JP2006128299A - 多数個取り配線基板および電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気的接続の信頼性に優れ、かつ、生産性に優れた多数個取り配線基板および電子装置を提供すること。
【解決手段】 絶縁材料からなる母基板101と、母基板101に形成され、それぞれ複数の配線基板領域102を有する複数の配線基板領域群103a,103bと、母基板101の外周部に複数の配線基板領域群103a,103bを取り囲むように形成された第1の捨て代領域104と、母基板101の複数の配線基板領域群103a,103bの間に形成された第2の捨て代領域105と、配線基板領域102同士の境界に形成された複数の分割溝106とを備えている。一直線上に配置されている配線基板領域群103aに形成された分割溝106と配線基板領域群103bに形成された分割溝106とは、第2の捨て代領域105において分離されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子部品が搭載される複数の配線基板領域が形成された多数個取り配線基板、および、電子装置に関するものである。
従来、半導体素子や圧電振動子等の電子部品が収納される電子部品収納用パッケージに用いられる配線基板は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体等のセラミック材料から成り、表面にタングステン等の金属材料から成る配線導体が形成された複数のセラミック絶縁層が積層された構造を有している。この配線基板に電子部品が搭載され、電子部品の電極が配線導体に半田やボンディングワイヤ等を介して電気的に接続されることにより電子装置が形成される。
ところで、このような配線基板は、近年の電子装置の小型化に伴い、その大きさが数mm角程度の極めて小さなものとなってきており、配線基板の取り扱いを容易とするために、また、配線基板および電子装置の製造効率を向上させるために、1枚の面積の大きい母基板から多数の配線基板を同時集約的に得るようになしたいわゆる多数個取り配線基板の形態で作製されている。
このような多数個取り配線基板は、中央部に複数の配線基板領域が縦横に形成されているとともに外周部に枠状の捨て代領域が形成された母基板と、各配線基板領域に形成された配線導体とを備えている。各配線基板領域には、電子部品が搭載される凹状の搭載部が形成されており、配線導体は、この搭載部および下面に露出されて形成されている。そして、多数個取り配線基板には、各配線基板領域の分割を容易とするために、配線基板領域同士の境界および配線基板領域と捨て代領域との境界に分割溝が形成されている。
特開2003−249589号公報
しかしながら、このような多数個取り配線基板は、近年の電子装置の小型化に伴い、各配線基板領域の大きさが、さらに小さなものとなってきており、また、配線基板を構成するセラミックグリーンシートの厚みも0.3mm以下とさらに薄くなってきている。また、多数個取り基板の生産性を向上させるために、セラミックグリーンシートの面積をさらに大きくし、1枚の母基板からの配線基板領域の取り個数を増加させる傾向にある。
このように、セラミックグリーンシートの厚みを薄くし、面積を大きくすることにより、セラミックグリーンシートを金属枠に貼り付ける工程、配線導体の印刷工程、搬送工程等において、セラミックグリーンシートにたわみ等の変形が生じる可能性が高まっている。特に、セラミックグリーンシートに電子部品を収容するための開口部を形成したような場合には、セラミックグリーンシートの剛性が低下するため、このような変形が生じる可能性がさらに高まる。
セラミックグリーンシートに変形が生じると、上下の層間の位置ずれが生じ易くなり、上下層の電気的接続の不良、電気的短絡、配線導体の位置精度が低下するという問題が発生する可能性がある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み案出されたものであり、その目的は、面積の大きいセラミックグリーンシートを使用した場合にも、セラミックグリーンシートの層間での位置ずれが生じる可能性を低減し、電気的接続の信頼性に優れ、かつ、生産性に優れた多数個取り配線基板および電子装置を提供することにある。
本発明の多数個取り配線基板は、絶縁材料からなる母基板と、前記母基板に形成され、それぞれ複数の配線基板領域を有する複数の配線基板領域群と、前記母基板の外周部に前記複数の配線基板領域群を取り囲むように形成された第1の捨て代領域と、前記母基板の前記複数の配線基板領域群の間に形成された第2の捨て代領域と、該第2の捨て代領域の両側に位置する前記配線基板領域群の前記配線基板領域同士の境界で、前記第2の捨て代領域に直交する直線上に形成された複数の分割溝とを備え、一直線上に配置されている前記第2の捨て代領域の一方の側に位置する前記配線基板領域群に形成された前記分割溝と前記第2の捨て代領域の他方の側に位置する前記配線基板領域群に形成された前記分割溝とは、前記第2の捨て代領域において分離されていることを特徴とするものである。
また、本発明の多数個取り配線基板は、好ましくは、前記母基板は四角形状であり、前記第2の捨て代領域は、前記母基板の対向する辺の中央部の前記第1の捨て代領域をつなぐように形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の多数個取り配線基板は、好ましくは、前記第2の捨て代領域は、幅が前記配線基板領域の幅と同じであることを特徴とするものである。
また、本発明の多数個取り配線基板は、好ましくは、前記母基板は、前記第2の捨て代領域の前記分割溝と重ならない部位に貫通孔が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の多数個取り配線基板は、好ましくは、前記母基板は長方形状であり、前記第2の捨て代領域は、前記母基板の長辺側の前記第1の捨て代領域をつなぐように形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の多数個取り配線基板は、好ましくは、前記分割溝は、前記複数の配線基板領域群にそれぞれ縦横方向に形成されており、前記母基板の短辺方向における深さが前記母基板の長辺方向における深さより深いことを特徴とするものである。
本発明の電子装置は、本発明の多数個取り配線基板を前記配線基板領域ごとに分割することにより個片化された配線基板と、該配線基板に搭載された電子部品とを備えていることを特徴とするものである。
本発明の多数個取り配線基板は、第2の捨て代領域の両側に位置する配線基板領域群の配線基板領域同士の境界で、第2の捨て代領域に直交する直線上に形成された複数の分割溝を備え、一直線上に配置されている第2の捨て代領域の一方の側に位置する配線基板領域群に形成された分割溝と第2の捨て代領域の他方の側に位置する配線基板領域群に形成された分割溝とは、第2の捨て代領域において分離されていることにより、例えば、セラミックグリーンシートに金型等により打抜き加工を施した場合にも、各セラミックグリーンシートの剛性を確保することができる。そのため、面積の大きいセラミックグリーンシートを積層する際においても、個々のセラミックグリーンシートにたわみ等の変形が生じる可能性を低減させることができる。そして、セラミックグリーンシートの積層ずれを低減し、配線導体の形成位置の精度が高く、電気的接続の信頼性に優れた配線基板を実現することができる。また、分割溝は、第2の捨て代領域において互いに分離されて形成されていることから、セラミックグリーンシート積層体の剛性を確保することができ、焼成後の母基板に反りが生じる可能性を低減させることが可能となる。
また、本発明の多数個取り配線基板は、好ましくは、母基板は四角形状であり、第2の捨て代領域は、母基板の対向する辺の中央部の第1の捨て代領域をつなぐように形成されていることにより、第2の捨て代領域をセラミックグリーンシートの補強部としてより効果的に機能させて、母基板の対向する辺の間で剛性を効果的に高めて、母基板となる各層のセラミックグリーンシートにたわみ等の変形が生じる可能性をさらに低減させることができる。
また、本発明の多数個取り配線基板は、好ましくは、第2の捨て代領域は、幅が配線基板領域の幅と同じであることにより、第2の捨て代領域を母基板から分割する際に、分割装置の設定を変更することなく、配線基板領域を分割する際の設定のまま使用することができ、分割工程における煩雑さをなくすことができる。また、配線基板領域と第2の捨て代領域との間で、強度を揃えることができるので、配線基板領域と第2の捨て代領域との間の分割面にクラックやバリが生じる可能性を低減させることができる。
また、本発明の多数個取り配線基板は、好ましくは、母基板は、第2の捨て代領域の分割溝と重ならない部位に貫通孔が形成されていることにより、例えば、配線基板領域の配線導体にめっきを施す場合に、この貫通孔を介して母基板の両面にめっき液を十分に循環させることができ、面積の大きい母基板においても配線基板領域の配線導体に、均一にめっきを被着させることができる。
また、本発明の多数個取り配線基板は、好ましくは、母基板は長方形状であり、第2の捨て代領域は、母基板の長辺側の第1の捨て代領域をつなぐように形成されていることにより、第2の捨て代領域を長辺方向に変形しやすいセラミックグリーンシートの補強部としてより効果的に機能させて、母基板の対向する長辺の間で剛性を効果的に高め、母基板となる各層のセラミックグリーンシートにたわみ等の変形が生じる可能性をさらに低減させることができる。
また、本発明の多数個取り配線基板は、好ましくは、分割溝は、複数の配線基板領域群にそれぞれ縦横方向に形成されており、母基板の短辺方向における深さが母基板の長辺方向における深さより深いことにより、母基板を分割する際に、短辺方向から分割することにより容易に各配線基板領域を複数の短冊状に分割することができる。この場合、例えば、第2の捨て代領域を、母基板の短辺側の配線基板領域の並びと同様の幅で形成しておくことにより、母基板を短冊状に分割とともに、第2の捨て代領域を除去することができ、さらに生産性に優れた多数個取り配線基板を実現することができる。
また、長辺方向の分割溝の方が浅いので、短冊状につながった各配線基板領域が搬送工程等において不要に割れてしまうことを抑制し、分割工程の作業効率を向上させることができる。
本発明の電子装置は、本発明の多数個取り配線基板を前記配線基板領域ごとに分割することにより個片化された配線基板と、該配線基板に搭載された電子部品とを備えていることにより、絶縁層となる各セラミックグリーンシート間の積層ずれを低減して、上下層の電気的接続の不良や電気的短絡、配線導体の形成位置の精度の低下を抑制することができ、電気的接続の信頼性に優れた電子装置を提供することができる。
本発明の多数個取り配線基板について図面を参照して説明する。図1は、本発明の多数個取り配線基板の構造を示す平面図である。本発明の多数個取り配線基板は、母基板101と、それぞれ複数の配線基板領域102を有する複数の配線基板領域群103(103a,103b)と、母基板101の外周部に形成された第1の捨て代領域104と、複数の配線基板領域群103の間に形成された第2の捨て代領域105と、配線基板領域102の境界に形成された分割溝106とを備えている。
母基板101は、酸化アルミニウム質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,ガラスセラミックス等のセラミック材料から成る。母基板101は、一般的に、複数のセラミック層が積層された多層構造で形成されている。母基板101は、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、次のようにして作製される。まず、酸化アルミニウム等の原料粉末をシート状に成形する。そして、そのセラミックグリーンシートの表面を縦横に区画して複数の配線基板領域102を形成する。このとき、一部のセラミックグリーンシートには、金型等を用いた打ち抜き加工を施しておく。そして、これら複数のセラミックグリーンシートを積層して焼成することにより多数個取り配線基板が作製される。
配線基板領域102には、配線導体111が形成されている。この配線導体111は、各配線基板領域102に搭載される電子部品の電極に、ボンディングワイヤや半田等を介して電気的に接続される。配線導体111は、パッケージの下面や側面に導出され、外部への導電路として機能する。配線導体111は、タングステン,モリブデン,銅,銀等の金属材料から成る。配線導体111は、例えばタングステンから成る場合であれば、母基板101となるセラミックグリーンシートにタングステンのペーストを所望のパターンで印刷しておくことにより形成される。また、配線導体111の表面には、酸化腐食を抑制するとともに、半田の濡れ性およびボンディングワイヤの接続強度を向上させるために、ニッケルや金等のめっきが被着されている。めっきは、電解めっき法等により配線導体111に被着される。
また、各配線基板領域102には、封止用メタライズ層107が形成されている。この封止用メタライズ層107には、配線基板領域102の電子部品が搭載される搭載部113を気密封止するために金属製蓋体が接合される。
配線基板領域群103は、複数の配線基板領域102により構成されている。図1に示した多数個取り配線基板においては、それぞれ複数の配線基板領域102を有する配線基板領域群103aおよび103bが形成されている。
第1の捨て代領域104は、母基板101の外周部に、複数の配線基板領域群103を取り囲むように形成されている。この第1の捨て代領域104は、多数個取り配線基板の取り扱いを容易とするため、および、配線導体111の露出表面にめっき層を被着させる際に配線導体111にめっき用電流を供給する配線を形成するために設けられている。
第1の捨て代領域104には、めっき用端子109が形成されている。そして、第1の捨て代領域104には、めっき用端子109に電気的に接続された枠状の共通導体層110が形成されている。めっき用端子109から共通導体層110を経て各配線基板領域102にめっき用の電流を供給することにより、各配線基板領域102の配線導体111にめっきを被着させることができる。なお、配線基板領域102同士の間に、互いの配線導体111同士が電気的に接続されるように導体層を有する貫通導体108が形成されている。各配線基板領域102へのめっき用の電流の供給は、この貫通導体108を経由して導通させることにより、最外周の配線基板領域102の配線導体111から順次中央部の配線基板領域102の配線導体111へ供給されていく。
第2の捨て代領域105は、母基板101の複数の配線基板領域群103の間に形成されている。図1に示した多数個取り配線基板において、第2の捨て代領域105は、配線基板領域群103aと配線基板領域群103bとの間に形成されている。
分割溝106は、第2の捨て代領域105の両側に位置する複数の配線基板領域群103の各々において、配線基板領域102同士の境界に形成されている。複数の分割溝106は、第2の捨て代領域105に直交する直線上に形成されている。一直線上に配置された第2の捨て代領域105の一方の側(図1において上側)に位置する配線基板領域群103aに形成された分割溝106と第2の捨て代領域105の他方の側(図1において下側)に形成された分割溝106とは、第2の捨て代領域105において互いに分離されている。すなわち、図1に示した多数個取り配線基板において、配線基板領域群103aに形成された分割溝106と、配線基板領域群103bに形成された分割溝106とは、第2の捨て代領域105において不連続に形成されている。
本発明の多数個取り配線基板は、このような構成により、焼成前のセラミックグリーンシートの剛性を高めることができ、セラミックグリーンシートの変形を低減させることができる。すなわち、本発明の多数個取り配線基板は、各配線基板領域群103の分割溝106が第2の捨て代領域105において分離して形成されていることにより、第2の捨て代領域105の剛性を保ち、セラミックグリーンシート全体の剛性を向上させることができ、セラミックグリーンシートのたわみを低減させることができる。
また、本発明の多数個取り配線基板は、このような構成により、焼成前のセラミックグリーンシートの積層体の剛性を高めて、焼成後の母基板に反りが発生する可能性を低減させることができる。すなわち、本発明の多数個取り配線基板は、各配線基板領域群103の分割溝106が第2の捨て代領域105において分離して形成されていることにより、セラミックグリーンシートの積層体の第2の捨て代領域105の剛性を保って、積層体全体の剛性を向上させることができ、焼成時に母基板101が反ってしまう可能性を低減させることができる。
分割溝106は、配線基板領域102同士の境界の他にも、配線基板領域102と第1の捨て代領域104との境界、および、配線基板領域102と第2の捨て代領域105との境界に形成されている。分割溝106は、母基板101となるセラミックグリーンシート積層体の上面若しくは下面の少なくとも一方の面に、カッター刃を押圧して所望の深さの切込みを形成することにより設けられる。
分割溝106の両側に母基板101を撓ませるような押圧力を印加することにより、分割溝106が形成された面から反対面へ母基板101を破断させて、母基板101を配線基板領域102ごとに分割する。母基板101の分割は、各配線基板領域102に電子部品を搭載した後に行ってもよい。
本発明の多数個取り配線基板は、母基板101の複数の配線基板領域群103の間に形成された第2の捨て代領域105を備えていることから、セラミックグリーンシートに金型等により打抜き加工を施す際に、各セラミックグリーンシートの剛性を確保することができる。そのため、面積の大きいセラミックグリーンシートを積層する際にも、個々のセラミックグリーンシートにおけるたわみ等の変形が生じる可能性を低減させることができる。よって、積層ずれを低減し、各配線基板領域102の形成位置の精度に優れた多数個取り配線基板を製造することができる。
図2に示したように、セラミック絶縁層となるセラミックグリーンシート201a〜201cを積層する際の上下層の位置合わせは、例えば、あらかじめ各セラミックグリーンシート201a〜201cの外周部を金属枠(図示せず)の内側に粘着テープ等を介して貼り付けておき、金属枠に形成されている切り欠きや穴を、積層用の装置の所定位置(突起やピン等)に嵌め込んで位置合わせすることにより行なわれる。このとき、セラミックグリーンシート201a〜201cの面積が大きく、かつ、厚みが例えば0.3mm以下と非常に薄いものである場合にも、セラミックグリーンシート201a〜201cの第2の捨て代領域105により、セラミックグリーンシート201a〜201cの剛性を確保することができることから、搬送過程等におけるセラミックグリーンシート201a〜201cにたわみ等の変形が生じる可能性を低減させることができる。そして、セラミックグリーンシートの積層ずれを低減し、配線導体111の形成位置の精度を高めて、電気的接続の信頼性に優れた多数個取り配線基板を製造することができる。
また、本発明の多数個取り配線基板は、一直線上に配置された配線基板領域群103aに形成された分割溝106と配線基板領域群103bに形成された分割溝106とが、第2の捨て代領域105において互いに分離されて形成されていることにより、分割溝106を形成した後においてもセラミックグリーンシート積層体の剛性を確保することができ、積層体の搬送過程等における変形および反りを低減させることができる。
本発明の多数個取り配線基板において、分割溝106は、第2の捨て代領域105の中央部分で分離されていることが好ましい。中央部分で分割溝106が分離されていることにより、配線基板領域群103aと配線基板領域群103bとの剛性を均等にすることができる。また、分割溝106を分離する部分(分割溝106が非形成となる長さ)は、第2の捨て代領域105の幅の1/2〜3/4程度が好ましい。
また、本発明の多数個取り配線基板において、母基板101は四角形状であり、第2の捨て代領域105は、母基板101の対向する辺の中央の第1の捨て代領域104をつなぐように形成されていることが好ましい。このような構成により、第2の捨て代領域105がセラミックグリーンシートの補強部としてより効果的に機能し、母基板101の対向する辺の間で剛性を効果的に高めることができ、母基板101となる各層のセラミックグリーンシートのたわみ等の変形をより効果的に低減させることができる。
また、本発明の多数個取り配線基板において、第2の捨て代領域105は、幅が配線基板領域102の辺の長さと同じであることが好ましくい。このような構成により、第2の捨て代領域105を母基板101から分割する際に、分割装置の設定を変更することなく、配線基板領域102を分割する際の設定のまま使用することができ、分割工程における煩雑さをなくすことができる。また、配線基板領域102と第2の捨て代領域105との間で、強度を揃えることができるので、配線基板領域102と第2の捨て代領域105との間の分割面にクラックやバリが生じる可能性を低減させることができる。
母基板101の分割は、例えば、上面が平坦な支持板と、支持板の上面を水平に移動する硬質ゴム製の無端下ベルトと、無端下ベルトの上方に無端下ベルトと所定の距離をおいて平行に配置され、無端下ベルトと同じ方向に同じ速度で移動する硬質ゴム製の無端上ベルトと、無端下ベルトの下面側に接し無端下ベルトを一定の速度で送る移送用ローラーと、無端上ベルトの上面側に無端上ベルトを上側から押さえつけるようにして配置された押圧ローラーとを備えた装置を用いて、母基板を押圧ローラーにより屈曲させることにより行われる。
また、本発明の多数個取り配線基板において、母基板101は、第2の捨て代領域105の分割溝106と重ならない部位に貫通孔112が形成されていることが好ましくい。このような構成により、例えば、配線基板領域102にめっきを施す場合、この貫通孔112を介して母基板101の両面にめっき液を十分に循環させることができ、面積の大きい母基板101においても各配線基板領域102の配線導体111に均一にめっきを被着させることができる。ここで、第2の捨て代領域105に形成される貫通孔112は、剛性を確保するためにその形状が円形であることが好ましく、その大きさは各配線基板領域102の一辺に対して1/3〜1/2程度の径であることが好ましい。貫通孔112は、図1に示したような円形状のものに限らず、四角形状や楕円形状、三角形状、複数の図形を組み合わせた形状等でもよい。
また、本発明の多数個取り配線基板において、母基板101は長方形状であり、第2の捨て代領域105は、母基板101の長辺側の第1の捨て代領域104をつなぐように形成されていることが好ましい。このような構成により、第2の捨て代領域105について、長辺方向に変形しやすいセラミックグリーンシートの補強部としてより効果的に機能させて、母基板101の対向する長辺の間で剛性を効果的に高めることができ、母基板101となる各層のセラミックグリーンシート201a〜201cのたわみ等の変形をより効果的に低減させることができる。これにより、配線導体111間の電気的接続等の信頼性に優れた多数個取り配線基板を実現することができる。
また、本発明の多数個取り配線基板において、分割溝106は、複数の配線基板領域群103にそれぞれ縦横方向に形成されており、母基板101の短辺方向における深さが母基板101の長辺方向における深さより深いことが好ましい。このような構成により、母基板101を分割する際に、短辺方向から分割することにより容易に各配線基板領域102を複数の短冊状に分割することができる。この場合、例えば、第2の捨て代領域105を、母基板101の短辺側の配線基板領域102の並びと同様の幅で形成しておくことにより、上記母基板101の短冊状の状態への分割と同時に、第2の捨て代領域105を除去することができ、さらに配線基板の生産性に優れた多数個取り配線基板とすることができる。また、長辺方向の分割溝106の方が浅いため、短冊状につながった各配線基板領域102に不要な割れが生じることがなく、分割工程の作業効率を向上させることができる。
本発明の電子装置は、本発明の多数個取り配線基板を配線基板領域102ごとに分割することにより個片化された配線基板と、配線基板に搭載された電子部品とを備えていることにより、絶縁層となる各セラミックグリーンシート201間の積層ずれを低減して、上下層の電気的接続の不良や短絡、配線導体111の位置精度の低下を抑制することができ、電気的接続の信頼性に優れた電子装置を提供することができる。
本発明の多数個取り配線基板の構造を示す平面図 セラミックグリーンシートの積層工程を示す図
符号の説明
101・・・母基板
102・・・配線基板領域
103(103a,103b)・・・配線基板領域群
104・・・第1の捨て代領域
105・・・第2の捨て代領域
106・・・分割溝
107・・・封止用メタライズ層
108・・・貫通導体
109・・・めっき用端子
110・・・共通導体層
111・・・配線導体
112・・・貫通孔
113・・・搭載部

Claims (7)

  1. 絶縁材料からなる母基板と、前記母基板に縦横に形成された複数の配線基板領域をそれぞれ有する複数の配線基板領域群と、前記母基板の外周部に前記複数の配線基板領域群を取り囲むように形成された第1の捨て代領域と、前記母基板の前記複数の配線基板領域群の間に形成された第2の捨て代領域と、該第2の捨て代領域の両側に位置する前記配線基板領域群の前記配線基板領域同士の境界で、前記第2の捨て代領域に直交する直線上に形成された複数の分割溝とを備え、一直線上に配置されている前記第2の捨て代領域の一方の側に位置する前記配線基板領域群に形成された前記分割溝と前記第2の捨て代領域の他方の側に位置する前記配線基板領域群に形成された前記分割溝とは、前記第2の捨て代領域において分離されていることを特徴とする多数個取り配線基板。
  2. 前記母基板は四角形状であり、前記第2の捨て代領域は、前記母基板の対向する辺の中央部の前記第1の捨て代領域をつなぐように形成されていることを特徴とする請求項1記載の多数個取り配線基板。
  3. 前記第2の捨て代領域は、幅が前記配線基板領域の幅と同じであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の多数個取り配線基板。
  4. 前記母基板は、前記第2の捨て代領域の前記分割溝と重ならない部位に貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の多数個取り配線基板。
  5. 前記母基板は長方形状であり、前記第2の捨て代領域は、前記母基板の長辺側の前記第1の捨て代領域をつなぐように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の多数個取り配線基板。
  6. 前記分割溝は、前記複数の配線基板領域群にそれぞれ縦横方向に形成されており、前記母基板の短辺方向における深さが前記母基板の長辺方向における深さより深いことを特徴とする請求項5記載の多数個取り配線基板。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか記載の多数個取り配線基板を前記配線基板領域ごとに分割することにより個片化された配線基板と、該配線基板に搭載された電子部品とを備えていることを特徴とする電子装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012204389A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Ngk Spark Plug Co Ltd 多数個取り基板
JP2014063892A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Kyocera Corp 多数個取り配線基板
JP2015060976A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 京セラ株式会社 多数個取り配線基板

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