JP2006256596A - 自走車両の高速車輪洗滌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自走車両におけるタイヤの接地面および車輪側面を全周的に道路を汚さない状態に効率的に洗滌できる自走車両の高速車輪洗滌装置を提供すること。
【解決手段】 内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部1を備え、この水槽部1の中間域は前記車両Dの車輪Wの下半分ほどが浸漬可能な水深を形成する槽底11を成し、かつ、この中間域の槽底11に至る当該水槽部の前後に位置する出入口側は水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12に形成されている一方、この水槽部1の両側部には、円周上に複数の散水ノズル21を有する散水ホィール2が配設されており、この散水ホィール2により、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し、洗浄水を高圧噴射して車輪の付着泥土を全周的に洗滌除去可能にするという技術的手段を採用した。
【選択図】 図1
【解決手段】 内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部1を備え、この水槽部1の中間域は前記車両Dの車輪Wの下半分ほどが浸漬可能な水深を形成する槽底11を成し、かつ、この中間域の槽底11に至る当該水槽部の前後に位置する出入口側は水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12に形成されている一方、この水槽部1の両側部には、円周上に複数の散水ノズル21を有する散水ホィール2が配設されており、この散水ホィール2により、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し、洗浄水を高圧噴射して車輪の付着泥土を全周的に洗滌除去可能にするという技術的手段を採用した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、タイヤ洗浄装置の改良、更に詳しくは、自走車両におけるタイヤの接地面および車輪側面を全周的に洗滌できる自走車両の高速車輪洗滌装置に関するものである。
一般的に、土木建設現場を出入するダンプトラックの車輪には現場内の泥や土砂が付着する。そして、このようなトラックがそのまま現場から一般道路へ出ると、道路はタイヤやホィール、車両下部に付着した土砂や泥土が路上に落下散乱して甚だしく汚れる。
こうなると、道路周辺一帯の景観を損なうだけでなく、道路に散乱した土砂、泥土が乾燥し粉塵となって舞い上がり周辺住民の健康を害することになる。したがって、土木建設現場の作業者は、ダンプトラックが現場から出る前に車輪に付着した泥土を落とさなくてはならない。
従来、土木建設現場では、高圧水流を吹き付けるジェットガン等を使用して手作業で車輪を洗浄してきたが、手作業での車輪洗浄は非常に時間がかかり運搬作業の能率を悪くするため、本発明者は、水槽内を車両が通過するだけでタイヤを洗浄できるタイヤ洗浄装置を以前に提案した(特許文献1参照)。
しかし、この従来におけるタイヤ洗浄装置においては、確かにタイヤ溝を含めたタイヤの接地面に付着または挟った泥土や小石を除去することは可能であったけれども、ホィールを含む車輪側面に関しては、水槽内の溜水に浸かるだけの洗浄しかできなかったため、どうしても車輪に付着している泥土を十分に落としきることができなかった。
特開2004−237913号公報 (第2−6頁、図1〜4)
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、自走車両におけるタイヤの接地面および車輪側面を全周的に道路を汚さない状態に効率的に洗滌できる自走車両の高速車輪洗滌装置を提供することにある。
本発明者が、上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、本発明は、内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部1を備え、この水槽部1の中間域は前記車両Dの車輪Wの下半分ほどが浸漬可能な水深を形成する槽底11を成し、かつ、この中間域の槽底11に至る当該水槽部の前後に位置する出入口側は水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12に形成されている一方、この水槽部1の両側部には、円周上に複数の散水ノズル21を有する散水ホィール2が配設されており、この散水ホィール2により、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し、洗浄水を高圧噴射して車輪の付着泥土を全周的に洗滌除去可能にするという技術的手段を採用した。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、水槽部1に給水循環機構3を付設し、この給水循環機構3が、浄化槽31と、前記水槽部1から泥水ポンプ32により泥水を吸引して浄化槽31へ送り込む泥水管33と、浄化槽31において洗滌可能に浄化された洗浄水を浄水ポンプ34にて吸引圧送して元の水槽部1に還流せしめる還流管35とを少なくとも含んでいるという技術的手段を採用することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、還流管35から分水管36を分岐し、この分水管36を散水ホィール2に接続連通して、浄水ポンプ34によって吸引圧送される洗浄水を前記散水ホィール2の散水ノズル21から円陣状に高圧噴射可能にするという技術的手段を採用することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、散水ホィール2を回転自在に支承し、この散水ホィール2に装着されたスプロケットギア41と、無端チェーン42と、この無端チェーン42に循環運動を付与する駆動モータ43とから成る散水ホィール回転機構4によって散水ホィール2を任意に回転駆動可能に構成するという技術的手段を採用することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、水槽部1の所要箇所に車両Dの進入を検出する車両センサー5を配設して、この車両センサー5が水槽部1内に車両Dの存在を検出したときは浄水ポンプ34を駆動して散水ノズル21から洗浄水を高圧噴射させ、車両センサー5が車両Dを検出して一定時間経過したときには散水ノズル21からの洗浄水噴射を停止可能にするという技術的手段を採用することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、自走車両Dが通る水槽部1の少なくとも車輪Wの通過する部位に当該車輪Wに連続振動を付与し、かつ、タイヤ溝を押し拡げることができる多数の突起13を設けるという技術的手段を採用することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、水槽部1の出入口側の進退スロープ12・12に、車輪Wのスリップを防止するための増摩加工を施すという技術的手段を採用することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、水槽部1を鋼製ボックス型に形成し、少なくとも給水循環機構3とは、分解組立可能にセパレート構造に構成するという技術的手段を採用することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部1を備え、この水槽部1の中間域は前記車両Dの車輪の下半分が浸漬可能な水深を形成する槽底11を成し、かつ、この中間域の槽底11に至る当該水槽部の前後に位置する出入口側は水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12に形成する一方、この水槽部1には槽内側面に複数のノズルを有するバブル噴射装置7を設置しており、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し、水中で水を高圧噴射して車輪の付着泥土を全周的に洗滌可能に除去するという技術的手段を採用することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部1を備え、この水槽部1の中間域は前記車両Dの車輪の下半分が浸漬可能な水深を形成する槽底11を成し、かつ、この中間域の槽底11に至る当該水槽部の前後に位置する出入口側は水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12に形成されている一方、この水槽部1には、槽内側面に複数の吹出しノズル71・71…が配列している噴射パイプ7を前記車両Dの進水によって上昇する予定水面位置に沿って配設し、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し、前記吹出しノズル71・71…が前記上昇水面に沿って水を高圧噴射して車輪の付着泥土を全周的に洗滌除去可能にするという技術的手段を採用することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部1を備え、この水槽部1の中間域は前記車両Dの車輪Wの下半分ほどが浸漬可能な水深を形成する槽底11を成し、かつ、この中間域の槽底11に至る当該水槽部の前後に位置する出入口側は水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12を形成している一方、この水槽部1の両側部には、外周上に複数の散水オリフィス21′を有するエンドレス散水ホース2′が配設されており、このエンドレス散水ホース2′が掛架されている駆動プーリ41′と従動プーリ42′と、前記駆動プーリ41′を回転させる駆動モータ43′とから成る散水ホース回転機構4′によって、前記エンドレス散水ホース2′が回転しながら、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し、洗浄水を高圧噴射して車輪の付着泥土を全周的に洗滌除去可能にするという技術的手段を採用することができる。
本発明により車輪側面に対して散水することができることで、車輪側面に散水圧を掛けて、付着している泥土を崩し取ることができるほか、多量の噴射散水を車輪側面に界面流動させることによって付着している泥土を流し去ることができる。
また、散水噴出口を円周上に散水ノズルが配置された略タイヤ大のホィール状にして、車輪の真横から散水できるように設置すれば、車輪側面に対して至近距離で散水を当て続けることができるため、車輪側面の洗滌効果をより高めることができる。
更にまた、散水ホィールを回転または往復動させて射出ノズル(又はオリフィス)の位置を移動させることにより、固定箇所からの散水で不可避な散水圧の偏りや一部に全く散水が当たらない等の問題に対応し、車両側面全体を満遍なく洗滌することができる。
そしてまた、散水ホィールで散水する代わりに、車輪側面に向けて水中で水を高圧噴射すれば、車輪側面を噴流によって洗浄することができる。
以上のように、本発明によって車輪の洗滌効果が向上することで、土木建築現場内でトラックの車輪に付着して現場外に持ち運ばれ、現場周辺の道路上に飛散する泥土を減らすことができる。このことより、本発明は環境保全に大きく貢献できると考えられるため、本発明の実用的利用価値は頗る高い。
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
[実施例1]
図1から図5は本発明に係る自走車両の高速車輪洗滌装置の実施例1を示しており、符号1で指示するものは、内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部である。
図1から図5は本発明に係る自走車両の高速車輪洗滌装置の実施例1を示しており、符号1で指示するものは、内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部である。
そして、この水槽部1の中間域は、前記車両Dの車輪の下半分ほどが浸漬可能な水深を形成する槽底11を成している。本実施例においては、水槽部1を運搬可能な鋼製ボックス型に作製されている。
また、この水槽部1の前後に位置し、水槽部1の中間域の槽底11に至る出入口側は、水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12を形成している。
本実施例では、この進退スロープ12・12に車輪Wのスリップを防止するためにローレット加工等の増摩加工を施して、タイヤのスリップを阻止して車両Dの水槽部1への出入りを円滑にしている。
また、本実施例においては、自走車両Dが通る水槽部1の車輪Wの通過部位には当該車輪Wに連続振動を付与可能なように洗濯板状に多数の突起13が設けられている。
本実施例においては、この突起13にL形鋼材を用いて、先端が山型を成して尖るように設置し、車両Dがこの槽内を通過する際に車輪Wに振動を与えるとともに、踏み付けることにより、車両の自転によってタイヤ溝を押し拡げ、このタイヤ溝に挟まっている泥土や小石を落とし易くしている。ちなみに、このL型鋼材は突起13の一形態に過ぎず他の部材を用いることは自由である。
符号2で指示するものは、円周上に複数の散水ノズル21を有している散水ホィールである。本実施例では、車軸とスポークと外輪からなる車輪形状を成した散水ホィール2を使用し、水槽部1の側板に沿って配設している(図1、2参照)。
そして、この散水ホィール2から湛水状態の水槽部1に進入してくる車両Dの車輪Wの外周面に対し、高圧水を噴射可能なる如く円形パイプ形に構成されており、この散水ホィール2の水槽部1側には等角度に散水ノズル21が設けられている(図4参照)。
符号3で指示するものは給水循環機構であり、この給水循環機構3は、浄化槽31と、前記水槽部1から泥水ポンプ32により、泥水を吸引して浄化槽31へ送り込む泥水管33と、浄化槽31において洗滌可能に浄化された洗浄水を浄水ポンプ34にて吸引圧送して元の水槽部1に還流せしめる還流管35とを含んでいる。
そして、この還流管35からは分水管36が分岐されており、この分水管36が散水ホィール2に接続連通されているので、浄水ポンプ34によって吸引圧送される洗浄水を前記散水ホィール2の散水ノズル21から円陣状に高圧噴射することを可能にしている。
しかして、本実施例における浄化槽31においては、仕切りによって3槽に区切られており、泥水管33から第1槽内に泥水を取り込み、上澄み部分を順次隣りの槽へと流入させて、第3槽にはほとんどの泥土が除去された浄水だけが溜まるように構成している。そして、この第3槽内に溜まった浄水は浄水ポンプ34によって散水ホィール2へと吸引圧送される。
また、本実施例において給水循環機構3と水槽部1は分解組立可能にセパレート構造に構成されており、要に臨んで、水槽部1から分離して運搬に供することができる。
符号4で指示するものは散水ホィール回転機構であり、この散水ホィール回転機構4は散水ホィール2に装着されたスプロケットギア41と、無端チェーン42と、駆動ギア43aに回転力を伝動し、前記無端チェーン42に循環運動を付与する駆動モータ43とから構成されている。このとき、散水ホィール2は、回転自在に支承され、前記散水ホィール回転機構4によって散水ホィール2を任意に回転駆動せしめている(図3参照)。
符号5で指示するものは、車両Dの進入を検出する車両センサーである。この車両センサー5は水槽部1の所要箇所に配設されており、この車両センサー5が水槽部1内に車両Dの存在を検出したときは浄水ポンプ34を駆動して散水ノズル21から洗浄水を高圧噴射させ、車両センサー5が車両Dを検出して一定時間経過したときには当該浄水ポンプ34を停止して散水ノズル21からの洗浄水噴射を停止するようにしている。
そして本件発明装置は、車両Dを水槽部1内に進入、通過させて使用し、この際に散水ホィール2から車輪W側面に散水を受けて車輪Wを全周周囲的に洗浄する(図5参照)。
[実施例2]
図7は、本発明の実施例2を示すものである。符号6で指示するものは、噴射装置であり、この噴射装置6は槽内側面に吹出し口61を有しており、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dにおける車輪Wの外周面に対し、浄水ポンプ34から供給した水を水中で高圧噴射できるように構成した。
図7は、本発明の実施例2を示すものである。符号6で指示するものは、噴射装置であり、この噴射装置6は槽内側面に吹出し口61を有しており、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dにおける車輪Wの外周面に対し、浄水ポンプ34から供給した水を水中で高圧噴射できるように構成した。
本実施例においては、一列に複数配列した吹出し口61・61…から一斉に噴射可能であり(図6参照)、水槽部1内を通過する車両のタイヤに対し噴射流を複数回当てることができ、洗浄効果を高めることができる。更に、要に応じて気泡を混合してジェット式に構成することにより、クレンジング効果を向上せしめることもできる(図7参照)。
[実施例3]
図9は、本発明の実施例3を示すものである。符号7で指示するものは、噴射装置であり、この噴射装置7は槽内側面に71を有しており、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dにおける車輪Wの外周面に対し、水上の当接から浄水ポンプ34から供給した水を水中で高圧噴射できるように構成した。
図9は、本発明の実施例3を示すものである。符号7で指示するものは、噴射装置であり、この噴射装置7は槽内側面に71を有しており、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dにおける車輪Wの外周面に対し、水上の当接から浄水ポンプ34から供給した水を水中で高圧噴射できるように構成した。
[実施例4]
図8は、本発明の実施例4を示すものである。符号7で指示するものは、噴射パイプであり、この噴射パイプ7には複数の吹出しノズル71・71…を側面に配列する。そして、この噴射パイプ7を槽内側面に前記車両Dの進水する上昇する予定水面位置に沿って配設して、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し、前記吹出しノズル71・71…が前記上昇水面位置に沿って水を高圧噴射する。これにより、噴射水が水面接触時に空気を巻き込んだ状態で水面下に進入して、バブル水流となり、このバブル水流が車輪に付着した泥土に衝撃を与えて車輪から剥離することができる。
図8は、本発明の実施例4を示すものである。符号7で指示するものは、噴射パイプであり、この噴射パイプ7には複数の吹出しノズル71・71…を側面に配列する。そして、この噴射パイプ7を槽内側面に前記車両Dの進水する上昇する予定水面位置に沿って配設して、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し、前記吹出しノズル71・71…が前記上昇水面位置に沿って水を高圧噴射する。これにより、噴射水が水面接触時に空気を巻き込んだ状態で水面下に進入して、バブル水流となり、このバブル水流が車輪に付着した泥土に衝撃を与えて車輪から剥離することができる。
加えて、噴射水は水面に沿って噴射されるため、噴射水の水面滑走時の衝撃は小さく、その衝撃により水滴が上方に飛散して車体を汚すようなことはない。また同様に、その水滴が微粒化して霧となって、車両Dのフロントガラスを曇らせるようなこともない。
そして本実施例においては、車両Dの車輪Wの大きさや水槽部1の容積、配設した噴射パイプ7の高さを加味して、車両Dの車輪W全部が水槽部1内に入った際に噴射パイプ7が略水面位置にくるように、水槽部1に収容する水量を一定にし、噴射水が水面に沿って噴射されるようにすると好ましい。
このように、水槽部1内の収容水位を一定に維持しておくためには、水位感知センサー8(例えば、電極式のもの)を設置して水位を常に観測するとともに、この水位に応じて適宜増水または排水を行うようにすることができる。なお、この水位感知センサー8に囲いを設けることで、車輪W入水時に起こる波立ちの影響を軽減することもできる。
また本実施例では、図9に示すように吹出しノズル71に3個の吐出孔71a・71a・71aを環状に配設して、発射された噴射水の勢いをなるべく落とさないで水面進入時により空気を巻き込み易いようにしている。
ちなみに、この吹出しノズル71は、図10に示すように、6個の吐出孔71a・71a…を環状に配設したものであってもよく、そうすれば水面進入時により多くの空気を巻き込むことができる。
[実施例5]
図11と図12は、本発明の実施例5を示すものである。符号2′で指示するものは散水オリフィス21′を外周上に有するエンドレス散水ホースであり、このエンドレス散水ホース2には可撓性の管状部材を輪にした無端ホースを用いている。そして、このエンドレス散水ホース21′は、この散水オリフィス21′の背面側から給水を受け、車輪側面に向けて洗浄水を高圧噴射するようになっている(図8参照)。
図11と図12は、本発明の実施例5を示すものである。符号2′で指示するものは散水オリフィス21′を外周上に有するエンドレス散水ホースであり、このエンドレス散水ホース2には可撓性の管状部材を輪にした無端ホースを用いている。そして、このエンドレス散水ホース21′は、この散水オリフィス21′の背面側から給水を受け、車輪側面に向けて洗浄水を高圧噴射するようになっている(図8参照)。
また、散水ホース2が掛架されている駆動プーリ41′と従動プーリ42′と、この駆動プーリ41′を回転させる駆動モータ43′とから成る散水ホース回転機構4′によって前記散水ホース2を回転駆動可能に構成している(図9参照)。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、上記の各実施例の形態は、それぞれ単独に採用するものに限らず、複合的に組み合わせて、より洗滌効果の高い装置を構成してもよい。
また、噴射パイプ7の吹出しノズル71における吐出口71aの数量も、図示の実施形態に限定されず、使用に適した数量を選択して採用すればよい。
そしてまた、地面を開削した凹部に水槽部1を埋設することによって、車両Dが当該水槽部1の周壁を乗り上げないように構成することもでき、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
1 水槽部
11 槽底
12 進退スロープ
13 突起
2 散水ホィール
21 散水ノズル
2′ エンドレス散水ホース
21′ 散水オリフィス
3 給水循環機構
31 浄化槽
32 泥水ポンプ
33 泥水管
34 浄水ポンプ
35 還流菅
36 分水管
4 散水ホィール回転機構
41 スプロケットギア
42 無端チェーン
43 駆動モータ
43a 駆動ギア
4′ 散水ホース回転機構
41′ 駆動プーリ
42′ 従動プーリ
43′ 駆動モータ
5 車両センサー
6 噴射装置
61 吹出し口
7 噴射パイプ
71 吹出しノズル
71a 吐出口
8 水位感知センサー
D 自走車両
W 車輪
11 槽底
12 進退スロープ
13 突起
2 散水ホィール
21 散水ノズル
2′ エンドレス散水ホース
21′ 散水オリフィス
3 給水循環機構
31 浄化槽
32 泥水ポンプ
33 泥水管
34 浄水ポンプ
35 還流菅
36 分水管
4 散水ホィール回転機構
41 スプロケットギア
42 無端チェーン
43 駆動モータ
43a 駆動ギア
4′ 散水ホース回転機構
41′ 駆動プーリ
42′ 従動プーリ
43′ 駆動モータ
5 車両センサー
6 噴射装置
61 吹出し口
7 噴射パイプ
71 吹出しノズル
71a 吐出口
8 水位感知センサー
D 自走車両
W 車輪
Claims (11)
- 内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部1を備え、この水槽部1の中間域は前記車両Dの車輪Wの下半分ほどが浸漬可能な水深を形成する槽底11を成し、かつ、この中間域の槽底11に至る当該水槽部の前後に位置する出入口側は水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12に形成されている一方、この水槽部1の両側部には、円周上に複数の散水ノズル21を有する散水ホィール2が配設されており、この散水ホィール2により、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対して、洗浄水を高圧噴射して車輪の付着泥土を全周的に洗滌除去可能であることを特徴とする自走車両の高速車輪洗滌装置。
- 水槽部1には給水循環機構3が付設されており、この給水循環機構は、浄化槽31と、前記水槽部1から泥水ポンプ32により、泥水を吸引して浄化槽31へ送り込む泥水管33と、浄化槽31において洗滌可能に浄化された洗浄水を浄水ポンプ34にて吸引圧送して元の水槽部1に還流せしめる還流管35とを少なくとも含んでいることを特徴とする請求項1記載の、自走車両の高速車輪洗滌装置。
- 還流管35から分水管36が分岐されており、この分水管36は散水ホィール2に接続連通されて、浄水ポンプ34によって吸引される洗浄水を前記散水ホィール2の散水ノズル21から円陣状に高圧噴射可能であることを特徴とする請求項2記載の、自走車両の高速車輪洗滌装置。
- 散水ホィール2が回転自在に支承されており、この散水ホィール2に装着されたスプロケットギア41・41と、このスプロケットギア41・41に懸装された無端チェーン42と、駆動ギア43aに回転力を伝動し、前記無端チェーン42・42に循環運動を付与する駆動モータ43とから成る散水ホィール回転機構4によって散水ホィール2を任意に回転駆動可能に構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の、自走車両の高速車輪洗滌装置。
- 水槽部1の所要箇所に車両Dの進入を検出する車両センサー5が配設されており、この車両センサー5が水槽部1内に車両Dの存在を検出したときは浄水ポンプ34を駆動して散水ノズル21から洗浄水を高圧噴射させ、車両センサー5が車両Dを検出して一定時間経過したときには散水ノズル21からの洗浄水噴射を停止するようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の、自走車両の高速車輪洗滌装置。
- 自走車両Dが通る水槽部1の少なくとも車輪Wの通過する部位に当該車輪Wに連続振動を付与して、かつ、タイヤ溝を押し拡げることができる多数の突起13が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の、自走車両の高速車輪洗滌装置。
- 水槽部1の出入口側の進退スロープ12・12に、車輪Wのスリップを防止するための増摩加工が施されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の、自走車両の高速車輪洗滌装置。
- 水槽部1は鋼製ボックス型に形成されて、少なくとも給水循環機構3とは、分解組立可能にセパレート構造に構成されていることを特徴とする請求項2〜7の何れか一つに記載の、自走車両の高速車輪洗滌装置。
- 内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部1を備え、この水槽部1の中間域は前記車両Dの車輪の下半分が浸漬可能な水深を形成する槽底11を成し、かつ、この中間域の槽底11に至る当該水槽部の前後に位置する出入口側は水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12に形成されている一方、この水槽部1には、槽内側面に吹出し口61を有する噴射装置6が設置されており、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し、水中で水を高圧噴射して車輪の付着泥土を全周的に洗滌除去可能であることを特徴とする自走車両の高速車輪洗滌装置。
- 内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部1を備え、この水槽部1の中間域は、前記車両Dの車輪の下半分が浸漬可能な水深を形成する槽底11を成し、かつ、この中間域の槽底11に至る当該水槽部の前後に位置する出入口側は水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12に形成されている一方、この水槽部1には、槽内側面に複数の吹出しノズル71・71…が配列された噴射パイプ7が前記車両Dの進水によって上昇する予定水面位置に沿って配設されており、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し前記吹出しノズル71・71…が前記上昇水面に沿って水を高圧噴射して車輪の付着泥土を全周的に洗滌除去可能であることを特徴とする自走車両の高速車輪洗滌装置。
- 内部で自走車両Dが進退移動可能な水槽部1を備え、この水槽部1の中間域は前記車両Dの車輪Wの下半分ほどが浸漬可能な水深を形成する槽底11を成し、かつ、この中間域の槽底11に至る当該水槽部の前後に位置する出入口側は水深が逓次的に変化する進退スロープ12・12に形成されている一方、この水槽部1の両側部には、外周上に複数の散水オリフィス21′を有するエンドレス散水ホース2′が配設されており、このエンドレス散水ホース2′が掛架されている駆動プーリ41′と従動プーリ42′と、前記駆動プーリ41′を回転させる駆動モータ43′とから成る散水ホース回転機構4′によって前記エンドレス散水ホース2′が回転しながら、湛水状態の水槽部1に進入してくる前記車両Dの車輪Wの外周面に対し、洗浄水を高圧噴射して車輪の付着泥土を全周的に洗滌除去可能であることを特徴とする自走車両の高速車輪洗滌装置。
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