタデータ領域を確保し、そのユーザメタデータ領域に、タイトルのメタデータを記録することができるようになっている。
ここで、ユーザメタデータ領域に記録されるタイトルのメタデータ、即ち、タイトルメタデータとリアルタイムメタデータとを、以下、適宜、両方まとめて、ユーザメタデータという。
図2は、図1のDVDレコーダで記録がされたDVD92の記録内容を模式的に示している。
図2上側は、図1のDVDレコーダで2つのタイトル#1,#2が記録がされたDVD92の記録内容を模式的に示している。
図2上側においては、先頭に、制御情報であるテーブル情報が記録されており、そのテーブル情報が記録された領域に続く領域が、実データとしてのタイトルが記録される領域になっている。そして、タイトル#1が記録される領域の先頭部分に、ユーザメタデータが記録されるユーザメタデータ領域(TITLE INFOs)が確保されており、そのユーザメタデータ領域の直後に、タイトル#1,#2が記録されている。
図2下側は、従来のDVDレコーダでタイトル#1が記録され、その後、図1のDVDレコーダでタイトル#2が記録されたDVD92の記録内容を模式的に示している。
図2下側においては、先頭に、図2上側と同様に、制御情報であるテーブル情報が記録されており、そのテーブル情報が記録された領域に続く領域が、実データとしてのタイトルが記録される領域になっている。
さらに、図2下側では、テーブル情報の直後に、従来のDVDレコーダで記録されたタイトル#1が存在している。そして、そのタイトル#1に続けて、図1のDVDレコーダで記録されたタイトル#2が存在するが、そのタイトル#2の先頭部分に、ユーザメタデータが記録されるユーザメタデータ領域が確保されている。
図3は、DVDの規格で規定されている、制御情報であるテーブル情報が格納される幾つかのファイルと、そのファイルに格納される制御情報の内容とを示している。
制御情報であるテーブル情報が格納されるファイルには、例えば、VIDEO_RM.IFOファイル(ファイル名が、"VIDEO_RM.IFO"のファイル)、VIDEO_RM.BUPファイル、VIDEO_TS.IFOファイル、VIDEO_TS.BUPファイル、VTS_01_0.IFOファイル、VTS_01_0.BUPファイルなどがある。
VIDEO_RM.IFOファイルには、VRMI(Video Recording Manager Information)と呼ばれる制御情報が格納され、VIDEO_TS.IFOファイルには、VMGI(Video Manager General Information)と呼ばれる制御情報が格納される。VTS_01_0.IFOファイルには、VTSI(Video Title set Information)と呼ばれる制御情報が格納される。
また、拡張子がBUPのVIDEO_RM.BUPファイル、VIDEO_TS.BUPファイル、VTS_01_0.BUPファイルは、それぞれ、VIDEO_RM.IFOファイル、VIDEO_TS.IFOファイル、VTS_01_0.IFOファイルのバックアップであり、内容は同一である。
なお、図3には、タイトルが格納されるファイルも示してある。タイトルは、VTS_XX_Y.VOBファイルに格納され、そのVTS_XX_Y.VOBファイルの内容は、VTSTT_VOBS(Video Object Set for Titles in a VTS)と呼ばれる。ここで、VTS_XX_Y.VOBファイルのXXとYは、数字であり、図3では、XXが01に、Yが1に、それぞれなっている。
次に、図4は、DVD92の論理的な記録フォーマットの例を示している。
なお、図4において、左側に示してある16進数の数字は、DVD92の記録領域の論理アドレス(LBN(Logical Block Number))である。また、図4の記録フォーマットは、DVDの規格に準拠しており、その説明は、適宜省略する。
図4は、図2上側に示したように、タイトル#1が記録される領域の先頭部分に、ユーザメタデータ領域が確保されている場合のDVD92の記録フォーマットを示している。
即ち、図4では、論理アドレス#0から、2MバイトのFile System(の情報)が配置(記録)されている。なお、File Systemとしては、例えば、UDF(Universal Disk Format)やISO(International Organization for Standardization)9660などが採用される。
File Systemの直後の論理アドレス#400からは、1MバイトのファイルVIDEO_RM.DATが配置され、続けて、論理アドレス#600から、32KバイトのファイルVIDEO_RM.IFOが配置されている。その後、所定のサイズの予約領域(Reserved(User Data))が配置され、論理アドレス#1C00から32KバイトのファイルVIDEO_TS.IFOが配置されている。その後、所定のサイズの予約領域(Reserved)が配置され、論理アドレス#1C50から、13MバイトのファイルVIDEO_TS.VOBが配置されている。
ファイルVIDEO_TS.VOBに続けて、論理アドレス#3A00から、32KバイトのファイルVIDEO_TS.BUPが配置され、その後、所定のサイズの予約領域(Reserved)が配置されている。そして、論理アドレス#3C00から、224KバイトのファイルVTS_01_0.IFOが配置され、その後、所定のサイズの予約領域(Reserved)が配置されている。
さらに、論理アドレス#3D00から、224KバイトのファイルVTS_02_0.IFOが配置され、その後、所定のサイズの予約領域(Reserved)が配置されている。そして、論理アドレス#3E00から、224KバイトのファイルVTS_03_0.IFOが配置され、その後、論理アドレス#4000の直前まで、予約領域(Reserved)が配置されている。
論理アドレス#4000からは、タイトルのVTS_XX_Y.VOBファイルが記録される領域になっているが、図4では、その先頭に、例えば、10Mバイトのユーザメタデータ領域が確保されている。なお、10Mバイトのユーザメタデータ領域は、図4では、タイトルメタデータの記録用の、例えば100Kバイトのタイトルインフォ領域と、リアルタイムメタデータの記録用の、例えば10140Kバイトのリアルタイムメタデータ領域とから構成されている。
タイトルのVTS_XX_Y.VOBファイルが記録される領域の後には、224KバイトのファイルVTS_01_0.BUP、32KバイトのファイルVIDEO_RM.BUP、256バイトのSecond Anchor Pointが順次配置されている。
図4において、論理アドレス#600から記録されている32KバイトのファイルVIDEO_RM.IFOには、図3で説明したように、制御情報の1つであるVRMIが格納されている。
図5は、制御情報VRMIのフォーマットを示している。
制御情報VRMIには、その先頭から、2048バイトのVRMI_GI,4096バイトのVRMI_CHPI、それぞれが512バイトの49個のVRMI_RECI#n(VRMI_RECI#1乃至VRMI_RECI#49)、1536バイトの予約領域(Reserved)が順次配置されている。
ここで、VRMI_RECI#nは、タイトル#nの再生の制御に用いられる、タイトルごとの制御情報である。DVD92には、例えば、最大で、49のタイトルを記録することができ、VRMIには、その49のタイトルに対応して、49個のVRMI_RECI#1乃至VRMI_RECI#49がある。
VRMI_RECI#nでは、その先頭に、1バイトのREC_ST(Recording status)が配置され、それから27バイトだけ後に、4バイトのREC_E_A(End address of Recording)が配置されている。さらに、REC_E_Aから32バイトだけ後に、64バイトのREC_NMが配置され、その直後に、64バイトのALT_REC_NMが配置されている。そして、ALT_REC_NMの直後の320バイトには、DVDの規格で定められている所定の情報が配置される。
ここで、VRMI_RECI#nにおいて、REC_STが、0x01(0xはその後に続く値が16進数であることを表す)以外の値である場合には、タイトル#nが、DVD92に存在しない(記録されていない)。また、REC_E_Aは、タイトル#nが記録されているDVD92の領域の最後の位置の論理アドレスを表す。さらに、ALT_REC_NMは、タイトル#nのメタデータとしての、例えば、タイトル#nのタイトル名として使用することができる。
VRMI_RECI#nの64バイトのREC_NMは、図5に示すように、32バイトの予約領域(Reserved)、1バイトのタイトル記録情報、2バイトのSET_ID、7バイトの自記録識別ID、22バイトの予約領域(Reserved)が、その先頭から順次配置されて構成される。
自記録識別IDは、タイトル#nを記録したDVDレコーダを識別する情報で、図1のDVDレコーダがタイトル#nを記録した場合、例えば、7バイトの文字列"plannet"とされる。
1バイトのタイトル記録情報は、図5に示すように、4ビットの予約領域(Reserved)、1ビットのユーザメタデータフラグ、3ビットのOrg_Protectionが、その先頭から順次配置されて構成される。
このタイトル記録情報におけるユーザメタデータフラグが、タイトル#nが記録されているDVD92の領域の先頭に、ユーザメタデータ領域(図4)が確保されているかどうかを表す。即ち、タイトル#nが記録されているDVD92の領域の先頭に、ユーザメタデータ領域が確保されている場合、ユーザメタデータフラグは、0または1のうちの、例えば、1とされ、ユーザメタデータ領域が確保されていない場合、ユーザメタデータフラグは、0とされる。
以上のように、タイトル#nの再生の制御に用いられる制御情報VRMI_RECI#nは、タイトル(実データ)#nのメタデータALT_REC_NMと、そのメタデータALT_REC_NMとは別のユーザメタデータが記録されるユーザメタデータ領域がDVD92上に確保されているかどうかを表すユーザメタデータフラグとを含んでいる。
次に、図6は、ユーザメタデータ領域(図4)を構成するタイトルインフォ領域とリアルタイムメタデータ領域のうちの、タイトルインフォ領域のフォーマットを示している。
タイトルインフォ領域は、図4で説明したように、100Kバイトの領域であり、タイトルメタデータが配置される、例えば49×2Kバイトのタイトルメタデータ領域と、ポインタが配置される、例えば2Kバイトのポインタ領域とから構成される。
タイトルメタデータ領域は、タイトル#nのタイトルメタデータINFO_DATA#nが配置される2Kバイト(2048バイト)の領域を、DVD92に記録することができる最大のタイトルの数である49だけ有している。従って、タイトルメタデータ領域には、1つのタイトルにつき、2KバイトまでのタイトルメタデータINFO_DATA#nを記録することができる。
ポインタ領域には、その先頭から、タイトル#nのタイトルメタデータINFO_DATA#nが配置される2Kバイトの領域の先頭の論理アドレスを表す1バイトのポインタであるTITLE_INFOポインタが、タイトルメタデータINFO_DATA#nが配置される領域と同一の数である49だけ配置される。即ち、ポインタ領域の先頭からnバイト目には、タイトル#nのタイトルメタデータINFO_DATA#nが配置される領域の先頭の論理アドレスを表す1バイトのTITLE_INFOポインタが配置される。
なお、ポインタ領域は、上述したように、2Kバイトの領域であり、49×1バイトのTITLE_INFOポインタが配置される領域以外の領域は、将来の拡張のための予約領域とされている。
次に、図7は、ユーザメタデータ領域(図4)を構成するタイトルインフォ領域とリアルタイムメタデータ領域のうちの、リアルタイムメタデータ領域のフォーマットを示している。
リアルタイムメタデータ領域は、図4で説明したように、10Mバイトの領域であるが、図7では、256バイトの領域を、いわば1単位の領域(単位領域)として、各単位領域に、1GOP分の画像に関するリアルタイムメタデータが配置される。
即ち、リアルタイムメタデータ領域には、その先頭の単位領域から、タイトル#1に関するリアルタイムメタデータが、GOP単位で配置される。そして、タイトル#1の最後のGOPのリアルタイムメタデータが配置された単位領域の次の単位領域から、タイトル#2に関するリアルタイムメタデータが、GOP単位で配置される。以下、同様にして、リアルタイムメタデータ領域には、GOP単位のリアルタイムメタデータが配置される。
なお、単位領域に配置する1GOP分のリアルタイムメタデータは、例えば、その1GOPに共通のメタデータであっても良いし、その1GOPを構成するピクチャ(フレームまたはフィールド)ごとのメタデータであっても良い。
次に、図8は、図1の記録再生制御ブロック6の機能的な構成例を示している。なお、図8の記録再生制御ブロック6の機能的な構成は、図1のCPU61がプログラムを実行することにより実現される。
メタデータ制御部201は、記録制御部203と再生制御部204を制御することにより、DVD92(のユーザメタデータ領域(図4))へのユーザメタデータの記録と再生(読み出し)を制御する。
ここで、DVD92に記録するユーザメタデータは、例えば、図1のコンピュータ103から、RS-232C通信用の端子83や、USB通信用の端子84を介して、記録再生制御ブロック6に入力することができるようになっている。
即ち、例えば、オペレータがコンピュータ103を操作し、例えば、ユーザメタデータのうちのタイトルメタデータを入力すると、そのタイトルメタデータは、コンピュータ103から、RS-232C通信用の端子83またはUSB通信用の端子84を介して、記録再生制御ブロック6に入力される。
また、例えば、医療機器104は、コンピュータ103と接続し、画像の他に、その画像に関する画像スケール情報等のリアルタイムメタデータを、コンピュータ103に供給することができるようになっている。そして、コンピュータ103は、医療機器104からのリアルタイムメタデータを、RS-232C通信用の端子83またはUSB通信用の端子84を介して、記録再生制御ブロック6に入力することができるようになっている。
メタデータ制御部201は、以上のようにして、コンピュータ103から記録再生制御ブロック6に入力されるタイトルメタデータやリアルタイムメタデータといったユーザメタデータを、記録制御部203を介して、DVD92(のユーザメタデータ領域(図4))に記録させる。
また、メタデータ制御部201は、DVD92に記録されたユーザメタデータを、再生制御部204を介して読み出し、例えば、図1のSDRAM63に対応する記憶部202に記憶させる。さらに、メタデータ制御部201は、記憶部202に記憶されたユーザメタデータを読み出し、図1のRS-232C通信用の端子83またはUSB通信用の端子84を介して、コンピュータ103に出力する。この場合、コンピュータ103は、図示せぬディスプレイに、メタデータ制御部201からのユーザメタデータ、即ち、タイトルメタデータやリアルタイムメタデータを表示する。
なお、図1のCPU61においては、DVD92から再生されたリアルタイムメタデータとしての、例えば、画像スケール情報から、その画像スケール情報に応じた目盛りのグラフィックスを生成し、その目盛りのグラフィックスを、DVD92から再生された、対応する画像に重畳し、端子55から、モニタ105に出力することができる。この場合、モニタ105では、画像とともに、画像に映っている範囲に応じた目盛りのグラフィックスが表示される。
記憶部202は、メタデータ制御部201が再生制御部204を制御することによりDVD92から読み出したユーザメタデータを一時記憶するようになっている。即ち、記憶部202は、上述したように、図1のSDRAM63に対応し、DVD92に比較してデータの読み出しを高速に行うことができる。そこで、メタデータ制御部201は、例えば、DVD92がDVDドライブ9に装着されたとき等に、DVD92からユーザメタデータを読み出し、記憶部202に記憶させることで、その後は、記憶部202からユーザメタデータを読み出すようにすることで、ユーザメタデータを、コンピュータ103等の外部の装置に、高速に出力することができるようになっている。
記録制御部203は、メタデータ制御部201の制御にしたがって、ユーザメタデータのDVD92への記録を制御する。また、記録制御部203には、図1の端子85や、端子53および54を介して記録再生制御ブロック6に入力される画像や音声等の実データのDVD92への記録を制御する。
再生制御部204は、メタデータ制御部201の制御にしたがって、DVD92からのユーザメタデータの読み出し(再生)を制御する。また、再生制御部204は、DVD92からの、画像や音声データ等の実データの読み出しを制御し、さらに、その制御によってDVD92から読み出された画像や音声データ等の実データを、図1の端子53および54を介して、外部に出力する。ここで、上述したように、端子53を介して出力された実データとしての画像は、モニタ105に供給されて表示され、端子54を介して出力された実データとしての音声は、スピーカ106に供給されて出力される。
以上のように構成される記録再生ブロック6は、例えば、DVD92がDVDドライブ9に装着されたときや、DVD92がDVDドライブ9に装着されている状態で電源がオンにされたとき等に、DVDドライブ9に装着されているDVD92に、ユーザメタデータが記録されるユーザメタデータ領域が確保されている(存在している)かどうかをチェック(確認)するユーザメタデータ確認処理を行う。
そこで、図9のフローチャートを参照して、ユーザメタデータ確認処理について説明する。
ユーザメタデータ確認処理では、メタデータ制御部201が、まず、ステップS1乃至S10において、DVD92にユーザメタデータ領域が確保されているか否かを判定するユーザメタデータ判定処理を行う。
即ち、メタデータ制御部201は、ステップS1において、再生制御部204を制御することにより、DVD92の論理アドレス#600を先頭として配置されているファイルVIDEO_RM.IFO(図4)から、32Kバイトの制御情報VRMIを読み出し、ステップS2に進む。
ステップS2では、メタデータ制御部201は、制御情報VRMI(図5)の先頭から1025バイト目に配置されている1バイトのFTT_Ns(図示せず)を取得し(読み出し)、ステップS3に進む。ここで、FTT_Nsは、DVD92に記録されているタイトルの数(総数)を表す。
ステップS3では、メタデータ制御部201は、データを参照する参照位置を、ステップS1でDVD92から読み出した制御情報VRMI(図5)の先頭から6Kバイト先の論理アドレスの次の論理アドレスに移動する。即ち、これにより、参照位置が、タイトル#1の制御情報VRMI_RECI#1の先頭に移動される。
ステップS3の処理後は、ステップS4に進み、メタデータ制御部201は、タイトルを表す変数nに、初期値としての、例えば1をセットしてステップS5に進み、変数nが、DVD92に記録されているタイトルの総数以下(の値)であるかどうかを判定する。ここで、メタデータ制御部201は、DVD92に記録されているタイトルの総数を、ステップS2で取得したFTT_Nsから認識する。
ステップS5において、変数nが、DVD92に記録されているタイトルの総数以下であると判定された場合、ステップS6に進み、メタデータ制御部201は、タイトル#nが、DVD92上に存在する(DVD92に記録されている)かどうかを判定する。
ここで、図5に示したように、タイトル#nの制御情報VRMI_RECI#nの先頭の1バイトのREC_STが、0x01以外の値である場合には、タイトル#nが、DVD92に存在しないので、ステップS6の判定処理は、このREC_STを参照することにより行われる。
ステップS6において、タイトル#nが、DVD92上に存在しないと判定された場合(REC_STが、0x01以外の値である場合)、ステップS7に進み、メタデータ制御部201は、変数nを1だけインクリメントして、ステップS5に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS6において、タイトル#nが、DVD92上に存在すると判定された場合(REC_STが、0x01である場合)、ステップS8に進み、メタデータ制御部201は、タイトル#nの制御情報VRMI_RECI#n(図5)の先頭から65バイト目を先頭として配置されている64バイトのREC_NMを取得し、ステップS9に進む。
ステップS9では、メタデータ制御部201は、64バイトのREC_NM(図5)のうちのタイトル記録情報に含まれるユーザメタデータフラグと、REC_NMのうちの自記録識別IDとを取得して、ステップS10に進み、そのユーザメタデータフラグと、自記録識別IDとに基づき、タイトル#n(実データ)が記録されているDVD92の領域の先頭に、ユーザメタデータ領域が確保されているかどうか判定する。
ここで、ユーザメタデータフラグが、タイトル#nが記録されているDVD92の領域の先頭にユーザメタデータ領域が確保されていることを表す1になっており、自記録識別IDが、タイトル#nを記録したDVDレコーダが図1のDVDレコーダであることを表す文字列"plannet"となっている場合、タイトル#nが記録されているDVD92の領域の先頭に、ユーザメタデータ領域が確保されているので、メタデータ制御部201は、ステップS10において、ユーザメタデータ領域が確保されていると判定する。
一方、ユーザメタデータフラグが、タイトル#nが記録されているDVD92の領域の先頭にユーザメタデータ領域が確保されていないことを表す0になっている場合、タイトル#nが記録されているDVD92の領域の先頭に、ユーザメタデータ領域は確保されていないので、メタデータ制御部201は、ステップS10において、ユーザメタデータ領域が確保されていないと判定する。
なお、ここでは、ユーザメタデータフラグと自記録識別IDとの両方を参照して、ユーザメタデータフラグが1であり、かつ、自記録識別IDが文字列"plannet"となっている場合にのみ、タイトル#nが記録されているDVD92の領域の先頭に、ユーザメタデータ領域が確保されていると判定するようにしたが、ユーザメタデータフラグのみを参照して、ユーザメタデータフラグが1である場合に、ユーザメタデータ領域が確保されていると判定するようにしても良い。
ステップS10において、ユーザメタデータ領域が確保されていないと判定された場合、ステップS7に進み、上述したように、メタデータ制御部201は、変数nを1だけインクリメントして、ステップS5に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS10において、ユーザメタデータ領域が確保されていると判定された場合、以下、ステップS11,S12に順次進み、そのユーザメタデータ領域からユーザメタデータを取得するための処理が行われる。
即ち、ステップS10において、ユーザメタデータ領域が確保されていると判定された場合、つまり、タイトル#nが記録されているDVD92の領域の先頭に、ユーザメタデータ領域が存在する場合、ステップS11に進み、メタデータ制御部201は、ステップS1でDVD92から読み出した制御情報VRMIから、タイトル#nの制御情報VRMI_RECI#n(図5)の直前に配置されている、タイトル#n-1の制御情報VRMI_RECI#n-1の先頭から29乃至32バイト目の4バイトのREC_E_Aが表す論理アドレスの次の論理アドレスを、ユーザメタデータ領域の先頭の論理アドレスとして取得する。
即ち、いまの場合、タイトル#nが記録されているDVD92の領域の先頭に、ユーザメタデータ領域が存在するので、ユーザメタデータ領域の先頭の論理アドレスは、タイトル#nの1つ前のタイトル#n-1の最後の論理アドレスの次の論理アドレスである。また、タイトル#n-1の制御情報VRMI_RECI#n-1の先頭から29乃至32バイト目の4バイトのREC_E_Aは、図5で説明したように、タイトル#n-1が記録されているDVD92の領域(記録領域)の最後の論理アドレスを表す。
そこで、メタデータ制御部201は、タイトル#n-1の制御情報VRMI_RECI#n-1の先頭から29乃至32バイト目の4バイトのREC_E_Aが表す論理アドレスの次の論理アドレスを、ユーザメタデータ領域の先頭の論理アドレスとして取得する。
ここで、タイトル#1が記録されるDVD92の領域の先頭の論理アドレスは、図4で説明したように、論理アドレス#4000である。このため、ステップS10において、タイトル#1が記録されているDVD92の領域の先頭に、ユーザメタデータ領域が確保されていると判定された場合だけは、いわば例外的に、ステップS11において、メタデータ制御部201は、ユーザメタデータ領域の先頭の論理アドレスとして、論理アドレス#4000を取得する(ユーザメタデータ領域の先頭の論理アドレスが論理アドレス#4000であると認識する)。
その後、ステップS11からステップS12に進み、メタデータ制御部201は、再生制御部204を制御することにより、ステップS11で得た、ユーザメタデータ領域の先頭の論理アドレスを先頭として、10Mバイトのユーザメタデータ領域に記録されているユーザメタデータを、DVD92から読み出し、記憶部202に供給して記憶させて、ユーザメタデータ確認処理を終了する。
一方、ステップS5において、変数nが、DVD92に記録されているタイトルの総数以下でないと判定された場合、即ち、DVD92に記録されているタイトルの領域のいずれの領域にも、タイトルメタデータ領域が確保されていない場合、メタデータ制御部201は、ユーザメタデータ確認処理を終了する。
次に、図10のフローチャートを参照して、例えば、図1の医療機器104から、端子85、または端子53や54を介して、記録再生制御ブロック6に入力される画像データや音声データ等の実データとしてのタイトルを、DVD92に記録する記録処理について説明する。
医療機器104から、端子85、または端子53や54を介して、記録再生制御ブロック6に入力される画像データや音声データ等の実データは、記録制御部203(図8)に供給される。
一方、ユーザ(オペレータ)が、ユーザインタフェースブロック2(図1)のボタン部32における「録画」ボタンを操作すると、ステップS31において、メタデータ制御部201は、図9のステップS1乃至S10のメタデータ判定処理の処理結果に基づき、DVD92に、ユーザメタデータ領域が確保されているかどうかを判定する。
ステップS31において、DVD92に、ユーザメタデータ領域が確保されていないと判定された場合、ステップS32に進み、メタデータ制御部201は、記録制御部203を制御することにより、DVD92に、ユーザメタデータ領域を確保するユーザメタデータ領域確保処理を実行させる。
即ち、ステップS32では、記録制御部203は、実データの記録を開始するDVD92の論理アドレスである記録開始位置を、DVD92の最後のタイトルが記録されている領域の最後から10Mバイト目の論理アドレスの次の論理アドレスにセットする。なお、DVD92に、1つのタイトルも記録されていない場合には、記録制御部203は、記録開始位置を、図4で説明した、最初のタイトル#1が記録される領域の先頭の論理アドレス#4000から、10Mバイト目の論理アドレスの次の論理アドレスにセットする。
さらに、ステップS32では、記録制御部203は、これからDVD92に記録する実データとしてのタイトル(以下、適宜、記録対象タイトルという)#nの制御情報VRMI_RECI#n(図5)のタイトル記録情報のユーザメタデータフラグとして、ユーザメタデータ領域が確保されていることを表す1をDVD92に書き込むとともに、制御情報VRMI_RECI#nの自記録識別IDとして、図1のDVDレコーダでタイトル#nの記録が行われたことを表す文字列"plannet"をDVD92に書き込む。
その後、ステップS33に進み、記録制御部203は、DVD92のユーザメタデータ領域を構成するタイトルインフォ領域(図4)のタイトルメタデータ領域(図6)における、記録対象タイトル#nに対応する2Kバイトの領域に、デフォルトのタイトルメタデータINFO_DATA#nとして、例えば、現在の年月日(時刻も含む)、つまり、記録対象タイトル#nとしての画像等を撮影した年月日を書き込む。
さらに、記録制御部203は、タイトルインフォ領域(図6)のポインタ領域における先頭からnバイト目に、記録対象タイトル#nのタイトルメタデータINFO_DATA#nが書き込まれた領域の先頭の論理アドレスを表すTITLE_INFOポインタを書き込み、ステップS33からステップS34に進む。
ステップS34では、記録制御部203は、医療機器104から、端子85、または端子53や54を介して供給される実データのDVD92への記録を、記録開始位置から開始し、その後、ユーザが、ユーザインタフェースブロック2(図1)のボタン部32における「停止」ボタンを操作すると、実データのDVD92への記録を終了する。
なお、記録再生制御ブロック6に対して、医療機器104から実データが供給されるのに同期して、コンピュータ103から、端子83または84を介して、記録対象タイトル#nに関するリアルタイムメタデータが供給される場合には、メタデータ制御部201は、ステップS34において、記録制御部203を制御することにより、そのリアルタイムメタデータを、DVD92のユーザメタデータ領域を構成するリアルタイムメタデータ領域に書き込ませる。従って、この場合、ステップS34では、記録対象タイトル#nとしての実データの書き込みと、その記録対象タイトル#nに関するリアルタイムメタデータの書き込みとが行われる。
一方、ステップS31において、DVD92に、ユーザメタデータ領域が確保されていると判定された場合、ステップS35に進み、メタデータ制御部201は、記録制御部203を制御することにより、記録開始位置を、DVD92の最後のタイトルが記録されている領域の最後の論理アドレスの次の論理アドレスにセットさせる。
その後、ステップS33、S34に順次進み、上述した場合と同様の処理が行われる。
なお、ユーザメタデータフラグや、自記録識別ID、タイトルメタデータ、リアルタイムメタデータは、一旦、記憶部202に記憶しておき、例えば、記録対象タイトル#nの記録中、あるいは、記録対象タイトル#nの記録の終了後等に、DVD92に書き込むようにしても良い。
次に、図11のフローチャートを参照して、DVD92に記録されたタイトルを再生する再生処理について説明する。
ユーザが、ユーザインタフェースブロック2(図1)のボタン部32における「再生」ボタンを操作すると、ステップS41において、メタデータ制御部201(図8)は、図9のステップS1乃至S10のメタデータ判定処理の処理結果に基づき、DVD92に、ユーザメタデータ領域が確保されているかどうかを判定する。
ステップS41において、DVD92に、ユーザメタデータ領域が確保されていると判定された場合、ステップS42に進み、メタデータ制御部201は、ユーザメタデータ領域に記録されているユーザメタデータのうちの、再生の対象となっているタイトル(以下、適宜、再生対象タイトルという)#nに関するユーザメタデータの出力を開始する。
即ち、本実施の形態では、DVD92にユーザメタデータ領域が確保されている場合、図9のユーザメタデータ確認処理のステップS12の処理が行われることによって、ユーザメタデータ領域に記録されているユーザメタデータが、記憶部202に記憶されている。メタデータ制御部201は、ステップS41において、再生対象タイトル#nのタイトルメタデータを、記憶部202から読み出し、図1の端子83または84を介して、コンピュータ103に供給する。これにより、コンピュータ103では、再生対象タイトル#nのタイトルメタデータが表示される。なお、再生対象タイトル#nのタイトルメタデータは、記録再生制御ブロック6からユーザインタフェースブロック2(図1)に供給し、そのユーザインタフェースブロック2のディスプレイ33において表示することも可能である。
さらに、メタデータ制御部201は、ステップS42において、再生対象タイトル#nに関するリアルタイムメタデータの出力の準備をする。即ち、メタデータ制御部201は、例えば、DVD92に記録されているタイトルのうちの先頭のタイトル#1から、再生対象タイトル#nの1つ前のタイトル#n-1までの間に存在するGOPの数を認識する(求める)。そして、メタデータ制御部201は、記憶部202に記憶されているユーザメタデータのリアルタイムデータ領域(図7)の先頭から、認識したGOPの数に256バイトを乗算して得られるバイト数目の位置を、再生対象タイトル#nに関するリアルタイムメタデータの先頭の位置として認識する。
その後、ステップS42からS43に進み、メタデータ制御部201は、再生制御部204を制御することにより、DVD92から再生対象タイトル#nとしての実データの再生を開始させる。
DVD92から再生された実データのうちの画像は、図1の端子55を介して、モニタ105に供給されて表示され、また、その実データのうちの音声は、図1の端子56を介してスピーカ106に供給されて出力される。
また、メタデータ制御部201は、再生対象タイトル#nに関するリアルタイムメタデータの出力の準備が完了し、再生対象タイトル#nに関するリアルタイムメタデータの先頭の位置を認識している場合には、ステップS43において、その認識している先頭の位置からのリアルタイムメタデータの出力を開始する。
即ち、メタデータ制御部201は、DVD92から再生された実データのうちの画像が端子55から出力されるのに同期して、その画像が含まれていたGOPに関するリアルタイムメタデータを、図1の端子83または84を介して、コンピュータ103に出力する。これにより、コンピュータ103では、モニタ105に表示される画像に同期して、リアルタイムメタデータが表示される。
なお、記録再生制御ブロック6では、再生対象タイトル#nに関するリアルタイムメタデータは、そのリアルタイムメタデータに対応するGOPを構成する画像の垂直同期信号に重畳し、端子55から出力するようにすることも可能である。
また、ステップS43で開始された再生対象タイトル#nの再生は、例えば、ユーザが、ユーザインタフェースブロック2(図1)のボタン部32における「停止」ボタンを操作すると終了する。
一方、ステップS41において、DVD92に、ユーザメタデータ領域が確保されていないと判定された場合、ステップS42をスキップして、ステップS43に進み、メタデータ制御部201は、上述したように、再生制御部204を制御することにより、DVD92から再生対象タイトル#nとしての実データの再生を開始させる。なお、いま場合、DVD92に、ユーザメタデータ領域が確保されていないので、ユーザメタデータの出力は行われない(することができない)。
次に、DVD92のユーザメタデータ領域(図4)を構成するタイトルインフォ領域に記録されたタイトルメタデータは、編集することができる。
そこで、図12のフローチャートを参照して、タイトルメタデータを編集する編集処理について説明する。
ユーザが、例えば、ユーザインタフェースブロック2(図1)のボタン部32における「メニュー」ボタンを操作し、さらに、その操作に応じて、ディスプレイ33に表示されるメニューに対して、タイトルメタデータの編集を行うように操作をすると、メタデータ制御部201(図8)は、ステップS51において、図9のステップS1乃至S10のメタデータ判定処理の処理結果に基づき、DVD92に、ユーザメタデータ領域が確保されているかどうかを判定する。
ステップS51において、DVD92に、ユーザメタデータ領域が確保されていないと判定された場合、タイトルメタデータの編集を行うことはできないので、ステップS52をスキップして、処理を終了する。
また、ステップS51において、DVD92に、ユーザメタデータ領域が確保されていると判定された場合、図9のユーザメタデータ確認処理のステップS12の処理が行われることによって、ユーザメタデータ領域に記録されているユーザメタデータが、記憶部202に記憶されているので、メタデータ制御部201(図8)は、記憶部202に記憶されているユーザメタデータのうちの、タイトルインフォ領域のタイトルメタデータを読み出し、図1の端子83または84を介して、コンピュータ103に供給する。これにより、コンピュータ103では、タイトルメタデータが表示される。
その後、ユーザが、コンピュータ103を操作することにより、コンピュータ103に表示されたタイトルメタデータを編集すると、その編集に対応した編集入力が、コンピュータ103から、端子83または84を介して、メタデータ制御部201に供給される。この場合、メタデータ制御部201は、ステップS51からステップS52に進み、コンピュータ103からの編集入力に応じて、記憶部202に記憶されたタイトルメタデータを編集する。
即ち、上述したように、タイトル#nのデフォルトのタイトルメタデータとしては、そのタイトル#nとしての画像等を撮影した年月日が書き込まれるが、ユーザが、その年月日に、患者の氏名を追加するように、コンピュータ103を操作した場合、メタデータ制御部201において、記憶部202に記憶されたタイトル#nのタイトルメタデータが、タイトル#nとしての画像等を撮影した年月日に、患者の氏名を追加したタイトルメタデータに変更される。
その後、ユーザが、ディスプレイ33に表示されたメニューに対して、タイトルメタデータの編集を終了するように操作をすると、メタデータ制御部201は、記録制御部203を制御することにより、記憶部202に記憶された(編集後の)タイトルメタデータを、DVD92に記録させ(上書きさせ)、処理を終了する。
以上のように、DVDの規格で規定されている、タイトル(実データ)#nのメタデータALT_REC_NMを含む制御情報VRMI_RECI#nに、メタデータALT_REC_NMとは別のユーザメタデータが記録されるユーザメタデータ領域がDVDに確保されているかどうかを表すフラグ情報としてのユーザメタデータフラグを含ませ、そのユーザメタデータフラグに基づいて、ユーザメタデータ領域がDVD92に確保されているかどうかを判定し、ユーザメタデータ領域がDVD92に確保されていないと判定された場合には、DVD92のタイトル(記録対象タイトル)が記録される領域の先頭に、ユーザメタデータ領域を確保するようにしたので、DVDの規格にしたがいつつ、自由度の高いユーザメタデータの記録をすることができる。
さらに、ユーザメタデータ領域がDVD92に確保されていると判定された場合には、そのユーザメタデータ領域に記録されたユーザメタデータを読み出すようにしたので、ユーザは、自由度の高いユーザメタデータを利用することができる。
ここで、一般的なDVDプレーヤ(DVD-Video player)は、DVD上に形成される"VIDEO_TS"フォルダ内の情報のみを参照して、タイトルを再生する。"VIDEO_TS"フォルダには、ユーザメタデータ領域へのリンクの情報が含まれないので、一般的なDVDプレーヤでは、ユーザメタデータ領域の存在を認識せずに(できずに)、タイトルの再生を行うことができる。
なお、本実施の形態では、図1のCPU61に実行させるプログラムを、フラッシュメモリ62に記憶させておく(インストールしておく)ようにしたが、プログラムは、その他、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)し、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供して、図1のDVDレコーダにインストールすることができる。
また、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体から図1のDVDレコーダにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を経由し、あるいは、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを経由し、端子83や、84、85を介して、図1のDVDレコーダに転送してフラッシュメモリ62にインストールすることができる。
ここで、本明細書において、CPU(コンピュータ)に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のCPUにより処理されるものであっても良いし、複数のCPUによって分散処理されるものであっても良い。
さらに、上述した一連の処理は、汎用のCPUにプログラムを実行させることにより行う他、専用のハードウェアによって行うことも可能である。
なお、上述したユーザメタデータ領域、ひいては、タイトルインフォ領域やリアルタイムメタデータ領域のサイズは、例示であり、上述したサイズに限定されるものではない。
さらに、本実施の形態では、タイトルが記録される領域の先頭の領域に、ユーザメタデータ領域を確保するようにしたが、その他、ユーザメタデータ領域は、タイトルが記録される領域の途中の領域や、最後の領域に確保することも可能である。但し、ユーザメタデータ領域を確保する領域の位置は、ユーザメタデータ領域にアクセスすることができるように、例えば、あらかじめ決めておく必要がある。
また、本実施の形態では、図1のDVDレコーダにおいて、医療機器104が出力する実データを、DVD92に記録するようにしたが、図1のDVDレコーダにおいてDVD92に記録する実データは、医療機器104が出力する実データに限定されるものではなく、例えば、一般ユーザ向けのDVDレコーダと同様に、テレビジョン放送番組等であっても良い。
さらに、本実施の形態では、所定の規格にしたがって、実データと、その実データの再生を制御するのに用いられる制御情報とが記録される記録媒体として、DVDを採用したが、所定の規格にしたがって実データと制御情報とが記録される記録媒体は、DVDに限定されるものではなく、例えば、DVD以外のディスク状の記録媒体や、リムーバブルな半導体メモリなどであっても良い。
1 電源スイッチブロック, 2 ユーザインタフェースブロック, 3 リモートコントロールインタフェースブロック, 4 パワーユニット, 5 AVインタフェースブロック, 6 記録再生制御ブロック, 7 ファン, 8 HDドライブ, 9 DVDドライブ, 21 電源ボタン, 31 マイクロコンピュータ, 32 ボタン部, 33 ディスプレイ, 60 バス, 61 CPU, 62 フラッシュメモリ, 63 SDRAM, 64 PHY部, 65 IEEE1394インタフェース, 66,67 ベースバンドスイッチ, 68 コーデック, 69 SDRAM, 70 ATAPIドライバ, 71 SDRAM, 72,73 A/Dコンバータ, 74,75 D/Aコンバータ, 91 HD, 92 DVD, 101 リモートコントローラ, 102 フットスイッチ, 103 コンピュータ, 104 医療機器, 105 モニタ, 106 スピーカ, 201 メタデータ制御部, 202 記憶部, 203 記録制御部, 204 再生制御部