JP2006154202A - 光学モジュールおよびこれを備えた撮像装置 - Google Patents

光学モジュールおよびこれを備えた撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型化を図ることができる光学モジュールおよびこれを備えた撮像装置を提供する。
【解決手段】 円筒カム13の一対の位置検出用突起131a,132aの突状部(136a〜139a)が、撮像素子10の角部(10a〜10d)と光軸方向における位置で重なる。撮像素子10は、角部(10a〜10d)にある位置検出用の受光素子領域に突状部(136a〜139a)の影が投影されると、電気信号に変換して円筒カム13の回動位置の位置検出信号を出力する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば焦点調整機能または変倍機能を有する撮像装置に搭載する光学モジュール、および、これを備えた撮像装置に関する。
近年、微小なカメラを搭載した携帯電話やノート型パーソナルコンピュータ等の携帯用電子機器が広く普及している。これらの携帯用電子機器には小型化、省電力化が求められており、これに伴ってこれらの携帯用電子機器に搭載するカメラについても小型化、省電力化が求められる。
ところで、焦点調整機能または変倍機能を有するカメラにおいては、オートフォーカス等のフォーカス制御、あるいは、ズーム制御の際に移動させるレンズ鏡筒やレンズの位置を検出することが行われている。このレンズの基準位置や位置情報を検出するのに、従来では、カメラに位置検出用の投光レンズ、受光レンズ群を設けてズームレンズ等の位置検出を行う方法や (例えば、特許文献1)、レンズの位置を検出するための位置検出板およびフォトセンサ等により構成される検出器をカメラに備えさせて、検出板の位置を検出器で検出することにより、レンズの移動量や位置を検出する構成がとられる場合(例えば、特許文献2)があった。
特開2003−177311号公報 特開2002−189168号公報
しかしながら、上述したようにレンズの位置を検出するのに、位置検出用の部品である投光レンズ、受光レンズ群やフォトセンサをカメラ内部に配置すると、位置検出用の部品により、カメラ内部にある程度大きなスペースが必要となり、構造が複雑化してしまう。
このため、このような位置検出用の部品が内部に配置されたカメラの外形寸法は大きくなってしまうので、携帯用電子機器に用いることができなくなってしまう場合が生じてしまうという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、小型化を図ることができる光学モジュールおよびこれを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の光学モジュールは、
レンズにより結像された被写体像を撮像する撮像素子と、
前記レンズを保持するとともに、前記レンズと前記撮像素子の撮像面との距離を調整するために光軸方向に移動可能なレンズホルダと、
前記撮像素子を囲むように配置されるとともに、回動することにより内部に配置された前記レンズホルダを光軸方向に移動させる円筒カムとを備えた光学モジュールであって、
前記円筒カムは内面に中心軸方向に凸状である突起を有し、
前記撮像素子は、前記被写体像を撮像する被写体撮像用の受光素子領域と、該被写体撮像用の受光素子領域外にあって、前記円筒カムの前記突起の影が投影されることによって前記レンズの光軸方向における位置を検出する位置検出用の受光素子領域とを有することを特徴とする。
また、前記レンズホルダは、径方向に突設された一対のカムフォロワピンを有し、
前記円筒カムは、前記一対のカムフォロワピンが摺動するカム面を有するようにしてもよい。
また、前記位置検出用の受光素子領域は、前記撮像素子の受光素子領域全体の四隅の領域のうち少なくとも一つの領域であるようにしてもよい。
また、前記レンズホルダを複数備えるようにしてもよい。
また、前記円筒カムは、前記突起を複数有するようにしてもよい。
また、前記突起は、前記円筒カムの中心軸方向に凸状である複数の突状部を有するようにしてもよい。
また、前記円筒カムを駆動する超音波アクチュエータを備えるようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の撮像装置は、上述した光学モジュールを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、小型化が可能な光学モジュールおよびこれを備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る光学モジュールおよびこれを備えた撮像装置について、以下図面を参照して説明する。
(実施形態1)
この発明の実施形態1に適用される光学モジュールの構成の一例が図1〜図3に示されている。光学モジュール1は、図1〜図3に示すように、基板11上に配置された撮像素子(画像センサ)10と、基板11上に設けられたベース12と、ベース12上を回動するとともに位置検出用突起131a,132aを備えた円筒カム13と、第1のレンズ14を保持する第1のレンズホルダ15と、第2のレンズ16を保持する第2のレンズホルダ17と、カバー18とを備えている。なお、図1〜図3では、フィルターや絞り等は省略されている。
撮像素子10は、第1のレンズ14および第2のレンズ16により結像された被写体像を撮像して電気信号に変換するとともに、円筒カム13の位置検出用突起131a,132aの影が投影されて電気信号に変換するものである。撮像素子10は、例えばCCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等により構成される。撮像素子10は、図2に示すように、正方形をなすように形成されている。撮像素子10は、所定の配線パターンが形成された基板11に電気的に接続されるとともに固定される。
撮像素子10は、被写体像を撮像するための被写体撮像用の受光素子領域と、第1のレンズ14および第2のレンズ16の光軸方向の位置を検出するための位置検出用の受光素子領域とを備えている。すなわち、撮像素子10において、被写体像を撮像するために用いられない受光素子領域を、第1のレンズ14および第2のレンズ16の位置検出のために利用している。受光素子領域には、例えば複数のフォトダイオードが配列されている。撮像素子10の四隅にある4つの角部(10a〜10d)が、第1のレンズ14および第2のレンズ16の光軸方向の位置を検出するための受光素子領域となっている。撮像素子10において、この位置検出のための角部(10a〜10d)を含んだ周縁部分の領域を除いた領域が、被写体像を撮像するための受光素子領域である。撮像素子10は、角部(10a〜10d)にある受光素子領域に円筒カム13の位置検出用突起131a,132aの影が投影されると、光電変換特性により電気信号に変換して、円筒カム13(第1のレンズ14および第2のレンズ16)の位置検出信号を出力する。なお、撮像素子10の角部(10a〜10d)は、角部10aを基準にして、図2において反時計回り方向に、角部10b,10c,10dとする。
ベース12は、主に円筒カム13を回動自在に支持するものである。ベース12は、円筒カム13がその上を回動する輪状のベース台12aと、カバー18の取付のための一対の凹部12bとを備えている。ベース台12aには、円筒カム13が回動する輪状の回動溝121aが形成されている。なお、基板11上のベース台12aの中央の位置に撮像素子10は配置される。
円筒カム13は、回動することにより、第1のレンズホルダ15,第2のレンズホルダ17を介して第1のレンズ14および第2のレンズ16を光軸方向にそれぞれ移動させるものである。円筒カム13は、光軸方向においてベース12側に配置される第1のカム13aおよび光軸方向において被写体側に配置される第2のカム13bにより構成される。第1のカム13aに第2のカム13bが嵌合されることにより円筒カム13となる。円筒カム13は、撮像素子10を中央に囲むように配置される。
第1のカム13aは、円筒状の基体130aと、基体130aの内壁に対向するように形成された一対の位置検出用突起131a,132aと、基体130aの外壁の一部に外周に沿って形成された歯列部133aと、基体130aの一端面に等間隔に形成された4つの凸部134aと、基体130aの一端面の凸部134aの間に形成された第1のカム面135aとを備えている。
第2のカム13bは、円筒状の基体131bと、基体131bの一端面に等間隔に形成された4つの凹部132bと、基体131bの一端面の凹部132bの間に形成された第2のカム面133bとを備えている。
位置検出用突起131a,132aは、撮像素子10の角部(10a〜10d)の受光素子領域に影を投影させることにより、円筒カム13の回動位置、ひいては、第1のレンズ14および第2のレンズ16の光軸方向の位置を検出するためのものである。位置検出用突起131a,132aは、基体130aの内壁から中心軸方向に凸状となるように突設され、撮像素子10の撮像面と平行になるように形成されている。位置検出用突起131a,132aは、図2に示すように、突状部136a,137aおよび突状部138a,139aをそれぞれ有している。突状部136aおよび突状部138aが円筒カム13の時計回り方向側に位置し、突状部137aおよび突状部139aが円筒カム13の反時計回り方向側に位置する。突状部(136a〜139a)が、正方形の撮像素子10の4つの角部(10a〜10d)のいずれかと光軸方向の位置において重なることにより、撮像素子10の角部(10a〜10d)の受光素子領域に突状部(136a〜139a)の影が投影される。
歯列部133aは、円筒カム13の中心軸を中心として円弧状に形成されている。歯列部133aには、ギア(図示せず)が噛合され、このギアを介してモータ36(図4)の駆動力が円筒カム13に伝達される。
第1のカム13aの凸部134aを第2のカム13bの凹部132bに嵌合することにより、円筒カム13が構成される。この嵌合によって、第1のカム面135aと第2のカム面133bが対向して配置されることになる。第1のカム面135aと第2のカム面133bは、第1のレンズホルダ15及び第2のレンズホルダ17を光軸方向に所定の軌跡でそれぞれ移動させることができるように所定の形状に形成されている。
第1のレンズ14及び第2のレンズ16は、被写体の光学画像を集光するものであり、光学特性の向上や光学モジュールの小型化などを考慮して設計されている。
第1のレンズホルダ15は、光軸方向において撮像素子10側に配置され、第2のレンズホルダ17は、光軸方向において被写体側に配置されている。第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17は、中心軸が一致するように円筒カム13の内部に配置されている。第1のレンズホルダ15は、第1のレンズ14を保持する輪状の基体15aと、基体15aの径方向に外向きに突設された対向する一対のカムフォロワピン15bとを備えている。第2のレンズホルダ17も、第1のレンズホルダ15と同様に構成されており、第2のレンズ17を保持する基体17aと一対のカムフォロワピン17bとを備えている。
第1のレンズホルダ15のカムフォロワピン15bおよび第2のレンズホルダ17のカムフォロワピン17bは、第1のカム面135aと第2のカム面133bとの間に配置され、カムフォロワピン15b,17bに対して第1のカム面135aおよび第2のカム面133bが摺動自在となっている。
カバー18には、ベース12の一対の凹部12bに嵌合される一対の凸部18aと、第1のレンズホルダ15のカムフォロワピン15bおよび第2のレンズホルダ17のカムフォロワピン17bを光軸方向に摺動自在に案内する案内溝18bとを備えている。カバー18は、凸部18aをベース12の凹部12bに嵌合することにより、ベース12に取り付けられる。案内溝18bは、円周方向に等間隔に4つ形成されており、光軸の方向に深さを有している。案内溝18bは、カムフォロワピン15b,17bの円筒カム13の接線方向の移動を規制することにより、第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17の回動を規制する。
この光学モジュール1を組み立てるには、撮像素子10が配置された基板11上に設けられたベース12のベース台12aの回動溝121aに第1のカム13aの第1のカム面135aが形成された端面と逆側の端面を回動自在に嵌め込む。第1のレンズホルダ15の一対のカムフォロワピン15bを第1のカム面135aに載せた後、第2のレンズホルダ17の一対のカムフォロワピン17bを第1のカム面135aに載せる。この際、カムフォロワピン15bとカムフォロワピン17bの突設方向がなす角度は直角となる。次に、第1のカム13aの凸部134aを第2のカム13bの凹部132bに、第1のカム面135aと第2のカム面133bとが対向するように嵌合させる。カムフォロワピン15bおよびカムフォロワピン17bは、第1のカム面135aと第2のカム面133bとの間に挟まれるように摺動自在に配置される。そして、カバー18の案内溝18bにカムフォロワピン15b,17bを挿通させるとともに、カバー18の凸部18aをベース12の凹部12bに嵌合させる。これにより光学モジュール1が組み立てられる。
ここで、光学モジュール1を備えた撮像装置であるカメラにおいて、第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17(第1のレンズ14および第2のレンズ16)を光軸方向に移動させて、オートフォーカス制御またはズーム制御を行うための制御回路について図4を用いて説明する。カメラは、制御部30を有し、この制御部30は、CPU(Central Processing Unit)31とメモリ32とドライバ33と位置検出回路34とを備えている。CPU31は、光学モジュール1全体の制御や演算処理等を行うものである。メモリ32には、光学モジュール1を制御するためのプログラムや制御情報が格納されている。ドライバ33は、CPU31からの制御信号に応じて、モータ36を駆動して、円筒カム13を回動させて、第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17を介して、第1のレンズ14および第2のレンズ16を光軸方向に移動させる。位置検出回路34は、撮像素子10からの位置検出信号を受けてCPU31に位置検出信号を伝える。操作ボタン35は、CPU31に接続されている。
ここで、この光学モジュール1を備えたカメラで、オートフォーカス制御を行う方法について説明する。操作ボタン35が押されると、例えばオートフォーカス投受光器(図示せず)等によって被写体までの距離情報が取得される。CPU31は、被写体までの距離情報に対応した位置となるように円筒カム13を回動させるべく、モータ36を駆動するための出力をドライバ33に指示する。ドライバ33は、指示に従って、モータ36を駆動する。モータ36によって、ギア(図示せず)および歯列部133aを介して円筒カム13を回動させて、第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17を光軸方向に移動させる。第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17が、光軸方向に撮像素子10に対して最も遠ざかっている状態を図2(a)、図3(a)および図3(b)に示し、最も近づいている状態を図2(b)、図3(c)および図3(d)に示す。なお、図面をわかりやすくするために、図2においては、第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17を省略し、図3(b)および図3(d)においては、カバー18、第2のカム13b、第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17を省略している。
円筒カム13が、図2(a)、図3(a)および図3(b)に示すように、時計回り方向に最大限回動すると、第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17は、光軸方向について、図3(a)に示すように、最も撮像素子10から遠ざかる状態になる。この状態では、一対の位置検出用突起131a,132aの時計回り方向側の突状部136a,138aが、撮像素子10の角部10a,10cと光軸方向における位置でそれぞれ重なることになる。撮像素子10は、角部10a,10cにある受光素子領域に突状部136a,138aの影がそれぞれ投影されると、電気信号に変換して円筒カム13の回動位置(第1のレンズ14および第2のレンズ16の光軸方向の位置)の位置検出信号を出力する。
また、円筒カム13が、図2(b)、図3(c)および図3(d)に示すように、反時計回り方向に最大限回動すると、第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17は、光軸方向について、図3(c)に示すように、最も撮像素子10に近づいた状態になる。この状態では、一対の位置検出用突起131a,132aの反時計回り方向側の突状部137a,139aが、撮像素子10の角部10b,10dと光軸方向における位置でそれぞれ重なることになる。撮像素子10は、角部10b,10dにある受光素子領域に突状部137a,139aの影がそれぞれ投影されると、電気信号に変換して円筒カム13の回動位置の位置検出信号を出力する。
撮像素子10から、円筒カム13の位置検出信号が位置検出回路34に供給され、位置検出回路34からCPU31へと伝えられる。
CPU31では、円筒カム13の位置検出信号に基づいて、円筒カム13、ひいては、第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17(第1のレンズ14および第2のレンズ16)の位置が被写体までの距離に応じた位置に移動されたかどうかが判定される。そして、CPU31において、円筒カム13の位置が適切な位置に配置されたと判定された場合には、ドライバ33にモータ36の駆動を停止させる信号を出力する。このように光学モジュール1を備えたカメラでは、オートフォーカス制御が行われる。
また、光学モジュール1を備えたカメラで、ズーム制御を行う場合には、操作ボタン35により所望の焦点距離情報がCPU31に入力される。CPU31はこの所望の焦点距離情報に対応した位置になるように円筒カム13を回動させるべく、モータ36を駆動するための出力をドライバ33に指示する。ドライバ33は、指示に従って、モータ36を駆動して、円筒カム13を回動させる。
撮像素子10からは、オートフォーカス制御時と同様にして、円筒カム13の位置検出信号が位置検出回路34に供給され、位置検出回路34からCPU31へと伝えられる。CPU31では、円筒カム13の位置検出信号に基づいて、円筒カム13の位置が所望の焦点距離情報に応じた位置に移動されたかどうかが判定される。そして、CPU31において、円筒カム13の位置が適切な位置に配置されたと判定された場合には、ドライバ33にモータ36の駆動を停止させる信号を出力する。このように光学モジュール1を備えたカメラでは、ズーム制御が行われる。
本実施の形態の光学モジュールでは、被写体像の撮像に用いられる撮像素子10の被写体撮像範囲外の領域である角部(10a〜10d)の受光素子領域を、オートフォーカス制御またはズーム制御時における円筒カム13の回動位置(第1のレンズ14および第2のレンズ16の光軸方向の位置)の位置検出用の受光素子領域として利用するようにしたので、位置検出用のセンサを別途配置する必要がなくなり、小型化し、構造を簡易化することができる。また、本実施の形態の光学モジュールでは、位置検出用のセンサを別途配置する必要がないので、電力を無駄に消費することがなく省エネルギー化を図ることができ、また、製造コストを低減することもできる。
本実施の形態の撮像装置では、小型化、省エネルギー化、構造が簡易化された光学モジュールを備えるようにしたので、省スペース化、省エネルギー化を図ることができ、簡易な構成にすることができる。また、このような撮像装置を携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ等の携帯用電子機器に搭載することにより、携帯用電子機器の小型化、省エネルギー化等を図ることができる。
(実施形態2)
この発明の実施形態2に適用される光学モジュールの構成の一例が図5および図6に示されている。この光学モジュール20は、円筒カム13の駆動源として、実施形態1におけるモータ36の代わりに超音波アクチュエータ40を用いている。その他の構成については実施形態1と同様であるので、実施形態1と異なる点についてのみ説明し、その他の説明については図面に同一の符号を付して省略する。なお、図5、図6(b)および図6(d)においては、図面をわかりやすくするために、カバー18、第2のカム13b、第1のレンズホルダ15および第2のレンズホルダ17を省略している。
超音波アクチュエータ40は、リング状のステータ41とリング状のロータ42とを備えている。ステータ41には、ロータ42が一定の圧力で圧着されている。ステータ41は、例えば金属からなる弾性振動体と、ロータ42に圧着されない側の面に設けられた例えば圧電セラミックからなる圧電素子とを有する。ステータ41の弾性振動体のロータ42に圧着される面には凹凸が形成されている。ロータ42のステータ41と圧着する面と逆側の面は、円筒カム13の端面に固定されている。なお、ステータ41およびロータ42は、回動溝121aに配置される。
超音波アクチュエータ40により円筒カム13を駆動するには、ステータ41の圧電素子により超音波振動を発生させて、ステータ41の弾性振動体に進行波を生じさせる。ステータ41とロータ42との間に生じる摩擦力によって、ロータ42が回動するとともに円筒カム13も回動する。
本実施形態においても、実施形態1と同様に、図6に示すように、撮像素子10の角部(10a〜10d)を、オートフォーカス制御またはズーム制御時における円筒カム13の回動位置の位置検出用の受光素子領域として利用することができ、位置検出用のセンサを別途配置する必要がなくなる。さらに、本実施形態の光学モジュールでは、超音波アクチュエータ40を用いるようにしたので、実施形態1のようにモータ36により駆動されるための歯列部133aを設ける必要がないので、実施形態1の光学モジュールよりもさらに小型化することができ、また、駆動時の静音化を図ることもできる。
また、このような光学モジュールを備えた撮像装置では、更なる小型化、静音化を図ることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記各実施形態においては撮像素子10の角部(10a〜10d)を位置検出用の受光素子領域として用いる例について説明したが、被写体撮像用の受光素子領域外の領域であれば位置検出用の受光素子領域として利用することが可能であり、撮像素子10の角部(10a〜10d)の領域には限られず、撮像素子10の周縁部分を位置検出用の受光素子領域として利用することも可能である。また、撮像素子10の4つの角部(10a〜10d)をすべて位置検出用の受光素子領域として利用する必要はなく、1つ以上3つ以下の角部を用いるようにしてもよい。また、上記各実施形態においては撮像素子10の形状が正方形である例について説明したが、撮像素子の形状は例えば矩形等の多角形、円形等であってもよく正方形には限られない。
また、上記各実施形態においては、円筒カム13を第1のカム13aおよび第2のカム13bにより構成する例について説明したが、円筒カムは一体に形成されたものであってもよい。円筒カムを一体に形成した場合には、円筒カムの内壁にカムフォロワが摺動するカム溝を形成するようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、第1のレンズ14を保持した第1のレンズホルダ15と第2のレンズ16を保持した第2のレンズホルダ17とを備える例について説明したが、レンズホルダは2つに限らず1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、1つのレンズホルダに複数のレンズを備えるものであってもよい。
また、上記各実施形態においては、2つの突状部(136a,137aまたは138a,139a)をそれぞれ有する一対の位置検出用突起131a,132aによって、円筒カム13の反時計方向、時計方向の最大回動時の位置を検出する例について説明したが、位置検出用突起の形状、数、位置等は目的、用途によって任意に設定することが可能である。例えば、撮像素子10が正方形で4つの角部(10a〜10d)が位置検出用の受光素子領域として利用され、円筒カム13の回転角度が270度以上の場合には、一つの突状部を有する一つの位置検出用突起を設ければ、円筒カム13の4つの回動位置を検出することができる。また、この場合に、複数の位置検出用突起を設ければ、4つの角部(10a〜10d)での位置検出用突起の投影の有無の組み合わせにより、円筒カム13のさらに多くの回動位置を検出することができる。
位置検出用突起の形状は、円筒カムの中心軸の方向に長さを有し、位置検出用の受光素子領域に影が撮像される形状であればよい。位置検出用突起には、3つ以上の突状部を形成するようにしてもよい。位置検出用突起の数は一つであっても、3つ以上であってもよい。位置検出用突起に3つ以上の突状部を形成するようにしたり、3つ以上の位置検出用突起を設けるようにすれば、レンズの光軸方向の位置をより精度よく検出することができる。位置検出用突起を円筒カムに設ける位置は、レンズの光軸方向の検出を所望する位置に応じて、設定すればよい。また、位置検出用突起は、円筒カムと一体に形成する必要はなく、別個に形成してもよく、別個に形成して円筒カムに取り外し可能に取り付けられるようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、撮像素子10の撮像面と平行になるように位置検出用突起131a,132aを円筒カム13に設ける例について説明したが、位置検出用突起131a,132aは、撮像素子10の位置検出用の受光素子領域に影が撮像されれば撮像素子10の撮像面に対して傾きがあってもよく、必ずしも撮像素子10の撮像面と平行である必要はない。
本発明の実施形態1に係る光学モジュールの構成を表す分解斜視図である。 (a)は円筒カムが時計回り方向に回動した場合の図1に示した光学モジュールの概略平面図、(b)は円筒カムが反時計回り方向に回動した場合の図1に示した光学モジュールの概略平面図である。 (a)は円筒カムが時計回り方向に回動した場合の図1に示した光学モジュールの断面図、(b)は円筒カムが時計回り方向に回動した場合の図1に示した光学モジュールの概略斜視図、(c)は円筒カムが反時計回り方向に回動した場合の図1に示した光学モジュールの断面図、(d)は円筒カムが反時計回り方向に回動した場合の図1に示した光学モジュールの概略斜視図である。 図1に示した光学モジュールを備えたカメラにおいて、オートフォーカス制御またはズーム制御を行うための制御回路のブロック図である。 本発明の実施形態2に係る光学モジュールの概略構成を表す分解斜視図である。 (a)は円筒カムが反時計回り方向に回動した場合の本発明の実施形態2に係る光学モジュールの断面図、(b)は円筒カムが反時計回り方向に回動した場合の本発明の実施形態2に係る光学モジュールの概略斜視図、(c)は円筒カムが時計回り方向に回動した場合の本発明の実施形態2に係る光学モジュールの断面図、(d)は円筒カムが時計回り方向に回動した場合の本発明の実施形態2に係る光学モジュールの概略斜視図である。
符号の説明
1,20 光学モジュール
10 撮像素子
10a〜10d 角部
14,16 レンズ
15,17 レンズホルダ
15b,17b カムフォロワピン
135a 第1のカム面
133b 第2のカム面
131a,132a 位置検出用突起
136a〜139a 突状部
40 超音波アクチュエータ

Claims (8)

  1. レンズにより結像された被写体像を撮像する撮像素子と、
    前記レンズを保持するとともに、前記レンズと前記撮像素子の撮像面との距離を調整するために光軸方向に移動可能なレンズホルダと、
    前記撮像素子を囲むように配置されるとともに、回動することにより内部に配置された前記レンズホルダを光軸方向に移動させる円筒カムとを備えた光学モジュールであって、
    前記円筒カムは内面に中心軸方向に凸状である突起を有し、
    前記撮像素子は、前記被写体像を撮像する被写体撮像用の受光素子領域と、該被写体撮像用の受光素子の領域外にあって、前記円筒カムの前記突起の影が投影されることによって前記レンズの光軸方向における位置を検出する位置検出用の受光素子領域とを有することを特徴とする光学モジュール。
  2. 前記レンズホルダは、径方向に突設された一対のカムフォロワピンを有し、
    前記円筒カムは、前記一対のカムフォロワピンが摺動するカム面を有することを特徴とする請求項1に記載の光学モジュール。
  3. 前記位置検出用の受光素子領域は、前記撮像素子の受光素子領域全体の四隅の領域のうち少なくとも一つの領域であることを特徴とする請求項1または2に記載の光学モジュール。
  4. 前記レンズホルダを複数備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学モジュール。
  5. 前記円筒カムは、前記突起を複数有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学モジュール。
  6. 前記突起は、前記円筒カムの中心軸方向に凸状である複数の突状部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学モジュール。
  7. 前記円筒カムを駆動する超音波アクチュエータを備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学モジュール。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学モジュールを備えたことを特徴とする撮像装置。
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WO2008053676A1 (fr) * 2006-11-02 2008-05-08 Konica Minolta Opto, Inc. Appareil d'imagerie
JP2009282493A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 I-Shou Univ 照明手段付き顕微鏡装置

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