JP2006300549A - 引張試験方法及び引張試験器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被塗装物に対する塗装膜の付着力を評価するための引張試験方法及び引張強度測定器であって、コンパクト且つ軽量であり携帯性や操作性に優れ、評価作業を行う者による評価のばらつきが少なく安定した評価を行えるものを提案する。
【解決手段】被塗装物72への塗装膜71の付着力を評価するための引張試験器9を、引張作用を受けて塗装膜71に対して離れる方向に移動する引張板10と、塗装膜71に接着剤60を介して接着された接着板30と、引張板10と接着板30との間に介装された、引張試験合格基準を満たす所定の引張強度に相当し且つ前記接着剤60の接着力よりも高い粘着力を有する両面粘着シート20と、溝形鋼からなる引張フレーム40に長螺子50を挿通させた引張具8とで構成する。
【選択図】図9

Description

本発明は、外壁等に形成した塗装膜の付着力を測定するために、被塗装物の塗装膜の引張強度を測定する引張試験方法及び引張強度測定器に関する。
従来、被塗装物(塗装下地など)に対する塗装膜の付着力を測定する方法の一つとして、塗装膜に対して引張試験を行い、塗装膜が剥がれた時の引張強度を被塗装物に対する塗装膜の付着力として評価するものがある。塗装膜に対する引張試験は、研究や開発の場だけでなく、建物の外壁などに対して施工現場でも行われることがあり、例えば、特許文献1や特許文献2に示すような、携帯式の引張試験器が利用される。
従来の携帯式引張試験器は、例えば、図15に示す構造のものであり、引張試験専用の約4cm平方のプレート81と、該プレート81を引っ張る引張装置80とで構成される。引張装置80は、プレート81に接続された長螺子82と、長螺子82を回転させる油圧装置85と、プレート81を引っ張る力を計測する計測装置86と、プレート81を引張操作する操作部材84と、これらを支持する高剛性のフレーム83で構成される。
この従来の携帯式引張試験器にて引張試験を実施する際には、まず、プレート81を接着剤にて試験対象となる塗装膜71に接着し、接着剤の硬化後、引張装置80の長螺子82にプレート81を接続し、プレート81を塗装膜71ごと引き剥がすまで引っ張り、塗装膜71が剥がれたときの引張力を引張強度として計測装置86にて計測し、この引張強度を、被塗装物に対する塗装膜の付着力として評価する。
一方、上記とは異なる、被塗装物に対する塗装膜の付着力を測定する方法の一つとして、塗装膜に格子状に切り込みを入れ、格子状に切り込んだ塗装膜に粘着テープを貼り、この粘着テープを引き剥がして、格子状の塗装膜のうち剥がれた割合に応じて、塗装膜の付着力を評価するものがある。
実開昭58−167449号公報 特開2003−21592号公報
上述のように、従来の引張試験器は高剛性に構成されるとともに、計測装置が備えられるため、高価且つ重量物となり、携帯性や操作性に課題があった。また、各現場に携帯する必要があるが、引張試験器は高価であるために、現場の数と同じ数を揃えることが難しかった。
また、引張試験器で引張強度を測定するに際して、試験の合格基準に関わらず、塗装膜が剥がれるまで引っ張るので、被塗装物への塗装膜の付着力が大きい場合は、塗装膜だけでなく、被塗装物まで剥離してしまうことがあった。従って、建物の外壁塗装を試験対象として引張試験を実施する際に、被塗装物が剥離してしまった場合には、その剥離箇所の補修、後処理が必要であった。
しかし、現場において、被塗装物に対する塗装膜の付着力を評価する場合、その付着力が所定の基準を満たしてさえいれば良いのであって、厳密な付着力(引張強度)の数値は必要とはされない。すなわち、被塗装物に対する塗装膜の付着力を評価する引張試験においては、所定の合格基準値以上の引張強度があれば合格、合格基準値に満たなければ不合格というように、所定の基準に対して合否を判断するものであり、引張強度の厳密な数値は必要とはされないのである。
従って、上記背景技術に記載のように、格子状に切り込んだ塗装膜に貼った粘着テープを引き剥がすことにて、被塗装物に対する塗装膜の付着力を評価する方法は、簡便且つ安価なものであるため、付着力が所定の基準を満たすか否かを判断する方法として採用することは好適であるとも思われるが、粘着テープの粘着力にばらつきが生じやすく、評価作業をおこなう者によって評価にばらつきが生じやすかった。
そこで、本発明では、被塗装物に対する塗装膜の付着力を評価するための引張試験方法及び引張強度測定器であって、コンパクト且つ軽量であり携帯性や操作性に優れ、評価作業を行う者の技倆による評価のばらつきが少なく安定した評価を行えるものを提案する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、被塗装物への塗装膜の付着力を評価するための引張試験であって、引張試験合格基準を満たす所定の引張強度に相当する粘着力を有する粘着剤の粘着力と、被塗装物への塗装膜の付着力とを、比較することにて引張試験の合否を判断するものである。
請求項2においては、被塗装物への塗装膜の付着力を評価するための引張試験であって、引張作用を受ける引張板と、塗装膜に接着される接着板との間に、引張試験合格基準を満たす所定の引張強度に相当する粘着力を有する両面粘着シートを介装する粘着過程と、前記引張板と粘着シート、及び、前記接着板と粘着シートとを圧着させる圧着過程と、前記接着板を塗装膜へ前記粘着シートの粘着力よりも高い接着力を有する接着剤にて接着させる接着過程と、前記引張板を、塗装膜から離れる方向に引っ張る引張過程とから成るものである。
請求項3においては、被塗装物への塗装膜の付着力を評価するための引張試験器において、引張作用を受けて塗装膜に対して離れる方向に移動する引張板と、試験対象である塗装膜に接着剤を介して接着された接着板と、前記引張板と前記接着板との間に介装された、引張試験合格基準を満たす所定の引張強度に相当し且つ前記接着剤の接着力よりも低い粘着力を有する両面粘着シートとを、備えるものである。
請求項4においては、前記引張試験器において、前記引張板にその一端が連結された長螺子と、前記長螺子を相対的可動に挿通したフレームとから成り、前記引張板に引張作用を付与する引張具を備えるものである。
請求項5においては、前記引張試験器において、前記引張具にて、引張板と粘着シートと接着板との積層物に対して面方向に圧縮力を付与するための補助部材を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、試験対象が試験基準に合格しているか否かを簡易な作業で判断できる。
請求項2においては、試験対象が試験基準に合格しているか否かを簡易な作業で判断でき、また、評価作業を行う者の技倆による評価のばらつきが少なく安定した評価を行える。
請求項3においては、コンパクト且つ軽量であり携帯性や操作性に優れた引張試験器となり、該引張試験器にて、試験対象が試験基準に合格しているか否かを簡易な作業で判断できる。
請求項4においては、引張試験器をコンパクトに構成でき、携帯性に優れ且つ安価なものとすることができる。
請求項5においては、試験対象を引っ張るための引張具に補助部材を備えることで、評価作業を行う者の技倆による評価のばらつきが少なく安定した評価を行うための作業を行うことができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る引張試験器の構成部材の集合図、図2は引張試験器を示す図、図3は引張板の構成を示す一部断面図である。図4は引張板の構成の別形態を示す一部断面図である。
図5は引張試験の流れを示す図、図6は引張試験の圧着過程における引張試験器の様態を示す図、図7は引張試験の圧着過程における引張試験器の別様態を示す図、図8は引張試験の接着過程を説明する図、図9は引張試験の引張過程における引張試験器の様態を示す図、図10は剥離形態を説明する図、図11は引張試験の評価方法を説明する図である。
図12は本発明の実施例2に係る引張試験器の構成部材の集合図、図13は引張試験の圧着過程における引張試験器の様態を示す図、図14は引張試験の引張過程における引張試験器の様態を示す図である。
図15は従来の携帯式引張試験器の一例を示す図である。
図1では、本発明の実施例に係る引張試験器9の各構成部材が示されている。引張試験器9は、引張板10、粘着シート20、接着板30、引張フレーム40、長螺子50、圧着補助板45で構成される。
前記引張試験器9は工具等を用いることなく、各構成部材に解体したり(図1)、組み立てたり(図2)できる。従って、引張試験器9は、解体した状態で、また、組み立てた状態で、持ち運ぶことができ、携帯性に優れる。また、従来の引張試験器(図15)のように測定装置や、重量物であるフレーム等を備えないので、本発明に係る引張試験器9は、小型且つ軽量であって、しかも、安価とすることができる。
引張試験器9の構成部材である引張板10は、引張試験において引張作用を直接に受ける部材であって、略正方形の鋼板である板材13と、該板材13に対して回動可能に枢結されたナット11とで構成される。ナット11の螺子穴12には、長螺子50を螺入できる。
前記引張板10を構成する板材13の略中央には、図3に示すように、挿通孔を有するハット状の抜止部材13bが固設される。一方、引張板10を構成するナット11は、一側の内周に螺子穴12が穿設され、他側には枢支突起11aが形成され、該枢支突起11aの端部には、抜止部材13bの挿通孔よりも大径であるフランジ11bが形成される。そして、抜止部材13bの挿通孔に、ナット11の枢支突起11aが挿通され、フランジ11bにて抜止部材13bより抜け止めされることにて、ナット11が板材13に枢支される。
但し、引張板10の構成は上記に限定されるものではなく、板材13と、該板材13に対して回動可能且つ落脱不能にナット11が取り付けられたものであればよい。
例えば、図4に示すように、前記引張板10を構成する板材13の略中央に、板材13においてナット11のある一側面の開口に対し、他側面の開口が大きくなるように形成された、枢支孔13aを穿設し、該枢支孔13aに、前記ナット11の枢支突起11aを挿通するように構成することもできる。この場合、ナット11の枢支突起11aは、板材13の枢支孔13aに嵌入されたのち、枢支突起11aの端部をカシメることにてフランジ11bが形成され、枢支孔13aより抜け出めされる。そして、板材13の裏面には、被覆板材16が固着される。
引張試験器9の構成部材である粘着シート20は、略正方形薄板状のスポンジ部材であって、その両面に粘着材が備えられたものである。
粘着シート20の粘着力は、引張試験の合格基準引張強度によって定められる。すなわち、引張試験器9を用いた引張試験において、5Kgf/cm2の引張強度を合格基準引張強度とする場合、引張強度が5Kgf/cm2である粘着力を有する粘着シート20が採用される。このように、引張試験で求められる合格基準引張強度に応じた粘着力(引張強度)を有する粘着シート20を適宜選択することにより、引張試験器9にて、異なる引張強度を試験することが可能となる。
引張試験器9の構成部材である接着板30は、略正方形薄板状の鋼板である。後述するように、接着板30は、引張試験対象である塗装膜71に接着される。従って、引張試験を繰り返せば接着板30に接着剤が残ることがあり、このような場合接着力の低下が懸念されるので、引張試験器9の他と比べて耐用期間が短い構成部材であることを考慮して、接着板30を使い捨て式とすることもできる。
なお、上記引張板10、粘着シート20、接着板30は、いずれも各辺約4cm平方の板状部材であり、各形状が一致するので重ね合わせることができる。但し、引張板10、粘着シート20、接着板30は、本実施例の大きさに限定されるものではなく、試験対象物の大きさや形状、引張強度等に応じて適宜変更することもできる。
引張試験器9の構成部材である引張フレーム40は、短尺のリップ溝形鋼(C形鋼)から成るものであり、リップ40a・40aと反対側に、螺子孔41が螺刻される。なお、本実施例においては、螺子孔41部分にリブを形成して螺子孔41部分の強度を高めているが、引張フレームを構成する鋼材の厚みが必要な強度を確保するために十分である場合は、リブを形成しなくてもよい。
引張フレーム40のリップ端辺40bの長さは、引張板10の一辺と略同一であり、両側のリップ端辺40b・40b間は、引張板10の一辺の長さよりやや大きい。そして、引張試験において、引張試験器9では、引張フレーム40のリップ端辺40b・40b間に重ね合わされた引張板10、粘着シート20、接着板30が配置される(図2)。
引張試験器9の構成部材である長螺子50は、周囲に雄螺子50aが螺刻されるとともに、その上部にハンドル51が挿設されたものである。ハンドル51は長螺子50の回転操作を簡易にするために設けられる。長螺子50は、前記引張板10のナット11の螺子穴12、引張フレーム40の螺子孔41のいずれにも螺入可能である。
上記引張フレーム40の螺子孔41に、長螺子50を螺挿して、引張具8が形成される。引張具8では、長螺子50の端部に引張板10を着脱可能に固定でき、該引張具8にて、引張板10に対して引張作用を付与したり、引張板10に対して圧縮作用を付与したり、接着板30に対して圧縮作用を付与したりできる。
引張試験器9の構成部材である圧着補助板45は、引張板10と接着板30とに粘着シート20を圧着させるときに使用する補助部材である。圧着補助板45は、略長方形状の鋼板であり、その長辺は前記引張フレーム40の二つのリップ端辺40b・40b間よりも長く、その短辺は引張板10の一辺と略同一の長さである。
続いて、上述の引張試験器9を用いた引張試験方法ついて、図5に示す流れ図を用いて説明する。
まず、粘着シート20を、引張板10と接着板30との間に介装させる(粘着過程S11)。
引張板10のナット11のない面と、接着板30のいずれか片面との間に、粘着シート20を挟み込み、引張板10、粘着シート20、接着板30をいずれかがはみ出ることの無いように形状を合わせて重ね合わせる。粘着シート20は両面に粘着性を有するので、粘着シート20を介して引張板10と接着板30とが粘着接合される。なお、引張板10と接着板30とには、予め下塗剤(プライマー)を塗って、より強力且つむらなく粘着させることが好ましい。
続いて、粘着シート20を、引張板10と接着板30とに圧着させる(圧着過程S12)。この圧着過程を経ることで、作業者の技能等の不安定要素の評価への影響を除去し、粘着シート20に安定した粘着力を発揮させて、設定通りの引張強度を測定することができる。
この圧着過程(S12)では、図6に示すように、引張具8を構成する引張フレーム40の内側であって、リップ40a・40aに接するように圧着補助板45を配置したうえで、圧着補助板45に、接着板30・粘着シート20・引張板10の順に接着したものを載置し、引張具8を構成する長螺子50を引張板10のナット11に螺合させる。
なお、長螺子50とナット11を確実に固定するためにロックナットを長螺子50に螺装することも可能である。
そして、ハンドル51を用いて長螺子50を締める方向に回転させると、引張フレーム40の螺子孔41と長螺子50の雄螺子50aとの螺接により、引張板10が圧着補助板45側へ移動する。引張板10の移動にて、引張板10と圧着補助板45とに挟まれた粘着シート20と接着板30とが加圧され、引張板10と接着板30とに粘着シート20が圧着される。
このとき、引張板10において、板材13に対してナット11が枢結されているため、ナット11が長螺子50の回転に伴って回転しても、板材13はその回転位相を保持したまま、圧着補助板45に近付く方向に移動できる。
なお、上記圧着補助板45を用いずに、粘着シート20を、引張板10と接着板30とに圧着させることもできる。この場合、図7に示すように、引張板10を回転させて、引張板10の対角線が引張フレーム40のリップ40a・40aに架設されるように配置したうえで、長螺子50を締める方向に回転させる。
続いて、接着板30を試験対象である塗装膜71に接着する(接着過程S13)。図8に示すように、塗装膜71は、塗装下地などの被塗装物72の表面に塗装により形成されたものであり、当該引張試験器9では、被塗装物72への塗装膜71の付着力を評価するために、塗装膜71を引張試験する。
塗装膜71の表面と、接着板30の粘着シート20が接着されていない面とを、接着剤60にて接着する。このとき、上記圧着過程(S12)で連結されていた引張具8の長螺子50と引張板10との連結を解除し、積層された引張板10・粘着シート20・接着板30の状態にしておけば、この接着過程(S13)の作業が簡易となる。
前記接着剤60の接着力は、粘着シート20の粘着力よりも大きいものを採用する。すなわち、接着剤60の接着力による引張強度の方が、粘着シート20の粘着力による引張強度よりも高い。
上記接着剤60が硬化すれば、接着板30の周囲の塗装膜71を被塗装物72に達するまで切り込んで、接着板30の周囲に切込71aを形成する。なお、切込71aは、上記接着剤60の接着過程前に形成してもかまわない。
そして、図9に示すように、引張具8と引張板10とを、長螺子50と引張板10のナット11とを螺合して、連結する(連結過程S14)。さらに、引張フレーム40を、リップ40a・40aが塗装膜71に当接するように配置させる。
最後に、粘着シート20から引張板10が剥がれるまで、或いは、接着板30から粘着シート20が剥がれるまで、又は、被塗装物72から塗装膜71が剥がれるまで、引張具8にて引張板10を塗装膜71から離れる方向へ移動させる(引張過程S15)。
この引張過程(S15)において、ハンドル51を用いて長螺子50を緩める方向に回転させれば、長螺子50の雄螺子50aと引張フレーム40の螺子孔41との螺接により、引張板10が塗装膜71より離れる方向に移動する。この場合も、引張板10において、板材13に対してナット11が枢結されているため、ナット11が長螺子50の回転に伴って回転しても、板材13はその回転位相を保持したまま、塗装膜71より離れる方向に移動できる。
上記のように引張具8にて引張板10を塗装膜71から離れる方向へ移動させた結果、図10(a)に示すように、粘着シート20と引張板10との間が離れる場合<パターンA>、図10(b)に示すように、粘着シート20と接着板30との間が離れる場合<パターンB>、図10(c)に示すように、被塗装物72と塗装膜71との間が離れる場合<パターンC>が、想定される。
<パターンA>・<パターンB>のように、粘着シート20とによる粘着接合部分が剥がれる場合は、被塗装物72に対する塗装膜71の付着力より、粘着シート20の粘着力が小さいことになり、被塗装物72に対する塗装膜71の付着力は、引張試験の合格基準引張強度を超える引張強度を有することになり、引張試験の結果は合格となる(図11)。
また、<パターンC>のように、被塗装物72と塗装膜71との間が離れる場合は、被塗装物72に対する塗装膜71の付着力より、粘着シート20の粘着力が大きいことになり、被塗装物72に対する塗装膜71の付着力は、引張試験の合格基準引張強度に満たない引張強度であることとなり、引張試験の結果は不合格となる(図11)。
上述のように、本発明に係る引張試験器9では、粘着シート20の粘着力と、被塗装物72に対する塗装膜71の付着力とを比較することにより、被塗装物72に対する塗装膜71の付着力が所定の合格基準引張強度に達するか否かを判断することができる。
次に、本発明に係る引張試験器9の第二実施例について説明する。
図12に示すように、引張試験器9(9A)は、引張板10、粘着シート20、接着板30、引張フレーム40、圧着補助板45、長螺子50、蝶ナット55とで構成される。
この引張試験器9(9A)のうち、粘着シート20、接着板30、長螺子50は、前記第一実施例に記載の引張試験器9と同一である。そして、引張試験器9(9A)のうち、引張板10、引張フレーム40、圧着補助板45の形態が一部異なり、蝶ナット55が構成部材として追加されていることが、第一実施例に記載の引張試験器9と異なる。
前記引張板10には、螺子穴12を備えたナット11が、略正方形状の鋼板からなる板材13の略中央に相対位置不動に固設されている。
また、前記圧着補助板45は、略長方形状の鋼板であって、その略中央に螺子孔46が螺刻されている。この螺子孔46には、長螺子50を螺挿することができる。
また、前記引張フレーム40は、短尺のリップ溝形鋼(C型鋼)であって、長螺子50を挿通可能な挿通孔42が、溝形の底部に穿設されている。
前記蝶ボルト55は、長螺子50に螺入可能である。
そして、引張試験器9(9A)において、引張フレーム40と、該引張フレーム40の挿通孔42に挿通された長螺子50と、長螺子50のハンドル51と引張フレーム40の挿通孔42との間において長螺子50に螺入された蝶ナット55とで、引張具8が形成される。
上述の構成の引張試験器9(9A)では、前記実施例1に記載の引張試験器9と同一の過程にて引張試験を行う(図5)。しかし、引張試験器9(9A)は、実施例1の引張試験器9との構成の違いにより、圧着過程(S12)、引張過程(S15)において、以下に示すように、該引張試験器9(9A)の取り扱い方が異なる。
引張試験の粘着シート20を引張板10と接着板30とに圧着させる過程(圧着過程S12)において、図13に示すように、引張フレーム40のリップ40a・40aの内側に圧着補助板45を配置し、圧着補助板45の螺子孔46に長螺子50を螺挿させる。そして、積層された引張板10・粘着シート20・接着板30を、長螺子50の下端で接着板30を押圧できるように引張フレーム40の内側に配置する。
そして、ハンドル51を用いて長螺子50を締める方向に回転させることで、圧着補助板45の螺子孔46と、長螺子50の雄螺子50aとの螺接により、圧着補助板45が接着板30から離れる方向に移動しようとするが、この圧着補助板45の動きが引張フレーム40のリップ40a・40aに当接することにて規制され、この結果、引張板10と接着板30の間に介装された粘着シート20が押し縮められる方向に加圧され、引張板10と接着板30との間に粘着シート20が圧着される。
そして、粘着シート20又は塗装膜71が剥がれるまで、引張具8で引張板10を移動させる過程(引張過程S15)において、図14に示すように、引張試験器9(9A)では、蝶ナット55、引張フレーム40の挿通孔42、引張板10のナット11の螺子穴12の順に、長螺子50が挿通されているため、蝶ナット55を締める方向に回転させる。蝶ナット55を締める方向に回転させれば、該蝶ナット55にて引張フレーム40が塗装膜71側へ押し下げられ、相対的に引張板10が塗装膜71から離れる方向に移動することとなる。
上述の引張試験器9(9A)では、実施例1に係る引張試験器9と比較して、構成部材点数は増加するものの、各構成部材を簡易に製造することができる。
本発明の実施例1に係る引張試験器の構成部材の集合図。 引張試験器を示す図。 引張板の構成を示す一部断面図。 引張板の構成の別形態を示す一部断面図。 引張試験の流れを示す図。 引張試験の圧着過程における引張試験器の様態を示す図。 引張試験の圧着過程における引張試験器の別様態を示す図。 引張試験の接着過程を説明する図。 引張試験の引張過程における引張試験器の様態を示す図。 剥離形態を説明する図。 引張試験の評価方法を説明する図。 本発明の実施例2に係る引張試験器の構成部材の集合図。 引張試験の圧着過程における引張試験器の様態を示す図。 引張試験の引張過程における引張試験器の様態を示す図。 従来の携帯式引張試験器の一例を示す図。
符号の説明
8 引張具
9 引張試験器
10 引張板
20 粘着シート
30 接着板
40 引張フレーム
45 圧着補助板
50 長螺子
60 接着剤
71 塗装膜
72 被塗装物

Claims (5)

  1. 被塗装物への塗装膜の付着力を評価するための引張試験であって、
    引張試験合格基準を満たす所定の引張強度に相当する粘着力を有する粘着剤の粘着力と、被塗装物への塗装膜の付着力とを、比較することにて引張試験の合否を判断する
    ことを特徴とする引張試験方法。
  2. 被塗装物への塗装膜の付着力を評価するための引張試験であって、
    引張作用を受ける引張板と、塗装膜に接着される接着板との間に、引張試験合格基準を満たす所定の引張強度に相当する粘着力を有する両面粘着シートを介装する粘着過程と、
    前記引張板と粘着シート、及び、前記接着板と粘着シートとを圧着させる圧着過程と、
    前記接着板を塗装膜へ前記粘着シートの粘着力よりも高い接着力を有する接着剤にて接着させる接着過程と、
    前記引張板を、塗装膜から離れる方向に引っ張る引張過程と
    から成ることを特徴とする引張試験方法。
  3. 被塗装物への塗装膜の付着力を評価するための引張試験器において、
    引張作用を受けて塗装膜に対して離れる方向に移動する引張板と、
    試験対象である塗装膜に接着剤を介して接着された接着板と、
    前記引張板と前記接着板との間に介装された、引張試験合格基準を満たす所定の引張強度に相当し且つ前記接着剤の接着力よりも低い粘着力を有する両面粘着シートとを、
    備えることを特徴とする引張試験器。
  4. 前記引張試験器において、
    前記引張板にその一端が連結された長螺子と、
    前記長螺子を相対的可動に挿通したフレームとから成り、
    前記引張板に引張作用を付与する引張具を備える、
    請求項3に記載の引張試験器。
  5. 前記引張試験器において、
    前記引張具にて、引張板と粘着シートと接着板との積層物に対して面方向に圧縮力を付与するための補助部材を備える、
    請求項4に記載の引張試験器。
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