JP2006133282A - 光学部品及び光学装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 光学ローパスフィルタとして光学系の全長を短縮できる光学部品及び光学装置を提供すること。
【解決手段】 複屈折物質板2と、結像効果を有する回折素子3とを一体化した光学部品1であり、その複屈折物質板2には、TiO、Nb、Ta、XVO(ただし、XはY、La、Gd、Lu、Euのいずれか)、LiNbO、LiTaOのうちの1つを用いる。また、その光学部品1を撮像光学系と撮像素子との間に配置して光学装置を得る。そのとき、結像効果を有する回折素子3の焦点距離が、結像効果を有する回折素子3と前記撮像光学系とからなる系の焦点距離の−0.9倍から−100倍の範囲にある。
【選択図】 図1

Description

本発明は固体撮像素子による画像撮像で好適に用いられる光学部品及び光学装置に関する。
一般に、固体撮像素子による画像撮像を行う時には、モアレや偽色を防止するために、光学ローパスフィルタが用いられている。従来の光学ローパスフィルタは、一般に水晶などの複屈折結晶を用いて製作され、その一例としては、特許文献1に開示された技術がある。その例は、複数枚の複屈折結晶板と偏光解消板(水晶位相板)を貼り合わせて構成された光学ローパスフィルタであり、偏光解消板の位相差を設計波長において90°すなわち0次の1/4波長板としたものである。
特開2004−29653号公報
ところが特許文献1で開示されている光学ローパスフィルタにおいては、必要な像分離距離を得るためには複屈折結晶の厚みを、分離一方向に対して0.5mm〜1mm程度取らなければならない。固体撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)センサ或いはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを採用した撮像機器においては、携帯用途や機器組み込み用途のために光学系の小型化が重要視されているが、従来の光学ローパスフィルタを使用した場合には、前記の理由により、光学系の全長を短縮する上で大きな障害となっていた。
また固体撮像素子であるCMOSセンサやCCDセンサにおいては、画素数の増大や画素サイズの小型化が進展しており、それに伴い光学系の高分解能化が求められている。光学系の高分解能化を実現するためには、光学系内部に使用されるレンズの枚数が増大する傾向にあり、その点からも、光学ローパスフィルタには光路方向の小型化が要請されている。
従来技術のこのような問題点に対し、本発明の課題は光学系の全長の短縮が可能であり、光学ローパスフィルタとして動作する光学部品及び光学装置を提供することにある。
上記課題を解決する手段として、第一の発明の光学部品は、複屈折物質板と、結像効果を有する回折素子とを一体化したことを特徴とする。
第二の発明の光学部品は、第一の発明の光学部品において、前記複屈折物質板は、TiO、Nb、Ta、XVO(ただし、XはY、La、Gd、Lu、Euのいずれか)、LiNbO、LiTaOの群から選ばれるいずれか1つからなることを特徴とする。
第三の発明の光学装置は、第一又は第二の発明の光学部品が撮像光学系と撮像素子との間に配置されたことを特徴とする。
第四の発明の光学装置は、第三の発明の光学装置において、前記光学部品は撮像素子と一体となったことを特徴とする。
第五の発明の光学装置は、第三又は第四の発明の光学装置において、前記結像効果を有する回折素子の焦点距離が負の値であることを特徴とする。
第六の発明の光学装置は、第五の発明の光学装置において、前記結像効果を有する回折素子の焦点距離が、撮像光学系全系の焦点距離の−0.9倍から−100倍であることを特徴とする。
本発明の光学部品又は光学装置においては、光学ローパスフィルタ機能を有する複屈折物質板と、レンズ機能を有しながら薄型形状が可能となる、結像効果を有する回折素子とを一体化し、撮像光学系の一部を取り込むことにより、デジタルスチルカメラ用撮像光学系や携帯情報端末向けカメラモジュール用撮像光学系の全長の短縮に寄与することが出来る。
更に本発明の光学部品においては、複屈折物質板を、TiO、Nb、Ta、XVO(ただし、XはY、La、Gd、Lu、Euのいずれか)、LiNbO、LiTaOのいずれかにて構成することにより、複屈折結晶部の厚みを薄くすることが可能となる。
更に本発明の光学装置においては、本発明の光学部品を、撮像光学系と撮像素子との間に配置することにより、結像効果を有する回折素子の表面の構造を保護して実装可能である。
更に本発明の光学装置においては、本発明の光学部品を撮像素子と一体化することにより、実装を容易にすることが出来る。
更に本発明の光学装置においては、前記結像効果を有する回折素子の焦点距離を負とすることにより、負の焦点距離を有するレンズを撮像光学系の後段に配置したことになるため、いわゆるテレフォトタイプの光学系配置とすることとなり、撮像光学系の全長を短縮することに寄与できる。
更に本発明の光学装置においては、前記結像効果を有する回折素子の焦点距離を、前記結像効果を有する回折素子も含めた撮像光学系全系の焦点距離の−0.9倍から−100倍の範囲にすることにより、光学系に求められる仕様に応じて、適切な収差補正を行うことが出来る。
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。図1は本発明の実施の形態の光学部品を示す概念図である。図1において、1は本発明の光学部品である。2は複屈折物質板であり、入射光ビームを偏光方向に応じて2つに分割射出するものである。3は回折素子であり、虚像又は実像を形成するレンズ機能を有するものである。
回折素子3により、入射したビームは収束或いは発散作用を受ける。すなわち回折素子3を撮像光学系の一部と見なし、撮像光学系の設計の際の自由度として利用することが出来る。撮像光学系の一部として回折素子3を考えると、その厚みは基板厚みのみに抑えた状態で、屈折力を付与できるため、光学系の全長の短縮に寄与することが出来る。
この回折素子3と、複屈折物質板2を一体化して平板上の光学部品1とすれば、実装組立時のハンドリング及び実装固定を容易に行うことが出来、かつ撮像光学系の全長の短縮化に寄与することが出来る。
更に複屈折物質板に、複屈折の大きな結晶を用いることにより、更に複屈折結晶の厚みを薄くし、光学系の全長短縮に寄与することが出来る。そのような屈折率差の大きな物質としては、TiO、Nb、Ta、XVO(XはY、La、Gd、Lu、Euのいずれか)、LiNbO、LiTaOを用いることができる。
また本光学部品を撮像光学系と撮像素子との間に配置すれば、結像効果を有する回折素子の表面の構造を保護して実装可能である。
また本光学部品を撮像素子と一体とすれば、撮像素子に対する位置決めを高精度に行うことが可能となり、本光学部品を構成する光学ローパスフィルタと、結像効果を有する回折素子の光学性能を発揮することが可能となる。
また本光学部品の焦点距離を負とすれば、負の焦点距離を有するレンズを撮像光学系の後段に配置したことになるため、いわゆるテレフォトタイプの光学系配置とすることとなり、撮像光学系の全長を短縮することに寄与できる。
更に本発明の光学装置において、前記結像効果を有する回折素子の焦点距離を、前記結像効果を有する回折素子も含めた撮像光学系全系の焦点距離の−0.9倍から−100倍の範囲に設定すれば、テレフォトタイプ化による光学系全長の短縮効果と、諸収差の補正効果を両立させ、光学系の性能改善を達成することが可能である。
以下は、本発明の光学部品及び光学装置について、幾つかの実施例を挙げ、図面を参照して具体的に説明するものである。
図2、図3、図4、図5に基づいて本発明の光学部品及び光学装置の第一の実施例を説明する。
図2は本発明の光学部品の第一実施例の断面を示す光学図である。同図において、4は複屈折物質であるGdVOを用いた光学ローパスフィルタであり、その厚みは38.9μmである。その光学軸5は撮像光学系の光軸6に対して75deg(度)傾いた方向を指向している。分離距離については、垂直入射した光束に対しては2.5μmである。
その他の入射角度に対応した分離距離は、表1の通りである。
Figure 2006133282
また7は結像効果を有する回折素子であり、焦点距離−4.14mmである。
図3は本実施例の回折素子7の中心部の表面付近の拡大断面図である。光学硝子BK7上に形成された回折素子7の中心部表面8は、図3のごとく、半球状の構造が同心円状に周辺部まで拡がる構造をしている。各輪帯の部分では、以下のような位相差が与えられる。
Figure 2006133282
ここで、φは位相差(ラジアン)、aは位相差を表す係数、pは半径(mm)、Nは最大の次数に対応する自然数である。回折素子7の係数は以下の通りである。a=1379.6795、a=−1404.0168、a=688.15995、a=−124.58911である。
これらを表2のように撮像光学系と組合せ、全系で焦点距離4.5mm、Fナンバー5の撮像光学系を得た。
Figure 2006133282
本実施例の光学部品においては、回折素子の焦点距離を−4.14mmと、撮像光学系全系の焦点距離4.5mmの−0.92倍としたことにより、いわゆるテレフォトタイプの光学系の特性を強く発揮し、光学系全系の長さ(光学系第一面から撮像素子面までの距離)を4.0mmに短縮することが出来ている。
また本光学系を、波長480nm(ウェイト0.8)、波長550nm(ウェイト1.0)、波長650nm(ウェイト0.8)にて評価したOTF(Optical Transfer Function;光学伝達関数)カーブを図4に示す。そのOTFカーブは、図4(a)に軸上、図4(b)に画角14degのサジタル(sagittal)方向及びタンジェンシャル(tangential)方向、図4(c)に画角18degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向、図4(d)に画角20degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向の値を図示し、各図において、サジタル方向は破線で示し符号Sを付記し、タンジェンシャル方向は実線で示し符号Tを付記し、更に回折限界のカーブも示した。
最もMTF(Modulation Transfer Function;Modullus of OTF)の値が低いのは、画角20degのタンジェンシャル方向の場合であるが、200ラインペア/mmにおいてもMTF値は16%程度を確保しており、ナイキスト周波数がこの空間周波数近傍にある、画素ピッチ2.5μmの撮像素子に使用するのに必要な性能を有している。
更に本実施例の光学装置においては、撮像素子であるCCDのパッケージに本光学部品を実装固定し、一体としている。図5は、光学部品とCCDとを一体化したデバイスの断面を模式的に表した図である。光学ローパスフィルタ4と回折素子7を一体化した本発明の実施例1に係る光学部品が、CCD9が実装されたパッケージ10に固定されている。これにより、本発明の実施例1に係る光学部品を実装固定するための部品を省略することが出来、かつCCDと本光学部品との間隔及び平行度を、高精度に維持して実装することが可能となる。
図6及び図7に基づいて、本発明の第二の実施例を説明する。
図6は本発明の光学部品の第二の実施例の断面を示す光学図であり、同図において、11は複屈折物質であるYVOを用いた光学ローパスフィルタであり、厚み60.7μmである。その光学軸12は、撮像光学系の光軸13に対して80deg傾いた方向を指向している。分離距離については、垂直入射した光束に対しては2.5μmである。
その他の分離距離に対応した分離距離については、表3の通りである。
Figure 2006133282
また14は結像効果を有する回折素子であり、焦点距離−450mmである。光学硝子BK7上に形成された回折素子14の表面は、第一実施例と同様、半球状の構造が同心円状に周辺部まで拡がる構造をしている。各輪帯の部分では、以下のような位相差が与えられる。
Figure 2006133282
ここで、φは位相差(ラジアン)、aは位相差を表す係数、pは半径(mm)である。回折素子14の係数は以下の通りである。a=12.693304、a=34.110155、a=−37.997487、a=8.1198806である。
これらを表4のように撮像光学系と組合せ、全系で焦点距離4.5mm、Fナンバー4.5の撮像光学系を得た。
Figure 2006133282
本実施例の光学部品においては、回折素子の焦点距離を−450mmと、撮像光学系全系の焦点距離4.5mmの−100倍とした。従っていわゆるテレフォトタイプの光学系の特性による、光学系全系の長さ(光学系第一面から撮像素子面までの距離)の短縮効果はあまり発生せず、光学系全系の長さも5mmとなっている。
また本光学系を、波長480nm(ウェイト0.8)、波長550nm(ウェイト1.0)、波長650nm(ウェイト0.8)にて評価したOTFカーブを図7に示す。そのOTFカーブは、図7(a)に軸上、図7(b)に画角14degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向、図7(c)に画角18degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向、図7(d)に画角20degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向の場合を示し、各図において、サジタル方向は破線と符号Sで、タンジェンシャル方向は実線と符号Tで指示し、回折限界によって定まる値も図示した。
この場合、200ラインペア/mmでのOTFは各画角とも19%以上あり、ナイキスト周波数が200ラインペア/mmの空間周波数近傍にある、画素ピッチ2.5μmの撮像素子に使用するのに充分な性能を有している。
本実施例においては、回折素子の焦点距離を−450mmとしたために、テレフォト化による全長短縮の効果は小さいが、全長が伸びたことにより光学系内各面での高次収差の発生が低減され、Fナンバーを小さくし、かつMTF値を改善することが可能となっている。
図8及び図9に基づいて本発明の第三の実施例を説明する。
図8は本発明の光学部品の第三の実施例の断面を示す光学図であり、同図において、15は複屈折物質であるルチル(TiO)を用いた光学ローパスフィルタであり、厚み118.4μmである。その光学軸16は、撮像光学系の光軸17に対して85deg傾いた方向に指向している。分離距離については、垂直入射した光束に対しては2.5μmである。
その他の入射角度に対応した分離距離については、表5の通りである。
Figure 2006133282
また18は結像効果を有する回折素子であり、焦点距離−58mmである。光学硝子BK7上に形成された回折素子18の表面は、第一実施例と同様、半球状の構造が同心円状に周辺部まで拡がる構造をしている。各輪帯の部分では、以下のような位相差が与えられる。
Figure 2006133282
ここで、φは位相差(ラジアン)、aは位相差を表す係数、pは半径(mm)である。回折素子18の係数は以下の通りである。a=98.482529、a=−20.044659、a=−4.5617604、a=−6.9119813である。
これらを表6のように撮像光学系と組合せ、全系で焦点距離4.5mm、Fナンバー5の撮像光学系を得た。
Figure 2006133282
本実施例の光学部品においては、回折素子の焦点距離を−58mmと、撮像光学系全系の焦点距離4.5mmの−12.9倍とした。従ってテレフォトタイプ化による光学系全系の長さ(光学系第一面から撮像素子面までの距離)の短縮効果は、第一実施例と第二実施例との中間の値となり、4.5mmである。
また本光学系を、波長480nm(ウェイト0.8)、波長550nm(ウェイト1.0)、波長650nm(ウェイト0.8)にて評価したOTFカーブを図9に示す。そのOTFカーブは、図9(a)に軸上、図9(b)に画角14degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向、図9(c)に画角18degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向、図9(d)に画角20degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向の場合を示し、各図において、サジタル方向は破線と符号Sで、タンジェンシャル方向は実線と符号Tで指示し、回折限界によって定まる値も図示した。
この場合、コマ収差の影響により、各画角においてタンジェンシャル方向のMTF値が低くなっているが、最悪値でもMTF値約15%であり、ナイキスト周波数が200ラインペア/mmの空間周波数近傍にある、画素ピッチ2.5μmの撮像素子に使用するのに必要な性能を有している。
図10及び図11に基づいて本発明の第四の実施例を説明する。
図10は本発明の光学部品の第四の実施例の断面を示す光学図であり、同図において、19は複屈折物質である水晶を用いた光学ローパスフィルタであり、厚み423μmである。その光学軸20は、撮像光学系の光軸21に対して45deg傾いた方向に指向している。分離距離については、垂直入射した光束に対しては2.5μmである。
その他の入射角度に対応した分離距離については、表7の通りである。
Figure 2006133282
また22は結像効果を有する回折素子であり、焦点距離−150mmである。光学硝子BK7上に形成された回折素子22の表面は、第一実施例と同様、半球状の構造が同心円状に周辺部まで拡がる構造をしている。各輪帯の部分では、以下のような位相差が与えられる。
Figure 2006133282
ここで、φは位相差(ラジアン)、aは位相差を表す係数、pは半径(mm)である。回折素子22の係数は以下の通りである。a=38.079912、a=−16.637017、a=−9.0938001、a=7.9208523である。
これらを表8のように撮像光学系と組合せ、全系で焦点距離4.5mm、Fナンバー5の撮像光学系を得た。
Figure 2006133282
本実施例の光学部品においては、回折素子の焦点距離を−150mmと、撮像光学系全系の焦点距離4.5mmの約−30倍とした。また水晶製の光学ローパスフィルタを採用したために光学ローパスフィルタの厚みが増して光学系の機械長が長くなり、その結果、光学系全系の長さ(光学系第一面から撮像素子面までの距離)は5mmとなった。
また本光学系を、波長480nm(ウェイト0.8)、波長550nm(ウェイト1.0)、波長650nm(ウェイト0.8)にて評価したOTFカーブを図11に示す。そのOTFカーブは、図11(a)に軸上、図11(b)に画角14degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向、図11(c)に画角18degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向、図11(d)に画角20degのサジタル方向及びタンジェンシャル方向の場合を示し、各図において、サジタル方向は破線と符号Sで、タンジェンシャル方向は実線と符号Tで指示し、回折限界によって定まる値も図示した。
この場合、最もMTF値が低いのは、画角20degのタンジェンシャル方向であるが、最悪値でもMTF値約17%であり、ナイキスト周波数が200ラインペア/mmの空間周波数近傍にある、画素ピッチ2.5μmの撮像素子に使用するのに必要な性能を有している。
以上これらの実施例においては、結像効果を有する回折素子を形成する基板として、光学硝子であるBK7を用いたが、使用波長の光を透過する光学材料を適宜使用すればよい。また、これらの実施例を構成する光学ローパスフィルタの分離距離については、光学ローパスフィルタに光束が垂直入射した場合にいずれも2.5μmとなるよう設定してあるが、使用する撮像光学系の撮像素子の画素ピッチに応じ、光学軸の角度及び厚みを変化させればよい。
本発明の光学部品を示す概念図。 本発明の光学部品の第一の実施例の断面を示す光学図。 本発明の光学部品の第一の実施例を構成する回折素子の中心部付近を示す拡大断面図。 本発明の光学部品の第一の実施例を組み込んだ撮像光学系のOTFカーブを示し、図4(a)は軸上、図4(b)は画角14deg、図4(c)は画角18deg、図4(d)は画角20degの場合の図。 本発明の光学部品の第一の実施例を組み込んだCCDパッケージを示す断面の模式図。 本発明の光学部品の第二の実施例の断面を示す光学図。 本発明の光学部品の第二の実施例を組み込んだ撮像光学系のOTFカーブを示し、図7(a)は軸上、図7(b)は画角14deg、図7(c)は画角18deg、図7(d)は画角20degの場合の図。 本発明の光学部品の第三の実施例の断面を示す光学図。 本発明の光学部品の第三の実施例を組み込んだ撮像光学系のOTFカーブを示し、図9(a)は軸上、図9(b)は画角14deg、図9(c)は画角18deg、図9(d)は画角20degの場合の図。 本発明の光学部品の第四の実施例の断面を示す光学図。 本発明の光学部品の第四の実施例を組み込んだ撮像光学系のOTFカーブを示し、図11(a)は軸上、図11(b)は画角14deg、図11(c)は画角18deg、図11(d)は画角20degの場合の図。
符号の説明
1 光学部品
2 複屈折物質板
3,7,14,18,22 回折素子
4,11,15,19 光学ローパスフィルタ
5,12,16,20 光学軸
6,13,17,21 光軸
8 中心部表面
9 CCD
10 パッケージ

Claims (6)

  1. 複屈折物質板と、結像効果を有する回折素子とを一体化したことを特徴とする光学部品。
  2. 請求項1記載の光学部品において、前記複屈折物質板は、TiO、Nb、Ta、XVO(ただし、XはY、La、Gd、Lu、Euのいずれか)、LiNbO、LiTaOの群から選ばれるいずれか1つからなることを特徴とする光学部品。
  3. 請求項1又は2記載の光学部品が撮像光学系と撮像素子との間に配置されたことを特徴とする光学装置。
  4. 請求項3記載の光学装置において、前記光学部品は撮像素子と一体となったことを特徴とする光学装置。
  5. 請求項3又は4記載の光学装置において、前記結像効果を有する回折素子の焦点距離が負の値であることを特徴とする光学装置。
  6. 請求項5記載の光学装置において、前記結像効果を有する回折素子の焦点距離が、前記結像効果を有する回折素子と前記撮像光学系とからなる系の焦点距離の−0.9倍から−100倍の範囲にあることを特徴とする光学装置。
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