JP2006148028A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造が容易であり、かつ動作の信頼性が高い半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 セルトランジスタ11は、p型シリコン基板、コントロールゲートCG、及び電気的に孤立した一対のフローティングゲートFG1,FG2からなる。シリコン基板には、コラム方向に延在した帯状の凸部13が形成されており、ソース又はドレインとして機能する一対の帯状のn型拡散領域14a,14bが凸部13を挟む表層に形成されている。コントロールゲートCGは、凸部13及びフローティングゲートFG1,FG2の上に絶縁膜を介して形成され、帯状にロウ方向に延在している。コラム方向に関するフローティングゲートFG1,FG2の幅W1はコントロールゲートCGの幅W2より大きい。フローティングゲートFG1,FG2及びコントロールゲートCGは、技術的課題のあるコラム方向におけるセルフアラインプロセスを用いずに簡単に形成することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多値化されたセルトランジスタを備えた半導体記憶装置、及びその製造方法に関するものである。
フラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置は現在広く普及しており、例えば、携帯電話機等に搭載されている。近年の携帯電話機等の電子機器の小型化、情報記憶の大規模化にともなって、不揮発性半導体記憶装置の小型化、或いはその記憶容量の大容量化を図るため、1つのセルトランジスタに2ビット以上のデータを書き込む多値化技術が注目されている。本出願人はこの事情を鑑み、電気的に孤立した一対のフローティングゲートを有するセルトランジスタに2ビット(4値)以上のデータを記憶することができる不揮発性半導体記憶装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
図54は、従来のセルアレイ(メモリセルアレイ)の構成を示す。セルアレイ100は、コラム方向に延在する複数のビット線BLと、ロウ方向に延在する複数のワード線WLと、ビット線BLとワード線WLとの交差部に形成され電気的に孤立した一対のフローティングゲートFG1,FG2とで構成されている。ビット線BL間とワード線WLとの各交差部にはセルトランジスタ101が構成されている。同図中の円で囲った領域は、そのうちの1つセルトランジスタ101を示している。
図55は、図54のD−D線に沿うセルトランジスタ101の断面を示す。ワード線WLを構成するコントロールゲートCG、及びビット線BLを構成しソース・ドレインとして機能する一対の拡散領域102に所定の電圧を印加すると、シリコン基板103に形成された凸部104の側面及び頂面の表層にチャネルが生成される。データ書き込み時には、チャネルに流れる電子(電荷粒子)の一部が大きなエネルギーを得てホットエレクトロンとなり、絶縁膜105のポテンシャル障壁を越えてドレイン側のフローティングゲートに注入される。データ読出し時には、チャネルに流れる電流(ドレイン電流)がソース側のフローティングゲートが有する電荷量に応じて変調される。また、データ消去時には、チャネルは生成されず、両フローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子が絶縁膜106をFN(Fowler Nordheim)トンネリングしてコントロールゲートCGに放出される。
特開2004−214495号公報
ところで、セルトランジスタ101のフローティングゲートFG1,FG2は、図54に示すように、コラム方向に関する幅がワード線WLの幅と等しくなっている。このようなフローティングゲートFG1,FG2は、例えば、ワード線WLをパターニングにより形成した後、このワード線WLとともにパターニングされたワード線WL上の絶縁膜をハードマスクとして、絶縁膜で上面が覆われたフローティングゲート形成用の導電性材料をパターニングすることにより形成される。つまり、フローティングゲートFG1,FG2は、ワード線WLに対してコラム方向にセルフアライン(Self-Align)させるプロセスにより形成される。
しかしながら、上記のようなセルフアラインプロセスでフローティングゲートFG1,FG2を形成する場合、コラム方向へのワード線WLの分離領域において、フローティングゲート形成用の導電性材料の周囲を覆った絶縁膜の一部をエッチング除去し、該導電性材料の表面を露呈させた上でこれをエッチングする必要があり、該導電性材料の周囲を覆った絶縁膜をエッチング除去する際に、セルトランジスタ形成領域の絶縁膜105〜107が同時にエッチングされてダメージを受けることがある。絶縁膜105〜107がダメージを受けたセルトランジスタ101は動作の信頼性を欠くものとなる。このように、コラム方向の分離領域においてワード線(コントロールゲート)及びフローティングゲート形成用の導電性材料をセルフアラインプロセスを用いて分離成形する方法には問題点が存在し、技術的課題となっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、製造が容易であり、かつ動作の信頼性が高い半導体記憶装置、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体記憶装置は、上方に突出し第1方向に延在した帯状の凸部と、前記凸部を挟む表層に形成され、ソース又はドレインとして機能する一対の帯状の反対導電型領域とを有する一導電型半導体基板と、前記反対導電型領域の一部及び前記凸部の両側面に絶縁膜を介して対向し、導電性を有し電気的に孤立した一対のフローティングゲートと、前記凸部及び前記一対のフローティングゲートの上に絶縁膜を介して形成され、前記第1方向に垂直な第2方向に延在した帯状のコントロールゲートと、からなるセルトランジスタが、前記第1及び第2方向に沿って2次元マトリクス状に複数配列されてなる半導体記憶装置において、前記第1方向に関して、前記一対のフローティングゲートの幅が、前記コントロールゲートの幅より大きいことを特徴とする。
なお、前記コントロールゲートは、下方に突出した凸部を備えており、該凸部の頂面は絶縁膜を介して前記半導体基板の凸部の頂面に対向していることが好ましい。
また、前記フローティングゲートは、前記半導体基板と前記コントロールゲートとに容量結合し、前記半導体基板との間で生じる結合容量が、前記コントロールゲートとの間で生じる結合容量より大きいことが好ましい。また、前記フローティングゲートは、前記半導体基板の凸部の側面、及び前記コントロールゲートの凸部の側面に絶縁膜を介して対向する側面を有することが好ましい。
また、前記第2方向に隣接する2つの前記セルトランジスタは、1つの前記反対導電型領域を共有していることが好ましい。また、前記第1方向に配列された複数の前記セルトランジスタは、前記一対の反対導電型領域を共有していることが好ましい。また、前記第2方向に配列された複数の前記セルトランジスタの前記コントロールゲートが電気的に一体に形成されていることが好ましい。
また、前記半導体基板の凸部の各側面の表層には、反対導電型不純物が注入されていることが好ましい。また、前記半導体基板中の前記一対の反対導電型領域の間には、一導電型不純物の濃度が高められた高濃度領域が形成されていることが好ましい。
また、前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して書き込み用又は読み出し用の電圧を印加したとき、前記半導体基板の凸部の各側面及び頂面の表層にチャネルが生成されることを特徴とする。
また、前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して書き込み用の電圧を印加したとき、前記チャネルに流れる電荷粒子の一部がドレイン側の前記フローティングゲートに注入されることを特徴とする。
また、前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して読み出し用の電圧を印加したとき、前記チャネルに流れる電流がソース側の前記フローティングゲートの電荷量に応じて変調されることを特徴とする。
また、前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して消去用の電圧を印加したとき、前記一対のフローティングゲートに蓄積された電荷粒子が前記コントロールゲートに放出されることを特徴とする。
本発明の半導体記憶装置の製造方法は、上記いずれか記載の半導体記憶装置の製造方法であって、前記第1方向に延在する前記半導体基板の凸部の各側面に沿うように絶縁膜を介して形成した帯状の第1導電性材料を前記第1方向に分断することで前記一対のフローティングゲートを形成する第1工程と、この第1工程の後に、全面に絶縁膜を介して堆積した第2導電性材料を、前記第2方向に延在する帯状のレジストマスクに基づいてパターニングすることで前記コントロールゲートを形成する第2工程とを含み、前記第1方向に関して、前記第2工程で用いられる前記レジストマスクの幅が、前記第1第工程で形成される前記一対のフローティングゲートの幅より小さいことを特徴とする。
なお、前記第2工程において、全面に堆積した前記第2導電性材料の上に絶縁膜を介して前記レジストマスクを形成し、前記第2導電性材料上の前記絶縁膜をパターニングした後、前記レジストマスクを除去し、パターニングされた前記絶縁膜をハードマスクとして前記第2導電性材料をパターニングすることが好ましい。
本発明の半導体記憶装置は、第1方向(コラム方向)に関して、一対のフローティングゲートの幅が、コントロールゲートの幅より大きいことを特徴とするので、フローティングゲートを形成した後、フローティングゲートの上方にコントロールゲートを形成する際、フローティングゲートの幅がコントロールゲートの幅より大きい分だけの余裕を持って、形成位置を確実に位置決めした上で、該コントロールゲートすることができる。従って、本発明の半導体記憶装置は、フローティングゲート及びコントロールゲートの形成に関して技術的課題のあるコラム方向におけるセルフアラインプロセスを用いずに簡単に製造することができる。
また、本発明の半導体記憶装置の製造方法では、第1導電性材料を第1方向に分断してフローティングゲートを形成した後、全面に絶縁膜を介して堆積した第2導電性材料を、第2方向(ロウ方向)に延在する帯状のレジストマスクに基づいてパターニングすることでコントロールゲートを形成するようにしたので、フローティングゲートの周囲を覆った絶縁膜を再びエッチング除去することはなく、セルトランジスタの動作に係わる絶縁膜にダメージを与えることはない。従って、この製造方法により容易に動作の信頼性が高い半導体記憶装置を製造することができる。
図1において、セルアレイ10は、コラム方向(第1方向)に延在した拡散領域からなる複数のビット線BLと、ロウ方向(第2方向)に延在した複数のワード線WLと、ビット線BLとワード線WLとの交差部に形成され電気的に孤立した一対のフローティングゲートFG1,FG2とで構成されており、VGA(Virtual Ground Array)方式のアレイとなっている。ビット線BL間とワード線WLとの各交差部にはセルトランジスタ11が構成されており、セルアレイ10には複数のセルトランジスタ11が2次元マトリクス状に配列されている。同図中の円で囲った領域はそのうちの1つセルトランジスタ11を示している。各セルトランジスタ11において、フローティングゲートFG1,FG2のコラム方向の幅W1は、ワード線WLの幅W2より大きく、ワード線WLの両側にほぼ等しい長さ((W1−W2)÷2)だけはみ出している。
図2は、図1のA−A線に沿うセルトランジスタ11の断面を示す。p型(一導電型)のシリコン基板(半導体基板)12には上方へ突出した凸部13が形成されている。凸部13は、紙面に垂直なコラム方向に延在し(図1参照)、対向する一対の側面13a,13bと頂面13cとを備える。この凸部13を挟むようにシリコン基板12の表層には、コラム方向に延在する一対のn型(反対導電型)拡散領域(反対導電型領域)14a,14bが形成されている。拡散領域14a,14bは、前述のビット線BLであり、ソース・ドレインとして機能する。
凸部13の側面13a,13bの表層には、n型不純物が注入されたn型領域15a,15bが形成されており、n型領域15a,15bには後述するチャネルの一部が生成される。また、凸部13の基部には、p型不純物濃度を高めた高不純物領域16が形成されており、高不純物領域16は、拡散領域14a,14bの間に位置している。高不純物領域16は、後述するチャネルを介さずに電子(荷電粒子)が直接的にソース・ドレイン間を流れる現象(パンチスルー)を防止するための領域(パンチスルー防止領域)である。
フローティングゲートFG1,FG2は、導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)によって形成されており導電性を備える。フローティングゲートFG1,FG2は、ロウ方向に沿う断面形状がほぼ扇形であり、平面状の側面及び底面を備える。フローティングゲートFG1,FG2の側面は、第1絶縁膜17a,17bを介して凸部13の側面13a,13bに対向するとともに、第2絶縁膜18a,18bを介してコントロールゲートCGに形成された下方に突出した凸部20に対向している。フローティングゲートFG1,FG2の底面は、第1絶縁膜17a,17bを介して拡散領域14a,14bに対向している。
コントロールゲートCGは、導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)によって形成され、前述のワード線WLを構成している。コントロールゲートCGの凸部20の頂面は、第3絶縁膜(ゲート絶縁膜)19を介してシリコン基板12の凸部13の頂面13cに対向しており、凸部20の側部の一部は、前述のように第2絶縁膜18a,18bを介してフローティングゲートFG1,FG2の側面に対向している。
ロウ方向に隣接するセルトランジスタ11間のフローティングゲートFG1,FG2の間には、絶縁体21a,21bが充填されている。絶縁体21a,21bは、ロウ方向に隣接するフローティングゲートFG1,FG2を絶縁分離するとともに、フローティングゲートFG1,FG2の弧状の湾曲面とコントロールゲートCGとの間をも絶縁分離している。なお、フローティングゲートFG1,FG2は、コラム方向に隣接するセルトランジスタ11の間においても不図示の絶縁体によって絶縁分離されている。上記絶縁膜及び絶縁体は、例えばシリコン酸化物(SiO2)によって形成される。
このように構成されたセルトランジスタ11は、n型拡散領域14a,14bをソース・ドレインとするn型MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタの一種である。拡散領域14a,14bは、一方がソース、他方がドレインであり、電圧設定により互いに切り替え可能である。セルトランジスタ11は、コントロールゲートCG及びソース・ドレインに所定の電圧が印加されると、凸部13の頂面13cの表層に反転層が生じることにより、n型領域15a,15bを含む凸部13の表層全体に電子(電荷粒子)の流路となるチャネルが生成される。
図3は、セルアレイ10とその周辺回路とからなる半導体記憶装置の構成を示す。アドレスバッファ2は、半導体記憶装置に外部から入力されたアドレス信号を増幅する。コラムデコーダ3は、アドレスバッファ2から出力されるコラムアドレス信号Caをデコードしてビット線BLを選択する。ロウデコーダ4は、アドレスバッファ2から出力されるロウアドレス信号Raをデコードしてワード線WLを選択する。アドレス信号の入力により、セルアレイ10内の所望のセルトランジスタ11が選択される。
電圧発生回路5は、データ書き込み、読み出し、消去の各動作時に所定の電圧を発生し、コラムデコーダ3を介して所望のビット線BLにドレイン電圧Vdを印加するとともに、ロウデコーダ4を介して所望のワード線WLにゲート電圧Vgを印加する。また、電圧発生回路5は、前述のシリコン基板12に基板電圧Vsを印加することができる。
センスアンプ7は、データ読み出し時にビット線BL(ドレイン)から流れ出た読み出し電流(ドレイン電流)Idと、基準電流発生回路6から入力された基準電流Irとを検出して比較する回路であって、比較結果としてデータDout(“0”又は“1”)を出力する。データDoutは、Id<Irの場合には“0”、Id>Irの場合には“1”となり、データラッチ8に入力される。
データラッチ8は、入力されたデータDoutを保持し、入出力バッファ9を介してデータDoutを半導体記憶装置の外部に出力する。一方、データ書き込み時には、入出力バッファ9は半導体記憶装置の外部から入力されるデータDinを増幅してデータラッチ8に入力し、データラッチ8はこのデータDinを制御回路22に入力する。
制御回路22は、半導体記憶装置の外部から制御信号やデータDinなどを受け、各動作時において、電圧発生回路5、基準電流発生回路6、データラッチ8等の各部を制御する。なお、図示しないが、周辺回路には外部から電源電圧が供給されている。
図4(A)は、セルトランジスタ11のデータ書き込み動作を示す。データ書き込みが行われると、フローティングゲートFG1,FG2のいずれか一方に電子が注入される。例えば、フローティングゲートFG2に電子が注入されるときは、電圧発生回路5によりコラムデコーダ3を介して拡散領域14bに5.0Vのドレイン電圧Vdが印加され、拡散領域14a及びシリコン基板12が接地されるとともに、ロウデコーダ4を介してコントロールゲートCGに3.5Vのゲート電圧Vgが印加される。拡散領域14aはソース、拡散領域14bはドレインとされる。
印加されたデータ書き込み用電圧(ゲート電圧Vg,ドレイン電圧Vd)によって凸部13の頂面13c付近に反転層が生じ、凸部13の表層全体にソースからドレインへ電子の流路となるチャネルCHが生成される。チャネルCHを流れる電子の一部は、ソース・ドレイン間の電位差で加速され、運動量の大きいホットエレクトロンとなる。ホットエレクトロンとなった電子は、第1絶縁膜17bのポテンシャル障壁を乗り越えてフローティングゲートFG2に注入される(経路R1)。一方、チャネルCHにおいてフォノンや不純物等との散乱によりエネルギーを損失し、ホットエレクトロンとなり得なかった電子はドレインへ流れる(経路R2)。この結果、600個程度の電子がフローティングゲートFG2に蓄積される。なお、フローティングゲートFG1に電子が注入されるときは、上記とは逆に、拡散領域14aがドレイン、拡散領域14bがソースとされる。チャネルCHでホットエレクトロンとなった電子は、第1絶縁膜17a,17bの面に対してほぼ垂直に入射するため、フローティングゲートFG1,FG2への注入効率がよい。
図4(A)は、ソース側のフローティングゲートに電子が蓄積されていない状態からの書き込み動作を示した。ソース側のフローティングゲートに既に電子が蓄積された状態からデータ書き込みを行う場合は、この蓄積電子の電荷によってチャネルCHが影響を受け、ドレイン側のフローティングゲートへの電子の注入効率が減少する。この注入効率の減少を補正するには、ゲート電圧Vgを図4(A)の場合より高く設定すればよい。図4(B)は、フローティングゲートFG2に電子が蓄積された状態からフローティングゲートFG1に電子が注入される様子を示す。このとき、ドレイン電圧Vdは5.0V、ゲート電圧Vgは4.5Vと設定される。フローティングゲートFG1に電子が蓄積された状態からフローティングゲートFG2に電子が注入される場合も同様である。
図5は、セルトランジスタ11のデータ読み出し動作を示す。データ読み出しは、フローティングゲートFG1,FG2の電子状態を個別に判定することで行われる。例えば、フローティングゲートFG2の電子状態を判定するとき、拡散領域14aに1.2Vのドレイン電圧Vdが印加され、拡散領域14b及びシリコン基板12が接地されるとともに、コントロールゲートCGに5.0Vのゲート電圧Vgが印加される。拡散領域14aはドレイン、拡散領域14bはソースとされる。
印加されたデータ読み出し用電圧(ゲート電圧Vg,ドレイン電圧Vd)によって凸部13の頂面13c付近に反転層が生じ、凸部13の表層全体にソースからドレインへ電子の流路となるチャネルCHが生成される。ソースから流れ出た電子は、チャネルCHを通ってドレインへ流れる。この電子の流れによるドレイン電流(読み出し電流)Idは、ソース側のフローティングゲートFG2の電荷量によって強く変調されるが、ドレイン側のフローティングゲートFG1の電荷量による変調は小さく無視することができる。これは、フローティングゲートFG1,FG2とソース・ドレインとの結合容量が大きいことに起因し、ソース側のフローティングゲートFG2はソース電位(接地電位)に結合しているのに対して、ドレイン側のフローティングゲートFG1は電圧が印加されたドレインに結合して電位が上昇していることによる。
ソース側のフローティングゲートFG2に電子が蓄積されている場合、読み出し電流Idは、蓄積電子によって変調を受け、基準電流発生回路6が発生する基準電流Irより小さくなる(Id<Ir)。このとき、センスアンプ7は、データDout=“0”を出力する。また、ソース側のフローティングゲートFG2に電子が蓄積されていない場合、読み出し電流Idは基準電流Irより大きくなる(Id>Ir)。このとき、センスアンプ7は、データDout=“1”を出力する。なお、フローティングゲートFG1の電子状態を判定するとき、上記とは逆に、拡散領域14aはソース、拡散領域14bはドレインとされる。
図6は、セルトランジスタ11のデータ消去動作を示す。データ消去時には、フローティングゲートFG1,FG2の蓄積電子は同時にコントロールゲートCGへ放出される。消去動作が開始されると、例えば、拡散領域14a,14bはフローティング(浮遊状態)とされ、シリコン基板12に−8.0Vの基板電圧Vsが印加されるとともに、コントロールゲートCGに5.0Vのゲート電圧Vgが印加される。
フローティングゲートFG1,FG2は、ソース・ドレイン(シリコン基板12)に強く容量結合しているので、フローティングゲートFG1,FG2の電位は、コントロールゲートCGの電位よりシリコン基板12の電位に近い。これによって、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの間に、FNトンネリングを引き起こす大きな電位差が生じ、この間の第2絶縁膜18a,18bを介して電子放出が行われる。特に、フローティングゲートFG1,FG2の角部と、コントロールゲートCGの凸部20の角部との間に電界が集中し、放出される電子の大部分はこの角部間の第2絶縁膜18a,18bを通過する。このように、放出される電子の大部分は小さな面積の第2絶縁膜18a,18bに限って通過するので、電子の通過領域(トンネル領域)に欠陥が存在する可能性は小さい。以上のデータ消去は、ロウ方向に配列された複数のセルトランジスタ11毎(ワード線WL毎)に一括して行われる。
なお、データ消去後のフローティングゲートFG1,FG2の電荷状態を均一にするために、消去実施前においてデータが書き込まれていない(電子が蓄積されていない)フローティングゲートが存在する場合には、該フローティングゲートに対してデータ書き込み(電子注入)を行って、フローティングゲートFG1,FG2を均一な電子蓄積状態とした上で消去を実施することが好ましい。
また、データ消去後のフローティングゲートFG1,FG2の電荷状態の極性を正(例えば、500個程度の電子が過剰に放出された電荷状態)とするように、いわゆる過消去(Over Erasure)を行うことも好ましい。チャネルCHはコントロールゲートCGに印加されるゲート電圧Vgによって直接的にオン/オフされるので、ゲート電圧Vgが0Vであるときに、過消去されたフローティングゲートFG1,FG2の正電荷でチャネルCHが生じることはなく、非選択のセルトランジスタ11におけるソース・ドレイン間のリーク電流の発生は完全に防止される。
以上のように、セルトランジスタ11は、2ビットのデータ“(0,0)”,“(0,1)”,“(1,0)”,及び“(1,1)”を書き換え自在に記憶することができる。
次に、図7〜図47の断面図、及び図48〜図52の平面図を用いて本発明の半導体記憶装置の製造方法の一例を示す。セルアレイ10は、周辺回路等を構成するCMOS回路と両立して同一基板上に製造することができる。図7〜図47の各図はロウ方向に沿う断面であり、セルアレイ10の一部分と、CMOS回路を構成するn型MOSトランジスタ及びp型MOSトランジスタとを1つずつ示している。なお、図7〜図47において、その断面より奥に存在する構造物については図示を省略している。
まず、図7に示すように、約1×1016cm-3のp型不純物(例えば、ボロンB+)濃度を有するシリコン基板12を用意し、シリコン基板12の表面にシリコン酸化膜(SiO2)30を形成し、さらにこの上にシリコン窒化膜(Si34)31を形成する。なお、シリコン酸化膜30は熱酸化により、シリコン窒化膜31はCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって形成する。
次いで、シリコン窒化膜31の上にフォトレジスト(感光性樹脂)を塗布し、所定のフォトマスク(レチクル)を通して該フォトレジストを露光し現像することにより、図8に示すように、セルアレイ形成領域、p型MOSトランジスタ形成領域、n型MOSトランジスタ形成領域の間の分離領域に開口部32a〜32cを有するレジストマスク32形成する。この後、レジストマスク32をマスクとしてエッチングを行い、開口部32a〜32cに位置する窒化膜31を除去し、窒化膜31をパターニングする。
次いで、レジストマスク32をアッシング(灰化処理)により除去し、洗浄を行った後、図9に示すように、パターニングされた窒化膜31をハードマスクとして、酸化膜30及びシリコン基板12を順にエッチングし、シリコン基板12の表面にトレンチ(溝)33を形成する。この後、熱酸化を行い、図10に示すように、トレンチ33の表面に薄いシリコン酸化膜34を形成する。
図11に示すように、素子分離用のシリコン酸化物35を全面に堆積し、トレンチ33を埋める。堆積された酸化物35をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって研磨し、図12に示すように表面を平坦化する。この研磨は、窒化膜31が露呈した時点で停止させる。この後、窒化膜31を除去するとともに、酸化膜30及び酸化物35の表面を平坦化する。
次いで、全面にフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを通して該フォトレジストを露光し現像することにより、図13に示すように、p型MOSトランジスタ形成領域に開口部36aを有するレジストマスク36形成する。この状態でレジストマスク36をマスクとしてシリコン基板12にn型不純物(例えば、リンP+)をイオン注入することにより、開口部36aの下方にn型ウェル領域37を形成する。
レジストマスク36をアッシングにより除去し、洗浄を行った後、全面に新たなフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを通して該フォトレジストを露光し現像することにより、図14に示すように、セルアレイ形成領域に開口部38aを有するレジストマスク38を形成する。この状態でレジストマスク38をマスクとしてシリコン基板12にp型不純物(例えば、ボロンB+)をイオン注入することにより、シリコン基板12の表層から深さ30〜50nm程度の位置にp型不純物濃度を約1×1018cm-3に高めた高濃度層16を形成する。
レジストマスク38をアッシングにより除去し、洗浄を行った後、図15に示すように、酸化膜30をエッチングによって除去する。この後、熱酸化を行い、図16に示すように、露呈したシリコン基板12の表面に、膜厚が16nm程度のシリコン酸化膜40を形成する。さらに、シリコン酸化膜40の上に、膜厚が50nm程度のシリコン窒化膜41、膜厚が30nm程度のシリコン酸化膜42を順にCVD法で形成する。
次いで、酸化膜42の上にフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを通して該フォトレジストを露光し現像することにより、図17に示すように、セルアレイのビット線形成領域に対応した開口部43aを有するレジストマスク43を形成する。図48に示すように、セルアレイ形成領域のレジストマスク43は、ロウ方向に約90nmの幅W3を有してコラム方向に帯状に延在しており、この帯状部間の開口がロウ方向に約135nmの幅P3でコラム方向に連続するように配列されてなる。
レジストマスク43をマスクとして異方性エッチングを行い、開口部43aに位置する酸化膜42を除去して酸化膜42のパターニングを行った後、レジストマスク43をアッシングにより除去し洗浄を行う。さらに、パターニングされた酸化膜42をハードマスクとして窒化膜41、酸化膜40、及びシリコン基板12を順に異方性エッチングし、図18に示すように、シリコン基板12にトレンチ(溝)44を形成する。これにより、シリコン基板12には、コラム方向(紙面に垂直方向)に連続して延在した凸部13が形成される。トレンチ44の深さ(凸部13の高さ)は約40nmである。トレンチ44の横幅はレジストマスク43の開口幅P3によって決まり約135nm、ロウ方向に隣接する他のトレンチ44との間隔(凸部13の横幅)はレジストマスク43の上記幅W3によって決まり約90nmとなる。
次いで、熱酸化を行い、図19に示すように、シリコン基板12の露出面(トレンチ44の側面及び底面)に膜厚が約4nmのシリコン酸化膜45を形成する。この後、シリコン基板12の法線n0に対して約±30°の角度をなすようにn型不純物(例えば、ヒ素As+)をイオン注入することで、約2×1012cm-3の不純物濃度を有するn型領域46をシリコン基板12の表層(トレンチ44の側面及び底面の表層)に形成する。
続いて、図20に示すように、全面に膜厚が約6nmのシリコン酸化膜47をCVD法により形成し、図21に示すように、酸化膜47の上に膜厚が約30nmのシリコン窒化膜48をCVD法により形成する。形成された窒化膜48に対して鉛直方向に異方性エッチングを行い、図22に示すように、窒化膜48を凸部13の左右にサイドウォールとして残留させる。この状態で、サイドウォールに挟まれたシリコン基板12の表層にn型不純物(例えば、ヒ素As+)をイオン注入し、約3×1015cm-3の高不純物濃度を有するn型拡散領域38を形成する。拡散領域38は、セルアレイ形成領域に形成されるセルトランジスタのソース・ドレイン(ビット線BL)となる。
この後、RTA(Rapid Thermal Anneal)と呼ばれる熱処理を約1000℃で約10秒間実施し、拡散領域38にイオン注入された不純物を活性化させる。また、図23に示すように、窒化膜48をエッチングによって完全に除去した後、さらに約60秒間、約850℃で熱処理を行う。次いで、図24に示すように、全面を覆っていた酸化膜45,47をエッチングによって完全に除去する。
次いで、プラズマ酸化(シリコンに酸素ラジカル(O*)を作用させて行う酸化)を行い、図25に示すように、膜厚が約8nmの均一なシリコン酸化膜49をシリコン基板12の露出面(拡散領域38の表面及び凸部13の側面)に形成する。このプラズマ酸化工程において形成される酸化膜49は、シリコン基板12を表面から内部側に3nm程度浸食するとともに、外部側に5nm程度膨出するといった挙動を示す。
図26に示すように、全面にフローティングゲート形成用の導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)50をCVD法により堆積し、その膜厚を約50nmとする。図27に示すように、導電性シリコン50を鉛直方向に異方性エッチングすることによって酸化膜42の表面を露呈させるとともに、拡散領域38の表面上の酸化膜49の一部を露呈させる。この結果、導電性シリコン50はロウ方向に分断される。なお、このエッチングにより、残存した導電性シリコン50の上端の位置を、窒化膜41の上面より低く、かつ窒化膜41の下面より高くする。分断された導電性シリコン50は、凸部13の左右に残存し、図49に示すように、コラム方向に連続して延在している。
次いで、全面にフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを通して該フォトレジストを露光し現像することにより、図50に示すように、セルアレイ形成領域においてロウ方向に帯状に延在した開口部51aを有するレジストマスク51を形成する。セルアレイ形成領域のレジストマスク51は、コラム方向に約162nmの幅W1を有してロウ方向に帯状に延在しており、この帯状部間の開口がコラム方向に約90nmの幅P1でロウ方向に連続するように配列されてなる。
図28(A)のセルアレイ形成領域は、図50のB−B線(ワード線形成領域)に沿う断面を示し、図28(B)のセルアレイ形成領域は、図50のC−C線(ワード線分離領域)に沿う断面を示す。以下の製造工程において、図29〜図36の各(A)図のセルアレイ形成領域はB−B線に沿う断面を示し、図29〜図36の各(B)図のセルアレイ形成領域はC−C線に沿う断面を示す。
この後、レジストマスク51をマスクとして、図29(B)に示すように、開口部51aに位置する導電性シリコン50をエッチングにより除去し、導電性シリコン50をコラム方向に分断した後、レジストマスク51をアッシングにより除去し、洗浄を行う。図51に示すように、分断された導電性シリコン50は、コラム方向への幅がレジストマスク51の幅W1で決まり約162nm、コラム方向に隣接する他の導電性シリコン50との間隔がレジストマスク51の開口幅P1で決まり約90nmとなる。このように分断された導電性シリコン50は、セルアレイ形成領域に形成されるセルトランジスタのフローティングゲートとなる。
次いで、図30(A),(B)に示すように、全面に膜厚が約100nmの高密度プラズマ(HDP)酸化膜52をCVD法により形成し、形成した酸化膜52をCMP法によって研磨し、図31(A),(B)に示すように表面を平坦化する。この研磨は、窒化膜41が露呈した時点で停止させる。この後、図32(A),(B)に示すように、CMP法による研磨のストッパとして使用された窒化膜41をエッチングにより除去し、図32(A)に示すように、導電性シリコン50の凸部13側の側面の一部(上端部)を露呈させる。
この状態でプラズマ酸化(ラジカル酸化)を行い、図33(A)に示すように、導電性シリコン40の露呈した該側面の一部に膜厚が約14nmのシリコン酸化膜53を形成する。このとき、導電性シリコン50の該側面のうち、酸化膜30により覆われた部分の一部も同時に酸化される。また、導電性シリコン50の該側面の上端部(角部)が僅かに丸くなる。なお、このプラズマ酸化の直後にプラズマ窒化(ラジカル窒化)を行い、露呈した酸化膜40,52,53の各表面を浅く窒化してリーク電流の低減を図るようにしてもよい。
次いで、図34(A),(B)に示すように、全面にコントロールゲート形成用導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)54をCVD法により堆積し、堆積した導電性シリコン54の表面をCMP法で平坦化した後、さらに導電性シリコン54の上にシリコン酸化膜55をCVD法により形成する。なお、シリコン酸化膜55に代えてシリコン窒化膜を形成するようにしてもよい。
続いて、酸化膜55の上にフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを通して該フォトレジストを露光し現像することにより、図35(A),(B)に示すように、CMOSトランジスタ(p型MOSトランジスタ及びn型MOSトランジスタ)のゲート形成領域、及びセルアレイ形成領域におけるワード線形成領域にレジストを残したレジストマスク56を形成する。図52に示すように、セルアレイ形成領域のレジストマスク56は、コラム方向に約90nmの幅W2を有してロウ方向に帯状に延在しており、この帯状部間の開口がコラム方向に約162nmの幅P2でロウ方向に連続するように配列されている。セルアレイ形成領域におけるレジストマスク56は、コラム方向に関して導電性シリコン50の上方に重なるように形成されている。
上記幅W2は、導電性シリコン50の幅W1より小さく、コラム方向の両側から導電性シリコン50がほぼ等しい長さ((W1−W2)÷2=36nm)だけはみ出している。レジストマスク56の形成位置は、コラム方向に36nm以内、最小設計ルールの90nmに対しては40%以内の誤差が許容される。図35(A)のセルアレイ形成領域は同図のB−B線に沿った断面を示し、図35(B)のセルアレイ形成領域は図52のC−C線に沿った断面を示す。
この後、レジストマスク56をマスクとしてエッチングを行い、開口部56a(CMOSトランジスタ形成領域のゲート形成領域外、及びセルアレイ形成領域のワード線間分離領域)のに位置する酸化膜55を除去して酸化膜55のパターニングを行った後、レジストマスク56をアッシングにより除去し洗浄を行う。さらに、パターニングした酸化膜55をハードマスクとしてエッチングを行い、図36(A),(B)に示すように、CMOSトランジスタ形成領域のゲート形成領域外、及びセルアレイ形成領域のワード線間分離領域の導電性シリコン54を除去する。こうして、CMOSトランジスタ形成領域に残存した導電性シリコン54は、形成されるCMOSトランジスタのゲートとなり、セルアレイ形成領域においてコラム方向に分離された導電性シリコン54は、ワード線(コントロールゲート)となる。
以下に示す図39〜図47のセルアレイ形成領域は、図1のA−A線に沿った断面を示す。上記のようにセルアレイ形成領域の導電性シリコン54を分離してワード線を形成した後、全面にフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを通して該フォトレジストを露光し現像することにより、図37に示すように、n型MOSトランジスタ形成領域に対応した開口部58aを有するレジストマスク58を形成する。このレジストマスク58をマスクとしてn型不純物(例えば、ヒ素As+)をイオン注入することにより、p型のシリコン基板12の表層に低濃度の浅いn型領域59を形成する。
レジストマスク58をアッシングにより除去し洗浄を行った後、全面にフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを通して該フォトレジストを露光し現像することにより、図38に示すように、p型MOSトランジスタ形成領域に対応した開口部60aを有するレジストマスク60を形成する。このレジストマスク60をマスクとしてp型不純物(例えば、ボロンB+)をイオン注入することにより、n型ウェル領域37の表層に低濃度の浅いp型領域61を形成する。
レジストマスク60をアッシングにより除去し洗浄を行った後、図39に示すように、全面にシリコン酸化膜62を形成し、酸化膜62,55を異方性エッチングすることにより、図40に示すように、酸化膜62をCMOSトランジスタ形成領域の導電性シリコン54の側部にサイドウォールとして残留させる。このとき、CMOSトランジスタ形成領域の酸化膜40もエッチングされ、同図に示すように、n型領域59及びp型領域61の表面が部分的に露呈する。各導電性シリコン54の下に残存した酸化膜40は、形成されるCMOSトランジスタ(n型MOSトランジスタ及びp型MOSトランジスタ)のゲート絶縁膜となる。
続いて、全面にフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを通して該フォトレジストを露光し現像することにより、図41に示すように、n型MOSトランジスタ形成領域に対応した開口部63aを有するレジストマスク63を形成する。このレジストマスク63をマスクとしてn型不純物(例えば、リンP+)をイオン注入することにより、シリコン基板12の表層にn型領域59より深い高濃度のn型拡散領域64を形成する。拡散領域64は、形成されるn型MOSトランジスタのソース・ドレインとなる。
レジストマスク63をアッシングにより除去し洗浄を行った後、全面にフォトレジストを塗布し、所定のフォトマスクを通して該フォトレジストを露光し現像することにより、図42に示すように、p型MOSトランジスタ形成領域に対応した開口部65aを有するレジストマスク65を形成する。このレジストマスク65をマスクとしてp型不純物(例えば、ボロンB+)をイオン注入することにより、n型ウェル領域37の表層にp型領域61より深い高濃度のp型拡散領域66を形成する。拡散領域66は、形成されるp型MOSトランジスタのソース・ドレインとなる。
レジストマスク65をアッシングにより除去し洗浄を行った後、、熱処理を行い、n型拡散領域64、n型領域59、p型拡散領域66、及びp型領域61にイオン注入された不純物を活性化させる。次いで、図43に示すように、全面に薄いコバルト(Co)膜67を形成し、熱処理を行う。これにより、コバルト膜67は、導電性シリコン54又はシリコン基板12に接触している部分で反応を起こし、コバルトシリサイド(CoSi)となる。コバルト膜67の未反応部分を溶解させて除去すると、図44に示すように、導電性シリコン54とシリコン基板12(拡散領域64,66)との表層にシリサイド層68が形成される。
次いで、図45に示すように、全面にシリコン酸化膜69をCVD法により形成し、形成された酸化膜69の表面をCMP法で平坦化する。この後、レジストマスク(不図示)を形成してエッチングを行うことにより、図46に示すように、複数のコンタクトホール70を形成し、各コンタクトホール70からシリサイド層68を露呈させる。
この後、全面にタングステンを堆積し、CMP法で表面を研磨することによって、各コンタクトホール70にタングステンを埋め込み、図47に示すように、タングステンプラグ71を形成する。次いで、アルミ(Al)膜を蒸着し、形成されたアルミ膜をパターニングして、各タングステンプラグ71に接続するようにアルミ電極パターン72を形成する。そして、アルミ電極パターン72を埋めるようにシリコン酸化膜73を全面に形成し、その上にシリコン窒化膜などの保護膜74を形成する。このようにして、同図に示すように、セルアレイ10、及びCMOSトランジスタ(n型MOSトランジスタ及びp型MOSトランジスタ)からなる半導体記憶装置が完成する。
なお、セルアレイ10のワード線間分離領域(C−C線上)は、上記製造工程から明らかなように、酸化膜69、酸化膜73、及び保護膜74が順に酸化膜40,52の上に積層されている。
セルアレイ形成領域には、酸化膜49が前述の第1絶縁膜17a,17b、酸化膜53が前述の第2絶縁膜18a,18b、酸化膜40が前述の第3絶縁膜19、酸化膜52が前述の絶縁体21a,21b、拡散領域38が前述の拡散領域14a,14b(ビット線BL)、n型領域46が前述のn型領域15a,15b、導電性シリコン50が前述のフローティングゲートFG1,FG2、導電性シリコン54が前述のコントロールゲートCG(ワード線WL)と対応してなる図2に示したセルトランジスタ11が形成される。
上記製造工程では、フローティングゲートFG1,FG2とワード線WLとをコラム方向においてセルフアラインプロセスを用いずに形成した。つまり、導電性シリコン50をエッチングしてフローティングゲートFG1,FG2を形成した後、これを酸化膜52で覆い、酸化膜52の上に形成した導電性シリコン54の上方に酸化膜55を介してレジストマスク56を形成し、レジストマスク56に基づいて導電性シリコン54をパターニングすることによりワード線WLを形成した。従って、セルトランジスタ11の動作に係わる酸化膜49,53,40(第1〜第3絶縁膜)が製造時に他の酸化膜のエッチングによってダメージを受けることはない。
上記製造方法で形成されたフローティングゲートFG1,FG2は、図1に示すごとく幅W1をもってシリコン基板12(拡散領域14a,14b及びn型領域15a,15b)と対向するのに対し、幅W2をもってコントロールゲートCGと対向している。本実施形態では、幅W1が幅W2より大きいので、幅W1と幅W2とが等しい場合(従来例)と比べて、フローティングゲートFG1,FG2の結合比(コントロールゲートCGとの結合容量CCFをシリコン基板12との結合容量CSFで割った値)が低下する。この結合比の低下は、フローティングゲートFG1,FG2がシリコン基板12、すなわちソース・ドレインに強く結合することを意味し、セルトランジスタ11のデータ読み出し時の電流ウィンドウ(Doutが“0”の場合と“1”の場合とでの読み出し電流Idの差)を拡大し、また、データ消去時に必要な印加電圧を低下させる(フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの間の電位差が拡大するため)といった効果を導く。
また、図53は、1つのセルトランジスタ11が占める面積を示す平面図である。セルトランジスタ11は矩形の領域を占め、ロウ方向に沿った辺の長さL1は、“L1=W3+P3”と表され、コラム方向に沿った辺の長さL2は、“L2=W1+P1(=W2+P2)”と表される。上記のようにW3=90nm,P3=135nm,W1=162nm,P1=90nmとし、最小設計ルールを90nm(これをFと定義する)とした場合には、L1=225nm=2.5F,L2=252nm=2.8Fとなる。従って、1つのセルトランジスタ11が占める面積は7.0F2となる。また、セルトランジスタ11は2ビット以上のデータを記憶することができるため、1セルトランジスタあたり2ビットとしたとき、1ビット当りの占める面積は3.5F2となる。
上記実施形態では、セルアレイ10及びn型MOSトランジスタをp型のシリコン基板12上に形成し、p型MOSトランジスタをシリコン基板12内に設けたn型ウェル領域37内に形成するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、シリコン基板12内にp型ウェル領域を設け、このp型ウェル領域内にセルアレイ10及び/又はn型MOSトランジスタを形成するようにしてもよい。例えば、上記図14の工程に先立って、レジストマスク38をマスクとしてp型不純物をシリコン基板12に深く注入し、該p型ウェル領域を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、シリコン基板12の導電型(一導電型)をp型、拡散領域14a,14bの導電型(反対導電型)をn型として、セルトランジスタ11を構成したが、本発明はこれに限られるものではなく、上記導電型をすべて反転させ、シリコン基板12の導電型(一導電型)をn型、拡散領域14a,14bの導電型(反対導電型)をp型として、セルトランジスタ11を構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態で示した半導体記憶装置の製造方法の工程順序、及び製造条件は代表的な一例に過ぎず、本発明の要旨を変更しない限り適宜変更してもよい。例えば、上記図13及び図14に示す工程の順序を逆転させ、高濃度層16を形成した後に、n型ウェル領域37を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態でセルアレイ10と同一基板上に製造したCMOS回路としては、図3に示した周辺回路の他に、SRAM(Static Random Access Memory)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの半導体回路も含む。
メモリセルアレイの構成を示す平面図である。 図1のA−A線に沿うセルトランジスタの断面図である。 半導体記憶装置の電気的構成を示すブロック図である。 セルトランジスタのデータ書き込み動作を説明する図である。 セルトランジスタのデータ読み出し動作を説明する図である。 セルトランジスタのデータ消去動作を説明する図である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その1)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その2)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その3)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その4)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その5)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その6)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その7)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その8)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その9)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その10)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その11)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その12)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その13)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その14)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その15)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その16)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その17)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その18)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その19)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その20)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その21)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その22)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その23)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その24)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その25)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その26)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その27)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その28)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その29)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その30)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その31)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その32)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その33)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その34)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その35)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その36)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その37)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その38)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その39)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その40)である。 半導体記憶装置の製造工程を示す断面図(その41)である。 図17のセルアレイ形成領域を示す平面図である。 図27のセルアレイ形成領域を示す平面図である。 図28のセルアレイ形成領域を示す平面図である。 図29のセルアレイ形成領域を示す平面図である。 図36のセルアレイ形成領域を示す平面図である。 1つのセルトランジスタが占める面積を示す平面図である。 従来の半導体記憶装置のセルアレイを示す平面図である。 図54のD−D線に沿う従来のセルトランジスタの断面図である。
符号の説明
10 セルアレイ
11 セルトランジスタ
12 シリコン基板(半導体基板)
13 凸部
13a,13b 側面
13c 頂面
14a,14b n型拡散領域(反対導電型領域)
15a,15b n型領域
16 高濃度領域
17a,17b 第1絶縁膜
18a,18b 第2絶縁膜
19 第3絶縁膜
20 凸部
21a,21b 絶縁体
CG コントロールゲート
FG1,FG2 フローティングゲート
BL ビット線
WL ワード線

Claims (15)

  1. 上方に突出し第1方向に延在した帯状の凸部と、前記凸部を挟む表層に形成され、ソース又はドレインとして機能する一対の帯状の反対導電型領域とを有する一導電型半導体基板と、
    前記反対導電型領域の一部及び前記凸部の両側面に絶縁膜を介して対向し、導電性を有し電気的に孤立した一対のフローティングゲートと、
    前記凸部及び前記一対のフローティングゲートの上に絶縁膜を介して形成され、前記第1方向に垂直な第2方向に延在した帯状のコントロールゲートと、
    からなるセルトランジスタが、前記第1及び第2方向に沿って2次元マトリクス状に複数配列されてなる半導体記憶装置において、
    前記第1方向に関して、前記一対のフローティングゲートの幅が、前記コントロールゲートの幅より大きいことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記コントロールゲートは、下方に突出した凸部を備えており、該凸部の頂面は絶縁膜を介して前記半導体基板の凸部の頂面に対向していることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記フローティングゲートは、前記半導体基板と前記コントロールゲートとに容量結合し、前記半導体基板との間で生じる結合容量が、前記コントロールゲートとの間で生じる結合容量より大きいことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記フローティングゲートは、前記半導体基板の凸部の側面、及び前記コントロールゲートの凸部の側面に絶縁膜を介して対向する側面を有することを特徴とする請求項2又は3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第2方向に隣接する2つの前記セルトランジスタは、1つの前記反対導電型領域を共有していることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第1方向に配列された複数の前記セルトランジスタは、前記一対の反対導電型領域を共有していることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第2方向に配列された複数の前記セルトランジスタの前記コントロールゲートが電気的に一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の半導体記憶装置。
  8. 前記半導体基板の凸部の各側面の表層には、反対導電型不純物が注入されていることを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載の半導体記憶装置。
  9. 前記半導体基板中の前記一対の反対導電型領域の間には、一導電型不純物の濃度が高められた高濃度領域が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8いずれか記載の半導体記憶装置。
  10. 前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して書き込み用又は読み出し用の電圧を印加したとき、前記半導体基板の凸部の各側面及び頂面の表層にチャネルが生成されることを特徴とする請求項1ないし9いずれか記載の半導体記憶装置。
  11. 前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して書き込み用の電圧を印加したとき、前記チャネルに流れる電荷粒子の一部がドレイン側の前記フローティングゲートに注入されることを特徴とする請求項1ないし10いずれか記載の半導体記憶装置。
  12. 前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して読み出し用の電圧を印加したとき、前記チャネルに流れる電流がソース側の前記フローティングゲートの電荷量に応じて変調されることを特徴とする請求項1ないし11いずれか記載の半導体記憶装置。
  13. 前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して消去用の電圧を印加したとき、前記一対のフローティングゲートに蓄積された電荷粒子が前記コントロールゲートに放出されることを特徴とする請求項1ないし12いずれか記載の半導体記憶装置。
  14. 請求項1ないし13いずれか記載の半導体記憶装置の製造方法であって、
    前記第1方向に延在する前記半導体基板の凸部の各側面に沿うように絶縁膜を介して形成した帯状の第1導電性材料を前記第1方向に分断することで前記一対のフローティングゲートを形成する第1工程と、
    この第1工程の後に、全面に絶縁膜を介して堆積した第2導電性材料を、前記第2方向に延在する帯状のレジストマスクに基づいてパターニングすることで前記コントロールゲートを形成する第2工程とを含み、
    前記第1方向に関して、前記第2工程で用いられる前記レジストマスクの幅が、前記第1第工程で形成される前記一対のフローティングゲートの幅より小さいことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  15. 前記第2工程において、全面に堆積した前記第2導電性材料の上に絶縁膜を介して前記レジストマスクを形成し、前記第2導電性材料上の前記絶縁膜をパターニングした後、前記レジストマスクを除去し、パターニングされた前記絶縁膜をハードマスクとして前記第2導電性材料をパターニングすることを特徴とする請求項14記載の半導体記憶装置の製造方法。
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