JP2006173666A - ソフトウェア無線機におけるプログラムの書込方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 半導体記憶素子を用いた小型記憶媒体に所定の通信プロトコルに係る電子回路構成のプログラムを記録しておき、表示装置又は信号処理装置のいずれかに付設した小型記憶媒体読出部に、使用者が該小型記憶媒体を接続する工程、表示装置の状態表示処理部が、該表示装置に、小型記憶媒体に記録された通信プロトコルの一覧を表示する工程、表示装置の入力部を用いて使用者が該一覧から所望の通信プロトコルを選択する工程、該プログラムを信号処理装置上のメモリ空間に転送する工程、ソフトウェア無線機において当該通信プロトコルを用いる際に、該メモリ空間から該プログラマブル電子素子に該プログラムを書込する工程を含む。
【選択図】 図1
Description
また、相異なる無線アクセスシステム間での通信や、および複数の無線通信システムを利用しての通信を行う技術は一般的に提供されていない。
このような複数の通信システムが混在する環境で所要の品質を満たしつつ通信を行うためには、端末を持つユーザの観点からすると、ユーザのいる位置や、その位置における周波数の混み具合(干渉の度合い、受信信号強度)、ユーザが端末に対して思っている条件 (例えば料金を安くしたいとか省電力にしたいといったもの)にあわせてユーザが必要としている情報量をユーザが希望している時間内に一番よい通信回線を有線無線問わずに選択し、情報を通信の相手方に伝えることが必要である。
このように「複数の通信システムが混在した中で各無線機が自身のおかれている環境を自らが認知し、その認知結果に応じて必要な通信システムを選択する」機構を無線機内に構築し、それを用いて複数システム間をつなぎ目なく通信を行うシステムが新世代モバイル通信として考えられている。
ソフトウェア無線技術は、非特許文献1に開示されるように通信機器内で生じたバグ、アップグレード等に迅速に対応する技術として提案されている。
また、本件発明者らによって非特許文献2及び3に開示されるように、車等の環境の中で省スペースに複数の無線機の機能を実現するための手段としてもその有効性が示されてきた。
特許文献4の技術では、制御部が、信号処理部にセットされているソフトウェア情報の機能及び情報記憶部に記憶されている複数のソフトウェア情報それぞれの機能を管理する。一方、信号処理部は、サービス機能を実行している状態で、他のサービス機能の要求に応じて、他のサービス機能に対応するソフトウェア情報を情報記憶部から読み出して信号処理部にセットし、信号処理部に複数のサービス機能を並行して実行させるように構成している。
本技術は、利用可能な複数のサービス機能を同時に利用することができるようにするものであり、ユーザの利便性を高めた技術である。
上述したように各種の無線アクセスシステム間でつなぎ目のない通信を行う際に、そのまま適用することができない。
そして、従来の書込方法は、例えば特許文献5に開示されるように有線又は無線の経路で書き換えプログラムを伝送し、ソフトウェア無線機におけるプログラムを書き換えることが行われている。
すなわち、請求項1に記載の発明は、ソフトウェア無線機が表示装置及び信号処理装置から構成され、信号処理装置に、電子回路構成をプログラム可能なプログラマブル電子素子を備える構成において、半導体記憶素子を用いた小型記憶媒体に所定の通信プロトコルに係る電子回路構成のプログラムを記録しておき、次の各工程を備える。
(2)表示装置の状態表示処理部が、該表示装置に、小型記憶媒体に記録された通信プロトコルの一覧を表示する工程、
(3)表示装置の無線通信ボード情報表示処理部が、ソフトウェア無線機内に存在する無線通信ボードのなかにあらかじめ書き込まれている無線の周波数帯、出力可能なパワー、出力可能なもしくは受信可能な帯域幅、対応できるシステム名の少なくとも一つの情報を読み出し、表示する工程、
(4)表示装置の入力部を用いて使用者が該一覧から所望の通信プロトコルを選択する工程、
(5)該プログラムを信号処理装置上のメモリ空間に転送する工程、
(6)ソフトウェア無線機において当該通信プロトコルを用いる際に、該メモリ空間から該プログラマブル電子素子に該プログラムを書込する工程。
そして、プログラマブル信号処理装置が、電子回路構成をプログラム可能なプログラマブル電子素子を用い、カテゴリ化された複数のプログラマブル電子素子で構成される電子素子群を2基以上備えて少なくとも物理層の信号処理を司るように構成し、少なくとも該プログラマブル信号処理装置のプログラマブル電子素子に上記方法によりプログラムの書込を行うことを特徴とする。
すなわち、請求項5に記載の発明では、表示装置及び信号処理装置から構成されるソフトウェア無線機を提供する。表示装置又は信号処理装置の少なくともいずれかに半導体記憶素子を用いた小型記憶媒体の読出部を備える。
そして、信号処理装置に、電子回路構成をプログラム可能なプログラマブル電子素子と、プログラマブル電子素子用の所定の通信プロトコルに係る電子回路構成のプログラムを記憶するメモリ空間と、該小型記憶媒体読出部から読み出した該プログラムをメモリ空間に転送する転送部と、メモリ空間から該プログラムをプログラマブル電子素子に書込する書込部とを備える。
また、表示装置に、小型記憶媒体に記録された通信プロトコルの一覧を表示する状態表示処理部と、ソフトウェア無線機内に存在する無線通信ボードのなかにあらかじめ書き込まれている無線の周波数帯、出力可能なパワー、出力可能なもしくは受信可能な帯域幅、対応できるシステム名の少なくとも一つの情報を読み出し、表示する無線通信ボード情報表示処理部と、使用者が該一覧から所望の通信プロトコルを選択する入力部とを備えることを特徴とする。
これによりソフトウェア無線機に予め通信プロトコルを備えておかなくとも、必要なプロトコルのみを実装させることができる。さらに、新しい通信規格などにも適宜対応可能なソフトウェア無線機を提供することができる。
図1に示すように、本発明によるソフトウェア無線機(1)は、表示装置(2)と、信号処理装置(3)とから構成される。表示装置(2)と信号処理装置(3)とは電気的に接続されている。
信号処理装置(3)は図2のように、中央制御信号処理装置であるCPUボード(10)と、プログラマブル信号処理装置であるFPGAボード(20)と、無線通信ボード(30)から構成される。
また無線送信時には、撮影した動静止画像や音声信号をCPUボード(10)でTCP/IPパケットの形にしてFPGAボード(20)に入力するように作用する。
CPUボード(10)とFPGAボード(20)とはコネクタ(15)(16)により接続されている。本発明は各ボードを別個に提供し、コネクタ(15)(16)で簡便に接続することができる。
さらに、各構成要素について以下に詳述する。
各チャネルのFPGA群には、無線通信ボード(30)を制御するシリアルインターフェース(40)、外部接続用デジタルインターフェース(41)、無線通信ボードで送受信した信号を入出力するための複数のAD・DA変換器(42)、FPGAに電子回路構成をプログラムするためのインターフェース(43)等を備える。
このように1つの入力クロックを分周して用いることにより、FPGA群に複数種類の周波数を持つクロックを供給するのみならず、2つのチャネルが完全に同期した状態で作動させることもできる。
図に示すように2基のFPGA群で1つのシステムを構成しており、本FPGAボードには4基のFPGAがのっているため、少なくとも2つの通信システムを同時に動作可能である。
そして、メインCPU(11)がフラッシュROMからFPGA(23)にプログラムを書き込み動作する。
転送及び書き込みの契機は後述する。
FPGAには、ザイリンクス(Xilinx)(登録商標)のXC2V4000、XC2V6000,XC2V8000(いずれも製品名)を用いている。
各CPU(11)(12)には、RS232Cインターフェース(50)が接続される。
また、システムバス(13)(14)には、メモリとしてSDRAM(51)、フラッシュROM(52)が接続され、フラッシュROM(52)には信号処理にかかるソフトウェアが記憶される。
また、システムバスには上記FPGAボードとは別に、FPGA(56)をそれぞれ配設している。
また、各種通信システムを実現するプログラムは、フラッシュROM(52)及びFPGA(56)に書き込まれ、後述する信号処理を行う。
プログラムROM(52)からは必要な際にFPGA(56)もしくはCPU(11)(12)を駆動させる場合はそのプログラムをSDRAM(51)、(52)にプログラムが書き込みされて、所定の通信システムを実現するデバイスとして機能する。
本実施例では、そして以上のプラットフォーム上でW-CDMA及びIEEE802.11a無線LANのIP層以下の機能をソフト化した。これらのソフトはユーザの希望、 伝搬路情報等にあわせ自由に変更可能である。
本発明はソフトウェア無線機に対するプログラムの書込方法を提供するが、その手順を図5に示す。
プログラムのインストールの際に、まずユーザがCPUボード(10)、FPGAボード(20)のコンパクトフラッシュ(登録商標)インターフェース部にコンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)を挿入(S1)する。
画面では、コラム(60)に、CF中のプログラム一覧が表示(S3)され、ユーザは所望のプロトコルを選択してインストールボタン(61)を押下する(S4)ことにより、フラッシュROMへの転送(S5)ができる。
転送の状況はインジケータ(62)に表示される。
この表示画面では4つの無線通信ボードが接続された状態を示している。無線通信ボード(30)の情報とは、無線の周波数帯、出力可能なパワー、出力可能なもしくは受信可能な帯域幅、対応できるシステム名の少なくとも一つの情報が含まれている。
左欄(70)にはプロトコルの一覧が表示され、追加又は削除のボタン(71)を押下することで右欄(72)に該無線通信ボードにおいて使用するプロトコルが選択できる。
通常、無線通信ボード(30)からFPGAボード(20)の無線通信インターフェース部(40)を介して受信信号電力、ビット誤り率に代表される切り替えに必要とされるパラメータが測定される。そのパラメータが所定の閾値に達した場合(S6)、メインCPU(11)で検知(S7)される。
このように本発明の書込方法は、サブCPU及び待機中のFPGAにプログラムを書き込むことで複数の通信システムに対応することができる。
まず、W-CDMA用ソフトウェアは、FPGAボードに物理層がインストールされる。さらに、FPGA1(23)には、コーデック処理部が、FPGA2(24)には変復調処理部がそれぞれインストールされる。
IPプロトコルに変換された後は、本装置に設けられるイーサネット(登録商標)アダプタによりパーソナルコンピュータ等と接続し、IP通信を行うことができる
なお、本装置のCPUボードには第2層及び第3層の処理を少なくとも行うことを要件としており、それ以上のレイヤの処理を行う処理回路を付設してもよい。
IEEE802.11a用のFPGA1およびFPGA2に入るソフトウェアの構成を図11に、そして各ブロック名の内容及び使用するFPGAスライス数を表3に示す。
すなわち本来600万ゲートクラスのFPGA1つで構築可能であることがわかる。また、W-CDMA、IEEE802.11a 共通して、直交変復調はデジタル信号処理で行っている。
周波数シンセサイザから発生される局部発振信号の周波数はFPGAボードからの制御信号によって指示される。
FPGAボード(20)では、無線通信ボード(30)に対して可能な無線通システムを対応付けし、CPUボード(10)、FPGAボード(20)、無線通信ボード(30)が連携して無線通信を行う。
2 表示装置
3 信号処理装置
4 表示部
5 入力部
6 FPGA
7 メモリ空間
8 読出部
9 コンパクトフラッシュ(登録商標)
10 CPUボード
11 メインCPU
12 サブCPU
13 システムバス
14 システムバス
15 コネクタ
16 コネクタ
20 FPGAボード
21 左チャネルのFPGA群
22 右チャネルのFPGA群
23 FPGA
24 FPGA
30 無線通信ボード
Claims (9)
- ソフトウェア無線機におけるプログラムの書込方法であって、
該ソフトウェア無線機が表示装置及び信号処理装置から構成され、
信号処理装置に、電子回路構成をプログラム可能なプログラマブル電子素子を備える構成において、
半導体記憶素子を用いた小型記憶媒体に所定の通信プロトコルに係る電子回路構成のプログラムを記録しておき、
表示装置又は信号処理装置のいずれかに付設した小型記憶媒体読出部に、使用者が該小型記憶媒体を接続する工程、
表示装置の状態表示処理部が、該表示装置に、小型記憶媒体に記録された通信プロトコルの一覧を表示する工程、
表示装置の無線通信ボード情報表示処理部が、該表示装置に、ソフトウェア無線機内に存在する無線通信ボードのなかにあらかじめ書き込まれている無線の周波数帯、出力可能なパワー、出力可能なもしくは受信可能な帯域幅、対応できるシステム名の少なくとも一つの情報を読み出し、表示する工程、
表示装置の入力部を用いて使用者が該一覧から所望の通信プロトコルを選択し、それを駆動させる無線通信ボードも選択する工程、
該プログラムを信号処理装置上のメモリ空間に転送する工程、
ソフトウェア無線機において当該通信プロトコルを用いる際に、該メモリ空間から該プログラマブル電子素子に該プログラムを書込する工程、
を含むことを特徴とするソフトウェア無線機におけるプログラムの書込方法。 - 前記プログラムの書込方法において、
前記ソフトウェア無線機の信号処理装置が、
中央制御信号処理装置及びプログラマブル信号処理装置、無線通信ボードから構成され、
該中央制御信号処理装置が、複数のCPU(Central Processing Unit)を備えてOSI階層モデルにおける少なくともデータリンク層及びネットワーク層の信号処理を司る一方、
該プログラマブル信号処理装置が、電子回路構成をプログラム可能なプログラマブル電子素子を用い、カテゴリ化された複数のプログラマブル電子素子で構成される電子素子群を2基以上備えて物理層の信号処理を少なくとも司るように構成し、
少なくとも該プログラマブル信号処理装置のプログラマブル電子素子に上記方法によりプログラムの書込を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のソフトウェア無線機におけるプログラムの書込方法。 - 前記小型記憶媒体が、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、メモリースティックカード、スマートメディア、SDカード、マルチメディアカード、xDピクチャカードの少なくともいずれかである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のソフトウェア無線機におけるプログラムの書込方法。 - 前記プログラマブル電子素子が、FPGA又はDSPの少なくともいずれかである
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のソフトウェア無線機におけるプログラムの書込方法。 - 表示装置及び信号処理装置から構成されるソフトウェア無線機であって、
表示装置又は信号処理装置の少なくともいずれかに半導体記憶素子を用いた小型記憶媒体の読出部を備えると共に、
信号処理装置に、
電子回路構成をプログラム可能なプログラマブル電子素子と、
プログラマブル電子素子用の所定の通信プロトコルに係る電子回路構成のプログラムを記憶するメモリ空間と、
該小型記憶媒体読出部から読み出した該プログラムをメモリ空間に転送する転送部と、
メモリ空間から該プログラムをプログラマブル電子素子に書込する書込部と
を備える一方、
表示装置に、
小型記憶媒体に記録された通信プロトコルの一覧を表示する状態表示処理部と
ソフトウェア無線機内に存在する無線通信ボードのなかにあらかじめ書き込まれている無線の周波数帯、出力可能なパワー、出力可能なもしくは受信可能な帯域幅、対応できるシステム名の少なくとも一つの情報を読み出し、表示する無線通信ボード情報表示処理部と、
使用者が該一覧から所望の通信プロトコルを選択する入力部と
を備えたことを特徴とするソフトウェア無線機。 - 前記小型記憶媒体が、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、メモリースティックカード、スマートメディア、SDカード、マルチメディアカード、xDピクチャカードの少なくともいずれかである
ことを特徴とする請求項4又は5に記載のソフトウェア無線機。 - 前記プログラマブル電子素子が、FPGA又はDSPの少なくともいずれかである
ことを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のソフトウェア無線機。 - 前記ソフトウェア無線機におけるプログラムの書込方法に用いる小型記憶媒体であって、
プログラマブル電子素子用の所定の通信プロトコルに係る電子回路構成のプログラムを記憶させた半導体記憶素子である
ことを特徴とする小型記憶媒体。 - 前記小型記憶媒体が、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、メモリースティックカード、スマートメディア、SDカード、マルチメディアカード、xDピクチャカードの少なくともいずれかである
ことを特徴とする請求項8に記載の小型記憶媒体。
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