JP2006283482A - 蓋開閉装置 - Google Patents

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Katsutoshi Hatano
勝利 端野
Hiroshi Tabuchi
寛 田渕
Shinichi Fujita
慎一 藤田
Takaaki Itani
崇明 猪谷
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Abstract

【課題】 低コストで製造されしかも操作性が優れている蓋開閉装置を提供する。
【解決手段】 空洞部10を覆う鉄蓋31の裏面に連結される一端部を有する駆動アーム70と、空洞部10に装着されるケース部材6と、ケース部材6に設けられた支持部材79に駆動アーム70と交差する方向に固着され、駆動アーム70の他端部を回転自在に支持する第1の支持軸80と、第1の支持軸80の周囲に巻回されかつ一端が支持部材79に係止され、鉄蓋31が空洞部10を閉じた状態では鉄蓋31が開く方向に駆動アーム70を付勢し、鉄蓋31が開いた状態では鉄蓋31が閉じる方向に駆動アーム70を付勢するねじりコイルバネ84と、駆動アーム70の他端部に設けられ、ねじりコイルバネ84のねじりモーメントを調整する第1調整プレート85及び第2調整プレート86を備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、厨房などの屋内床下に設置されるグリース阻集器あるいは地中に設置される排水桝、側溝を覆う蓋を開閉するための蓋開閉装置に関する。
ホテル、食堂、飲食店等の厨房などから排出される排水液中に含まれる油脂分を浮上分離させて阻集し、油脂分の排水管中への流入による排水管の詰まりを防止し、合わせて河川他環境への悪影響を低減するために、屋外もしくは屋内の厨房の床に空洞部を設け、そこにグリース阻集器を埋め込んで設置することが行われている。
上記グリース阻集器に集められた油脂分はある程度固まった状態になり、所定の頻度(通常一週間に一回)で回収される。またグリース阻集器の性能を維持するために、その内部に溜まった厨芥等は、少なくとも毎日一回は取り除く必要がある。このような清浄作業を行うために、先ず厨房床面のマンホ−ル蓋と呼ばれる鉄製の蓋を人手により開けることが行われる。しかるに阻集器の清掃は、例えば調理人が調理の合間に行うため、重量が大なる鉄蓋の開閉が面倒であることから、グリース阻集器の清掃が滞りがちになる。その結果、グリース阻集器が厨芥等で満杯になり、油脂分を含む排水がグリース阻集器から溢れるあるいは、厨芥に付着した油脂が腐敗し異臭の発生に至る場合もある。
大重量の鉄蓋を容易に開閉するために、いくつかの蓋開閉装置が提案に供されてきたが、特殊な工具を使用して鉄蓋を開閉する構造のものが殆どであり、操作性及び価格の点で普及していないのが実情である。この他特殊な工具を使用せずに鉄蓋の開閉を容易に行うために、鉄蓋の端部に回転式兆番を固定する構造も考えられる。この構造によれば、鉄蓋を持ち上げるだけの操作で済むが、鉄蓋が誤って閉じた場合に指が挟まれ事故を防止するため、開放した蓋を立設状態に保つための手段(ア−ム)を設けることが必要あり、このアームがグリース阻集器の清掃作業時の障害になるという別の問題が発生する。
そこで重量が大なる鉄蓋をアームで回動させて、空洞部と平行な位置まで移動させることが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された開閉装置は、地中あるいは屋内床下に設けられた空洞部を覆う蓋体と、前記蓋体を前記空洞部部外にかつ元の位置と平行な位置まで移動させる移動手段を備え、前記移動手段は、一端が前記蓋体の裏面に回動可能に支持されかつ他端が前記空洞部の内部に軸支されるア−ムと前記アームを前記蓋体が閉じる方向に付勢しておく弾性部材とを含むクランク機構を有すると共に、前記アームは前記蓋体が前記平行な位置まで回転可能な形状を有する構成を備えている。この構造によれば、蓋体がア−ム長さに相当する回転半径でもって、蓋体の上面から離れた位置まで、床面に対し平行にクランク移動して空洞部が開口され、しかも前記アームは開口方向に弾性部材で付勢されているので、蓋体の開閉作業を容易に行うことができる。
特開2004−353320号公報(第4〜5頁、図1〜4)
特許文献1に記載された装置は、特殊な工具を用いずに大重量の蓋の開閉を行うことができるという利点を有するが、若干の改良すべき点が存在することがわかった。すなわち蓋の重量は空洞部の面積によって異なるので、蓋が設置される空洞部の面積に応じて、開閉装置に組み込まれる弾性部材のばね定数を調整する必要がある。したがって蓋の大きさ(重量)毎に多種類のバネを準備しておくことが必要であり、装置の製作コストの増大を招来するという問題がある。
したがって本発明の目的は、上記の問題点を解消して、優れた操作性を有しかつ低コストで製作が可能な蓋開閉装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の蓋開閉装置は、空洞部を覆う蓋体の裏面に連結される一端部を有する駆動アームと、前記空洞部に装着されるケース部材と、前記ケース部材に設けられた支持部材に前記駆動アームと交差する方向に固着され、前記駆動アームの他端部を回転自在に支持する支持軸と、前記支持軸の周囲に巻回されかつ一端が前記支持部材に係止され、前記蓋体が前記空洞部を閉じた状態のときは前記蓋体が開く方向に前記駆動アームを付勢し、前記蓋体が開いた状態のときは前記蓋体が閉じる方向に前記駆動アームを付勢するねじりコイルバネと、前記駆動アームの他端前記駆動アームは前記支持軸を支点として回転自在に支持されていることを特徴とするものである。
本発明において、前記調整部材は、前記駆動アームの一方の端面に装着され、前記ねじりコイルバネの他端部を受取る円弧状の長孔と、前記調整孔と同一の半径を有し、前記駆動アームに固定される締結部材が挿入される円弧状の長孔を有する第1調整プレートと、前記調整孔と対向し前記ねじりコイルバネの他端部を受取る半円孔と前記駆動アームに固定される締結部材が挿入される円弧状の長孔を有する第2調整プレートからなることが好ましい。
本発明において、前記蓋体の裏面に、前記駆動アームと平行に従動アームが装着されていることが好ましい。
本発明において、前記蓋体の裏面に、それが開放されたときに蓋体の回転範囲を規制する支持脚が固設されていることが好ましい。
本発明によれば、蓋体を開閉する駆動アームの支点側にねじりコイルバネを設置するとともに、そのねじりモーメントを調整する部材を設けるので、一種類のばねで大きさの異なる蓋体の開閉を行うことが可能となる。従って操作性の優れた開閉装置を低コストで製作することができる。
また、グリース阻集器が既に設置されている場合でも、その蓋体に開閉装置を簡単に装着でき、またメンテナンス時には取り外しも容易となるものである。さらに、開閉装置は全て床下に収納されるため、調理作業や床上の清掃作業を阻害することは防止される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態に係わる蓋開閉装置を備えた厨房の床下部を示す断面図、図2は同平面図、図3は図1から鉄蓋を取り外した状態の蓋開閉装置を示す平面図、図4は図3をA方向からみた矢視図、図5は第1調整プレートの平面図、図6は第2調整プレートの平面図、図7は図3をA2方向からみたときのねじりコイルバネの端部と第1調整プレートとの位置関係を示し、図8は図3をA1方向からみたときのねじりコイルバネの端部と第2調整プレートとの位置関係を示す図である。
図1に示すように、厨房の床下部1には、排水が流入する空洞部10が形成され、空洞部10の周囲は、スラブコンクリート11で固められ、その上にグレーチング12が被せられた側溝13と増し打ちコンクリート14が設けられている。空洞部10の内部には、側溝13から流れ込む排水中に含まれる油脂分を分離・回収するために、グリース阻集器4が設置されるとともに、空洞部10は複数の蓋体(以下鉄蓋という)31、34、35で覆われている。図2も参照すると、各鉄蓋は、例えば縞鋼板で形成され、鉄蓋31は、表面に開閉用ラッチ32を有しかつその裏面には中央部に脚部材33が設けられ、また鉄蓋34、35には、各々取手36、37が設けられている。グリ−ス阻集器4は、側溝13から矢印Xで示す方向に流動する排水中に含まれる厨芥を捕捉するためのバスケット41と、排水の流動方向に沿って設置され、排水の流速を低下させ、排水が流下する途中で油脂分を浮上させるための3枚の仕切板42と、その下流側に設置されたトラップ管43と、トラップ管43で捕捉され、油脂分が除去された排水を矢印Yで示す方向に流出させる流出管44を備えている。グリース阻集器4の清掃を行う場合は、開閉用ラッチ32または取手36、37を把持して鉄蓋31、34、35を開放すればよい。特に、バスケット41に溜まった厨芥を除去する作業は頻繁に行われるので、開閉用ラッチ32を引き上げるまたは押し下げるだけで鉄蓋31を開閉可能にするために、空洞部10の内部には、蓋開閉装置5が設置されている。
蓋開閉装置5の全体の構造を図3及び図4により説明する。蓋開閉装置5は、空洞部10に着脱自在に支持されるケース部材6と、そこに回転自在に支持されるアーム組立体7とを備えている。これらの部材の詳細は次の通りである。図3に示すように、アーム組立体7は、矢印X方向に沿った中心線(不図示)を基準として左右対称に構成されているので、以下の説明では一方の側(図3の右側)についてのみ記述する。
ケース部材6は、ツバ部601を有し、排水の流動方向(矢印X方向)に沿って伸びる一対の側板60と、ツバ部611を有し、両端部の折り曲げられた部分が側板60の前部(図3の下側)に固着されるフランジ部材61と、側板60の後部(図3の上側)の固着されたカバー部材62を有する矩形状の枠部材である。ツバ部601は、空洞部10の内部でかつ側溝11の終端側に設けられたアングル15(図4参照)に戴置される。側板60には、ナット64が固着されており、ハンドル631を有するボルト63がこのナット64にねじ込まれると、ボルト63の先端が空洞部10の内壁に押し付けられるので、ケース部材6の安定した固定が行われる。ツバ部601には所定間隔をおいて複数個(例えば2個)の孔602が設けられ、そこに固定金具(不図示)を取り付けてから、この固定金具にアンカ−ボルト(不図示)を挿入することにより、ケース部材6は空洞部10に強固に固定される。ケース部材6は空洞部10の側壁に直接固定されていてもよいが、上記のように、蓋開閉装置5が空洞部10に着脱自在に装着されることにより、グリース阻集器周りのメンテテンスを速やかに行うことが可能となる。
アーム組立体7は、一端部が鉄蓋31の裏面に回転自在に支持されかつ他端部が側板60に回転自在に支持される駆動アーム70と、これと平行に設けられ、一端部が鉄蓋31の裏面に回転自在に支持されかつ他端部が側板60に回転自在に支持される従動アーム71を有する。また左右の駆動アーム70は、ボルト73によりそこに固定される複数本(例えば2本)のロッド72により、同期して回転できるように構成されている。駆動アーム70の一端部は、ボルト75により鉄蓋31の裏面に固定されている支持板74にボルト76により取着されている。従動アーム71の一端部は、駆動アーム70との干渉を防止するために、支持板74の側面に設けられた円筒状のスペーサ77の端部に挿入され、ボルト78によりスペーサ77とともに支持板74に取着されている。
駆動アーム70の他端部は、側板60の内面に固着された支持部材79に突設された第1の支持軸80の端面にボルト81により取着されている。従動アーム71の他端部は、支持部材79に突設された第2の支持軸82の端面にボルト83により取着されている。また、駆動アーム70及び従動アーム71は各々、第1の支持軸80及び第2の支持軸82との相対回転を許容し得る状態に支持されている。第1の支持軸80の周囲には、ねじりコイルバネ84が巻回され、鉄蓋31が空洞部10から離間する方向にねじりコイルバネ84の付勢力(ねじりモーメント)が作用するように支持されている。例えば、ねじりコイルバネ84の一端(駆動アーム70寄りの端部)は駆動アーム70の両面に装着された第1調整プレート85及び第2調整プレート86に係止され、またねじりコイルバネ84の他端は支持部材79に係止されている。
第1調整プレート85及び第2調整プレート86は各々、図5及び図6に示すような形状を有する。図5は図3の矢印A1方向から見た第1調整プレートの平面図で、図6は図3の矢印A2方向から見た第2調整プレートの平面図である。第1調整プレート85は、第1支持軸80(図3参照)が挿入される中心孔850を有する中空円板形状の部材であり、同一の円上に所定の円弧角をもつ調整用の長孔851、852を有する。調整用の長孔851の円弧角(θ1)は、駆動アーム70及び従動アーム71の回転角度(例えば90°(=1/4円周))に設定され、他方の長孔852の円弧角(θ2)は、例えば60°に設定されている。第2調整プレート86は、ボルト81(図3参照)が挿入される中心孔860を有する略扇形状の部材であり、上記長孔851,852と同一の半径を有する円上に形成された、所定の円弧角(θ3=θ1)をもつ調整用の長孔861と、扇形部の1辺(長孔861の左側端部に近い側の辺)に設けられた半円孔862とを有する。
本実施の形態においては、上記の第1調整プレート85及び第2調整プレート86を第1の支持軸80の回りに各々、図7及び図8に示すようにスライドさせることにより、鉄蓋31の開閉(図1参照)に要する力を軽減することができる。
まず、鉄蓋31が最上部(図1におけるアーム組立体7の回転軌跡Sの頂部P)まで開いた状態では、図7(a)に示すように第1調整プレート85がねじりコイルバネ84の端部軸841が長孔852の一方(左側)の端部854に当接するようにかつ長孔851の一方(下側)の端部853に締結部材87が装着されるように、第1調整プレート85が駆動アーム70に固定される。ねじりコイルバネ84の端部軸841がこの位置にあると(図3参照)、ねじりコイルバネ84はねじりモーメントを受けないので、鉄蓋31には付勢力が作用しない。次に鉄蓋31が完全に開いた状態(図1におけるアーム組立体1の回転軌跡Sの右端)になるまで角度θ4だけ回転すると、図7(b)に示すように、駆動アーム70と共に第1調整プレート85は時計方向に角度θ4だけ回転するので、ねじりコイルバネ84は角度θ4だけ捩られてその分のねじりモーメントを受ける。このねじりモーメントが開放されたときに生じるねじりコイルバネ84の復元力は、長孔852の端部854を介して駆動アーム70に伝達されて、鉄蓋31はそれを閉じる方向へ付勢される。鉄蓋31を完全に開いた状態で最大の付勢力を得るためには、図7(b)に示す状態でねじりコイルバネ84が最も大きなねじりモーメントを受けるように取り付けられる。
また、第1調整プレート85の固定位置を第1の支持軸80(図3参照)を中心として長孔851が形成されている角度範囲内で調整することによって、長孔852の一方の端部854とねじりコイルバネ84の端部軸841に当接するタイミングを変更することができ、鉄蓋31が完全に開いたときにねじりコイルバネ84が受けるねじりモーメントの大きさを調整することができる。例えば、図7(c)に示すように、ねじりコイルバネ84が受けるねじりモーメントがゼロのときに、ねじりコイルバネ84の端部軸841が長孔852の他方(右側)の端部855に当接するように、第1調整プレート85を駆動アーム70に固定してもよい。この場合、図7(d)に示すように駆動アーム70(図3参照)と共に第1調整プレート85が時計方向に角度θ4だけ回転した場合、鉄蓋31が完全に開いた状態でも長孔852の他方の端部854はねじりコイルバネ84の端部軸841に当接しないので、駆動アーム70には鉄蓋31を閉じる方向へのねじりコイルバネ84のねじりモーメントが作用しない。このように本実施の形態においては、第1調整プレート85に2つの長孔851、852が形成されているので、ねじりコイルバネ84が受けるねじりモーメントがゼロになるときの第1調整プレート85の位置を図7(a)から図7(c)の間で任意に設定することができ、もって鉄蓋31を閉じる方向への付勢力を広い範囲で調整することができる。
これに対して、鉄蓋31が完全に閉じた状態においては、ねじりコイルバネの端部軸841が図8(a)、図8(c)および図8(d)の位置にあると、図7の場合と同様にねじりコイルバネ84が受けるねじりモーメントがゼロとなる。詳述すると、鉄蓋31を完全に閉じた状態で最大の付勢力を得るためには、その状態でねじりコイルバネ84が最も大きなねじりモーメントを受ける必要がある。そのため、鉄蓋31が完全には閉じていない場合には、図8(a)に示すように、第2調整プレート86は、ねじりコイルバネ84がねじりモーメントを受けない状態でねじりコイルバネ84の端部軸841が半円孔862に当接するように、長孔861の一方(下側)の端部863に装着された締結部材87により駆動アーム70に固定される。次に図3(a)に示す位置にある鉄蓋31を角度θ3だけ反時計方向に押し付けると、図8(b)に示すように、駆動アーム70と共に第2調整プレート86は反時計方向に回転する。したがって、半円孔862がねじりコイルバネ84の端部軸841を半時計方向に押付けることによって、ねじりコイルバネ84は半時計方向に角度θ3だけ捩られて、その分のねじりモーメントを受ける。このときに生じるねじりコイルバネ84の復元力は、半円孔862を介して駆動アーム70に伝達されて、鉄蓋31はそれを開く方向へ付勢される。
また、第2調整プレート86は第1の支持軸80を中心として長孔861の範囲内で時計回りに回転させることによって、半円孔862とねじりコイルバネ84の端部軸841が当接するタイミングを変更することができ、鉄蓋31が完全に閉じた状態におけるねじりコイルバネ84の付勢力を調整することができる。例えば、図8(c)に示すように、ねじりコイルバネ84の付勢力がゼロの状態においてねじりコイルバネ84の端部軸841と半円孔862とが同一円周上で角度θ3だけ離間するように第2調整プレート86を駆動アーム70に固定した場合、鉄蓋31を完全に閉じた時に初めて、図8(d)に示すように半円孔862はねじりコイルバネの端部軸841に当接する。したがって、鉄蓋31を閉じる途中では、ねじりコイルバネ84によって鉄蓋31はそれを開く方向へ付勢されることはない。このように本実施の形態においては、ねじりコイルバネ84の付勢力がゼロの時の第2調整プレート86の位置を図8(a)と図8(c)の間の範囲内で任意に設定することができ、もって鉄蓋31を閉じる方向への付勢力を調整することもできる。
上記したように本実施の形態では、第1調整プレート85および第2調整プレート86の固定位置を調整することによって鉄蓋31の開時及び閉時のいずれの場合においても鉄蓋に作用する付勢力を調整することができ、1種類のねじりコイルバネを準備しておくだけで、質量の異なる鉄蓋31の開閉操作を容易に行うことができる。すなわち、鉄蓋31の重量が大きく最も大きな付勢力を必要とする場合には、第1調整プレート85は図7(a)に示す位置に、第2調整プレート86は図8(a)に示す位置に固定される。また、鉄蓋31の質量が小さく付勢力が小さくてもよい場合には、第1調整プレート85は図7(c)の位置に、第2調整プレート86は図8(c)に示す位置に固定される。また、鉄蓋31の質量が中間の大きさの場合には、第1調整プレート85は、図7(a)と(c)の中間の任意の位置に、第2調整プレート86は図8(a)と(c)の中間の任意の位置に固定される。このようにねじりコイルバネ84が受けるねじりモーメントは鉄蓋31の自重に応じて調整されるが、例えば鉄蓋31が完全に閉じた状態のとき鉄蓋31の自重の0.7倍程度のねじりモーメントが作用するように設定しておけば、誤作動により鉄蓋31が、非所望に開放されるのが防止される。
上記のアーム組立体7によれば、鉄蓋31を閉じる時にはねじりコイルバネ84のねじりモーメントに抗して鉄蓋31を空洞部側に押し付けることになるが、鉄蓋31の自重が加算されるため、過大な押し付け力を必要とせずに、鉄蓋31を閉状態の位置に戻すことができる。また鉄蓋31を開く時にはこのねじりモーメントが開放されるため、すなわちねじりコイルバネ84の復元力が作用するため、鉄蓋31の自重よりも軽い荷重で鉄蓋31を開くことが可能となる。また、駆動アーム70は、くの字形形状を有し、従動アーム71は途中で折れ曲がったクランク形状を有するように形成されているので、鉄蓋31が鉄蓋33と平行になる位置まで回転できる。
上記の蓋開閉装置5を備えた鉄蓋の開閉動作を行うことにより、次の手順で厨房の床下部の清掃を行うことができる。図1を参照すると、まず、開閉用ラッチ32を握り、時計方向に引き上げると、鉄蓋31は床面に対し略平行な状態で回動し、グリ−ス阻集器4が露出する。次いで、グリ−ス阻集器4からバスケット41を取り出し、その清掃を行うことができる。このように、本発明の蓋開閉装置によれば、重量物である鉄蓋の開閉を簡便に行えるため、作業者の負荷が極力軽減され、厨芥等が溜まったバスケット41の取り出しを頻繁に行える。次いで、バスケット41を清浄化した後は、バスケット41をグリ−ス阻集器4内の所定位置に戻し、開閉用ラッチ32を握り、鉄蓋31を押し下げると、鉄蓋31は元の位置まで移動して、空洞部10が密閉される。
この蓋開閉装置5によれば、鉄蓋31を開放するときに、脚部材33により鉄蓋31は常に床面に対し平行になる位置に支持されるので、誤作動による挟まれ事故が防止され、また鉄蓋31に誤って人が乗っても駆動ア−ム70及び従動ア−ム71が折損するような不具合は防止される。
上記の実施の形態において、従動ア−ムを省略し、鉄蓋に駆動ア−ムのみで支持しても、鉄蓋を開閉できるが、安定した開閉動作を行うためには、鉄蓋を2種類のア−ムで支持することが好ましい。
上記の実施の形態では、本発明をグリ−ス阻集器の上方に設置された蓋体の開閉に適用する例について述べたが、本発明はこれに限らず、厨房の床下に設置された排水桝、側溝、あるいは屋内の収納空間に設置された蓋体の開閉に適用することが可能である。
本発明の実施の形態に係わる蓋開閉装置を備えた厨房の床下部を示す断面図である。 図1の平面図である。 図1の蓋開閉装置から鉄蓋を取り外した状態を示す平面図である。 図3をA方向から見た矢視図である。 第1調整プレートの平面図である。 第2調整プレートの平面図である。 図3をA2方向からみたときのねじりコイルバネの端部と第1調整プレートとの位置関係を示す図である。 図3をA1方向からみたときのねじりコイルバネの端部と第2調整プレートとの位置関係を示す図である。
符号の説明
1:床下部、4:グリース阻集器、41:バスケット、42:仕切板、43:トラップ管、44:流出管、10:空洞部、11:スラブコンクリート、12:グレーチング、11:側溝、14:増し打ちコンクリート、31、34、35:鉄蓋、32:開閉用ラッチ、333:脚部材、35、36:取手、15:アングル、
5:蓋開閉装置、6:ケース部材、60:側板、601:ツバ部、602:孔、61:フランジ部材、611:ツバ部、62:カバー部材、63:ボルト、631:ハンドル、64:固定金具、
7:アーム組立体、70:駆動アーム、71:従動アーム、72:ロッド、73、75、76、78:ボルト、74:支持板、77:スペーサ、79:支持部材、80:第1の支持軸、81、83:ボルト、82:第2の支持軸、84:ねじりコイルバネ、85:第1調整プレート、850:中心孔、851、852:長孔、853、854,855:端部、86:第2調整プレート、860:中心孔、861:長孔、862:半円孔、863:端部、87:締結部材

Claims (4)

  1. 空洞部を覆う蓋体の裏面に連結される一端部を有する駆動アームと、前記空洞部に装着されるケース部材と、
    前記ケース部材に設けられた支持部材に前記駆動アームと交差する方向に固着され、前記駆動アームの他端部を回転自在に支持する支持軸と、
    前記支持軸の周囲に巻回されかつ一端が前記支持部材に係止され、前記蓋体が前記空洞部を閉じた状態のときは前記蓋体が開く方向に前記駆動アームを付勢し、前記蓋体が開いた状態のときは前記蓋体が閉じる方向に前記駆動アームを付勢するねじりコイルバネと、
    前記駆動アームの他端部に設けられた前記ねじりコイルバネのねじりモーメントを調整する調整部材とを備え、
    前記駆動アームは前記支持軸を支点として回転自在に支持されていることを特徴とする蓋開閉装置。
  2. 前記調整部材は、前記駆動アームの一方の端面に装着され、前記ねじりコイルバネの他端部を受取る円弧状の長孔と、前記調整孔と同一の半径を有し、前記駆動アームに固定される締結部材が挿入される円弧状の長孔を有する第1調整プレートと、前記調整孔と対向し前記ねじりコイルバネの他端部を受取る半円孔と前記駆動アームに固定される締結部材が挿入される円弧状の長孔を有する第2調整プレートからなることを特徴とする請求項1に記載の蓋開閉装置。
  3. 前記蓋体の裏面に、前記駆動アームと平行に従動アームが装着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋開閉装置。
  4. 前記蓋体の裏面に、それが開放されたときに蓋体の回転範囲を規制する支持脚が固設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蓋開閉装置。
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