JP2006196078A - 不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ読み出し方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ読み出し方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006196078A
JP2006196078A JP2005006432A JP2005006432A JP2006196078A JP 2006196078 A JP2006196078 A JP 2006196078A JP 2005006432 A JP2005006432 A JP 2005006432A JP 2005006432 A JP2005006432 A JP 2005006432A JP 2006196078 A JP2006196078 A JP 2006196078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory cell
temperature
circuit
read
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005006432A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4746326B2 (ja
Inventor
Takeshi Takeuchi
健 竹内
Takuya Futayama
拓也 二山
Koichi Kawai
鉱一 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005006432A priority Critical patent/JP4746326B2/ja
Priority to PCT/IB2005/002923 priority patent/WO2006075202A1/en
Priority to KR1020067018653A priority patent/KR100790040B1/ko
Priority to CNB2005800080768A priority patent/CN100524529C/zh
Publication of JP2006196078A publication Critical patent/JP2006196078A/ja
Priority to US11/531,082 priority patent/US7411830B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4746326B2 publication Critical patent/JP4746326B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/26Sensing or reading circuits; Data output circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0483Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells having several storage transistors connected in series
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/10Programming or data input circuits
    • G11C16/102External programming circuits, e.g. EPROM programmers; In-circuit programming or reprogramming; EPROM emulators
    • G11C16/105Circuits or methods for updating contents of nonvolatile memory, especially with 'security' features to ensure reliable replacement, i.e. preventing that old data is lost before new data is reliably written
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/30Power supply circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/04Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store with means for avoiding disturbances due to temperature effects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

【課題】 温度変化によってメモリセルのしきい値電圧の分布が広がるのを抑制でき、データ保持特性を向上できる不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ読み出し方法を提供する。
【解決手段】 不揮発性半導体記憶装置は、モリセルアレイ21、読み出し回路22,23,23,25,26,27、書き込み回路22,23,23,25,26,27、読み出し電圧発生回路29、記憶回路34及び切り換え回路35を備えている。読み出し電圧発生回路は、読み出し電圧を生成して上記読み出し回路に供給する。上記記憶回路は、メモリセルアレイ中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報を記憶する。上記切り換え回路は、上記記憶回路に記憶された情報に基づいて、上記読み出し電圧発生回路で生成される読み出し電圧の温度依存性を切り換える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気的に書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ読み出し方法に関するもので、メモリセル電流の温度依存性を補償する技術に係るものである。
半導体集積回路装置の微細化が進むに従って、配線幅や配線層厚の縮小により配線抵抗が大きくなる。例えば半導体記憶装置では、配線の微細化によってビット線の抵抗値が大きくなっている。通常、ビット線には、メモリセルから読み出したデータを検知・増幅するためのセンスアンプが接続されている。データの読み出しにおいて、所定の読み出し時間tbl中にΔVblだけビット線の電位を振幅させる必要があるものとし、ビット線容量をCblとすると、センスアンプ近傍(つまり、ビット線の抵抗値が小さい場所)ではメモリセルの電流は「Cbl×ΔVbl/tbl」である。これに対し、センスアンプから最も遠いビット線の末端ではビット線の抵抗値が大きくなるため、より大きなメモリセル電流が必要になる。
このため、ビット線におけるセンスアンプからの距離(センスポイントからの距離)に応じてメモリセル電流が変わることになる。このようにセンスポイントからの距離によってメモリセル電流が変化すると、メモリセルの温度特性が変わり、温度変化によってしきい値電圧がばらつくことになる。しきい値電圧がばらつくと、分布が広がるためデータ保持特性を悪化させることになる(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
また、今後更に微細化が進むと、ウェーハにおける中央部と周辺部などのように半導体記憶装置のチップが形成されるウェーハ内の位置や、単一のチップ内においても配線が密な領域と疎な領域などの周辺部のパターンの相違によって、露光装置の光学系の歪みや収差、周囲の環境差によるエッチング進行速度の相違などによりメモリセルの温度特性が変化し、しきい値電圧がばらつくことも予想される。
よって、このようなチップ間あるいはチップ内のメモリセルの位置の相違によってもしきい値電圧の分布が広がり、データ保持特性が悪化する要因となる恐れがある。
特開2003−217287 特開2000−011671
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、温度変化によってメモリセルのしきい値電圧の分布が広がるのを抑制でき、データ保持特性を向上できる不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ読み出し方法を提供することにある。
本発明の一態様によると、メモリセルがマトリックス状に配置されたメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイ中のメモリセルからデータを読み出す読み出し手段と、前記メモリセルアレイ中のメモリセルにデータを書き込む書き込み手段と、読み出し電圧を生成して前記読み出し手段に供給する読み出し電圧発生手段と、前記メモリセルアレイ中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された情報に基づいて、前記読み出し電圧発生手段で生成される読み出し電圧の温度依存性を切り換える切り換え手段とを具備する不揮発性半導体記憶装置が提供される。
また、本発明の一態様によると、メモリセルアレイ中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報を記憶するステップと、読み出しの対象となるメモリセルをアクセスするステップと、読み出しの対象となるメモリセルがアクセスされた時に、前記記憶した温度特性を変化させるための情報に基づいて読み出し電圧の温度依存性を設定するステップと、設定した温度依存性の読み出し電圧を前記読み出しの対象となるメモリセルに印加してデータを読み出すステップとを具備する不揮発性半導体記憶装置のデータ読み出し方法が提供される。
本発明によれば、温度変化によってメモリセルのしきい値電圧の分布が広がるのを抑制でき、データ保持特性を向上できる不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ読み出し方法が得られる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明するためのもので、NANDセル型EEPROMの概略構成を示すブロック図である。
このNANDセル型EEPROMは、メモリセルアレイ21、データ回路22、ロウデコーダ23、カラムデコーダ24、アドレスバッファ25、I/Oセンスアンプ26、データ入出力バッファ27、基板電位制御回路28、読み出し電圧発生回路29、Vread昇圧回路30、Vpgm昇圧回路31、Vpass昇圧回路32、制御ゲートドライバ(CGドライバ)33、記憶回路34及び切り換え回路35などを備えている。
上記メモリセルアレイ21には、メモリセルがマトリックス状に配置されている。上記データ回路22は、書き込みデータ及び読み出しデータを一時記憶する。ロウデコーダ23は、上記アドレスバッファ25から供給されたロウアドレス信号をデコードして上記メモリセルアレイ21中に設けられたワード線の選択を行う。上記カラムデコーダ24は、上記アドレスバッファ25から供給されたカラムアドレス信号をデコードして上記メモリセルアレイ21中に設けられたビット線の選択を行う。上記アドレスバッファ25には、アドレス信号Addが入力される。上記I/Oセンスアンプ26は、上記メモリセルアレイ21中のメモリセルから読み出され、上記データ回路22に一時記憶されたデータを検知・増幅、あるいは上記メモリセルアレイ21中のメモリセルに書き込むデータを上記データ回路22に供給する。上記データ入出力バッファ27は、入力された書き込みデータDINをI/Oセンスアンプ26に供給、あるいはI/Oセンスアンプ26で検知・増幅された読み出しデータDOUTを出力する。上記基板電位制御回路28は、上記メモリセルアレイ21の基板電位を制御する。
また、上記読み出し電圧発生回路29は、リード(読み出し)時に選択ワード線に印加する読み出し電圧を生成する。上記Vread昇圧回路30は、リード時に非選択ワード線に印加する電圧Vreadを生成する。上記Vpgm昇圧回路31は、ライト(書き込み)時に選択ワード線に印加する電圧Vpgmを生成する。上記Vpass昇圧回路32は、ライト時に非選択ワード線に印加する電圧Vpassを生成する。上記制御ゲートドライバ(CGドライバ)33には、上記読み出し電圧発生回路29、上記Vread昇圧回路30、上記Vpgm昇圧回路31及び上記Vpass昇圧回路32の出力電圧がそれぞれ供給される。この制御ゲートドライバ33は、読み出し電圧、電圧Vread、電圧Vpgm及び電圧Vpassを、ロウデコーダ23を介してメモリセルアレイ21中のワード線に選択的に転送するスイッチ回路として働く。なお、図示しないが、消去電圧を発生する昇圧回路も設けられている。
上記記憶回路34は、例えばフューズ素子で構成され、レーザブローや電流を流して選択的に溶断することにより予め情報が書き込まれている。あるいは、外部から供給される信号やコマンドで情報の書き換えが可能なROMフューズで構成しても良く、上記メモリセルアレイ21中の一部の記憶領域を利用することもできる。このようにして記憶回路34には、メモリセルアレイ21中のメモリセルの温度特性を変化させる(補償する)ための情報が記憶される。また、この記憶回路34には、メモリセルアレイ21中のメモリセルのセンスポイントからの距離(ビット線の配線長または配線抵抗)に対応する情報、例えばカラムアドレスが記憶されている。上記切り換え回路35は、上記記憶回路34に記憶された情報に基づいて上記読み出し電圧発生回路29を制御し、この読み出し電圧発生回路29で生成される読み出し電圧の温度依存性を切り換える。
図2は、上記図1に示したNANDセル型EEPROMにおけるメモリセルアレイ21の等価回路を示している。
制御ゲート線CG1,CG2,…,CG8、選択ゲート線SG1,SG2及びソース線SLはそれぞれ行方向に配置され、ビット線BL,BL,…,BLは列方向に配置されている。メモリセル(メモリセルトランジスタ)M,M,…,Mの制御ゲートは、制御ゲート線CG1,CG2,…,CG8にそれぞれ接続され、第1,第2の選択トランジスタS,Sのゲートは選択ゲート線SG1,SG2にそれぞれ接続される。上記メモリセルM,M,…,Mと第1,第2の選択トランジスタS,Sの電流通路は上記ビット線BL(BL,BL,…,BL)とソース線SL間に直列接続されている。上記ソース線SLは、例えば64本のビット線BL毎に1箇所、コンタクトを介してアルミニウム(Al)やポリシリコン等の基準電位(Vs)配線に接続されている。この基準電位配線は周辺回路に接続される。
通常、1本の制御ゲート線CGn(n=1,2,…,8)につながるメモリセルMnの集合を1ページと呼び、破線で囲んで示すようにドレイン側及びソース側に設けられた1組の選択トランジスタS,Sによって挟まれたページの集合を1NANDブロックまたは単に1ブロックと呼ぶ。1ページは例えば256バイト(256×8)個のメモリセルから構成される。1ページ分のメモリセルはほぼ同時に書き込みが行われる。1ブロックは例えば2048バイト(2048×8)個のメモリセルから構成される。1ブロック分のメモリセルはほぼ同時に消去される。
図3(a),(b)はそれぞれ、NANDセル型EEPROMにおけるメモリセルアレイ中の1つのNANDセル部分を抽出して示すパターン平面図とその等価回路図である。図4(a),(b)はそれぞれ、上記図3(a)に示したパターンのA−A’線及びB−B’線に沿った断面図である。
メモリセルアレイは、p型半導体基板(例えばシリコン基板)中に形成されたセルn型ウェル領域内のセルp型ウェル領域中に形成される。素子分離酸化膜12で囲まれたセルp型ウェル領域(p型シリコン基板でも良い)11には、複数のNANDセルからなるメモリセルアレイが形成されている。
このNANDセルは、電荷蓄積層としての例えば浮遊ゲートと、制御ゲートとが積層されたnチャネルMOSFET構造の複数のメモリセルを、それらのソース、ドレインを隣接するもの同士で共有する形で直列接続し、これを1単位としてビット線BLに接続したものである。
1つのNANDセルに着目して説明すると、この例では8個のメモリセルM,M,…,Mが直列接続されて1つのNANDセルを構成している。各メモリセルM,M,…,Mはそれぞれ、セルp型ウェル領域11上にゲート絶縁膜13を介して浮遊ゲート14(14,14,14,…,14)が形成され、この浮遊ゲート14上に絶縁膜15を介して制御ゲート16(16,16,16,…,16)が積層して形成されている。これらのメモリセルのソース、ドレインであるn型拡散層19(19,19,19,…,19)は、隣接するもの同士共有する形で、メモリセルが直列接続されている。
上記NANDセルのドレイン側、ソース側には各々、第1,第2の選択トランジスタS,Sが設けられている。これら選択トランジスタS,Sは、メモリセルの浮遊ゲート、制御ゲートと同時に形成された第1の選択ゲート14,16及び第2の選択ゲート1410,1610を備えている。上記選択ゲート14と16は図示しない領域で電気的に接続され、選択ゲート1410と1610も図示しない領域で電気的に接続され、それぞれ選択トランジスタS,Sのゲート電極として働く。
素子が形成された基板上は、CVD酸化膜17により覆われ、この上にビット線18が配設されている。NANDセルの制御ゲート16,16,…,16は、行方向に連続的に配置されて同一NANDブロック内で共用され、制御ゲート線CG1,CG2,…,CG8として働く。これら制御ゲート線は、ワード線となる。選択ゲート14,16及び1410,1610もそれぞれ行方向に連続的に配置され、選択ゲート線SG1,SG2として働く。
図5は、上記NANDセルにおける各メモリセルM,M,…,Mのしきい値電圧の分布を示しており、“0”が書き込み状態、“1”が消去状態である。
上記のような構成において、データのリード時には、ビット線BLを電源電圧Vccにプリチャージした後フローティングにし、選択されたメモリセルに接続されている制御ゲート線を0V、それ以外のメモリセルに接続されている制御ゲート線及び選択ゲート線をVread昇圧回路30から出力される電圧Vread(例えば3.5V)、ソース線SLを0Vにする。そして、選択されたメモリセルに電流が流れるか否かをビット線電位の変化により検出してデータを読み出す。すなわち、メモリセルに書き込まれたデータが“0”(メモリセルのしきい値電圧Vth>0)ならばメモリセルはオフになるので、ビット線はプリチャージ電位を保つ。これに対し、“1”(メモリセルのしきい値電圧Vth<0)ならばメモリセルはオンして、ビット線はプリチャージ電位からΔVだけ下がる。これらのビット線電位の変化をセンスアンプで検出することによって、メモリセルからデータを読み出す。
また、データのライト時には、ビット線BLには書き込むべきデータに応じて0V(“0”書き込み)または電源電圧Vcc(“1”書き込み)を印加する。NANDセルをビット線BLに接続する選択トランジスタSに接続された選択ゲート線SG1はVcc、ソース線SLに接続する選択トランジスタSに接続された選択ゲート線SG2は0Vである。この時“0”書き込みのメモリセルのチャネルには0Vが伝達される。“1”書き込みでは選択トランジスタSがオフするので、“1”書き込みするメモリセルのチャネルはVcc−Vthsg(Vthsgは選択トランジスタのしきい値電圧)になりフローティングになる。あるいは、書き込みを行うメモリセルよりもビット線に近い側に配置されたメモリセルのしきい値電圧が正電圧Vthcellを持つ場合には、メモリセルのチャネルはVcc−Vthcellになる。
その後、選択されたメモリセルに接続されている制御ゲート線には昇圧された書き込み電位Vpgm(=20V程度)を印加し、他の非選択メモリセルに接続された制御ゲート線には中間電位Vpass(=10V程度)を印加する。その結果、データ“0”の時は、チャネルの電位が0Vなので選択メモリセルの浮遊ゲートと基板間に高電圧が掛かり、基板から浮遊ゲートに電子がトンネル注入されてしきい値電圧が正方向に移動する。データが“1”の時は、フローティングのチャネルは制御ゲートとの間の容量結合で中間電位になり、電子の注入が行われない。
上記NANDセル型EEPROMのライト動作では、書き込みパルスの印加後に書き込みが十分に行われたかを調べるベリファイリードを行う。ベリファイリードで書き込み不十分と判定されたメモリセルにのみ再書き込みを行う。ベリファイリード動作では選択された制御ゲート線が0Vではなく、図5に示した電位Vvfy(例えば0.5V)にする以外は上記リード動作と同様である。制御ゲート線を0Vよりも高い電位Vvfyにしているのは、メモリセルを十分高いしきい値電圧まで書き込むことにより、リード動作の動作余裕(動作マージン)を確保するためである。
一方、データ消去は、ブロック単位でほぼ同時に行われる。すなわち消去するブロックの全ての制御ゲート線を0Vとし、セルp型ウェル領域及びセルn型ウェル領域に昇圧された電位Vera(20V程度)を印加する。消去を行わないブロックの制御ゲート線はフローティング状態からセルp型ウェル領域との間の容量結合で電位Veraに昇圧される。これにより消去するブロックのメモリセルにおいて浮遊ゲートの電子がセルp型ウェル領域に放出され、しきい値電圧が負方向に移動する。消去を行わないブロックでは制御ゲート線、セルp型ウェル領域共に昇圧電位Veraなので消去は行われない。
上述したリード動作あるいはベリファイリード動作において、本実施形態では、読み出しの対象となるメモリセルがアクセスされた時に、記憶回路34に記憶されている温度特性を変化させるためのデータと、読み出しの対象となるメモリセルのセンスポイントからの距離に応じた情報(例えばカラムアドレス)とに基づいて、切り換え回路35で上記読み出し電圧発生回路29から出力される読み出し電圧の温度依存性を設定する。そして、この設定した温度依存性を持った読み出し電圧を上記読み出しの対象となるメモリセルに接続された制御ゲート線(ワード線)に印加してデータを読み出す。
このように、読み出し電圧発生回路29から出力される読み出し電圧の温度依存性(選択したメモリセルの制御ゲートに印加する電圧)をメモリセルアレイ21中のメモリセルのセンスポイントからの距離に応じて変化させることにより、メモリセルに流れる電流が温度によって変化するのを補償できる。
これによって、しきい値電圧が最も高いメモリセルを低減してメモリセルのしきい値電圧の分布を狭くでき、この結果、データ保持特性を向上できる。
上記ビット線BLの抵抗値(シート抵抗値)は、図6に示すように、デザインルール(ビット線の幅)が90nm,70nm,55nmと狭くなるに従って急激に増大することが予想されている。例えば銅(Cu)配線では銅の浸みだしを防ぐためにSiNやSiCNなどのバリア膜が設けられており、アルミ(Al)配線の場合にはTiやTiNなどのバリア膜を設ける必要がある。これらのバリア膜に所期の機能をさせるためには所定の膜厚が必要になるため、バリア膜の薄膜化には物理的な限界があり、配線本体の幅を狭くできてもバリア膜の膜厚を薄くできない。また、高集積化するためにビット線をダマシン構造で形成すると、配線の幅の縮小に伴って溝のアスペクトが大きくなり、製造が難しくなるためビット線を薄く形成しなければならない。
上述したような理由からビット線の幅とシート抵抗値はリニアな関係にならず、図6に示すようにビット線幅の縮小に伴ってシート抵抗が大幅に増大することになる。
この結果、ビット線がアルミ配線の場合にはデザインルールが90nm以下になるとセンスポイントからの距離よってメモリセル電流が大きく変化し、銅配線の場合にはデザインルールが70nm以下になるとセンスポイントからの距離よってメモリセル電流が大きく変化する。
よって、アルミ配線の場合にはデザインルールが90nm以下、銅配線の場合にはデザインルールが70nm以下の不揮発性半導体記憶装置において、読み出し電圧の温度依存性をメモリセルアレイ21中のメモリセルのセンスポイントからの距離に応じて変化させることにより、メモリセルに流れる電流が温度によって変化し、しきい値電圧の分布がばらつくのを効果的に補償できる。
[記憶回路の変形例1]
なお、上述した説明では、カラムアドレスに応じて書き込みベリファイリード中のワード線電圧の温度特性を変える場合を例にとって説明した。しかしながら、上記記憶回路34に、メモリセルアレイ21中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報と、メモリセルアレイ21中のプレーンやブロックアドレスを記憶し、上記切り換え回路35でこれらの情報に基づいて、上記読み出し電圧発生回路29から出力される読み出し電圧の温度依存性を切り換えるようにしても良い。
このように、メモリセルアレイ21中のプレーンやブロックアドレスを記憶し、その周囲の環境との関係を考慮することにより、単一のチップ内において、例えば配線が密な領域と疎な領域などの周辺部のパターンの相違によって発生するメモリセルの温度特性の変化を補償できる。
もちろん、上記プレーンやブロックアドレスに加えてカラムアドレスも記憶し、センスポイントからの距離を配慮すれば、メモリセルに流れる電流が温度によって変化するのをより効果的に補償できる。
[記憶回路の変形例2]
また、上記記憶回路34に、メモリセルアレイ21中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報と、上記メモリセルアレイ21中のメモリセルを温度依存性の異なる複数のグループに分け、アクセスされたメモリセルがどのグループに属するかを識別する情報とを記憶し、上記切り換え回路35でこれらの情報に基づいて、上記読み出し電圧発生回路29から出力される読み出し電圧の温度依存性を切り換えるようにしても良い。
これによって、単一のチップ内において、温度依存性の異なる任意のグループ毎にメモリセルの温度特性の変化を補償できる。
[記憶回路の変形例3]
更に、上記記憶回路34に、メモリセルアレイ21中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報と、ウェーハ中における当該不揮発性半導体記憶装置のチップが形成された位置の情報とを記憶し、上記切り換え回路35でこれらの情報に基づいて、上記読み出し電圧発生回路29から出力される読み出し電圧の温度依存性を切り換えることもできる。
これによって、例えばウェーハにおける中央部と周辺部などのようにウェーハ内のチップが形成される位置によって、露光装置の光学系の歪みや収差、周囲の環境差によるエッチング進行速度の相違などに起因して発生するメモリセルの温度特性の変化も補償できる。
[記憶回路の変形例4]
上述した第1の実施形態、変形例1乃至変形例3を選択的に組み合わせ、種々の情報に基づいてメモリセルの温度特性の変化をきめ細かく補償することもできる。
[読み出し電圧発生回路]
図7は、上記図1に示したNANDセル型EEPROMにおける読み出し電圧発生回路29について説明するための概念図である。
読み出し電圧発生回路29は、温度に依存しない一定の電流を生成する電流源1,2、温度に比例する電流を生成する電流源3,4、Pチャネル型MOSトランジスタPA1,PA2、Nチャネル型MOSトランジスタNA1,NA2及び抵抗Routを含んで構成されている。この読み出し電圧発生回路29は、記憶回路34に記憶された情報に基づいて上記切り換え回路35で生成されたイネーブル信号EN1b,EN2,EN3b,EN4で出力電圧Voutの温度依存性が設定される。
電源Vccと出力端子5間には、上記電流源1とMOSトランジスタPA1が直列接続され、このMOSトランジスタPA1のゲートにはイネーブル信号EN1bが供給される。上記出力端子5と接地点GND間には、上記MOSトランジスタNA1と電流源2とが直列接続され、このMOSトランジスタNA1のゲートにはイネーブル信号EN2が供給される。また、上記電源Vccと出力端子5間には、上記電流源3とMOSトランジスタPA2が直列接続され、このMOSトランジスタPA2のゲートにはイネーブル信号EN3bが供給される。上記出力端子5と接地点GND間には、上記MOSトランジスタNA2と電流源4とが直列接続され、このMOSトランジスタNA2のゲートにはイネーブル信号EN4が供給される。そして、上記出力端子5と接地点GND間に、電流/電圧変換器として働く抵抗Routが接続されている。ここでは電流/電圧変換器として抵抗を用いているが、例えばMOSトランジスタを用いても良い。
なお、上記電流源1に流れる温度に依存しない電流をI、上記電流源2に流れる温度に依存しない電流をI、上記電流源3に流れる温度に比例する電流をI、上記電流源4に流れる温度に比例する電流をIとし、上記抵抗Routに流れる電流をIoutと定義する。
次に、上記のような構成の読み出し電圧発生回路29の動作を説明する。
(1)正の温度特性を与える場合
イネーブル信号EN1b,EN2,EN3b,EN4をロウ(“L”)レベルにする。これによって、MOSトランジスタPA1,PA2がオン状態となり、MOSトランジスタNA1,NA2がオフ状態となるので、抵抗Routを流れる電流Ioutは次式のようになる。
Iout=I+I
その結果、出力電圧Voutは
Vout=Rout×Iout=Rout×(I+I
となる。つまり、出力電圧は電圧値Rout×Iに対して温度に比例する電圧となる。
あるいはイネーブル信号EN3b,EN4を“L”レベル、イネーブル信号EN1b,EN2をハイ(“H”)レベルにしても良い。この場合、抵抗Routを流れる電流Ioutは次式のようになる。
Iout=I−I
その結果、出力電圧Voutは
Vout=Rout×Iout=Rout×(I−I
となる。この場合も出力電圧は所望の電圧値に対して温度に比例して増加する電圧となる。
(2)負の温度特性を与える場合
イネーブル信号EN1b,EN2を“L”レベル、イネーブル信号EN3b,EN4を“H”レベルにする。これによって、MOSトランジスタPA1,NA2がオン状態となり、MOSトランジスタNA1,PA2がオフ状態となるので、抵抗Routを流れる電流Ioutは次式のようになる。
Iout=I−I
その結果、出力電圧Voutは
Vout=Rout×Iout=Rout×(I−I
となる。つまり、出力電圧は電圧値Rout×Iに対して温度に比例して減少する電圧となる。
(3)温度依存性を無くす場合
イネーブル信号EN1b,EN2,EN4を“L”レベル、イネーブル信号EN3bを“H”レベルにする。これによって、MOSトランジスタPA1がオン状態となり、MOSトランジスタNA1,NA2,PA2がオフ状態となるので、抵抗Routを流れる電流Ioutは次式のようになる。
Iout=I
その結果、出力電圧Voutは
Vout=Rout×Iout=Rout×I
となる。つまり、出力電圧は温度に依存しなくなる。
このような正の温度特性を与える電圧、負の温度特性を与える電圧、温度依存性が無い電圧をアクセスされたメモリセルのセンスポイントからの距離、アクセスされたメモリセルが温度依存性の異なる複数のグループのうちどのグループに属するか、ウェーハ中における当該不揮発性半導体記憶装置のチップが形成された位置などに応じて、メモリセルの温度依存性を変化させる(例えば補償する)ように選択的に与える。
[読み出し電圧発生回路の具体例]
次に、上述した読み出し電圧発生回路29の具体的な回路例を示してより詳しく説明する。図8(a)は、温度に比例した電流発生回路である。この回路は、オペアンプOP1、Pチャネル型MOSトランジスタTP1〜TP3、Nチャネル型MOSトランジスタTN1、抵抗R2及びダイオードD3,D4等を含んで構成されている。オペアンプOP1の反転入力端(−)には電位Vaが印加され、非反転入力端(+)には電位Vbが印加される。上記オペアンプOP1の出力端には、MOSトランジスタTP1〜TP3のゲートが接続されている。上記MOSトランジスタTP1,TP2のソースは電源Vccに接続され、MOSトランジスタTP1のドレインにはダイオードD3のアノードが、MOSトランジスタTP2のソースには抵抗R2の一端が接続されている。上記ダイオードD3のカソードは接地点GNDに接続され、アノード側の電位Vaが上記オペアンプOP1の反転入力端(−)に供給される。また、上記抵抗R2の他端にはN個のダイオードD4のアノードが接続され、これらダイオードD4のカソードは接地点GNDに接続されている。上記抵抗R2の一端側の電位Vbは、上記オペアンプOP1の非反転入力端(+)に供給される。
上記MOSトランジスタTP3のソースは電源Vccに接続され、ドレインはMOSトランジスタTN1のドレインとゲートに接続される。上記MOSトランジスタTN1のソースは、接地点GNDに接続されている。そして、上記オペアンプOP1の出力端の電位がV1、上記MOSトランジスタTP3,TN1のドレイン共通接続点の電位がV2として出力される。
上記のような構成において、電位VaとVbが同電位になるように電位V1がオペアンプOP1により制御される。この時、抵抗R2に流れる電流I10
10=(VT/R2)×lnN…(1)
である。ここで、VT=kT/q(kはボルツマン定数、qは電子の電荷量、Tは絶対温度)である。(1)式から明らかなように電流I10は絶対温度Tに比例する。また、この電流I10は電源電圧VccやMOSトランジスタのしきい値電圧等に依存しない安定した電流である。
一方、図8(b)は温度に依存しない定電流発生回路である。この回路は、オペアンプOP2、Pチャネル型MOSトランジスタTP4,TP5、Nチャネル型MOSトランジスタTN2及び抵抗R3等を含んで構成されている。オペアンプOP2の反転入力端(−)には基準電位Vrefが印加され、出力端にはMOSトランジスタTP4,TP5のゲートが接続されている。上記MOSトランジスタTP4のソースは電源Vccに接続され、ドレインにはオペアンプOP2の非反転入力端(+)及び抵抗R3の一端が接続される。この抵抗R3の他端には、接地点GNDが接続されている。
また、上記MOSトランジスタTP5のソースは電源Vccに接続され、ドレインはMOSトランジスタTN2のドレインとゲートに接続される。上記MOSトランジスタTN2のソースは、接地点GNDに接続されている。そして、上記オペアンプOP2の出力端の電位がV3、上記MOSトランジスタTP5,TN2のドレイン共通接続点の電位がV4として出力される。
上記基準電位Vrefは、温度、電源電圧Vcc、MOSトランジスタのしきい値電圧等に依存しない電圧であり、例えば図9に示すようなバンドギャップリファレンス(Band Gap Reference)回路から生成される。この回路は、Banba et al., VLSI Symposium 98 Digest of Technical Papers P.228-229に記載されているもので、詳細についてはこの文献を参照されたい。図8(b)に示す回路における抵抗R3に流れる電流I20
20=Vref/R3
である。Vrefが温度に依存しないので、I20は温度、電源電圧、トランジスタのしきい値電圧等に依存しない定電流になる。
図10は、温度に比例する電流と温度に依存しない電流の和・差を演算する回路である。電流源1中のPチャネル型MOSトランジスタWp11〜Wp16のゲート電位は、温度に依存しない定電流源(図8(b))から発生する電位V3である。その結果、電流源1は温度に依存しない電流Iを供給する。電流Iの大きさは、電流源1内でオンしているMOSトランジスタのチャネル幅の総和で決まる。例えばイネーブル信号EN1b1のみを“L”レベル、他のイネーブル信号EN1b2,EN1b3,…,EN1b6を“H”レベルにすると、
=(Wp11/Wp2)×I20
=(Wp11/Wp2)×(Vref/R3)
となる。また、イネーブル信号EN1b1,EN1b2,EN1b3を“L”レベル、他のイネーブル信号EN1b4,EN1b5,EN1b6を“H”レベルにすると、
=[(Wp11+Wp12+Wp13)/Wp2]×I20
=[(Wp11+Wp12+Wp13)/Wp2]×(Vref/R3)
となる。このように、イネーブル信号EN1b1,EN1b2,EN1b3,…,EN1b5,EN1b6の“H”レベル/“L”レベルを切り換えることにより、温度に依存しない任意の値の電流を供給することができる。
同様に、電流源2のNチャネル型MOSトランジスタWn21〜Wn26のゲートには上記図8(b)に示した回路から発生された電位V4が入力され、温度に依存しない電流Iを接地点GNDに放電する。電流Iの大きさは電流源2内でオンしているMOSトランジスタのチャネル幅の総和で決まる。例えばイネーブル信号EN21のみを“H”レベル、他のイネーブル信号EN22,EN23,…,EN26を“L”レベルにすると、
=(Wn21/Wn2)×I20
=(Wn21/Wn2)×(Vref/R3)
となる。また、イネーブル信号EN22,EN23を“H”レベル、他のイネーブル信号EN21,EN24,EN25,EN26を“L”レベルにすると、
=[(Wn22+Wn23)/Wn2]×I20
=[(Wn22+Wn23)/Wn2]×(Vref/R3)
となる。このように、イネーブル信号EN21,EN22,…,EN25、イネーブル信号EN26の“H”レベル/“L”レベルを切り換えることにより、温度に依存しない任意の値の電流を供給することができる。
一方、電流源3のPチャネル型MOSトランジスタWp31〜Wp35のゲート電位は温度に比例する電流発生回路(図8(a))から発生された電位V1であるので、電流源3は温度に比例する電流Iを供給する。電流Iの大きさは電流源3内でオンしているMOSトランジスタのチャネル幅の総和で決まる。例えばイネーブル信号EN3b1のみを“L”レベル、他のイネーブル信号EN3b2,EN3b3,…,EN3b5を“H”レベルにすると、
=(Wp31/Wp1)×I10
=(Wp31/Wp1)×(VT/R2)×lnN
となる。また、イネーブル信号EN3b1,EN3b2を“L”レベル、他のイネーブル信号EN3b3,EN3b4,EN3b5を“H”レベルにすると、
=[(WP31+Wp32)/Wp1]×I10
=[(WP31+Wp32)/Wp1]×(VT/R2)×lnN
となる。このようにイネーブル信号EN3b1,EN3b2,…,EN3b5の“H”レベル/“L”レベルを切り換えることにより、温度に比例する任意の値の電流を供給することができる。
同様に、電流源4のNチャネル型MOSトランジスタWn41〜Wn45のゲートには図8(a)に示した回路から発生された電位V2が入力され、温度に比例する電流Iを放電する。電流Iの大きさは電流源4内でオンしているMOSトランジスタのチャネル幅の総和で決まる。例えばイネーブル信号EN41のみを“H”レベル、他のイネーブル信号EN42,EN43,…,EN45を“L”レベルにすると、
=(Wn41/Wn1)×I10
=(Wn41/Wn1)×(VT/R2)×lnN
となる。また、イネーブル信号EN41,EN42を“H”レベル、他のイネーブル信号EN43,EN44,EN45を“L”レベルにすると、
=[(Wn41+Wn42)/Wn1]×I10
=[(Wn41+Wn42)/Wn1]×(VT/R2)×lnN
となる。このようにイネーブル信号EN41,EN42,…,EN45の“H”レベル/“L”レベルを切り換えることにより、温度に比例する任意の値の電流を供給することができる。
次に、図8(a),(b)、図9及び図10に示した回路の動作を説明する。
(1)正の温度特性を与える場合
図10に示した回路において、イネーブル信号EN21,EN22,EN23,…,EN26、及びイネーブル信号EN41,EN42,EN43,…,EN45をそれぞれ“L”レベルにすることにより、これらのイネーブル信号がゲートに供給される、電流源2,4内の全てのMOSトランジスタをオフにする。また、イネーブル信号EN1b1,EN1b2,EN1b3,…,EN1b6、及びイネーブル信号EN3b1,EN3b2,EN3b3,…,EN3b5をそれぞれ“L”レベルにすることにより、これらのイネーブル信号がゲートに供給される、電流源1,3内の全てのMOSトランジスタをオンすることにより、抵抗Routputを流れる電流Ioutputは次式のようになる。
Ioutput=I+I
その結果、出力電圧Voutputは
Voutput=Routput×Ioutput=(I+I)×Routput
となる。つまり、出力電圧Voutputは電圧値Routput×Iに対して温度に比例する電圧となる。Voutは抵抗素子の比(例えばRout/R2)の関数である。従って、プロセスばらつきや温度変動により抵抗素子の抵抗値が変わっても出力電圧Voutputは変動しない。
上述したように、イネーブル信号EN1b1,EN1b2,…,EN1b5,EN1b6の“H”レベル/“L”レベルを切り換えることにより、電流Iの値を様々に変えることができ、また、イネーブル信号EN3b1,EN3b2,…,EN3b5の“H”レベル/“L”レベルを切り換えることにより、電流Iの値を様々に変えることができる。その結果、様々な正の温度特性、様々な大きさを持つ電圧Voutputを生成することができる。
あるいは、図10でイネーブル信号EN1b1,EN1b2,…,EN1b6を“H”レベル、イネーブル信号EN41,42,43,…,45を“L”レベルにすることにより、これらのイネーブル信号がゲートに供給される、電流源1,4内の全てのMOSトランジスタをオフにしても良い。電流源2,3内のMOSトランジスタをオンすることにより、抵抗Routputを流れる電流Ioutputは次式のようになる。
Ioutput=I−I
その結果、出力電圧Voutputは
Voutput=Routput×Ioutput=Routput×(I−I
となる。この場合もI,Iの値は電流源2,3内でオンするMOSトランジスタのチャネル幅の総和を変えることにより様々な値を取ることができるので、様々な値の様々な正の温度特性を持つ電圧Voutputを生成することができる。
(2)負の温度特性を与える場合
図10に示した回路において、イネーブル信号EN21,EN22,EN23,…,EN26を“L”レベル、イネーブル信号EN3b1,EN3b2,EN3b3,…,EN3b5を“H”レベルにすることにより、これらのイネーブル信号がゲートに供給される、電流源2,3内の全てのMOSトランジスタをオフにする。電流源1,4内のMOSトランジスタをオンすることにより、抵抗Routputを流れる電流Ioutputは次式のようになる。
Ioutput=I−I
その結果、出力電圧Voutputは
Voutput=Routput×Ioutput=Routput×(I−I
となる。つまり、出力電圧Voutputは電圧値Routput×Iに対して温度に比例して減少する電圧となる。
上述したように、イネーブル信号EN1b1,EN1b2,…,EN1b5,EN1b6の“H”レベル/“L”レベルを切り換えることにより、電流Iの値を様々に変えることができ、また、イネーブル信号EN41,EN42,…,EN45の“H”レベル/“L”レベルを切り換えることにより、電流Iの値を様々に変えることができる。その結果、様々な値の様々な負の温度特性を持つ電圧Voutputを生成することができる。
(3)温度特性を無くす場合
図10に示した回路において、イネーブル信号EN21,EN22,EN23,…,EN26、イネーブル信号EN41,EN42,EN43,…,EN45を“L”レベル、イネーブル信号EN3b1,EN3b2,EN3b3,…,EN3b5を“H”レベルにすることにより、これらのイネーブル信号がゲートに供給される、電流源2,3,4内の全てのMOSトランジスタをオフにする。電流源1内のMOSトランジスタをオンすることにより、抵抗Routputを流れる電流Ioutputは次式のようになる。
Ioutput=I
その結果、出力電圧Voutputは
Voutput=Routput×Ioutput=Routput×I
となる。つまり、出力電圧Voutputは温度に依存しなくなる。
上述したように、イネーブル信号EN1b1,EN1b2,…,EN1b5,EN1b6の“H”レベル/“L”レベルを切り換えることにより、電流Iの値を様々に変えることができる。その結果、様々な値の温度に依存しない電圧Voutputを生成することができる。
上記図8(a),(b)に示した定電流発生回路で発生される電流は、電源電圧VccやMOSトランジスタのしきい値電圧に依存しないので、図10に示した回路によって生成される出力電圧Voutputは、電源電圧VccやMOSトランジスタのしきい値電圧に依存しない安定した電圧となる。
図11(a),(b)はそれぞれ、上記図8(a),(b)に示した電流発生回路の他の構成例について説明するための回路図である。
ACTIVEはオペアンプ活性化信号であり、動作中Vdd(電源電圧またはチップ内電源電圧)レベルになる。Vrefはバンドギャップリファレンス回路により生成された温度に依存しない一定電圧(1V)である。この図11(a)の回路は温度に依存しない一定電流Iconを生成し、図11(b)の回路は温度に比例して減少する電流Ivarを生成する。図11(a),(b)において、電位VAは基準電位Vrefとなるように制御されるので、
Icon=Vref/RA
となり、電流Iconは温度に依存しない一定電流となる。また、ダイオードD5に流れる電流は一定である。この場合、電位VCは温度に比例して減少する。つまり、
VC=B1−B2×T
となる。但し、B1,B2は定数である。電位VDは電位VCと一定になるように制御されるので、
Ivar=VD/RD=VC/RD=C1−C2×T
となる。但し、C1,C2は定数である。従って、IconとIvarの加算・減算を行うことにより、温度に比例して減少・増加し、任意の絶対値を持つ電流を生成することができる。
なお、上記図11(a),(b)に示した回路において、Pチャネル型MOSトランジスタQA,QB,QC,QDのチャネル幅/チャネル長比をそれぞれ8/1、Nチャネル型MOSトランジスタQEのチャネル幅/チャネル長比を10/1、抵抗RAの抵抗値を40KΩ、抵抗RCの抵抗値を10KΩ、及び抵抗RDの抵抗値を40KΩとしたとき、電流Iconは25μA程度となる。
また、図11(a)で抵抗RCを除いても良い。抵抗RCは、Pチャネル型MOSトランジスタQCが飽和領域で動作するようにVCの電圧を高めるために挿入されている。
図12(a),(b)乃至図14(a),(b)はそれぞれ、上記図11(a),(b)に示した回路で生成した電流Iconと電流Ivarの加算・減算を行い、同一の温度依存性を持つ様々な電圧を生成する場合について説明するための回路図である。図12(a),(b)乃至図14(a),(b)において、Vcg10は図16の“10”状態を読み出す際のワード線電圧、Vcg00は“00”状態を読み出す際のワード線電圧、Vcg01は“01”状態を読み出す際のワード線電圧である。図16は、1つのメモリセルに2ビット(4値)のデータを記憶する場合のしきい値電圧の分布で、“11”が消去状態、“10”、“00”、“01”が書き込み状態である。
図12(a),(b)に示す如く、Pチャネル型MOSトランジスタTH,TEのチャネル幅/チャネル長比をそれぞれ16/2、ロード抵抗RLの抵抗値を91KΩとした時に、このロード抵抗RLに流れる電流Ie3は、Ivarに比例する電流Ie1とIconに比例する電流Ie2の和(Ie3=Ie1+Ie2)になる。なお、ワード線電圧Vcg01を出力するDC−DCコンバータ(図12(b))内の抵抗RMの抵抗値は3.3KΩ、抵抗RNの抵抗値は6.7KΩとしている。
図13(a),(b)に示すように、Pチャネル型MOSトランジスタTHのチャネル幅/チャネル長比を24/2、Pチャネル型MOSトランジスタTEのチャネル幅/チャネル長比を16/2、ロード抵抗RLの抵抗値を73KΩとした時に、このロード抵抗RLに流れる電流If3は、Ivarに比例する電流If1とIconに比例する電流If2の和(If3=If1+If2)になる。ここで、ワード線電圧Vcg00はVcg00refになる。
また、図14(a),(b)に示すように、Pチャネル型MOSトランジスタTHのチャネル幅/チャネル長比を80/2、Nチャネル型MOSトランジスタTBのチャネル幅/チャネル長比を30/6、ロード抵抗RLの抵抗値を77.5KΩとした時に、このロード抵抗RLに流れる電流Ig3は、Ivarに比例する電流Ig1とIconに比例する電流Ig2の差(Ig3=Ig1−Ig2)になる。ここで、ワード線電圧Vcg10を出力するDC−DCコンバータ(図14(b))の抵抗RMの抵抗値は7.05KΩ、抵抗RNの抵抗値は2.95KΩである。
上記図12(a),(b)乃至図14(a),(b)に示した回路では、電流加算・減算回路の出力電圧Vcg01ref,Vcg00ref,Vcg10refに対して、DC−DC変換を行って電位Vcg01,Vcg00,Vcg10を生成する。これらの電位Vcg01,Vcg00,Vcg10がメモリセルのワード線に印加される。
上記各電位Vcg01ref,Vcg00ref,Vcg10ref,Vcg01,Vcg00,Vcg10の出力電圧・温度特性をそれぞれまとめて図15に示す。この図15から明らかなように、電位Vcg01,Vcg00,Vcg10の全てが同じ温度依存性を示す。メモリセルのしきい値電圧の温度依存性は、“10”、“00”、“01”で同一であるので、この電圧発生回路により、“10”、“00”、“01”全ての状態のメモリセルのしきい値電圧の温度依存性を補償することができる。また、ここでは、電位Vcg01ref,Vcg00ref,Vcg10refの値が図15から明らかなように、0.7Vから1.01Vの狭い範囲内にある。つまり、図12(a)乃至図14(a)に示した回路において、ゲートに電位VH,VE,VBが入力されるMOSトランジスタTH,TE,TBは常に飽和領域になるので、安定な動作を得ることができる。
図17は、上記図8(a)に示した温度に比例する電流発生回路の別の構成例である。また、図18(a),(b)はそれぞれ、図8(a),(b)、図9、図17などに示した回路におけるオペアンプOPに好適な回路構成を示している。
図17に示す回路は、上記図8(a)に示した回路におけるダイオードD3のアノードと接地点GND間に抵抗Ra2,Ra1を直列接続し、これら抵抗Ra2とRa1との接続点の電位Va’をオペアンプOP1の反転入力端(−)に供給すると共に、MOSトランジスタTP2のドレインと接地点GND間に抵抗Rb2,Rb1を直列接続し、これら抵抗Rb2とRb1との接続点の電位Vb’をオペアンプOP1の非反転入力端(+)に供給するようにしたものである。すなわち、オペアンプOP1の入力電位を、抵抗分割により下げたものである。
上記オペアンプOP1は、図18(a),(b)に示す如く、Pチャネル型MOSトランジスタTO1,TO2とNチャネル型MOSトランジスタTO3〜TO5で構成されており、差動増幅器として働く。入力電位Va’,Vb’はMOSトランジスタTO3,TO4のゲートに供給され、MOSトランジスタTO2,TO4のドレイン共通接続点から差動増幅信号(電位V1)が出力される。
図17において、付加した各抵抗の抵抗値の比をRa2/Ra1=Rb2/Rb1とすると、VA’=VB’の時にVA=VBとなる。この場合、オペアンプOP1の入力電位を下げることができるので、オペアンプOP1が例えば図18(a),(b)に示すような回路構成の場合には、感度を向上することができる。
図19は、上記で説明した電圧発生回路の変形例について説明するためのもので、図10に示した回路の出力電圧Voutputを増幅して出力するためのアンプ回路を示している。図7、図11(a),(b)乃至図14(a),(b)で示した回路構成の場合は、Vcg01,Vcg00,Vcg10が図19及び図20のVoutputに入力する。この回路は、オペアンプOP3とPチャネル型MOSトランジスタTRで構成されている。上記オペアンプOP3の反転入力端(−)には出力電圧Voutputが供給され、出力端にはMOSトランジスタTRのゲートが接続されている。MOSトランジスタTRのソースは電源Vccに接続され、ドレインはオペアンプOP3の非反転入力端(+)に接続されている。そして、MOSトランジスタTRのドレインからVoutputと同じ出力電圧Vout1を出力するようになっている。
このようにアンプ回路を設けることにより、電流供給能力を高くできる。
また、電源電圧Vccよりも高い出力電圧Voutputが必要な場合には、図20に示すようにオペアンプOP3の出力を昇圧すれば良い。すなわち、オペアンプOP3の出力信号VXXFLAGを昇圧制御回路202に供給し、この昇圧制御回路202の出力を昇圧回路201に供給して制御する。この昇圧回路201の出力端子と接地点GND間に抵抗Rs1とRs2を直列接続し、これらの抵抗の接続点をオペアンプOP3の非反転入力端(+)に接続している。そして、上記昇圧回路201の出力端子から電源電圧Vccよりも高い出力電圧Voutputを得るようになっている。
上記昇圧回路201は、例えば図21に示すように、電源電圧Vccが印加される電源端子と出力端子間に直列接続されたNチャネル型MOSトランジスタQ71〜Q75と、上記MOSトランジスタの各接続点に各々の一方の電極が接続されたポンピング用のキャパシタC11〜C14で構成されている。奇数番目のキャパシタC11,C13の他方の電極にはクロック信号φが与えられ、偶数番目のキャパシタC12,C14の他方の電極には上記クロック信号φと相補のクロック信号φbが与えられる。これにより、各キャパシタの電荷蓄積と一方向への電荷転送が繰り返されて、電源電圧Vccよりも高い昇圧された出力電圧Voutsが得られる。
また、上記昇圧制御回路202は、上記相補のクロック信号φ,φbを発生するもので、例えば図22に示すように、ナンドゲートG1、インバータINV10〜INV14及びキャパシタC1〜C5によるリングオシレータで構成されている。ナンドゲートG1の第1の入力端子には、発振イネーブル信号OSCEが入力され、この発振イネーブル信号OSCEが“H”レベルの時に発振するようになっている。上記ナンドゲートG1の第2の入力端子には、図20に示したオペアンプOP3の出力信号VXXFLAGがインバータINV10を介して供給される。この信号VXXFLAGは、通常は“L”レベルであり、昇圧動作をオン/オフするための制御信号として用いられる。上記ナンドゲートG1の第3の入力端子には、インバータINV14の出力信号が帰還される。
上記図20に示した回路は、出力電圧Voutsが、
Vouts=[(Rs1+Rs2)/Rs2]×Voutput
に達するまでは信号VXXFLAGが“L”レベルであり、昇圧回路201は昇圧動作を続ける。そして、昇圧回路が上記電圧に達すると信号VXXFLAGが“H”レベルになり、昇圧動作が停止する。
このようにして、出力電圧Voutsは、上式で示した電圧となる。前述したように、出力電圧Voutputは様々な温度依存性を示すように設定できるので、この電圧を昇圧して生成した出力電圧Voutsも同様に様々な温度依存性を示すようにできる。
なお、上記電圧発生回路は様々に変形が可能である。例えば、図23に示すように、図10に示した回路における電流源4を設けず、電流源1,2,3を設ければ先に説明したように、様々な電圧値を持ち様々な正の温度特性を示す電圧発生回路になる。また、上記(1)で説明したように、電流源1と電流源3のみ、あるいは電流源3と電流源2のみを備えても、様々な電圧値を持ち様々な正の温度特性を示す電圧発生回路になる。
また、図24に示すように電流源1,4を設ければ上記で説明したように、様々な電圧値を持ち、様々な負の温度特性を示す電圧発生回路になる。
更に、図25に示すように電流源1のみを設ければ上記で説明したように、様々な電圧値を持ち、温度に依存しない電圧発生回路になる。
なお、上記のように図10に示した回路において、出力電圧Voutputの絶対値は各電流源内でオンするMOSトランジスタのチャネル幅の総和を変えることにより調整できる。例えば、チップ毎に抵抗素子のばらつきで出力電圧Voutputが変動する場合には、例えば記憶回路34に記憶した情報や外部から入力される信号あるいはコマンドに基づいてイネーブル信号EN1b1,EN1b2,…,EN1b5,EN1b6及びイネーブル信号EN21,EN22,…,EN25,EN26等の“H”レベル/“L”レベルを切り換え、出力電圧Voutputの値を調整しても良い。
また、出力電圧Voutputの温度依存性も各電流源内でオンするMOSトランジスタのチャネル幅の総和を変えることにより調整できる。例えば、チップ毎にメモリセルのリード時の電流(セル電流)が変わるために、出力電圧Voutputの温度特性をチップ毎に調整する必要がある場合には、例えば記憶回路34中に記憶した情報や外部から入力される信号あるいはコマンドに基づいてイネーブル信号EN3b1,EN3b2,…,EN3b5及びイネーブル信号EN41,EN42,…,EN45の“H”レベル/“L”レベルを切り換え、出力電圧Voutputの温度依存性を調整しても良い。
更に、図19及び図20に示したような構成を図23乃至図25に示したような回路の出力端に設けても良いのは勿論である。
このような構成によれば、電圧発生回路は、イネーブル信号EN1b,EN2,EN3b,EN4に応じて、3つの特性、すなわち正の温度特性、負の温度特性及び温度依存性がない特性を切り換えることができ、これらの特性を必要に応じて選択的に用いることができる。
上記正の温度特性、負の温度特性及び温度依存性がない特性の組み合わせは、基本的にはメモリセルの温度依存性を補償するように決定し、記憶回路34にその情報を記憶しておく。
なお、正の温度特性、負の温度特性及び温度依存性がない特性は上述した説明に限らず種々の構成が適用可能である。例えば図7に示した回路における電流源1,2,3,4の出力電流I,I,I,Iを変化させれば良い。よって、図8(a),(b)に示した回路におけるMOSトランジスタTP1,TP2,TP3,TN1,TP4,TP5,TN2のディメンジョン(チャネル長/チャネル幅比、特にチャネル幅)を可変にするだけでなく、例えば抵抗R2,R3を可変抵抗で構成しても良い。もちろん、MOSトランジスタTP1,TP2,TP3,TN1,TP4,TP5,TN2のチャネル幅を可変にし、且つ抵抗R2,R3を可変抵抗で構成することもできる。
上記可変抵抗は、例えば図26に示すように、抵抗値の異なる抵抗R4,R5,R6,…とスイッチとして働くMOSトランジスタQ1,Q2,Q3,…で構成できる。図26では抵抗R4,R5,R6,…の抵抗値が1Ω,2Ω,3Ω,…に設定されており、MOSトランジスタQ1,Q2,Q3,…を制御信号CS1,CS2,CS3,…でオン/オフ制御することにより、各抵抗R4,R5,R6,…を選択的に並列接続して抵抗値を変化させるようにしている。
また、上記図9に示したようなバンドギャップリファレンス回路で用いられている抵抗R〜Rの抵抗値を変えて、温度依存性をなくするためのバランスを崩すことにより温度特性を変えることもできる。
[第2の実施形態]
図27は、メモリセルトランジスタのドレイン電流Id−ゲート電圧Vg特性である。センス動作を行うドレイン電流Idの値により、温度特性は異なる。リード時にどのようなドレイン電流Idでセンスするかは読み出し時間とアレイノイズから決まる。
具体的には下記(1)〜(3)に示すように温度特性を制御する。
(1)Vgに正の温度特性を与える場合
メモリセルからデータを読み出すのに必要なドレイン電流Idは、ビット線容量をCB、ビット線をセル電流で放電する時間をTBL、読み出すのに必要なビット線の振幅をΔVとすると、
Id=CBL×ΔV/TBL
と表される。従って、読み出し時間を短縮する場合(TBLが小さい場合)には、センスするドレイン電流Idが大きくなる。図27で領域A1がセンスするドレイン電流Idが大きい場合である。領域A1では同じゲート電圧Vgでは低温の方が高温よりも電流値が大きい。本例では温度によらず一定のドレイン電流Id1になるように、選択メモリセルの制御ゲート電圧をリード・ベリファイリードで低温時(Vgb)よりも高温時(Vga)が高くなるように制御する。
(2)Vgに負の温度特性を与える場合
読み出し時間を長く設定すると、TBLが大きいので読み出すのに必要なドレイン電流Idは小さくなり、図27の領域A3になる。読み出し時間を長くすることによりメモリセルアレイ21内のアレイノイズが小さくなり、しきい値電圧の分布の幅を狭めることができる。領域A3では同じゲート電圧Vgでは高温の方が低温よりも電流値が大きい。本例では温度によらず一定の電流Id3になるように、選択メモリセルの制御ゲート電圧Vgをリード・ベリファイリードで低温時(Vgd)よりも高温時(Vge)が低くなるように制御する。
(3)Vgの温度依存性を無くす場合
図27の領域A2、つまりセンスする電流がId2の場合には、制御ゲート電圧Vgcに対して電流値は温度によらない。この場合には、選択メモリセルの制御ゲート電圧をリード・ベリファイリードで温度によらず一定にする。
上述したように、温度特性を正・負両方共に様々に調整できる電圧発生回路を用い、この電圧発生回路によってリード・ベリファイリード時の制御ゲート電圧を生成することにより、様々な読み出し時間に対して常にメモリセル電流の温度による変化を無くすことができる。また、読み出し電流の温度依存性を無くすことにより、しきい値電圧の分布幅を狭めることができる。
[第3の実施形態]
本発明の一態様に係る不揮発性半導体記憶装置は、図28に示すようなしきい値電圧の分布を有する多値メモリにおいてより有効である。図28は4値のメモリセルを例にとって示すしきい値電圧の分布である。多値メモリでも動作は2値メモリとほぼ同様である。例えば読み出しでは“11”であるか、あるいは“10”、“01”、“00”であるかを読み出す場合には選択した制御ゲートに電圧Vrd1(例えば0.05Vあるいは0V)を与えてメモリセルに電流が流れるか否かを検知する。“11”、“10”であるか、あるいは“01”、“00”であるかを読み出す場合には、選択した制御ゲートに電圧Vrd2(例えば0.7V)を与えてメモリセルに電流が流れるか否かを検知する。“11”、“10”、“01”であるか、あるいは“00”であるかを読み出す場合には、選択した制御ゲートに電圧Vrd3(例えば1.45V)を与えてメモリセルに電流が流れるか否かを検知する。
また、“10”ベリファイリードでは、選択した制御ゲートをVvfy1(例えば0.15V)にする。“01”ベリファイリードでは選択した制御ゲートをVvfy2(例えば0.9V)にする。“00”ベリファイリードでは選択した制御ゲートをVvfy3(例えば1.75Vに)にする。
本例では図7中で温度に依存する電流IあるいはIを一定にしたままで、温度に依存しない電流IあるいはIを変化させることにより、温度に対して同様に変化する様々な電圧を生成することができる。つまり、電流IあるいはIを変化させることにより、図7に示した回路により、同じ温度依存性を持つ電圧Vrd1,Vrd2,Vrd3,Vvfy1,Vvfy2,Vvfy3を発生することができる。あるいは、電流I,Iを調整することにより電圧Vrd1,Vrd2,Vrd3,Vvfy1,Vvfy2,Vvfy3の温度依存性を同様に調整することができる。
NANDセル型EEPROMでは、リード・ベリファイリード時に、選択されたメモリセルに直列接続されている非選択のメモリセルが接続されている制御ゲート線及び選択ゲート線には、図5及び図27のような書き込みしきい値よりも高い電圧Vreadを印加する。この電圧Vreadも電圧Vrd1,Vvfy1等と同様に図7に示した回路により温度依存性を持たせても良い。これにより、リード・ベリファイリード時に選択トランジスタ及び非選択メモリセルの抵抗の温度依存性を無くすことができるので、高精度な読み出しで且つ狭いしきい値電圧の分布幅を得ることができる。
上記のような構成によれば、正の温度特性、負の温度特性及び温度依存性がない特性等を必要に応じて選択的に用いることができる。
なお、上記定電流発生回路は様々な変形が可能である。例えば、図8(a),(b)に示した回路におけるMOSトランジスタTP1,TP2,TP3,TN1,TP4,TP5,TN2のチャネル幅を可変にしても良い。この場合、図8(a)の電流I10やI20を変えることができるので、図10内の電流源の電流を変えることができ、図10の出力電圧Voutputの値、温度依存性を様々に変えることができる。記憶回路34に記憶した情報や外部から入力される信号あるいはコマンドによって図8(a),(b)のMOSトランジスタTP1,TP2,TP3,TN1,TP4,TP5,TN2のチャネル幅を可変にしても良いのは勿論である。記憶回路34に記憶した情報や外部から入力される信号あるいはコマンドによって図10の電流源のトランジスタのチャネル幅の総和を可変にしても良い。
また、電圧検知型のセンスアンプを用いる場合を例にとって説明したが、電圧検知型に限らず他のセンス方式にも適用できるのは勿論である。例えば電流検知型のセンスアンプにも同様に適用でき、シート抵抗の増大が顕著化する70nm世代や55nm世代の銅(Cu)配線の不揮発性半導体記憶装置に電流検知型のセンスアンプを用いると顕著な効果が得られる。
更に、上述した実施形態ではNANDセル型のEEPROMを例にとって説明したが、本発明はNOR型、AND型(A.Zozoe : ISSCC, Digest of Technical Papers, 1995)、DINOR型(S.Kobayashi : ISSCC, Digest of Technical Papers, 1995)、Virtual Ground Array型(Lee, et al : Symposium on VLSI Circuits, Digest of Technical Papers, 1994)等のいかなるフラッシュメモリでも適用可能であり、更にはフラッシュメモリに限らず、マスクROM、EPROM等などでも良い。つまり、フラッシュメモリ以外の上記デバイスにおいても、リード・ベリファイリード時のワード線電圧に温度特性を持たせることにより、高精度な読み出しと狭いしきい値電圧の分布を得ることができる。
更にまた、半導体記憶装置のみならず、メモリ回路とロジック回路の混載チップやSOC(システムオンチップ)等にも応用できる。
以上第1乃至第3の実施形態とその変形例を用いて本発明の説明を行ったが、本発明は上記各実施形態や変形例に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記実施形態とその変形例には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態とその変形例に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明するためのもので、NANDセル型EEPROMの概略構成を示すブロック図。 図1に示したNANDセル型EEPROMにおけるメモリセルアレイの等価回路図。 NANDセル型EEPROMにおけるメモリセルアレイ中の1つのNANDセル部分を抽出して示すもので、(a)図はパターン平面図、(b)図はその等価回路図。 図3(a)に示したパターンの断面構成図であり、(a)図はA−A’線に沿った断面図、(b)図はB−B’線に沿った断面図。 NANDセルのしきい値電圧の分布について説明するための図。 ビット線の抵抗値(シート抵抗)とデザインルール(ビット線の幅)との関係について説明するための図。 図1に示したNANDセル型EEPROMにおける読み出し電圧発生回路について説明するための概念図。 図7に示した回路の具体的な構成例を示すもので、(a)図は温度に比例した電流発生回路、(b)図は温度に依存しない定電流発生回路を示す図。 基準電位を生成するバンドギャップリファレンス回路を示す図。 温度に比例する電流と温度に依存しない電流の和・差を演算する回路を示す図。 図8(a),(b)に示した電流発生回路の他の構成例について説明するためのもので、(a)図は温度に依存しない一定電流を生成する回路、(b)図は温度に比例して減少する電流を生成する回路。 図11(a),(b)に示した回路で生成した、温度に依存しない一定電流と温度に比例して減少する電流の加算・減算を行い、同一の温度依存性を持つ様々な電圧を生成する場合について説明するためのもので、(a)図は電流加算・減算回路、(b)図はDC−DC変換回路。 図11(a),(b)に示した回路で生成した、温度に依存しない一定電流と温度に比例して減少する電流の加算・減算を行い、同一の温度依存性を持つ様々な電圧を生成する場合について説明するためのもので、(a)図は電流加算・減算回路、(b)図はDC−DC変換回路。 図11(a),(b)に示した回路で生成した、温度に依存しない一定電流と温度に比例して減少する電流の加算・減算を行い、同一の温度依存性を持つ様々な電圧を生成する場合について説明するためのもので、(a)図は電流加算・減算回路、(b)図はDC−DC変換回路。 図12(a),(b)乃至図14(a),(b)に示した回路で生成した各電位の出力電圧・温度特性をそれぞれまとめて示す図。 4値のメモリセルのしきい値電圧の分布と、図12(a),(b)乃至図14(a),(b)に示した回路で生成した各電位との関係を説明するための図。 図8(a)に示した温度に比例する電流発生回路の別の構成例を示す回路図。 図8(a),(b)、図9及び図17に示した回路におけるオペアンプに好適な回路構成を示すもので、(a)図は第1の例、(b)図は第2の例を示す回路図。 図7、図10乃至図14に示した回路の変形例について説明するための回路図。 図6、図10乃至図14に示した回路の他の変形例について説明するための回路図。 図20に示した回路における昇圧回路の構成例を示す回路図。 図20に示した回路における昇圧制御回路の構成例を示す回路図。 図10に示した電圧発生回路の変形例を示す回路図。 図10に示した電圧発生回路の他の変形例を示す回路図。 図10に示した電圧発生回路の更に他の変形例を示す回路図。 可変抵抗の構成例を示す回路図。 メモリセルトランジスタのドレイン電流−ゲート電圧特性を示す図。 4値のメモリセルのしきい値電圧の分布を示す図。
符号の説明
21…メモリセルアレイ、22…データ回路、23…ロウデコーダ、24…カラムデコーダ、25…アドレスバッファ、26…I/Oセンスアンプ、27…データ入出力バッファ、28…基板電位制御回路、29…読み出し電圧発生回路、30…Vread昇圧回路、31…Vpgm昇圧回路、32…Vpass昇圧回路、33…制御ゲートドライバ(CGドライバ)、34…記憶回路、35…切り換え回路。

Claims (5)

  1. メモリセルがマトリックス状に配置されたメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイ中のメモリセルからデータを読み出す読み出し手段と、
    前記メモリセルアレイ中のメモリセルにデータを書き込む書き込み手段と、
    読み出し電圧を生成して前記読み出し手段に供給する読み出し電圧発生手段と、
    前記メモリセルアレイ中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された情報に基づいて、前記読み出し電圧発生手段で生成される読み出し電圧の温度依存性を切り換える切り換え手段と
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記記憶手段は、前記メモリセルアレイ中のメモリセルのセンスポイントからの距離に応じた情報を更に記憶し、
    前記切り換え手段は、前記メモリセルアレイ中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報と、読み出しの対象となるメモリセルのセンスポイントからの距離に応じた情報とに基づいて、前記読み出し電圧発生手段から出力される読み出し電圧の温度依存性を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記記憶手段は、前記メモリセルアレイ中のメモリセルを温度依存性の異なる複数のグループに分け、アクセスされたメモリセルがどのグループに属するかを識別する情報を更に記憶し、
    前記切り換え手段は、前記メモリセルアレイ中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報と、読み出しの対象となるメモリセルが前記複数のグループのうちどのグループに属するかを識別する情報とに基づいて、前記読み出し電圧発生手段から出力される読み出し電圧の温度依存性を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記記憶手段は、ウェーハ中における当該不揮発性半導体記憶装置のチップが形成された位置の情報を更に記憶し、
    前記切り換え手段は、前記メモリセルアレイ中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報と、ウェーハ中における当該不揮発性半導体記憶装置のチップが形成された位置の情報とに基づいて、前記読み出し電圧発生手段から出力される読み出し電圧の温度依存性を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. メモリセルアレイ中のメモリセルの温度特性を変化させるための情報を記憶するステップと、
    読み出しの対象となるメモリセルをアクセスするステップと、
    読み出しの対象となるメモリセルがアクセスされた時に、前記記憶した温度特性を変化させるための情報に基づいて読み出し電圧の温度依存性を設定するステップと、
    設定した温度依存性の読み出し電圧を前記読み出しの対象となるメモリセルに印加してデータを読み出すステップと
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置のデータ読み出し方法。
JP2005006432A 2005-01-13 2005-01-13 不揮発性半導体記憶装置 Active JP4746326B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006432A JP4746326B2 (ja) 2005-01-13 2005-01-13 不揮発性半導体記憶装置
PCT/IB2005/002923 WO2006075202A1 (en) 2005-01-13 2005-09-30 Nonvolatile memory cell having current compensated for temperature dependency and data read method thereof
KR1020067018653A KR100790040B1 (ko) 2005-01-13 2005-09-30 온도 종속성이 보상된 전류를 가지는 비휘발성 메모리 셀및 그 데이터 판독 방법
CNB2005800080768A CN100524529C (zh) 2005-01-13 2005-09-30 具有其温度依赖性被补偿的电流的非易失性存储器单元及其数据读取方法
US11/531,082 US7411830B2 (en) 2005-01-13 2006-09-12 Nonvolatile memory cell having current compensated for temperature dependency and data read method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006432A JP4746326B2 (ja) 2005-01-13 2005-01-13 不揮発性半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006196078A true JP2006196078A (ja) 2006-07-27
JP4746326B2 JP4746326B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=35966464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005006432A Active JP4746326B2 (ja) 2005-01-13 2005-01-13 不揮発性半導体記憶装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7411830B2 (ja)
JP (1) JP4746326B2 (ja)
KR (1) KR100790040B1 (ja)
CN (1) CN100524529C (ja)
WO (1) WO2006075202A1 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009123292A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Toshiba Corp 半導体記憶装置
JP2009129470A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Toshiba Corp 半導体記憶装置
US7558118B2 (en) 2006-10-24 2009-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba NAND flash memory device
JP2010262696A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Toshiba Corp Nand型フラッシュメモリ
US8027194B2 (en) 1988-06-13 2011-09-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Memory system and method of accessing a semiconductor memory device
JP2012113810A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Samsung Electronics Co Ltd フラッシュメモリ装置及びそれを含むデータ格納装置
US8947928B2 (en) 2011-05-09 2015-02-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Flash memory device and memory system including the same
US9042175B2 (en) 2012-01-31 2015-05-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Non-volatile memory device and read method thereof
JP2017526077A (ja) * 2014-08-25 2017-09-07 マイクロン テクノロジー, インク. 温度独立型電流生成用装置

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7571287B2 (en) 2003-03-13 2009-08-04 Marvell World Trade Ltd. Multiport memory architecture, devices and systems including the same, and methods of using the same
US7518930B2 (en) 2006-04-21 2009-04-14 Sandisk Corporation Method for generating and adjusting selected word line voltage
DE102006023934B3 (de) * 2006-05-19 2007-11-15 Atmel Germany Gmbh Speichervorrichtung mit einer nicht-flüchtigen Speichermatrix
US7456678B2 (en) 2006-10-10 2008-11-25 Atmel Corporation Apparatus and method for providing a temperature compensated reference current
US20080247253A1 (en) * 2007-04-05 2008-10-09 Hao Thai Nguyen Non-volatile storage with temperature compensation for bit line during sense operations
KR100908527B1 (ko) * 2007-04-25 2009-07-20 주식회사 하이닉스반도체 불휘발성 메모리 장치의 독출 전압 발생장치
WO2008133674A1 (en) * 2007-04-27 2008-11-06 Sandisk Corporation Method and device for generating and adjusting selected word line voltage
US7910976B2 (en) * 2007-06-28 2011-03-22 Richard Fastow High density NOR flash array architecture
KR100908814B1 (ko) 2007-08-29 2009-07-21 주식회사 하이닉스반도체 코어전압 방전회로 및 이를 포함하는 반도체 메모리장치
US8131915B1 (en) 2008-04-11 2012-03-06 Marvell Intentional Ltd. Modifying or overwriting data stored in flash memory
US8683085B1 (en) 2008-05-06 2014-03-25 Marvell International Ltd. USB interface configurable for host or device mode
US8760951B2 (en) 2008-05-26 2014-06-24 SK Hynix Inc. Method of reading data in a non-volatile memory device
KR100908533B1 (ko) * 2008-05-26 2009-07-20 주식회사 하이닉스반도체 불휘발성 메모리 장치의 독출 방법
KR100967002B1 (ko) * 2008-05-29 2010-06-30 주식회사 하이닉스반도체 불휘발성 메모리 소자 및 그 동작 방법
US7755965B2 (en) 2008-10-13 2010-07-13 Seagate Technology Llc Temperature dependent system for reading ST-RAM
US8611151B1 (en) 2008-11-06 2013-12-17 Marvell International Ltd. Flash memory read performance
US8947929B1 (en) 2008-11-06 2015-02-03 Marvell International Ltd. Flash-based soft information generation
US8423710B1 (en) 2009-03-23 2013-04-16 Marvell International Ltd. Sequential writes to flash memory
US8213236B1 (en) * 2009-04-21 2012-07-03 Marvell International Ltd. Flash memory
US8756394B1 (en) 2010-07-07 2014-06-17 Marvell International Ltd. Multi-dimension memory timing tuner
US8582381B2 (en) 2012-02-23 2013-11-12 SanDisk Technologies, Inc. Temperature based compensation during verify operations for non-volatile storage
US20140198576A1 (en) * 2013-01-16 2014-07-17 Macronix International Co, Ltd. Programming technique for reducing program disturb in stacked memory structures
US8885416B2 (en) 2013-01-30 2014-11-11 Sandisk Technologies Inc. Bit line current trip point modulation for reading nonvolatile storage elements
US9202579B2 (en) * 2013-03-14 2015-12-01 Sandisk Technologies Inc. Compensation for temperature dependence of bit line resistance
US20150279472A1 (en) * 2014-03-26 2015-10-01 Intel Corporation Temperature compensation via modulation of bit line voltage during sensing
US9633742B2 (en) 2014-07-10 2017-04-25 Sandisk Technologies Llc Segmentation of blocks for faster bit line settling/recovery in non-volatile memory devices
KR102290974B1 (ko) 2014-11-07 2021-08-19 삼성전자주식회사 불휘발성 메모리 장치, 메모리 컨트롤러 및 그것들을 포함하는 불휘발성 메모리 시스템의 동작 방법
CN104934068B (zh) * 2015-07-07 2018-10-09 合肥恒烁半导体有限公司 一种nand型闪存存储器读取操作时的字线电压生成电路
KR102062116B1 (ko) 2015-07-28 2020-01-03 마이크론 테크놀로지, 인크. 일정 전류 제공 장치 및 방법
KR102659596B1 (ko) 2016-08-26 2024-04-19 삼성전자주식회사 비휘발성 메모리 장치
US10381094B2 (en) 2016-10-11 2019-08-13 Macronix International Co., Ltd. 3D memory with staged-level multibit programming
CN108109659A (zh) * 2016-11-24 2018-06-01 北京兆易创新科技股份有限公司 一种存储单元的擦除方法及装置
CN108109646A (zh) * 2016-11-24 2018-06-01 北京兆易创新科技股份有限公司 一种存储单元的编程方法及装置
CN108109645A (zh) * 2016-11-24 2018-06-01 北京兆易创新科技股份有限公司 一种存储单元的读取方法及装置
JP2018129105A (ja) 2017-02-07 2018-08-16 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 磁気抵抗メモリ装置
CN112385113A (zh) * 2018-07-10 2021-02-19 株式会社半导体能源研究所 半导体装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH097383A (ja) * 1995-06-09 1997-01-10 Samsung Electron Co Ltd 不揮発性半導体メモリ装置とそのワードライン駆動方法
JP2001035177A (ja) * 1999-07-22 2001-02-09 Toshiba Corp 電圧発生回路
JP2001517350A (ja) * 1997-03-31 2001-10-02 インテル・コーポレーション プログラミングの変動性を除去するフラッシュ・メモリvds補償技術
JP2002373495A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Hitachi Ltd 半導体チップ、半導体集積回路装置及び半導体集積回路装置の製造方法
JP2004206740A (ja) * 2002-12-20 2004-07-22 Fujitsu Ltd 半導体記憶装置及びその制御方法
US20040223371A1 (en) * 2003-05-08 2004-11-11 Micron Technology, Inc. NAND flash memory with improved read and verification threshold uniformity

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11154397A (ja) * 1997-11-20 1999-06-08 Nec Ic Microcomput Syst Ltd 不揮発性半導体メモリ
JP2000011671A (ja) 1998-06-29 2000-01-14 Hitachi Ltd 半導体記憶装置
US6108266A (en) * 1999-10-28 2000-08-22 Motorola, Inc. Memory utilizing a programmable delay to control address buffers
JP3875570B2 (ja) * 2001-02-20 2007-01-31 株式会社東芝 半導体記憶装置のデータ書き込み方法及び半導体記憶装置
JP3829088B2 (ja) * 2001-03-29 2006-10-04 株式会社東芝 半導体記憶装置
JP2003132676A (ja) * 2001-10-29 2003-05-09 Mitsubishi Electric Corp 半導体記憶装置
US6560152B1 (en) * 2001-11-02 2003-05-06 Sandisk Corporation Non-volatile memory with temperature-compensated data read
JP2003217287A (ja) 2002-01-21 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 不揮発性半導体記憶装置
JP3884448B2 (ja) * 2004-05-17 2007-02-21 株式会社東芝 半導体記憶装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH097383A (ja) * 1995-06-09 1997-01-10 Samsung Electron Co Ltd 不揮発性半導体メモリ装置とそのワードライン駆動方法
JP2001517350A (ja) * 1997-03-31 2001-10-02 インテル・コーポレーション プログラミングの変動性を除去するフラッシュ・メモリvds補償技術
JP2001035177A (ja) * 1999-07-22 2001-02-09 Toshiba Corp 電圧発生回路
JP2002373495A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Hitachi Ltd 半導体チップ、半導体集積回路装置及び半導体集積回路装置の製造方法
JP2004206740A (ja) * 2002-12-20 2004-07-22 Fujitsu Ltd 半導体記憶装置及びその制御方法
US20040223371A1 (en) * 2003-05-08 2004-11-11 Micron Technology, Inc. NAND flash memory with improved read and verification threshold uniformity

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8027194B2 (en) 1988-06-13 2011-09-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Memory system and method of accessing a semiconductor memory device
US7558118B2 (en) 2006-10-24 2009-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba NAND flash memory device
US8208333B2 (en) 2007-11-15 2012-06-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor memory device
JP2009123292A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Toshiba Corp 半導体記憶装置
US7911864B2 (en) 2007-11-15 2011-03-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor memory device
JP2009129470A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Toshiba Corp 半導体記憶装置
US8565021B2 (en) 2008-06-13 2013-10-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Memory system and method of accessing a semiconductor memory device
US8614919B2 (en) 2008-06-13 2013-12-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Memory system and method of accessing a semiconductor memory device
US8625344B2 (en) 2008-06-13 2014-01-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Memory system and method of accessing a semiconductor memory device
US8638585B2 (en) 2008-06-13 2014-01-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Memory system and method of accessing a semiconductor memory device
US8705272B2 (en) 2008-06-13 2014-04-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Memory system and method of accessing a semiconductor memory device
US8760918B2 (en) 2008-06-13 2014-06-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Memory system and method of accessing a semiconductor memory device
JP2010262696A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Toshiba Corp Nand型フラッシュメモリ
JP2012113810A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Samsung Electronics Co Ltd フラッシュメモリ装置及びそれを含むデータ格納装置
US9384840B2 (en) 2010-11-25 2016-07-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Method compensation operating voltage, flash memory device, and data storage device
US8947928B2 (en) 2011-05-09 2015-02-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Flash memory device and memory system including the same
US9042175B2 (en) 2012-01-31 2015-05-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Non-volatile memory device and read method thereof
JP2017526077A (ja) * 2014-08-25 2017-09-07 マイクロン テクノロジー, インク. 温度独立型電流生成用装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20060124755A (ko) 2006-12-05
CN1930634A (zh) 2007-03-14
WO2006075202A1 (en) 2006-07-20
JP4746326B2 (ja) 2011-08-10
KR100790040B1 (ko) 2008-01-02
US7411830B2 (en) 2008-08-12
CN100524529C (zh) 2009-08-05
US20070036016A1 (en) 2007-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4746326B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3954245B2 (ja) 電圧発生回路
US7453742B2 (en) Semiconductor integrated circuit device
US6788601B2 (en) Semiconductor memory device and current mirror circuit
US6243292B1 (en) Nonvolatile semiconductor memory device capable of reducing memory array area
US8233328B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory
US7272053B2 (en) Integrated circuit having a non-volatile memory with discharge rate control and method therefor
US7911864B2 (en) Semiconductor memory device
US6680865B2 (en) Nonvolatile memory for which program operation is optimized by controlling source potential
US5757700A (en) Semiconductor memory device
JP2009146556A (ja) 半導体記憶装置
JPH11120779A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US10083755B2 (en) Discharge circuit and semiconductor memory device
JP4757422B2 (ja) フラッシュメモリのチップ全体に亘るワード線トラッキング
KR100591773B1 (ko) 불휘발성 반도체 메모리 장치 및 그것을 위한 전압 발생회로
US7889559B2 (en) Circuit for generating a voltage and a non-volatile memory device having the same
JP2008004196A (ja) 半導体メモリ装置
JP3615041B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US10515707B2 (en) Temperature compensation for unselected memory cells and string select switches in NAND flash memory
JP2009076188A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP6290034B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置、及びその読み出し方法
US8138741B2 (en) High voltage generator in semiconductor memory
JP2007058973A (ja) 半導体集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110513

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4746326

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350