JP2006154727A - 磁気光学式空間光変調器 - Google Patents

磁気光学式空間光変調器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006154727A
JP2006154727A JP2005179901A JP2005179901A JP2006154727A JP 2006154727 A JP2006154727 A JP 2006154727A JP 2005179901 A JP2005179901 A JP 2005179901A JP 2005179901 A JP2005179901 A JP 2005179901A JP 2006154727 A JP2006154727 A JP 2006154727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
pixels
magneto
light modulator
side drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005179901A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4596468B2 (ja
Inventor
Yoichi Suzuki
洋一 鈴木
Kiyohisa Yamauchi
清久 山内
Kazuma Takahashi
一摩 高橋
Hiromitsu Umezawa
浩光 梅澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FDK Corp filed Critical FDK Corp
Priority to JP2005179901A priority Critical patent/JP4596468B2/ja
Priority to PCT/JP2005/019077 priority patent/WO2006057121A1/ja
Publication of JP2006154727A publication Critical patent/JP2006154727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4596468B2 publication Critical patent/JP4596468B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】 高精度で画素分離を行うことができ、ビットレートエラーを激減でき、それによって大量の情報を高速で処理できるようにする。
【解決手段】 ファラデー効果によって偏光方向の回転を与える画素14が、多数、互いに離間した状態でX方向及びY方向に2次元的に配列され、X側及びY側の駆動ラインを流れる駆動電流によって発生する合成磁界により各画素の磁化方向を個別に制御する方式の磁気光学式空間光変調器である。X側の駆動ライン32及びY側の駆動ライン34は、それぞれX方向及びY方向に配列されている画素の周縁上を真っ直ぐに延び、X側とY側の駆動ラインによって各画素をその中心を除いて「井」の字状に囲むように配線され、且つターゲット画素を「井」の字状に囲むX側とY側の駆動ラインから発生する磁界の方向がターゲット画素中心で一致するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、X側とY側の駆動電流によって発生する合成磁界により各画素の磁化方向を個別に制御する方式の磁気光学式空間光変調器に関し、更に詳しく述べると、X側とY側の駆動ラインを、画素の中心を除いた周縁部に「井」の字状に配置し、ターゲット画素を「井」の字状に囲む駆動ラインから発生する磁界の方向をターゲット画素の中心で一致させることにより、該ターゲット画素以外の画素隅部での漏洩磁界による誤動作の低減を図った磁気光学式空間光変調器に関するものである。
磁気光学式空間光変調器は、光の振幅、位相、偏光状態を、磁性膜のファラデー効果を利用して空間的に変調する磁気光学デバイスであり、磁性膜の磁化方向を独立に制御可能な多数の画素(ピクセル)をX方向及びY方向に2次元的に配列した構成となっている。このような2次元アレイ状の画素配列をもつ空間光変調器は、情報を高速で並列処理可能なことから、光学情報処理システム、光コンピューティング、プロジェクターTV、動画ホログラム記録、光体積記録などを実現するキーデバイスとして、近年、鋭意研究開発が進められている。
磁気光学式空間光変調器の一例を図4に示す。空間光変調器10は、主として磁性膜(磁気光学材料)12からなり、ファラデー効果により偏光方向を回転させる画素14が、多数、互いに離間した状態でX方向(横方向)及びY方向(縦方向)に2次元的に配列され、画素12に沿ってX側とY側の駆動ラインが配線されている構造である。X側の所定の駆動ラインにはX側駆動部16からX側駆動パルス電流が供給され、Y側の所定の駆動ラインにはY側駆動部18からY側駆動パルス電流が供給される。これらX側駆動部16とY側駆動部18の動作は、制御部20によって制御される。そして、選択されたX側駆動ラインとY側駆動ラインを流れる駆動パルス電流によって発生する磁界が合成され、その合成磁界によって各画素の磁化方向が個別に制御される。
図5は基本動作の説明図である。図面を簡略化するため2個の画素のみ描いている。第1の偏光子22を透過して直線偏光となった入射光は、空間光変調器の各画素14に入射する。入射光は、透明基板24及び磁性膜12を透過し、金属膜28で反射され、再び磁性膜12及び透明基板24を透過して出射する。このとき、磁性膜12のファラデー効果によって、各画素14で反射する光の偏光方向は所定の角度だけ回転する。ここで、上段の画素に正方向の磁界(+H)が印加されたとき+θF (例えば+45度)のファラデー回転が生じるとすると、下段の画素に負方向の磁界(−H)が印加されたときには−θF (例えば−45度)のファラデー回転が生じる。これらの反射光は第2の偏光子30に達するが、その偏光透過面が+45度に設定されていると、+45度ファラデー回転した上段の光は透過(ON)するが、−45度ファラデー回転した下段の光は遮断(OFF)される。このようにして、各画素に印加される磁界の向きを制御することで、各画素による反射光のオン・オフを制御できる。
ところで、空間光変調器における各画素は、1個1個完全に独立した個別の素子ではなく、実際には、LPE法等によって基板上の全面に磁性膜を育成し、その磁性膜を多数の画素に磁気的に区画した状態としたものである。これは、各画素を非常に小さく且つ正確に配列する必要があるためである。例えば、特許文献1には、磁性ガーネット材料上の画素に相当する領域にSi等の酸化可能な膜パターンを形成し、全体を熱処理することにより、Si膜直下の磁性ガーネット材料を還元して変質させ、画素単位で磁化反転が可能となる多数の画素を形成する技術が開示されている。このようにすると、ファラデー効果によって、各画素を通過する光の偏光方向を所定角度だけ回転させることができ、従って、各画素における磁化の方向を任意に選択することにより、空間的に変調された光を生成することができる。
各画素の磁化方向を独立に制御するには、各画素に沿って配線した駆動ラインを選択して駆動電流を流し、それによって発生する合成磁界を利用している。具体的には、X側あるいはY側のいずれか一方の駆動ラインを流れる駆動パルス電流により発生する磁界では画素の磁化方向は変化しないが、選択されたX側及びY側の駆動ラインを流れる駆動パルス電流のタイミングが一致したとき、両方の駆動パルス電流により発生する磁界が合成され、その合成磁界がターゲット画素に印加されると、そのターゲット画素の磁化方向が制御されるようにする。
例えば、特許文献2には、画素間のギャップにX側及びY側の駆動ラインを直線的に配線する技術が記載されている。これによれば、X側の駆動ライン及びY側の駆動ラインの選択した各1本に駆動パルス電流を供給すると、それらが交差する近傍の4個の画素は、対角の位置関係で、正逆の方向の磁束が通る領域と、磁束が通らない2つの領域とが生じる。つまり2本の駆動ラインを選択して1つのターゲット画素のみの磁化方向を制御しようとしても、対角に位置する画素には逆方向の磁束が漏洩する。この漏洩磁界は、特に画素の隅部に集中する。画素における磁区の反転は、磁束密度が高い隅部から起こり易いので、ターゲット画素以外の画素において不必要な磁化反転(ビットレートエラー)が生じる。
そこで特許文献2では、ターゲット画素以外の画素における不必要な磁化反転(ビットレートエラー)が生じるのを防止するために、画素の4隅のうちの特定の1箇所に、保磁力の小さな微小領域を形成しておき、駆動ラインからの弱い磁界で反転の核を形成し、ターゲット画素に有利に働く外部バイアス磁場を印加する構成が採用されている。しかし、外部バイアス磁場を利用するにあたっては、余分な制御が必要であり、更に外部バイアス磁場を高速に切り替えることは困難であり、空間光変調器の高速スイッチングの妨げとなる。また、配線をギャップ中に埋め込み、画素の側面から磁界を印加させる構造は、複雑で製作が難しく、画素間隔の狭小化による高密度化を実現することは非常に難しい。因みに、画素間隔が大きいと情報の密度が低下してしまうため、大量の情報を高速で処理する用途には不適当なものとなってしまう。
米国特許第5,473,466号公報 米国特許第4,578,321号公報
本発明が解決しようとする課題は、画素間隔を狭小化でき、ターゲット画素以外の画素における不必要な磁化反転が生じずビットレートエラーの発生を激減でき、それによって大量の情報を高速で処理できる磁気光学式空間光変調器を実現可能にすることである。
本発明は、ファラデー効果によって偏光方向の回転を与える画素が、多数、互いに離間した状態でX方向及びY方向に2次元的に配列され、画素に沿って配線したX側の駆動ライン及びY側の駆動ラインを流れる駆動電流によって発生する合成磁界により各画素の磁化方向を個別に制御する方式の磁気光学式空間光変調器において、X側の駆動ライン及びY側の駆動ラインは、それぞれX方向に配列されている画素及びY方向に配列されている画素の周縁上を真っ直ぐに延び(つづら折れ形状や渦巻き形状ではなく)、X側とY側の駆動ラインによって各画素をその中心を除いて「井」の字状に囲むように配線され、且つターゲット画素を「井」の字状に囲むX側とY側の駆動ラインから発生する磁界の方向がターゲット画素中心で一致するようにしたことを特徴とする磁気光学式空間光変調器である。
ここで、画素上の両側に配置された2本のX側の駆動ライン及び2本のY側の駆動ラインは、それらが対をなして、それぞれ一方の端部で短絡されてループが形成され、それによって折り返された往復形式とするのが好ましい。その場合、X側及びY側で各駆動ライン対の短絡部が画素配列領域の両側に交互に現れるようにするのがよい。
X側とY側の駆動ラインは、全長にわたって同じ幅としてもよいが、それらの交差部近傍での線幅が部分的に画素の内側に向かって広げられている配線パターンとする方が好ましい。具体的には、画素の外縁側が直線状、反対側の画素の内側が凹凸形状となって狭幅部分と広幅部分が形成され、且つ狭幅部分と広幅部分との間で線幅が直線的もしくは曲線的に徐々に変化する配線パターンとしてもよい。その場合、広幅部分は狭幅部分の1.5倍以上広く設定するのが好ましい。例えば、磁気光学素子部の主面に垂直な方向から見たときに角部を面取りしたようなパターンとする。またX側及びY側の駆動ラインは、その狭幅部分が画素の一辺の10〜25%内側を覆い、広幅部分が画素の一辺の25〜45%内側を覆っており、磁気光学素子部の主面に垂直な方向から見たX側とY側の駆動ラインが交差部で一致する配線パターンとなっているのが好ましい。
本発明に係る磁気光学式空間光変調器では、X側とY側の駆動ラインは、真っ直ぐに延びて各画素をその中心を除いて「井」の字状に囲むように配線され、駆動ラインは画素の周縁上を通るように配線されるため、画素間を狭小化できる。また、各駆動ラインから発生する磁界の方向が画素中心で一致するように構成されているので、必要な磁界がターゲット画素のみに有効に作用し、ターゲット画素以外の画素における不必要な磁化反転が生じずビットレートエラーの発生を低減できる。そのため大量の情報を高速で処理できる。
更に、X側とY側の駆動ラインの交差部近傍での線幅が部分的に画素の内側に向かって広げられている配線パターンにすると、画素の隅部での漏洩磁界がより一層低減し、広がった駆動ラインが画素の隅部よりも内側に位置するので局所的な磁束の集中が生じない。そのため、ターゲット画素以外の画素での磁化反転が生じず、ビットレートエラーが激減する。これらの理由により、画素の小型化、画素間隔の狭小化が可能となり、大容量の情報を高速で処理することが可能となる。
図1は、本発明に係る磁気光学式空間光変調器の一実施例を示す説明図であり、画素形成領域を平面的に見た状態を示している。磁性膜(例えば、磁性ガーネット単結晶膜)中に、それぞれ独立に磁化方向を設定できファラデー効果により入射光に対して磁化方向に応じた偏光方向の回転を与える多数の微小な画素14が、互いに離間した状態でX方向(横方向)及びY方向(縦方向)に2次元的に配列されており、画素14に沿って配線したX側とY側の駆動ラインを流れる駆動電流によって発生する合成磁界により各画素の磁化方向を個別に制御する構造である。ここで、X側の駆動ライン(横方向)32とY側の駆動ライン(縦方向)34は、それぞれX方向に配列されている画素及びY方向に配列されている画素の周縁上を真っ直ぐに延び、X側とY側の駆動ラインによって各画素をその中心を除いて「井」の字状に囲むように配線され、且つ各駆動ラインから発生する磁界の方向が画素中心で一致するようになっている。
具体的には、X側の駆動ライン32びY側の駆動ライン34は、各画素14上を、外縁が画素の周辺に沿ってそれぞれ往復で1/2周ずつするように、従って各画素はX側とY側とで合計1周回するように配線する。この実施例では、X側及びY側の駆動ラインを配線する場合、全体にわたって同じ線幅で設計されている。そして、画素の両側に配置された2本のX側の駆動ライン及び2本のY側の駆動ラインは、対をなし、それぞれ一方の端部で短絡されてループが形成されており、X側及びY側で各駆動ラインの短絡部が画素配列領域の両側に交互に現れるようにしている。従って、1つのX側の駆動ラインを選択すると、そのX側の駆動ラインの下方に位置する画素に対して往復で1/2周する。Y側の駆動ラインに付いても同様である。このように短絡部を振り分けて配置すると、画素及び画素間隙が狭くなっても、容易に駆動部を配置することが可能となる。ここでは、X1 駆動ラインとY1 駆動ラインに電流Iが流れている状態を示しており、それらが交わる位置の画素がターゲット画素となり、電流Iはターゲット画素の周りを丁度1周することになる。
図2は、その断面図である。磁性膜12は、例えばBi置換希土類鉄ガーネット膜であり、GGG基板24上に液相エピタキシャル成長によって約3μm成膜したものである。以下、製造工程の一例について簡単に説明する。
(a)磁性膜12の全面に、スパッタ法や蒸着法などによりAl膜を形成する。その後、画素形成領域のみにレジスト層を形成する。画素寸法は、例えば、縦横16μmの正方形であり、画素間隔は2μmに設定している。試作品の画素数は、16×16とした。
(b)次に、レジスト層をマスクとして、イオンミリングにより画素同士の間隙領域のAl膜を除去し、更にイオンミリングを進めて溝42を形成する。従って、溝42は、画素14の領域を除いて縦横に格子状に形成される。溝の深さは3μmとする。その後、900℃でアニーリング処理を施す。画素14に対応する領域には、Al膜40が残り、それが光反射膜となる。
(c)SiO2 絶縁膜44を形成後、画素14の外縁に沿って横方向に、スパッタ法、蒸着法、あるいはメッキ法などによりCu膜を形成し、X側の駆動ライン32を配線する。駆動ラインは、Cuの他、AuやAlなどで作製してもよい。
(d)更に、同様に、SiO2 絶縁膜46を形成後、画素14の外縁に沿って縦方向に、スパッタ法、蒸着法、あるいはメッキ法などによりCu膜を形成し、Y側の駆動ライン34を配線する。この駆動ラインも、Cuの他、AuやAlなどで作製してもよい。
このようにすることで、X側の駆動ライン32及びY側の駆動ライン34が、各画素14を「井」の字に囲むように画素14の上に形成された構造の磁気光学式空間光変調器が得られる。X側及びY側の駆動ラインを流れる電流の向きは、各駆動ラインを流れる電流によって発生する磁界の向きがターゲット画素に同じ向きに印加される。X側の2本の駆動ライン(1つのループ)の通電のみでは、発生する磁界は磁性膜の保磁力を超えることはできず、X側の2本の駆動ライン(1つのループ)とY側の2本の駆動ライン(1つのループ)への同時通電によってはじめて磁気飽和するように各電流値を設定する。
このような磁気光学式空間光変調器では、入射光は、GGG基板24及び磁性膜12を透過し、ミラー機能を果たすAl膜40で全反射し、再び磁性膜12及びGGG基板24を透過して出射する。光の経路を矢印で示す。入射光が、画素に相当する磁性膜12の部分を往復する際、そのファラデー効果によって偏光方向の回転が与えられる。
交差した2本の駆動ラインからの漏れ磁界は、駆動ラインの交差部近傍に集中する。本発明では、X側及びY側の駆動ラインがいずれも画素上に位置しているので(画素の隅部よりも中央寄りに位置しているので)、画素の隅部での磁束密度は低減する。画素における磁区の反転は、一般に、隅部から始まるので、このような画素と駆動ラインとの位置関係にすることで、磁界漏洩によるターゲット画素と対角の位置関係にある画素の磁化反転を抑制することができる。また、電流がターゲット画素の周囲を1周することで磁化反転を起こさせるので、1本の駆動ラインを流れる電流値を半減でき、その点でもターゲット画素以外の画素における不必要な磁化反転を防止できる。
図3は、本発明に係る磁気光学式空間光変調器の他の実施例を示す説明図であり、画素配列領域を平面的に見た状態を示している。Aに示すように、X側の駆動ライン52及びY側の駆動ライン54が、各画素14を「井」の字状に囲み、X側の駆動ライン52とY側の駆動ライン54は、画素14の外縁側は直線状、反対側の画素の内側は凹凸形状となって狭幅部分と広幅部分が形成され、且つ狭幅部分と広幅部分との間で線幅が直線的に徐々に変化する配線パターンとしている。つまり、画素配列領域を平面的に見て(図3に示す状態)広幅部分の角を面取りしたようなパターンである。各駆動ラインは、画素の外縁に沿って画素の内側に配線される。そして、X側の駆動ライン52及びY側の駆動ライン54は、2本ずつが組みとなり、それらの一端部で短絡されてループを構成している。なお、ここでもX1 駆動ラインとY1 駆動ラインに電流Iが流れている状態を示している。
例えば、X側の駆動ライン52は図3のBに示すように、またY側の駆動ライン54は図3のCに示すように、それぞれ狭幅部分(幅をaで示す)は画素の一辺の10〜25%内側を覆うような寸法とし、広幅部分(幅をbで示す)は画素の一辺の25〜45%内側を覆うような寸法とする。なお、広幅部分は狭幅部分に対して1.5倍以上広幅に設定する。また、X側の駆動ライン52とY側の駆動ライン54は、広幅部分の角の面取りパターンが、画素配列領域を平面的に見たときに丁度重なるような寸法に設定している。
交差した2本の駆動ラインからの漏れ磁界は、駆動ラインの交差部近傍に集中する。本実施例では、交差部分を広く設定しているので、配線の断面は大きくなり、画素の隅部での磁束密度は低減する。更に広幅となった駆動ラインが画素の隅部よりも中央寄りに位置するので、磁束は広がり、局所的な(画素の隅部での)集中が少ない。画素における磁区の反転は、一般に、隅部から始まるので、このような広幅面取りパターンにすることで磁界漏洩によるターゲット画素と対角の位置関係にある画素の磁化反転を抑制することができる。また、画素の隅部以外では狭幅部分となっているので、短い磁路でターゲット画素に磁界が効率よく印加され、少ない電流で磁化を反転させることができる。
X側とY側の駆動ラインのパターン(広幅と狭幅の寸法)を種々変化させて空間光変調器を試作し、その動作を試験した。その結果、画素寸法が16μm、画素間隔が2μmの場合、狭幅寸法aを4μmとしたとき広幅寸法bを6μm以上としたときビットエラーが全く生じない極めて良好な結果が得られた。また、狭幅寸法aを2μmとしたとき広幅寸法bを4μm以上としたときもビットエラーが全く生じない良好な結果が得られた。
本発明に係る磁気光学式空間光変調器の一実施例を示す説明図。 その断面図。 本発明に係る磁気光学式空間光変調器の他の実施例を示す説明図。 磁気光学式空間光変調器の一例を示す説明図。 基本動作の説明図。
符号の説明
14 画素
32 X側の駆動ライン
34 Y側の駆動ライン

Claims (4)

  1. ファラデー効果によって偏光方向の回転を与える画素が、多数、互いに離間した状態でX方向及びY方向に2次元的に配列され、画素に沿って配線したX側の駆動ライン及びY側の駆動ラインを流れる駆動電流によって発生する合成磁界により各画素の磁化方向を個別に制御する方式の磁気光学式空間光変調器において、
    X側の駆動ライン及びY側の駆動ラインは、それぞれX方向に配列されている画素及びY方向に配列されている画素の周縁上を真っ直ぐに延び、X側とY側の駆動ラインによって各画素をその中心を除いて「井」の字状に囲むように配線され、且つターゲット画素を「井」の字状に囲むX側とY側の駆動ラインから発生する磁界の方向がターゲット画素中心で一致するようにしたことを特徴とする磁気光学式空間光変調器。
  2. 画素上の両側に配置された2本のX側の駆動ライン及び2本のY側の駆動ラインは対をなし、それぞれ一方の端部で短絡されてループが形成されており、X側及びY側で各駆動ライン対の短絡部が画素配列領域の両側に交互に現れるようにした請求項1記載の磁気光学式空間光変調器。
  3. X側とY側の駆動ラインは、それらの交差部近傍での線幅が部分的に画素の内側に向かって広げられている請求項1又は2記載の磁気光学式空間光変調器。
  4. X側とY側の駆動ラインは、画素の外縁側は直線状、反対側の画素の内側は凹凸形状となって狭幅部分と広幅部分が形成され、且つ狭幅部分と広幅部分との間で線幅が直線的もしくは曲線的に徐々に変化する配線パターンとなっている請求項3記載の磁気光学式空間光変調器。
JP2005179901A 2004-10-21 2005-06-20 磁気光学式空間光変調器 Expired - Fee Related JP4596468B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005179901A JP4596468B2 (ja) 2004-10-28 2005-06-20 磁気光学式空間光変調器
PCT/JP2005/019077 WO2006057121A1 (ja) 2004-10-21 2005-10-18 磁気光学式空間光変調器

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004314488 2004-10-28
JP2005179901A JP4596468B2 (ja) 2004-10-28 2005-06-20 磁気光学式空間光変調器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006154727A true JP2006154727A (ja) 2006-06-15
JP4596468B2 JP4596468B2 (ja) 2010-12-08

Family

ID=36633060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005179901A Expired - Fee Related JP4596468B2 (ja) 2004-10-21 2005-06-20 磁気光学式空間光変調器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4596468B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010020114A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 磁気光学式空間光変調器
JP2018205515A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 日本放送協会 光変調素子、空間光変調器、および空間光変調システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4999054A (ja) * 1973-01-26 1974-09-19
JP2002277842A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Ricoh Co Ltd 画像表示素子
JP2004126477A (ja) * 2002-10-07 2004-04-22 Ricoh Co Ltd 磁気パターン表示素子並びにそれを用いたパターンマッチング装置及び方法
JP2004354441A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Ricoh Co Ltd 空間光変調器
JP2006038944A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Sharp Corp 空間光変調器、および当該空間光変調器に用いる駆動回路、並びに当該空間光変調器の駆動方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4999054A (ja) * 1973-01-26 1974-09-19
JP2002277842A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Ricoh Co Ltd 画像表示素子
JP2004126477A (ja) * 2002-10-07 2004-04-22 Ricoh Co Ltd 磁気パターン表示素子並びにそれを用いたパターンマッチング装置及び方法
JP2004354441A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Ricoh Co Ltd 空間光変調器
JP2006038944A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Sharp Corp 空間光変調器、および当該空間光変調器に用いる駆動回路、並びに当該空間光変調器の駆動方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010020114A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 磁気光学式空間光変調器
JP2018205515A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 日本放送協会 光変調素子、空間光変調器、および空間光変調システム
JP7002225B2 (ja) 2017-06-02 2022-02-10 日本放送協会 光変調素子、空間光変調器、および空間光変調システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4596468B2 (ja) 2010-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6762872B2 (en) Spatial light modulator
WO2006098131A1 (ja) 磁気光学デバイス及びその製造方法
JP2010020114A (ja) 磁気光学式空間光変調器
JP4939149B2 (ja) 多素子空間光変調器およびこれを備えた映像表示装置
JP5782334B2 (ja) 空間光変調器およびその画素駆動方法
US6876481B2 (en) Spatial light modulator
JP5001807B2 (ja) 空間光変調器
JP2005221841A (ja) 磁気光学式空間光変調器
JP4596468B2 (ja) 磁気光学式空間光変調器
JP4743510B2 (ja) 磁気光学式空間光変調器
JP2012014074A (ja) 空間光変調器
US3982234A (en) Hard-magnetic film overlay apparatus and method for magnetic mobile domain control
JP7174564B2 (ja) 磁壁移動型デバイスのデータ記録方法および記録装置
US6788448B2 (en) Spatial light modulator
JP6017165B2 (ja) 空間光変調器
WO2006057121A1 (ja) 磁気光学式空間光変調器
JP5054639B2 (ja) 光変調素子および空間光変調器
JP2006119337A (ja) 磁気光学式空間光変調器
JP4743514B2 (ja) 磁気光学式空間光変調器の駆動方法
JP2010134241A (ja) 磁気光学光変調素子
JP2009009050A (ja) 偏光付加映像表示装置及び偏光付加映像生成方法
JP6302759B2 (ja) 空間光変調器
JP6285678B2 (ja) 空間光変調器
JP2006038944A (ja) 空間光変調器、および当該空間光変調器に用いる駆動回路、並びに当該空間光変調器の駆動方法
JP2005070101A (ja) 磁気光学式空間光変調器及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees