JP2006223427A - 循環器系x線診断装置における画像表示方法及び循環器系x線診断装置並びに循環器系画像観察装置及び循環器系x線撮影装置 - Google Patents

循環器系x線診断装置における画像表示方法及び循環器系x線診断装置並びに循環器系画像観察装置及び循環器系x線撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 生体の一部から得られる波形信号を契機として、造影剤を注入し、各方向から、同一撮影タイミングで撮影できる技術を提供し、さらに、同一撮影タイミングで異なる複数方向の画像を同時に表示して観察できる技術を提供する。
【解決手段】 撮影手段8が各異なる方向の複数回の撮影するとき、造影剤注入を生体から検出した波形信号のタイミングに同期させるとともに、各回の造影剤の注入時をスタートとした同一の撮影タイミングを発生させて、その各方向の撮影を同一撮影タイミング(相対的に同一なタイミング)で撮影する構成とし、循環器系観察装置100でその同一撮影タイミングにおける各方向の画像を同時表示できる構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、血管、心臓等の循環器系について、造影剤を注入してX線撮影を行って、その撮影された画像を基に読影、診断に寄与する循環器系X線診断装置及びその画像表示方法、並びにそれに用いられる循環器系画像観察装置及び循環器系X線撮影装置に関する。特に、造影剤を注入された循環器系を、注入後の同一撮影タイミングで多方向から撮影した複数画像を同時に観察できる技術に関するものである。
従来、生体の血管又は心臓等の循環器系をX線撮影する場合、循環器系そのものが動的であることからそれに対応した撮影、明確な循環器系の像を得るため造影剤注入による撮影、及び被爆を少なくした撮影が望まれていた。そのため、生体の血管又は心臓等の循環器系にカテーテルにより造影剤を注入してX線を照射(或いは曝射)して、造影剤を注入された循環器系を透過したX線を検出して撮影(以下、「X線撮影」という。)を行う場合、心電計(ECG)で測定したR波等の繰り返し波形にタイミングを同期させて、造影剤を注入し、撮影をしていた(特許文献1〜4を参照)。
特許文献1に記載の技術は、造影剤の注入前に撮影したマスク像と造影剤注入後のコントラスト像を撮影して取得し、心拍位相に一致したマスク像とコントラスト像を基にそれらの差のサブストラクション像を表示させて診断するものであった。
特許文献2に記載の技術は、特許文献1と同様の目的を有するが、さらに、X線照射による撮影時期をR波の周期内の心臓の拡張期に合わせて撮影することにより、より生体への被爆防止を図るというものである。
特許文献3に記載の技術は、複数の血管系に異なるタイミングで造影剤を注入し、その際に撮影された画像データにより、合成して表示することにより、複数血管系の位置関係を把握できるというものである。
また、特許文献4に記載の技術は、撮影した画像データを心電計で測定された心電波形とともに、記憶しておき、所望の代表画像を選択して表示させることができるものである。例えば、造影剤濃度の濃く出る画像(心臓の拡張末期や収縮末期)を選択して、表示させることができる。
上記のような撮影は、いわば、一つの血管系に対して単方向から、かつ時系列に撮影したものである。撮影部位、症状によっては、このような単方向からの画像による診断では、不十分であり、多方向から撮影が行われる。
例えば、血管の狭窄は、単方向からの観察だけでは、血管の狭窄状況が立体的に把握できないため、X線照射手段及び透過X線を検出するX線検出器を含む撮影装置を機械的に位置換えする(ポジショニング)ことにより撮影方向を変えて、手動で造影剤注入、及び撮影を行い、これを所望の撮影方向分だけ行って、必要な画像データを収集していた。
特開昭59−214431号公報 特開昭60−509005号公報 特開平8−196530号公報 特開2002−153450号公報
しかし、上記のようにして、例えば、血管狭窄部分について撮影した画像データを基に、多方向から観察、診断しようとすると、撮影方向(つまり撮影装置のポジショニングに応じて)画像のカット切替え、及び血流(造影剤の進行)に応じたタイミングの画像を選択するためのコマ送り、等の操作が必要となって、方向とタイミングとの双方の兼ね合いがあって選択が困難であり、観察者にとって、負担が大きいとともに、効率的ではなかった。
これらを改善するため、造影剤注入、タイミングをR波に同期して自動で行い、かつ複数の撮影装置を同期させて同一タイミングで撮影することも考えられない訳ではないが、撮影装置の規模が大きい(コストも大)ため、2つの撮影装置で行うぐらいは可能としても、実用上の要求には、応えられない。つまり、同一タイミングで異なる方向の画像が実際に必要とされるのは、2つ以上から10枚を超えるときもあり、それだけの撮影装置を揃えることは、困難である。
上記では、一般的な血管の狭窄部分で設明したが、特に、心臓周辺を複数の血管に分岐して囲む冠状動脈(コロナリ)の撮影にあたっては、多方向からの、かつ心臓の動きに応じた同一撮影タイミングの画像が容易に観察できることが望まれていた。
本発明の目的は、例えば心臓等の生体の一部から得られる波形信号を契機として、造影剤を注入し、各方向から、同一撮影タイミングで撮影できる技術を提供し、さらに、同一撮影タイミングで異なる複数方向の画像を同時に表示して観察できる技術を提供することである。それによって、操作負担を軽減し、効率の良い観察(或いは読影、診断)環境を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明では、各異なる方向の複数回の撮影を行うときの、それぞれの造影剤注入時刻、撮影時刻の絶対的時間は、異なるものの、各方向の撮影時において、造影剤注入を生体から検出した波形信号のタイミングに同期させるとともに、各回の造影剤の注入時をスタートとした各回とも同一の撮影タイミングを発生させて、その各方向の撮影を同一撮影タイミング(相対的に同一なタイミング)で撮影する構成とし、その同一撮影タイミングにおける各方向の画像を同時表示できる構成とした。具体構成は、以下の通りである。
請求項1に記載の発明は、造影剤注入手段に対して注入開始指令を出力し、その出力時をスタートとする所定周期のタイミング(撮影タイミング)を生成してX線による撮影手段に送り、前記撮影手段からの出力を基にした画像データを前記所定周期のタイミングに対応して取得することを、前記撮影手段の撮影の異なる方向に対応して複数回行う画像データ取得段階と、前記複数回の取得で得られた画像データから、前記所定周期のタイミングの所望の時間位置における、前記撮影の方向が異なる複数の画像データに基づく画像を同時表示する段階とを備えた。
請求項2に記載の発明は、生体から繰り返しタイミングを含む波形信号を検出して出力する生体信号検出手段と、複数回の撮影開始指示を異なった時刻に受けて、各前記撮影開始指示を受けた後の前記繰り返しタイミングに同期して造影剤の注入開始指令を出力するとともに、各前記注入開始指令の出力時以降に各回同一周期の撮影タイミングを生成するタイミング信号発生手段と、各前記注入開始指令にしたがって前記造影剤の注入された生体の循環器系について、各前記注入開始指令毎に異なった各方向から前記撮影タイミングでX線撮影を行う撮影手段と、前記撮影手段が出力する撮影データを基に、前記各方向、前記撮影タイミングに関連づけた画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段から前記特定の撮影タイミングの前記撮影の方向が異なる複数の画像データを前記表示手段に対して、前記撮影の方向を視認可能に配列させて、同時に表示させる画像再生手段と、を備えた。
請求項3に記載の発明は、生体から繰り返しタイミングを含む波形信号を検出して出力する生体信号検出手段と、複数回の撮影開始指示を異なった時刻に受けて、各前記撮影開始指示を受けた後の繰り返しタイミングに同期して造影剤の注入開始指令を出力するとともに、各前記注入開始指令の出力時以降に各回同一周期の撮影タイミングを生成するタイミング信号発生手段と、各前記注入開始指令にしたがって前記造影剤の注入された生体の循環器系について、各前記注入開始指令毎に異なった各方向から前記撮影タイミングでX線撮影を行う撮影手段と、を備えた。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記撮影手段は、1つであって、前記生体との相対位置において前記撮影の方向が可変な機構とされ、前記方向を変更される毎に撮影開始指示を受けて、撮影の方向が可変にされ、かつ撮影の方向に関わらず同一撮影タイミングで、撮影する構成とした。
請求項5に記載の発明は、表示手段と、生体から出力される波形信号の繰り返しタイミングに同期して、造影剤が注入され、前記生体の循環器系を各方向から撮影された画像データを、前記注入時以降の撮影タイミング及び前記方向に関連づけて記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段から特定の撮影タイミングの前記撮影の方向が異なる複数の画像データを読み出して、前記読み出された複数の画像データに基づく複数の画像を、前記表示手段に対して、前記撮影の方向が視認可能に配列させて、同時に表示させる画像再生手段と、を備えたことを特徴とする循環器系画像観察装置。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記画像再生手段は、撮影順に、同一撮影タイミング時の複数の画像データを読み出して、前記表示手段に対して前記各画像データに基づく前記複数の画像を同時表示させ、かつコマ送り表示を行わせ、指定された時点でコマ送りを停止し、その時点を前記特定の撮影タイミングとして、前記複数の画像を表示させる構成とした。
請求項7に記載の発明は、請求項6又は7に記載の発明において、前記画像再生手段は、前記同時に表示させている複数の画像の中のうち少なくとも一つの画像が指定されることにより、選択的に拡大して表示させる構成とした。
請求項1、2、3又は4記載の発明によれば、各方向の撮影を、各造影剤注入時をスタートから経過した、相対的に同一の撮影タイミングで行った画像データを取得できる。
請求項2又は5記載の発明によれば、その同一撮影タイミングにおける各方向の画像を同時表示できる。したがって、操作が簡単になり、効率の良い観察環境が得られる。
請求項6に記載の発明によれば、異なる方向の複数の画像を同時にコマ送りできるので、観察したい箇所を容易に選択できる。
請求項7記載の発明によれば、異なる方向の画像の内、注視したい方向の画像を拡大して観察できる。
本発明に係る循環器系X線診断装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の全体の機能構成を示す図であり、図2は、図1における循環器系観察装置の機能構成を示す図である。図3は、撮影タイミング等の生成を説明するための図である。図4は、各要部の動作タイミングを説明するための図である。図5は、X線撮影した例を示す図である。図6は、表示方法を説明するための図である。図7は、図1の本実施形態の一連の動作を説明するための図である。
図1において、撮影手段8は、X線管を有し、造影剤注入手段7により造影剤を注入された被検体の診断対象部位に対してX線を照射するX線照射手段8a、被検体の診断対象部位から透過してくるX線を受けて検出するX線検出手段8b及びそれらを搭載する架台8cを含む。そして、架台8cは、一般的であるため図示しないが、被検体に対して相対位置を変更可能にされ、かつ観察(診断)対象部位に対して、異なる方向から撮影可能に回動可能にされた機構を有する。撮影手段8そのものは、従来からあるもので適用できる。なお、架台8cに方向の異なるX線照射手段8a及びX線検出手段8bを、例えば2組有する等のものがあって、それで例えば、6方向の撮影を行う場合は、本発明の範疇である。
図1において、生体信号検出手段5は、この例では、ECG(心電計)及びR波検出手段を有し、被検体からR波を示す信号を抽出している。このR波信号の例を図4に示す。なお、R波の代わりに肺等の呼吸器系の波形を検出してもよい。
撮影制御手段6は、R波信号を受けて造影剤注入手段7に対して出力する造影剤注入指令(信号)、及び撮影手段8に対して出力する撮影タイミング(信号)の各タイミングを合わせて、生成している。また、撮影手段8に対しX線撮影の撮影方向の指示も合わせて出力している。各タイミング、及び波形を図4に示す。
図4において、撮影制御手段6は、操作パネル4からの操作によって出力された撮影開始指示(信号)及び所望の撮影方向の指示(信号)、並びにR波を受けて、次の(1)〜(4)の処理を行う。(1)予め撮影方向の指示、例えばA方向を撮影手段8に送って架台8cを、所望のA方向から撮影可能に移動(回動を含む)制御する。(2)撮影開始指示を受けた後に最初に到来するR波のタイミングで造影剤注入開始指令を造影剤注入手段7に送信し、被検体に対して造影剤の注入をスタートさせる。そして、(3)造影剤注入開始指令に同期して所定周期の撮影タイミング(信号)を発生させて撮影手段8へ送信し、その撮影タイミングで撮影させ、例えば図4におけるPosAA、PosAB、PosAC、…・の各画像データを取得させる。
さらに、撮影制御手段6は、(4)撮影手段8に対して操作パネルからの新たな方向指示を受けて、その新たな撮影方向、例えばB方向について、上記(1)〜(3)の動作を繰り返し、これを所望の方向、例えば、C,D,Eの各方向全てについて実行する。その結果、PosBA、PosBB、PosBC、…、PosCA、PosCB、PosCC、…というようにPos[方向][撮影タイミング順]で示される画像データが取得される。
図5に、例えば、A方向及びB方向から撮影したコロナル像(図は、模擬的に作成したもの)を示す。横軸方向が撮影タイミングであり、心臓の拡張期、収縮期が繰り返され、それに応じて血管に注入された造影剤の流れの変化が観察される。
撮影タイミングは、造影剤注入開始指令の時間位置をスタートとして、例えば、約1/30秒での繰り返し周期のパルス信号として出力される。この撮影タイミングは、例えば、造影剤を注入された血流状況を、心臓の収縮期又は/及び拡張期において十分に観察できる画像データを取得するに必要な周期にされている、したがって、被検体の年齢、そのときの体調等によって変更可能にされている。
各撮影方向で撮影するときの各撮影タイミングは、各方向変換後における各造影剤注入開始指令の時間位置と最初の撮影開始時間位置及び撮影ミングの周期は、撮影方向に関わらず、同一であることが望ましいが、ここでは実用上、その誤差範囲が1周期内であれば、同一性があるものとする。なお、図4では、各造影剤注入開始指令の時間位置=各最初の撮影開始時間位置=tとしたが、両者はずれていて各造影剤注入開始指令の時間位置+Δt=各最初の撮影開始時間位置=tとしても良い。ただし、遅延(シフト)時間Δtが各撮影方向で撮影しているときにも、その安定度が誤差範囲内で一定であることが条件である。
また、撮影タイミングは、実際に撮影が行われるタイミングを言う。例えば、発生時のタイミングの周期がT1であって、実撮影がn×T1おきにされたとしても、T1おきにされたとしても、いずれも本発明の要旨内である。また撮影タイミング列が一定周期ではなく、T1、T2、T3、T1・・という周期であったとしても、各方向の撮影が同じ撮影タイミング列であれば良い。
画像データ処理手段9は、例えば、撮影手段8で撮影したデータを基に、階調の調整等を行って画像データを生成し、撮影方向及び撮影タイミングを付帯させて循環器系画像観察装置100へ送る。
図2に示す循環器系画像観察装置100の機能ブロック説明する。データ記憶手段1は、画像データ処理手段9の出力である付帯情報付画像データを受けて、各画像データを撮影方向及び撮影タイミングに対応づけて記憶する。
画像再生手段2は、撮影タイミングが同一で撮影方向が異なる画像データを、データ記憶手段1から検索して、操作者が所望するフォーマットで表示させる。コマ送り手段2bは、操作パネル4からの操作指示(コマ送り開始指示)により、コマ送り用のクロック信号を生成する。読出再生手段2aは、そのクロック信号に応じて、データ記憶手段1の撮影タイミングに沿って順に、撮影方向の異なる複数の画像データを読み出す。割付手段2cは、読出手段2aが読み出した複数の画像データに基づく画像を、フォーマット記憶手段2dからの指示により、所望の画面フォーマットに割り付けて、表示手段3にクロック信号に同期してコマ送り表示させる。そして、観察者が、操作パネル4からコマ送り停止指示を出力したときは、コマ送りを停止させ、その停止指示時点の撮影タイミングで方向の異なる複数の画像を表示させる。
なお、コマ送りは、観察者が読影(診断)する対象の画像を選定するために行われるので、クロック信号は、そのクロック周期であるコマ送り時間間隔は、画像差生成手段2が十分に応答動作する時間であるとともに、少なくとも観察者が視覚認識できる時間間隔に設定できるものである。
フォーマット記憶手段2dは、予め、例えば、図6のような複数の画面フォーマットを有し、操作パネル4からの選択された画面フォーマットを割付手段2cへ送っている。図6(1)、(2)及び(3)の各画面フォーマットは、それぞれコマ送りの1コマの画面であり、かつ操作パネル4からコマ送りを停止の指示があったときのそのコマ送り停止時の画面の例でもある。
図6(1)は、1つ主画像と複数の副画像を同時表示させるもので、方向A〜Eで同一撮影タイミングCの画像を副画像(いずれも「Pos.」を省略)として表示し、その中のPos.BC(方向Bの画像)を主画像として拡大表示させるものである。
図6(2)は、2つ主画像と複数の副画像を同時表示させるもので、いわば、擬似バイプレーン表示するものである。Pos.ACとPos.CCの2つの画像が拡大表示されている。それらを含む他の画像が方向順に配列されて表示される。図5(1)及び(2)の主画像は、図2の操作パネルから特定画像指示により、表示されている画面でマーカ等で画像を選択することにより、変更可能である。
図6(3)は、方向A〜Eで同一撮影タイミングCの画像を、実際の方向に合わせ画面上の位置似合わせて表示するもので、実位置と画像位置を視覚的に近づけて認識できるようにしたものである。
なお、コマ送りは、上記のように、観察者が読影(診断)するための主たる画像を選定するために行われるので、方向の異なる複数の画像を同時にコマ送りするのではなく、例えば、特に注視したい1つの方向の画像だけを選んで、コマ送りするようにしても良い。ただし、この場合であっても、コマ送り停止指示があったときは、その時点の撮影タイミングの複数撮影方向の各画像を同時表示する。
ここで、上記撮影制御手段6が撮影タイミングを生成する動作の一例を、図3を用いて簡単に説明する(タイミング関係は、図4と同じである。)。図3で、初期タイミング生成部6aは、撮影開始指示を受けた後の最初のR波信号の1波形だけゲートして、開始タイミング生成部6bへ送る。開始タイミング生成部6bは、パルス発生部6cからのパルス(或いはクロック)のうち、初期タイミング生成部6aからR波を受領した以降のパルスを有効として、有効とされた最初のパルス(N個目めのパルスでも良い。)を造影剤注入開始指令とし、最初のパルス以降(N個+M個のパルスでも良い。M個×パルス周期=上記のΔtに相当、ただし、(N+M)×パルス周期<R波の拡張期と収縮期の繰り返し)のパルスを撮影タイミング(信号)として出力する。カウンタ6dは、撮影タイミングをカウントして画像データ処理手段9へ撮影番号として送り、画像データにこの撮影番号付帯させる。いずれも、ゲート素子等で構成できる。
また、上記説明は、1つの循環器系X線診断装置の構成・動作の説明であるが、応用的には、次のような使い方ができる。つまり、図1の循環器系X線診断装置の1つと、例えば、図2の循環器系観察装置100の複数をネットワークで接続して準備し、循環器系X線診断装置で撮影された付帯情報付画像データをネットワークで直接、またはサーバ経由で循環器系観察装置100に送って、そのデータ記憶手段1に記憶させることにより、循環器系X線診断装置から離れた遠端で循環器系観察装置100により観察することができる。
次に、図7を用いて、一連の動作の流れを追って説明する。一部は、上記説明と重なるところがある。なお、図7の流れは、大きく分けて、撮影段階と、観察段階に分かれる。これは、上記のようにネットワークで循環器系観察装置が独立して動作できる構成と同じ理由による。
以下、ステップS1〜S5は、撮影に関するステップ(段階)である。
ステップS1:循環期系X線撮影装置及び造影剤を準備し、生体信号検出手段5でR波を検出できるよう設定する。次に、操作パネル4で撮影方向を設定し、撮影開始指示を出す。
ステップS2:撮影制御手段6は、撮影開始指示を受けた後の直近のR波のタイミングで造影剤注入手段7に対して注入開始指令を出して、注入を開始させる。同時に、造影剤注入開始指令をスタートとする撮影タイミングを生成し、撮影手段8に送る。
ステップS3:撮影手段8は、指定された撮影方向について、撮影タイミングで撮影する。
ステップS4:データ記憶手段1は、撮影方向と撮影タイミングで読み出せるように、関連づけて撮影に基づく画像データを記憶する。
ステップS5:上記ステップS1〜S4を所望の撮影方向の撮影が済むまで行う。
以下、ステップS6〜S12は、観察に関するステップ(段階)である。
ステップS6:観察者が、操作パネル4で画面フォーマットを指定し、及び画面フォーマットに主画像表示があれば主画像の撮影方向を指示し、さらにコマ送り開始を指示する。
ステップS7:画像再生手段2は、コア送り用のクロック信号を発生させて、撮影タイミング順に、かつ同一撮影タイミングの方向の異なる複数の画像データをデータ記憶手段1から読み出す。
ステップS8:画像再生手段2は、読み出した画像データに基づく画像を指定された所望の画面フォーマットで、かつ所望の方向の画像を主画像にして、表示手段3に、コマ送り表示をさせる。
ステップS9:観察者は、コマ送り画面を観察しながら、操作パネル4で、必要な画面が表示されたところでコマ送りの停止指示を出す。
ステップS10:画像再生手段2は、コマ送りを停止し、コマ送り停止指示のあったときの撮影タイミングにおける画像データに基づく画像を表示させる。
ステップS11:観察者は、観察に必要あれば、操作パネル4により特定画像変更指示を出して主画像の変更を行わせ、あるいは画面フォーマットの変更を行わせる。
ステップS12:画像再生手段2は、操作パネル4からの変更指示にしたがって、主画像の変更、画面フォーマットの変更を行って表示させる。
以上の構成、及び動作からして、観察者は、造影剤が注入された後の同一タイミングの多方向の画像を同時に観察できる効果がある。
本実施形態の全体の機能構成を示す図である。 図1における循環器系観察装置の機能構成を示す図である。 撮影タイミング等の生成を説明するための図である。 各要部の動作タイミングを説明するための図である。 X線撮影したときの模擬的な画像例を示す図である。 表示方法を説明するための図である。 図1の本実施形態の一連の動作を説明するための図である。
符号の説明
1 データ記憶手段
2 画像再生手段
3 表示手段
4 操作パネル
5 生体信号検出手段
6 撮影制御手段
7 造影剤注入手段
8 撮影手段
9 画像データ処理手段
100 循環器系画像観察装置

Claims (7)

  1. 造影剤注入手段に対して注入開始指令を出力し、その出力時をスタートとする所定周期のタイミングを生成してX線による撮影手段に送り、前記撮影手段からの出力を基にした画像データを前記所定周期のタイミングに対応して取得することを、前記撮影手段の撮影の異なる方向に対応して複数回行う画像データ取得段階と、
    前記複数回の取得で得られた画像データから、前記所定周期のタイミングの所望の時間位置における、前記撮影の方向が異なる複数の画像データに基づく画像を同時表示する段階とを備えたことを特徴とする循環器系X線診断装置における画像表示方法。
  2. 生体から繰り返しタイミングを含む波形信号を検出して出力する生体信号検出手段と、
    複数回の撮影開始指示を異なった時刻に受けて、各前記撮影開始指示を受けた後の前記繰り返しタイミングに同期して造影剤の注入開始指令を出力するとともに、各前記注入開始指令の出力時以降に各回同一周期の撮影タイミングを生成するタイミング信号発生手段と、
    各前記注入開始指令にしたがって前記造影剤の注入された生体の循環器系について、各前記注入開始指令毎に異なった各方向から前記撮影タイミングでX線撮影を行う撮影手段と、
    前記撮影手段が出力する撮影データを基に、前記各方向、前記撮影タイミングに関連づけた画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    前記画像データ記憶手段から前記特定の撮影タイミングの前記撮影の方向が異なる複数の画像データを、前記表示手段に対して前記撮影の方向を視認可能に配列させて、同時に表示させる画像再生手段と、を備えたことを特徴とする循環器系X線診断装置。
  3. 生体から繰り返しタイミングを含む波形信号を検出して出力する生体信号検出手段と、
    複数回の撮影開始指示を異なった時刻に受けて、各前記撮影開始指示を受けた後の繰り返しタイミングに同期して造影剤の注入開始指令を出力するとともに、各前記注入開始指令の出力時以降に各回同一周期の撮影タイミングを生成するタイミング信号発生手段と、
    各前記注入開始指令にしたがって前記造影剤の注入された生体の循環器系について、各前記注入開始指令毎に異なった各方向から前記撮影タイミングでX線撮影を行う撮影手段と、を備えたことを特徴とする循環器系X線撮影装置。
  4. 前記撮影手段は、1つであって、前記生体との相対位置において前記撮影の方向が可変な機構とされ、前記方向を変更される毎に撮影開始指示を受けて、撮影の方向が可変にされ、かつ撮影の方向に関わらず同一撮影タイミングで、撮影することを特徴とする請求項3に記載の循環器系X線撮影装置。
  5. 表示手段と、
    生体から出力される波形信号の繰り返しタイミングに同期して、造影剤が注入され、前記生体の循環器系を各方向から撮影された画像データを、前記注入時以降の撮影タイミング及び前記方向に関連づけて記憶する画像データ記憶手段と、
    前記画像データ記憶手段から特定の撮影タイミングの前記撮影の方向が異なる複数の画像データを読み出して、前記読み出された複数の画像データに基づく複数の画像を、前記表示手段に対して、前記撮影の方向が視認可能に配列させて、同時に表示させる画像再生手段と、を備えたことを特徴とする循環器系画像観察装置。
  6. 前記画像再生手段は、撮影順に、同一撮影タイミングの複数の画像データを読み出して、前記表示手段に対して前記各画像データに基づく前記複数の画像を同時表示させ、かつコマ送り表示を行わせ、指定された時点でコマ送りを停止し、その時点を前記特定の撮影タイミングとして、前記複数の画像を表示させることを特徴とする請求項5に記載の循環器系画像観察装置。
  7. 前記画像再生手段は、前記同時に表示させている複数の画像の中のうち少なくとも一つの画像が指定されることにより、選択的に拡大して表示させることを特徴とする請求項5又は6に記載の循環器系画像観察装置。
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