JP2006273039A - 機器取付インサートおよびその取付方法 - Google Patents

機器取付インサートおよびその取付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006273039A
JP2006273039A JP2005092382A JP2005092382A JP2006273039A JP 2006273039 A JP2006273039 A JP 2006273039A JP 2005092382 A JP2005092382 A JP 2005092382A JP 2005092382 A JP2005092382 A JP 2005092382A JP 2006273039 A JP2006273039 A JP 2006273039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
side base
movable
base
insert
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005092382A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Takano
理 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2005092382A priority Critical patent/JP2006273039A/ja
Publication of JP2006273039A publication Critical patent/JP2006273039A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

【課題】この発明は、充填剤の下穴への充填、硬化に先立って、フランジ部の上面の面位置が表皮上面に対して所定の寸法内に入るようにフランジ部の高さを調整できるようにし、熟練を必要とせず、簡易に取り付けることができ、取付作業の自動化を実現できる機器取付インサートを得る。
【解決手段】機器取付インサート10は、上部品11と下部品17とに分割構成されている。上部品11は、取付用雌ねじ部14が軸心位置に形成され、かつ、結合用雄ねじ部15が外周面に形成された円筒状の基部12と、基部12の上端に形成された外形が円形の上フランジ部13と、を有し、一対の充填用穴16が軸心を挟んで相対するように上フランジ部13に穿設されている。下部品17は、結合用雌ねじ部20が軸心位置に形成された円筒状の基部18と、基部18の下端に一体に形成された外形がレーストラック状の下フランジ部19と、を備えている。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば航空機や人工衛星を構成する構体パネルに埋め込まれる機器取付インサートおよびその取付方法に関するものである。
一般に、航空機や人工衛星などを構成する構体パネルは、表皮をハニカムコアなどのコア材の両面に接着剤を用いて貼着して構成されている。そして、機器取付インサートが、構体パネルに形成された下穴に挿入されて取り付けられ、機器が機器取付インサートに形成された取付用ねじ穴を利用して構体パネルに取り付けられる。この時、機器と構体パネルとの間の熱伝導を高めるために、機器取付インサートの上面と表皮の上面との面位置を所定の寸法内に入るように管理する必要があった。
従来の機器取付インサートは、フランジ部が円柱状の基部の上下両端に形成された一体物として構成され、取付用ねじ穴が基部の軸心位置に形成さている。そして、従来の機器取付インサートは、取付用ねじ穴が露呈するように構体パネルに形成された下穴に挿入され、充填剤を下穴に充填、硬化させて、構体パネルに取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−116267号公報
従来の機器取付インサートは、一体物として構成されているので、構体パネルに形成された下穴に挿入し、充填剤を下穴に充填、硬化させた後に、表皮の上面に対するフランジ部の上面の突出量あるいは沈み量を測定し、表皮の上面に対するフランジ部の上面の面位置が所定の寸法内に入っているか否かを判定していた。そして、表皮の上面に対するフランジ部の上面の面位置が所定の寸法から外れた場合には、従来の機器取付インサートを取り外し、再度構体パネルに取り付ける必要があった。このため、従来の機器取付インサートの取付には、熟練を要し、自動化が困難であった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、フランジ部の上面の高さを調整可能に構成して、充填剤の下穴への充填、硬化に先立って、フランジ部の上面の面位置が表皮上面に対して所定の寸法内に入るようにフランジ部の高さを調整できるようにし、熟練を必要とせず、簡易に取り付けることができ、取付作業の自動化を実現できる機器取付インサートおよびその取付方法を得ることを目的とする。
この発明による機器取付インサートは、円筒状の固定側基部を有する固定部材と、取付用雌ねじ部が軸心位置に形成された円筒状の可動側基部および該可動側基部の上端に一体に形成されたフランジ部を有し、該可動側基部を上記固定側基部の軸心方向の上方から該固定側基部に内嵌状態に装着されて、該固定側基部の軸心方向における位置が調整可能に上記固定部材に取り付けられる可動部材と、を備えている。
また、取付用雄ねじ部が軸心位置に形成された円筒状の固定側基部を有する固定部材と、円筒状の可動側基部および該可動側基部の上端に一体に形成されたフランジ部を有し、該可動側基部を上記固定側基部の軸心方向の上方から該固定側基部に外嵌状態に装着されて、該固定側基部の軸心方向における位置が調整可能に記固定部材に取り付けられる可動部材と、を備えている。
この発明によれば、機器取付インサートが固定部材と可動部材とに分割され、可動部材の固定側基部の軸心方向における位置が調整可能になっている。そこで、機器取付インサートを構体パネルに取り付ける際に、固定部材を構体パネルの下穴の底面に固定した後、充填剤の注入、硬化に先立って、表皮の上面に対する可動部材のフランジ部の上面の位置を測定しつつ可動部材の位置調整を行うことができる。これにより、機器取付インサートを、熟練を要することなく、かつ、簡易に、表皮の上面に対するフランジ部の上面の位置が所定の寸法内に入った状態に構体パネルに取り付けることができ、機器取付インサートの取付作業の自動化も実現できる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る機器取付インサートを示す斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係る機器取付インサートを示す分解斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る機器取付インサートを示す断面図である。図4はこの発明の実施の形態1に係る機器取付インサートの取付方法を説明する工程断面図、図5はこの発明の実施の形態1に係る機器取付インサートの取付状態の一例を示す断面図、図6はこの発明の実施の形態1に係る機器取付インサートの取付状態の他の例を示す断面図である。
図1乃至図3において、機器取付インサート10は、可動部材としての上部品11と固定部材としての下部品17とに分割構成されている。上部品11は、例えばアルミニウム合金製であり、取付用雌ねじ部14が軸心位置に形成され、かつ、結合用雄ねじ部15が外周面に形成された円筒状の基部12と、基部12の上端に形成された外形が円形の上フランジ部13と、を有し、一対の充填用穴16が軸心を挟んで相対するように上フランジ部13に穿設されている。下部品17は、例えばアルミニウム合金製であり、結合用雌ねじ部20が軸心位置に形成された円筒状の基部18と、基部18の下端に一体に形成された外形がレーストラック状の下フランジ部19と、を備えている。
このように構成された機器取付インサート10は、結合用雄ねじ部15を結合用雌ねじ部20に螺着して、上部品11を下部品17に組み付けて構成されている。そこで、上部品11を下部品17の軸心周りに回転させることにより、下部品17に対する上部品11、即ち上フランジ部13の上面高さ位置が調整可能となっている。
ついで、この機器取付インサート10の取付方法について図4を参照しつつ説明する。
ここで、構体パネル1は、例えばセルサイズが1/8〜3/8インチのアルミニウムハニカムコアからなるコア材2の表裏両面に、例えば厚さ0.05〜0.15mmのCFRP(炭素繊維強化プラスチック)、又は例えば厚さ0.2〜1.0mmのアルミニウムからなる表皮3を接着剤(図示せず)により接着固定して構成されている。なお、表皮3に用いられるCFRPのマトリックスおよび接着剤には、例えばエポキシ樹脂が用いられる。そして、表皮3の厚さ、面積などは、機器取付インサート10にかかる引き抜き荷重により決定される。
まず、図4の(a)に示されるように、下穴4が構体パネル1の一面側に凹設される。そして、図4の(b)に示されるように、上部品11が組み付けられ、かつ、エポキシ樹脂などからなる接着剤5が下フランジ部19の底面に塗布された下部品17が下穴4の底面に密接するように挿入される。
ついで、接着剤5が硬化した後、表皮3の上面に対する上フランジ部13の上面の高さを測定しつつ、上部品11を回す。そして、表皮3の上面に対する上フランジ部13の上面の高さが、所定の寸法内に入るように、上部品11の回転角度を調整する。ここでは、図4の(c)に示されるように、表皮3の上面と上フランジ部13の上面とが同一面位置となるように調整される。
その後、エポキシ樹脂などからなる充填剤6が充填用穴16から下穴4内に注入される。そして、充填剤6を硬化させて、図4の(d)に示されるように、機器取付インサート10が構体パネル1に固定状態に取り付けられる。
そして、図示していないが、機器が機器取付インサート10の上部品11に形成された取付用雌ねじ部14を利用して構体パネル1に取り付けられる。
ここで、上フランジ部13の上面を表皮3の上面と同一面位置にするように高さ調整する必要はなく、表皮3の上面に対する上フランジ部13の上面の高さが、所定の寸法内に、即ち規格内に入っていればよい。例えば、図5に示されるように、上フランジ部13の上面を表皮3の上面から所定量沈み込ませるように機器取付インサート10を構体パネル1に取り付けてもよい。また、図6に示されるように、上フランジ部13の上面を表皮3の上面から所定量突出させるように機器取付インサート10を構体パネル1に取り付けてもよい。
このように、この実施の形態1によれば、機器取付インサート10が、上部品11と下部品17とに分割構成され、上部品11の基部12の外周面に形成された結合用雄ねじ部15を下部品17の基部18の軸心位置に形成された結合用雌ねじ部20に螺合して組み付けられている。そこで、上部品11は、軸心周りに回転させることにより基部18の軸心方向に移動し、下部品17、即ち基部18の軸心方向における高さ位置が調整できる。
従って、機器取付インサート10を構体パネル1の下穴4に挿入し、接着剤5により下部品17を下穴4の底面に固着した後、充填剤6の下穴4への注入に先立って、上フランジ部13の上面の面位置が表皮3上面に対して所定の寸法内に入るように上部品11の高さを調整できる。これにより、充填剤6の硬化後に、表皮3上面に対する上フランジ部の13の上面の高さ位置が規格外となって、機器取付インサート10を取り外すような不具合が解消され、機器取付インサート10の取付歩留まりが高められる。また、熟練を必要としないので、機器取付インサート10を構体パネル1に簡易に取り付けることができるとともに、機器取付インサート10の構体パネル1への取付作業の自動化を実現できる。
上部品11が、結合用雄ねじ部15を結合用雌ねじ部20に螺合して下部品17に組み付けられているので、上部品11の高さ調整過程で、上部品11の軸心が下部品17の軸心に対して傾斜することがない。そこで、下穴4の底面が表皮3の上面と平行となるように下穴4を形成し、下部品17の軸心が下穴4の底面と直交するように下部品17を固着すれば、上フランジ部13の上面が表皮3の上面に平行となり、取付用雌ねじ部14の軸心が表皮3の上面に垂直となるように、機器取付インサート10を構体パネル1に取り付けることができる。そこで、機器が傾斜して構体パネル1に取り付けられることが未然に防止される。
下フランジ部19の外形がレールトラック状に形成されているので、硬化された充填剤6に対する下部品17の回転が阻止される。また、下穴4に注入された充填剤6は、結合用雄ねじ部15と結合用雌ねじ部20との螺合部に侵入し、さらに充填用穴16内に残留し、上部品11の回転が阻止される。従って、機器を取付用雌ねじ部14に締着する際に、機器取付インサート10が回転するようなことが防止され、機器の取付強度を高めることができる。
なお、上記実施の形態1では、上部品11を組み付けた状態で下部品17を下穴4に挿入するものとしているが、下部品17を下穴4に挿入し、下穴4の底面に固着した後、上部品11を下部品17に螺合させ、上部品11の高さ調整を行うようにしてもよい。また、下部品を下穴の底面に固着した後、上部品を下部品に装着して高さ調整することは、後述する実施の形態2,3,5,6,7にも適用できる。
また、上記実施の形態1では、基部12が円筒状に形成されているものとしているが、基部12は取付用雌ねじ部をねじ穴とする有底円筒状に形成してもよい。さらに、基部18が円筒状に形成されているものとしているが、基部18は結合用雌ねじ部をねじ穴とする有底円筒状に形成してもよい。この発明では、基部を円筒状に形成することは、有底円筒状に形成することを含むものとする。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2に係る機器取付インサートを示す斜視図、図8はこの発明の実施の形態2に係る機器取付インサートを示す分解斜視図、図9はこの発明の実施の形態2に係る機器取付インサートを示す断面図であり、図9の(a)は充填用穴の中心を通る断面図であり、図9の(b)は図9の(a)と直交する断面図である。
図7乃至図9において、回転止め部材としての一対の円弧状の翼部21が、可動部材としての上部品11Aの軸心を挟んで相対するように、上フランジ部13の外周縁部から下方(下フランジ側)に延設されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された機器取付インサート10Aも、上記実施の形態1と同様にして構体パネル1に取り付けられる。つまり、上部品11Aを組み付けた下部品17を下穴4に挿入し、下穴4の底面に固着する。そして、上部品11Aを回して、表皮3の上面に対する上フランジ部13の上面の高さが、規格内に入るように、上部品11Aの回転角度を調整する。その後、充填剤6を充填用穴16から下穴4内に注入、硬化させ、機器取付インサート10Aが構体パネル1に取り付けられる。
この実施の形態2においても、機器取付インサート10Aが上部品11Aと下部品17とに分割構成され、上部品11Aが結合用雄ねじ部15を結合用雌ねじ部20に螺合して下部品17に組み付けられている。そこで、上部品11Aを軸心周りに回転させることにより、下部品17に対して高さ位置を調整できるとともに、上部品11Aの高さ調整過程で、上部品11Aの軸心が下部品17の軸心に対して傾斜することがないので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、翼部21が上部品11Aに一体に形成されているので、上部品11Aの回転が充填剤6内に埋め込まれた翼部21により確実に阻止され、機器の取付強度をより高めることができる。
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3に係る機器取付インサートを示す斜視図、図11はこの発明の実施の形態3に係る機器取付インサートを示す分解斜視図、図12はこの発明の実施の形態3に係る機器取付インサートを示す断面図である。
図10乃至図12において、機器取付インサート10Bは、可動部材としての上部品11Bと固定部材としての下部品17Aとに分割構成されている。上部品11Bは、例えばアルミニウム合金製であり、取付用雌ねじ部14が軸心位置に形成された円筒状の基部12Aと、基部12Aの上端に形成された外形が円形の上フランジ部13と、を有し、一対の充填用穴16が軸心を挟んで相対するように上フランジ部13に穿設されている。そして、一対の係合ピン22が係合ピン22の軸心を一致させて基部12Aの下端側(反上フランジ部側)から径方向外方に延設されている。下部品17Aは、例えばアルミニウム合金製であり、円筒状の基部18Aと、基部18Aの下端に一体に形成された外形がレーストラック状の下フランジ部19と、を備えている。そして、ガイド溝としての一対の切り欠き23が、基部18Aの軸心を挟んで相対する位置で、基部18Aの上端から基部18Aの軸心と平行に下方(下フランジ部側)に向かって形成されている。
なお、基部12Aの外径は基部18Aの内径より僅かに小さく形成され、基部12Aが基部18Aに摺動可能に内嵌されるようになっている。また、切り欠き23の幅は、係合ピン22が挿入された際に、係合ピン22と切り欠き23との間に摩擦力が生じて、上部品11Bの下部品17Aに対する高さ位置が保持されるように形成されている。
このように構成された機器取付インサート10Bは、基部12Aを基部18Aに挿入し、各係合ピン22を各切り欠き23に圧入して、上部品11Bを下部品17Aに組み付けて構成されている。そこで、上部品11Bを下部品17Aに対して下降或いは上昇させることにより、下部品17Aに対する上部品11B、即ち上フランジ部13の上面高さ位置が調整可能となっている。
このように構成された機器取付インサート10Bも、上記実施の形態1と同様にして構体パネル1に取り付けられる。つまり、上部品11Bを組み付けた下部品17Aを下穴4に挿入し、下穴4の底面に固着する。そして、上部品11Bを昇降させて、表皮3の上面に対する上フランジ部13の上面の高さが、規格内に入るように、上部品11Bの高さを調整する。その後、充填剤6を充填用穴16から下穴4内に注入、硬化させ、機器取付インサート10Bが構体パネル1に取り付けられる。
この実施の形態3では、機器取付インサート10Bが上部品11Bと下部品17Aとに分割構成され、上部品11Bが基部12Aを基部18A内に挿入し、係合ピン22を切り欠き23に圧入して下部品17Aに組み付けられているので、上部品11Bを軸心方向に昇降させることにより、下部品17Aに対して高さ位置を調整でき、係合ピン22と切り欠き23との間の摩擦力により、上部品11Bの調整位置が保持される。また、基部12Aが基部18Aに摺動状態に内嵌され、切り欠き23が基部18Aの軸心と平行に形成されているので、上部品11Bは、係合ピン22が係合する切り欠き23に案内されて回転することなく下部品17Aの軸心方向に移動する。そこで、上部品11Bの高さ調整過程で、上部品11Bの軸心が下部品17Aの軸心に対して傾斜することがない。従って、この実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、係合ピン22が上部品11Bに一体に形成されているので、機器を取付用雌ねじ部14に締着する際の機器取付インサート30Bの回転や引き抜けが充填剤6内に埋め込まれた係合ピン22により確実に阻止され、機器の取付強度をより高めることができる。
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4に係る機器取付インサートを示す斜視図、図14はこの発明の実施の形態4に係る機器取付インサートを示す分解斜視図、図15はこの発明の実施の形態4に係る機器取付インサートを示す断面図である。
図13乃至図15において、機器取付インサート10Cは、可動部材としての上部品11Cと固定部材としての下部品17Bとに分割構成されている。上部品11Cは、例えばアルミニウム合金製であり、取付用雌ねじ部14が軸心位置に形成された円筒状の基部12Bと、基部12Bの上端に形成された外形が円形の上フランジ部13と、を有し、一対の充填用穴16が軸心を挟んで相対するように上フランジ部13に穿設されている。そして、貫通穴24が基部12Bの下端側(反上フランジ部側)に穿設され、係合ピン25が貫通穴24に圧入状態に挿通されている。この係合ピン25は、上部品11Cの軸心を通り、該軸心と直交している。下部品17Bは、例えばアルミニウム合金製であり、円筒状の基部18Bと、基部18Bの下端に一体に形成された外形がレーストラック状の下フランジ部19と、を備えている。そして、ガイド溝としての長穴形状の一対のガイド穴26が、基部18Bの軸心を挟んで相対する位置で、長穴の長手方向を基部18Bの軸心と平行にして形成されている。
なお、基部12Bの外径は基部18Bの内径より僅かに小さく形成され、基部12Bが基部18Bに摺動可能に内嵌されるようになっている。また、ガイド穴26の長穴の短手方向の幅は、係合ピン25が挿入された際に、係合ピン25とガイド穴26との間に摩擦力が生じて、上部品11Cの下部品17Bに対する高さ位置が維持されるように形成されている。
このように構成された機器取付インサート10Cは、基部12Bを基部18Bに挿入し、係合ピン25をガイド穴26を通して貫通穴24に圧入して、上部品11Cを下部品17Bに組み付けて構成されている。そこで、上部品11Cを下部品17Bに対して下降或いは上昇させることにより、下部品17Bに対する上部品11C、即ち上フランジ部13の上面高さ位置が調整可能となっている。
このように構成された機器取付インサート10Cも、上記実施の形態1と同様にして構体パネル1に取り付けられる。つまり、上部品11Cを組み付けた下部品17Bを下穴4に挿入し、下穴4の底面に固着する。そして、上部品11Cを昇降させて、表皮3の上面に対する上フランジ部13の上面の高さが、規格内に入るように、上部品11Cの高さを調整する。その後、充填剤6を充填用穴16から下穴4内に注入、硬化させ、機器取付インサート10Cが構体パネル1に取り付けられる。
この実施の形態4では、機器取付インサート10Cが上部品11Cと下部品17Bとに分割構成され、上部品11Cが基部12Bを基部18B内に挿入し、係合ピン25をガイド穴26および貫通穴24に圧入して下部品17Bに組み付けられているので、上部品11Cを軸心方向に昇降させることにより、下部品17Bに対して高さ位置を調整でき、係合ピン25とガイド穴26との間の摩擦力により、上部品11Cの調整位置が保持される。また、基部12Bが基部18Bに摺動状態に内嵌され、ガイド穴26の長穴の長手方向が基部18Bの軸心と平行に形成されているので、係合ピン25が係合するガイド穴26に案内されて回転することなく下部品17Bの軸心方向に移動する。そこで、上部品11Cの高さ調整過程で、上部品11Cの軸心が下部品17Bの軸心に対して傾斜することがない。従って、この実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、係合ピン25が上部品11Cに固定状態に取り付けられているので、機器を取付用雌ねじ部14に締着する際の機器取付インサート10Cの回転や引き抜けが充填剤6内に埋め込まれた係合ピン25により確実に阻止され、機器の取付強度をより高めることができる。
実施の形態5.
図16はこの発明の実施の形態5に係る機器取付インサートを示す斜視図、図17はこの発明の実施の形態5に係る機器取付インサートを示す分解斜視図、図18はこの発明の実施の形態5に係る機器取付インサートを示す断面図である。
図16乃至図17において、機器取付インサート30は、可動部材としての上部品31と固定部材としての下部品36とに分割構成されている。上部品31は、例えばアルミニウム合金製であり、結合用雌ねじ部34が内周面に形成された円筒状の基部32と、基部32の上端に形成された外形が円形の上フランジ部33と、を有し、一対の充填用切り欠き35が軸心を挟んで相対するように上フランジ部33に穿設されている。下部品36は、例えばアルミニウム合金製であり、取付用雌ねじ部39が軸心位置に形成され、かつ、結合用雄ねじ部40が外周面に形成された円筒状の基部37と、基部37の下端に一体に形成された外形がレーストラック状の下フランジ部38と、を備えている。
このように構成された機器取付インサート30は、結合用雌ねじ部34を結合用雄ねじ部40に螺着して、上部品31を下部品36に組み付けて構成されている。そこで、上部品31を下部品36の軸心周りに回転させることにより、下部品36に対する上部品31、即ち上フランジ部33の上面高さ位置が調整可能となっている。
このように構成された機器取付インサート30も、上記実施の形態1と同様にして構体パネル1に取り付けられる。つまり、上部品31を組み付けた下部品36を下穴4に挿入し、下穴4の底面に固着する。そして、上部品31を回して、表皮3の上面に対する上フランジ部33の上面の高さが、規格内に入るように、上部品31の回転角度を調整する。その後、充填剤6を充填用切り欠き35から下穴4内に注入、硬化させ、機器取付インサート30が構体パネル1に取り付けられる。
この実施の形態5においても、機器取付インサート30が上部品31と下部品36とに分割構成され、上部品31が結合用雌ねじ部34を結合用雄ねじ部40に螺合して下部品36に組み付けられている。そこで、上部品31を軸心周りに回転させることにより、下部品36に対して高さ位置を調整できるとともに、上部品31の高さ調整過程で、上部品31の軸心が下部品36の軸心に対して傾斜することがないので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態6.
図19はこの発明の実施の形態6に係る機器取付インサートを示す斜視図、図20はこの発明の実施の形態6に係る機器取付インサートを示す分解斜視図、図21はこの発明の実施の形態6に係る機器取付インサートを示す断面図であり、図21の(a)は充填用切り欠きの中心を通る断面図であり、図21の(b)は図21の(a)と直交する断面図である。
図19乃至図21において、回転止め部材としての一対の円弧状の翼部41が、可動部材としての上部品31Aの軸心を挟んで相対するように、上フランジ部33の外周縁部から下方(下フランジ側)に延設されている。
なお、他の構成は上記実施の形態5と同様に構成されている。
このように構成された機器取付インサート30Aも、上記実施の形態5と同様にして構体パネル1に取り付けられる。つまり、上部品31Aを組み付けた下部品36を下穴4に挿入し、下穴4の底面に固着する。そして、上部品31Aを回して、表皮3の上面に対する上フランジ部33の上面の高さが、規格内に入るように、上部品31Aの回転角度を調整する。その後、充填剤6を充填用切り欠き35から下穴4内に注入、硬化させ、機器取付インサート30Aが構体パネル1に取り付けられる。
この実施の形態6においても、機器取付インサート30Aが上部品31Aと下部品36とに分割構成され、上部品31Aが結合用雌ねじ部34を結合用雄ねじ部40に螺合して下部品36に組み付けられている。そこで、上部品31Aを軸心周りに回転させることにより、下部品36に対して高さ位置を調整できるとともに、上部品31Aの高さ調整過程で、上部品31Aの軸心が下部品36の軸心に対して傾斜することがないので、上記実施の形態5と同様の効果が得られる。
また、翼部41が上部品31Aに一体に形成されているので、機器を取付用雌ねじ部39に締着する際に、上部品31Aの回転が充填剤6内に埋め込まれた翼部41により確実に阻止され、機器の取付強度をより高めることができる。
実施の形態7.
図22はこの発明の実施の形態7に係る機器取付インサートを示す斜視図、図23はこの発明の実施の形態7に係る機器取付インサートを示す分解斜視図、図24はこの発明の実施の形態7に係る機器取付インサートを示す断面図であり、図24の(a)は充填用穴の中心を通る断面図であり、図24の(b)は図24の(a)と直交する断面図である。
図22乃至図24において、機器取付インサート30Bは、可動部材としての上部品31Bと固定部材としての下部品36Aとに分割構成されている。上部品31Bは、例えばアルミニウム合金製であり、円筒状の基部32Aと、基部32Aの上端に形成された外形が円形の上フランジ部33と、を有し、一対の充填用穴16が軸心を挟んで相対するように上フランジ部33に穿設されている。そして、ガイド溝としての一対の切り欠き42が、基部32Aの軸心を挟んで相対する位置で、基部32Aの下端から基部32Aの軸心と平行に上方(上フランジ部側)に向かって形成されている。下部品36Aは、例えばアルミニウム合金製であり、取付用雌ねじ部39が軸心位置に形成され円筒状の基部37Aと、基部37Aの下端に一体に形成された外形がレーストラック状の下フランジ部38と、を備えている。そして、一対の係合ピン43が、係合ピン43の軸心を一致させて基部37Aの外周面から径方向外方に延設されている。
なお、基部32Aの内径は基部37Aの外径より僅かに大きく形成され、基部32Aが基部37Aに摺動可能に外嵌されるようになっている。また、切り欠き42の幅は、係合ピン43が挿入された際に、係合ピン43と切り欠き42との間に摩擦力が生じて、上部品31Bの下部品36Aに対する高さ位置が保持されるように形成されている。
このように構成された機器取付インサート30Bは、基部32Aを基部37Aに挿入し、各切り欠き42内に各係合ピン43を圧入して、上部品31Bを下部品36Aに組み付けて構成されている。そこで、上部品31Bを下部品36Aに対して下降或いは上昇させることにより、下部品36Aに対する上部品31B、即ち上フランジ部33の上面高さ位置が調整可能となっている。
このように構成された機器取付インサート30Bも、上記実施の形態5と同様にして構体パネル1に取り付けられる。つまり、上部品31Bを組み付けた下部品36Aを下穴4に挿入し、下穴4の底面に固着する。そして、上部品31Bを昇降させて、表皮3の上面に対する上フランジ部33の上面の高さが、規格内に入るように、上部品31Bの高さを調整する。その後、充填剤6を充填用穴16から下穴4内に注入、硬化させ、機器取付インサート30Bが構体パネル1に取り付けられる。
この実施の形態7では、機器取付インサート30Bが上部品31Bと下部品36Aとに分割構成され、上部品31Bが基部32Aを基部37A内に装着され、切り欠き42内に係合ピン43を圧入して下部品36Aに組み付けられているので、上部品31Bを軸心方向に昇降させることにより、下部品36Aに対して高さ位置を調整でき、係合ピン43と切り欠き42との間の摩擦力により、上部品31Bの調整位置が保持される。また、基部32Aが基部37Aに摺動状態に外嵌され、切り欠き42が基部32Aの軸心と平行に形成されているので、上部品31Bは、切り欠き42が係合する係合ピン43に案内されて回転することなく下部品36Aの軸心方向に移動する。そこで、上部品31Bの高さ調整過程で、上部品31Bの軸心が下部品36Aの軸心に対して傾斜することがない。従って、この実施の形態7においても、上記実施の形態5と同様の効果が得られる。
また、係合ピン43が下部品36Aに一体に形成され、係合ピン43が基部32Aに形成された切り欠き42に嵌合しているので、機器を取付用雌ねじ部39に締着する際の機器取付インサート30Bの回転や引き抜けが充填剤6内に埋め込まれた係合ピン43および係合ピン43が嵌合されている切り欠き42により確実に阻止され、機器の取付強度をより高めることができる。
実施の形態8.
図25はこの発明の実施の形態8に係る機器取付インサートを示す斜視図、図26はこの発明の実施の形態8に係る機器取付インサートを示す分解斜視図、図27はこの発明の実施の形態8に係る機器取付インサートを示す断面図であり、図27の(a)は充填用穴の中心を通る断面図であり、図27の(b)は図27の(a)と直交する断面図である。
図25乃至図27において、機器取付インサート30Cは、可動部材としての上部品31Cと固定部材としての下部品36Bとに分割構成されている。上部品31Cは、例えばアルミニウム合金製であり、円筒状の基部32Bと、基部32Bの上端に形成された外形が円形の上フランジ部33と、を有し、一対の充填用穴16が軸心を挟んで相対するように上フランジ部33に穿設されている。そして、ガイド溝としての長穴形状の一対のガイド穴44が、基部32Bの軸心を挟んで相対する位置で、長穴の長手方向を基部32Bの軸心と平行にして形成されている。下部品36Bは、例えばアルミニウム合金製であり、取付用雌ねじ部39が軸心位置に形成された円筒状の基部37Bと、基部37Bの下端に一体に形成された外形がレーストラック状の下フランジ部38と、を備えている。そして、一対の係合ピン45が係合ピン45の軸心を一致させて基部37Bの外周面から径方向外方に延出するように取り付けられている。
なお、基部32Bの内径は基部37Bの外径より僅かに大きく形成され、基部32Bが基部37Bに摺動可能に外嵌されるようになっている。また、ガイド穴44の長穴の短手方向の幅は、係合ピン45が挿入された際に、係合ピン45とガイド穴44との間に摩擦力が生じて、上部品31Cの下部品36Bに対する高さ位置が維持されるように形成されている。
このように構成された機器取付インサート30Cは、基部32Bを基部37Bに装着し、係合ピン45をガイド穴44を通して基部37Bに取り付けて、上部品31Cを下部品36Bに組み付けて構成されている。そこで、上部品31Cを下部品36Bに対して下降或いは上昇させることにより、下部品36Bに対する上部品31C、即ち上フランジ部33の上面高さ位置が調整可能となっている。
このように構成された機器取付インサート30Cも、上記実施の形態5と同様にして構体パネル1に取り付けられる。つまり、上部品31Cを組み付けた下部品36Bを下穴4に挿入し、下穴4の底面に固着する。そして、上部品31Cを昇降させて、表皮3の上面に対する上フランジ部33の上面の高さが、規格内に入るように、上部品31Cの高さを調整する。その後、充填剤6を充填用穴16から下穴4内に注入、硬化させ、機器取付インサート30Cが構体パネル1に取り付けられる。
この実施の形態8では、機器取付インサート30Cが上部品31Cと下部品36Bとに分割構成され、上部品31Cが基部32Bを基部37Bに装着し、係合ピン45をガイド穴44に圧入して基部37Bに固着して、下部品36Bに組み付けられているので、上部品31Cを軸心方向に昇降させることにより、下部品36Bに対して高さ位置を調整でき、係合ピン45とガイド穴44との間の摩擦力により、上部品31Cの調整位置が保持される。また、基部32Bが基部37Bに摺動状態に外嵌され、ガイド穴44の長穴の長手方向が基部32Bの軸心と平行に形成されているので、上部品31Cは、ガイド穴44が係合する係合ピン45に案内されて回転することなく下部品36Bの軸心方向に移動する。そこで、上部品31Cの高さ調整過程で、上部品31Cの軸心が下部品36Bの軸心に対して傾斜することがない。従って、この実施の形態8においても、上記実施の形態5と同様の効果が得られる。
また、係合ピン45が下部品36Bに固着され、係合ピン45が基部32Bに形成されたガイド穴44に嵌合しているので、機器を取付用雌ねじ部39に締着する際の機器取付インサート30Cの回転や引き抜けが充填剤6内に埋め込まれた係合ピン45および係合ピン45が嵌合されているガイド穴44によりにより確実に阻止され、機器の取付強度をより高めることができる。
なお、上記各実施の形態では、機器取付インサートを構成する上部品および下部品がアルミニウム合金で作製されているものとしているが、これらの上部品および下部品の材料はアルミニウム合金に限定されるものではなく、例えばチタン合金、マグネシウム合金などの金属材料を用いることができる。
この発明の実施の形態1に係る機器取付インサートを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る機器取付インサートを示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る機器取付インサートを示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る機器取付インサートの取付方法を説明する工程断面図である。 この発明の実施の形態1に係る機器取付インサートの取付状態の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る機器取付インサートの取付状態の他の例を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係る機器取付インサートを示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る機器取付インサートを示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る機器取付インサートを示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る機器取付インサートを示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る機器取付インサートを示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る機器取付インサートを示す断面図である。 この発明の実施の形態4に係る機器取付インサートを示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る機器取付インサートを示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る機器取付インサートを示す断面図である。 この発明の実施の形態5に係る機器取付インサートを示す斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る機器取付インサートを示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る機器取付インサートを示す断面図である。 この発明の実施の形態6に係る機器取付インサートを示す斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る機器取付インサートを示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る機器取付インサートを示す断面図である。 この発明の実施の形態7に係る機器取付インサートを示す斜視図である。 この発明の実施の形態7に係る機器取付インサートを示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態7に係る機器取付インサートを示す断面図である。 この発明の実施の形態8に係る機器取付インサートを示す斜視図である。 この発明の実施の形態8に係る機器取付インサートを示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態8に係る機器取付インサートを示す断面図である。
符号の説明
1 構体パネル、2 コア材、3 表皮、4 下穴、6 充填剤、10,10A,10B,10C 機器取付インサート、11,11A,11B,11C 上部品(可動部材)、12,12A,12B 基部(可動側基部)、13 上フランジ部、14 取付用雌ねじ部、15 結合用雄ねじ部、17,17A,17B 下部品(固定部材)、18,18A,18B 基部(固定側基部)、20 結合用雌ねじ部、21 翼部(回転止め部材)、22 係合ピン、23 切り欠き(ガイド溝)、25 係合ピン、26 ガイド穴(ガイド溝)、30,30A,30B,30C 機器取付インサート、31,31A,31B,31C 上部品(可動部材)、32,32A,32B 基部(可動側基部)、33 上フランジ部、34 結合用雌ねじ部、36,36A,36B 下部品(固定部材)、37,37A,37B 基部(固定側基部)、39 取付用雌ねじ部、40 結合用雄ねじ部、41 翼部(回転止め部材)、42 切り欠き(ガイド溝)、43 係合ピン、44 ガイド穴(ガイド溝)、45 係合ピン。

Claims (8)

  1. 円筒状の固定側基部を有する固定部材と、
    取付用雌ねじ部が軸心位置に形成された円筒状の可動側基部および該可動側基部の上端に一体に形成されたフランジ部を有し、該可動側基部を上記固定側基部の軸心方向の上方から該固定側基部に内嵌状態に装着されて、該固定側基部の軸心方向における位置が調整可能に上記固定部材に取り付けられる可動部材と、
    を備えていることを特徴とする機器取付インサート。
  2. 結合用雄ねじ部が上記可動側基部の外周面に形成され、かつ、結合用雌ねじ部が上記固定側基部の内周面に形成され、上記可動部材が上記結合用雄ねじ部を上記結合用雌ねじ部に螺合させて上記固定部材に取り付けられており、上記可動部材の上記固定側基部の軸心方向における位置が該可動部材の回転によって調整されることを特徴とする請求項1記載の機器取付インサート。
  3. ガイド溝が溝方向を上記固定側基部の軸心方向に平行にして該固定側基部に形成され、かつ、係合ピンが上記可動側基部から径方向外方に延設され、上記可動部材が上記係合ピンを上記ガイド溝に挿通させて上記可動側基部を上記固定側基部内に挿入して上記固定部材に取り付けられており、上記可動部材の上記固定側基部の軸心方向における位置が上記ガイド溝を案内として上記可動部材を移動させて調整され、さらに上記可動部材の調整位置が上記係合ピンと上記ガイド溝との間の摩擦力によって保持されることを特徴とする請求項1記載の機器取付インサート。
  4. 取付用雄ねじ部が軸心位置に形成された円筒状の固定側基部を有する固定部材と、
    円筒状の可動側基部および該可動側基部の上端に一体に形成されたフランジ部を有し、該可動側基部を上記固定側基部の軸心方向の上方から該固定側基部に外嵌状態に装着されて、該固定側基部の軸心方向における位置が調整可能に記固定部材に取り付けられる可動部材と、
    を備えていることを特徴とする機器取付インサート。
  5. 結合用雌ねじ部が上記可動側基部の内周面に形成され、かつ、結合用雄ねじ部が上記固定側基部の外周面に形成され、上記可動部材が上記結合用雌ねじ部を上記結合用雄ねじ部に螺合させて上記固定部材に取り付けられており、上記可動部材の上記固定側基部の軸心方向における位置が該可動部材の回転によって調整されることを特徴とする請求項4記載の機器取付インサート。
  6. 回転止め部材が、上記固定部材および上記可動部材の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項5記載の機器取付インサート。
  7. ガイド溝が溝方向を上記可動側基部の軸心方向に平行にして該可動側基部に形成され、かつ、係合ピンが上記固定側基部から径方向外方に延設され、上記可動部材が上記ガイド溝に上記係合ピンを挿通させて上記可動側基部内に上記固定側基部を挿入して上記固定部材に取り付けられており、上記可動部材の上記固定側基部の軸心方向における位置が上記係合ピンを案内として上記可動部材を移動させて調整され、さらに上記可動部材の調整位置が上記係合ピンと上記ガイド溝との間の摩擦力によって保持されることを特徴とする請求項4記載の機器取付インサート。
  8. 表皮がコア材の表裏両面に接合されてなる構体パネルに上記請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の機器取付インサートを取り付ける方法であって、
    上記構体パネルの一面に下穴を形成する工程と、
    上記固定部材を上記下穴に挿入し、該固定部材を該下穴の底面に固定する工程と、
    上記表皮の上面に対する上記フランジ部の上面の位置が所定の寸法内に入るように上記固定部材の軸心方向における上記可動部材の位置を調整する工程と、
    上記下穴内に充填剤を注入、硬化させ、上記機器取付インサートを上記構体パネルに固着する工程と、
    を備えていることを特徴とする機器取付インサートの取付方法。
JP2005092382A 2005-03-28 2005-03-28 機器取付インサートおよびその取付方法 Pending JP2006273039A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092382A JP2006273039A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 機器取付インサートおよびその取付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092382A JP2006273039A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 機器取付インサートおよびその取付方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006273039A true JP2006273039A (ja) 2006-10-12

Family

ID=37208201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005092382A Pending JP2006273039A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 機器取付インサートおよびその取付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006273039A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102650312A (zh) * 2011-02-24 2012-08-29 横滨橡胶株式会社 将嵌入螺母安装到面板的安装结构
KR101376499B1 (ko) * 2012-12-14 2014-03-25 한국항공우주연구원 전기적 본딩 인서트가 구비된 복합재 샌드위치 구조물
KR20140120303A (ko) * 2011-12-30 2014-10-13 아구스타웨스트랜드 에스.피.에이. 전기적으로 전도성인 물질의 삽입체, 및 그러한 삽입체를 지지 부재에 장착하기 위한 도구 및 방법
JP2014528866A (ja) * 2011-08-17 2014-10-30 ビー イー エアロスペイス,インク. 埋込みインサートを備えた高強度航空機インテリアパネル
JP2016503352A (ja) * 2012-10-17 2016-02-04 ルアク・シュヴァイツ・アクチェンゲゼルシャフトRuag Schweiz Ag インサート要素をパネル製品に挿入するための方法およびシステム、それにより製造されたパネル製品、および、挿入されたインサート要素に対する引張試験を行うための方法およびシステム
JP2017215035A (ja) * 2016-04-04 2017-12-07 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 高さ調整可能なねじ式インサート及びそれに関連する方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3842486A (en) * 1973-08-06 1974-10-22 Rohr Industries Inc Method of installing attachment fittings in cellular material
US4973208A (en) * 1989-08-31 1990-11-27 Gauron Richard F Inset panel fastener with floating member
US4981735A (en) * 1989-09-05 1991-01-01 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Two piece threaded mounting insert with adhesive for use with honeycomb composite
US5240543A (en) * 1990-06-11 1993-08-31 Atr International, Inc. Apparatus for and method of seating a fastener insert in a honeycomb panel
JPH11348154A (ja) * 1998-06-02 1999-12-21 Fuji Heavy Ind Ltd インサート付ハニカムサンドイッチパネル及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3842486A (en) * 1973-08-06 1974-10-22 Rohr Industries Inc Method of installing attachment fittings in cellular material
US4973208A (en) * 1989-08-31 1990-11-27 Gauron Richard F Inset panel fastener with floating member
US4981735A (en) * 1989-09-05 1991-01-01 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Two piece threaded mounting insert with adhesive for use with honeycomb composite
US5240543A (en) * 1990-06-11 1993-08-31 Atr International, Inc. Apparatus for and method of seating a fastener insert in a honeycomb panel
JPH11348154A (ja) * 1998-06-02 1999-12-21 Fuji Heavy Ind Ltd インサート付ハニカムサンドイッチパネル及びその製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102650312A (zh) * 2011-02-24 2012-08-29 横滨橡胶株式会社 将嵌入螺母安装到面板的安装结构
JP2012171568A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The インサートナットのパネルへの取り付け構造
JP2014528866A (ja) * 2011-08-17 2014-10-30 ビー イー エアロスペイス,インク. 埋込みインサートを備えた高強度航空機インテリアパネル
KR20140120303A (ko) * 2011-12-30 2014-10-13 아구스타웨스트랜드 에스.피.에이. 전기적으로 전도성인 물질의 삽입체, 및 그러한 삽입체를 지지 부재에 장착하기 위한 도구 및 방법
JP2015503717A (ja) * 2011-12-30 2015-02-02 アグスタウェストランド ソチエタ ペル アツィオニ 導電材料から成るインサート、および、このようなインサートを支持部材に嵌め込むためのツールおよびその方法
KR101950324B1 (ko) 2011-12-30 2019-02-21 아구스타웨스트랜드 에스.피.에이. 전기적으로 전도성인 물질의 삽입체, 및 그러한 삽입체를 지지 부재에 장착하기 위한 도구 및 방법
JP2016503352A (ja) * 2012-10-17 2016-02-04 ルアク・シュヴァイツ・アクチェンゲゼルシャフトRuag Schweiz Ag インサート要素をパネル製品に挿入するための方法およびシステム、それにより製造されたパネル製品、および、挿入されたインサート要素に対する引張試験を行うための方法およびシステム
US10377087B2 (en) 2012-10-17 2019-08-13 Raug Schweiz Ag Method and system for inserting an insert element into a panel product, the panel product produced thereby and method and system for performing a tensile test on the inserted insert element
KR101376499B1 (ko) * 2012-12-14 2014-03-25 한국항공우주연구원 전기적 본딩 인서트가 구비된 복합재 샌드위치 구조물
JP2017215035A (ja) * 2016-04-04 2017-12-07 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 高さ調整可能なねじ式インサート及びそれに関連する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006273039A (ja) 機器取付インサートおよびその取付方法
US8451577B2 (en) Lightning-resistant fastener, cap, fastener member, and method for attaching lightning-resistant fastener
US4341053A (en) Built-in connector element for sandwich type compound panels
CA2759318C (en) Lightning-resistant fastener and mounting structure of lightning-resistant fastener
CN101827732B (zh) 用于将塑料件固定到机动车车身的装置
US9441660B2 (en) Mounting insert and method
US9951808B2 (en) Elastomeric spherical bearing assembly and structural member incorporating the same
US10086957B2 (en) System for adjusting the profiles of aeronautical structures
JP6004661B2 (ja) 1組の固着装置、固着要素を取り付けるためのユニットおよび固着要素の長さの選択をチェックする方法
EP3298286B1 (fr) Element de fixation ameliore
US20190277319A1 (en) Assembly and method for attaching two components
JP5647888B2 (ja) 樹脂部材の締結構造
US20060117861A1 (en) Material tester
JP5535843B2 (ja) 耐雷ファスナ、キャップ、耐雷ファスナの取り付け方法
JP4495417B2 (ja) ボウリングレーン用装置
JP2007309045A (ja) 手摺材の連結構造
US10315706B2 (en) Adjustable hood-stop for a motor vehicle
EP3088750B1 (en) Systems and methods for mounting objects to a structure
JP2004028239A (ja) 接着剤注入用の溝部を備えた基板及びナット
JP2015124809A (ja) 下段部材の固定装置およびこれを備えた流体制御装置
JP7068212B2 (ja) 支持部材、枠体固定構造、枠体固定方法及び建具
US20060019762A1 (en) Panel structure for a bowling lane
US11703071B2 (en) Joint for an aircraft assembly
JP2023031321A (ja) 建築部材及び建築部材の製造方法
JP2006152580A (ja) 接着剤を介した壁面固定用ネジ構造とその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100318

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100601

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20101109

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02