JP2006262118A - 中継装置、中継方法、および中継プログラム - Google Patents

中継装置、中継方法、および中継プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 リアルタイム通信の通信品質を高く維持する。
【解決手段】 少なくとも2つの内部ネットワークインタフェース部経由の通信を、外部ネットワークインタフェース部を介して中継する中継装置において、呼制御を実行する呼制御部と、呼制御の進行状況をもとに、リアルタイム通信の開始直前および終了直後のタイミングを検出するタイミング検出部と、通信帯域を管理する帯域割り当て管理部と、リアルタイム通信の開始直前のタイミングになると、それまで非リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を、所定の最低限度通信帯域を残してリアルタイム通信帯域に割り当て、逆に、リアルタイム通信の終了直後のタイミングになると、それまでリアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を非リアルタイム通信帯域に割り当てる帯域割り当て制御部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は中継装置、中継方法、および中継プログラムに関し、例えば、ADSL回線などを経由してIP電話の機能を実現するブロードバンドルータなどに適用して好適なものである。
従来、リアルタイム通信と非リアルタイム通信のために同一の帯域資源(固定帯域伝送路の伝送帯域)を分配する技術として、下記の特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1では、リアルタイム通信のためのデータ量が閾値以下のときには、前記伝送帯域を、リアルタイム通信と非リアルタイム通信に一定比率で割り当て、閾値以上のときには、リアルタイム通信に割り当てる伝送帯域の比率を増加させることにより、リアルタイム通信のオーバーフローを軽減しようとするものである。また、前記閾値を低く設定しておくことにより、オーバーフロー発生の可能性が生じた段階でオーバーフローアラーム信号を発生させ、リアルタイム通信に割り当てる伝送帯域の比率を増加させることができる。
特開2004−208124号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、実際に、リアルタイム通信のためのデータ量が閾値以上になってから割り当てる伝送帯域の比率を変化させるため、オーバーフローを軽減できるとしても、リアルタイム通信の開始直後にはオーバーフローが発生する可能性が高い。リアルタイム通信がすでに始まってしまっている以上、どの程度の速度で、リアルタイム通信のためのデータ量が増減するかは通常、リアルタイム通信の内容などに依存して動的に決まるのであるから、前記オーバフローアラーム信号を用いたとしても、確実にオーバーフローの発生を防止することは難しい。
また、監視の対象がリアルタイム通信のためのデータ量だけなので、リアルタイム通信のためのデータ量が閾値より少なく非リアルタイム通信のためのデータ量が極めて多い場合や、非リアルタイム通信のためのデータ量がバースト的なトラフィックによって急増した場合などには、非リアルタイム通信のデータによって前記伝送帯域の大半が占有され、リアルタイム通信を行えなくなる可能性がある。
結局、前記特許文献1の技術では、リアルタイム通信の通信品質を高く維持することが難しい。
また、低価格化の要求水準が高いブロードバンドルータの場合、例えば、比較的低速なCPU(中央処理装置)を1つだけ搭載した構成となることが多いため、リアルタイム通信と非リアルタイム通信のあいだの資源の振分けの問題は、帯域資源(前記伝送帯域に対応)だけでなく、CPUなどの演算資源についてもそのまま当てはまる。すなわち、非リアルタイム通信のためにCPUの処理能力が消費されてしまうと、CPUの割り当てを待つあいだリアルタイム通信の処理が遅れるから、それによってリアルタイム通信に遅延が発生する可能性が高まり、通信品質を高く維持することが難しくなる。
ブロードバンドルータを含むVoIP通信システム10のネットワーク構成は例えば図2に示すものとなる。
図2においては、ブロードバンドルータ12の配下にあって非リアルタイム通信を行うパソコン13〜15と、リアルタイム通信を行う一般電話機16とが、ブロードバンドルータ12のWANポートPT1側の伝送帯域と、ブロードバンドルータ12のCPU(図示せず)を利用して、インターネット11側の通信端末(図示せず)と通信することになる。
パソコン13〜15のうちパソコン13と14は、有線伝送路(有線LAN)でブロードバンドルータ12に接続され、パソコン15は無線伝送路(無線LAN)でブロードバンドルータ12に接続されている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明では、 少なくとも2つの内部ネットワークインタフェース部経由の通信を、外部ネットワークインタフェース部を介して中継する中継機能を持つ中継装置において、(1)前記内部ネットワークインタフェース部のうち少なくとも1つは、非リアルタイム通信のためのネットワークインタフェースであり、少なくとも他の1つは、呼制御の過程を伴うリアルタイム通信のためのネットワークインタフェースである場合、当該呼制御を実行する呼制御部と、(2)当該呼制御の進行状況をもとに、前記リアルタイム通信の開始直前および終了直後のタイミングを検出するタイミング検出部と、(3)前記外部ネットワークインタフェース部の通信帯域のうち、非リアルタイム通信のために割り当てる非リアルタイム通信帯域と、リアルタイム通信のために割り当てるリアルタイム通信帯域を管理する帯域割り当て管理部と、(4)前記リアルタイム通信の開始直前のタイミングになると、それまで前記非リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を、所定の最低限度通信帯域を残して前記リアルタイム通信帯域に割り当て、逆に、前記リアルタイム通信の終了直後のタイミングになると、それまで前記リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を非リアルタイム通信帯域に割り当てる帯域割り当て制御部とを備えたことを特徴とする。
また、第2の本発明では、少なくとも2つの内部ネットワークインタフェース部経由の通信を、外部ネットワークインタフェース部を介して中継する中継機能を使用する中継方法において、(1)前記内部ネットワークインタフェース部のうち少なくとも1つは、非リアルタイム通信のためのネットワークインタフェースであり、少なくとも他の1つは、呼制御の過程を伴うリアルタイム通信のためのネットワークインタフェースである場合、呼制御部が当該呼制御を実行し、(2)タイミング検出部が、当該呼制御の進行状況をもとに、前記リアルタイム通信の開始直前および終了直後のタイミングを検出し、(3)帯域割り当て管理部が、前記外部ネットワークインタフェース部の通信帯域のうち、非リアルタイム通信のために割り当てる非リアルタイム通信帯域と、リアルタイム通信のために割り当てるリアルタイム通信帯域を管理し、(4)帯域割り当て制御部が、前記リアルタイム通信の開始直前のタイミングになると、それまで前記非リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を、所定の最低限度通信帯域を残して前記リアルタイム通信帯域に割り当て、逆に、前記リアルタイム通信の終了直後のタイミングになると、それまで前記リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を非リアルタイム通信帯域に割り当てることを特徴とする。
さらに、第3の本発明では、少なくとも2つの内部ネットワークインタフェース部経由の通信を、外部ネットワークインタフェース部を介して中継する中継機能を持つ中継プログラムにおいて、コンピュータに、(1)前記内部ネットワークインタフェース部のうち少なくとも1つは、非リアルタイム通信のためのネットワークインタフェースであり、少なくとも他の1つは、呼制御の過程を伴うリアルタイム通信のためのネットワークインタフェースである場合、当該呼制御を実行する呼制御機能と、(2)当該呼制御の進行状況をもとに、前記リアルタイム通信の開始直前および終了直後のタイミングを検出するタイミング検出機能と、(3)前記外部ネットワークインタフェース部の通信帯域のうち、非リアルタイム通信のために割り当てる非リアルタイム通信帯域と、リアルタイム通信のために割り当てるリアルタイム通信帯域を管理する帯域割り当て管理機能と、(4)前記リアルタイム通信の開始直前のタイミングになると、それまで前記非リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を、所定の最低限度通信帯域を残して前記リアルタイム通信帯域に割り当て、逆に、前記リアルタイム通信の終了直後のタイミングになると、それまで前記リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を非リアルタイム通信帯域に割り当てる帯域割り当て制御機能とを実現させることを特徴とする。
本発明によれば、リアルタイム通信の通信品質を高く維持することができる。
(A)実施形態
以下、本発明にかかる中継装置、中継方法、および中継プログラムを、VoIP通信システムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
本実施形態にかかるVoIP通信システム20の全体構成例を図5に示す。なお、当該VoIP通信システム20中に、図示しないサーバ類(例えば、SIPサーバ、DNSサーバなど)が存在していてもよいことは当然である。
図5において、当該VoIP通信システム20は、インターネット21と、ブロードバンドルータ22,23と、パソコン24,26と、一般電話機25,27と、Webサーバ28とを備えている。
インターネット21はOSI参照モデルのネットワーク層でIPプロトコルが用いられる他のネットワーク(例えば、特定の通信事業者が運営するIP網など)に置換可能であるが、ここでは、インターネットを想定する。
ブロードバンドルータ22は、WANポートWP22と、無線LANポートWL22と、一般電話用ポート(アナログ収容回線)NV22とを備えている。WANポートWP22は、所定のアクセス回線を介してインターネット21に接続されるポートである。例えば、ADSLを含めxDSLの場合、アクセス回線としてPSTN(加入電話網)のための銅線ケーブルを利用するので、当該WANポートWP22は銅線ケーブルに接続されることになる。
無線LANポートWL22には、無線伝送路を介してパソコン24が接続されており、一般電話用ポートNV22には、VoIP非対応の一般電話機25が接続されている。一般電話機25には様々な種類があり、一般電話機25の種類に応じて一般電話用ポートNV22の構成や機能も変化する。例えば、IP化されていないPHS端末なども一般電話機に含めることが可能であるが、ここでは主として、PSTN網に銅線ケーブルで接続され得る一般電話機を想定する。この場合、一般電話用ポートNV22は一般電話機25と当該銅線ケーブルで接続される。この銅線ケーブルは、前記WANポートWP22に接続される銅線ケーブルと同じ構造を持つものであってよい。
図5の例では、ブロードバンドルータ22は有線LAN用のポートを備えていないが、図2および図3に示すように、有線LAN用のポートを備えていてもよいことは当然である。
有線LAN用のポートも、無線LANポートも、非リアルタイム通信のために用いられる点で同じであるが、実装レベルでみると、伝送路の品質およびこの品質に配慮した通信プロトコルの相違などに応じて、無線LANポートを介した通信のほうが有線LAN用のポートを介した通信よりも、CPUの処理能力の消費量が大きくなる傾向が強いといえる。例えば、ユーザ(例えば、U1)からみて同じ量のデータを送受するとき、有線LAN用のポートよりも、無線LAN用のポートのほうがCPUの処理能力を多く消費する可能性が高い。
無線伝送路を介して無線LANポートWL22に接続される前記パソコン24は、無線LANカードを装着した通常のパソコンであってよい。このパソコン24自体が、通信アプリケーションとしてリアルタイム通信に対応したIP電話用のソフトウエアなどを用いる構成もあり得るが、ここでは、非リアルタイム通信に対応した通信アプリケーションを用いるものとする。非リアルタイム通信に対応した通信アプリケーションには、例えば、FTP、メールなど様々なものがあり得るが、ここでは、Webを想定する。この場合、パソコン24を利用するユーザU1は、パソコン24に搭載したWebブラウザを利用してWebサーバ28にアクセスし、パソコン24上にWebページを画面表示させる。
有線伝送路(前記銅線ケーブル)を介して一般電話用ポートNV22に接続された一般電話機25はユーザU2によってVoIP通信のために利用される。本実施形態で注目するのは、前記パソコン24によるWebアクセスと、一般電話機25によるVoIP通信が同時並列的に発生するケースである。
VoIP通信時に、インターネット21経由で当該ブロードバンドルータ22と通信し得るブロードバンドルータ23のほうは、必ずしもブロードバンドルータ22と同じ機能を持つものである必要はないが、本実施形態では同じ機能を持つものと仮定する。
この場合、ブロードバンドルータ23のWANポートWP23は前記WANポートWP22に対応し、無線LANポートWL23は前記無線LANポートWL22に対応し、一般電話用ポートNV23は前記一般電話用ポートNV22に対応するので、その詳しい説明は省略する。
また、ブロードバンドルータ23配下のパソコン26は前記パソコン24に対応し、一般電話機27は前記一般電話機25に対応するので、その詳しい説明は省略する。一般電話機27はユーザU3によって利用され、パソコン26はユーザU4によって利用される。
ここでは、一般電話機27のユーザU3と、一般電話機25のユーザU2がインターネット21経由のVoIP通信を行う場合を想定する。なお、VoIP通信を行うためには、通常、呼制御メッセージの中継などを行う呼制御サーバが必要であるが、図5上は省略してある。
前記ブロードバンドルータ22の内部構成は例えば図1に示す通りであってよい。前記ブロードバンドルータ23の内部構成もこれと同じである。
(A−1−1)ブロードバンドルータの内部構成例
図1において、当該ブロードバンドルータ22は、WAN通信部30と、無線LAN通信部31と、一般電話通信部32と、制御部33と、記憶部34と、呼制御部35と、資源割り当て管理部36と、切り替えタイミング判定部37と、VoIP処理部38とを備えている。
このうちWAN通信部30は前記WANポートWP22を有する部分で、インターネット21側との通信を処理する。当該WAN通信部30は、インターネット21側からグローバルIPアドレスの割り当てを受け、IPプロトコルを処理する機能を持つ。
無線LAN通信部31は、前記無線LANポートWL22を有する部分で、無線LANの通信プロトコルを処理する。無線LANの通信プロトコルには、赤外線を用いるものなど様々なものが含まれ得るが、ここでは一例として、電波を用いるIEEE802.11aを想定する。IEEE802.11aは伝送媒体アクセス制御方式としてCSMA/CAを用い、最大伝送帯域54Mbpsに対応する。
一般電話通信部32は前記一般電話用ポートNV22を有する部分で、一般電話機のために例えばPSTN網上で用いられるものと同じ通信プロトコルを処理する。一般電話機25自体は、IPプロトコルを処理することができず、音声コーデックの機能なども持たないため、一般電話機25を用いてVoIP通信を行うには、ブロードバンドルータ22内でこれらの機能を提供するVoIP処理部38を利用する必要がある。
呼制御部35は、VoIP通信のための呼制御を実行する部分である。VoIP通信のための呼制御プロトコルにはITU−T勧告H.323など様々なものがあり得るが、ここでは、SIPプロトコルを想定する。
制御部33は、ハードウエア的には当該ブロードバンドルータ22のCPU(中央処理装置)に相当し、ソフトウエア的にはOS(オペレーティングシステム)などの各種プログラムに相当する部分である。
記憶部34はハードウエア的には、揮発性記憶手段(RAMなど)や、不揮発性記憶手段(ROMやハードディスクなど)によって構成される記憶資源であり、ソフトウエア的には、各種のファイルがこの部分に含まれ得る。前記OSなどのプログラムファイルもこのようなファイルの一つとして実現し得るから、その物理的な実体は、この記憶部34に位置する。リアルタイム通信のためのパケットを一時的に格納するバッファは、例えば当該記憶部34上に確保された一定サイズの記憶領域として実現することができる。
なお、上述した呼制御部35やVoIP処理部38も含め構成要素35〜38の機能は実際のブロードバンドルータ製品では主としてソフトウエア的に実現される得るが、その場合、構成要素35〜38が機能を発揮するためには、CPUとしての制御部33の処理能力を必要とする。
前記資源割り当て管理部36は、リアルタイム通信と非リアルタイム通信のあいだで、資源(WANポートWP22の伝送帯域およびCPUなどの処理能力)の割り当てを管理する部分である。本実施形態では、通常状態ではこの資源のほとんどを非リアルタイム通信のために割り当てておき、リアルタイム通信の開始直前のタイミングになると、資源のほとんどをリアルタイム通信のために割り当て、リアルタイム通信の終了直後のタイミングになると、資源のほとんどを非リアルタイム通信のために割り当てる通常状態に復帰する。
具体的には、リアルタイム通信の開始直前のタイミングになると、無線LANの最大伝送帯域をそれまでの54Mbpsから6Mbpsに変化させ、リアルタイム通信の終了直後のタイミングになると、当該6Mbpsから元の54Mbpsに戻す。もちろん、この最大伝送帯域の変化に合わせて、CPUの処理能力の割り当ても行われる。
なお、リアルタイム通信の開始直前から終了直後までの期間(ほぼリアルタイム通信の実行中の期間に対応)でも、6Mbpsは無線LANのために割り当てられるため、通信速度は遅くなるものの、Webアクセスを維持するために必要な最低限度の資源は確保されており、前記パソコン24のユーザU1は、Webアクセスを継続することが可能である。
前記切り替えタイミング判定部37は、前記リアルタイム通信の開始直前のタイミングおよび終了直後のタイミングに対応する各タイミングの到来を検出、判定する部分である。この検出は、前記呼制御部35が前記SIPサーバを経由して対向する通信装置(ここでは、ブロードバンドルータ23)の呼制御部とやり取りする呼制御メッセージを監視することによって実行する。
具体的に、いずれの呼制御メッセージの検出をもって前記開始直前のタイミングとしたり、終了直後のタイミングとしたりするかについては様々な変形が可能であるが、ここでは、次のような方法を用いる。
すなわち、自ブロードバンドルータ22が、呼設定を要求するSIPメッセージであるINVITEメッセージを送信する発側である場合には、自ブロードバンドルータ22が当該INVITEメッセージを送信したタイミングを、前記開始直前のタイミングとし、逆に着側である場合には、他ブロードバンドルータ23からINVITEメッセージを受信したタイミングを前記開始直前のタイミングとする。
また、自ブロードバンドルータ22側から、呼を終了するSIPメッセージであるBYEメッセージを送信する場合には、自ブロードバンドルータ22がBYEメッセージを送信したタイミングまたは当該BYEメッセージを受信した他ブロードバンドルータ23が200OKメッセージを返送し、当該200OKメッセージを自ブロードバンドルータ22が受信したタイミングを前記終了直後のタイミングとし、逆に、他ブロードバンドルータ23がBYEメッセージを送信する場合には、自ブロードバンドルータ22が当該BYEメッセージを受信したタイミングまたは当該BYEメッセージに対する応答メッセージである200OKメッセージを送信したタイミングを、前記終了直後のタイミングとする。ここでは、必要に応じて、ブロードバンドルータ22を自ブロードバンドルータと呼び、ブロードバンドルータ23を他ブロードバンドルータと呼ぶものとする。
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について図4の動作シーケンスを参照しながら説明する。
図4の動作シーケンスは、S10〜S25の各ステップを備えている。
なお、図4は、前記BYEメッセージに関しては、次のケースに対応している。
すなわち、BYEメッセージを送信する側の自ブロードバンドルータ22は、当該BYEメッセージに対する200OKメッセージを他ブロードバンドルータ23から受信したタイミングを前記終了直後のタイミングとし、BYEメッセージを受信する側の他ブロードバンドルータ23は、当該BYEメッセージを受信したタイミングを前記終了直後のタイミングとする。
(A−2)第1の実施形態の動作
上述した通常状態においては、自ブロードバンドルータ22中の前記資源はそのほとんどが非リアルタイム通信のために割り当てられている。通常状態にリアルタイム通信のために割り当てる資源を厳密に0とできる可能性もある。通常状態においてリアルタイム通信との関連で確保しておく必要のある資源は、呼制御に関するもののみであり、無線LANのために前記最大伝送帯域54Mbpsが割り当てられている。この点は、他ブロードバンドルータ23でも同じである。
VoIPによる音声通信自体は必ずリアルタイム通信であるが、SIPによる呼制御用の通信は、製品の仕様などにより、リアルタイム通信となることもあり、非リアルタイム通信となることもあり得る。OSI参照モデルのトランスポート層で再送制御の機能を持たないUDPなどの通信プロトコルを用いる場合には、SIPによる通信もリアルタイム通信とみることができるが、再送制御の機能を持つTCPなどの通信プロトコルを用いる場合には、SIPによる通信は非リアルタイム通信とみることができる。
前記通常状態において、ユーザU2が一般電話機25をオフフックして着信先の電話番号(着信先電話番号)をダイヤルすると(S10,S11)、この着信先電話番号を含むINVITEメッセージが自ブロードバンドルータ22の呼制御部35から送信される(S12)。ここでは、当該着信先電話番号は一般電話機27の電話番号であるものとする。
当該ステップS12が実行されると、資源割当変更処理が実行され(S13)、それまでの通常状態で非リアルタイム通信のために割り当てられていた資源のほとんどが、これから開始される可能性の高いリアルタイム通信のために確保される(S13)。この時点で、非リアルタイム通信に残された最大伝送帯域は、6Mbpsである。なお、ステップS13をステップS12の直前に処理してもよいことは当然である。
前記INVITEメッセージはIPパケットに収容された状態でインターネット21上を図示しないルータによって伝送されて、前記SIPサーバに届けられ、SIPサーバにおけるアドレス解決などの処理を受ける。アドレス解決では、前記着信先電話番号に対応するIPアドレスが特定される。この処理を経て、前記INVITEメッセージは、前記着信先電話番号に対応するIPアドレスを宛先IPアドレスとするIPパケットに収容されて再度、インターネット21に送出される。この着信先電話番号に対応するIPアドレスは他ブロードバンドルータ23のWANポートWP23に割り当てられたIPアドレスであるため、当該IPパケットはインターネット21上のルータによって他ブロードバンドルータ23まで届けられる。
このINVITEメッセージを受信すると、他ブロードバンドルータ23でも、それまでの通常状態で非リアルタイム通信のために割り当てられていた資源のほとんどが、これから開始される可能性の高いリアルタイム通信のために確保され(S14)、自ブロードバンド22側へ試行中を示す100Tryingメッセージを返送し(S15)、一般電話機27にRingメッセージ(呼び出し信号)を送信するとともに(S16)、呼出音(ベル)を鳴らしたことを伝えるため180Ringingメッセージを自ブロードバンドルータ22側へ送信する。前記Ringメッセージを受信すると一般電話機27は呼出音を鳴らすので、ユーザU3が一般電話機27の近傍にいる場合には一般電話機27の受話器を手に取ってオフフックすることにより、呼び出しに応える(S18)。
他ブロードバンドルータ23がこのオフフックを検知すると、自ブロードバンドルータ22側へ200OKメッセージを送信する(S19)。200OKメッセージはリクエストが成功したことをリクエストを送信した側へ伝えるための応答メッセージである。このケースで、当該リクエストに当たるのは、呼設定を要求するステップS12のINVITEメッセージである。
当該200OKメッセージを受信した自ブロードバンドルータ22は、一般電話機25と一般電話通信部32を接続する銅線ケーブルの極性を反転させるとともに(S20)、当該200OKメッセージを受信したことを伝えるためにACKメッセージを他ブロードバンドルータ23に送信する(S21)。
このあと、通話状態となり、一般電話機25を利用するユーザU2と一般電話機27を利用するユーザU3が、VoIP通信による通話を行う。通話の内容は動的に変化してリアルタイム性がその品質に重要な影響を与えるため、再送制御を行わないリアルタイム通信によって実現される必要がある。この時点ではすでに、前記ステップS13およびS14により、自他のブロードバンドルータ22,23内でリアルタイム通信のためにほとんどの資源が確保されているから、たとえ同時並列的にWebアクセスなどの非リアルタイム通信を行うユーザU2,U4が存在しても、リアルタイム通信の品質は高く維持することができる。非リアルタイム通信に多くの資源を割り当てていることにより、リアルタイム通信のための資源が不足して、リアルタイム通信のパケットが前記バッファのオーバーフローによって失われるということが起こらないからである。
通話状態は、ユーザU2またはU3のいずれかが先にオンフックすることによって終了するが、図4の例では、一般電話機25を利用するユーザU2のほうが先にオンフックしたため、ステップS22で、自ブロードバンドルータ22から呼の終了を要求するBYEメッセージが送信されている。このBYEメッセージを受信すると、他ブロードバンドルータ23は、資源の割当状況を前記通常状態に復元し(S23)、200OKメッセージを返送する(S24)。
自ブロードバンドルータ22は当該200OKメッセージを受信すると、資源の割当状況を前記通常状態に復元する(S25)。
通常状態では、上述したように、自他のブロードバンドルータ22,23内の資源のほとんどは非リアルタイム通信のために割り当てられ、例えば、無線LANでは、再び、最大伝送帯域54Mbpsの通信が可能となる。
なお、自ブロードバンドルータ22が実行する前記ステップS25は、ステップS22の直前または直後に実行するようにしてもよい。同様に、他ブロードバンドルータ23が実行するステップS23も、ステップS24の直後に実行するようにしてもよい。
一方、前記ステップS13、S14を実行するタイミングは大きく変更することが可能である。
すなわち、前記ステップS13は図4上でステップS19とS20のあいだにあたるタイミングSP1で実行してもよく、ステップS14は、ステップS19とS21のあいだにあたるタイミングSP2で実行してもよい。
図4の例では、他ブロードバンドルータ23側の一般電話機27のユーザU3が呼び出しに応えてオフフックしているが、実際には、呼び出し時にユーザU3が一般電話機27の近傍にいない等の理由で、オフフックしない可能性もある。オフフックしなければ呼の設定が行われず、リアルタイム通信も開始されないが、それにもかかわらず、非リアルタイム通信に割り当てられる資源が前記最低限度に制限されるのは資源の実質的な利用効率が低下することを意味する。
前記ステップS13をタイミングSP1で実行し、ステップS14をタイミングSP2で実行すれば、真にリアルタイム通信が実行されるときにのみ、リアルタイム通信のための資源の確保が行われるため、資源の実質的な利用効率を高く維持することができる。
なお、タイミングSP1はステップS20とS21のあいだ等に変更してもよく、タイミングSP2はステップS18とS19のあいだ等に変更してもよい。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、リアルタイム通信が開始される直前に、リアルタイム通信のための資源を確保し、リアルタイム通信が終了した直後にその資源を解放して非リアルタイム通信に割り当てるため、リアルタイム通信の内容(例えば、データ量の増加速度など)に依存することなく、リアルタイム通信の通信品質を高く維持することが可能である。
加えて、本実施形態では、リアルタイム通信が行わる時点ではすでに、非リアルタイム通信のために割り当てる資源を、前記最低限度(例えば、前記最大伝送帯域6Mbpsに対応)に制限しているため、非リアルタイム通信の内容によってバースト的なトラフィックの急増が発生したとしても、そのトラフィックは、当該最低限度の範囲内に制限され、リアルタイム通信に影響を与えることはない。この点も、リアルタイム通信の通信品質を高く維持することに寄与する。
さらに、本実施形態では、真にリアルタイム通信が実行されるときにのみ、リアルタイム通信のための資源の確保を行って(例えば、前記タイミングSP1,SP2を採用するケース)、資源の実質的な利用効率を高く維持することも可能である。
(B)第2の実施形態
以下では、本実施形態が第1の実施形態と相違する点についてのみ説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成および動作
本実施形態にかかるVoIP通信システム40の全体構成例を図6に示す。
図6において、図5と同じ符号を付与した構成要素21〜28の機能は基本的に第1の実施形態と同じなので、その詳しい説明は省略する。
本実施形態は、前記自ブロードバンドルータ22の一般電話用ポートNV22と一般電話機25のあいだにPBX(構内交換機)41が配置されている点が第1の実施形態と異なる。
この位置にPBX41が配置されたことにより、自他のブロードバンドルータ22,23間でやり取りされる呼制御メッセージが変化し、第1の実施形態の図4に対応する動作シーケンスは、図7の通りとなる。なお、図7は、図4と異なり、他ブロードバンドルータ23がINVITEメッセージを送信する発信側、自ブロードバンドルータ22がINVITEメッセージを受信する着信側となっている。
図7の動作シーケンスは、S30〜S53の各ステップによって構成されている。
このうちステップS30は前記ステップS10に対応し、ステップS31は前記ステップS11に対応し、ステップS32は前記ステップS12に対応し、ステップS34は前記ステップS15に対応し、ステップS36は前記ステップS16に対応し、ステップS38は前記ステップS14に対応し、ステップS39は前記ステップS13に対応し、ステップS41は前記ステップS18に対応し、ステップS43は前記ステップS19に対応し、ステップS44は前記ステップS20に対応し、ステップS45は前記ステップS21に対応し、ステップS48は前記ステップS22に対応し、ステップS49は前記ステップS25に対応し、ステップS52は前記ステップS24に対応し、ステップS53は前記ステップS25に対応するので、その詳しい説明は省略する。
また、自ブロードバンドルータ22とPBX41のあいだで実行されるステップS33,S35,S42,S47,S50は、No.7共通線信号方式のISDNユーザ部(ISUP)における呼制御メッセージの授受を示している。
このうちステップS33のIAM(Initial Address Message)は、着信先電話番号を授受するためのアドレスメッセージ(アドレス信号)を示し、ステップS35のACM(Address Comlete Message)は、着信先の選択に必要な情報をすべて受信したことを通知するためのアドレス完了メッセージ(アドレス完了信号)を示し、ステップS42のANM(ANswer Message)は呼び出しに対して応答したことを伝える応答メッセージ(応答信号)を示し、ステップS47のREL(Release Message)は呼の解放を要求する呼解放メッセージ(呼解放信号)を示し、ステップS50のRLC(Release Complete Message)は呼の解放が終了したことを伝える解放終了メッセージ(解放終了信号)を示す。
なお、図7のステップS46とS51は、図4で図示を省略していた各一般電話機25,27のオンフックを示している。
また、SIPメッセージの1つであるステップS37の183SessionProgressメッセージは、呼の進捗状況についての情報を伝えるメッセージである。
図4と比べた図7の特徴は、当該ステップS37の183SessionProgressメッセージの送受の直後に、自他のブロードバンドルータ22,23が資源をリアルタイム通信に割り当てるステップS38,S39を実行し、当該ステップS38,S39で確保された資源を用いて、PBX41がステップS40で送信するRBT(リングバックトーン:呼出音)をリアルタイム通信によって伝送する点にある。これにより、RBTの通信品質を高く維持することができる。
当該ステップS40の実行時点では、まだ着信先の一般電話機25がオフフックされていないため、当該ステップS40は図4に示したタイミングSP1やSP2よりも早いタイミングで実行されることになる。当該ステップS42はまた、図4に図示したステップS13,S14よりも遅いタイミングで実行されることになる。これにより、自他のブロードバンドルータ22,23内の資源の実質的な利用効率を高く維持しながら、通話状態となる前にPBX41が送信するRBTを、高い通信品質で発呼側の一般電話機27のユーザU3に聴取させることが可能となる。
(B−2)第2の実施形態の効果
本実施形態によれば、ブロードバンドルータの配下にPBX(41)が配置されたネットワーク構成においても、第1の実施形態の効果と同等な効果を得ることができる。
加えて、本実施形態では、PBXが送信するRBTを、高い通信品質で、なおかつ、資源の実質的な利用効率を高く維持しながら、発呼側のユーザ(例えば、U3)に聴取させることが可能になる。
(C)他の実施形態
なお、上記第1および第2の実施形態では、非リアルタイム通信の例として無線LANをあげたが、本発明は、無線LAN以外の非リアルタイム通信を用いる場合にも適用できることは当然である。
また、無線LANは、主として、OSI参照モデルのデータリンク層以下の階層の機能に関する概念であり、リアルタイム通信か非リアルタイム通信かは、主として、OSI参照モデルのトランスポート層以上の階層の機能に関する概念であるため、両者は排他的な関係にはない。したがって、例えば、無線LANを用いてリアルタイム通信を行うことも、当然、原理的に可能である。
上記第1の実施形態にかかわらず、前記ステップS13,S14,S25,S23を実行するタイミングは様々に変更することが可能である。
例えば、ステップS13をステップS15の直後やステップS17の直後に実行するようにしてもよい。この点は、上記第2の実施形態におけるステップS38,S49,S53などについても同様である。
また、自他のブロードバンドルータ22,23の仕様は必ずしも同じである必要はない。例えば、自ブロードバンドルータ22は上記第1の実施形態に対応するものとし、他ブロードバンドルータ23は、従来のブロードバンドルータとしてもよい。この場合、他ブロードバンドルータ23では、リアルタイム通信のために十分な資源を確保できない可能性があるが、少なくとも自ブロードバンドルータ22では十分な資源を確保することができるため、例えば、他ブロードバンドルータ23側で無線LANが使用されていない場合や、54Mbpsより、はるかに小さな伝送帯域しか使用されていない場合には、高い品質のリアルタイム通信を行うことが可能となる。
さらに、自他のブロードバンドルータ22,23で前記ステップS13やS14などを実行するタイミングについても、特段、厳格な対応関係を規定しなくてもかまわない。例えば、ステップS13は前記タイミングSP1で実行し、ステップS14は図4に図示した通り、ステップS12とS15のあいだで実行するようにしてもかまわない。この場合、他ブロードアバンドルータS23側で資源の利用効率が低下する可能性が生じるものの、リアルタイム通信の通信品質を高く維持できるという効果は損なわれない。
なお、本発明は、ADSL以外のxDSLに適用できることは当然である。
また、前記ブロードバンドルータ22,23のWANポートに接続される伝送路は、必ずしも銅線ケーブルである必要はない。したがって、本発明は、xDSL以外のアクセス回線を用いる場合に適用することが可能である。
さらに、本発明は、ブロードバンドルータ以外の中継装置に適用できる可能性がある。したがって、当該中継装置が搭載するCPU(プロセッサ)の数は必ずしも1つである必要はないし、当該中継装置は、必ずしも、エンド端末(例えば、一般電話機25やパソコン24)とWAN(例えば、インターネット21)を中継するものである必要もない。例えば、中継装置と中継装置を中継する中継装置にも本発明を適用できる可能性がある。
また、本発明は、上記第1および第2の実施形態で用いた以外の通信プロトコルに適用することができる。
例えば、ネットワーク層の通信プロトコルとしてIPプロトコルの代わりにIPXプロトコルなどを用いることができる可能性がある。さらに、呼制御プロトコルとしてSIPやITU−T勧告H.323等以外の通信プロトコルを用いることができる可能性もある。
以上の説明でハードウエア的に実現した機能の大部分はソフトウエア的に実現することができ、ソフトウエア的に実現した機能のほとんど全てはハードウエア的に実現することが可能である。
第1および第2の実施形態で使用するブロードバンドルータの内部構成例を示す概略図である。 従来のVoIP通信システムの構成例を示す概略図である。 ブロードバンドルータの一般的な機能を説明する概略図である。 第1の実施形態にかかるVoIP通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態にかかるVoIP通信システムの全体構成例を示す概略図である。 第2の実施形態にかかるVoIP通信システムの全体構成例を示す概略図である。 第2の実施形態にかかるVoIP通信システムの動作例を示すシーケンス図である。
符号の説明
10,20,40…VoIP通信システム、11,21…インターネット、12,22,23…ブロードバンドルータ、13〜15,24,26…パソコン、28…Webサーバ、30…WAN通信部、31…無線LAN通信部、32…一般電話通信部、33…制御部、34…記憶部、35…呼制御部、36…資源割当管理部、37…切替タイミング判定部、38…VoIP処理部、41…PBX。

Claims (5)

  1. 少なくとも2つの内部ネットワークインタフェース部経由の通信を、外部ネットワークインタフェース部を介して中継する中継機能を持つ中継装置において、
    前記内部ネットワークインタフェース部のうち少なくとも1つは、非リアルタイム通信のためのネットワークインタフェースであり、少なくとも他の1つは、呼制御の過程を伴うリアルタイム通信のためのネットワークインタフェースである場合、当該呼制御を実行する呼制御部と、
    当該呼制御の進行状況をもとに、前記リアルタイム通信の開始直前および終了直後のタイミングを検出するタイミング検出部と、
    前記外部ネットワークインタフェース部の通信帯域のうち、非リアルタイム通信のために割り当てる非リアルタイム通信帯域と、リアルタイム通信のために割り当てるリアルタイム通信帯域を管理する帯域割り当て管理部と、
    前記リアルタイム通信の開始直前のタイミングになると、それまで前記非リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を、所定の最低限度通信帯域を残して前記リアルタイム通信帯域に割り当て、逆に、前記リアルタイム通信の終了直後のタイミングになると、それまで前記リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を非リアルタイム通信帯域に割り当てる帯域割り当て制御部とを備えたことを特徴とする中継装置。
  2. 請求項1の中継装置において、
    発側となるときには、
    前記呼制御の過程でやり取りされる呼制御メッセージのうち、呼の設定を要求する呼設定メッセージを送信するタイミング、
    前記呼設定メッセージを送信し、対向する通信装置からその呼設定を許可する旨の応答メッセージが返送されてきたタイミング、または、
    前記通信装置が自中継装置と同様な中継機能を持つ他中継装置であり、なおかつ、その他中継装置の内部インタフェース部に構内交換機が接続されている場合、その構内交換機が前記呼設定メッセージに対応するアドレスメッセージに応えて返送したアドレスの完了を示すアドレス完了メッセージが他中継装置に届き、当該他中継装置がアドレス完了メッセージに応じて呼の進捗状況を伝える呼進捗状況メッセージを自中継装置に送信するとき、当該呼進捗状況メッセージを利用してリングバックトーンを伝送してくるケースでは、当該呼進捗状況メッセージを受信したタイミング、
    のいずれかを前記リアルタイム通信の開始直前のタイミングとすると共に、
    呼の終了または解放を要求する呼終了メッセージを送受信したタイミング、または、
    前記呼終了メッセージを送信し、前記通信装置からその呼終了を許可する旨の応答メッセージが返送されてきたタイミング、
    のいずれかを前記リアルタイム通信の終了直後のタイミングとすることを特徴とする中継装置。
  3. 請求項1の中継装置において、
    着側となるときには、
    前記呼制御の過程でやり取りされる呼制御メッセージのうち、呼の設定を要求する呼設定メッセージを、対向する通信装置から受信したタイミング、
    前記呼設定メッセージを受信し、その呼設定メッセージを許可する旨の応答メッセージを送信したタイミング、または、
    自中継装置の内部インタフェース部に構内交換機が接続されている場合、その構内交換機が前記呼設定メッセージに対応するアドレスメッセージに応えて返送したアドレスの完了を示すアドレス完了メッセージが自中継装置に届き、自中継装置がアドレス完了メッセージに応じて呼の進捗状況を伝える呼進捗状況メッセージを前記通信装置に送信するとき、当該呼進捗状況メッセージを利用してリングバックトーンを伝送するケースでは、当該呼進捗状況メッセージを送信したタイミング、
    のいずれかを前記リアルタイム通信の開始直前のタイミングとすると共に、
    呼の終了または解放を要求する呼終了メッセージを送受信したタイミング、または、
    前記呼終了メッセージを受信し、その呼終了を許可する旨の応答メッセージを送信したタイミング、
    のいずれかを前記リアルタイム通信の終了直後のタイミングとすることを特徴とする中継装置。
  4. 少なくとも2つの内部ネットワークインタフェース部経由の通信を、外部ネットワークインタフェース部を介して中継する中継機能を使用する中継方法において、
    前記内部ネットワークインタフェース部のうち少なくとも1つは、非リアルタイム通信のためのネットワークインタフェースであり、少なくとも他の1つは、呼制御の過程を伴うリアルタイム通信のためのネットワークインタフェースである場合、呼制御部が当該呼制御を実行し、
    タイミング検出部が、当該呼制御の進行状況をもとに、前記リアルタイム通信の開始直前および終了直後のタイミングを検出し、
    帯域割り当て管理部が、前記外部ネットワークインタフェース部の通信帯域のうち、非リアルタイム通信のために割り当てる非リアルタイム通信帯域と、リアルタイム通信のために割り当てるリアルタイム通信帯域を管理し、
    帯域割り当て制御部が、前記リアルタイム通信の開始直前のタイミングになると、それまで前記非リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を、所定の最低限度通信帯域を残して前記リアルタイム通信帯域に割り当て、逆に、前記リアルタイム通信の終了直後のタイミングになると、それまで前記リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を非リアルタイム通信帯域に割り当てることを特徴とする中継方法。
  5. 少なくとも2つの内部ネットワークインタフェース部経由の通信を、外部ネットワークインタフェース部を介して中継する中継機能を持つ中継プログラムにおいて、コンピュータに、
    前記内部ネットワークインタフェース部のうち少なくとも1つは、非リアルタイム通信のためのネットワークインタフェースであり、少なくとも他の1つは、呼制御の過程を伴うリアルタイム通信のためのネットワークインタフェースである場合、当該呼制御を実行する呼制御機能と、
    当該呼制御の進行状況をもとに、前記リアルタイム通信の開始直前および終了直後のタイミングを検出するタイミング検出機能と、
    前記外部ネットワークインタフェース部の通信帯域のうち、非リアルタイム通信のために割り当てる非リアルタイム通信帯域と、リアルタイム通信のために割り当てるリアルタイム通信帯域を管理する帯域割り当て管理機能と、
    前記リアルタイム通信の開始直前のタイミングになると、それまで前記非リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を、所定の最低限度通信帯域を残して前記リアルタイム通信帯域に割り当て、逆に、前記リアルタイム通信の終了直後のタイミングになると、それまで前記リアルタイム通信帯域に割り当てていた通信帯域を非リアルタイム通信帯域に割り当てる帯域割り当て制御機能とを実現させることを特徴とする中継プログラム。
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