JP2006200897A - 電気設備の検査装置 - Google Patents

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JP2006200897A JP2005009712A JP2005009712A JP2006200897A JP 2006200897 A JP2006200897 A JP 2006200897A JP 2005009712 A JP2005009712 A JP 2005009712A JP 2005009712 A JP2005009712 A JP 2005009712A JP 2006200897 A JP2006200897 A JP 2006200897A
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健 片渕
Yasushi Ryu
泰史 笠
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Abstract

【課題】
電気設備の改修工事などにおける検査の現場での測定、記録や判定時などにおける人為的ミスが起こる余地を極力少なくすると共に、測定業務と報告書作成業務の両面の効率化を図り、検査報告書の信頼性を向上させる。
【解決手段】
電気設備の検査装置は、測定データを記録するチェックシートを作成できるパーソナルコンピュータと検査装置(2)を有している。検査装置(2)は、絶縁抵抗測定部(22)と、電圧・相順測定部(23)と、パーソナルコンピュータ(1)と情報または測定データのやり取りをするための通信端子(26)と、パーソナルコンピュータ(1)からダウンロードしたチェックシートの情報と測定データを記憶する記憶装置(25)と、各情報を表示する表示部(24)とを備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は電気設備の検査装置に関するものである。更に詳しくは、電気設備の改修工事などにおける検査の現場での測定、記録や判定時などにおける人為的ミスが起こる余地を極力少なくすると共に、測定業務と報告書作成業務の両面の効率化を図り、検査報告書の信頼性を向上させることができるものに関する。
例えば公共施設など、電気設備を有する施設では、定期的に電気設備の改修工事が行われている。このような改修工事においては、施工後に事故が起こらないように、間違いのない施工が行われているかどうか、施工前と施工後において十分な比較検査を行い、万全を期する必要がある。電気設備の改修工事における検査では、最低限でも電圧計を使用して回路の電圧を測定し、絶縁抵抗計を使用して回路の絶縁を測定し、更に相順計を使用して回転機器の回転方向が間違いないかを測定する必要があった。
これらの測定は、一般的にはそれぞれ専用の測定器を使用して個別に行われており、測定結果は、測定の現場において検査者が記録用紙などに手書きで記録し、その後、報告書のフォーマットに転記するという方法がとられていた。この方法には、報告書の作成に多大な手間がかかるだけでなく、特に転記の際に記入間違いや記入漏れが起こりやすいという問題があり、それを改善する手段がすでに提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の「電気設備の性能評価装置」は、電気設備の測定の種類に応じて測定できる複数の測定手段、測定値のうち少なくとも一つを選択する選択手段、測定表の作成に必要な表示事項を入力する入力手段、入力値を格納する記憶手段、表示事項データを測定表として印字出力する出力手段を有するものである。
上記電気設備の性能評価装置によれば、性能評価される電気設備の測定結果を測定表に自動的に印字出力することができるので作業の効率を向上させることができ、更にデータの記入の間違いや漏れが起こらないので、測定表の信頼性を向上させることができると記載されている。
特開平6−289084
しかしながら、特許文献1記載の「電気設備の性能評価装置」には、次のような課題もあった。
(a)入力手段は実質的にはキー入力であり、作業者の手作業が介在するために、例えば分電盤の盤名や回路番号や回路名及び測定値などの入力の間違いや漏れが起こる可能性があり、測定値の表示の信頼性については、依然問題がある。つまり、人為的ミスによって例えば本来測定すべき測定場所と違った分電盤や回路を測定しても間違いを検出できず、間違った測定結果にもとづいて間違った判定を行う可能性があり、最悪の場合、機器が破損したり、それに伴う工事のやり直しなどの損害が発生するおそれがあった。
具体的には、測定結果が基準値に収まっているかどうか、あるいは各種設定などが改修前と同じになっているかどうかの判定についても、特許文献1記載のものを使用した場合では、やはり人による判定となる。従って、改修後の回路電圧が改修前と異なっているのを見落としたり、回転機器の電圧の相順チェック結果が改修前と異なっていることを見落としたりして機器を破損するトラブルが発生していた。
例えば、通常3相回路の相順は正相送電であるが、回転機器の動作によっては逆相で送電されている場合もあり、その場合は当然に改修後の相順も逆相で送電しなければならない。ところが、改修時、正相基準が本来基本であるために、間違って正相で送電するように配線をしてしまい、更に判定時に相順が間違っていることを思い違いなどで見落とし、回転機器を逆回転させて破損させてしまう事故も発生していた。
また、絶縁抵抗の測定においては、特に測定回路に機器が接続されている場合は、機器の使用電圧を上回る電圧を印加しないようにして測定を行う必要がある。しかし、特許文献1記載のものを使用した場合では、この作業も手操作となるので、検査者が測定電圧レンジの設定を誤って測定機器の使用電圧を上回る電圧を印加してしまい、機器を破損するといった事故を起こすおそれがあった。
(b)改修作業の検査には、少なくとも回路の絶縁を測定する絶縁抵抗計、回路の電圧を測定する電圧計、回転機器の回転方向が間違いないかを測定する相順計が必要である。しかし、特許文献1記載のものは、それらの機能をすべて備えているわけではなく、他に相順計など複数の機器を現場に持込む必要があり、各測定器の精度維持管理も個別に行わなければならないため、検査作業が煩雑となっていた。
(本発明の目的)
本発明の目的は、電気設備の改修工事などにおける検査の現場での測定、記録や判定時などにおける人為的ミスが起こる余地を極力少なくすると共に、測定業務と報告書作成業務の両面の効率化を図り、検査報告書の信頼性を向上させることができる電気設備の検査装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
電気設備の検査に使用する検査装置であって、
絶縁抵抗測定手段と、
電圧測定手段と、
相順測定手段と、
コンピュータと情報または測定データのやり取りをするための通信手段と、
コンピュータからダウンロードしたチェックシートの情報と、上記各手段により測定された測定データを記憶する記憶手段と、
上記各手段に関わる情報を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とする、
電気設備の検査装置である。
第2の発明にあっては、
コンピュータからダウンロードした、測定データの良否を判定するための判定情報に基づき、測定ごとに測定データと判定情報を比較し良否を判定する判定手段を有することを特徴とする、
第1の発明に係る電気設備の検査装置である。
第3の発明にあっては、
表示手段に測定箇所を表す情報を表示できるよう情報を収集するための測定箇所情報収集手段を有することを特徴とする、
第1または第2の発明に係る電気設備の検査装置である。
第4の発明にあっては、
電圧測定手段は、コンピュータからダウンロードしたチェックシートの情報に含まれる電圧測定時の電圧種別(ACまたはDC)または絶縁抵抗測定時の測定電圧レンジの情報に基づき連携して動作するよう構成されていることを特徴とする、
第1、第2または第3の発明に係る電気設備の検査装置である。
第5の発明にあっては、
絶縁抵抗測定手段は、測定値が基準値を超えた時点で測定を終了し、基準値を測定値として記憶するよう構成されていることを特徴とする、
第1、第2、第3または第4の発明に係る電気設備の検査装置である。
第6の発明にあっては、
計測開始およびデータの確定を行うスイッチを有し、このスイッチは測定ポイントの表示を自動的に次のポイントに移行させる機能を有することを特徴とする、
第1、第2、第3、第4または第5の発明に係る電気設備の検査装置である。
検査装置にダウンロードする測定情報は特に限定されないが、例えば測定ポイント情報、測定ポイントに対する測定条件情報、測定結果の良否を判定するための判定情報、及び改修前の測定値などすでに測定したデータの情報などである。
判定情報には判定基準が含まれており、判定基準の種類は特に限定しない。判定基準には、例えば任意設定可能な「可変基準」、規格などの「固定基準」、前回の測定値(または改修前の測定値)に対する今回の測定値(または改修後の測定値)の判断をする「前後判定基準」などがある。
測定箇所情報収集手段としては特に限定するものではなく、例えば測定回路の分電盤またはブレーカに貼り付けたICタグやバーコードの情報をスキャナなどで読み取るようにしたもの、あるいはデジタルカメラなどにより撮影した分電盤内部の画像上に測定ポイントを表示するよう加工して画像情報を取り込むようにしたものなどである。
(作用)
本発明に係る電気設備の検査装置の作用を説明する。なお、ここでは本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を容易にするためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
(1)チェックシート作成アプリケーションを使用してコンピュータ(1)によって検査(測定)の対象となる分電盤(5)の測定回路ごとにチェックシートを作成し、(測定ポイントの指定および判定基準、測定条件などの設定を含む)保存する。
(2)コンピュータ(1)から検査装置(2)に通信手段(26)を介して上記各チェックシートの情報をダウンロードする。そして、各分電盤(5)ごとに作成された各チェックシートの情報が記憶手段(25)により記憶(保存)される。
(3)検査者は検査装置(2)を検査(測定)現場に持参し、絶縁抵抗測定手段(22)、電圧測定手段(23)及び相順測定手段(23)を使用して各チェックシートに関わる測定を行う。各測定は、例えば検査装置(2)の表示手段(24)に表示される測定順、測定箇所などを示すナビゲート情報に基づき行われる。測定データの確定は、例えば測定プローブ(P1,P2)に設けたスイッチ(SW)または検査装置(2)に設けた確定スイッチ(201)、更には測定値が安定したことを自動判定し、確定を行う等の方法により行う。そして、各測定値は表示手段(24)に表示され、記憶手段(25)により記憶(保存)される。
(4)測定終了後は、検査装置(2)を持ち帰り、検査装置(2)からコンピュータ(1)へ通信手段(26)を介して上記測定データ(各測定値)をアップロードする。測定データは、保存されているチェックシートのフォームに自動的にセットされ、測定表が作成される。そして、必要に応じてプリントアウトするなどして報告書とする。
コンピュータ(1)からダウンロードした、測定データの良否を判定するための判定情報に基づき、測定ごとに測定データと判定情報を比較し良否を判定する判定手段(20)を有するものは、上記(3)の工程において測定の度に上記判定を行い、測定結果が判定情報の判定基準などから外れた場合は、例えば警報(表示手段(24)における表示や音声などによる)を出すとともに、判定結果は測定値と関連させて記録する。
表示手段(24)に測定箇所を表す情報を表示できるよう情報を収集するための測定箇所情報収集手段(27,28)を有するものは、測定時において検査者が測定箇所に間違いがないかどうか、その都度確認することができる。
例えば、測定箇所情報収集手段がICタグやバーコードの情報(50,60)をスキャナ(27)などで読み取るようにしたものの場合、ダウンロードした測定ポイント情報に基づき、表示手段(24)に測定ポイントを表示して自動的に測定ポイントを順にナビゲーションすると共に、測定ポイントに設けたICタグまたはバーコードの情報(50,60)を読み取って比較し、一致しなかった場合は、警告を表示することができる。
また、例えば、デジタルカメラ(28)などにより撮影した分電盤(5)内部の画像上に測定ポイントを表示するよう加工して画像情報を取り込むようにしたものの場合、検査者は画像上に表された番号などの標識により、実際の測定ポイントを確認しながら、確実に測定することができる。
電圧測定手段(23) および絶縁抵抗測定手段(22)は、コンピュータ(1)からダウンロードしたチェックシートの情報に含まれる電圧測定時の電圧種別または絶縁抵抗測定時の測定電圧レンジの情報に基づき連携して動作するよう構成されているものは、例えばチェックシートに測定電圧レンジの情報を設け、その情報を検査装置にダウンロードすることにより、その情報に基づいて測定ポイントごとに測定電圧レンジの自動設定および、絶縁抵抗の測定電圧レンジの自動設定を行うことができる。
これにより、絶縁抵抗測定においては、機器の使用状況を把握して測定電圧レンジを設定し測定を行う場合に、設定を手動で行う場合と相違して、測定電圧レンジの設定を誤って過電圧を印加し、機器を破損させるなどの事故が生じることを防止できる。
絶縁抵抗測定手段(22)は、測定値が基準値を超えた時点で測定を終了し、基準値を測定値として記憶するよう構成されているものは、絶縁抵抗測定において、良否判定を目的とした測定の場合は昇圧時間が短縮できることから測定工数の削減ができるので、この設定を利用して高速測定モードなどの設定ができる。
つまり、絶縁抵抗測定においては、乾電池電圧から試験電圧まで(例えば、6V〜1000V)電圧を昇圧する必要があるが、測定値が安定するまでに時間がかかる。このような測定を測定ポイントごとにやっていたのでは大変な時間を要するが、実際には、良否判定を目的とした測定の場合は必ずしも試験電圧まで昇圧する必要はないので、上記設定を行えば実質的に支障なく測定時間を短縮できる。
計測開始およびデータの確定を行うスイッチ(SW,201)を有し、このスイッチ(SW,201)は測定ポイントの表示を自動的に次のポイントに移行させる機能を有するものは、次に測定する測定ポイントの確認をスムーズに行うことができる。
(a)本発明によれば、電気設備の改修工事などにおける検査の現場での測定、記録や判定時などにおける人為的ミスが起こる余地を極力少なくすることができると共に、測定業務と報告書作成業務の両面の効率化を図り、検査報告書の信頼性を向上させることができるので、改修後の事故を未然に防止できる。
(b)本発明に係る検査装置によれば、各検査に必要な絶縁抵抗計、電圧計、相順計の機能を統合しているので、機器の精度管理や測定業務における作業の効率化を図ることができる。
(c)コンピュータからダウンロードした、測定データの良否を判定するための判定情報に基づき、測定ごとに測定データと判定情報を比較し良否を判定する判定手段を有するものは、測定と同時に判定結果が確認できるため、例えば報告書の作成後に現場まで後戻りして測定や補修の指示を行うなどの無駄がなくなる。なお、例えば改修後(2回目測定時)に改修前(前回測定)のデータを表示するようにしておけば、前回測定値を目視で確認できるとともに、検査装置自体でも測定の度に瞬時に判定を行うため、改修前と改修後の状態を完全に一致させることができるので、機器を破損したりする事故を未然に防止できる。
(d)表示手段に測定箇所を表す情報を表示できるよう情報を収集するための測定箇所情報収集手段を有するものは、測定時において検査者が測定箇所に間違いがないかどうか、その都度確認することができるため測定の間違いを防止できる。
(e)電圧測定手段および絶縁抵抗測定手段は、コンピュータからダウンロードしたチェックシートの情報に含まれる電圧測定時の電圧種別または絶縁抵抗測定時の測定電圧レンジの情報に基づき連携して動作するよう構成されているものは、絶縁抵抗測定において、機器の使用状況を把握して測定電圧レンジを設定し測定を行う場合に、設定を手動で行う場合と相違して、検査者の技術レベルなどに左右されないので、例えば測定電圧レンジの設定を誤って過電圧を印加し、機器を破損させるなどの事故が生じることを防止できる。
(f)絶縁抵抗測定手段は、測定値が基準値を超えた時点で測定を終了し、基準値を測定値として記憶するよう構成されているものは、絶縁抵抗測定において、良否判定を目的とした測定の場合は昇圧時間が短縮できることから測定工数の削減ができるので、この設定を利用して高速測定モードなどの設定ができ、測定時間を短縮できる。
(g)計測開始およびデータの確定を行うスイッチを有し、このスイッチは測定ポイントの表示を自動的に次のポイントに移行させる機能を有するものは、次に測定する測定ポイントの確認をスムーズに行うことができ、より効率的な測定作業が可能になる。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は電気設備の検査判定装置の概略を示す説明図、
図2は検査判定装置を構成する本発明に係る検査装置の操作表示盤を示す説明図、
図3は検査装置の構造を示すブロック図である。
電気設備の検査判定装置は、パーソナルコンピュータ1と検査装置2で構成されている。
検査判定装置は、パーソナルコンピュータ1にインストールされたアプリケーションプログラムを使用して作成したチェックシートの情報を検査装置2に取り込み、その情報に基づいて検査装置2により電気設備の各種測定を行い、測定後は検査装置2に保存された測定データをパーソナルコンピュータ1に取り込んで、測定表または検査報告書を作成するものである。
図3のブロック図を参照して検査装置2の構造を説明する。
検査装置2は、乾電池仕様の電源部Bにより駆動される。符号P1、P2は測定用プローブである。測定用プローブP1は、測定対象となる回路の絶縁抵抗を測定するものである。測定用プローブP2は、測定対象となる回路の電圧と相順を測定するものである。なお、測定用プローブP1、P2には、測定開始とデータ確定用のスイッチSWがそれぞれ設けられている。
測定用プローブP1を介して絶縁抵抗測定部22で測定されたデータは、データ確定コントロール回路21で確定され、マイクロコンピュータ20へ送られる。送られたデータは、液晶ディスプレイなどの表示部24に表示されると共に、メモリなどの記憶装置25により保存される。
また、測定用プローブP2を介して電圧・相順測定部23で測定されたデータは、データ確定コントロール回路21で確定され、マイクロコンピュータ20へ送られる。送られたデータは、上記と同様に表示部24に表示されると共に、記憶装置25により保存される。なお、符号26は通信端子であり、パーソナルコンピュータ1との通信用のケーブルを接続するものである。
図2を参照して検査装置2の操作表示盤の構成を説明する。
操作表示盤200には、液晶ディスプレイで構成された表示部24が設けてある。表示部24は上下二段表示の仕様となっている。上段には、左から順に、測定する対象となる盤番号、回路種別、回路番号、測定インジケータ及び測定電圧のレンジが表示されるようになっている。下段には、左から順に測定点、更新前の測定値、更新後の測定値及び判定結果が表示されるようになっている。なお、表示部24に測定値(測定結果)を表示するようにしてもよい。
表示部24の下側には、左から順に、電圧と相順測定用の測定開始とデータ確定を行うためのスイッチ201、表示部24の表示項目選択用の方向スイッチ202、絶縁抵抗、電圧、相順をそれぞれ単独で測定できるように切り替えるための単独モードスイッチ203及びパーソナルコンピュータ1にデータを送信するための送信スイッチ204(表示部24のバックライトスイッチ兼用)が設けてある。
(作用)
図4はチェックシート設定入力画面のうちパーソナルコンピュータ側の判定基準設定項目例を示す説明図、
図5は低圧幹線用のチェックシートを示す説明図である。
図1ないし図5の各図を参照し、検査方法を説明する。
(1)チェックシートを作成する。
チェックシートの作成は、パーソナルコンピュータ1により専用のアプリケーションプログラムを使用し、盤単位で行う。作成するチェックシートの種類は、低圧幹線用(図5参照)、動力回路用、電灯・コンセント回路用の三種類である。
新規プロジェクト作成時には、工事顧客名や物件名、工期その他の必要事項を入力する。また、測定箇所、測定時の判定基準、測定電圧レンジ設定などもここで決定し入力する(図4参照)。チェックシートは盤単位に作成する。
(2)作成したチェックシートを保存する。
作成した各チェックシートのデータ(判定基準や測定電圧レンジなどの情報を含む)は、パーソナルコンピュータ1の記憶装置25に保存される。
(3)保存したチェックシートの中から測定するチェックシートを選択する。
(4)検査装置2をパーソナルコンピュータ1に接続する。
接続は、例えばUSBケーブルで行う。
(5)選択したチェックシートを検査装置2に送信する。
チェックシートのデータをダウンロードする前に検査装置2の記憶装置25のデータをチェックする。データが残っていれば、残っているデータをパーソナルコンピュータ1側へ送信するか、不要であることを確認した後で消去する。
(6)検査装置2で測定する。
検査者は検査装置2を検査(測定)現場に持参し、各チェックシートに関わる測定を行う。測定は、検査装置2の表示部24に表示される測定ポイントなどを示すナビゲーションに従って実施する。
測定の開始/データ確定は、測定プローブP1、P2に設けたスイッチSWで行う。データ確定後は、測定ポイントを自動的に次の測定ポイントに移行表示する。測定されたデータは判定基準に従って自動判定され、更に表示部24に表示され、記憶装置25に保存される。検査者は判定結果をその場で確認することができる。
(7)検査装置2をパーソナルコンピュータ1に接続する。
測定終了後は、検査現場から検査装置2を持ち帰り、検査装置2をUSBケーブルでパーソナルコンピュータと接続する。
(8)検査装置2で測定したデータをパーソナルコンピュータ1に送信する。
データをパーソナルコンピュータ1へアップロードする。このとき、データの保存方法(例えば、チェックシートにセットする/CSV方式で保存する)を選択する。「チェックシートにセットする」を選択すると、測定データは、保存されているチェックシートのフォームに自動的にセットされる。
(9)チェックシートを印刷する。
チェックシートのフォームを有する測定表を検査報告書としてプリントアウトする。データや他項目の修正の必要が生じた場合は、ここで修正し別名で保存する。
ここではチェックシート作成用のパーソナルコンピュータ1と検査装置2は1:1の関係で説明したが、作成したチェックシートを電子ファイルとして別の場所のパーソナルコンピュータに送信し、送信先のパーソナルコンピュータ1に検査装置2を接続してダウンロードを行なって測定し、測定完了後のデータを再び電子ファイルとして発信元に戻すといった運用も可能である。(工事管理部門で一括してチェックシートを作成→現場に送信→測定→工事管理部門に結果を送信するなど)
この場合、現場でのチェックシート作成は不要であり、測定のみであるためパーソナルコンピュータ1に不慣れな人でも対応可能であり、またチェックシート作成および測定データの一元化により、品質管理および作業の効率化が可能である。
図6は低圧幹線用のチェックシートに測定データをセットしプリントアウトした測定表を示す説明図である。なお、測定表は検査報告書ともなる。
低電圧幹線用のチェックシートS1は、分電盤に収納される回路毎に(ブレーカ毎に)回路の仕様、および各測定項目の測定結果、判定結果を関連づけて配置しており、上段に更新前(初回測定データ)下段に更新後(2回目測定データ)を表示する構成である。
図7は電灯・コンセント回路用のチェックシートに測定データをセットしプリントアウトした測定表を示す説明図である。
電灯・コンセント回路用のチェックシートS2は、電源ラインを表した表示部90の両側にブレーカの標識を表した表示部91、92を配置している。電源ラインを表した表示部90は実態配線図の形態で表されている。
この構成により、チェックシートS2は、実際の測定回路のブレーカ配置状況(後述する図11参照)を表したフォームを有しており、検査者はブレーカの有無または仕様などを視認しやすく、一目で確認することができる。
図8はICタグの情報を読み取るスキャナを有する検査装置の使用方法を示す説明図である。
なお、図において、上記検査装置2と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
検査装置2aは、上記検査装置2の構成に、更にICタグの情報を読み取るスキャナ27を備えている構成である。
(作用)
図8を参照して検査装置2aの使用方法を説明する。
チェックシートで使用した盤番号およびブレーカ番号のデータはICタグ作成機に送られ、盤番号またはブレーカ番号を記録したICタグ50、60を作成する。作成したICタグ50、60を測定前に分電盤5の表面またはブレーカ6の表面に貼り付ける。
測定時はチェックシートの内容を検査装置2aにダウンロードし、現場で最初に分電盤5表面のICタグ50の情報をスキャナ27で読取り、次にブレーカ6表面のICタグ60の情報を読取る。読取られたICタグ情報は、マイクロコンピュータ20で数字情報に変換され、ダウンロードしたチェックシートの盤番号、回路番号と照合する。
照合の結果、該当データがあれば表示部24に測定項目および測定ポイント表示し、該当しない場合は警報を発する。該当した場合は、そのブレーカ6について表示部24に表示された測定ポイントに従って測定を行う。測定結果は判定基準に照らし合わせて判定を行うと共に、結果を検査装置2の記憶装置25に格納する。
ICタグ作成では盤番号とブレーカ番号を分けたが、盤番号とブレーカ番号を関連付けて作成し、ブレーカのみに貼り付けても良い。
図9は検査装置にデジタルカメラと画像表示部を備えた実施形態を示すブロック図、
図10は図9に示す検査装置の使用方法を示す説明図、
図11は検査装置の操作表示盤を示し、画像表示部にデジタルカメラにより撮影した分電盤内部の画像上に測定ポイントを表示する番号を加工表示した画像を示した説明図である。
なお、図において、上記検査装置2と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
検査装置2bは、上記検査装置2の構成に、更にデジタルカメラ28と画像表示部29を備えている構成である。画像表示部29は、図8に示すように表示部24に隣接して設けられている。
(作用)
図9ないし図11を参照して検査装置2bの使用方法を説明する。
測定を行う前の事前準備としてデジタルカメラ28で測定する分電盤の内部を撮影する。
撮影した画像情報をパーソナルコンピュータ1に読込み、図11に示すようにブレーカ毎に番号を付けて加工する。
この画像情報はチェックシートの盤番号とリンクしてパーソナルコンピュータ1に格納される。測定を行うためにチェックシートをダウンロードする場合、この画像情報も一緒に検査装置2bに転送される。
測定時は表示部24に表示された盤番号に対応して、画像表示部29に前記分電盤内部の画像290が表示される。
作業者は表示部24に同時表示された回路番号(ブレーカ番号)を画像表示部29と照合し、位置確認を行って測定を行うことができる。
図4を参照して絶縁抵抗測定時間短縮の方法を説明する。
チェックシート作成時に図4の下部にある表示基準部分で選択設定を行う。この表示基準は検査装置の表示および動作モードを決定するもので、ダウンロード時に判定基準データの一つとして転送される。
ここで実測値表示は実際の測定値をそのまま表示するものであり、判定値表示は測定値が基準値を超えた時点で測定を終了し、基準値を測定値として記憶するよう動作するモードである。判定値表示は各電圧ランクに応じて設定が可能で、例えば実測値が100MΩを超えた場合は、測定データの安定を待たずに、表示部には100MΩと表示し、判定結果も良として記憶装置に格納するものである。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
電気設備の検査判定装置の概略を示す説明図。 検査判定装置を構成する本発明に係る検査装置の操作表示盤を示す説明図。 検査装置の構造を示すブロック図。 チェックシート設定入力画面のうちパーソナルコンピュータ側の判定基準設定項目例を示す説明図。 低圧幹線用のチェックシートを示す説明図。 低圧幹線用のチェックシートに測定データをセットしプリントアウトした測定表を示す説明図。 電灯・コンセント回路用のチェックシートに測定データをセットしプリントアウトした測定表を示す説明図。 ICタグの情報を読み取るスキャナを有する検査装置の使用方法を示す説明図。 検査装置にデジタルカメラと画像表示部を備えた実施形態を示すブロック図。 図9に示す検査装置の使用方法を示す説明図。 検査装置の操作表示盤を示し、画像表示部にデジタルカメラにより撮影した分電盤内部の画像上に測定ポイントを表示する番号を加工表示した画像を示した説明図。
符号の説明
1 パーソナルコンピュータ
2 検査装置
B 電源部
P1、P2 測定用プローブ
SW スイッチ
20 マイクロコンピュータ
21 データ確定コントロール回路
22 絶縁抵抗測定部
23 電圧・相順測定部
24 表示部
25 記憶装置
26 通信端子
200 操作表示盤
201 スイッチ
202 方向スイッチ
203 単独モードスイッチ
204 送信スイッチ
2a 検査装置
27 スキャナ
2b 検査装置
28 デジタルカメラ
29 画像表示装置
290 画像
5 分電盤
50 ICタグ
6 ブレーカ
60 ICタグ
S1 低電圧幹線用のチェックシート
S2 電灯・コンセント回路用のチェックシート

Claims (6)

  1. 電気設備の検査に使用する検査装置であって、
    絶縁抵抗測定手段(22)と、
    電圧測定手段(23)と、
    相順測定手段(23)と、
    コンピュータ(1)と情報または測定データのやり取りをするための通信手段(26)と、
    コンピュータ(1)からダウンロードしたチェックシートの情報と、上記各手段により測定された測定データを記憶する記憶手段(25)と、
    上記各手段に関わる情報を表示する表示手段(24)と、
    を備えていることを特徴とする、
    電気設備の検査装置。
  2. コンピュータ(1)からダウンロードした、測定データの良否を判定するための判定情報に基づき、測定ごとに測定データと判定情報を比較し良否を判定する判定手段(20)を有することを特徴とする、
    請求項1記載の電気設備の検査装置。
  3. 表示手段(24)に測定箇所を表す情報を表示できるよう情報を収集するための測定箇所情報収集手段(27,28)を有することを特徴とする、
    請求項1または2記載の電気設備の検査装置。
  4. 電圧測定手段(23)は、コンピュータ(1)からダウンロードしたチェックシートの情報に含まれる電圧測定時の電圧種別または絶縁抵抗測定時の測定電圧レンジの情報に基づき連携して動作するよう構成されていることを特徴とする、
    請求項1、2または3記載の電気設備の検査装置。
  5. 絶縁抵抗測定手段(22)は、測定値が基準値を超えた時点で測定を終了し、基準値を測定値として記憶するよう構成されていることを特徴とする、
    請求項1、2、3または4記載の電気設備の検査装置。
  6. 計測開始およびデータの確定を行うスイッチを有し、このスイッチは測定ポイントの表示を自動的に次のポイントに移行させる機能を有することを特徴とする、
    請求項1、2、3、4または5記載の電気設備の検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016070769A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 日置電機株式会社 測定条件設定情報表示装置、測定システムおよび確認画面表示用プログラム

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