JP2006190412A - 磁気ディスク装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リワーク時にカバー・シールを剥す作業時間を短縮する。
【解決手段】開口縁53の周囲に貼付面52を備え内部にヘッド駆動機構と磁気ディスクを収納したベース5と、開口縁53に嵌合してベース5に取り付けられるトップ・カバー6と、トップ・カバー6の外側表面6aに配置したライナー731と、シート状の構造体71と該構造体71の表面に形成された粘着層72を含み、該粘着層72が貼付面52とライナー731が配置されたトップ・カバー6の外側表面6aに対向するように積層されベース5に固定されたカバー・シール7とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明はベースの開口縁と、このベースの開口縁を閉鎖するカバーとの継ぎ目を覆うカバー・シールを改良した磁気ディスク装置及びその製造方法に関する。
磁気ディスク装置は主にヘッド・ディスク・アセンブリ(以後、明細書中においてHDAという。)で構成され、このHDAは、磁気ディスク、アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリ、スピンドル・モータ及び電子部品等を清浄な空気環境に収納するために、これらを収納するベースと、そのベースの開口部を覆うカバーと、ベースの開口縁とカバーとの継ぎ目を覆うカバー・シールとを使用して密封させる構成になっている。したがって、磁気ディスク装置の組み立てはクリーン・ルームで行なわれている。この磁気ディスク装置のアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリは、回転する磁気ディスクに対してデータの読み書きを行なうヘッドを支持し、所定の位置に位置付けるアクチュエータが採用されている。このアクチュエータの駆動機構は、コイルとマグネットとヨークとで構成されるボイス・コイル・モータ(以後、明細書中においてVCMという。)である。
このような磁気ディスク装置の気密性を保持させるために使用されるカバー・シールは、種々のものが提案されている。
例えば、磁気ディスク機構を収容する箱形のベース部材に落とし蓋的にカバー部材が設置され、その上からシール部材(カバー・シール)がベース部材とカバー部材の間の接合部の隙間を覆って、磁気ディスク装置内部を密封する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このシール部材は、粘着層にアルミニウム層が積層されたり、粘着層にアルミニウム層、粘着層、ポリエチレンテレフタレート層が順に積層されたりして構成されている。
また、磁気ディスク、磁気ヘッド等を収容するハウジング本体(ベース)に形成されたハウジング開口に平板のカバーによって閉鎖後、カバーの上面側においてハウジング開口縁とカバーの継ぎ目をカバー・シールによって気密に密閉されるように貼り付ける技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。このカバー・シールは、粘着層に金属箔層が積層されたり、粘着層にポリエチレンテレフタレート層、粘着層、ポリエチレンテレフタレート層が順に積層されたりして構成されている。
また、記録ディスク、磁気ヘッド、スピンドル・モータ等を収容する箱型のハウジング本体(ベース)と、ハウジング本体と対をなすトップ・カバーとから構成されるハードディスク装置のトップ・カバーの外面にHDD用粘着ラベル(カバー・シール)が貼付されて、ハードディスク装置の気密性を保持させる技術が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。このHDD用粘着ラベルは、金属箔層の両面に樹脂フィルム層が積層された少なくとも3層から構成される積層基材の片面に粘着剤層が形成されている。
なお、ハウジングの気密性を保持する技術として、ディスク、磁気ヘッド、スピンドル・モータ等を収容するケース本体(ベース)と、ケース本体の開口を覆う蓋との接合部分にゴムあるいは合成樹脂からなるシート部材が設けられているものも開示されている(例えば、特許文献4参照。)。このシート部材は、シートボディ、粘着剤、カバーフィルムの順に積層され、シートボディが蓋に貼り付けられ、ケース本体の側壁の端面と対向する部分で粘着剤が露出するようにカバーフィルムが剥されて、ハウジングの気密性を保持する。
特開平10−55662号公報(第2−3頁、第1−2図) 特開平11−232833号公報(第3−4頁、第2−5図) 特開2002−322444号公報(第2頁、第3頁、第1図) 特開2001−216774号公報(第2−4頁、第2−4図)
背景技術において示した特許文献1、特許文献2及び特許文献3の磁気ディスク装置では、ベースの開口部にカバーを嵌め込んで該カバーの上からベースの開口縁とカバーとの継ぎ目を覆うようにカバー・シールを貼り付けた後に、動作試験や気密試験が行われている。動作試験において不良品と認定された場合には、カバー・シールを剥して該当する部品を交換して再度、カバー・シールを貼り付けて完成品とするリワークが必要になる。また、気密試験は、例えばカバーに設けられた呼吸フィルタから一定の加圧値で加圧して、一定時間放置したときの圧力低下を測定する。この際、基準値を満たさない場合は、カバー・シールを剥して再度、カバー・シールを貼り付けるリワークが必要になる。
しかしながら、特許文献1、特許文献2及び特許文献3の磁気ディスク装置では、HDAの気密性を保持するためにカバーの全面に渡ってカバー・シールの粘着層が粘着するので、リワーク時にカバー・シールを剥すことが困難になり、また、剥せたとしても剥がすための作業時間が非常に長くなるので、リワーク性が損なわれる難点があった。
また、特許文献4の磁気ディスク装置では、蓋の内面とケース本体との接合部分にシート部材が設けられる構造で、蓋に各種部品の組み込み等のために穴が多数設けられているので、この蓋に設けられた穴に対応してシート部材にも穴を多数設けなければならなかった。
また、ベース内を密封させるために必要な粘着面以外は窪んでいるカバーもあるが、このようなカバーの表面全体にカバー・シールを貼り付けると、窪んでいる箇所でカバー・シールが折れ曲がりやすくなり皺なく貼ることが困難になるので、リワークの際にもリワーク性が損なわれる難点があった。また、密封させるために必要な粘着面の大きさをどの程度にすればよいかが不明であった。
そこで、本発明の目的は、リワーク時にカバー・シールを剥す作業時間を短縮する磁気ディスク装置及びその製造方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、カバー・シールのリワーク性を向上させる機能と、HDAの気密性保持機能とを両立させる磁気ディスク装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明はHDAのカバーとベースに貼り付ける密閉用カバー・シールのリワーク性改善を目指すものである。このような構造の磁気ディスク装置は、ベースとカバーとの間に挟み込んで該ベース内を密閉させるガスケットに比べて低コストで実現でき、また、ベースにカバーを固定するためのねじの本数を減らすことができるので、近年広く採用されるようになっている。しかし、この構造では、カバー・シールでカバー全面を覆うことにより気密性を保持しなければならず、また、HDAの気密性を保証するためにカバー・シールの粘着性には耐候性や信頼性が求められている。そのため、カバー・シールは非常に剥がしにくく、リワーク性が損なわれている。そこで、本発明においては、カバー・シールでカバー全面を覆う際、HDAの気密性を損なうことなく粘着領域を狭めて、カバー・シールのリワーク性を向上させる機能と、HDAの気密性保持機能とを両立させた。
そこで、本発明の第1の態様は、開口縁の周囲に貼付面を備え内部にヘッド駆動機構と磁気ディスクを収納したベースと、開口縁に嵌合してベースに取り付けられるトップ・カバーと、シート状の構造体と該構造体の表面に形成された粘着層を含み、開口縁に嵌合したトップ・カバーの表面及びベースの貼付面に配置され、該粘着層が表面及び貼付面に粘着してベースに固定されたカバー・シールと、カバー・シールの粘着層とトップ・カバーの表面との間に配置されたライナーとを有する磁気ディスク装置を提供する。
この第1の態様において、ベースの開口縁にトップ・カバーを嵌合させ、カバー・シールの接着層がベースの貼付面とトップ・カバーの外側表面に対向するように、該カバー・シールをトップ・カバー及びベースの貼付面に貼り付けた場合、トップ・カバーの外側表面にライナーが配置されているので、リワーク時にカバー・シールを容易に剥がすことができる。
また、本発明の第2の態様は、開口部の周囲に貼付面を備え内部にヘッド駆動機構と磁気ディスクを収納したベースを提供するステップと、ベースの開口縁にトップ・カバーを嵌合して前記ベースに取り付けるステップと、粘着剤を塗布したシート状の構造体に剥離フィルムを貼り付け、該剥離フィルムにライナー部の外形に沿って切り込みを入れたカバー・シールを提供するステップと、カバー・シールからライナー部以外の部分の剥離フィルムを除去して粘着剤からなる粘着層を露出させるステップと、ライナー部を開口縁に嵌合したトップ・カバーの表面に対向させ露出した粘着層を貼付面に粘着させてカバー・シールをベースに固定するステップとを有する磁気ディスク装置の製造方法を提供する。
本発明により、カバー・シールの粘着層はトップ・カバーのライナーの箇所を除く外側表面にしか粘着しないので、リワーク時にカバー・シールを容易に剥がすことが可能になり、剥がすための時間が短縮しリワーク性を従来より向上させることができた。さらに、本発明により、カバー・シールのリワーク性を向上させる機能と、HDAの気密性保持機能とを両立させることができた。
以下、本発明の磁気ディスク装置及びその製造方法における好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。図1は、磁気ディスク装置の構成を示す図で、(A)はベース、トップ・カバー、カバー・シールに分解した斜視図、(B)は(A)の組立斜視図である。図2は、磁気ディスク装置の構成を裏側から見てベース、トップ・カバー、カバー・シールに分解して示す斜視図である。図3は、ベースとトップ・カバーとカバー・シールとの関係を示す断面図である。図4は、カバー・シールの積層構造を示す断面図である。本出願に係る図面の全体に亘って同一の構成要素には同一の参照番号を付することにする。
本発明の好ましい実施の一形態としての磁気ディスク装置は図1、図2に示すように、磁気ディスク1、スピンドル・モータ2、アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリ(以後、明細書中においてAHSAという。)3及びFPCアセンブリ4がベース5に収納され、これらが収納されたベース5を密閉空間にするトップ・カバー6が取り付けられその上からカバー・シール7が貼り付けられているHDA8を備えている。また、このHDA8のベース5には磁気ディスク装置の動作及びデータの読み書きの制御を行なう回路基板91が装着されたフレーム9が固定されている。
磁気ディスク1は、ベース5に立設されたスピンドル・モータ2のスピンドル軸(図示せず)の外周に固定されている。AHSA3は、ヘッド・ジンバル・アセンブリ(以後、明細書中においてHGAという。)31とキャリッジ32とで構成されている。HGA31の先端部には、磁気ディスク1に対するデータの読み取り及び書き込み又はその何れか一方を行なうためのヘッド(図示せず)が設けられている。キャリッジ32は、HGA31を支持するアクチュエータ・アーム33、ピボット軸34の軸受け部分及びコイル・サポート35で構成されている。コイル・サポート35は、ボイス・コイル・マグネットとボイス・コイル・ヨークで形成される磁界の中に配置され、ボイス・コイル・マグネットとボイス・コイル・ヨークとボイス・コイルはキャリッジを回動させる駆動力を生成するボイス・コイル・モータを構成する(図示せず)。
また、磁気ディスク1の回転を停止させる際、HGA31の先端に設けられたマージ・リップ(図示せず)に摺動面を提供してヘッドを退避させる機能を果たすランプ36が、磁気ディスク1の近傍に設けられている。
FPCアセンブリ4は、HGA31のヘッドからの信号と、コイル・サポート35のボイス・コイル・モータへの駆動電流を伝達するもので、HGA31のヘッドからの信号線と、ボイス・コイル・モータからの制御線がフレキシブル・ケーブル41を経由して回路基板91に電気的に接続される(接続部分は図示せず)。フレキシブル・ケーブル41は、AHSA3がピボット軸34を回転軸として回動することにより屈曲動作を繰り返す部品であるので、断線に対する信頼性が要求されている。
ベース5は、トップ・カバー6を嵌め合わせるための段差部51が開口縁53の周囲の内側に形成されると共に、カバー・シール7を貼り付けるための貼付面52が開口縁53の周囲の外側に形成されている。このベース5は図3に示すように、例えばメッキが施された冷間圧延鋼板(SPCE)などの金属板がプレス加工により形成され、貼付面52が開口縁53を折り曲げて形成されている。このように貼付面52を形成することにより、カバー・シール7が貼付面52に貼り付けやすくなる。また、ベース5の貼付面52と、ベース5の開口縁53の段差部51に嵌合したトップ・カバー6の表面6aが同一平面上になるように、ベース5とトップ・カバー6は構成されている。このようにベース5の貼付面52とトップ・カバー6の表面6aが同一平面上にあると、この各面に対してカバー・シール7を密着させやすくなるので、気密性を保持することが容易になる。なお、ベース5の貼付面52とトップ・カバー6の表面6aが完全な同一平面上にあることは必要なく、この嵌合部に認められた寸法公差内にあれば同一平面上を意味する。また、ベース5はアルミニウム・ダイカストなどの他の金属材料でもよい。
トップ・カバー6は図1、図3に示すように、呼吸穴6bが形成されこの呼吸穴6bに外部からの塵埃の進入を防止する呼吸フィルタ61が設けられている。このトップ・カバー6には該トップ・カバー6をベース5に嵌合した後にねじ止めするためのねじ穴6cが数箇所に形成されている。また、トップ・カバー6はステンレス鋼板などの金属材料により形成されている。
カバー・シール7は図4(A)に示すように、シート状の構造体71と、該構造体71の表面に形成された粘着層72と、該粘着層72の表面に積層されたライナー731を含む隔離フィルム73とから構成されている。なお、粘着層72は、感圧性接着剤である粘着剤であればシート状の構造体71の表面に塗布した場合、粘弾性体であるので、半永久的に固まらずにいつでも剥がせるように一定の範囲の硬さを維持することができる。したがって、カバー・シール7をトップ・カバー6に圧着して貼り付けることができ、また、カバー・シール7をトップ・カバー6から剥がすことができる。このような粘着剤としては、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、溶剤系アクリル粘着剤、アクリルエマルジョン系粘着剤、アクリル系ホットメルト粘着剤、シリコーン系粘着剤などの公知、慣用の粘着剤が使用される。なお、カバー・シール7をトップ・カバー6に圧着した際、トップ・カバー6に設けられた呼吸フィルタ61が呼吸できるようにカバー・シール7にも呼吸穴7aが形成されている。
シート状の構造体71は、基材としての剛性を保つ観点から、図4(B)に示すようなアルミニウム層71aで形成させるとよい。また、シート状の構造体71は図4(C)に示すように、アルミニウム層71aとポリエチレンテレフタレート層71bで形成させ、粘着層72をポリエチレンテレフタレート層71bの表面に形成させるとよい。構造体71はポリエチレンテレフタレートに粘着剤を塗布したほうがアルミニウムに粘着剤を直接塗布するよりカバー・シール7をトップ・カバー6全体に粘着した場合には当該トップ・カバー6から剥がし易くなるからである。これは、粘着剤がアルミニウムよりもポリエチレンテレフタレートの方に強固に粘着するからである。したがって、構造体71はポリエチレンテレフタレートに粘着剤が塗布されていれば、どのような構造体でもよく、図4(D)に示すように、第1のポリエチレンテレフタレート層71bとアルミニウム層71aと第2のポリエチレンテレフタレート層71cを順番に積層して形成させ、接着層72を第1のポリエチレンテレフタレート層71bの表面に形成させてもよい。
ライナー731はトップ・カバー6の表面6aに配置されるもので、粘着層72の表面に貼り付けた剥離フィルム73の一部を利用するとよい。このようにライナー731を剥離フィルム73の一部としたのは、粘着層72をシート状の構造体71の周囲に塗布せずに済むので、追加材料が不要でリワーク性に優れたカバー・シール7を製作できるからである。また、ライナー731として転用する剥離フィルムの本質は、薄いシート状に形成されて粘着層をマスクする点にあるので、その材質はポリエチレンテレフタレートやガス放出の少ない合成樹脂のフィルムが好適である。
このように構成されたカバー・シール7の構造体71と粘着層72とを合わせた厚さは、7μm以上で75μm以下にするとよい。構造体71と粘着層72とを合わせた厚さを7μm以上にすることで基材としての剛性を保つことができ、また、75μm以下にすることで小型の磁気ディスク装置の粘着面に対してなじみやすくするためである。
また、このような構造体71のカバー・シール7を貼り付けるベース5の貼付面52の幅を0.5mm以上で3.0mm以下にすることにより、各タイプの磁気ディスク装置に対して幅広く対応させることができるようになる。このベース5の貼付面52の幅は本発明者による試験で得られた数値である。ベース5の貼付面52の幅が0.5mmより短くなると、カバー・シール7のずれ等による貼付精度の問題が生じてくるので、例えばカバー・シール7を確実に貼付面52に貼り付けることが困難になる。また、ベース5の貼付面52の幅を3.0mm以下に規定しているのは、3.5型(3.5インチ(約8.89cm)タイプ)の磁気ディスクの場合、磁気ディスク1の径の規格が95mm、ベース5の幅の規格が101.6mmなのでベース5の貼付面52の幅に割り振られる値は3.3mmになるが、磁気ディスク1とベース5との隙間やベース5の板厚を考慮すると3.0mmが限度だからである。
このようなベース5の貼付面52にはカバー・シール7の粘着層72を幅全体に対して粘着させることがHDAの気密性保持機能を満足させるためには好ましい。しかしながら、カバー・シール7のずれ等による貼付精度の問題もあるので、貼付面52に対するカバー・シール7の粘着層72の粘着長さを規定する貼り付け寸法公差を定める。このベース5の貼付面52に対するカバー・シール7の貼り付け寸法公差は±30%がよい。このように、貼り付け寸法公差を±30%にすることで、カバー・シール7の粘着層72が、ベース5の貼付面52の幅の70%以上の長さに渡って粘着できるようになる。このベース5の貼付面52に対するカバー・シール7の貼り付け寸法公差は本発明者による試験で得られた数値で、気密性を保持させるために必要な粘着長さを規定している。例えば、カバー・シール6を貼り付けるベース5の貼付面52の幅が3.0mmの3.5型の磁気ディスク装置の場合、2.1mmの粘着長さを確保できるようになるので、カバー・シール7を剥れることなく密着させることができ、気密性を保持させることができる。
このようなベース5の貼付面52にカバー・シール7を貼り付ける際、ライナー731の厚さの下限値は、製造能力上の下限値でよく、上限値は25μmがよい。上限値を25μmにするのは、ライナー731が25μmより厚くなると、ライナー731が配置されたトップ・カバー6の表面6aに対向するカバー・シール7の粘着層72がライナー731の端部731aから被着体に実際に粘着するまでの間に、カバー・シール7の粘着層72の粘着領域を狭めてHDAの気密試験の結果に誤差を生じさせるような空間が生じるからである。
また、磁気ディスク装置は、リーク量が3mmHgを越えると製造段階での気密試験で誤差が生じる虞があり、また、剥がし所要時間が90秒を越えると製造工程における歩留まりが悪くなる虞があることが本発明者によって確認されている。したがって、本発明者が意図する磁気ディスク装置のリーク量は3mmHg以下が望ましく、また、カバー・シール6の剥がし所要時間は90秒以下が望ましい。
このリーク量と剥がし所要時間を満足させるために、カバー・シール7の総面積C(図2参照)と、ライナー731の総面積D(図2参照)との相対比D/Cについて、いろいろ試してみた。
これらの試験に使用する磁気ディスク装置には3.5型の磁気ディスク装置を用いた。また、カバー・シール7は、図4(C)に示すアルミニウム層71aとポリエチレンテレフタレート層71bで形成され、粘着層72がポリエチレンテレフタレート層71bの表面に形成されたシート状の構造体71に、ポリエチレンテレフタレートからなるライナー731が積層されたものを使用した。このカバー・シール7のアルミニウム層71aの厚さが50μm、ポリエチレンテレフタレート層71bの厚さが12.5μm、粘着層72の厚さが100μm、ライナー731の厚さが12.5μmである。
リーク量の試験では内圧のリーク量を測定する気密試験を行い、剥がし所要時間の試験ではカバー・シール7をベース5の貼付面52とトップ・カバー6の表面6aから剥す剥がし試験を行った。
気密試験は図3に示すように、例えばトップ・カバー6に設けられた呼吸フィルタ61から一定の加圧値で加圧して、一定時間放置したときの圧力低下を測定する。この際、基準値を上回る場合は、カバー・シール7を剥して再度、カバー・シール7を貼り付けるリワークが必要になるが、カバー・シール7の粘着層72はトップ・カバー6のライナー731の箇所を除く表面6aにしか粘着しないので、リワーク時にカバー・シール7を容易に剥がすことが可能になる。したがって、剥がすための時間が短縮しリワーク性を従来より向上させることができる。また、剥がし試験は、一旦貼ったカバー・シール7をピンセット等の工具を使って手で剥がすときの所要時間を測定する。剥がす中でカバー・シール7は切れたりするが、その断片まですべて除去するまでの所要時間である。実際は、その後残った粘着剤を除去して平坦な面にしなければならないが、その時間は一定であり、比較対象としては不要なので今回は含んでいない。気密試験は、HDA内を呼吸フィルタ61から30mmHgまで加圧して、5秒間放置したときの圧力低下のΔ値を測定する。
この気密試験と剥がし試験の結果を図5に示した。図5はカバー・シール7の総面積C(図2参照)と、ライナー731の総面積D(図2参照)とを、Cを基準にして相対値D/Cを算出し、この相対値D/Cを7パターンの試料に分けてそれぞれを複数回試験した試験結果を示す図である。この図5の(A)は試験結果を示す表、(B)は相対値D/Cと、リーク量及び剥がし所要時間との関係を示すグラフ、(C)は(B)のグラフの剥がし所要時間の値を変更したグラフである。
試料(1)は、粘着幅が50mmのものを使用し、Cは0.014m2、Dは0m2、D/Cは0.00である。この試料(1)では、リーク量は0.55mmHg、剥がし所要時間は600秒になった。
試料(2)は、粘着幅が16mmのものを使用し、Cは0.014m2、Dは0.005m2、D/Cは0.36である。この試料(2)では、リーク量は0.5mmHg、剥がし所要時間は150秒になった。
試料(3)は、粘着幅が12.1mmのものを使用し、Cは0.014m2、Dは0.006m2、D/Cは0.45である。この試料(3)では、リーク量は0.51mmHg、剥がし所要時間は85秒になった。
試料(4)は、粘着幅が10mmのものを使用し、Cは0.014m2、Dは0.008m2、D/Cは0.57である。この試料(4)では、リーク量は0.52mmHg、剥がし所要時間は46秒になった。
試料(5)は、粘着幅が8.3mmのものを使用し、Cは0.014m2、Dは0.01m2、D/Cは0.71である。この試料(5)では、リーク量は0.82mmHg、剥がし所要時間は42秒になった。
試料(6)は、粘着幅が6.3mmのものを使用し、Cは0.014m2、Dは0.012m2、D/Cは0.90である。この試料(6)では、リーク量は3mmHg、剥がし所要時間は43秒になった。
試料(7)は、粘着幅が6mmのものを使用し、Cは0.014m2、Dは0.013m2、D/Cは0.93である。この試料(7)では、剥がし所要時間は44秒、リーク量は3.4mmHgになった。
この試験結果を図5(C)に示すグラフで検討すると、3mmHg以下のリーク量を達成するD/Cは0.9である。また、90秒以下のカバー・シール6の剥がし所要時間を達成するD/Cは0.42程度である。なお、リーク量は誤差が殆ど生じない正確な値であるが、剥がし所要時間は計測における個体差が大きくあまり正確ではないので、90秒以下のカバー・シール6の剥がし所要時間を達成するD/Cを0.45とする。したがって、本発明者が意図する磁気ディスク装置のリーク量とカバー・シール6の剥がし所要時間の何れも達成することできるカバー・シール7の総面積Cと、ライナー731の総面積Dとの相対比D/Cが、0.45以上で0.9以下がよいことがわかった。即ち、相対比D/Cが0.45以上で0.9以下で、カバー・シール7のリワーク性を向上させる機能とHDA8の気密性保持機能を満足させることができることがわかった。
このようにHDA8の気密性は相対比D/Cを小さくすれば確保することができるが、際限なく大きくするとカバー・シール7のリワーク性が悪化して製造工程における歩留まりが悪くなる。また、相対比D/Cを大きくすることでHDA8の気密性が破れると、磁気ディスク装置内に塵埃が進入することになるので、ヘッドと磁気ディスクの間に塵埃を巻き込みヘッド・クラッシュを起こすことになる。したがって、カバー・シール7のライナー側の気密性を保持する相対比D/Cの下限値が必要になり、また、相対比D/Cの上限値はリワーク時におけるカバー・シール7を剥がす時間によって決定される。
次に、3mmHg以下のリーク量と90秒以下のカバー・シール6の剥がし所要時間を満足させるために3.5型の磁気ディスク装置を用いて、ベース5の貼付面52の内側端部5aから該端部5aに最も近いカバー・シール7の端部7bまで粘着層72が貼付面52に粘着している長さA(図3参照)と、トップ・カバー6の端部6dから該端部6dに最も近いライナー731の端部731aまでの長さB(図3参照)との関係について、いろいろ試してみた。この試験は上述したCとDとの数値限定の根拠となった試験と同様の気密試験と剥がし試験であるので、この剥がし試験と気密試験の結果のみを記述する。
この気密試験と剥がし試験の結果を図6に示した。図6はベース5の貼付面52の内側端部5aから該端部5aに最も近いカバー・シール7の端部7bまで粘着層72が貼付面52に粘着している長さA(図3参照)と、トップ・カバー6の端部6dから該端部6dに最も近いライナー731の端部731aまでの長さB(図3参照)とを、Aを基準にして相対値B/Aを算出し、この相対値B/Aを7パターンの試料に分けてそれぞれを複数回試験した試験結果を示す図である。この図6の(A)は試験結果を示す表、(B)は相対値B/Aと、リーク量及び剥がし所要時間との関係を示すグラフ、(C)は(B)のグラフを部分的に拡大したグラフである。
試料(10)は、ベース5の貼付面52とトップ・カバー6の表面6aに粘着する粘着幅(以下、「粘着幅」という。)が50mmのものを使用し、Aは2.9mm、Bは46.6mm、B/Aは16.07である。この試料(10)では、リーク量は0.55mmHg、剥がし所要時間は600秒になった。
試料(11)は粘着幅が16mmのものを使用し、Aは2.9mm、Bは12.6mm、B/Aは4.34である。この試料(11)では、リーク量は0.5mmHg、剥がし所要時間は150秒になった。
試料(12)は粘着幅が12.1mmのものを使用し、Aは2.9mm、Bは8.7mm、B/Aは3.00である。この試料(12)では、リーク量は0.51mmHg、剥がし所要時間は85秒になった。
試料(13)は粘着幅が10mmのものを使用し、Aは2.9mm、Bは6.6mm、B/Aは2.28である。この試料(13)では、リーク量は0.52mmHg、剥がし所要時間は46秒になった。
試料(14)は粘着幅が8.3mmのものを使用し、Aは2.9mm、Bは4.9mm、B/Aは1.69である。この試料(14)では、リーク量は0.82mmHg、剥がし所要時間は42秒になった。
試料(15)は粘着幅が6.3mmのものを使用し、Aは2.9mm、Bは2.9mm、B/Aは1.00である。この試料(15)では、リーク量は3mmHg、剥がし所要時間は43秒になった。
試料(16)は粘着幅が6mmのものを使用し、Aは2.9mm、Bは2.6mm、B/Aは0.90である。この試料(16)では、剥がし所要時間は44秒、リーク量は3.4mmHgになった。
なお、試料(10)〜(16)において、粘着幅に対して粘着長さAと粘着長さBとの加算値が整合しないが、これはベース5の貼付面52の内側端部5aと、トップ・カバー6の端部6dとの間にそれぞれ隙間tが0.5mmあるからである。この隙間tはカバー・シール7の粘着層72が粘着しない部分なので、長さAと長さBとの関係において考慮する必要がない。
この試験結果を検討すると、粘着長さAと粘着長さBとの加算値が5.8mm以上であれば3mmHg以下のリーク量にすることができ、また、この加算値が12mm程度以下ならばカバー・シール6の剥がし所要時間を90秒以下にすることがわかった。したがって、ベース5の貼付面52の幅が最大の3.0mmの場合において粘着長さAを3.0mmにすると、粘着長さAと粘着長さBとの加算値を12mmにするにはA×3となる。このことから、カバー・シール7の粘着層72がベース・カバー6に粘着する長さBと、カバー・シール7の粘着層72がベース5の貼付面52に粘着する長さAとの関係が、3.5型の磁気ディスク装置においてはA≦B≦(A×3)の範囲がよいことがわかった。即ち、A≦B≦(A×3)の範囲で、カバー・シール7のリワーク性を向上させる機能とHDA8の気密性保持機能を満足させることができることがわかった。また、図6(C)に示すグラフにおいても、3mmHg以下のリーク量と、90秒以下のカバー・シール6の剥がし所要時間の何れも達成するB/Aは3.1程度になっているので、算出誤差を考慮して小数点以下を切り捨てると、A≦B≦(A×3)の範囲がよいことがわかった。
また、BがA×2の場合には、ベース5の貼付面52の幅が最大の3.0mmの場合において粘着長さAを3.0mmにすると、粘着長さAと粘着長さBとの加算値は9mmとなるので、図6に示す表とグラフからカバー・シール6の剥がし所要時間が45秒程度になることがわかる。したがって、カバー・シール7のリワーク性を向上させる機能と、HDA8の気密性保持機能とを高次元で両立させることがグラフから読み取ることができた。
なお、長さAの寸法の最低絶対値はベース5の貼付面52の幅で異なることになる。即ち、磁気ディスク装置が1型の場合、ベース5の貼付面52の幅が0.5mmになるので、貼付面52に対するカバー・シール7の貼り付け長さは0.35mm〜0.5mmにしかないことになる。しかし、1型の磁気ディスク装置では、この寸法でも漏れないように、ベース5の貼付面52とトップ・カバー6の表面6aに生じる段差の公差、それぞれの表面仕上げ精度、粘着剤の強度などを2.5型(2.5インチ(約6.35cm)タイプ)、3.5型の各磁気ディスク装置に比べて向上させているので、HDA8の気密性は保持できる。したがって、カバー・シール7は、3.5型の磁気ディスク装置よりも薄いものを採用することが望ましい。例えば、アルミニウム層71aの厚さを7μm、ポリエチレンテレフタレート層71bの厚さを9μm、粘着層72の厚さを20μm、ライナー731の厚さを9μmにするとよい。このように、3.5型の磁気ディスク装置のカバー・シールより1型の磁気ディスク装置のカバー・シールを薄くするのは、小型のものに対してなじみやすくするためである。
また、粘着長さAと粘着長さBとの加算値が5.8mm以上であれば3mmHg以下のリーク量にすることができるので、カバー・シール7の粘着層72の粘着力を強くすればA>Bにすることも可能であるが、B寸法側の気密性が破れると製造段階での気密試験に適さなくなる。したがって、B寸法の単独幅はHDA8の内部に圧力がかかってもカバー・シール7が剥れない長さにすることが望ましい。
次に、本発明の磁気ディスク装置の製造工程について説明する。
この磁気ディスク装置の製造工程は、第1ブロックではベース5の内部にスピンドル・モータ2、AHSA3及びFPCアセンブリ4などのヘッド駆動機構や磁気ディスク1を収納する。第2ブロックでは予め剥離フィルム73にライナー部731の外形に沿って切り込みを入れたカバー・シール7を用意する。このライナー部731の外形は、カバー・シール7の粘着層72がベース5の貼付面52とライナー731が配置されたトップ・カバー6の表面6aに対向してベース5に固定できるように切り込みが入れられる。第3のブロックではヘッド駆動機構と磁気ディスク1を収納したベース5の開口縁53の内側に形成された段差部51にトップ・カバー6を嵌合してねじ等によりベース5に取り付ける。第4のブロックではカバー・シール7の剥離フィルム73からライナー部731以外の部分の剥離フィルム732を除去して粘着層72を露出させる。第5のブロックではライナー部731をトップ・カバー6の表面6aに対向させ露出した粘着層72を貼付面に粘着させてカバー・シール7をベース5に固定する。この際、第5のブロックではカバー・シール7の露出した粘着層72をベース5の貼付面52とトップ・カバー6の表面6aに粘着するので、HDA8の気密性を保持し易くなる。また、トップ・カバー6の表面6aは、窪みなどがない平面形状なので、カバー・シール7を皺なく貼り付けることができる。さらに、トップ・カバー6をねじ等によりベース5に取り付けてからカバー・シール7を粘着する構成なので、このカバー・シール7に多数の穴加工をしなくてもよくなる。
また、カバー・シール7のリワーク性を向上させる機能と、且つHDA8の気密性保持機能とを両立させることを考慮する場合は、第5のブロックでは、露出した粘着層72を貼付面52に粘着させ、カバー・シール7の総面積C(図2参照)とライナー731の総面積D(図2参照)との相対比を、Cを基準にして0.45以上で0.9以下に調整する。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
本発明の磁気ディスク装置による最良な実施の一形態を示す斜視図。 本発明の磁気ディスク装置による最良な実施の一形態を示す斜視図。 本発明の磁気ディスク装置による最良な実施の一形態を示す断面図。 カバー・シールの積層構造を示す断面図。 本発明の試験結果を示す説明図。 本発明の他の試験結果を示す説明図。
符号の説明
1……磁気ディスク
5……ベース
52……貼付面
53……開口縁
6……トップ・カバー
7……カバー・シール
71……シート状の構造体
71a……アルミニウム層
71b……ポリエチレンテレフタレート層、第1のポリエチレンテレフタレート層
71c……第2のポリエチレンテレフタレート層
72……接着層
73……剥離フィルム
731……ライナー

Claims (20)

  1. 開口縁の周囲に貼付面を備え内部にヘッド駆動機構と磁気ディスクを収納したベースと、
    前記開口縁に嵌合して前記ベースに取り付けられるトップ・カバーと、
    シート状の構造体と該構造体の表面に形成された粘着層を含み、前記開口縁に嵌合した前記トップ・カバーの表面及び前記ベースの前記貼付面に配置され、該粘着層が前記表面及び前記貼付面に粘着して前記ベースに固定されたカバー・シールと、
    前記カバー・シールの前記粘着層と前記トップ・カバーの前記表面との間に配置されたライナーと
    を有する磁気ディスク装置。
  2. 前記粘着層が、前記構造体の表面に塗布された粘着剤である請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記ライナーが、前記粘着層の表面に貼り付けた剥離フィルムの一部である請求項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記ライナーの厚さが、25μm以下である請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記カバー・シールの構造体が、アルミニウム層で形成されている請求項1記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記カバー・シールの構造体が、アルミニウム層とポリエチレンテレフタレート層で形成され、前記粘着層が前記ポリエチレンテレフタレート層の表面に形成された請求項1記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記カバー・シールの構造体が、第1のポリエチレンテレフタレート層とアルミニウム層と第2のポリエチレンテレフタレート層を順番に積層して形成され、前記粘着層が前記第1のポリエチレンテレフタレート層の表面に形成された請求項1記載の磁気ディスク装置。
  8. 前記構造体と前記粘着層とを合わせた前記カバー・シールの厚さが、7μm以上で75μm以下である請求項1記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記ベースが金属板のプレス加工により形成され、前記貼付面が前記開口縁を折り曲げて形成された請求項1記載の磁気ディスク装置。
  10. 前記貼付面の幅が、0.5mm以上で3.0mm以下である請求項9記載の磁気ディスク装置。
  11. 前記貼付面と前記トップ・カバーの前記表面が同一平面上にある請求項9記載の磁気ディスク装置。
  12. 前記カバー・シールの前記粘着層が、前記貼付面の幅の70%以上の長さに渡って前記貼付面に粘着している請求項9記載の磁気ディスク装置。
  13. 前記貼付面の内側端部から該端部に最も近い前記カバー・シールの端部までの長さAに渡って前記粘着層が前記貼付面に粘着しており、前記トップ・カバーの端部から該端部に最も近い前記ライナーの端部までの長さBと前記長さAとの関係が、A≦B≦(A×3)の範囲にある請求項1記載の磁気ディスク装置。
  14. 前記トップ・カバーの端部から前記ライナーの最も近い端部までの長さBと前記長さAとの関係が、A≦B≦(A×2)の範囲にある請求項13記載の磁気ディスク装置。
  15. 前記カバー・シールの総面積Cと前記ライナーの総面積Dとの相対比D/Cが0.45以上で0.9以下である請求項1記載の磁気ディスク装置。
  16. 開口部の周囲に貼付面を備え内部にヘッド駆動機構と磁気ディスクを収納したベースを提供するステップと、
    粘着剤を塗布したシート状の構造体に剥離フィルムを貼り付け、該剥離フィルムにライナー部の外形に沿って切り込みを入れたカバー・シールを提供するステップと、
    前記ベースの開口縁にトップ・カバーを嵌合して前記ベースに取り付けるステップと、
    前記カバー・シールから前記ライナー部以外の部分の剥離フィルムを除去して前記粘着剤からなる粘着層を露出させるステップと、
    前記ライナー部を前記開口縁に嵌合した前記トップ・カバーの表面に対向させ前記露出した粘着層を前記貼付面に粘着させて前記カバー・シールを前記ベースに固定するステップと
    を有する磁気ディスク装置の製造方法。
  17. 前記カバー・シールを前記ベースに固定するステップが、前記露出した粘着層を前記ベースの貼付面と前記トップ・カバーの外側表面に粘着させるステップを含む請求項16記載の磁気ディスク装置の製造方法。
  18. 前記カバー・シールを固定するステップが、前記露出した粘着層を前記貼付面の内側端部から最も近い前記カバー・シールの端部までの長さAに渡って前記貼付面に粘着させ、前記トップ・カバーの端部から最も近い前記ライナー部の端部までの長さBと前記長さAとの関係を、A≦B≦(A×3)の範囲にするステップを含む請求項17記載の磁気ディスク装置の製造方法。
  19. 前記カバー・シールを固定するステップが、前記露出した粘着層を前記貼付面の内側端部から最も近い前記カバー・シールの端部までの長さAに渡って前記フランジ部の表面に粘着させ、前記トップ・カバーの端部から最も近い前記ライナー部の端部までの長さBと前記長さAとの関係を、A≦B≦(A×2)の範囲にするステップを含む請求項17記載の磁気ディスク装置の製造方法。
  20. 前記カバー・シールを固定するステップが、前記露出した粘着層を前記貼付面に粘着させ、前記カバー・シールの総面積Cと前記ライナーの総面積Dとの相対比D/Cが0.45以上で0.9以下にするステップを含む請求項17記載の磁気ディスク装置の製造方法。
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