JP2006194159A - シリンダブロック構造 - Google Patents

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幹雄 田辺
Shinichi Murata
真一 村田
Kunitoshi Kajiwara
邦俊 梶原
Masao Tsubouchi
真佐夫 坪内
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Abstract

【課題】 ボルトの冷却と、強度および締付力の確保を高次元にて釣り合わせて調整することができるシリンダブロック構造を提供することにある。
【解決手段】 シリンダ3の周りにウォータジャケット5が形成されたシリンダブロック1にシリンダヘッド6を固定するボルトのボルト穴7の近傍では、ウォータジャケット5の底部5dをボルト穴7のネジ切部7aの下部7bより浅くするためのリブ8を設ける一方、ボルト穴7の近傍以外ではボルト穴7の近傍におけるウォータジャケット5の底部5dよりも深くし、ウォータジャケット5内を流通する冷却水の流れを上方と下方で異なるようにして、ボルトの冷却と、強度および締付力の確保を高次元にて釣り合わせて調整するようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シリンダブロック構造に関する。
従来のシリンダブロック構造の一例として、特許文献1に記載されるエンジンのシリンダブロック構造がある。このシリンダブロックには隣接するシリンダに沿ってウォータジャケットが形成され、且つボルト穴の近傍におけるウォータジャケットの底部に堰を設けた構造が記載されている。このシリンダブロック構造では、中子を必要としない鋳造で成型されるため製造コストを低減するものの、鋳型の抜き勾配の関係で堰が必然的に形成されているものである。
実開平1−83149号公報
しかし、特許文献1に形成されている堰は、鋳型の抜き勾配により形成されるものであるため、堰の高さ即ちウォータジャケットの深さが定義されているものではない。また、堰の近傍にシリンダヘッドを取り付けるボルト穴が設けられ、このボルト穴にはシリンダブロック上面から離隔してネジ切部が形成されているが、このネジ切部より上方のみにウォータジャケットが位置するように堰が形成されているため、ネジ切部を冷却することができず、ボルト穴の温度分布が不均一となりシリンダヘッドの締付力に影響を及ぼす惧れがある。したがって、ボルト穴の冷却,強度,締付力を高次元にて釣り合わせて調整することができなかった。
そこで、本発明は、前述した問題に鑑み提案されたもので、簡易な構造で安価に製造することができ、ボルト穴の冷却と、強度および締付力の確保を高次元にて釣り合わせて調整することができるシリンダブロック構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明に係るシリンダブロック構造は、シリンダの周りにウォータジャケットが形成されたシリンダブロック構造において、シリンダブロックにシリンダヘッドを固定するためのボルト穴と、前記ボルト穴近傍の前記ウォータジャケットの底部を浅底とすると共に、前記ボルト穴に形成されるネジ切部の少なくとも一部と前記ウォータジャケットとがシリンダのボア方向で重なるように設けられるリブとを備えたことを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係るシリンダブロック構造は、第1の発明のシリンダブロック構造であって、前記リブは、前記ボルト穴の近傍における前記ウォータジャケットの底部が前記ボルト穴のネジ切部の中央と同じ深さであることを特徴とする。
第1の発明に係るシリンダブロック構造によれば、ウォータジャケットの上方では、冷却水が効率良く流通し、下方では冷却水の流れが遮られる。そのため、シリンダにおける壁面温度が高い上部では冷却を促進し、壁面温度が低いシリンダの下部では、冷却水の流れが減りその水温が上昇し、保温効果を促進している。また、リブを設けたことにより、ボルト穴の周辺における剛性および強度が向上し、ボルトの締付力が十分に高められ、燃焼圧漏れ、冷却水漏れ等の不具合に対する信頼性が向上し、ウォータジャケット内を冷却水が流通して、ボルト穴のネジ切部を冷却するので、ボルト穴の冷却と、強度および締付力の確保を高次元にて釣り合わせて調整することができる。
第2の発明に係るシリンダブロック構造によれば、第1の発明のシリンダブロック構造と同様な作用効果を奏する他、ボルト穴を冷却することと、シリンダブロックの強度および締付力の確保を更に高次元にて釣り合わせて調整することができる。
以下に、本発明に係るシリンダブロック構造を実施するための最良の形態を実施例に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係るシリンダブロックの平面図であり、図2は、図1におけるII−II矢視断面図であり、図3は、図1におけるIII−III矢視断面図である。図1中の網掛け部はリブ8が形成されている位置を示している。
本発明の第1の実施例に係るシリンダブロック構造は、V型6気筒の内燃機関に適用し、2つのバンクに3つの気筒をそれぞれ備えたものである。すなわち、図1に示すように、シリンダブロック1のバンク2には、3つのシリンダ3が形成され、各シリンダ3の中心軸が一直線上に配置されている。シリンダ3には、図1および図3に示すように、シリンダライナ4が鋳込まれている。これらシリンダ3の周りには、冷却水が流通する冷却通路であるウォータジャケット5が形成され、隣接するシリンダ3の周りに形成されたウォータジャケット5同士は連通している。すなわち、図1中の上部に配置されるウォータジャケット5aと図1中の中央に配置されるウォータジャケット5b、および図1中の中央に配置されるウォータジャケット5bと図1中の下部に配置されるウォータジャケット5cとはそれぞれ連通している。
ウォータジャケット5とシリンダブロック1の外壁1aとの間における所定の位置に、シリンダヘッド6をシリンダブロック1に固定するボルト(図示せず)のボルト穴7が8つ形成されている。具体的には、ボルト穴7は、ウォータジャケット5の周りにおける2つのシリンダが隣接する位置近傍、およびウォータジャケット5の周りにおけるシリンダブロック1の角部近傍にそれぞれ形成されている。
ボルト穴7の近傍のウォータジャケット5、例えば、ボルト穴7の近傍、且つ2つのシリンダ3が隣接する位置近傍のウォータジャケット5の下部には、図2に示すように、リブ8が形成されている。すなわち、ウォータジャケット5の底部5dは、ボルトの雄ネジが螺合する雌ネジであるボルト穴7のネジ切部7aの下部7bより浅い、シリンダ3のボア方向でネジ切部7aの一部とウォータジャケット5とが重なる位置に設定される。好ましくは、一般的にボルト締付力による負荷はネジ切部7aの上方が下方よりも高いため、ネジ切部7aの中央と同じ深さまで形成されている。ウォータジャケット5を上述したような形状にすることにより、ボルト穴7の周辺における剛性および強度が向上し、後述する冷却水がウォータジャケット5内を流通して、ボルト穴7のネジ切部7aが冷却されることにより、ネジ切部7aの熱膨張が抑制され、熱膨張による締付力の低下を抑制する。さらに、ボルト締付力による負荷の高い上方を冷却することにより、ネジ切部7aの上方の熱膨張を抑制して、熱膨張による締付力による負荷の高い上方の締付力の低下を抑制する。よって、リブ8による強度と締付力の確保とネジ切部7aの熱膨張の抑制による締付力の確保を高次元にて釣り合わせて調整することができる。特にアルミなどの非鉄金属をシリンダブロックに採用する場合にボルト穴の強度を確保するのに有効である。
ただし、ウォータジャケット5の底部5dは、ボルト穴7近傍以外では、ボルト穴7の近傍におけるウォータジャケット5の底部5dよりも深くなっている。そのため、ウォータジャケット5の底部5dの高さが、その位置により異なる。
なお、シリンダブロック1には、図1に示すように、ブローバイガスが流通するブローバイガス流路9、および潤滑油が流通する潤滑油通路10がそれぞれ形成されている。
ここで、冷却水は、水通路11からシリンダブロック1のウォータジャケット5を通って、シリンダヘッド6へ流通している。ウォータジャケット5を上述したような形状にしたことにより、ウォータジャケット5の下方では一部にリブ8が設けられているため、冷却水の流れが遮られ、その上方ではウォータジャケット5a,5b,5cが連通しているので、冷却水の流れが主流となり、その流速が上昇する。よって、シリンダライナ4の壁面温度が高い、シリンダライナ4の上部では冷却水が効率よく流通することにより冷却を促進し、壁面温度が低い、シリンダライナ4の下部では、冷却水の流れに滞留が起こりその水温が上昇し、保温効果を促進している。
したがって、本発明の第1の実施例に係るシリンダブロック構造によれば、冷却水の流れを制御して、各気筒を均等に冷却しシリンダライナ4の壁面温度を最適化し、シリンダライナ4とシリンダライナ4内を上下動するピストンとの間を潤滑する潤滑油の温度を調整して、シリンダライナ4の壁面におけるフリクションを低減し、燃費を向上することができる。さらに、シリンダライナの上部が十分に冷却されるので、筒内吸気温度を低下させる事ができ、ノッキングの発生を防止しつつ、点火時期を十分に進角することができ、トルクを向上させることができる。
シリンダブロック1を鋳造する際に、中子を必要としない簡易な構造となるので、アルミダイキャストによる製造が容易になり、生産性は向上し、安価に製造することができる。
シリンダヘッド6をシリンダブロック1に固定するボルトのボルト穴7の周辺における剛性及び強度が向上することにより、ボルトの締付力が十分に高められ、燃焼圧漏れ、冷却水漏れ等の不具合に対する信頼性が向上する。
なお、上記では、V型6気筒の内燃機関に適用したシリンダブロックを用いて説明したが、V型8気筒の内燃機関やV型10気筒の内燃機関など他の内燃機関に適用しても良く、上記第1の実施例に係るシリンダブロック構造と同様な作用効果を奏する。
本発明は、シリンダブロック構造に利用することが可能である。
本発明の第1の実施例に係るシリンダブロックの平面図である。 図1におけるII−II矢視断面図である。 図1におけるIII−III矢視断面図である。
符号の説明
1 シリンダブロック
2 バンク
3 シリンダ
4 シリンダライナ
5 ウォータジャケット
6 シリンダヘッド
7 ボルト穴
8 リブ
9 ブローバイガス流路
10 潤滑油通路

Claims (2)

  1. シリンダの周りにウォータジャケットが形成されたシリンダブロック構造において、
    シリンダブロックにシリンダヘッドを固定するためのボルト穴と、前記ボルト穴近傍の前記ウォータジャケットの底部を浅底とすると共に、前記ボルト穴に形成されるネジ切部の少なくとも一部と前記ウォータジャケットとがシリンダのボア方向で重なるように設けられるリブとを備えた
    ことを特徴とするシリンダブロック構造。
  2. 前記リブは、前記ボルト穴の近傍における前記ウォータジャケットの底部が前記ボルト穴のネジ切部の中央と同じ深さである
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダブロック構造。
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