JP2006140580A - 電力線搬送通信方式、電力線搬送通信方法および電力線搬送通信用分電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワーク接続されたデバイスに対して行われる不正なアクセスやパケットをフィルタリングする電力線搬送通信方式を提供する。
【解決手段】この電力線搬送通信方式は、電力線から電気信号の高周波成分と低周波成分を分離する分離手段と、前記分離手段で分離された高周波成分の電気信号をネットワーク接続可能なネットワーク信号に変換する第1電力線モデムと、前記ネットワーク信号をフィルタリングするファイアウォール手段と、前記ファイアウォール手段でフィルタリングされたネットワーク信号を高周波の電気信号に変換する第2電力線モデムと、前記分離装置で分離された低周波成分の電気信号と前記第2電力線モデムで変換された高周波の電気信号を合成して電力線とする合成手段とを備えたものであり、これにより電力線によって流れてきたネットワーク情報のみをフィルタリングすることができる。
【選択図】図2
【解決手段】この電力線搬送通信方式は、電力線から電気信号の高周波成分と低周波成分を分離する分離手段と、前記分離手段で分離された高周波成分の電気信号をネットワーク接続可能なネットワーク信号に変換する第1電力線モデムと、前記ネットワーク信号をフィルタリングするファイアウォール手段と、前記ファイアウォール手段でフィルタリングされたネットワーク信号を高周波の電気信号に変換する第2電力線モデムと、前記分離装置で分離された低周波成分の電気信号と前記第2電力線モデムで変換された高周波の電気信号を合成して電力線とする合成手段とを備えたものであり、これにより電力線によって流れてきたネットワーク情報のみをフィルタリングすることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電力線搬送通信方式、電力線搬送通信方法および電力線搬送通信用分電装置に関し、より詳細には、電力線搬送通信でネットワーク接続されたデバイスに対して行われる不正なアクセスやパケットをフィルタリングする技術に関する。
近年、コンピュータの周辺機器の共有化、情報の共有化、ゲーム、インターネット等の目的のために、家庭内における情報通信のニーズが高まってきている。そのため、オフィスのみならず一般家庭でも通信ネットワークの需要が増している。
従来、通信ネットワークシステムを構築するためには、伝送路として各端末装置に対し個別に専用線を配線している。このため、端末装置や中継装置などのネットワーク機器を新規導入したり移動したりする際には、新規に配線を施したり、既存の配線を変更したりする必要があり、この工事のための労力が多大であるとともに、変更後に不要な専用線が余るなどの無駄が大きいという難点がある。
この問題を解決する方法として、(1)無線通信ネットワークを使う方法、または(2)電力線による通信ネットワークを使う方法がある。
しかし、無線通信ネットワークの場合は、無線通信が金属製の壁などにより遮断される点や、伝達できる距離に制限がある点といった利用上の制約があり、また、隣接した精密機器の動作に影響を与える可能性があるという問題もある。
しかし、無線通信ネットワークの場合は、無線通信が金属製の壁などにより遮断される点や、伝達できる距離に制限がある点といった利用上の制約があり、また、隣接した精密機器の動作に影響を与える可能性があるという問題もある。
また、近年注目されている電力線による通信ネットワーク(電力線ネットワーク、あるいは電力線搬送通信(PLC))は、電力とネットワーク情報を合成した電気信号を電力線に流し、屋外から送られて来たネットワーク信号を電力線モデムで高周波のネットワーク情報に分離してPC(Personal Computer)等により受信する。また、屋内にあるPC等から送信されたネットワーク信号は、電力線モデムにより電力線に重畳されて屋外へ送信される(特許文献1、2参照)。
一方、ネットワークセキュリティを確保するための技術として、ファイアウォールが知られている。ファイアウォールとは、インターネット等の外部ネットワークと、企業内LAN(Local Area Network)等の内部ネットワークとの間に置かれ、予め決められた基準に基づいて、各データについて通信を許可するか否かを制御することにより、外部ネットワークから内部ネットワークへの侵入等を阻止するための技術である(特許文献3)。
このようなファイアウォールには、様々な方式のものがあるが、そのうちの一つに、パケットフィルタリング型のファイアウォールがある。パケットフィルタリング型のファイアウォールは、パケット毎に、外部ネットワークから内部ネットワークへの(又は、内部ネットワークから外部ネットワークへの)通過を許可するか否かの制御を行うものであり、このような制御は、予め決められたフィルタリングルールに従って行われる。
通常、フィルタリングルールでは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、プロトコルの種類等によってフィルタリングの対象にするパケットが特定され、当該パケットに対する処置(通過、拒否等)が指定される。
特開平10−145265号公報
特開2003−169003号公報
特開2003−263376号公報
上述したような電力線ネットワークを用いた場合、電力とネットワーク情報が混在した電気信号のまま部屋の壁などのコンセントまで搬送し、部屋にあるPCなどのデバイスに電力ケーブル一本で接続し、PCなどのデバイスで電力とネットワーク情報を分離するということが考えられる。
この場合、ユーザがネットワークセキュリティの設定を十分にせずにデバイスをコンセントに接続すると、インターネットに直ちに接続されてしまい、インターネットのウイルスやクラッカーの脅威にさらされる危険性があるという問題がある。
これを解決するためには、電力線が届く居室のコンセントではなく分電盤付近で電力とネットワーク情報を分離して、このネットワーク情報に対してファイアウォールを設置し、ハブ等を用いてそれぞれ別の経路を利用して電力とネットワーク情報を搬送し、壁にある電力用コンセントやネットワーク端子のコネクタによって、部屋で接続できるようにする方法がある。
しかし、いったん分離された電力とネットワーク信号は別々の経路を通るため、有線ネットワークの利用を考えた場合、部屋にあるPCなどのネットワーク接続対象のデバイスに、電力用ケーブルとネットワーク用ケーブルという二本のケーブルを接続する必要があり、別々の壁からケーブルを這いまわすことになる。したがって、住居の美観を損ねると同時に安全面で言えばケーブルに足を引っ掛けてデバイスの転倒や電源断等となる可能性が高くなるという問題がある。
また、ファイアウォールから先を無線ネットワークで構築した場合は、ケーブルは電力用ケーブルの一本だけで良いが、前述したように、ネットワーク情報が金属製の壁などにより遮断される点や、伝達できる距離に制限がある点といった利用上の制約がでてくる。また、隣接した精密機器の動作に影響を与える可能性があるという問題もでてくる。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、電力線搬送通信によるユーザの利便性を確保しつつ、電力線搬送通信でネットワーク接続されたデバイスに対して行われる不正なアクセスやパケットをフィルタリングする電力線搬送通信方式、電力線搬送通信方法および電力線搬送通信用分電装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電力線からネットワーク情報と電力に分離し、前記分離されたネットワーク情報をフィルタリングし、該フィルタリングされたネットワーク情報と前記分離された電力とを合成して電力線とすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、電力線から電気信号の高周波成分と低周波成分を分離する分離手段と、前記分離手段で分離された高周波成分の電気信号をネットワーク接続可能なネットワーク信号に変換する第1電力線モデムと、前記ネットワーク信号を設定に応じてフィルタリングするファイアウォール手段と、前記ファイアウォール手段でフィルタリングされたネットワーク信号を高周波成分の電気信号に変換する第2電力線モデムと、前記分離手段で分離された低周波成分の電気信号と前記第2電力線モデムで変換された高周波成分の電気信号を合成して電力線とする合成手段とを備え、電力線によって流れてきたネットワーク情報のみをフィルタリングすることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電力線搬送通信方式において、前記ファイアウォール手段への条件設定の入力と表示を行う操作手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の電力線搬送通信方式において、前記ファイアウォール手段にネットワーク接続端子を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2、3または4のいずれかに記載の電力線搬送通信方式において、前記合成手段で合成された電力線を分配する分電盤を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電力線搬送通信方式において、前記分離手段で分離された低周波成分の電気信号と、前記合成手段で合成された電力線とを前記分電盤へ入力し、前記分電盤はこれらの電気信号を切り替える切替手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の電力線搬送通信方式において、前記ファイアウォール手段にネットワーク接続端子を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2、3または4のいずれかに記載の電力線搬送通信方式において、前記合成手段で合成された電力線を分配する分電盤を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電力線搬送通信方式において、前記分離手段で分離された低周波成分の電気信号と、前記合成手段で合成された電力線とを前記分電盤へ入力し、前記分電盤はこれらの電気信号を切り替える切替手段を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、電力線からネットワーク情報と電力に分離し、前記分離されたネットワーク情報をフィルタリングし、該フィルタリングされたネットワーク情報と前記分離された電力とを合成して電力線とすることによって流れてきたネットワーク情報のみをフィルタリングするようにしたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、電力線から電気信号の高周波成分と低周波成分を分離し、第1電力線モデムで前記分離された高周波成分の電気信号をネットワーク接続可能なネットワーク信号に変換し、前記ネットワーク信号を設定に応じてフィルタリングし、第2電力線モデムで前記フィルタリングされたネットワーク信号を高周波成分の電気信号に変換し、前記分離された低周波成分の電気信号と前記第2電力線モデムで変換された高周波成分の電気信号を電力線として合成することによって、電力線によって流れてきたネットワーク情報のみをフィルタリングするようにしたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の電力線搬送通信方法において、前記フィルタリングへの設定を指定できるようにしたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の電力線搬送通信方法において、前記フィルタリングした後のネットワーク信号をネットワーク接続端子で外部に取り出せるようにしたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項8、9または10のいずれかに記載の電力線搬送通信方法において、前記合成された電力線を分電盤へ入力し、該分電盤をブレーカとして使用することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の電力線搬送通信方法において、前記分離された低周波成分の電気信号と、前記合成された電力線とを前記分電盤で、これらの電気信号を切り替えるようにしたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の電力線搬送通信方法において、前記フィルタリングした後のネットワーク信号をネットワーク接続端子で外部に取り出せるようにしたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項8、9または10のいずれかに記載の電力線搬送通信方法において、前記合成された電力線を分電盤へ入力し、該分電盤をブレーカとして使用することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の電力線搬送通信方法において、前記分離された低周波成分の電気信号と、前記合成された電力線とを前記分電盤で、これらの電気信号を切り替えるようにしたことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、電力線から電気信号の高周波成分と低周波成分を分離する分離手段と、前記分離手段で分離された高周波成分の電気信号をネットワーク接続可能なネットワーク信号に変換する第1電力線モデムと、前記ネットワーク信号を設定に応じてフィルタリングするファイアウォール手段と、前記ファイアウォール手段でフィルタリングされたネットワーク信号を高周波成分の電気信号に変換する第2電力線モデムと、前記分離手段で分離された低周波成分の電気信号と前記第2電力線モデムで変換された高周波成分の電気信号を合成して電力線とする合成手段と、前記合成手段で合成された電力線を分配する分電盤を備え、電力線によって流れてきたネットワーク情報のみをフィルタリングすることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の電力線搬送通信用分電装置において、前記ファイアウォール手段への条件設定の入力と表示を行う操作手段を備えることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項13または14に記載の電力線搬送通信用分電装置において、前記ファイアウォール手段にネットワーク接続端子を備えることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項13または14に記載の電力線搬送通信用分電装置において、前記ファイアウォール手段にネットワーク接続端子を備えることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項13、14または15に記載の電力線搬送通信用分電装置において、前記分離手段で分離された低周波成分の電気信号と、前記合成手段で合成された電力線とを前記分電盤へ入力し、前記分電盤はこれらの電気信号を切り替える切替手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電力線搬送通信において、電力線から分離したネットワーク信号から屋内に設置された各種デバイスへの不正なアクセスやパケットをフィルタリングできるので、電力線搬送通信の利点を生かしつつ、ネットワーク通信のセキュリティの向上が図れる。また、屋内に設置された各種デバイスの誤動作や故障などの原因が排除される。
以下、本発明の電力線搬送通信方式に係る好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の電力線搬送通信方式を利用した全体構成を示す図であり、図1において、電力線搬送通信を担う電力線は、屋外の電柱などで光ファイバからのネットワーク信号と電力とを重畳してから引込み線、電力量計を経て屋内に引込まれ、屋内電灯線によって各部屋のコンセントに配電され、各種のデバイス(例えば、テレビ、冷蔵庫、ビデオ、ゲーム機等の家電機器や、ホームサーバ、コンピュータ、プリンタ等の情報機器)と接続される。
ファイアウォール装置10は、電力量計の直後の屋内に設置され、屋内に引込まれた電力線に重畳された高周波成分と低周波成分とに分離し、その後、高周波成分をネットワーク信号へ復調し、このネットワーク信号から各種デバイスに悪影響を起こす信号をフィルタリングし、そのフィルタリングされたネットワーク信号を高周波信号に変調し、先に分離した低周波信号と重畳して屋内電灯線へ出力する。
図2は、本実施形態のファイアウォール装置10の構成を示すブロック図であり、ファイアウォール装置10は、分離手段11、第1電力線モデム12、ファイアウォール手段13、第2電力線モデム14、合成手段15から構成される。
分離手段11は、高周波成分と低周波成分とを分離する周波数フィルタであり、電力線に重畳されたネットワーク情報を含む高周波成分(周波数400キロヘルツ(KHz)程度)と電力の低周波成分(周波数数10ヘルツ(Hz)程度)をそれぞれ分離する。分離された一出力である低周波信号は、そのまま合成手段15に入力される。
一方、他の出力である高周波成分は、第1電力線モデム12に入力され、第1電力線モデム12は、分離された高周波成分をネットワーク接続可能な信号に変換して、ファイアウォール手段13へ入力する。
ファイアウォール手段13は、予め設定されたフィルタリングルールに従って不正な外部からのアクセスの制御や、パケットをフィルタリングし、屋外のネットワークから屋内のネットワークへの侵入等を阻止するものであり、ネットワーク情報のフィルタリングを行うファイアウォールの機能があれば、コンピュータとその上で動作するプログラムであっても構わない。
ファイアウォール手段13では、受信したパケットのデータに対して、次のような判定を行う。
(1)予め決められた文字列(猥褻な言葉や差別用語等)が含まれるかの判定、
(2)スパムメールに関連するパケットであるかの判定、
(3)ポートスキャンに関連するパケットであるかを判定。
(1)予め決められた文字列(猥褻な言葉や差別用語等)が含まれるかの判定、
(2)スパムメールに関連するパケットであるかの判定、
(3)ポートスキャンに関連するパケットであるかを判定。
この判定で不正がなかった場合には、当該パケットをそのまま第2電力線モデム14へ出力する。
一方、判定で不正があった場合には、当該パケット、不正の種類および不正のあった時間とをログとして記憶するとともに、当該パケットをnullパケットに置き換えて第2電力線モデム14へ出力する。また、不正のあった当該パケットの代わりに、通信できないことを知らせる警報のパケットに置き換えて第2電力線モデム14へ出力するようにして、通信相手に注意を喚起するようにしてもよい。
一方、判定で不正があった場合には、当該パケット、不正の種類および不正のあった時間とをログとして記憶するとともに、当該パケットをnullパケットに置き換えて第2電力線モデム14へ出力する。また、不正のあった当該パケットの代わりに、通信できないことを知らせる警報のパケットに置き換えて第2電力線モデム14へ出力するようにして、通信相手に注意を喚起するようにしてもよい。
第2電力線モデム14は、フィルタリングされたネットワーク接続可能な信号を電力線上に流すことができる高周波信号に変換し、合成手段15へ出力する。
この第1電力線モデム12と第2電力線モデム14は、電力線を流れる高周波成分の信号とイーサネット(登録商標)を流れるネットワーク信号とに相互に変換できるものであれば、同じものであっても構わない。
この第1電力線モデム12と第2電力線モデム14は、電力線を流れる高周波成分の信号とイーサネット(登録商標)を流れるネットワーク信号とに相互に変換できるものであれば、同じものであっても構わない。
合成手段15は、分離手段11から出力された低周波信号(電力)に、第2電力線モデムにより出力された高周波信号(ネットワーク情報)を重畳し、電力線として屋内電灯線に出力する。
このような構成により、ユーザは部屋に設置された家電機器や情報機器等のデバイスを一本の電力ケーブルで電灯線のコンセントに接続すれば、電力とネットワーク情報の両方を得ることができ、有線ネットワーク接続時の住居の美観を損ねると同時に安全面で言えばケーブルに足を引っ掛ける可能性が高くなるという問題や、無線ネットワーク接続時のネットワーク情報が金属製の壁などにより遮断される点や、伝達できる距離に制限がある点といった利用上の制約、および隣接した精密機器の動作に影響を与える可能性があるという問題を解消できる。ここでの各種デバイスとしては、電力線搬送通信が可能なデバイスとするが、対応していないデバイスのときには電力線モデムを介して接続すればよい。
また、同時に、ネットワーク情報のインターネットセキュリティを守ることができる。
また、同時に、ネットワーク情報のインターネットセキュリティを守ることができる。
図3は、上述したファイアウォール装置10をブレーカとして構成したブロック図である。このブレーカは、分離手段11、第1電力線モデム12、ファイアウォール手段13、第2電力線モデム14、合成手段15、操作部16、分電盤17から構成される。なお、図2と同じ機能については、同じ符号を付し説明を省略する。
操作部16は、設定値のキーボードやタッチパネル等からなる入力部と、ガイドや結果を表示する液晶パネルからなる表示部を備えており、この操作部16によってファイアウォール手段13へフィルタリングルール等の設定および結果等を表示する。
分電盤17は、合成手段15からネットワーク情報と電力を重畳されて出力された電力線を各部屋の各コンセントへ分配する分電盤である。
分電盤17は、合成手段15からネットワーク情報と電力を重畳されて出力された電力線を各部屋の各コンセントへ分配する分電盤である。
このように、分電盤を加えることで、一般的な住居に存在する分電盤(ブレーカ)と一体化し、住居へ搬送される電力のおおもとでネットワーク情報を集中管理できるので、住居内のネットワーク情報のセキュリティを守ることができる。また、操作部を備えるようにしたので、ファイアウォール手段13への各種設定が容易になる。
さらに、本実施形態のファイアウォール装置10と分電盤17を別に設置するのではなく、本実施形態のファイアウォール装置を分電盤の中に組み込むように一体化するようにしてもよい。
さらに、本実施形態のファイアウォール装置10と分電盤17を別に設置するのではなく、本実施形態のファイアウォール装置を分電盤の中に組み込むように一体化するようにしてもよい。
図4は、合成手段15から出力されるネットワーク情報が付加された電力線と、分離手段11から出力されるネットワーク情報が除去された電力線の2系統を供給するようにした構成を示すブロック図である。
この場合の分電盤17は、分電盤中のスイッチによって、この2系統の電力線を切り替えるようにして、ネットワーク情報を利用できる系統と利用できない系統を分離可能とした。
この場合の分電盤17は、分電盤中のスイッチによって、この2系統の電力線を切り替えるようにして、ネットワーク情報を利用できる系統と利用できない系統を分離可能とした。
このように構成すると、ネットワーク情報を利用できる系統の場合には、屋外からの電力線ネットワーク対応機器の不正利用や屋内ネットワークへの進入を防いだり、また、ネットワーク情報を利用できない系統の場合には、未成年者の部屋のコンセントに対してネットワーク情報を遮断できるので適切な年齢に達するまで機器の利用ができないようにできる。
図5は、上述のファイアウォール手段13にさらにネットワーク接続端子19を加えた構成を示すブロック図である。この場合には、ファイアウォール手段13のネットワーク接続端子19から部屋に設けたコネクタへ接続するようにしておく。これにより、ファイアウォール手段13からのネットワーク情報をそのままネットワーク接続可能なコンピュータなどのデバイスに接続することが可能になり、このコンピュータ20からファイアウォール手段13の設定を行うことができる。
さらに、図3あるいは図4のように操作部を設けるようにすればファイアウォール手段13に対して、フィルタリングルールを直接設定することもできる。
さらに、図3あるいは図4のように操作部を設けるようにすればファイアウォール手段13に対して、フィルタリングルールを直接設定することもできる。
このように構成すると、電力とネットワーク情報を分離する機能を持たないコンピュータなどのデバイス、即ち電力線搬送通信に対応していない(古い)コンピュータなどのデバイスと、電力線搬送通信に対応しているデバイス間でもネットワークを構築することができる。また、ネットワーク接続されたコンピュータからファイアウォール装置の設定を行うことができるため、設定が容易になる。
10…ファイアウォール装置、11…分離手段、12…第1電力線モデム、13…ファイアウォール手段、14…第2電力線モデム、15…合成手段、16…操作部、17…分電盤、19…ネットワーク接続端子、20…コンピュータ。
Claims (16)
- 電力線からネットワーク情報と電力に分離し、前記分離されたネットワーク情報をフィルタリングし、該フィルタリングされたネットワーク情報と前記分離された電力とを合成して電力線とすることを特徴とする電力線搬送通信方式。
- 電力線から電気信号の高周波成分と低周波成分を分離する分離手段と、前記分離手段で分離された高周波成分の電気信号をネットワーク接続可能なネットワーク信号に変換する第1電力線モデムと、前記ネットワーク信号を設定に応じてフィルタリングするファイアウォール手段と、前記ファイアウォール手段でフィルタリングされたネットワーク信号を高周波成分の電気信号に変換する第2電力線モデムと、前記分離手段で分離された低周波成分の電気信号と前記第2電力線モデムで変換された高周波成分の電気信号を合成して電力線とする合成手段とを備え、電力線によって流れてきたネットワーク情報のみをフィルタリングすることを特徴とする電力線搬送通信方式。
- 請求項2に記載の電力線搬送通信方式において、前記ファイアウォール手段への条件設定の入力と表示を行う操作手段を備えることを特徴とする電力線搬送通信方式。
- 請求項2または3に記載の電力線搬送通信方式において、前記ファイアウォール手段にネットワーク接続端子を備えることを特徴とする電力線搬送通信方式。
- 請求項2、3または4のいずれかに記載の電力線搬送通信方式において、前記合成手段で合成された電力線を分配する分電盤を備えることを特徴とする電力線搬送通信方式。
- 請求項5に記載の電力線搬送通信方式において、前記分離手段で分離された低周波成分の電気信号と、前記合成手段で合成された電力線とを前記分電盤へ入力し、前記分電盤はこれらの電気信号を切り替える切替手段を備えることを特徴とする電力線搬送通信方式。
- 電力線からネットワーク情報と電力に分離し、前記分離されたネットワーク情報をフィルタリングし、該フィルタリングされたネットワーク情報と前記分離された電力とを合成して電力線とすることによって流れてきたネットワーク情報のみをフィルタリングするようにしたことを特徴とする電力線搬送通信方法。
- 電力線から電気信号の高周波成分と低周波成分を分離し、第1電力線モデムで前記分離された高周波成分の電気信号をネットワーク接続可能なネットワーク信号に変換し、前記ネットワーク信号を設定に応じてフィルタリングし、第2電力線モデムで前記フィルタリングされたネットワーク信号を高周波成分の電気信号に変換し、前記分離された低周波成分の電気信号と前記第2電力線モデムで変換された高周波成分の電気信号を電力線として合成することによって、電力線によって流れてきたネットワーク情報のみをフィルタリングするようにしたことを特徴とする電力線搬送通信方法。
- 請求項8に記載の電力線搬送通信方法において、前記フィルタリングへの設定を指定できるようにしたことを特徴とする電力線搬送通信方法。
- 請求項8または9に記載の電力線搬送通信方法において、前記フィルタリングした後のネットワーク信号をネットワーク接続端子で外部に取り出せるようにしたことを特徴とする電力線搬送通信方法。
- 請求項8、9または10のいずれかに記載の電力線搬送通信方法において、前記合成された電力線を分電盤へ入力し、該分電盤をブレーカとして使用することを特徴とする電力線搬送通信方法。
- 請求項11に記載の電力線搬送通信方法において、前記分離された低周波成分の電気信号と、前記合成された電力線とを前記分電盤で、これらの電気信号を切り替えるようにしたことを特徴とする電力線搬送通信方法。
- 電力線から電気信号の高周波成分と低周波成分を分離する分離手段と、前記分離手段で分離された高周波成分の電気信号をネットワーク接続可能なネットワーク信号に変換する第1電力線モデムと、前記ネットワーク信号を設定に応じてフィルタリングするファイアウォール手段と、前記ファイアウォール手段でフィルタリングされたネットワーク信号を高周波成分の電気信号に変換する第2電力線モデムと、前記分離手段で分離された低周波成分の電気信号と前記第2電力線モデムで変換された高周波成分の電気信号を合成して電力線とする合成手段と、前記合成手段で合成された電力線を分配する分電盤を備え、電力線によって流れてきたネットワーク情報のみをフィルタリングすることを特徴とする電力線搬送通信用分電装置。
- 請求項13に記載の電力線搬送通信用分電装置において、前記ファイアウォール手段への条件設定の入力と表示を行う操作手段を備えることを特徴とする電力線搬送通信用分電装置。
- 請求項13または14に記載の電力線搬送通信用分電装置において、前記ファイアウォール手段にネットワーク接続端子を備えることを特徴とする電力線搬送通信用分電装置。
- 請求項13、14または15に記載の電力線搬送通信用分電装置において、前記分離手段で分離された低周波成分の電気信号と、前記合成手段で合成された電力線とを前記分電盤へ入力し、前記分電盤はこれらの電気信号を切り替える切替手段を備えることを特徴とする電力線搬送通信用分電装置。
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2004
- 2004-11-10 JP JP2004326282A patent/JP2006140580A/ja active Pending
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