JP2006153806A - 回転子の検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 セグメント同士の短絡を低い検査電圧で検出する回転子の検査方法を提供する。
【解決手段】 回転子40の電機子42に巻回されたコイル62は、整流子70の各セグメント72と電気的に接続されている。コンデンサ78は、セグメント72からブラシが離れるときに、セグメント72とブラシとの間に放電が発生することを防止するものである。隣接するセグメント72同士を電極としたときのLC回路の共振周波数の交流電圧をセグメント72の間に加え、セグメント72の間の電位差を測定することにより、セグメント72同士が異物により短絡されているか否かを検出する。
【選択図】 図3
【解決手段】 回転子40の電機子42に巻回されたコイル62は、整流子70の各セグメント72と電気的に接続されている。コンデンサ78は、セグメント72からブラシが離れるときに、セグメント72とブラシとの間に放電が発生することを防止するものである。隣接するセグメント72同士を電極としたときのLC回路の共振周波数の交流電圧をセグメント72の間に加え、セグメント72の間の電位差を測定することにより、セグメント72同士が異物により短絡されているか否かを検出する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、回転子を構成する整流子のセグメント同士の短絡を検出する検査方法に関する。
電機子に巻回されているコイルと電気的に接続している複数のセグメントを回転方向に配置して整流子を構成し、電機子の回転にともないブラシが順次各セグメントと接触することにより電機子に供給する駆動電流を整流するブラシモータを用いた燃料ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなブラシモータを使用する場合、例えば回転方向に隣接するセグメントの間に形成された溝に導電材の異物が入り込んだり、セグメント72の間に導電材の異物が跨ったりすると、セグメント同士が短絡するので所望の整流制御を行うことができない。したがって、回転方向に隣接するセグメント同士の短絡を検出する必要がある。
このようなブラシモータを使用する場合、例えば回転方向に隣接するセグメントの間に形成された溝に導電材の異物が入り込んだり、セグメント72の間に導電材の異物が跨ったりすると、セグメント同士が短絡するので所望の整流制御を行うことができない。したがって、回転方向に隣接するセグメント同士の短絡を検出する必要がある。
ここで、図12に示すように、隣接するセグメントを電極とした場合の電機子のコイルの抵抗をRL、セグメント同士を短絡する異物の抵抗をrとすると、コイルの抵抗RLが異物の抵抗rに比べて非常に小さい場合、並列接続された抵抗RLと抵抗rとの合成抵抗値はコイルの抵抗RLの値にほぼ等しくなる。この場合、隣接するセグメントの間の抵抗値を測定してセグメント同士の短絡を検出することは困難である。
また、隣接するセグメントの間に高電圧を加えて短絡を検出することも考えられるが、回転子の回路構成によっては、高電圧による回路素子の破壊を招く恐れが有り、検査可能な回転子が限定されるという問題がある。
本発明の目的は、セグメント同士の短絡を低い検査電圧で検出する回転子の検査方法を提供することにある。
本発明の目的は、セグメント同士の短絡を低い検査電圧で検出する回転子の検査方法を提供することにある。
回転子を構成する電機子のコイルの抵抗は、直流電圧に対してはコイルを形成する巻線の長さ分だけの抵抗であり、その値は非常に小さい。しかし、交流電圧に対しては、交流電圧の周波数をf、コイルのインダクタンスをLとすると、コイルの抵抗は2πfLで表されるインピーダンスになる。したがって、交流電圧を加えることにより、コイルの抵抗値は直流電圧を加える時よりも増加する。その結果、例えば隣接するセグメントの間に異物が入り込んでいるときに隣接するセグメントを電極としたしたときの並列接続されたコイルと異物との合成抵抗値と、セグメントの間に異物が入り込んでいないときのコイルだけの抵抗値との差は、直流電圧を加えるときに比べて大きくなる。
そこで、請求項1から6記載の発明によると、隣接するセグメントの間に交流電圧を加えることにより、セグメントの間に加える交流電圧が低電圧であっても、例えば、隣接するセグメントの間の電位差を測定することにより、隣接するセグメント同士の短絡を容易に検出することができる。
また、低電圧でセグメント同士の短絡を検出できるので、回転子の回路を構成する素子の種類に関わらず各種の回転子の検査が行える。
また、低電圧でセグメント同士の短絡を検出できるので、回転子の回路を構成する素子の種類に関わらず各種の回転子の検査が行える。
請求項2記載の発明のように、ブラシとセグメントとの間で放電が発生することをコンデンサで防止する回路構成においても、低電圧の交流電圧でセグメント同士の短絡を検出できるので、検査のために加える高電圧によりコンデンサが破壊されることを防止できる。
請求項3および4記載の発明では、セグメント同士の短絡を検出するためにセグメントの間に加える交流電圧の周波数がLC回路の共振周波数であるから、セグメント同士が短絡していないときに測定するセグメント間の電位差と、セグメント同士が短絡しているときに測定するセグメント間の電位差との差が大きくなる。したがって、セグメント間の電位差を元にセグメント同士の短絡を検出する精度が向上し、セグメント同士の短絡を容易に検出できる。
請求項3および4記載の発明では、セグメント同士の短絡を検出するためにセグメントの間に加える交流電圧の周波数がLC回路の共振周波数であるから、セグメント同士が短絡していないときに測定するセグメント間の電位差と、セグメント同士が短絡しているときに測定するセグメント間の電位差との差が大きくなる。したがって、セグメント間の電位差を元にセグメント同士の短絡を検出する精度が向上し、セグメント同士の短絡を容易に検出できる。
請求項5記載の発明では、隣接するセグメント同士を1組とし、各組で測定した電位差を相対的に比較してセグメントの間の短絡を検出するので、測定した電位差と正常値とを絶対的に比較する検出方法に比べ、印加する交流電圧の電圧値に関わらずにセグメント同士の短絡を検出できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料ポンプを図1に示す。燃料ポンプ10は、例えば車両等の燃料タンク内に装着されるインタンク式ポンプである。ハウジング12はポンプ部14およびモータ部15の共通のハウジングである。ハウジング12は、ポンプカバー16とエンドサポートカバー19とをかしめ固定している。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料ポンプを図1に示す。燃料ポンプ10は、例えば車両等の燃料タンク内に装着されるインタンク式ポンプである。ハウジング12はポンプ部14およびモータ部15の共通のハウジングである。ハウジング12は、ポンプカバー16とエンドサポートカバー19とをかしめ固定している。
ポンプケーシング18はポンプカバー16とハウジング12との間に挟持されている。ポンプカバー16およびポンプケーシング18がインペラ20と軸方向に向き合う壁面にC字状のポンプ流路24が形成されている。ポンプカバー16およびポンプケーシング18は、回転部材としてのインペラ20を回転可能に収容しているケース部材である。ポンプカバー16、ポンプケーシング18およびインペラ20はポンプ部14を構成している。ポンプケーシング18は、内周側で軸受部材26を支持している。
円板状に形成されたインペラ20の外周縁部には多数の羽根溝が形成されている。インペラ20が回転子40の回転によりシャフト22とともに回転すると、インペラ20の羽根溝の前後で流体摩擦力により圧力差が生じ、これを多数の羽根溝で繰り返すことによりポンプ流路24の燃料が加圧される。インペラ20の回転によりポンプカバー16に形成された燃料吸入口80からポンプ流路24に吸入された燃料タンク内の燃料は、ポンプケーシング18の連通路82から回転子40側に吐出される。さらに燃料は、回転子40と永久磁石30との間に形成された燃料通路84を通って整流子70側に向かい、燃料吐出口86を通り燃料ポンプ10からエンジン側に吐出される。
図2に示すように、4分の1の円弧状に形成されている永久磁石30は、ハウジング12の内周壁に円周上に4個取り付けられている。永久磁石30は回転方向に極の異なる磁極を4個形成している。
図1に示すように、回転子40は、電機子42と整流子70とからなり、シャフト22を回転軸として永久磁石30の内周側に回転自在に設置されている。シャフト22は、ポンプケーシング18とエンドサポートカバー19とにそれぞれ収容されている軸受部材26、27により軸受けされている。
図1に示すように、回転子40は、電機子42と整流子70とからなり、シャフト22を回転軸として永久磁石30の内周側に回転自在に設置されている。シャフト22は、ポンプケーシング18とエンドサポートカバー19とにそれぞれ収容されている軸受部材26、27により軸受けされている。
図2に示すように、電機子42は、回転中央部に中央コア44を有している。シャフト22は中央コア44に圧入されている。中央コア44は断面六角形の筒状に形成されており、6面の各外周壁に回転軸方向に延びる凹部46を有している。凹部46は、半径方向外側に向かうにしたがい幅が狭くなっている。
6個の磁極コア50は中央コア44の外周に回転方向に設置されている。各磁極コア50にはボビン60が嵌合し、このボビン60の外周に巻線を集中巻きしてコイル62が形成されている。磁極コア50の内周側端部は、中央コア44の凹部46に嵌合している。
6個の磁極コア50は中央コア44の外周に回転方向に設置されている。各磁極コア50にはボビン60が嵌合し、このボビン60の外周に巻線を集中巻きしてコイル62が形成されている。磁極コア50の内周側端部は、中央コア44の凹部46に嵌合している。
図1に示すように、各コイル62の整流子70側の端部はコイル端子64と電気的に接続している。コイル端子64は整流子70側の整流子端子74と嵌合して電気的に接続している。コイル62の整流子70と反対側であるインペラ20側の端部はコイル端子66と電気的に接続している。6個のコイル端子66は、環状端子68により電気的に接続している。つまり、6個のコイル62はスター結線されている。
整流子70は、電機子42のインペラ20と反対側の軸方向端部側に組み付けられており、回転方向に設置された6個のセグメント72を有している(図3の(A)参照)。各セグメント72は整流子端子74と電気的に接続している。セグメント72は例えばカーボンで形成されており、回転方向に隣接するセグメント72同士は、空隙および絶縁樹脂材76により電気的に絶縁されている。図3の(A)に示すように、6個のセグメント72のうち、径方向に向き合うセグメント72同士は対向結線され、電気的に接続されている。6個のセグメント72のうち、回転方向に隣接する4個のセグメント72同士は、3個のコンデンサ78により互いに接続されている。コンデンサ78は、具体的には整流子70の反整流面側(ブラシとの接触面とは反対側)に設けられている。
このようにコンデンサ78を設置することにより、図4に示すように、セグメント72からブラシ90が離れるときに、コイル62に蓄積されたエネルギーにより放電される高周波の放電電流Iはコンデンサ78を通ってセグメント72をバイパスし、隣接するコイル62間を流れる。その結果、セグメント72からブラシ90が離れても、セグメント72とブラシ90との間に放電が発生しないので、セグメント72およびブラシ90の放電摩耗を防止できる。したがって、セグメント72とブラシ90との良好な電気的接触を維持できる。セグメント72とブラシ90とが接触しているときは、コイル62からの電流がセグメント72を介してブラシ90に流れる。
次に、隣接するセグメント72同士の短絡を検出する回転子40の検査方法について説明する。本実施形態では、径方向に向き合うセグメント72同士が対向結線されているので、コイルL1、L2と電気的に接続しているセグメント72同士、コイルL2、L3と電気的に接続しているセグメント72同士、コイルL3、L4と電気的に接続しているセグメント72同士の短絡を検出すれば、6個のセグメント72同士の短絡を検出できる。
図5に、回転子40において、コイルL1、L2と電気的に接続しているセグメント72を電極としたときの回路図を示す。本実施形態では、各コイル62のインダクタンス、、各コンデンサ78の容量は同じであるから、コイルL2、L3と電気的に接続しているセグメント72を電極としたときの回路、ならびにコイルL3、L4と電気的に接続しているセグメント72を電極としたときの回路は図5の回路と等価である。本実施形態では、隣接するセグメント72同士を電極としたときの図5に示すLC回路の共振周波数の交流電圧をセグメント72の間に加え、セグメント72同士の短絡を検出する。
図6に示す回路図は、図5の回路図からコイル、コンデンサをそれぞれ抜き出したものである。前述したように、コイル62のインダクタンス、コンデンサ78の容量は等しいので、図6の(A)に示す6個のコイル62が形成する合成コイル100の合成インダクタンスL0は、コイル62のインダクタンスをL1[H]とすると、L0=L1である。また、図6の(B)に示す3個のコンデンサ78が形成する合成コンデンサ102の合成容量C0は、コンデンサ78の容量をC1[F]とすると、C0=3C1/2である。したがって、図5に示す隣接するセグメント72同士を電極とした回転子40のLC回路の共振周波数fは、f=1/{2π(L0C0)1/2}=1/{2π(3L1C1/2)1/2}である。例えば、L1=0.37mH、C1=1.0μFとすると、共振周波数は、f≒0.68×104となり、約6.8KHZである。計算値としては共振周波数は6.8KHZであるが、実際に短絡検出をする場合は、回転子40の共振周波数を実測して使用する。
図7に、回転子40のセグメント72同士の短絡を検出する回路構成を示す。検査装置110は、交流発生器112から発生する共振周波数の交流電圧を隣接するセグメント72の間に加え、セグメント72の間の電位差を電圧計114で測定する。交流発生器112からセグメント72の間に加える電圧値は、例えば5V〜7V程度の低電圧である。
ここで、隣接するセグメント72の間に入り込んだりセグメント72の間に跨ったりしてセグメント72同士を短絡する異物の抵抗値と、共振周波数の交流電圧を加えたときに測定されるセグメント72間の電位差との関係を図8に示す。異物の抵抗値が大きくなると、異物がセグメント72同士を短絡していない場合に比べ、急激に電位差が小さくなることが分かる。例えば、セグメント72の間に異物120(図7参照)が入り込んでいないときに測定するセグメント72の間の電位差の測定電圧200を図9の(A)に示し、セグメント72の間に異物120(図7参照)が入り込んでいるときに測定するセグメント72の間の電位差の測定電圧202を図9の(B)に示す。このように、セグメント72を短絡する異物120の有無により、測定するセグメント72の間の電位差が異なる。
本実施形態では、コイルL1、L2と電気的に接続しているセグメント72の間、コイルL2、L3と電気的に接続しているセグメント72の間、コイルL3、L4と電気的に接続しているセグメント72の間に順に共振周波数の交流電圧を加え、各組の電位差の差から短絡の有無を検出する。各組の電位差がほぼ等しい場合は、セグメント72の間に異物は入り込んでいないと判断する。一方、各組の電位差に差がある場合は、セグメント72の間に異物が入り込み、セグメント72同士が短絡していると判断する。
第1実施形態では、各組の電位差の差から相対的に短絡の有無を検出するので、測定した各組の電位差を短絡のない正常時の電位差と絶対的に比較する場合に比べ、交流発生器112が発生する電圧に関わらず、セグメント72同士の短絡を検出できる。
第1実施形態では、各組の電位差の差から相対的に短絡の有無を検出するので、測定した各組の電位差を短絡のない正常時の電位差と絶対的に比較する場合に比べ、交流発生器112が発生する電圧に関わらず、セグメント72同士の短絡を検出できる。
第1実施形態では、回転子40を構成するコイル62とコンデンサ78とからなるLC回路に、電圧値が数Vであり、周波数が回転子40を形成するLC回路の共振周波数である交流電圧をセグメント72の間に加え、隣接するセグメント72同士の短絡を検出できるので、コンデンサ78が印加電圧により破壊されることを防止できる。
また、共振周波数の交流電圧を加えるので、印加する交流電圧が低電圧であっても、セグメント72同士が短絡していない正常時と、セグメント72同士が短絡している異常時との電位差の差が大きい。したがって、セグメント72同士の短絡の検出精度が向上し、セグメント同士の短絡の検出が容易である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図10に示す。尚、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。第2実施形態の燃料ポンプに使用する回転子130は、図10に示すようにデルタ結線であり、回転方向に隣接するセグメント132同士をコイル134が接続している。
本発明の第2実施形態を図10に示す。尚、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。第2実施形態の燃料ポンプに使用する回転子130は、図10に示すようにデルタ結線であり、回転方向に隣接するセグメント132同士をコイル134が接続している。
第2実施形態では、セグメント132とブラシとの間の放電防止用のコンデンサを設置していない。そこで、図11に示すように、短絡を検出する検査装置140にコンデンサ142を設置している。そして、各コイル134とコンデンサ142とで形成されるLC回路の共振周波数の交流電圧を交流発生器112から隣接するセグメント132の間に加え、隣接するセグメント132の間の電位差を順次電圧計114で測定する。測定した電位差の差を比較することにより、相対的にセグメント132同士の短絡を検出できる。
第2実施形態においても、共振周波数の交流電圧を加えるので、印加する交流電圧が低電圧であっても、セグメント132の間が短絡していない正常時と、図11に示すようにセグメント132同士を異物150が短絡している異常時との電位差の差は大きい。したがって、セグメント132同士の短絡の検出精度が向上し、セグメント同士の短絡の検出が容易である。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、セグメント72とブラシ90との間の放電を防止するためにコンデンサ78を回転子40に設置したが、コンデンサ78を設置しない構成においても、第2実施形態のように、検査装置側にコンデンサを設置し、隣接するセグメントの間に共振周波数の交流電圧を加えてセグメント同士の短絡を検出してもよい。
上記第1実施形態では、セグメント72とブラシ90との間の放電を防止するためにコンデンサ78を回転子40に設置したが、コンデンサ78を設置しない構成においても、第2実施形態のように、検査装置側にコンデンサを設置し、隣接するセグメントの間に共振周波数の交流電圧を加えてセグメント同士の短絡を検出してもよい。
また、交流電圧を加えるとコイルのインダクタンスが抵抗となることを利用し、回転子および検査装置にコンデンサを設置せず、隣接するセグメントの間の電位差から抵抗値を測定することにより、セグメント同士の短絡を検出してもよい。この場合にも、低電圧の交流電圧を加えて、隣接するセグメントの間の短絡を検出できる。
上記複数の実施形態では、隣接するセグメントの間の電位差を測定し、各組の電位差を比較して相対的に短絡を検出したが、測定した各組の電位差を短絡のない正常時の電位差と比較して絶対的に短絡の有無を検出してもよい。
上記複数の実施形態では、隣接するセグメントの間の電位差を測定し、各組の電位差を比較して相対的に短絡を検出したが、測定した各組の電位差を短絡のない正常時の電位差と比較して絶対的に短絡の有無を検出してもよい。
10 燃料ポンプ、14 ポンプ部、15 モータ部、40 回転子、42電機子、62、134 コイル、70 整流子、72、132 セグメント、78 コンデンサ、90 ブラシ、110、140 検査装置、120、150 異物
Claims (6)
- コイルを巻回した電機子と、前記コイルと電気的に接続し、ブラシと摺動するセグメントを回転方向に複数配置して前記電機子とともに回転する整流子とを備える回転子の検査方法であって、
隣接する前記セグメントの間に交流電圧を加えることにより、隣接する前記セグメント同士の短絡を検出することを特徴とする回転子の検査方法。 - 前記回転子は、前記整流子および前記電機子を含む回路と電気的に接続し、前記電機子の回転にともない前記コイルが放出する電磁エネルギーをバイパスし、前記ブラシと前記セグメントとの間で放電が発生することを防止するコンデンサをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の回転子の検査方法。
- 前記交流電圧の周波数は、前記コイルおよび前記コンデンサで形成されたLC回路の共振周波数であることを特徴とする請求項2記載の回転子の検査方法。
- 前記交流電圧を加えるときに前記コイルにコンデンサを接続してLC回路を形成し、前記交流電圧の周波数は前記LC回路の共振周波数であることを特徴とする請求項1記載の回転子の検査方法。
- 隣接する前記セグメント同士を1組とし、各組で測定した電位差を比較して隣接する前記セグメント同士の短絡を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の回転子の検査方法。
- 前記コイル同士はスター結線されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の回転子の検査方法。
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