JP2006147887A - 太陽電池用タブリードのハンダ付け方法並びにそのための装置 - Google Patents

太陽電池用タブリードのハンダ付け方法並びにそのための装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 薄い太陽電池セルや、ハンダを予めディップされた太陽電池セルのいずれであっても、セル割れを生じることなく、太陽電池セルとタブリードとのハンダ付けを、太陽電池セルの上面又は下面、或は上下両面であっても、ハンダ付け品質を良好かつ安定な状態に行うことができる、太陽電池用タブリードのハンダ付け方法とそのための装置を提供すること。
【解決手段】 タブリードTLが重合状態に設置された太陽電池セルCの前記リードと太陽電池セルCをハンダ付けするとき、太陽電池セルCに配置されたタブリードTLを、上,下両方からフローティング動作するタブリード押さえ手段250,270により押圧しつつハンダ付け加熱する。
【選択図】図10

Description

本発明は、太陽電池用タブリードのハンダ付け方法並びにそのための装置に関し、さらに詳しくは、複数の太陽電池セルを並べてタブリードをハンダ付けすることにより、太陽電池セルをストリングに形成する際、タブリードを各太陽電池セルに対しフレキシブルな押圧力により精度よく位置決めして保持させることができる太陽電池用タブリードのハンダ付け方法並びにそのための装置に関する。
従来、複数の太陽電池セルを列状に並べ、隣り合う太陽電池セル同士をタブリードで電気的に接続してストリングを形成することが行われており、この工程では、タブリードを各太陽電池セルにハンダ付けにより接続する手法が採られている。
一般に、太陽電池セルとタブリードのハンダ付けによる接続は、ハンダ付けのために太陽電池セルの表面にハンダを予めディップし、或はタブリード側にもハンダを付けた状態で、タブリードを太陽電池セルに重ね、タブリードを太陽電池セル面に押付けながらハンダを溶着させることにより行われている。
太陽電池用タブリードのハンダ付け装置として、太陽電池セルとタブリードの搬送方向に沿った向きでタブリードの押圧部材を配し、この部材をベルトによって太陽電池セルとタブリードの搬送に同期移動させつつバネによってタブリードに押圧力を作用させるようにしたものが提案されている(特許文献1,2参照)。
太陽電池の製造において、太陽電池セルのコストは大きなウエイトを占めており、近年、そのコスト低減のために、セルの板厚を薄くしたものが多くなった。そのため、セルが割れ易くなっており、ハンダ付け工程でのセルの破損を少なくすることが重要視されている。
しかし、薄い太陽電池セルでは、太陽電池セルに歪があることや、加熱中又は冷却中に太陽電池セルが大きく、大きい場合には数mmレベルで歪むことも発生する。このような場合、従来の太陽用電池用タブリードのハンダ付け装置では、太陽電池セルの上面側ではタブリードを太陽電池セルに押圧して接触保持させることはできるが、当該セルの下面側ではタブリードが太陽電池セルの下面から浮いた場合、適切な接触保持手段がないと、太陽電池セル下面側ではそのセルにリードがハンダ付けされない場合が生じるおそれが多い。
さらに、ディップセルという予めタブリード接合部にハンダが盛られた太陽電池セルの場合、ハンダ盛り厚さが均一でなく、ハンダ盛り工程がたとえば槽に浸けて引き上げる方法であると、ハンダディップエリアの端部付近に大きなハンダの盛り上がりが形成されることが多く、このハンダの盛り上がりが太陽電池セルの下面側に生じると、下面側のタブリードはハンダ盛上り付近にハンダ付けされない箇所が生じる。
特開2000−22188号公報 特開2004−39856号公報
本発明は上記のような太陽電池セルとタブリードの従来装置によるハンダ付けに見られる問題点に鑑み、薄い太陽電池セルや、ハンダを予めディップされた太陽電池セルのいずれであっても、セル割れを生じることなく、太陽電池セルとタブリードとのハンダ付けを、太陽電池セルの上面又は下面、或は上下両面であっても、ハンダ付け品質を良好かつ安定な状態に行うことができる、太陽電池用タブリードのハンダ付け方法とそのための装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明のハンダ付け方法の構成は、タブリードが重合状態に設置された太陽電池セルの前記リードと太陽電池セルをハンダ付けするとき、太陽電池セルに配置されたタブリードを、上,下両方からフローティング動作するタブリード押さえ手段により押圧しつつハンダ付け加熱することを特徴とするものであり、また、上記方法の実施に好適な本発明ハンダ付け装置の構成は、タブリードを重合状に配置された太陽電池セルを加熱し、太陽電池セルとタブリードとを接続するハンダ付け部を備える太陽電池用タブリードのハンダ付け装置において、ハンダ付け部が、太陽電池セルの片面に配置されたタブリードに沿って配置された複数の第一のタブリード押え手段および太陽電池セルの反対面に配置されたタブリードに沿って配置された複数の第二のタブリード押え手段を備え、各タブリード押え手段が、タブリードに向かって直線移動可能な押圧部材と、各押圧部材をタブリードに倣い接触させる弾性体とを備えていることを特徴とするものである。
本発明のハンダ付け方法は、タブリードが重合状態に設置された太陽電池セルの前記リードと太陽電池セルをハンダ付けするとき、太陽電池セルに配置されたタブリードを、上,下両方からフローティング動作するタブリード押さえ手段により押圧しつつハンダ付け加熱しており、また、本発明のハンダ付け装置は、タブリードを重合状に配置された太陽電池セルを加熱し、太陽電池セルとタブリードとを接続するためのハンダ付け部を備えた太陽電池用タブリードのハンダ付け装置において、ハンダ付け部が、太陽電池セルの片面に配置されたタブリードに沿って配置された複数の第一のタブリード押え手段および太陽電池セルの反対面に配置されたタブリードに沿って配置された複数の第二のタブリード押え手段を備え、各タブリード押え手段が、タブリードに向かって直線移動可能な押圧部材と、各押圧部材をタブリードに倣い接触させる弾性体とを備えているので、ハンダ付け対象が薄い太陽電池セル或はハンダを予めディップされた太陽電池セルであっても、セル割れを生じることなく、太陽電池セルとタブリードとのハンダ付けを行うことができる。
すなわち、薄い太陽電池セルは、もともと歪があるばかりか、加熱中或は冷却中に大きく、たとえば数mmレベルの歪みを発生するが、本発明のハンダ付け装置では第一のタブリード押え手段の各押圧部材と第二のタブリード押え手段の各押圧部材とが太陽電池セルの上下面にある各タブリードに弾性接触して、上下のタブリードを太陽電池セルの上下面から浮かせないため、薄くかつ歪んでいる太陽電池セルであっても、タブリードを確実にかつ均一にハンダ付けすることができ、さらにハンダをディップした太陽電池セルであっても、均一なハンダ付けを行うことができる。そして、太陽電池セルが加熱中或は冷却中に仮にも湾曲した場合、複数の押圧部材がタブリードを介して太陽電池セルを挟持していても、押圧部材は各タブリードに弾性接触しているので太陽電池セルの変形に応じて動き、太陽電池セルの変形を規制しないから、太陽電池セルの変形規制にもとづくセル割れも回避することができる。
本発明の太陽電池用タブリードのハンダ付け装置においては、押圧部材がタブリードとの接触部に開口をもつ冷却流体用流路を備えたものがある。これによって太陽電池セルのハンダ付け部分のみを重点的に冷却できるので、ハンダの冷却固着プロセス時間を短縮することできる。また、加熱時に最も高温となる箇所の直近から冷却することができるので、セル内部温度勾配が急であることによって生じるセルのクラックや割れを防止することができ、押圧部材とタブリード上のハンダとが溶着する事故も未然に防ぐことができる。
さらに、本発明の太陽電池用タブリードのハンダ付け装置において、下方リード支持手段に組み込まれた太陽電池セルを予熱する予熱手段を備えたものでは、予熱手段と太陽電池セルとの間に隙間を設ける。これにより、太陽電池セルを非接触で予熱することができるため、薄い太陽電池セル或は加熱中に或は冷却中に太陽電池セルが歪んでも、さらにハンダをディップされた太陽電池セルであっても、太陽電池セルに機械的な接触による搬送抵抗が発生しないため、太陽電池セルの破損を未然に防止することができ、しかも、予熱を均一に行なうことができるので、ハンダ品質を安定化することができる。
また、本発明の太陽電池用タブリードのハンダ付け装置において、下方リード支持手段がタブリードに対応する幅をもつ溝を備えることによって、タブリードを太陽電池セルに溝によって正確に位置決めすることができる。即ち、タブリードとの接続部に予めハンダが盛られたハンダディップされた太陽電池セルでは、ハンダ盛り部にハンダ溜り或は盛上りが形成されていることが多いが、本発明による装置ではこのハンダ盛上り部が溝に収まり、ハンダが溶融することで形成されたハンダ突起がタブリード支持手段における太陽電池セルの担持面に形成されないため、太陽電池セルが押圧部材によって押圧されても、ハンダ突起の集中荷重によるセル割れを防ぐことができる。
加えて、本発明の太陽電池用タブリードのハンダ付け装置において、下方リード支持手段が、太陽電池セルの搬送方向に対して、太陽電池セルのハンダ付け位置から少なくともその一つ手前の太陽電池セルまで延び、タブリードを吸引整列させる吸引孔を備えているものでは、太陽電池セルの下面にあるタブリードの位置決めを精度良く行うことができ、太陽電池セルの表面を下方に向けたハンダ付けも行うことができる。
以下、図を参照して、本発明の太陽電池用タブリードのハンダ付け装置の一実施例を説明する。添付した図において、図1は本発明の太陽電池用タブリードのハンダ付け装置の一実施例を示す装置全体の平面図、図2は図1の側面図、図3は図2の3−3線に沿う断面図、図4は図3の4−4線に沿う断面図、図5は図2の5−5線に沿う断面図、図6は図2の6−6線に沿う平面図、図7は図6の側面図、図8は図6の他の作動状態を示す側面図、図9は上方タブリード押え手段および下方タブリード押え手段が加工物を押圧している状態を示す図5に関連する部位の断面図、図10は図9の一部拡大断面図、図11は上方タブリード押え手段および下方タブリード押え手段による変形した太陽電池セルの押圧状態を示す断面図、図12は上方タブリード押え手段および下方タブリード押え手段による変形した太陽電池セルの押圧状態を示す断面図、図13は太陽電池セルの温度勾配を説明するための図、図14は本発明装置によるハンダ付け装置における太陽電池セルの温度勾配を説明するための図、図15は太陽電池セルストリングスの一部を示す側面図、図16は図15の平面図、図17は本発明の太陽電池用タブリードのハンダ付け装置の他の実施例を示す図5に関連する部位の断面図である。
まず、太陽電池セルのハンダ付け工程について説明する。
太陽電池は、図15及び図16に示すように、太陽電池セルC1,C2,…をタブリードTLで接続することにより、列状(ストリング)に形成される。太陽電池セルCとタブリードTLとの接続は、予めハンダをメッキしたタブリードTLを、太陽電池セルに重合状に配置し、重合部を加熱してハンダ付けすることによってなされる。タブリードTLは一つの太陽電池セルC1,C2,…に対して二列の構成とすることが一般的である。
次に、本発明による太陽電池セル用タブリードのハンダ付け装置の詳細を説明する。
この太陽電池用タブリードのハンダ付け装置は、図1および図2に示すように、左側にタブリード供給部100が、右側にハンダ付け部200がそれぞれ配置され、そして、太陽電池セル供給部300が装置外部からハンダ付け部200に向かって配設されている。
タブリード供給部100は、図1,図2の右方に向って順次に配置された、タブリード供給手段110、タブリードTLの反りを矯正するタブリード矯正手段120、タブリードTLにフラックスを塗布するフラックス塗布手段130、タブリードクランプ手段140、タブリードTLを所要長さで切断するタブリード切断手段150およびタブリード搬送手段160からなっている。
タブリード供給部100を構成するタブリード供給手段110、タブリード矯正手段120、フラックス塗布手段130、タブリードクランプ手段140およびタブリード切断手段150は装置本体400に設置されている。前記クランプ手段140と動作が連繋したタブリード搬送手段160が、タブリード切断手段150とハンダ付け部200との間を接続している。このタブリード搬送手段160は、装置本体400の長手方向側面に配置され、かつ装置本体400に支持されている。
タブリードTLは、タブリード供給手段110からタブリード矯正手段120、フラックス塗布手段130およびタブリード切断手段150を経由する間に、反りを矯正され、フラックスを塗布され、所要長さのタブリードTLに切断されてタブリードTLに形成され、タブリード搬送手段160によって位置決めされハンダ付け部200に搬送される。
タブリード供給手段110は、ボビン111にコイル状に巻き取られているタブリードTLを矯正手段120に向けて送り出すもので、上下に配置された二つのボビン111と、これらのボビン111を支持する支持ローラ112と、ボビン111を回転させる駆動ローラ113と、ローラ113を駆動するモータ114とを具備しており、モータ114の作動によって、タブリードTLを平面内で平行間隔を保ってタブリード矯正手段120に向けて送出する。送り出された2本のタブリードTLはボビン111の近傍にあるスライドローラ115を介して上下配置された二つのダンサローラ116に導かれる。これらのダンサローラ116は昇降可能に配置されており、タブリード搬送手段160のクランプ手段140が2本のタブリードTLを掴んで装置長さの方向に移動することにより引き出される力で上昇させられ、モータ114の正転によるタブリードTLの繰出しによって下降する。ダンサローラ116は、この構成によってタブリード搬送手段160におけるクランプ手段140の掴み動作とストローク動作とによるタブリードTLの高速引出し動作を維持するためのアキューム手段として機能する。引き出されたタブリードTLはダンサローラ116を通過してタブリード矯正手段120に導かれる。
タブリード矯正手段120はタブリードTLの本数に対応した数のガイドローラ121と矯正機構122とからなっている。ガイドローラ121は2本のタブリードTLの引き出し幅(平行幅)を一定に保つように2本のタブリードTLの夫々の位置を規制している。矯正機構122の矯正ローラは、引き出されるタブリードTLを上下から挟むことにより、ボビン111に巻き取られていることにより生じたタブリードTLの反りを矯正している。矯正機構122を通過した2本のタブリードTLはフラックス塗布手段130に導かれる。
フラックス塗布手段130はフラックス液の入ったフラックスバス131を備え、タブリードTLは直線性を維持した状態で上下面に連続的にフラックス液が塗布される。図示しないが、フラックス塗布手段130には、ホットエアなどの圧力流体を噴出するノズルが組み込まれており、ノズルから噴出するホットエアによってフラックスの乾燥を促して、フラックス付着によるタブリードTLの汚れを軽減している。
タブリードクランプ手段140は、タブリード搬送手段160と連動しており、この搬送手段160がタブリードを引出している間はクランプを開放しているが、タブリードTLの引き出し搬送が終わるとクランプを閉じて、タブリードTLがその供給手段110に向かって逆戻りしないように、タブリードTLを保持するクランプを備えている。
タブリード切断手段150は、2本のタブリードTLの幅方向、すなわちエアシリンダ151およびリニアガイド152により図1の上下方向に対向して摺動可能な一対のカッタべ一ス153を備えている。エアカッタ154とエアベンダ155が一対のカッタベース153の上に夫々設置されている。2本のタブリードTLはタブリード切断手段によって、目的とする太陽電池セルのストリングスの長さごとに切断される。なお、対向した2台のカッタべ一ス153を幅方向(図1の上下方向)に摺動可能としているのは、タブリード搬送手段160の左右ストローク動作時に、タブリードクランプ手段140がカッタべ一ス153に干渉しないようにするためである。
タブリード搬送手段160は単軸ロボット161を備えている。単軸ロボット161はタブリード切断手段150とハンダ付け部200との間を移動するブラケット163を備え、このブラケット163にはアーム162が取り付けられている。アーム162の自由端にはタブリードTLの先端を保持するグリッパ164が取り付けられている。単軸ロボット161がストローク駆動されると、クランプ手段140のクランプが開放され、これと同期して開いていたグリッパ164が閉じてタブリードTLを保持し、ハンダ付け部200に向かって引出す。
本発明ハンダ付け装置におけるハンダ付け部200は、搬送手段210、予熱手段230(図3参照)、本加熱手段240、上方タブリード押え手段250を備えていると共に、下方タブリード支持手段270を備えている。
搬送手段210は、一例としてベルトコンベアから形成され、一端がタブリード切断手段150の前方に位置し、他端が装置本体400の送り方向終端部に位置するように装置本体400に設置される。
上記搬送手段200において、セルのセット位置CSは、当該搬送手段210の手前側に、ハンダ溶着位置HMはセルのセット位置CSから太陽電池セルCのピッチ長さに対応する距離をおいた位置に設定されている。ハンダ溶着位置HMの上方には、図2に示すように、本加熱手段240および上方タブリード押え手段250が配置されている。この上方タブリード押え手段250は、ハンダ溶着位置HMにおいて搬送手段210の搬送方向の両側に配置されている。
搬送手段210を構成するベルトコンベアは、モータ211とモータ211に連結されたドライブプーリ212とフォロアプーリ213および両プーリ212,213に掛け回された2本のベルト214からなる。ベルト214が、太陽電池セルCの長さに応じたピッチの間欠送りを繰り返すことによって、図15および図16に示すように、隣接する太陽電池セルC1の表面と太陽電池セルC2の裏面とがタブリードTLによって接続されたかたちで、太陽電池セルCとタブリードTLとを間欠搬送する。搬送手段210には、一例としてサクションベルト方式として知られる吸着搬送手段を用い、太陽電池セルCの位置決め精度の向上を図っている。搬送手段210の上に列状配置された太陽電池セルCとそれらを繋ぐタブリードTLの列は予熱されたあと、本加熱手段240の直下に移送され、上方タブリード押え手段250の押圧部材によって押さえられつつ、ハンダ付けされることにより、電気的および機械的に列状に接続され、太陽電池セルのストリングに形成される。
下方タブリード支持手段220は、図3および図4に示すように、左右で一対のタブリード支持ブロック221を有している。タブリード支持ブロック221は、搬送手段210の搬送方向の両側に、太陽電池セルのハンダ付け位置から少なくともその一つ手前の太陽電池セルまで、例えば図4に示すように、セルのセット位置CSからハンダ溶着位置HMまで配置され、2本のタブリードTLの間隔に対応して装置本体400に配置されている。タブリード支持ブロック221の上面は太陽電池セルCの搬送高さと略一致している。
各タブリード支持ブロック221の上面には、タブリードTLの幅に見合った幅をもつ溝222がそれぞれ設けられている。タブリード搬送手段160のグリッパ164によって搬送されるタブリードTLの後端側は、溝222によって案内され、太陽電池セルCのタブリードTLの接続位置に一致させられる。タブリード接続部に予めハンダが盛られたハンダディップされた太陽電池セルは、ハンダ盛り部にハンダ溜り或は盛上りが形成されていることが多いが、タブリード支持ブロック221に溝222があるので、ハンダ盛上り部があっても、その部は溝222に収まり、タブリード支持ブロック221はハンダ盛上りのない平坦な太陽電池セルCの下面を接触することができる。さらに、溝222があると、予め太陽電池セルCにディップされたハンダが加熱によってタブリード支持ブロック221の上部平坦面に転写することもなく、太陽電池セルCの割れ防止にも有効である。即ち、従来技術では、デイップされたハンダが転写されると、その転写ハンダが球状などの突起のかたちでタブリード支持ブロック221の上部平坦面に形成されるので、上方タブリード押え手段によりタブリードTLを下方に向けて押えると、太陽電池セルCが前記突起による集中荷重を受けて当該太陽電池セルCに割れが発生していたが、本発明では上記溝222の作用でそのようなおそれはなくなる。
本発明の各タブリード支持ブロック221には、溝222に対応して吸引孔223が設けられている。各吸引孔223は下端開口を真空源や吸引源(図示せず)に接続され、タブリードTLの位置精度をより高めている。この吸着は、ソレノイドバルブなどによって切り換え可能とすることが望ましい。具体的には、タブリードTLの設置時には吸着をONにし、太陽電池セルCおよびタブリードTLの搬送手段210によるピッチ送り時には吸着をOFFにすることにより、ピッチ送り中にタブリードTLを介してハンダ接続済みの(ハンダ溶着位置HMにある)太陽電池セルCの円滑な搬送を妨げないようにすることができる。この構成により、太陽電池セルCの表面を下向きにしてハンダ付けする場合でも、太陽電池セルCのパターンとタブリードTLとの位置を高精度に一致させることができる。
また、上記タブリード支持ブロック221の外側には、予熱手段230としてのプレートヒータ231が、ヒータ231の上面と太陽電池セルCとの間に隙間を設けた状態で、装置本体400に固定設置されている。プレートヒータ231には、それぞれ、温度調節されたカートリッジヒータ232が内蔵されている。太陽電池セルのハンダ付けにおいては、急激な加熱は太陽電池セルの破損を招くので、予熱により太陽電池セル温度を上昇させた後、ハンダ溶融温度にまで加熱する手法が望ましいが、本発明によれば、予熱手段230によって太陽電池セルCを非接触で予熱することができる。
本加熱手段240は、図5〜図8に示すように、複数の熱風ヒータ241および熱風ヒータ241を位置決めするサポート242を備えている。熱風ヒータ241の幅w(図6参照)は図15に示すタブリードTLにおける長さw’に対応している。熱風ヒータ241は、これに供給された空気を加熱してヒータノズルから吹き出し、熱風を下向きに放出して太陽電池セルCを加熱するものである。
一方、上方タブリード押え手段250は、図9に示すように、複数の上方倣い押圧ユニット251を備えている。各上方倣い押圧ユニット251は、図10に示すように、押圧部材としての押圧子252および筒状のホルダ253を備えている。押圧子252はホルダ253に摺動自在に挿入され、ホルダ253はブロック254に形成したねじ孔にねじ結合されている。ホルダ253の内部には、コイルばね255がブロック254と押圧子252との間に位置して組み込まれ、押圧子252に引張弾性力を作用させている。従って、押圧子252に上向きの力が加わると、コイルばね255の弾性力に抗して、押圧子252が上昇可能である。
この上方倣い押圧ユニット251は、図7に示すように、タブリードTLを押圧できる位置、つまりタブリードTLの真上に列状に複数配置されており、それぞれの押圧子252は夫々のコイルばね255に抗してそれぞれ単独で上下フローティング動作する。また、上方倣い押圧子251には、図10に示すように、タブリードTLとの接触部とホルダ253におけるコイルばね255を収容するばね室とに開口をもつ貫通孔からなる冷却流体用流路256が設けられている。また、ブロック254には、各ホルダ253の上面或は前記ばね室に連通する冷却流体用流路257が設けられている。この冷却流体用流路257の端部258にはエア源などの冷却効果のある流体源(図示せず)が接続されており、冷却流体の供給のON/OFFにより、各押圧子252の先端から冷却流体を噴出させたり、その噴出を停止することができる。
本加熱手段240と上方タブリード押え手段250は、図6〜図8に示すように、昇降手段260を介して昇降自在に支持プレート261に取付けられている。本加熱手段240のブロック242にはスライダ263が、上方タブリード押え手段250のブロック254にはスライダ264が取り付けられており、両スライダ263と264は、ガイドレール262にスライド可能に支持され、両スライダ263と264が夫々に独立した駆動手段(図示せず)に連結されていて、本加熱手段240および上方タブリード押え手段250を個別に昇降できるように形成されている。また、プレート261も、スライダ265を介して、装置本体400に固定されたサブフレーム266に設けたガイドレール267に(図示しない駆動手段により)昇降自在に取り付けられている。上記構成において、本加熱手段240と上方ダブリード押え手段250が一体となって昇降できるのは、タブリード搬送手段160との干渉を避けるためであり、また、本加熱手段240と上方タブリード押え手段250が別々に昇降するのは、溶着後に、タブリードを押えたまま、或は、押圧子252からのエア冷却中に、本加熱手段240だけを退避させて冷却を促進するためである。上方タブリード押え手段250のブロック254には図6〜図8に示すように上下方向に延びた複数本の平行な案内溝259が形成されており、各案内溝259は複数本の熱風ヒータ241の位置に対応して配置されている。このため、複数の熱風ヒータ241がそれを支持したサポート242によって一緒に下降すると、各熱風ヒータ241は各案内溝259に嵌り、かつ、これよって案内されるから、熱風ヒータ241の昇降と上方タブリード押え手段250の昇降が干渉することはない。
下方タブリード押え手段270が、図4に示すように、太陽電池セルCの搬送面の下方に、セルのセット位置CSからハンダ溶着位置HMに至る範囲で、前述の上方タブリード押え手段250が設けられたハンダ溶着位置HMの下方に、組込まれている点については、先に述べたとおりである。
本発明における下方タブリード押え手段270は、図4に示すように、複数の下方倣い押圧ユニット271を備えている。各下方倣い押圧ユニット271は、図10に示すように、押圧部材としての押圧子272と、この押圧子272を保持する筒状のホルダ273を備えている。押圧子272はホルダ273に摺動自在に挿入され、このホルダ273はブロック274にあるねじ孔にねじ結合されている。ホルダ273の内部にはコイルばね275がブロック274と押圧子272との間に位置して組み込まれ、コイルばね275が押圧子272に引張弾性力を付与している。これにより、押圧子272に下向きの力が加わると、押圧子272はコイルばね275の弾性力に抗して下降可能である。
上記押圧子272には、太陽電池セルCとタブリードTLとの接触部とブロック274とに開口をもつ貫通孔による冷却流体用流路276が設けられ、ブロック274には、各ホルダ273の下面から前記流路276に連通する冷却流体用流路277が形成されており、この流路277には圧縮エア源などの冷却効果のある流体源(図示せず)が接続されている。これにより、冷却流体の供給をON/OFFすることにより、各押圧子272の先端から冷却流体を任意のタイミングで噴出させたり、それを停止させることができる。
上記の下方倣い押圧ユニット271は、図4、図5、図9および図10に示すように、それぞれ単独で各押圧子272が上下フローティング動作自在に、2本のタブリードTLの左右の間隔に対応した位置に列状に複数が配置されている。各押圧子272のフローティング動作は、各下方倣い押圧ユニット271において、ブロック274にねじ結合されたホルダ273に押圧子272がばね275を介在させて摺動自在に挿入されていることによってなされる。そして、下方タブリード押え手段270の全体は、ブロック274がシリンダ279の昇降ロッドに連結され、上下動自在に構成されている。シリンダ279のロッドが伸張すると、全下方倣い押圧ユニット271は、タブリード支持ブロック221に規制されるまで上昇可能であり(図4参照)、また、下方倣い押圧ユニット271を下降させておくと(図5参照)、セルとタブリードの搬送手段210が太陽電池セルCおよびタブリードTLをピッチ送りするとき、そのセルCとタブリードTLの円滑搬送を行わせることができる。このとき、下方タブリード押え手段270は下方タブリード支持手段220の支持ブロック221と一体でないため、ハンダ溶着位置HMにおいて各押圧子272によりフローティング時にタブリードTLを持ち上げ形態で太陽電池セルCの下面に接触させることができる一方、タブリード支持ブロック221の上面と、太陽電池セルCの下面の間に隙間が形成される。このため、前述のディップ太陽電池セルのハンダ転写による太陽電池セルの割れ防止効果をより確実とすることができるだけでなく、太陽電池セルCに歪が生じている場合、太陽電池セルCの端部とタブリード支持ブロック221との接触による割れも未然に防止することができて、太陽電池セルCが薄くても割れを確実に防ぐことができる。
次に、本発明ハンダ付け装置の作動例について説明する。
タブリードクランプ手段140がクランプしているタブリードTLの先端をタブリード搬送手段160のグリッパ164が保持すると、タブリードクランプ手段140は開放される。前記搬送手段160の単軸ロボット161がタブリードTLの引出し量が所定の長さに位置決め動作されると、同期してタブリードクランプ手段140がタブリードTLをクランプする。次いでカッタべ一ス153が装置内側に移動するとともに、エアカッタ154とエアベンダ155とが作動して、タブリードTLに太陽電池セルCの板厚に応じた段差曲げを形成すると共に、タブリードTLを所定の長さに切断する。タブリードTLが切断されると、カッタべ一ス153が退避し、単軸ロボット161が作動し、切断されたタブリードTLを搬送手段210の上の所定位置に搬送する。ここでグリッパ164が開放され、タブリードTLが搬送手段210の上に移載される。
太陽電池セルCは、前述したように、太陽電池セルCの搬送手段によって、図1の矢印Yの方向から搬送手段210に設置されたタブリードTLの上に位置決め搬入される。
タブリードTLの搬送と太陽電池セルCの搬入および搬送手段210の間欠搬送によって、複数の太陽電池セルCとタブリードTLとが搬送手段210の上にタブリードTLを介して重ね合せた状態で列状に配置される。
搬送手段210のセルのセット位置CSに位置決め搬送された太陽電池セルCと、タブリード搬送手段160によってタブリード支持ブロック221の上に搬送されたタブリードTLとは、それぞれ間欠作動によってハンダ溶着位置HMに重合状態で搬送される。このときに、下方タブリードTLは、タブリード支持ブロック221の溝222や吸引孔223によって、太陽電池セルCの下面パターンに対して高精度に位置決めされる。
タブリードTLがタブリード搬送手段160によってハンダ溶着位置HMにある太陽電池セルCの上に搬送されると、タブリード搬送手段160は待機位置に退避する。
本加熱手段240および上方タブリード押え手段250を担持しているプレート261が下降し、本加熱手段240および上方タブリード押え手段250が一体になって下降する。上方タブリード押え手段250を構成する複数の上方倣い押圧ユニット251の押圧子252が、図8および図9に示すように、太陽電池セルCの上側にあるタブリードTLに接触する。上方タブリード押え手段250は、太陽電池セルCの上にあるタブリードTLに複数の押圧子252を接触させたまま下降を続け、コイルばね255が少し縮んだところで停止する。各上方倣い押圧ユニット251の押圧子252は、太陽電池セルCに弾性接触したまま、太陽電池セルCの上面に接触する。
一方、太陽電池セルCがハンダ溶着位置HMに搬送されると、下方タブリード押え手段270はシリンダ279のロッドの伸張によって上昇する。多数の下方倣い押圧ユニット271の押圧子272がタブリードTLに接触し、タブリードTLが太陽電池セルCの下面に接触するまで持ち上げられる。太陽電池セルCは搬送手段210に吸着保持されているので、タブリードTLと太陽電池セルCの下面とが接触したまま、下方倣い押圧ユニット271が上昇を続け、コイルばね275が少し縮んだ状態で、上昇が停止する。ここで、太陽電池セルCには押圧子272を介して下面から弾性力が作用したまま、下方タブリードTLと太陽電池セルCの下面とが接触保持される。なお、上方タブリード押え手段250および下方タブリード押え手段270の弾性力により太陽電池セルCを破損させないよう、弾性力は接触保持させられるだけの小さな力に設定されている。
本加熱手段240が下降し、熱風ヒータ241が熱風を太陽電池セルCおよびタブリードTLに吹付けてこれらを加熱し、タブリードTLにメッキされたハンダを溶融する。この後、本加熱手段240の熱風噴出が遮断されかつ上方へ退避すると共に、上方倣い押圧ユニット251の押圧子252および下方倣い押圧ユニット271の押圧子272が冷却用流体を放出して、ハンダを固着させる。そして上方タブリード押え手段250が上方へ退避すると共に、下方タブリード押え手段270は下方へ待避する。
以上の作動を繰り返すことで、太陽電池セルCに列状にタブリードTLをハンダ接続して、太陽電池セルのストリングスを製造することができる。
本発明ハンダ付け装置では、このように、上方タブリード押え手段250および下方タブリード押え手段270は、搬送された太陽電池セルCとタブリードTLとを挟持する形態で、倣い接触して保持する。このため、図11に示すように、太陽電池セルCが搬送方向に直交する方向に歪を生じていても、また、図12に示すように、太陽電池セルCに搬送方向に歪を生じていても、太陽電池セルCの歪んでいる箇所と装置上の固定箇所との当接による割れが発生せず、太陽電池セルCが予めハンダが盛られたディップ太陽電池セルであっても、太陽電池セルCに支承部材から転写された突起状のハンダによる割れもない。しかも、均一な予熱が行えるので、太陽電池セル割れが少ないことによる高い良品率、両面同時ハンダ付けによる高い生産効率、太陽電池セルCと太陽電池セルCの下方に配置されたタブリードTLとの高い位置精度を有する均一なハンダ溶着品質を得ることができる。
また、上下の倣い押圧ユニット251,271の押圧子252,272の冷却流体用流路256,276は、ハンダ加熱溶融後に、ハンダ冷却固着プロセスに利用することができ、太陽電池セルCに熱ストレスを与えずに短時間で冷却固着させる効果がある。図13および図14は加熱冷却時の太陽電池セル内温度との関係を模式的に示したものである。従って、これらの図は、実験データでなく、説明の理解を助けるため強調して表現されたものである。
予熱および本加熱の進行により、太陽電池セルCは本加熱手段240により加熱される部分、つまり、タブリードTLの部分の温度がピークとなる。
たとえば特許文献1に記載されているように、ブローによって太陽電池セルを冷却すると、図13のように、太陽電池セルCの中央付近のみにエアなどの冷却流体を吹き付けると、タブリードTLの温度低下よりも、太陽電池セルCの中央部の温度が早く低下し始め、A部で示すように太陽電池セルCの内部に温度勾配の急な箇所が生じ、太陽電池セルCはこの温度勾配により割れやすくなる。
一方、本発明によるハンダ付け装置では、図14に示すように、タブリードTLに均一に冷却流体を吹付け、太陽電池セルCの内部で最も高温となっているタブリードTLから冷却が進行するので、太陽電池セルCの内部の温度勾配は全体的に緩やかとなり、割れが発生しにくい。
太陽電池セルの冷却は、加熱源である熱風ヒータ241をOFFにして、上方に退避させるなどの熱源を遮断する方法でも、太陽電池セルCの内部の温度勾配が緩やかな冷却を行えるが、本発明によれば、太陽電池セルCの内部の温度勾配を緩やかに保ったまま、より短い時間で冷却を行うことができる。
なお、冷却はタブリードTLと太陽電池セルCを接触保持した状態で行うので、エアなどの冷却性の低い流体を使う場合には、押圧子252,272の先端が冷却用流体の圧力によってタブリードTLから浮き、冷却流体が押圧子252,272の先端から漏れるように、各倣い押圧ユニット251,271のコイルばね255,275弾性力を小さく設定することが望ましい。
また、押圧子252,272の先端は、ハンダ付け時に溶融したタブリードTLに接触するが、流路256,276から冷却流体を吹き出すことで、押圧子252,272とタブリードTLとの剥離性を高めることができる。
本発明によるハンダ付け装置は、以上のように、特許文献1や2に記載された装置のように太陽電池セルCの上面側に位置するタブリードTLを押さえているだけでなく、いいかえれば、上方タブリード押さえ手段250のみだけでなく、太陽電池セルCの下面側に下方タブリード押さえ手段270を備え、双方のタブリード押え手段250,270がタブリードTLを挟持すると共に、太陽電池セルCの上下方向にフロートすることができるため、
(1)太陽電池セルCに予め歪がある場合や、ハンダ加熱或は冷却中に太陽電池セルCが湾曲する場合でも、ハンダ溶着時に、上下面のタブリードTLを太陽電池セルCの表面に接触保持でき、上下面に均一なハンダ付けを同時に行うことができる。
(2)ハンダ加熱或は冷却中に太陽電池セルCが湾曲する場合に、固定的な面によって太陽電池セルCの下面を支持する方法と異なって、太陽電池セルCの変形を規制するものがないため、太陽電池セルCの変形が規制されず、太陽電池セルCが割れない。たとえば、吸着搬送されているケースでは、固定的な面に支承された太陽電池セルの変形と上方からのタブリード押え力によって、太陽電池セルが割れてしまうが、本発明によれば、この現象を回避することができる。
(3)予めハンダがディップされた太陽電池セルCでも、上下面のタブリードTLを太陽電池セルCの表面に接触保持でき、上下面に均一なハンダ付けを同時に行うことができる。
また、太陽電池セルCの冷却手段がタブリード押さえ手段250,270に設けられているため、
(4)太陽電池セルCの上のハンダ付け部分のみを重点的に冷却でき、ハンダの冷却固着プロセス時間を短縮することができる。
(5)冷却効率が高い。つまり、必要な箇所だけを冷やすので、冷却エアや時間の無駄がない。
(6)太陽電池セルCを加熱時に最も高温となる箇所付近から冷却できるので、太陽電池セルCの内部温度勾配が急であることによって生じる太陽電池セルのクラックや割れを防止することができる。
(7)押圧子252,272の先端からエアを出すことによって、タブリードTLのハンダと押圧子252,272とが溶着する事態を未然に防ぐことができる。
太陽電池セルCの下側に予熱手段230が配置されているため、
(8)加熱時或は冷却時に湾曲しやすい薄板の太陽電池セルCに、機械的な接触による抵抗が発生せず、太陽電池セルCの破損を未然に防止することができる。
(9)ハンダ加熱又は冷却時に太陽電池セルCが歪んだ場合や、予めハンダが盛られたディップ太陽電池セルの場合でも、予熱の抜ける箇所がなく、比較的均一な予熱を行え、ハンダ品質を安定化することができる。
(10)予めハンダが盛られたディップ太陽電池セルの場合でも、太陽電池セルCを支承する部材へのハンダ転写による太陽電池セル破損を未然に防止することができる。
そして、太陽電池セルCの下側タブリードの位置決めする下方タブリード支持手段220を備えているため、
(11)太陽電池セルの下側にあるタブリードTLを精度良く位置決めすることができるので、太陽電池セルCの表面を下側にしたハンダ付けを行うことができる。
なお、以上説明した実施例において、搬送手段210は単一のベルト214をもつベルトコンベアからなっているが、たとえば図17に示すように、搬送手段210を2本のベルト514A,514Bをもつベルトコンベアによって構成すると共に、各ベルト514A,514Bの間に、第二の予熱手段530を配置して、太陽電池セルCの全域をより均一に加熱できるようにしてもよい。
また、押圧子252,272には冷却流体用流路256,276を形成してあるが、タブリードTLを選択的に冷却する方法はこれのみに限定されない。たとえば、予熱手段230のプレートヒータ231とタブリード押え手段250,270に加えて、タブリードTLに集中的に冷却用流体を吹付けるノズルを追加しても良い。
さらに、本加熱手段240は、熱風ヒータ241を使用しているが、これのみに限定されるものではなく、光ランプ式のヒータなどの他の熱源を採用することができる。
しかも、予熱手段230の熱源は、プレートヒータ231のみに限定されるものではなく、たとえば、ランプなどによる放射赤外線を利用することもできる。
本発明の太陽電池用タブリードのハンダ付け装置の一実施例を示す装置全体の平面図。 図1の側面図。 図2の3−3線に沿う断面図。 図3の4−4線に沿う断面図。 図2の5−5線に沿う断面図。 図2の6−6線に沿う平面図。 図6の側面図。 図6の他の作動状態を示す側面図。 上方タブリード押え手段および下方タブリード押え手段が加工物を押圧している状態を示す図5に関連する部位の断面図。 図9の一部拡大断面図。 上方タブリード押え手段および下方タブリード押え手段による変形した太陽電池セルの押圧状態を示す断面図。 上方タブリード押え手段および下方タブリード押え手段による変形した太陽電池セルの押圧状態を示す断面図。 太陽電池セルのセル中央部を集中冷却した場合の温度勾配を説明するための図。 太陽電池セルのタブリード部を集中冷却した場合の温度勾配を説明するための図。 太陽電池セルストリングスの一部を示す側面図。 図15の平面図。 本発明の太陽電池用タブリードのハンダ付け装置の他の実施例を示す図5に関連する部位の断面図。
符号の説明
100 タブリード供給部
110 タブリード供給手段
111 ボビン
112 支持ローラ
113 駆動ローラ
114 モータ
115 スライドローラ
116 ダンサローラ
120 タブリード矯正手段
121 ガイドローラ
122 矯正機構
130 フラックス塗布手段
131 フラックスバス
140 タブリードクランプ手段
150 タブリード切断手段
151 エアシリンダ
152 リニアガイド
153 カッタベ一ス
154 エアカッタ
155 エアベンダ
160 タブリード搬送手段
161 単軸ロボット
162 アーム
163 ブラケット
164 グリッパ
200 ハンダ付け部
210 搬送手段
211 モータ
212 プーリ
213 プーリ
214 ベルト
220 下方タブリード支持手段
221 タブリード支持ブロック
222 溝
223 吸引孔
224 ガイド
230 予熱手段
231 プレートヒータ
232 カートリッジヒータ
240 本加熱手段
241 熱風ヒータ
242 サポート
250 上方タブリード押え手段
251 上方倣い押圧ユニット
252 押圧子
253 ホルダ
254 ブロック
255 コイルばね
256 冷却流体用流路
257 冷却流体用流路
258 流路端
259 案内溝
260 昇降手段
261 プレート
262,267 ガイドレール
263,264,265 スライダ
266 サブフレーム
270 下方タブリード押え手段
271 下方倣い押圧ユニット
272 押圧子
273 ホルダ
274 ブロック
275 コイルばね
276 冷却流体用流路
277 冷却流体用流路
279 シリンダ
300 太陽電池セル供給部
400 装置本体
C 太陽電池セル
TL タブリード

Claims (7)

  1. タブリードが重合状態に設置された太陽電池セルの前記リードと太陽電池セルをハンダ付けするとき、太陽電池セルに配置されたタブリードを、上,下両方からフローティング動作するタブリード押え手段により押圧しつつハンダ付け加熱をすることを特徴とする太陽電池用タブリードのハンダ付け方法。
  2. タブリード押え手段とタブリードの接触部位に、ハンダ付け加熱の後、前記押え手段を通して冷却用流体を強制供給する請求項1の太陽電池用タブリードのハンダ付け方法。
  3. タブリードを重合状に配置された太陽電池セルを加熱し、太陽電池セルとタブリードとを接続するハンダ付け部を備える太陽電池用タブリードのハンダ付け装置において、ハンダ付け部が、太陽電池セルの片面に配置されたタブリードに沿って配置された複数の第一のタブリード押え手段と太陽電池セルの反対面に配置されたタブリードに沿って配置された複数の第二のタブリード押え手段を備え、各タブリード押え手段が、タブリードに向かって直線移動可能な押圧部材と各押圧部材をタブリードに倣い接触させる弾性体とを備えていることを特徴とする太陽電池用タブリードのハンダ付け装置。
  4. 押圧部材がタブリードとの接触部に開口をもつ冷却流体用流路を備えている請求項3に記載の装置。
  5. ハンダ付け部が、太陽電池セルおよびタブリードを間欠搬送する搬送手段と、搬送手段上のタブリードを支持する下方リード支持手段と、この下方リード支持手段に組み込まれて太陽電池セルを予熱する予熱手段とを備え、予熱手段と太陽電池セルとの間に隙間が設けてある請求項3又は4に記載の装置。
  6. 下方リード支持手段がタブリードに対応する幅をもつ溝を備えている請求項4に記載の装置。
  7. 下方リード支持手段が、太陽電池セルの搬送方向に対して、太陽電池セルのハンダ付け位置から少なくともその一つ手前の太陽電池セルまで延び、タブリードを吸引整列させる吸引孔を備えている請求項5又は6に記載の装置。
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