JP2006213489A - 工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法及び同方法に用いるトップシーブユニット - Google Patents
工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法及び同方法に用いるトップシーブユニット Download PDFInfo
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【解決手段】既設のガイドレール11の頂部に装着されているトップシーブユニット20の固定手段を取り外し、次の段のガイドレール11をクライミング高さまで継ぎ足し、継ぎ足したガイドレール11に設けられている壁繋ぎブラケット等の関連部材と干渉しない退避位置にトップシーブ21を移動させておいて、継ぎ足したガイドレール11の頂部までトップシーブユニット20を上昇させ、次いでトップシーブ21を退避位置から元の作業位置に戻し、継ぎ足したガイドレール11の頂部に固定手段を用いて、トップシーブユニット20を装着する。
【選択図】図1
Description
は、昇降する搬器のバランスを改善するためにカウンターウエイトを備えるものがあり、そのものでは搬器とカウンターウエイトをワイヤーロープで連結し、ガイドレールの頂部に設けたトップシーブに掛け回して取り付けている。この従来のトップシーブユニットのクライミング方法を示したのが図10である。カウンターウエイトを装備した工事用エレベーターのガイドレールを継ぎ足すには、ガイドレール頂部に装着されたトップシーブユニットを、工事用のタワークレーン等を使用して取り外して躯体側などに仮置きし(図10(1)〜(2))、ガイドレールを継ぎ足し後、躯体側などに仮置きしておいたもの
を、再び工事用クレーン等を使用して、継ぎ足したガイドレールの頂部に装着する必要があった(図10(3)〜(6))。
が、ガイドレールには壁繋ぎブラケットや滑車用ガイドレールが取り付けられているためこれらが障害となり、通過させることができない。クライミング回数は工事用エレベーター1基当たり10数回にも及ぶことが多く、クライミングに要する作業時間と、工事用クレーンの拘束時間の長さは工期に及ぼす影響も大きくなり、改善を求められているが、有効な解決策は未だ講じられていない。なお、カウンターウエイトを備える工事用エレベーターの出願には以下に列記したものがある。
し、既設のガイドレールの頂部に装着されているトップシーブユニットを、継ぎ足したガイドレールの上端に装着する手順を経る工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法について、既設のガイドレールの頂部に装着されているトップシーブユニットの固定手段を取り外し、次の段のガイドレールをクライミング高さまで継ぎ足し、継ぎ足したガイドレールに設けられている壁繋ぎブラケット等の関連部材と干渉しない退避位置にトップシーブを移動させておいて、継ぎ足したガイドレールの頂部までトップシーブユニットを上昇させ、次いでトップシーブを退避位置から元の作業位置に戻
し、継ぎ足したガイドレールの頂部に固定手段を用いて、トップシーブユニットを装着するという手段を講じたものである。なお、このトップシーブユニットは、例えば搬器とカウンターウエイトを連結したワイヤーロープを掛け回すものなどのために使用される。
り、例えばトップシーブをガイドレールの外方へ直線的に移動させる後述の方法、或いはトップシーブをガイドレールを中心として回転により移動させる方法などを実施することができる。
と、トップシーブの軸受け部側に設けられ、軌道部を回転移動可能な車輪を有しており、駆動手段により軌道部上を移動可能に設けるという構成を取ることができる。この軌道部と車輪は、トップシーブを、作業位置(工事用エレベーターの通常運転時にトップシーブが配置されるべき位置)から退避位置へ移動させかつ元の作業位置へ戻す経路と移動手段であり、またトップシーブ及びそれに掛け回したワイヤーロープ等の荷重を負担する手段でもある。
を、ガイドレールに取り付けたままで、ガイドレールに設けられている壁繋ぎブラケット等の障害物と干渉することなく、継ぎ足したガイドレールに沿って上昇させることがで
き、それによってトップシーブユニットの脱着と、それに伴う作業を省略してクライミング作業を著しく円滑に行えるようになり、従来のようにワイヤーロープを仕込んだトップシーブユニットを工事用クレーンを用いて移動する必要がないので、クライミング工事の安全性を向上し、かつまた工事用クレーンの拘束時間を短縮することができるという効果を奏する。
て、ガイドレール11に沿って昇降可能に設けられており、かつまた、ガイドレール11の頂部に装着されているトップシーブ21に掛け回したワイヤーロープ22を通じてカウンターウエイト23による吊り上げ荷重が加えられている。
り、その移動のための軌道部35はガイドレール11に対して概側方へ直線的に延びている。一方、軌道部35を回転移動可能な車輪36は軸受け部25の下部に設けられてお
り、軌道部35の範囲で軸受け部25に軸受けされたトップシーブ21を、ガイドレール11に設けられている壁繋ぎブラケット15等の関連部材と干渉しない退避位置Xへ移動させ、ガイドレール11との間に必要な空間37を確保し、関連部材と干渉し合わずに通過可能にするものである。このようなトップシーブ21は、何らかの駆動手段により軌道部上を移動可能とする。その最も簡便な駆動手段として示しているのが、作業者38がトップシーブ21を外方へ押す図4A、Bの形態である。作業者38は、例えばトップシーブユニット20に架装される作業台39に乗ってトップシーブ21を移動させる作業に従事するものとする。図例の場合一方のトップシーブ21のみに本発明を適用し、他方のトップシーブ21′には適用せず固定方式のままとしているが、両方21、21′とも、本発明を適用することもある。
も、また2基とも退避移動させることができる。また、トップシーブ21を退避移動させること、及びトップシーブユニット20を上昇させることは、手動及び動力駆動によって実施可能であり、さらにガイドレールに装備されている搬器昇降用のラックギヤを使用して動力駆動することにより、自昇式クライミングも可能である。
11、11′ ガイドレール
12 搬器
13 ベース
14 昇降路扉
15 壁繋ぎブラケット
16 ケーブル滑車用ガイドレール
17 昇降装置
20 トップシーブユニット
21 トップシーブ
22 ワイヤーロープ
23 カウンターウエイト
24 基台
25 軸受け部
26 ラックギヤ
27 駆動ギヤ
28 固定手段
29 小車輪
30 ユニットフレーム
31 ギヤ駆動モーター
32 落下防止板
33 ガイドレール横桟
34 脱落防止手段のリミットスイッチ
35 軌道部
36 車輪
37 空間
38 作業者
39、54 作業台
41 ピニオン
42 ラックレール
43、46、49 ハンドル
44 雄ねじ杆
45 雌ねじ部材
47 スプロケットホイール
48 チェーン
51 ピストンシリンダー装置
52 ピストン軸
53 シリンダー装置作動用スイッチ
55 自動運転装置
56 躯体
X 退避位置
Y 作業位置
Claims (8)
- 躯体に支持されたガイドレールと、ガイドレールに昇降可能に装備された搬器とを具備
し、工事の進捗に伴ってガイドレールを継ぎ足し、既設のガイドレールの上端に装着されているトップシーブユニットを、継ぎ足したガイドレールの頂部に装着する手順を経る工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法であって、
既設のガイドレールの頂部に装着されているトップシーブユニットの固定手段を取り外
し、次の段のガイドレールをクライミング高さまで継ぎ足し、継ぎ足したガイドレールに設けられている壁繋ぎブラケット等の関連部材と干渉しない退避位置にトップシーブを移動させておいて、継ぎ足したガイドレールの頂部までトップシーブユニットを上昇させ、次いでトップシーブを退避位置から元の作業位置に戻し、継ぎ足したガイドレールの頂部に固定手段を用いて、トップシーブユニットを装着することを特徴とする工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法。 - 既設のガイドレールの上端に、次の段のガイドレールを継ぎ足したときに、各ガイドレールに組み付けられているラックギヤが接続状態となり、このラックギヤを使用して、継ぎ足したガイドレールの頂部までトップシーブユニットを上昇させるように構成されている請求項1記載の工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方
法。 - 躯体に支持されたガイドレールと、ガイドレールに昇降可能に装備された搬器とを具備
し、工事の進捗に伴ってガイドレールを継ぎ足し、既設のガイドレールの上端に装着されているトップシーブユニットを、継ぎ足したガイドレールの頂部に装着する手順を経る工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法に使用するトップシーブユニットであって、
トップシーブと、トップシーブを回転可能に軸受けした軸受け部と、軸受け部を装着した基台とを有し、基台は、ガイドレールに組み付けられているラックギヤと噛み合う駆動ギヤによって昇降可能に設けられており、また軸受け部は、基台に、ガイドレールに対して側方へ移動可能に設けられていることを特徴とする工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法に使用するトップシーブユニット。 - トップシーブユニットは、ガイドレールに対して外側方へ直線的に延びている軌道部と、トップシーブの軸受け部側に設けられ、軌道部を回転移動可能な車輪を有しており、駆動手段により軌道部上を移動可能に設けられている請求項3記載の工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法に使用するトップシーブユニット。
- 駆動手段として、ピニオンとそれが噛み合って移動可能なラックレールとを備えており、ピニオンの回転によるラックレールの移動によって軸受け部がトップシーブとともに移動するように構成されている請求項4記載の工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法に使用するトップシーブユニット。
- 駆動手段として、雄ねじ杆と、それと噛み合って移動可能な雌ねじ杆とを備えており、雄ねじ杆の回転による雄ねじ杆の回転による雌ねじ部材の移動によって軸受け部がトップシーブとともに移動するように構成されている請求項4記載の工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法に使用するトップシーブユニット。
- 駆動手段として、スプロケットホイールと、それに噛み合って回動可能なチェーンとを備えており、スプロケットホイールの回転によるチェーンの回動によって軸受け部がトップシーブとともに移動するように構成されている請求項4記載の工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法に使用するトップシーブユニット。
- 駆動手段として、圧力駆動によるピストンシリンダー装置を具備しており、ピストン軸の伸縮によって軸受け部がトップシーブとともに移動するように構成されている請求項4記載の工事用エレベーター類におけるトップシーブユニットのクライミング方法に使用するトップシーブユニット。
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EP3872019A1 (en) * | 2020-02-28 | 2021-09-01 | KONE Corporation | Elevator arrangement and method for constructing elevator |
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JPS5161934A (ja) * | 1974-11-25 | 1976-05-28 | Koshihara Tetsukosho Kk | Roopumakiageshikishokosochiniokeru masutochobukatsushashijisochi |
JPH0624673A (ja) * | 1992-07-07 | 1994-02-01 | Kitagawa Iron Works Co Ltd | 搬器の昇降装置にクライミング装置を有する工事用のエレベータ構造 |
JPH09301656A (ja) * | 1996-05-16 | 1997-11-25 | Shimizu Corp | 工事用エレベータの鉄塔組立・解体装置 |
-
2005
- 2005-02-04 JP JP2005029800A patent/JP4804013B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2021170847A1 (en) * | 2020-02-28 | 2021-09-02 | Kone Corporation | Elevator arrangement and method for constructing elevator |
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