JP2006213913A - 非互着性ペレットを用いた加硫ソリッドゴム製品の製造方法、及びその製造方法から得られた加硫ソリッドゴム製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記配合材を用いて混練する工程を含むことを特徴するエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴムから得られる加硫ソリッドゴム製品の製造方法。
(A)エチレン含量が40〜70重量%、非共役ジエン含量が2〜20重量%、125℃にて測定されるML粘度(ML1+4,125℃)が30〜250であるエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴムを熱可塑性樹脂で被覆した被覆体を切断することにより得られる非互着性ペレット
(B)補強材
(C)軟化材
【選択図】図1
Description
(1)バンバリーミキサーによる混練:
ベール状ゴムを所定大きさに切断したもの、カーボンブラック、プロセスオイル、ステアリン酸、亜鉛華、酸化カルシウム等の副資材を投入し、混練する
(2)オープンロールによる加硫剤、加硫促進剤の混練:
バンバリーミキサーから取り出した混練ゴムを冷却されたロールに巻き付け、加硫剤、加硫促進剤を添加し、混練する
(3)成形:
配合ゴムを熱入れロールで予備可塑化を行い、テープ状に切り出し、押出機へ連続的に供給し、成形される
(4)加硫:
熱風式連続加硫装置等を用いて連続で架橋を行う
(1)主要配合材を混練する工程
(2)加硫剤、加硫促進剤を混練する工程
(3)得られた混合物を製品形状に成形する工程
(4)得られた成形品を加熱加硫する工程
(A)エチレン含量が40〜70重量%、非共役ジエン含量が2〜20重量%、125℃にて測定されるML粘度(ML1+4,125℃)が30〜250であるエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴムを熱可塑性樹脂で被覆した被覆体を切断することにより得られる非互着性ペレット
(B)補強材
(C)軟化材
(2)加硫剤、加硫促進剤を混練する工程;加硫剤0.1〜10重量部と、加硫促進剤0.05〜20重量部とを混練し、混練物を製造する。ただし、加硫剤、加硫促進剤の配合量は、非互着性ペレット100重量部当りの量である。
(3)得られた混合物を製品形状に成形する工程;該混練物を成形し、ゴム混練物成形体を製造する
(4)得られた成形品を加熱加硫する工程;該ゴム混練物成形体を加熱し、加硫する、
(1)ペレット100gを、500mLのテフロン(登録商標)製ビーカーに入れる;
(2)該ペレットの上に、該ペレットの全体を被うように、2kgの円柱状重りを載せる;
(3)その状態で、40℃下で24時間放置する;
(4)重りを外す;
(5)ビーカーを斜めにして取り出されたペレットが下記の状態応じ互着性を判定し、評価○(良)以上を合格とした。
◎(良好) :個々のペレットがバラバラと崩れて出てきた
○(良) :ペレットがバラバラと崩れて出てきたが、ペレットの小凝集体あり
△(やや不良):ペレットが塊状で、塊を軽く押すと崩れた
×(不良) :ペレットが塊状で、塊を強く押さないと崩れなかった
(1)JIS K6262に定められた圧縮装置、厚み9.4mmのスペーサを用意する。
(2)予め厚みを測定した加硫ゴム成形品を圧縮装置内に装着し、所定の恒温槽中で72時間処理を行う。
(3)所定の加熱処理終了後、加硫ゴム成形品を圧縮装置内からすばやく着脱し、室温で30分静置したの後、再び厚みを測定する。
(4)下記式により圧縮永久歪を求める。
CS=(t0−t2)/(t0−t1)×100
ここに、CS:圧縮永久歪(%)
t0:加熱処理前の加硫ゴム成形品の厚み(mm)
t1:スペーサの厚み(mm)
t2:加熱処理、室温静置後の加硫ゴム成形品の厚み(mm)
(1)非互着性ペレットの製造
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムとして表1に示す構造値を有するエスプレン301Aを用いて150℃でプレス成形し、縦150mm、横150mm、厚さ3mmのシートを作製した。
該シートの両面を、タマポリ(株)製のグレード名がVシリーズSTFなる長鎖分岐タイプの低密度ポリエチレン(LDPE)の厚さ75μmのインフレーションフィルムで挟み、110℃でプレス成形し、貼合シートを得た。
得られた貼合シートを図2に示す打抜き機を用いて打抜き、この打抜いたシートを90°回転させて、さらに打抜くことによって10mm×10mm×3mmtサイズの直方体状のペレットを得た。
該ペレットを、精工化学社製の商品名がニューエイドDF−30なる液状の防着剤の7倍希釈液にディッピングし、該防着剤でコーティングされた非互着性ペレットを得た。防着剤でコーティングされたペレットの互着性は良好◎であった。
表2に示す非互着性ペレット100重量部と、補強材として、東海カーボン社製の商品名がカーボンブラックシーストG−SOなるカーボンブラック100重量部と、軟化材として出光興産社製の商品名がプロセスオイルPW90なるオイル60重量部と、酸化亜鉛5重量部と、ステアリン酸1重量部とを内容積1.7リットルのバンバリーミキサーで混練し、ゴム組成物を製造した。
上記のゴム組成物の全量と、表2に示す加硫剤として硫黄1.5重量部と、加硫促進剤として、バイエル社製の商品名がレノグランMBT80なる2−メルカプトベンゾチアゾール1.25重量部と、バイエル社の商品名がレノグランZDBC80なるジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛2.5重量部と、バイエル社製の商品名がレノグランTMTD80なるテトラメチルチウラムジスルフィド0.625重量部と、バイエル社製の商品名がレノグランDPTT70なるジペンタメチレンチウラムヘキサスルフィド0.714重量部とを10インチオープンロールで混練し、混練物を製造した。
上記の混練物を、プレス成形機にて170℃、21分の条件で加熱成形し、直径29mmで厚さ12.5mmの円柱状の加硫されたゴム組成物成形体を製造した。該成形体の70℃、72時間における圧縮永久歪は48%であり、−20℃、22時間における圧縮永久歪は56%あった。
結果を表1に示す。
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムとして、表1に示す構造値を有するエスプレン522を使用し、ゴム組成物成形体の加熱条件として、170℃、13分の条件で行う以外、実施例1同様に製造した。評価結果を表1に示す。
エスプレン301Aの75重量部と、住友化学(株)製のグレード名がG202なる長鎖分岐低密度ポリエチレンの25重量部とをバンバリーで混合し、混合物を製造した。
該混合物を、水中カット式ペレタイザーを備えた押出機にてペレットとし、該ペレットを実施例1と同様にして、防着剤でコーティングした。防着剤でコーティングされたペレットの互着性は良○であった。
非互着性ペレットを該ペレットに変更したこと以外は実施例1と同様に加硫ソリッドゴム製品を作製した。評価結果を表1に示す。
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムとして、エスプレン522を使用した以外、比較例1同様に非互着性ペレットを製造した。得られたペレットの互着性は良○であった。
さらに、ゴム組成物成形体の加熱条件として、170℃、13分の条件で行う以外、比較例1同様に加硫ソリッドゴム製品を作製した。評価結果を表1に示す。
ペレット作製に用いる原料として、エスプレン301Aのみ使用し、比較例1同様にペレットを作製した。得られたペレットの互着性は不良×であった。
さらに、該ペレットを用いる以外比較例1同様にして、加硫ソリッドゴム製品を作製した。評価結果を表1に示す。
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムとして、エスプレン522を使用した以外、比較例3同様にペレットを製造した。得られたペレットの互着性は不良×であった。
さらに、該ペレットを用いる以外比較例2同様にして、加硫ソリッドゴム製品を作製した。評価結果を表1に示す。
よって、本発明によれば、経済的に優位であるペレット状ゴムを用いてもゴム本来の特性を損なうことなく、加硫ソリッドゴム製品化が可能である。
1 積層シート
2 切断刃支持板
3 プレス
4 架台
5 アンビルロール
6 型押しロール
7 切断ロール
8 ペレットキャッチャー
9 送出しロール
10 ヒーター
11 支持ロール
[図2について]
1 エアシリンダー
2 カット刃
3 積層シート
4 打抜き台
5 スポンジ
Claims (4)
- 下記工程により得られる加硫ソリッドゴム製品の製造方法であって、工程(1)において、少なくとも下記配合材を用いることを特徴するエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴムから得られる加硫ソリッドゴム製品の製造方法。
(1)主要配合材を混練する工程
(2)加硫剤、加硫促進剤を混練する工程
(3)得られた混合物を製品形状に成形する工程
(4)得られた成形品を加熱加硫する工程
(A)エチレン含量が40〜70重量%、非共役ジエン含量が2〜20重量%、125℃にて測定されるML粘度(ML1+4,125℃)が30〜250であるエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴムを熱可塑性樹脂で被覆した被覆体を切断することにより得られる非互着性ペレット
(B)補強材
(C)軟化材 - 請求項1記載の工程(1)を押出機にて行うことを特徴とする加硫ゴム製品の製造方法。
- 請求項1記載の工程(1)、(2)、(3)を押出機にて連続的に製造することを特徴とする加硫ソリッドゴム製品の製造方法。
- 請求項1、2または3記載の製造方法により得られた加硫ソリッドゴム製品。
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2005
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