JP2006169362A - 色彩模様形成用水系塗料組成物 - Google Patents

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【課題】 一般に内装に使用されている建材や木部等に、水系で且つ、通常用いられている塗装手段で簡単に意匠性(色彩模様)を演出できる塗料組成物を提供する。
【解決手段】 アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物に、色彩模様を形成せしめる材料として天然物であるキサンタンガムを配合してなる色彩模様形成用水系着色塗料組成物である。アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物は、アクリル樹脂エマルションョンをベースとし、モノアゾイエローなどのアゾ顔料、キナクリドンレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどの縮合多環式顔料の有機系顔料、およびカーボンブラック、酸化鉄などの無機系顔料の着色顔料を含んでなる。キサンタンガムは、粉末状の市販品をそのまま、またはこれを水に分散して使用することができる。

【選択図】 なし

Description

本発明は、色彩模様形成用水系着色塗料組成物および色彩模様形成用水系着色クリヤー塗料組成物に関する。
一般に、木材用塗料をはじめ内装建材塗料は、主に耐水性や耐溶剤性が要求されることより、合成樹脂系塗料が用いられている。天井材、壁面材および建具などでは、通気性や触感が必要となる為、主にニトロセルロースラッカーが、また、屋外では耐候性能(耐紫外線、耐水性)が要求される為、油性系塗料が用いられている。この様に、木材用塗料や内装建材塗料としては、工場塗装を主として溶剤系塗料が多用されている。
二酸化炭素の発生抑制や有機溶剤の削減などの環境への負荷低減を目的に、塗料の水系化や天然素材の利用が望まれており、上記溶剤系塗料も水系化の方向に進んでいる。特に、塗り替えを必要とする建材や壁面等では、作業は現場での塗装となるために溶剤類の含有量が少ない水系塗料またはクリヤー塗料を使用する方が望ましい。
これらの塗料は単色並びに透明膜であるので、例えば、多彩模様や色彩模様を演出するには、下地に模様や色彩を付与したものを用いるか、塗料としては下塗り等に多彩模様塗料や意匠性塗料を用いるしか方法がなかった。
透明膜を形成するクリヤー塗料組成物に関しては、単一に着色されたカラークリヤー塗料は製品化されているが、意匠性の付与や色彩模様を形成する塗料組成物は現在まで知られていない。
意匠性塗膜およびその形成方法、塗料組成物に関する先行技術として、特許文献1〜4が挙げられる。
キサンタンガムを含む塗料に関する先行技術として、特許文献5が挙げられる。しかし、この技術は、乾燥キサンタンガムを水に浸すと元に戻る等の欠点がある。
特許公開2004−313922号公報、部分的に金属光沢を有するいぶし銀調の意匠性塗膜。 特許公開2002−224616号公報、光干渉性薄片顔料使用、クリヤー塗料で仕上げる模様塗膜。 特許公開平11−343427号公報、水に対する粘性抵抗が小さい塗膜を与える、船底塗料。 特許公開平09−299873号公報、着色液状塗料を複層に塗装し、クリヤー塗料で仕上げる模様塗膜。 特許公開2000−034429号公報
本発明の課題は、一般に内装に使用されている建材や木部等に、水系で且つ、通常用いられている塗装手段で簡単に意匠性(色彩模様)を演出できる塗料組成物を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決すべく創案されたものである。すなわち、本発明の第1のものは、アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物に、色彩模様を形成せしめる材料として天然物であるキサンタンガムを配合してなる色彩模様形成用水系着色塗料組成物に関するものである。
第1発明において、アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物は、アクリル樹脂エマルションョンをベースとし、モノアゾイエローなどのアゾ顔料、キナクリドンレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどの縮合多環式顔料の有機系顔料、およびカーボンブラック、酸化鉄などの無機系顔料の着色顔料を含んでなる。
キサンタンガムは、粉末状の市販品をそのまま、またはこれを水に分散して使用することができる。
キサンタンガムの量は好ましくは0.01〜2重量%、より好ましくは0.05〜1重量%である。キサンタンガムの量が少な過ぎると、所望の意匠性(色彩模様)が演出できず、多すぎると塗料粘度が上がり、糸を引くような粘性となって、塗装作業性が低下する。
アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物はキトサン含有アクリル樹脂エマルションをベースとするものであってもよい。キトサンは、これも天然物由来の物質であり、塗料にアルデヒド類吸着、抗菌性、悪臭成分吸着、生分解性など種々の機能を発現させる。
キトサン含有アクリル樹脂エマルションは、いわゆるプレエマルション法により得られたものであってよい。プレエマルション法は、キトサンまたはその誘導体とラジカル重合性単量体を含むエマルションと、重合開始剤を含むエマルションとを予め調製しておき、前者のエマルションを後者のエマルションに添加して単量体を重合させる方法である。
キトサンまたはその誘導体とラジカル重合性単量体を含むエマルションの調製法(プレエマルション法)について、具体的に説明をする。
キトサンは、(1−4)−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D−グルカン構造を有する化合物であるキチンの脱アセチル化物、すなわち(1−4)−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グルカン構造を主体とする化合物である。
キトサンの誘導体とは、キトサンの脱アセチル化されたアミノ基の一部、またはキトサンの水酸基の一部がアシル化反応、エーテル化反応、エステル化反応、その他の反応によって化学修飾された化合物をいう。
一般に、天然に存在するキチンは、アセトアミド基の一部がアセチル化されていないアミノ基となっている。そのため、本発明で用いられるキトサンまたはその誘導体としては、脱アセチル化度が30%以上のものが好ましく、化学修飾が加えられていないキトサンが好ましい。特に、脱アセチル化度80%以上のものは反応性の高いアミノ基を多数含むので種々の機能性を発現させることができる。また、粒子径が小さいほど(80メッシュ標準篩90%pass以上)(メタ)アクリル酸に対する溶解性が高いので好ましい。
キトサンとして市販品(例えば、共和テクノス社製、商品名「フローナックC−60M」;脱アセチル化度89%など)を用いることができる。
キトサンまたはその誘導体の量は、キトサン含有エマルション合成において樹脂固形分に対し、0.1〜10重量%である。この量が小さ過ぎるとキトサンの機能発現が望めず、大き過ぎるエマルション合成時に高粘度となり、取扱いが困難となる。より好ましいキトサンの量はキトサン含有エマルション合成時、樹脂固形分に対し0.5〜7重量%である。
ラジカル重合性単量体は塗料の材料として用いられるものであればよく、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸のアルキルエステル類(アルキル基は、炭素数1〜12までの脂肪族、脂環式炭化水素を示す。)、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートなどの官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル類、また、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド類、酢酸ビニルなどの酢酸ビニル系単量体、トリフルオロエチルメタクリレートなどのフッ素系単量体、シリコーンマクロモノマーなどが挙げられる。これらは1種または2種以上を使用することができる。本発明において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリルまたはメタアクリル」を指す。
キトサンまたはその誘導体とラジカル重合性単量体を含むエマルションの調製に用いられる乳化剤は、好ましくはノニオン性またはカチオン性の反応性乳化剤である。
キトサンまたはその誘導体は酸性水溶液、例えば(メタ)アクリル酸水溶液に溶解させて、キトサン水溶液として用いることができるし、酸性水溶液、例えば(メタ)アクリル酸水溶液と乳化剤に懸濁させて、キトサンエマルジョンとして用いることもできる。
キトサンまたはその誘導体、キトサン水溶液および/またはキトサンエマルジョンに、ラジカル重合性単量体エマルションを添加する。
他方、重合開始剤を含むエマルションは、下記のように調製される。
重合開始剤はラジカルを発生してラジカル重合性単量体の重合を開始させるものであればよく、一般のノニオン性触媒およびカチオン性触媒をいずれも使用できるが、カチオン性触媒である2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を用いることが好ましい。
重合開始剤を含むエマルションの調製に用いられる乳化剤は、好ましくはノニオン性またはカチオン性の反応性乳化剤である。
こうして予備調製したキトサンまたはその誘導体とラジカル重合性単量体を含むエマルションを、重合開始剤を含むエマルションに添加して単量体を重合させる。前者のエマルションと後者のエマルションの割合は、好ましくは1:0.1〜1:10である。添加は連続的でも断続的でもよい。添加の後、熟成を行うのが好ましい。この重合反応によりキトサン含有エマルションを含有する塗料組成物が得られる。
キトサンは市販品(例えば、株式会社共和テクノス製、商品名「フローナックC−60M」、脱アセチル化度89%など)であってよい。
第1発明による色彩模様形成用水系着色塗料組成物は例えば下記のような組成のものであってよい;
・アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物(着色品);90〜99.9重量%、好ましくは95〜99重量%、
・キサンタンガム(市販品粉末);0.01〜2重量%、好ましくは0.05〜1重量%、
・水(清水);無添加またはキサンタンガムを分散させるに必要な量
・消泡剤;0.01〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%。
第1発明で用いるアクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物(着色品)は、アニオン/ノニオン系、ノニオン系、カチオン系のものであってよい。同塗料組成物の例として、恒和化学工業株式会社、商品名「ダイヤ着色仕上材E」が挙げられる。
アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物(着色品)はアクリルウレタン樹脂エマルション塗料組成物であってもよい。同塗料組成物の例として、恒和化学工業株式会社、商品名「ダイヤビフレッシュウレタン」が挙げられる。
アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物(着色品)はアクリルシリコン樹脂エマルション塗料組成物であってもよい。同塗料組成物の例として、恒和化学工業株式会社、商品名「ダイヤパーマルシリコン」が挙げられる。
本発明の第2のものは、アクリル樹脂エマルション水系着色クリヤー塗料組成物に、色彩模様を形成せしめる材料として天然物であるキサンタンガムを配合してなる色彩模様形成用水系着色クリヤー塗料組成物に関するものである。
第2発明において、アクリル樹脂エマルション水系着色クリヤー塗料組成物は、アクリル樹脂エマルションョンをベースとし、モノアゾイエローなどのアゾ顔料、キナクリドンレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどの縮合多環式顔料の有機系顔料、およびカーボンブラック、酸化鉄などの無機系顔料等の着色顔料を含んでなる。着色顔料は、有機系のものでも無機系のものでもよく、通常水系塗料で取り扱えるものが使用できる。
その他の構成は、第1発明と同じであってよい。
第2発明による色彩模様形成用水系着色クリヤー塗料組成物は例えば下記のような組成のものであってよい;
・アクリル樹脂エマルション水系クリヤー塗料組成物;90〜99.9重量%、好ましくは95〜99重量%、
・キサンタンガム(市販品粉末);0.01〜2重量%、好ましくは0.05〜1重量%、
・水(清水);無添加またはキサンタンガムを分散させるに必要な量
・着色顔料(横浜化成社製、商品名「ユニラント 水性コンク」);適量、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.1〜2重量%
・消泡剤;0.01〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%。
第2発明で用いるアクリル樹脂エマルション水系クリヤー塗料組成物は、アニオン/ノニオン系、ノニオン系、カチオン系のものであってよい。同塗料組成物の例として、恒和化学工業株式会社、商品名「ダイヤハイクリヤーE」、「ダイヤビフレッシュシリコンクリヤー」が挙げられる。
第1および第2発明による塗料組成物は、塗料に通常配合される添加剤、例えば粘性調整剤、増粘剤、紫外線吸収剤、光安定剤、抗菌剤、防かび剤などを含有してもよい。その量は、例えば1重量%以下でよい。光沢調整の目的で、シリカ系微粉末などの無機粉体、ワックスエマルションなど添加し、半艶や艶消し塗料を調製することもできる。
第1および第2発明による好ましい塗料組成物は、キサンタンガム濃度が1.0重量%である水溶液100重量部に、0.125規定の水酸化ナトリウム水溶液を1.5重量部添加した液に対してB型粘度計を用いて60rpm、25℃の条件で測定した粘度が、1500mPa・s以下、好ましくは800〜1200mPa・sであるものであり、または0.5重量%である水溶液に対してB型粘度計を用いて6rpm、25℃の条件で測定した粘度が、3000mPa・s以下、好ましくは2300〜2800Pa・sであるものである。
本発明によれば、一般に内装に使用されている建材や木部等に、水系で且つ、通常用いられている塗装手段で簡単に意匠性(色彩模様)を演出できる塗料組成物を提供することができる。
本発明による塗料組成物は低揮発性有機化合物からなる溶剤を殆ど含有しない水系塗料組成物であるので、環境負荷の低い、居住空間のよい快適性・安全性を実現することができる。
天然高分子であるキトサンを含むアクリル樹脂エマルション塗料組成物は、シックハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒドの吸着および抗菌作用などの機能を発現する。
つぎに、本発明の実施例を幾つか挙げて、本発明を具体的に説明する。
[実施例1](キトサン含有エマルションの合成;「プレエマルション法」)
攪拌機、温度調節器、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガス導入管を備えた反応容器内に、乳化剤(旭電化社製、商品名「アデカリアソープER−20」)を15重量部、乳化剤(旭電化社製、商品名「アデカリアソープER−30」)を5重量部、清水を270重量部、重合開始剤(大塚化学社製、商品名「V−50」;アゾビス−2−アミジノプロパン二塩酸塩)を1.6重量部それぞれ仕込み、60℃に昇温しながら、窒素ガスを導入した。こうして、重合開始剤含有エマルションを調製した。
また、上記乳化剤ER−20を62.3重量部、清水240重量部に溶解し、キトサン(共和テクノス社製、商品名「C−60M」、脱アセチル化度=88%)8重量部を予めアクリル酸(三菱化学社製、80%水溶液として使用)6重量部に溶解させた液をここへ徐々に加えた。
上記の液を十分に攪拌した後、重合性単量体としてメチルメタアクリレート80重量部、シクロヘキシルメタアクリレート60重量部、2−エチルヘキシルメタアクリレート92重量部の計232重量部(何れも市販試薬;和光純薬品)を加え、乳化機で1000〜1500rpmの攪拌速度でプレエマルション化して、単量体含有エマルションを得た。
反応温度を60℃に保持した状態で、単量体含有エマルションを反応容器内の重合開始剤含有エマルションに2時間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を70℃にして反応混合物を熟成させた。2時間経過後、冷却した。
得られたキトサン含有エマルションは、不揮発分35重量%、粘度50mPa・s(BM型粘度計)、pH6の物性を示した。
尚、重合反応の終了の確認は、反応中の反応液を採取し、ガスクロマトグラフィーで残存する重合性単量体量を測定して、残存量が1重量%以下となったことで行った。
得られたキトサン含有エマルション中には樹脂固形分に対し、キトサンは計算上2.46重量%含有されている。
上記と同様の操作によりキトサン量5重量%のエマルションを調製した。
[実施例2](キトサン含有アクリル樹脂エマルション塗料組成物の調製)
実施例1で得られたキトサン含有エマルション60重量部、アクリル樹脂エマルション(日本エヌエスシー社製、商品名「AD−77」)37重量部および沸点274℃のトリプロピレングリコールn−ブチルエーテル(ダウ・ケミカル社製、商品名「ダワノールTPnB」)3重量部をディスパーで均一に低速攪拌混合し、クリヤー塗料組成物を調製した。
[実施例3](色彩模様形成用水系着色塗料組成物の調製)
アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物(着色品)としての恒和化学工業株式会社、商品名「ダイヤ着色仕上材E」80重量部に対し、予め水19.4重量部にキサンタンガム粉末(三昌株式会社、商品名「ケルザンS」)0.4重量部を分散させてなる分散液を加え、さらに消泡剤(サンノプコ株式会社、商品名「SNデフォーマー777」)0.2重量部を添加し、全体を攪拌して、色彩模様形成用水系着色塗料組成物を調製した。
得られた塗料組成物を多孔質ローラー細目により非塗装物に塗装したところ、図1に示すさざ波調の模様を有する塗膜が形成された。
[実施例4](色彩模様形成用水系着色クリヤー塗料組成物の調製)
アクリル樹脂エマルション水系クリヤー塗料組成物としての恒和化学工業株式会社、商品名「ダイヤハイクリヤーE」80重量部に対し、予め水19.38重量部にキサンタンガム粉末(三昌株式会社、商品名「ケルザンS)0.4重量部を分散させてなる分散液を加え、さらに消泡剤(サンノプコ株式会社、商品名「SNデフォーマー399」)0.2重量部および着色顔料(横浜化成株式会社、商品名「ユニラント水性コンク」)0.02重量部を添加して、全体を攪拌し、色彩模様形成用水系着色クリヤー塗料組成物を調製した。
得られた塗料組成物を中毛ローラーにより非塗装物に塗装したところ、図2に示すスパッタ調の模様を有する塗膜が形成された。
[実施例5](色彩模様形成用水系着色クリヤー塗料組成物の調製)
実施例2で調製したキトサン含有アクリル樹脂エマルション塗料組成物80重量部に対し、予め水19.38重量部にキサンタンガム粉末(三昌株式会社、商品名「ケルザンS」)0.4重量部を分散させてなる分散液を加え、さらに消泡剤(サンノプコ株式会社、商品名「SNデフォーマー777」)0.2重量部および着色顔料(横浜化成株式会社、商品名「ユニラント水性コンク」)0.02重量部を添加して、全体を攪拌し、色彩模様形成用水系着色クリヤー塗料組成物を調製した。
得られた塗料組成物を多孔質ローラー細目により非塗装物に塗装したところ、図3に示す小さざ波調の模様を有する塗膜が形成された。
[比較例1]
キサンタンガムを使用しない点を除いて実施例3と同じ操作を行い、キサンタンガムを含まない色彩模様形成用水系着色塗料組成物を調製した。これを多孔質ローラー細目により非塗装物に塗装したところ、図4に示すように、多孔質ローラー特有の大きな柚子肌調の模様を有する塗膜が形成された。
[比較例2]
キサンタンガムを使用しない点を除いて実施例4と同じ操作を行い、キサンタンガムを含まない色彩模様形成用水系着色クリヤー塗料組成物を調製した。これを中毛ローラーにより非塗装物に塗装したところ、図5に示すように、中毛ローラー特有の小さな柚子肌調の模様を有する塗膜が形成された。
[比較例3]
キサンタンガムを使用しない点を除いて実施例5と同じ操作を行い、キサンタンガムを含まない色彩模様形成用水系着色クリヤー塗料組成物を調製した。これを多孔質ローラー細目により非塗装物に塗装したところ、図6に示す塗膜が形成された。
実施例3で形成された塗膜を示す写真である。 実施例4で形成された塗膜を示す写真である。 実施例5で形成された塗膜を示す写真である。 比較例1で形成された塗膜を示す写真である。 比較例2で形成された塗膜を示す写真である。 比較例3で形成された塗膜を示す写真である。

Claims (8)

  1. アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物にキサンタンガムを加えてなる色彩模様形成用水系着色塗料組成物。
  2. キサンタンガムを0.01〜2重量%含む請求項1記載の水系着色塗料組成物。
  3. アクリル樹脂エマルション水系着色塗料組成物がキトサン含有アクリル樹脂エマルションをベースとする請求項1または2記載の水系着色塗料組成物。
  4. キトサン含有アクリル樹脂エマルションが、キトサンまたはその誘導体とラジカル重合性単量体を含むエマルションと、重合開始剤を含むエマルションとを予め調製しておき、前者のエマルションを後者のエマルションに添加して単量体を重合させることにより得られたものである、請求項3記載の水系着色塗料組成物。
  5. アクリル樹脂エマルション水系着色クリヤー塗料組成物にキサンタンガムを加えてなる色彩模様形成用水系着色クリヤー塗料組成物。
  6. キサンタンガムを0.01〜2重量%含む請求項5記載の水系着色クリヤー塗料組成物。
  7. アクリル樹脂エマルション水系着色クリヤー塗料組成物がキトサン含有アクリル樹脂エマルションをベースとする請求項5または6記載の水系着色クリヤー塗料組成物。
  8. キトサン含有アクリル樹脂エマルションが、キトサンまたはその誘導体とラジカル重合性単量体を含むエマルションと、重合開始剤を含むエマルションとを予め調製しておき、前者のエマルションを後者のエマルションに添加して単量体を重合させることにより得られたものである、請求項7記載の水系着色クリヤー塗料組成物。
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